きのう土曜日、かねて予定していたヘルベルト・ブロムシュテットとNHK交響楽団による演奏会に足を運んだ。2022年にシューベルト・プロを聴いて以来2年ぶり。昨年は直前に体調を崩して来日中止となったが、今年は元気にやってきてくれた。今年7月に97歳になったブロムシュテット。さすがに足腰の衰えはあるものの、耳・目・声に不安になるような様子はなく、先週初めに来日後、N響との練習も以前と変わらない様子で行われたとのこと...
♪ろくげんおんぎょくのぞきのからくり♪ 音楽とギターに目覚めて幾年月。中年男の道楽人生なれの果て。
ピークを過ぎた中年サラリーマン。 真空管アンプで聴く針音混じりの古いアナログ盤、丁寧に淹れた深煎り珈琲、そして自然の恵みの木を材料に、匠の手で作られたギターの暖かい音。以上『お疲れ様三点セット』で仕事の疲れを癒す今日この頃です。 http://guitarandmylife.blog86.fc2.com/
きのう土曜日、かねて予定していたヘルベルト・ブロムシュテットとNHK交響楽団による演奏会に足を運んだ。2022年にシューベルト・プロを聴いて以来2年ぶり。昨年は直前に体調を崩して来日中止となったが、今年は元気にやってきてくれた。今年7月に97歳になったブロムシュテット。さすがに足腰の衰えはあるものの、耳・目・声に不安になるような様子はなく、先週初めに来日後、N響との練習も以前と変わらない様子で行われたとのこと...
アルトゥール・トスカニーニ(1867-1957)指揮NBC交響楽団によるムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会の絵」。1953年カーネギーホールでのセッション録音。手持ちの盤は1978年に出た「偉大なる芸術トスカニーニの真髄」というシリーズ中の一枚。この盤を買った1978年当時、記憶をたどると社会人になったばかりの頃で、給料が出た週末には嬉々としてレコード店に足を運んでいた。学生時代から読んでいた雑誌「レコード芸術」で名...
きょうも先回の記事に書いたポール・トルトゥリエの盤。きょう取り出したのはトルトゥリエ(1914-1990)が1972年に来日した際に録音した盤。ピアノ伴奏:岩崎淑。1972年といえばぼくが高校3年のとき。立川澄人と鳥飼久美子が司会をつとめていたNHKテレビ「世界の音楽」に、ちょうど来日していたトルトゥリエが出演してドヴォルザークのチェロ協奏曲の第3楽章を弾き振りしたのを覚えている。このレコードのライナーノーツはトルト...
好天続く。日中の気温は夏日を超えることがあるが、湿度低く快適だ。陽が落ちるとスッと熱気が癒える。暑く長い夏がようやく終わったのだから、しばらくこの快適さが続いてほしい。さて、三連休の最終日。退職してサンデー毎日の身には特に変わりなし。きょうも音盤在庫の確認。以前も記事に書いたこの盤を取り出した。国内版発売元は東芝。お馴染みの赤盤。ポール・トルトゥリエ(1914-1990)の弾くシューベルト:アルペジョーネ...
チェリビダッケ&MPO ブルックナー交響曲第7番ホ長調 1990年東京ライヴ
きのうきょうと、ようやく秋空が広がった。天高く、与太ますます肥える秋…嗚呼。気温も程々に下がって、エアコンオフですごせるのもうれしい。送風ファンの音から解放され、静かな部屋で音楽を聴ける今の時期は貴重だ。さあ、せっせと音盤在庫の確認に励もうと、きょうはこの盤を取り出した。セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(MPO)によるブルックナー交響曲第7番ホ長調。1990年1...
時々サボりながらもギターの朝練を継続中。大体9時頃から休みを挟んで11時過ぎまで。興にのれば昼近くまで弾くこともある。練習メニューはその時々で違うが、かならず弾くのはマッテオ・カルカッシ(伊1792-1853)作曲の「25の練習曲」OP.60。25曲の中から数曲を選んで2、3回繰り返して弾く。自称中級レベル以上のギター弾きであれば、このカルカッシ「25の練習曲」の何曲かはさらったことがあるだろう。和声や旋律、表現等、いず...
