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2016/05/01

  • 薬剤師フィールドリサーチ(112)「コロナ5類でどうなる」

    今回は薬局新聞2023/4/12発行号薬剤師フィールドリサーチの記事を掲載します。 とうとう、CONVD-19が5類になるわけですが、色々気になることがあります。 1. ドラッグストアではマスクを付けるのか医療機関、医療提供施設である薬局は感染リスクの高い人が来るのは明白なのでマスク着用を推奨されますが、ドラッグストアはどうなるのでしょうか。感染予防という点で事業者側がマスク着用を推奨することは可能ですので、今まで通りではないかと考えられます。外来で通院している人も、生活に必要なものを買いに行きますし、症状がなくても感染させることができる性質があるので、スタッフを守るためにもマスク着用は推奨さ…

  • SARS-CoV2ワクチン定期接種化を検討

    SARS-CoV2ワクチン定期接種化を検討 2023年 5-8月 高齢者・基礎疾患を持つ人・医療・介護従事者 1回目 9-12月 全員 5-8月接種者の2回目 2024年以降 年1-2回の定期接種 基礎免疫は2022年までに接種しておこう(小児以外)というメッセージだったようです。もう少し大々的にやってほしいし、これからも基礎免疫をつけられるチャンスがあるという広報をしてほしいもの。 感染しても死ぬようなやばいことになりにくくする、という国側の準備は済ませました。それを選択するかどうかは国民次第ということ。 中には、大規模・長期のデータが出揃うまで接種しない選択をするという人も人もいるので、デ…

  • 薬局資本による大きな薬局

    薬局資本による大きな薬局を作るほうが良いのではないかと思うことがあります。今、大手の薬局のいくつかは商社資本ですし、経済界の方も多少は儲かることでしょう。もしくは、物販ですでに利益のあるドラッグストアが医薬品を一手に扱うことで、 医療の倫理と距離を置く人(薬剤師、登録販売者、管理栄養士など他のスタッフ)たちが、医薬品だけでなく公衆衛生や生活についての根拠のある(大きな害にならない)助言を、生活者目線ですることで、押し付けにならない健康増進につながると考えています。 医療者は医療の論理を重視するあまり、他の価値観を踏みにじっているように思います。 医師としては「医師法第一条に則っているだけだ」と…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(111)「医薬品の零売制度に関する疑問」

    今回は薬局新聞2023/3/22発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 医薬品零売についての議論がなされています。 安全に使用する 乱用しない セルフメディケーションという観点で考えたいと思います。 医薬品零売をする場面として 1.現在飲んでいる薬の手持ちが切れた場合の緊急対応策としての零売2.すでに市販薬として販売されている医療用医薬品を薬剤師の管理下で販売3.漢方薬局など、専門性の高い薬剤師によるもの が挙げられます。 薬剤師による現状の聴取、販売記録、記録の保管お薬手帳やマイナ保険証の利用による医薬品服用記録、そのた医療機関受診記録の確認により安全性担保処方されている薬…

  • 地味だが大事な薬剤師の仕事シリーズ(1)「薬のピッキング」

    地味だが大事な薬剤師の仕事を解説するシリーズを不定期で行います。 今回は「薬のピッキング」です。 処方箋には以下のように記載があります。 【般】カンデサルタンシレキセチル8mg 1錠 1日1回朝食後 28日分 この場合の判断するステップ 患者さんの併用薬、アレルギー、体重、処方日数制限、腎臓や肝臓の機能、信仰(ムスリムの方はカプセル剤不可)、嚥下機能。薬局の在庫。入手しやすさ、飲めそうな剤形、既往歴、ジェネリック希望の有無の確認 薬をピッキングする前にこれだけ考えますが、これは別項目で記載します。 特にアレルギーも併用薬も支障なければ、先発希望か否かで選択肢が変わります。 先発の場合:ブロプレ…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(110)「”キラキラ薬剤師”の皆さんに望むこと」

    今回はあ薬局新聞2023/3/8発行号掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 学会発表や論文、各種著作物の執筆や先進的な取り組みで薬剤師向けメディアに登場するいわゆる「キラキラ薬剤師」。彼らの先進的な取り組みばかりが取り上げられます。 確かに、先進的な取り組みは注目を浴びやすく、目玉となりがちです。 しかし、私は彼らを素直に受け入れることができません。若い頃は「どうせこんな薬剤師にはなれない」と落ち込み、薬剤師歴も長くなってそろそろベテランと呼ばれるようになってきた現在では「彼らにもなにか抜けているところがあるに違いない」と一貫して疑いの目を持ち続けています。後ろ向きもいいとこ…

