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唐突だが iTunes ライブラリを整理したいと思ったのだが、上手くいかなかったのだが
煮詰っていたり目の前のことから逃げたかったりという場合に、急に掃除を始めたりしませんか。自分はします。ということで、ではさっそくやってみましょう… 今回は、1,500アルバムを越えてどうにも見通しの悪くなった、ポピュラー音楽の辺りを整理してみましょう。
四分音ピアノの音は、心臓にダメージが大きい場合があります。ヴィシネグラツキー「24の前奏曲」
四分音ピアノという楽器について、耳にしたことがありますか?…では、十二平均律ではなく、二十四平均律という言葉については? …今聴いているのは、ロシア帝国の末期に勃興した芸術運動である「ロシア未来派」の作曲家イワン・ヴィシネグラツキー、Ivan Wyschnegradsky(1893〜1979)の「四分音システムピアノのための作品集」というものです。ロシア未来派の活動を行っていた芸術家の多くは、1917年のロシア革命を避けて国外へ脱出していますが、ヴィシネグラツキーも1920年にパリへ亡命し、そのまま戻りませんでした。
スティールドラム、始まりの音はあまりトロピカルじゃなかったみたい
今日聴いているのは、"The Original Trinidad Steel Band" という1960年頃に録音されたアルバムです。スティールバンドっていうくらいですから、スティールドラムを中心とした合奏ですね。スティールドラムっていうのはカリプソとか、トロピカルな音楽で良く使われる金属製の打楽器です。 スティールドラム、パン、スティールパン、様々な名前が付いているこの楽器はトリニタード・トバゴで20世紀になってから生れたものです。おおまかに、ドラム缶を凹ませて音階が出るようにしたものですね。いつ頃始まったのかもだいたい分っていて、1930年代の終わり頃だそうです。
夏も近いし南米の音楽とかどうですか。デジタル・クンビア Fauna "La Manita de Fauna"
季節が夏に近づいてきたので、聴く音楽もそちらのほうへシフトしていくよ! 今日はアルゼンチンのグループ Fauna の "La Manita de Fauna" っていうアルバムを聴いています。
昼夜の寒暖差が大きくてツラいですね。 昼間は、もう既に半袖ですが、そろそろ季節外れじゃないだろうということで、アロハシャツを出してきました。なに、アロハシャツといっても、そんな派手なものを着るわけでもないです。せいぜい、レインスプーナーの地味目なものくらいですよ。そうじゃないと、電車とかで周囲に微妙な空間が生れたりして悲しいですしね。
一気に気温が上って、季節はもう夏なの?って感じですね。 自分は、いつもは帆布のかばんを使っていますが、この時期は暑苦しい感じがするので、代りにJIBバッグを使います。 …ところで、JIBバッグって知っていますか?
はてなブログで楽天の商品を簡単に紹介できるようになったそうだ
はてなブログで楽天の商品を簡単に紹介できるようになったそうなので、試しに記事を書いてみよう…といっても、こんなのを使っているよーと紹介したいだけなので、自分のアフィリエイトIDがどうとかはどうでも良いのだ。 staff.hatenablog.com
ラヴェル弾きとして有名な Vlado Perlemuter、ヴラド・ペルルミュテール(1904〜2002)の演奏するショパン「練習曲」を聴いています。 ショパン自体は大人になってから聴き始めたので、青春と結び付いた思い出みたいなものは無いんですがそれでも好きな作曲家ではあるので、言いたいことはあったりします。特に「練習曲」については…ミスタッチが有ったとか無かったとか、何某はこの曲で2分を切ったとか曲を何分何秒で通過したとか何とかって、競技かよ。
メキシコのショパンかシューマンかリストか、リカルド・カストロ
メキシコのクラシック作曲家で有名な人というと、誰を思い浮べるでしょうか?というかそもそも、誰か思い浮べることができますか?ブラジルのクラシック作曲家というなら、ヴィラ=ロボスがいますけど、さてメキシコですか… ギター協奏曲がちょっと有名なマヌエル・ポンセでしょうか。グスターボ・ドゥダメルとシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラが「センセマヤ」を録音して有名になった、シルベストレ・レブエルタスでしょうか。さて後は…音楽史の本を読んだりすると、レブエルタスと同時代のカルロス・チャベスとか。 今回紹介するのは、これらの作曲家より以前の生まれのピアニストにして作曲家 Ricardo …
ジャズの世界で、マリンバはとても悪い待遇を受けている。「マリンバ ジャズ」で検索してみても、出てくる結果はどれもこれも「マリンバ」じゃなく「ヴィブラフォン」だ。例えば Youtube で検索してみると、ヴィブラフォンの動画が一番目に来る。一体どうしてなんだ。 鍵盤が茶色く見えても油断はできない。茶色いそれはローズウッドではなく色付きのアルミニウム合金かも知れない。下手するとタイトルはマリンバってなっているのに、実際に弾いているのはヴィブラフォンだったりするまである。酷い。だって、違う楽器だろ?