10月のNHK交響楽団定期演奏会を指揮するヘルベルト・ブロムシュテット(1927-)が一昨日来日した。すでに昨日から予定されている曲の練習も開始したようだ。長旅にも関わらず元気な様子がNHK交響楽団のXにポストされている。N響のXより昨年2023年は直前にドクターストップがかかって来日中止になった。ぼくもチケットを取って楽しみにしていたがかなわず。今年はどうなるものかと思っていたが、7月の97歳の誕生日にはバンベルク交...
ようやく涼しくなったのはいいが、ここ数日曇り空の冴えない空模様。そしてきょうは終日雨。爽やかな秋晴れには程遠い。仕方なくステイホームで所在なく過ごす。雑然とした道楽部屋の片付けをしながら、音盤棚のこの盤を目が合って取り出した。ドミトリ・ショスタコーヴィッチ(1906-1975)の二つあるヴァイオリン協奏曲のうちの第1番イ短調。五嶋みどり(1971-)のヴァイオリン。アバド指揮ベルリンフィルのバック。1997年12月...
ムラヴィンスキー&レニングラードフィル 1973年東京ライヴ
エフゲニー・ムラヴィンスキー(1903-1988)。還暦以上の音楽ファンであれば、その威厳に満ちた風貌や手兵レニングラード・フィルとの名演の数々を思い浮かべるだろう。まさに東西冷戦時代を通じて20世紀の巨匠として君臨した指揮者の一人だ。きょう取り出した盤は1973年、ムラヴィンスキーが待望の初来日を果たした際のライヴ録音。飛行機嫌いのムラヴィンスキーはシベリア鉄道と船を使って日本まで来た。とんでもない地の果てに...
このところポツポツと拾い聴きしているモーツァルト。きょうはこの盤を取り出した。ジョージ・セル(1897-1970)&クリーヴランド管弦楽団によるモーツァルト交響曲集。交響曲第28、33、35、39~41番それと序曲が二つ、「フィガロ」と「劇場支配人」がCD2枚に収録されている。録音は1958年から1967年。きょうはDISK1を取り出し、第35番ニ長調「ハフナー」を聴くことにした。モーツァルトの交響曲というと最初に聴くのは第40番そし...
月があらたまって令和六年十月・神無月。暦を一枚めくったところで秋風吹き抜ける爽快な日々を期待していたが、なんと真夏日アゲイン。もはや異常と文句をつける元気も無くなった。 まあ、仕方ない。もう少し付き合いますよ。 それはともかく…昨日10月1日は本ブログの開設記念日。本ブログの成り立ちについては、これまでも何度か書いている。繰り返すのは少々くどくなりそうなので、以前書いたこちらの記事を参照されたし。 ...
きょうはジャズ。長らく音盤棚の端っこに隠れていたこの盤を取り出した。サックス奏者:山田穣(1968-)のデビューアルバム「ブルーストーン」。ブルー・ストーンともブルース・トーンとも読めるが、双方の意味を込めているのだろうか。1997年NY録音。山田穣がアルトサックスを吹き、サイラス・チェスナット(p)、ロドニー・ウィテカー(b)、クラレンス・ペン(ds)といった当時のNY最強メンバーがサイドを固める。収録曲は以下...
夏の熱気が去り、ようやく訪れた秋の気配にホッとする。週末土曜日。夜更け前の音盤タイム。先回の記事で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。ジョージ・セル(1897ー1970)指揮クリーヴランド管弦楽団によるブルックナーの交響曲第3番ニ短調。1966年同コンビの本拠地セヴェランスホールでのセッション録音。手持ちの盤は10年程前にこのコンビの録音がまとめて再リリースされたときのもので、第8番ハ短調とカップリングされた2...
いつ終わるのか今年の残暑…と、途方にくれていたが、彼岸を過ぎてようやく終焉か…。爽やかな秋風にはまだ遠いが、ようやくしのぎやすい天気となった。やれやれだ。 さて、こちらも気を取り直して音盤の在庫確認。きょうは久々に大曲。この盤を取り出した。ジョージ・セル(1897-1970)とクリーヴランド管弦楽団によるブルックナーの交響曲第8盤ハ短調。1890年第2稿ノヴァーク版による演奏。手元には70年代に廉価盤シリーズで出て...