  • 学会の場で感じた寂しさ

    とある学術大会に参加して、薬局薬剤師が研究する難しさを感じた話をお伝えします。 ある研究発表で、若手のホープとされる人が発表していました。発表するためのデータを取っているときの所属薬局と、発表する時点での所属薬局が異なっています。おそらく、優秀であるがゆえに異動になったのでしょう。 チェーン展開している薬局ではよくあることです。研究などで良い成果を持つ薬剤師は、業務に疑問を持ち、解決していく力があります。その能力を店舗運営に使われてしまうのです。安定して現場業務をこなし、よい研究を続けていく環境に置かせてもらえません。マネジメントに携わる能力のある人材が少ないからです。 ここで継続して良い研究…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(109)「マスクは日常生活に馴染んだ?」

    今回は2023/2/22発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 ドラッグストアの店頭に並ぶマスク、年々バリエーションが豊かになってきているような印象を受けます。そして、通行人のつけているマスクも多様化してきています。昨年、一昨年のような布マスクは減って、カラーの不織布マスクの方が増えています。 マスクを外そうといった動きが強くなっているように報道されますが、実際に外に出るとマスク着用に順応している人が大部分に見えます。特に、冬から春にかけてはもともとマスクをする人が多い上に防寒になると気づいたのでしょうか、マスク着用を不便に思っている様子もあまり見られません。 もはやマ…

  • 医療契約

    最近、医師の命が狙われる事件が目立っています。 ここで、気になるつぶやきがありましたので紹介します。 医師は比較的高収入で雇用も安定しているという点では強者だが、診察は原則断れないこと、モンスター患者や家族に最終責任者として対応しなければいけない点など明らかに弱者な点を改めて思い知らされる。 — 宋美玄🐰子宮体がん検診は実は不要です (@mihyonsong) 2022年1月29日 さすがに弱者は言い過ぎではないかと思いますが(逆に反感を買うので使わないことをすすめる表現です)、診察を原則断れないというのは医療と他の業種との違いです。 それと、他の業種は値段を自由に決められ、サービスの価格を高…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(108)「軸職員の争奪戦が始まる?」

    今回は2023年2月8日発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 最近、多くのお店でアルバイトやパートの募集をかけています。この時給が年々上昇しているように感じます。最低時給が上がっているからなのはもちろんですが、それ以上に上がってきているように思います。どの業種も人手不足みたいですね。 介護や医療分野はどうでしょう。ずっと人手不足ですが、他の業種に比べると給与は見劣りしている印象を受けます。 薬局では、調剤補助にピッキングなどをしてもらおうという動きが活発です。これは、薬剤師より安い人件費で雇える作業担当者を雇おうという経営判断からなされる部分もありますが、優秀な人材を…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(107)「ドラッグストアでの薬剤師常駐緩和?!」

    今回は2023年1月25日発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 先日、オンラインでのカウンセリングをもって薬剤師常駐条件の緩和をするというs税付の方針が報道されました。 この報道に対し、いろいろな見方がされています。 ドラッグストアで薬剤師を多く雇う必要がなくなるから薬剤師があふれる 本部で薬剤師を雇えばいいので、他の業種が第一類医薬品・要指導医薬品の販売をするようになるので薬剤師の雇用はあまり減らない、むしろ増える可能性がある 私の認識は 薬剤師によるカウンセリングは必須という認識を政府はしている 第一類異医薬品・要指導医薬品が十分に供給できない状況である 落とし所…

  • 長生きするリスク

    長生きするのもリスクと感じられる時代になってきました。 現在、健康寿命が73-74歳。70歳時点での平均余命を考慮すると男性16年、女性20年なので健康寿命経過後も10年以上は軽く生きながらえます。 kenkochoju.pref.miyazaki.lg.jp 健康寿命の定義 健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間 現在は国民生活基礎調査の調査票を用いて各人に記入してもらい、統計として算出しています。しかし、これはWHOの定義するものとは違っています。 WHOは疾患の状態に応じて重み付けしていますが、計算が煩雑になるので、日本では用いられていません。どちらかといえば、日本では…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(106)「対面指導にはまだまだ可能性がある」

    今回は2022/12/21掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 Amazon薬局上陸で既存の薬局はどうなるか、という話題がSNS上で盛り上がった翌日、勤務先の薬局では対面指導の必要性を感じさせる患者さんがたくさん来られました。 怪我をしたばかりの急性期の患者さん ネットで服薬指導は便利ですが、自宅への配達だと時間がかかります 他の人の名前を呼んでいるのに、なぜかカウンターにやってくる患者さん もともと常連の患者さんや、持ってきた処方箋に書かれている名前や服薬指導中の違和感で別人と気づき、ご当人に薬を渡すことができました いつも来ている方で、認知機能が低下した患者さん 患者さん…