トロンボーンとバリトン・サックスが支え合うジャズ "Bone & Bari"
今、聴いているのはジャズ・トロンボニストの Curtis Fuller、カーティス・フラー(1934〜)のアルバム "Bone & Bari" です。 このアルバムがジャズの棚に置いてあったとして、タイトルだけだと何の楽器のアルバムなのか分らないかも知れませんね。このアルバムではトロンボーンと、後は何の楽器がフィーチャーされているでしょう?って、答えは記事のタイトルに書いてしまっていますね。バリトン・サックスです。 サックスと言えばアルト・サックス、テナー・サックスなら知っているけれど、バリトン・サックス…?どんな音がするかはともかく、名前からしてアルトやテナーより更に低い音がするんでしょうね…
ソプラノ・サックスはクラリネットと同じくらいの長さ、大きさの楽器です。同じくらいの大きさだから音域も近いかというと、そういうことは無くて、クラリネットのほうが1.5倍ほども広いのだとか。どちらに広いかというと、低音のほうに広いそうです。 ソプラノ・サックスの音色はどうでしょう?うーん、おどけた感じはクラリネットにも似たところがあるけれど、独特のエグい感じからオーボエのほうにより近いかも。ってあれ?ネットで演奏の動画とかを見てみると、それほど癖のある音はしていないような…
今回紹介する過去記事はどちらも、中南米の「クラシック音楽」です。 中南米のクラシック音楽といって、どのようなイメージが浮びますか?器楽奏者ならたくさん思い浮びます。キューバ出身のホルヘ・ボレットとか、チリ出身のクラウディオ・アラウとか、アルゼンチン出身のマルタ・アルゲリッチとか。周辺地域の出身で、欧州では既に失なわれた伝統を保持している人。(アルゲリッチは別だけど)作曲家だとちょっと少ないかな。例えばブラジルのヴィラ=ロボスとかが思い浮びます。 今回紹介するのは、ブラジルの「ワルツ王」フランシスコ・ミニョーネと、レクオーナ・キューバン・ボーイズで有名なエルネスト・レクオーナです。二人とも、二十…
今日はロシアの大ピアニストにして大作曲家Sergei Rachmaninov、セルゲイ・ラフマニノフ(1873〜1943)のお話しです。…大作曲家というのはちょっと違うかな…まず第一にピアニストですよね。2メートルを越す巨躯と、12度を掴める巨大な手。手が小さかったことで知られるアリシア・デ・ラローチャはやっと8度だったそうですが。どれだけ大きいんだ。
打楽器は良いね、癒されるね…「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」
「BALI 1928、バリ島に於ける1928年録音」第五巻を買いました。おおまかに、いわゆるインドネシアにおいて演奏される「ガムラン」「ガムラン音楽」を収録したもので、1928年に 78 rpm disc に録音されたものです。ノイズの内から立ち昇る響きが魅力的なこのシリーズはとても気に入っていて、集めているものです。この第五巻で完結。 iTunes Store で検索すると "Bali 1928" のシリーズは六つ引っ掛りますが、"Bali Anthology: The First Recordings" はベスト盤です。危うく買いそうになりました…
今回の記事は、スペイン出身の作曲家 Roberto Gerhard、ロベルト・ジェラール(1896〜1970)についてです。「恋は魔術師」等で超有名なマヌエル・デ・ファリャ以降の最も重要な作曲家として、ロベルト・ジェラールは再評価が進んでいるそうです。入手し易いものとしては、CHANDOSレーベルからオーケストラ作品のアルバムが合計5枚出ています。 この作曲家は割と好きというか、気になる作曲家で、アルバムは以前から集めていました。それは記事のタイトルにも含めましたが、「スペインの作曲家で、ファリャ以後に凄い人っていないの?」とずっと考えているからです。
今日はスペインの作曲家、Joaquín Turina、ホアキン・トゥーリナ(1882〜1949)のアルバムを紹介します。トゥーリナはスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに学び、またピアノをモーリツ・モシュコフスキに学んだとのこと。マヌエル・デ・ファリャ(1876〜1946)とは親友だったということです。最終的には、フランコ政権を嫌ってアルゼンチンへ亡命したファリャと異なり、トゥーリナは非政治的な立場を取って、スペインに残っていますが。
過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)後編
過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編に続いて、タイトル通り日本人が演奏したワールドミュージックを紹介します。 今回は、コロンビア発祥の「クンビア」と、ジャマイカ発祥の「ダブ」です。 クンビアを日本人が演奏したもの クンビアというのは、南米はコロンビア辺りが発祥とされるポピュラー音楽です。初期のものは、1950年代辺りから録音が残っているそうです。1960年代に商業音楽化が進み、世界中で聴かれたとのこと。規模は違えど、ボサノバやレゲエと同じような道を通ったんでしょうか。 ここで広田三枝子さんが歌っている「恋のクンビア」は1965年の作品で、日本人が作曲したも…
過去記事の紹介、ワールドミュージック編(ただし、日本人が演奏したもの)前編
自分は、いつもは主にクラシック音楽を聴いていますが、反動でも来るのか時々全然月のジャンルの音楽を聴きたくなるときがあります。具体的には、クラシック音楽ばかり聴くことに煮詰ってきたときとか。 「こんな同じ曲ばっかり聴いていて何になるんだよ!!ムキー!!」ってなるのですよ。…これは、クラシック音楽を聴かない人から、良く言われますよね。「そんな、同じ曲ばかり買ってどうするの、そんなに違うの?」普段ならそれに対してムキになって反論するのですが、煮詰ってしまうと反論できなくなる。 今日紹介するのは、そんな気分のときに書いた記事です。 バルカン半島の音楽を日本人が演奏したもの バルカン半島といって、イメー…
過去記事の紹介、今回は「ファビュラスウェイラーズ」「マリアンヌ・フェイスフル」「ペンギン・カフェ・オーケストラ」についてです。 The Fabulous Wailers このアルバムは、レゲエを大人買いしていた頃に、中身を見ずに買ってしまったものです。…だって、ウェイラーズっていったら、ボブ・マーリーとウェイラーズでしょ。でも、中身はレゲエじゃなかった、というかウェイラーズ違いだったという記事です。 ファビュラス・ウェイラーズといって分る人がどれだけ居るというのか、という問題はあります。でも、聴いてみれば一発でどの時代に属している音楽か分りますよ。 violinhi.hatenablog.co…
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