少し前に、当ブログへのアクセス状態等について書き、ランキングバナークリックへの協力を依頼してから一週間。多少上下はあるものの、以前に比べるとアクセス・ランキングとも幾分活性化したように感じる。一時的なカンフル剤で終わらりがちだが、ブログ開設からもうすぐ14年…どうか引き続きご支援の程をお願い致します。 さて、きょうは昨年手に入れた英国Falcon_Acoustics社の小型スピーカーQ7の現況報告を…英BBCのモニター用...
久しぶりにギター。ジュリアン・ブリーム(1933-2020)が弾くスペイン近代作品集。11983年のデジタル録音。もう聴かないからと、知人から譲り受けた数十枚のLP盤に混じっていたもの。収録曲は以下の通り。・トゥリーナ:ファンダンギーリョ Op.36/セビリャーナ Op.29・モンポウ:コンポステラ組曲・トローバ:ソナティナ・ジェラルド:ファンタジア,・ファリャ:讃歌~ドビュッシーの墓のために/粉屋の踊り・オアナ:ティエン...
先回の記事に書いたスウィトナーのモーツァルトで思い出し、この盤を取り出した。オットマール・スウィトナー(1922-2010)とベルリン国立歌劇場管弦楽団(シュターツ・カペレ・ベルリン:SKB)を率いて来日した1978年秋の公演ライブCD。FM東京が生中継放送した際の録音だ。2000年初頭、当時のいくとかの録音と共に東京FMアーカイヴセレクションとしてCD化された。収録曲はモーツァルトの後期交響曲第39、40、41番。スウィトナ...
久しぶりにモーツァルト。取り出したのはこの盤。オトマール・スウィトナー(1922-2010)とシュターツカペレ・ドレスデン(SKD)によるモーツァルト。クリーム色のジャケットがぼくら世代には懐かしい一枚。70年代半ばにフォンタナレーベルで出ていた廉価盤<グロリア>シリーズ。当時の文庫本(新潮文庫)のカバー色を模したようなジャケットで、レコードの文庫本を目指したのだろうが、正直なところ当時も今も冴えないデザイン...
ここ何ヶ月か当ブログへのアクセス数は100~150IPで変わらず。ランキングバナーのクリック数は漸減で低調。ほんの数名のクリックのみという日も多い。まあ、記事へのお付き合いだけで有難いが、ついでに記事下方にある<クラシック音楽鑑賞>のバナーをワンクリックし、ランキングサイトへ飛んだあと再び当ブログ名をクリックして戻ってきてもらえるとハッピーになれる。どうぞ引き続きよろしくお願いします。 さて、きょうは先日...
午前中は野暮用少々。昼過ぎから隣り町のマンドリン楽団の練習に参加。いつも通りの週末土曜日。日暮れて…今夜はジャズ。時節を思い、この盤を取り出した。サラ・ヴォーン(1924-1990)の数ある録音の中でも代表格といってもいいアルバム「Sarah Vaughan at Mister Kelly's」。サイドメンはジミー・ジョーンズ(p)、リチャード・ディヴィス(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。タイトル通り、当時シカゴにあったクラブ「ミスター・ケリ...
残暑変わらず。昼は35度近くになり、夜は熱帯夜が続く。夏を終わりにしたい気分もあって、この時期に相応しい曲を…と思いながら音盤棚を眺め、この盤を見つけて取り出した。リムスキー・コルサコフ( 1844-1908)の交響組曲「シェヘラザード」。エルネスト・アンセルメ(1883-1969)指揮スイスロマンド管弦楽団(OSR)による1960年の録音。手持ちの盤は1963年の国内初出盤で、ボロディン「ダッタン人の踊りと合唱」がカップリン...
残暑相変わらずながら、朝晩幾分かしのぎやすくなってきた。きょうは昼を挟んで身辺雑事あれこれ。夕方近くになって一服。アンプの灯を入れ、この盤を取り出した。数年程前に手に入れたルドルフ・ケンペ&ドレスデン国立歌劇場管(SKD)によるリヒャルト・シュトラウス(1864-1949)の管弦楽全曲集ボックスセット。その中から管楽器協奏曲の入っている8枚目を取り出した。収録曲とソリストは以下の通り。 ホルン協奏曲第1番:ペ...