  • 保険診療ですぐさま治療にかかわらない薬を出すことに何があかんのか

    業務で。本編の治療と関係のない処方を見ることがあります。 ・SARS-COV2のmRNAワクチン接種時の副反応対策としての解熱鎮痛剤処方 ・ついでのビタミン剤処方(皮膚科の場合はグレーゾーンという認識です。皮膚の疾患がもとでメンタルを病んでしまい、精神科で治療を受ける人もいるため) ・慢性的な痛みによる湿布の処方 市販薬を飲むことがある、と患者が言ったら「出してあげるよ」と医師が処方する。 これは「患者の飲む薬も何であるか全て把握したい(よそで適当に買わないようにする)」「間違った医療を行うのが許せない」という職業意識から来るのだと思われます。 保険財政的には非常に問題のあることです。 医療費…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(105)「一包化調剤の外部委託について(施設調剤編その2)」

    今回は2022/12/21発行薬局新聞掲載「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 施設の薬に関し、現場のスタッフ(施設側と薬局側)と運営・経営者側では何を優先するのか違っています。 施設のスタッフは、入居者の各種状況(急変、転倒な不穏などのトラブル)に応じ迅速かつ臨機応変な対処を求めますし、薬局は安全確実な服薬ができることを前提として動きます。施設と薬局の運営者側はやはりコストとクレームのないことを優先します。 施設スタッフが望むように迅速な対応を望めば、施設と調剤する場所が近いほうがよいです。遠い場所にある外部委託の薬局から届くのでは時間がかかってしまいます。その上、医師からの指示…

  • 医療情報をネットで公開する際に必要な配慮をすべて示したほむほむ先生

    今回は、SNSで医療情報について伝えるときに必要な要素についてお伝えします。 何がすごいって、ほむほむ先生の「SNSを見る人全方位に向けた配慮」ですよ。 togetter.com SNSのやりとりを見る人は誰か やり取りをしている当事者同士だけでなく、そのやり取りを見る人がどう受け止めるかについても配慮をする必要があります。 やりとりをする相手の面子を潰さないこと やり取りを見る人が落ち着いた気分でやり取りを見ることができるようにすること この両方が大事です。 専門家ではない人は、情報の正誤を見極めることは難しいです。事実だけでは響かない人もいます。感情に訴える言葉で心を鷲掴みされる人もいます…

  • 緊急避妊薬の安全な使い方とは

    某野球選手のおかげで、緊急避妊薬の連用を強制する男が実在することが見事証明されましたが。そもそも、避妊をしないことでどんな危険があるのでしょうか。この際なので言語化して、最も守られるべきは誰の何か、最も効果的でなおかつ確実に実行されやすい方法はなにか明らかにし、より安全な社会を作ることが肝心に思います。、 最も守られるべき人は 1.不本意な妊娠で生まれてくるかもしれない子供 望まれる形で、整った環境で生まれてくることが大前提です。 妊娠しないことで、生まれてこないのですが、よりよい状態で生まれることが大事です。 2.緊急避妊薬を飲むことになる女性 現在の状況だけでなく 未来のことも含めて救われ…

  • とやかく言いたいとやかく言われたくない

    反ワクチン反マスクにかぎらず、医療者に対して「これを実際の生活で行ったらその医療機関での治療が終了になる(信頼関係を構築できないので)発言」をされている方に見られる傾向が見えてきました。 指図を受けるのは嫌だ むしろ自分が指図したい 医療は思ったほど進歩していないので、「簡単な一つのことをすれば大丈夫」なんてことはほぼありません。どうしても患者さんに生活の制限という協力をしていただくのは現時点でそこまで進歩していないからです。その、進歩してなさ加減に腹を立てているのかもしれません。他の業種に比べて、口調や態度が横柄な人も割と多い(緊急すぎてそんな暇もない)のは事実です。短時間でできる礼儀を示す…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(104)「一包化調剤の外部委託に対する現場感覚(施設調剤編その1)」

    今回は2022/11/23発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 調剤の外部委託が」話題になっています。機械の設備的には効率化になるとは思いますが、人員や作業の効率化にはならないのではないかと考えます。一包化調剤といえば高齢者、特に施設では一包化でないとよほどしっかりした入居者でない限り薬を服用させることができないので行われます。(施設のスタッフは一包化薬の不服用の支援までしかできません)その作業たるや、大きな錠剤自動分包機が必要で、作業に時間がかかるのが特徴です。調剤にも時間がかかりますが、鑑査や個別対応を必要とする印字や薬剤のセット(別包にした薬や分包品を1回服用ご…