ネットをみていて、きょう9月8日はアントン・ドヴォルザーク(1841ー1904)の誕生日と知り、この盤を取り出した。「ズロニツェの鐘」というタイトルを持つドヴォルザークの交響曲第1番ハ短調。1841年9月8日生まれのドヴォルザークが24歳だった1865年に作られた。全4楽章50分近くを要する大曲だ。手持の盤はもう十数年前に手に入れた激安ボックスの雄、ブリリアントレーベルのドヴォルザーク交響曲全集中の一枚。演奏はズデニェック...
九月になったが、秋の気配は未だ無し。先週のノロノロ台風は消えたものの、その後は残暑AGAINの天気が続いている。天高く…の秋はまだまだ先だろうか。 さて…きょうも日暮れて夜半前の音盤タイム。ふと思い出してこの盤を取り出した。1993年にリリースされたリー・リトナー(1953-)のアルバム「Wes Bound」。そのタイトルから分かる通り、リー・リトナーがキャリアの当初から敬愛していたウェス・モンゴメリー(1923-1968)への...
きょうは、この春に我が道楽部屋にやってきたマッキントッシュのプリメインアンプMA6200のその後について少々…。昨年末に身勝手な理由でアキュフェーズのセパレートシステムと別れた。そのあと、しばらく路頭に迷いながら次のアンプ選びが続いた。そしてアレコレあった末に行き着いたのがマッキントッシュのMA6200だった。その後、数ヶ月。不具合もなく稼働中だ。3系統あるスピーカー出力のうち2系統に、小型ブックシェルフ型のFal...
先週からスローペースの台風に列島全体が翻弄された。幸い当地は直接的な被害はなかったが、数日間雨と湿気のうっとうしい日が続き閉口した。さて、月があらたまって…がしかし呑気な道楽生活は変わらず、きょうも昼過ぎからアンプの灯を入れ、少し前に聴いたアンセルメのストラヴィンスキーの続きでこの盤を取り出した。チャイコフスキーの組曲第4番「モーツァルティアーナ」。エルネスト・アンセルメ指揮スイスロマンド管弦楽団に...
クラシックギターを弾き始めた半世紀前からこれまで、楽器の支持はもっぱら足台派で、支持具の類いは使ったことがない。椅子に座り、足台で高さを稼いだ太ももにギターを載せるスタイルが、ぼくの場合もっともギターとの一体感が感じられるからだ。一方で、19世紀ギターや手持ちのハウザー・ウィーンモデルのような、少し小ぶりなギターを弾く場合、足台で高さを稼ぐのが難しいことがある。そんな場合の対処方法として肩紐を使った...
セゴビア・コレクション第10集「ビウエラとバロックギターのための作品集」
80年代終わりに当時のワーナーパイオニアからリリースされたセゴビア・コレクション全16巻。バブル景気絶頂期の恩恵もあってパイオニアも余力十分だったのだろう、米国MCA社に乗り込んで、倉庫に眠るセゴビアの録音マスターをかき集めて再編集し、全16巻のアルバムに仕上げた。 当時、ぼくは社会人になって十年程経ち、バブルの恩恵にはまったくあずからなかったものの、程々に忙しい日々を送っていた。音楽やギターとも疎遠にな...
お盆を過ぎれば朝晩幾分しのぎやすくなるものだったが、もはやそれもひと昔前の話。加えてここ数日は台風影響もあって終日湿度MAXの残暑続く。エアコンの恩恵受けつつ、午前中はギターの練習。昼過ぎになってアンプの灯を入れ、この盤を取り出した。以前も記事にしたことのあるローラ・ボベスコ(1921-2003)の弾く仏系ヴァイオリンソナタ集。フランク、フォーレ、ドビュッシーのソナタを集めた一枚。ピアノ伴奏は、1948年にボベ...
このところドイツの深い森を探るようなシューマンの交響曲が続いたので、きょうは久しぶりにジャズで箸休め。取り出したのはこの盤。大西順子(1967-)のピアノに嶋友行(b)と原大力(ds)が加わった大西順子トリオ名義のアルバム「WOW」。1992年9月に録音され、翌年1993年に大西順子のデビューアルバムとしてリリースされた。収録曲は以下の通り。8曲のうち4曲が大西順子のオリジナル、他の4曲がセロニアス・モンク、オーネット...
このところ聴いているシューマンの交響曲第2番ハ長調。きょうも飽きずにこの盤を取り出した。2013年2月に亡くなったウォルフガング・サヴァリッシュ(1923-2013)が残したもっとも優れた録音の一つともいうべきドレスデン国立歌劇場管弦楽団とのシューマン交響曲集。学生時代にこの演奏に接し、エアチェックしたカセットで脳内の最深部まですり込まれた演奏だ。1972年録音。一部はLP盤でも持っているが、きょう取り出したのは十数...
先回聴いたスウィトナー盤のシューマンで脳内のシューマン感応部位が刺激されたようで、きょうも同じシューマンを聴くことにした。4曲あるシューマンの交響曲。同じく4曲あるブラームスのそれと同様、いずれ甲乙付けがたいのだが、今夜は先回同様第2番を取り出した。ラファエル・クーベリック(1914-1996)指揮バイエルン放送交響楽団(BRSO)によるCBSソニー盤のシューマン交響曲全集。1979年録音。このコンビはこの録音に先立つ...
週明け月曜日。お盆も終わり世間は通常運転。道楽高齢者の日常は変わらず平々凡々。きょうも音盤棚を見回し在庫確認。少し前から、そのうち…と思っていたこの盤を取り出した。オトマール・スウィトナー(1922-2010)指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団(SKB)によるシューマン第2交響曲ハ長調。Blu-SpecCD仕様で2012年にリリースされた日本コロンビアの廉価盤シリーズ中の一枚。第4番とカップリングされ、もう一枚と合せて、このコン...
このところ続けている音盤の在庫確認。手持ちの盤はその質、量とも世の熱心な愛好家やコレクタの足元にも及ばないささやかなものだが、いつか聴くだろう、リタイアして時間が出来たら聴いてやろう…そんな風にして集まった幾ばくかの盤を前にして、今となってはもう聴かないだろう、もう聴かなくてもいいか…そんな風に思うことも多い。未だ知らない楽曲は山ほどあるが、それを我が物にしようという意欲もなくなってきた。音盤棚を見...
気付けば八月も半ば。万事だらだらぼちぼちの日々。きょうも暑さをしのぎつつ音盤の在庫確認。取り出したのはこの盤。バッハの世俗カンタータ「悲しみを知らぬ者」BWV209。ぼくら世代にはお馴染みのコレギウム・アウレウム合奏団のよるハルモニアムンデ盤。1966年録音。手持ちの盤は70年代終盤に出たハルモニア・ムンディ1500と称されたシリーズのミッドプライスLP盤で、「結婚カンタータ」BWV202とカップリングされている。両曲と...
少し前に書いたカール・ベーム&ウィーンフィル1975年3月来日時のライブ盤LPセット。先回の記事ではこのうちベートーヴェンの7番を取り上げたが、きょうはブラームスの第1番ハ短調を聴く。このLPセットを御茶ノ水のディスクユニオンで手に入れたのは、かれこれ30年近く前になるだろうか。リュックに入れて持ち帰り、最初に聴いたのがブラームス。そしてその後もこの盤を取り出すときに針を下ろすのも決まってブラームスだった。そ...
ロストロポーヴィチ&ボールト ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調
海の日を含む三連休、そしてお盆休み。暑さに加え、地面の下では不穏な動きもあって、のんびり夏休み気分でもなく心おどる出来事もないが、ひとまず身辺安泰。さて、きょうも音盤の在庫確認でもいたしましょうか…と、棚の端からこんな盤を取り出した。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(1927-2007)によるドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調。エイドリアン・ボールト(1889-1983)指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が...
オリンピックも高校野球もほとんど視野の外。暑さの中、ぼんやりとした日が続き、こうして歳を取るのかと実感する。週末金曜の午後、あてもなくアンプの灯を入れ、こんな盤をプレイヤーにセットした。ナクソスレーベルから出ている「イギリス弦楽小品集」。ナクソス人気が盛り上がっていた20年近く前に買い求めた。イギリス近現代作曲家の手になる弦楽合奏の作品ばかりが収められている。収録曲は以下の通り。1. ジョン・ラター/...
10月に予定されているヘルベルト・ブロムシュテットとNHK交響楽団との演奏会。先日、一般向けのチケット発売が始まった。発売予定時刻午前10時を前にパソコンの前で待機。何とかブラームスとシューベルト両日のチケットを確保した。昨年は直前のドクターストップで来日中止になってしまったが、今年はきっと元気な姿を見せてくれるだろう、楽しみに待とう。 さて、そんなことを考えつつ暑さの中、木蔭の逍遥、深い森、風そよぐ高...