  • 診断がつくのに時間がかかる問題

    病気の診断に時間がかかるという問題について 患者から見れば、すぐに診断がついて(もしくは病名わからなくてもいいから)早くこの苦しい状況から解放されたいと思っているでしょう。 しかし、一つの病気への診断への道は長いです。 1.アホみたいな数の病気がある 2.よくある病気とめったにない病気がある 3.似たような症状が出るが、治療法が大きく異なって、片方の病気の治療が別の病気を悪化させる可能性がある 4.診断が付く前に治療を始めないと効果のない病気もある 珍しい、新しい病気の場合は、よくある病気の可能性を排除してからの治療になります。この検査に時間がかかる。また、専門的すぎて専門の知識を持った医師し…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(103)「医療機関がサイバー攻撃に!薬局の現場では」

    今回は薬局新聞2022/11/9発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 大阪急性期・総合医療センターの電子カルテがサイバー攻撃を受けて、診察が止まってしまいました。こちらの処方箋を応需している側で起こっていることをお伝えします。 手書きの、ところどころ記載に不備のある処方箋がやってくる 普段はシステムに作業を任せているのが如実に現れています。手書きで処理されているため、保険番号の記載漏れを筆頭に、処方の単純な記載漏れは多数見られます。お薬手帳をもとに。前回調剤した薬局に処方箋を送っているようなので、単純な誤記は薬局に保管している前回の処方箋を見て対応という方式で回しています。…

  • 少子化社会の人手不足に関して

    少子化社会で、若者の数が劇的に減っております。 www.stat.go.jp 2021年10月1日時点での23歳人口 127.7万人 この23歳時点での人口、年々減っていきます。 5年後の23最人口は10万人減ります。(18歳人口が113.1万人) 産業どころかインフラを維持する人手を確保する必要があります。小手先の効率化では対応できないのではないでしょうか。 これからの若い人、不景気だろうが職にはありつけると思います。無理に向いていないのに医療職に行く必要もありません。他の職種でも人手が足りません。好きな仕事についていいと思います。 ただし、30歳までにどの職業でもやっていける基本的な仕事の…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(102)「病院への研修とドラッグストアの独立性」

    今回は「薬局新聞」2022/10/26発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 薬剤師の初期研修として一定期間の病院での研修を義務付けてはどうか、という意見があります。これに関しては、 「安い給与で(もしくは研修を受ける側がお金を払って)」 「大学で学んできたばかりで教育コストを掛けずに」 「体力と時間のある若者を」 「研修の名のもとに」 「言い方は悪いがこき使いたい」 病院運営側の気持ちが前面に出ていてあまり良い印象は持っていません。 何よりも、最初に医療者どうしでの序列、しきたりを身に染み込ませてから薬局やドラッグストアに行くのは、独立性という最大の長所を奪っているように見…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(101)「軽症者や普段の健康相談の場を薬局やドラッグストアへ」

    今回は薬局新聞2022/10/14発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 このコロナ禍で、ドラッグストアや薬局での市販薬や日用品についての問い合わせが増えたという話を聞きます。病院に行ったらコロナに感染するかもしれない、病院ではスタッフが忙しそうというイメージからか、確実に医療の専門家のいるドラッグストアや薬局で相談する人が増えています。 ここに来て、簡易検査キットの市販化です。検体を取る手技の習得に少々技術が必要なこともあり、カウンセリングが必須となっています。 医療機関が軽症者にまで手が回っていない状況は、ドラッグストアや薬局に取っては追い風です。まだ病気かどうかわからな…

  • 緊急避妊用ピルやその他男女関係の問題について

    リプロダクティブ・ヘルスという分野は、なぜか女性の先進的な人と守旧的な中高年男性の対立構造になりやすい。 1議論が喧嘩腰なので、普通の人が入りづらい。 特に女性側が勝ち気な人が多い印象です。戦略に工夫が必要に感じています。相手は年令が高く、批判される機会が減っている上に相手に気を遣われている側です。そういう相手に敵対的な接し方をしても硬直化するだけに思います。(そうでなくても喧嘩腰では周囲の敵でも味方でもない人の理解を得ることができないし、意見に支持してもらうどころかこの問題には触れないでおこうという意識まで持たれてしまいます。それでは、運動自体が封印されてしまいます。これでは自滅です。) 2…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(100)薬局スタッフのコロナ感染

    今回は2022/9/28発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 自分の所属する薬局でも、スタッフの感染が連続しました。COVID-19対応(発熱患者対応、自宅への薬の配達、検査キットの無料配布と販売と無料検査事業)で患者さんとのや硫黄が多かったのもあります。それぞれのスタッフから感染した形跡はありませんでした。それだけオミクロン株の感染力が強かったようです。 同時に複数のスタッフが感染してしまいましたが、他のスタッフが対応するなどなんとかその場を切り抜けたという印象です。 療養期間明けのスタッフと話をしました。「体がだるいのはだるいが、後遺症というよりは10日間全く外に…

  • 介護施設での薬の管理方法

    今回は薬剤師の仕事内容を紹介します。 介護施設で薬が適切に飲めるように薬剤師が行う業務手順についてお伝えします。 まず押さえておく基本 ・介護施設には複数の入居者がいる ・薬を飲む手伝いをする(飲ませる)のは家族ではない施設職員 ・医療・介護の有資格者とは限らない(資格を持っていない人が解除する場合も) ・介護施設での薬は基本的に一包化されている ・認知機能が低下している場合など、患者は必ずしも薬を飲むとは限らない ・嚥下機能が落ちて粉砕となる事例も多々ある ・施設、処方元医療機関、薬局、すべて別組織である 処方が出るまで 老健:院内処方(医療保険が使えず、薬は施設の持ち出しとなる) 特別養護…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(99)「薬局のカウンターでスマートフォンを駆使する高齢者たち」

    今回は2022/9/14発行号の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を紹介します。 「高齢者は最新の機械に弱い」と言われがちですが、10-20年前の高齢者よりは確実に最新の機械に強くなっているのではないかと思います。 1.キャッシュレス決済薬局のレジでキャッシュレス決済を利用される方は一定数いらっしゃいます。年齢による差はなくなってきている印象です。70代の方がクレジットカードを使用するのは不思議ではありませんし、スマートフォン決済アプリを使用される方も少なからずいらっしゃいいます。高齢者になってくると、文字を大きくすることのできる大画面のスマートフォンのほうが使い勝手がいいのかもしれま…

  • おそらく薬学と哲学を結びつけた初めての書籍「薬の現象学」

    今回は書評というか、感想を紹介します。 この記事自体、読みながら感想を書いているので(垂れ流し状態)、文章の構成がおかしくなっている(これはいつも)にご留意ください。 青島周一著「薬の現象学 存在・認識・情動・生活をめぐる薬学との接点」 丸善出版のサイト https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/?book_no=304130 執筆当時の著者は、こういう書籍を書きたかったのではないかと推測する。 最初はEBMの概念を純粋に学んでいた。現在もその思いは同じであろう。学んでいくうちに、現在の科学や医療に対する疑問を持った。反科学、反医療ではなく、医療や科学…

  • 「薬マネ」への挑戦状か? 自分ならこう書く

    煽ったタイトルですが、実際の記事は非常にゆるいです。 「薬剤師になったら最初に読みたい 大学で教えてくれなかった お金の本」 honto.jp www.jiho.co.jp ここで敢えて楽天やAmazonのリンクを掲載しない点で、このブログ著者の考えが見えてきます。書店で偶発的な書籍との出会いをして欲しい(買ってみて中身が期待外れだったときのショックを受けない点でも書店で中身をざっくり見てから買うのはおすすめです)とページ薬局さんのようなことを言っていますが、ほんまに書店でついでに見つけた本に良い出会いがあります。(買った書籍の山に埋もれながら) むしろ、お金のことは大学生のうち、いや大学入試…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(98)「抗原検査キット無料配布事業に思う」

    今回は2022/8/24発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 若年軽症者に対し、検査キットを配布する事業が開始されました。対象年齢が12歳から49歳となり、家庭内感染の場合でもある程度は対応できるようになりました。第七波は家庭内艦船が多く、家族全員で発熱外来を受診するも、親と子供で診療科(内科と小児科)が異なることもあり、家族全員の診療が終わるのに1日近くかかる事例も少なくありませんでした。 しかもこの検査キット、自分で検体を取るのは非常に勇気がいります。 思った以上に奥に入れなきゃ正確な判定ができない(くしゃみが出るほど奥に入れる)ので、自分でやって陰性だった人で症…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(97)「ビジネスネームの積極的な活用を」

    今回は薬局新聞2022/8/10発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 店員が顧客に付きまとわれ、店が襲撃される事件が起こりました。あくまで仕事上の礼儀として親しみのある態度で接しているのですが、それを個人的な好意と認識してしまったようです。 医療従事者は、病気で気分が落ち込んでいる患者さんに対し共感的な態度で接するよう指導されます。驚嘆的態度はあくまで技術です。医療に携わる、それぞれの専門の立場で患者さんを良い状態に導くために患者さんに接しています。 保険調剤では、かかりつけ薬剤師という制度のもとに薬剤師個人が患者さんとより密に連携して薬物治療を行うことがあります。この制度…

  • 若年軽症者に対する販売キット使用の手引

    軽い症状の出ているCOVID-19の低リスク者の治療に関し、検査キットを薬局で配布し陽性となった人はオンライン診療を受けるスキームができてきました。 ※年齢は都道府県に寄って異なります。 検査キットを受け取ったあとの流れを説明します。 1.使用するタイミング 症状が出てから1日経過してからでお願いします。 症状が出てすぐの時期はウイルスが十分に増えていなくて、正確な結果になりづらいです。検査を一度で済ますことができます。 2.使用方法 検査キットの説明書、添付の資料にをよく見て使用しましょう。 陽性だった場合→ネット診療への案内もキットに封入されているので、そちらをよくお読みください。もし、難…