昨年春にリタイヤしてから、積年のうっ憤を晴らすかのようにギターの練習に精出す日々。数年前から徐々に悪化しつつある左手指の調子をみながらという制約付きなので、あまり長時間の練習は不可。大体は午前中2、3時間弾き、興がのれば夜も1、2時間弾く。もちろんまったく楽器に触れない日もあり、総じて程々というところだろうか。この春からさらっていたポンセの前奏曲ホ長調や昨年来のBWV998の次の課題を探しているが、中々定ま...
先回聴いたベームのベートーヴェンの第7交響曲。よくよく思い出してみると、これまでこの曲をブログ記事の主題として取り上げたことがなかったと思う。ベートーベンの代表作といってよい曲の一つながら我ながら意外だ。もっとも、この曲に心酔した半世紀前からこれまでを思い起こしてみると、年を追うごとにこの曲を聴く機会が減り、近年まともに聴くことがほとんどなかったなあと合点する。そうはいってもやはり名曲。先日聴いた...
ベーム&VPO@1975東京 ベートーヴェン交響曲第7番イ長調
変わらず暑さ続く。暑気払いに何か…と思い、この盤を取り出した。カール・ベーム(1894-1981)&ウィーンフィル1975年3月来日時のライブ盤。発売からかなり経過した90年代終わりに御茶ノ水ディスクユニオンの棚に格安で並んでいて手に入れた。LP4枚組のセットで、NHKホールでの一連の公演から以下の曲が収めされている。Side_1/2ベートーヴェン レオノーレ序曲第3番/交響曲第7番Side_3/4シューベルト 交響曲第8番「未完成」...
先日の記事で久々にアンセルメ・ボックスセットのロシア音楽集を取り出したが、せっかくなので検分継続。引き続きこの盤を取り出した。ストラヴィンスキー作曲「ピアノと管楽器のための協奏曲」。ニキタ・マガロフ(1912-1992)のピアノ、アンセルメ指揮スイスロマンド管弦楽団によるロシア音楽集ボックスセット全33枚中のNo.21。1955年ステレオ録音。 この盤には同曲の他、カプリッチョ(ピアノと管弦楽のための)、小管弦楽組...
開設以来15年になる当ブログ。クラシック音楽とクラシックギターという二つの柱を軸に与太記事を書いてきた。記事の書きっぷりから、おそらくあまりフレンドリーな雰囲気がないこともあって、コメントの書き込みは少なく、その延長線上の様々な交流もほとんどない。そんな中、少ないながらも時折り温かく応援してくれる方もいて、コメントをきっかけにメール交換やLINEで与太話の続きに及ぶケースもある。そんな中の一人、ハンドル...
猛暑続きで終日引きこもり。日よけのターフで陽射しは遮られるが、同時に室内は薄暗く、ほとんど穴倉生活だ。仕方なく室内遊戯。ギター弾いて音楽聴いて、このブログには書いていない他の道楽ネタで遊んで…そんなこんなで日が暮れる。きょうもオーディオ類の入替やセッティングであれこれ思案。作業がてら、この盤を取り出してプレイヤーにセットした。イーゴル・ストラヴィンスキー(1882-1971)の「妖精の口づけ~ディベルティ...
当地ではこのところ連日、夕方になると雷雨に見舞われている。激しい雨と雷で、「夕立」という風情には遠いが、日中たまった熱がひとまずクールダウンしてくれるのは有難い。 さて今夜も幾分熱気が冷めたところで音盤タイム。きょうは久しぶりにジャズ。この盤を取り出した。タル・ファーロウ(1921-1998)は好きなジャズギタリストの一人で、何枚かの盤が手元にある。今夜取り出したのはその名も「TAL」と題された1956年録音の...
朝から容赦ない暑さ。ダラダラするのは却ってよくないと、エアコンONでギターの練習。シャンドの数曲、BWV998、ポンセの前奏曲ホ長調とさらって一服。そのあとは、オーディオセットの配線類を外して周辺の掃除。再接続ののち音出し確認にこの盤を取り出した。シュタルケルとドラティ&ロンドン響が組んだドヴォルザークのチェロ協奏曲。手持ちの盤は十年程前にリリースされた廉価盤シリーズ中の1枚。ブルッフ「コル・ニドライ」、...