  • 不安と反発と

    いわゆる反ワクチンの人の一部の人でこういう主張と行動がなされている。 ★行動 会話をしない 非対面での対応 換気 清潔 ★根本にある主張 ワクチンを接種した人に近寄るとその人の発する毒で体がやられる 主張は疑問を持つが、結果として正しい行動をしているのでよしとしよう。 コロナ感染は彼らも怖いのです。しかし、今更換気密回避など感染対策の行動をしたくても医療者や周りの人からそれ見たことかと言われるのはイヤ。、医療者やゴチャゴチャ言う人に屈服したと思われたくないからワクチン接種者から出る毒を守るための行動として正確な感染防止行動に出ているのだと思われます。 医療者や他の皆さん、彼らを茶化したりバカに…

  • 薬局での無料検査キット提供事業

    SARS-CoV2の検査キットを薬局で無料で配布したり検査したりする事業。 これ、現場としては仕事が増えててんやわんやですが、いろいろな視点で見るとなるほどと思うことがあります。 若年軽症者に対する販売キット配布 背景 医療機関の発熱外来がパンクしている 地域の発熱した患者さんを一手に引き受けているが、患者数があまりにも増えたため対応しきれない しかも、SARS-CoV2の日本での第七波は小児とその親や若年層が感染のメインで、普段病院にかからない人が多い上に子供の苦しい顔を見て冷静でいいられない親のイライラは募っていた すべての医療機関で発熱外来を行える状況ではない 1.患者も医師もハイリスク…

  • 薬剤師フィールドリサーチ夏季スペシャル企画「薬剤師の共感読んだ”あるある感動作”「#100日後に辞める薬剤師」の作者を直撃」

    今回の「薬剤師フィールドリサーチ」は、2022年のお正月にTwitter上で始まり、大奥の薬剤師の共感を呼びつつ先日感動のフィナーレを迎えた「#100日保に辞める薬剤師」の作者mokaさん(@Mokapple)を取材しました! 1.「#100日後に辞める薬剤師」を書こうと思った理由はどういったものでしょう?最終回にも連載中のコメントにもありますが。再度お願いします。 →薬局薬剤師の苦悩やあるあるな出来事をみんなで共有できたら楽しいかなと思って描かせていただきました。タイトルは「100日後に辞める」となっていますが、決して主人公がどんどん病んで退職に向かっていくストーリーではなく、「調剤薬局って…

  • 感染症対策法のグレードについて

    なぜか「COVID-19を感染症法の5類にしろ」という世論が巻き起こっていますが、 根本的に誤解をされているケースが多いのでまず強調したいところはここです。 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)第六条の8 この法律において「指定感染症」とは、既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症、三類感染症及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)であって、第三章から第七章までの規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるものをいう。 COVID-19は、すでに知られている感染性の疾病…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(96)「KDDIの回線障害に思う」

    今回は2020/7/20発行の薬局新聞掲載「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 追記)71億円ガチャで保証金払っても面白かったのではないかと思いました。 (全く繋がらなかった人には多めに払っておいて、残りの額でガチャという手も) 先日、携帯電話auを運営するKDDIの回線障害が発生し、救急通報にまで影響が及ぶ大きなトラブルが発生しました。 夜通しで回線の修復に努めた技術者の皆さん、状況を把握し国民に現在の状況と今後の見通しについて伝えた広報の方、自分が起こした障害でもないのに、矢面に立ってクレーム(ときには言いがかり)を受け続けた問い合わせ窓口の方とショップ店員の方、ほんとうにお疲…

  • 根拠のない医療にも需要がある

    いわゆる「根拠のない医療」ですが、それなりに需要はあるようです。 過去にも触れましたが、「医師の言動に傷つけたれた人、自分の見たくない事柄ばかり見せる医療者、医療という学問、科学的なものに敵意を持つ人」にとっては、「科学的根拠はないが、気持ちを満たしてくれる医療」は需要があります。 ただ、この考えを貫く人は少なく、命が差し迫った場面では救急医療にかかることが少なくありません。ご本人が貫くつもりでも、家族はそうでもないこともままあります。その結果、救急外来にかかるも、それまでの治療が根拠がなかったり、そもそも治療データが存在しなかったりすると、治療に難儀することがあります。(同じ病気や怪我の治療…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(95)生活を取り戻すコンサート

    今回は薬局新聞2022/7/6発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 こんにちは!今回は薬局の窓口で見た景色の話題ではなく、個人で体験した日常生活を取り戻すための取り組みについてお伝えします。 4月から6月にかけて、大人気バンド・Mr.Childrenの30周年コンサートツアー「半世紀へのエントランス」が行われました。 6会場12公演55万人動員という大規模なツアーはコロナ禍以降初めてです。長いファンである私もコンサートに参加してきました。 ここでの感染対策への取り組みを紹介します。1. 主催者側の取り組み 会場での検温、手指消毒、混雑している場所でのマスク着用への呼びかけ、…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(94)「PECSのQRコードについて」

    今回は「薬局新聞」2022年6月22日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 4月より稼働した日本薬剤師研修センター 薬剤師研修・認定電子システム(PECS)について素朴に疑問に思ったことを記します。 (一見しての疑問です) 1.学術大会、研修会への現地参加にプリントアウトをしたQRコードの持参を求めるのはなぜか 他人のQRコードを読み込ませて代返しようとするのはメリットがないとは思うんですが、大人数が参加する大会の場合、重複して同一人物が別のQRコードを持って登録することは可能な気がします。多分、技術的な問題(機器に不具合が生じたときに髪のほうが安全なのでしょうか)だと思う…

  • エンシュア・リキッドコーヒー味の終売に見る

    エンシュア・リキッドコーヒー味が終売されました。 これしか飲まない高齢者も結構いたようで、缶入りでクソ重いにも関わらず人気でした。運搬時に腰をいわす医療従事者/卸の配送員も多数いました。 終売の理由は「採算が取れない」 予測としては今後、エンシュア・リキッドの他の味も販売が終わって、エンシュアHに切り替わっていくのでしょう。 中には、食事を全く摂らず、エンシュアだけで生き延びている人もいます。これ、判断が難しいです。食べて生きているのなら、生きていてほしいという周囲の人の気持ちもあるし、本人が生きていたいのかどうかもありますし。 ただし、エンシュアだけではミネラルが十分に摂れません。栄養補給に…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(93)2022年GW明けの状況

    今回は「薬局新聞」2022年6月22日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 5月の連休前にCOVID-19感染防止に関する移動などの制限が解除されました。「これは連休後感染が爆発するのではないか」と危惧する医療従事者の心配をよそに、連休前と大きく違わない感染者数が報告されています。 実際に、発熱患者対応やCOVID-19患者への薬剤配送業務を行っていますが、連休前後で患者数が大きく変動した印象はありません。 連休中の人手も多く、観光地や商業施設はコロナ禍前の8割ぐらいにはなっていました。ほぼ全員マスクを着用している状況で、必要な感染対策を押さえているなあと思いました。(消毒…

  • 医薬品供給問題について

    薬をもらうたびにジェネリックのメーカーが替わっている。 最近こういうことありませんか? 実は非常に深刻な問題があるのです。 1.医薬品メーカーの製造不正問題 2020年12月 後発医薬品メーカーの小林化工製造の医薬品で不正が発覚。(水虫薬に睡眠導入剤の成分が混入していた)健康被害も生じています。ここで、行政が立ち入ったところ、厚生労働省に提出した手順書と違う製造方法で薬を作っていたり、製造記録を改ざんしたりとあれよあれよと不正が発覚しました。そして、行政停止処分、該当する薬の回収、このメーカーの薬を使いたくないという医療従事者と患者の希望による売上減でみるみるうちに企業は立ち行かなくなり、工場…

  • タスクシフトに関して

    www.nikkei.com 実際に看護師と仕事をして思うのは、 薬剤師が看護の仕事をするのは、職業特性が違うので無理 ということです。 人を見るのが最初でそこから物を見るのが仕事の看護師と 薬をという物が基本にあって、人にどう合わせていくかを考える薬剤師では 業務の内容が違いすぎます。 実際に看護師と一緒に業務を日常的に行っていますが、薬剤師にやってほしい仕事は「(患者の手持ちの)薬を見てほしい」とのこと。 往診同行についておりますが、患者さんの日常の行動の観察の担当するのが看護師で、その様子を医師に報告し、医師の目や手の代わりをする。医師が頭脳担当であれば、看護師は精神的なアプローチを行い…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(92)「湿布63枚問題」

    今回は2022/5/25発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 今年4月1日より、1回の処方箋あたり湿布の処方枚数が63枚までになりました。高齢の患者さんの多い我が職場で問題が起こるかと思ったら、ほとんど問題は起こりませんでした。数名、常日頃から痛みを訴える方から不満の声が聞こえてきた程度でした。 問題が起こったといえば、1袋5枚入りの湿布で70枚もらっていた方です。改正後は60枚までになり、一気に10枚もらえる枚数が減ることになります。この方はさすがに不満な態度をあらわにしていました。 湿布が処方できない分、痛み止めの塗布剤の処方が増えるかと思ったらそうでもない様子。…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(91)「かかりつけにまつわる私見」

    今回は2022/5/11発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します、 今年は、かかりつけにしていた人たちにいろいろなことがありました。 15年以上は懇意にしていた医師が高齢を理由に診療所を閉めてしまいました。これは未だに次の医療機関が決まっていません。惜しむらくは、診療所を占めることを伝えてほしかったと思います。治療のデータなどを次の医療機関で伝えられれば 便利だと思ったからです。 インフルエンザの予防接種でお世話になっている医療機関があり、時折そこで健康診断も受けています。その診療所が担うような病気をしないので治療を受けたことは殆どありませんが、診療所に入るなり、名前で呼ば…

  • 呪いの言葉を送らない

    COVID-19の感染者はまだまだ多いですが、治療法も対策もいろいろ発見され確立されつつあり、医療体制を維持しながら社会活動の制限を緩和し経済活動を活発にしていく段階になってきました。 その段階で出てくる現象に下記のことがあります。 今までは社会活動の制限があったので、周りの人もみんな不自由を感じていたのに、緩和されると自分は制限されたままなのに、他の人は緩和されるのが許せない、疎外感を感じる。その感情から他人に呪いの言葉をかける。 COVID-19流行前から別の理由で社会活動が制限されていた人はいます。そういう人の中には、周りも自分と同じく不自由を感じていた社会に安心感を覚えていた人もいます…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(90)「オンライン資格確認に関する診療報酬」

    今回は薬局新聞2022/4/27発行号掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 マイナンバーカードを保険証として使用した場合、加算が算定されて、その一部分を患者さんが支払うとなって各方面が吹き上がっております。 かつて「お薬手帳を提出したら加算がつく」ことから、かえって患者さんが手帳を出さなくなったことから、現在では「手帳を持参したら安くなる」ようになっています。この場合は、手帳があったほうが併用薬の確認が容易で手間が省けるので安くするのは妥当なんですが・・・。 オンライ資格確認システムを導入したところに対する報酬としての算定ならば、その点数だけ全額保険というわけに行かなかったん…

  • 根本的な問題

    仕事をしていたり、SNS上での医療者と非医療者との会話で噛み合わないと思ったところがあります。 医療者が「これは当たり前」と思って伝えるのを省略したことが、非医療者にとっては物事を理解するキモだったり、着眼点が非常に基本的なことだったり。 どの分野でもそうなのですが、専門家にとって当たり前すぎるところが、非専門家には理解の鍵となる。 ここを、丁寧な言葉で伝える、馬鹿にした物言いで伝えないことが、専門家と非専門家の分断を防ぐのではないかと感じました。 ここに気づいた情報発信系アカウントが増えてほしいですねえ。 このブログでも、あまり難しい言葉を使わず、話し言葉で書くぐらいでいいんじゃないかと思っ…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(89)「一般の人の健康意識」

    今回は2022/4/13発行の「薬局新聞」掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 「コロナで受診日変えをした結果、本来なら助けられた病気が遅れて発見される例が見られる」という医療関係者のSNS投稿が散見されます。 確かに、そう言う傾向があるかもしれません。しかし、患者さんにとっては選ばなかった別の未来は見えないので、それほど気にはしていないのかもしれません、健康が大事とは言っていますが、医療従事者が思うほど、一般の人は健康に対して意識が向かないんじゃないかと思っています。私は、これは仕方ないと思っています。 医療従事者:健康を害した人を多く仕事で見ている。健康を飯の種にしている…

  • 薬剤師フィールドリサーチ(88)「前向きな動機で」

    今回は2021/3/30発行号の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 先日、人命救助の場面に遭遇し、周囲の人と協力して作業を分担し、無事救命できました。 通勤中偶然通りかかったところ、人が倒れていて今まさに心臓マッサージが行われようとしているところでした。救命講習を受けたことのない私、現場にいる人に「救急車を呼んだか」と聞いたところまだ呼んでいないとのこと。早速スマートフォンを取り出し、119番通報をしました。現場の状況について伝えるだけでしたが、救急隊員の方に看護師ですかと聞かれるほどの対応だったようです。 ここで、私は思いました。直接体に触れて救命動作をしていなくても、…

  • 科学が私を傷つける

    今回は、「科学が私を傷つける」というタイトルにしました。要は「自分の専門外のこと、自分が理解できないことをあっさり理解し、自由にその知識を使いこなす人間に対する嫉妬について書きたいと思います。 専門家の間では「今の所最も確からしい事柄」とされることと逆のことを主張して民衆の支持を得ようとする人(時々専門家がその立場になることがある)がいます。しかし、論理の立て方が一般的なものと違ったり、根拠の出どころがはっきりしなかったりと、専門家の指摘で一発で吹き飛んでしまう論理展開のことが多いです。 しかし、このような論理展開をしている非専門家に対し、専門家が指摘するのは難しいものがあります。専門家であれ…

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