だいぶ以前のことになるが、手持ちハウザー製ギターの駒に不具合があって修復してもらった。2022年に手に入れた1990年製のハウザーギター。以前から使っている2006年製のハウザーとはかなり異なる音作りで、低めに設定された低音レゾンナンスとカリカリ反応するエッジの効いた高音は、これまで弾いたことのあるハウザーにはない個性。まるで1950年代以前のハウザー2世や1世を思わせる音だ。前所有者はかなり弾き込んでいたようで、...
数日前の梅雨明け以来、関東地方は猛暑日続き。暑いですね…以外の挨拶が思いつかない状態だ。幸い文明の利器エアコンのおかげもあって、リモコンのボタンを押せば快適な時間が約束される。こればもう神に感謝のレベルだろう。そういえば、かつては夏のエアコン商戦前になると、名古屋の熱田神宮にはその名にあやかり、エアコン関連会社の販売担当が集って猛暑を祈願していたものだ。昨今はどうなったか… さて、きょうは昼をはさん...
表題の記事。だいぶ前に書いた記事だが先日ある知人から、あの記事はどこにあるのかと聞かれた。検索すればヒットする仕組みになってはいるが、うまく見つからなかったようだ。そんなこともあって、きょうはその記事を再掲することにした。写真は大阪のギター製作家、故松村雅亘氏から以前届いたもの。20年程前、大阪出張の折の工房を訪れ、それ以降、何度か手紙のやり取りをしていた頃のもの。いくつかの貴重な資料に加え、来日し...
先日聴いたシュトルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)期のハイドン。きょうはその続き。交響曲第52番ハ短調。デニス・ラッセル・デイヴィス&シュトゥットガルト室内管による全集中の一枚。作曲年代順に整理されているこの全集では、第42番ニ長調とカップリングされている。先日聴いた同時期の第45番「告別」の少し前に作られている。型通りの4楽章形式。例によってハイドンの短調交響曲らしく、第1楽章冒頭からユニゾンの主題が...
関東地方梅雨明け。昼を挟んでちょいと野暮用。東松山まで車を走らせた。平日ではあるが、やはり夏シーズン。週末前ということもあって、昼過ぎ帰途の下り線は結構な混雑ぶりだった。さて、夜半前のクールダウン。何年かぶりにこの盤を取り出した。オットリーノ・レスピーギ(伊1879-1936)のピアノ作品集。コンスタンティン・シチェルバコフというピアニストが弾いているナクソス盤。1996年録音。収録曲は以下の通り。 リュート...
ちょっと必要があって古い手帳を繰って眺めていたとき、2016年7月の欄に「中村紘子死去」の書込みを見つけた。8年前2016年の7月25日に72歳で亡くなっている。もうそんなに経つのか…。 言うまでもなく彼女は昭和から平成を通じて、日本クラシック音楽界でもっとも知られた演奏家の一人であり、広く親しまれたアイコンでもあった。ぼく自身も何度かステージに接した記憶がある。かつては自分とはふた世代くらい違うかと思っていたが...
梅雨空続く連休明けの火曜日。久しぶりにハイドンを聴こうかと思い、この盤を取り出した。ハイドンの交響曲第45番嬰ヘ短調「告別」。デニス・ラッセル・デイヴィス&シュトゥットガルト室内管による例の全集盤中の一枚。同時代に作られた第47番ト長調「パリンドロウム(回文)」と第46番ロ長調がカップリングされている。シュトゥットガルトのメルセデス・ベンツ・センターでのライヴ録音。他の作曲家にもよくあることだが、ハイド...
三連休最終日。このところ当地関東地方は梅雨空が続き、しとしと、じとじと…スッカとした夏空が恋しい気もするが、そうなったらなったで、暑さでうんざり、何とかならないかとボヤくに違いない。そんな勝手な思いを横におき、さて久しぶりにアンプとプレイヤーの電源をオン。取り出したのはこの盤だ。ブルーノ・リグット(仏1945-)の弾くショパン:ワルツ集。第1番から第18番まで(第19番はカット)を収録。録音は1976年。手持ち...
先週7月11日、指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットが97歳の誕生日を迎えた。現在、最高齢の現役指揮者であることは言うに及ばず。取り分け日本では、NHK交響楽団との長い関係もあって、ぼくら世代には格別の思いがある指揮者の一人だ。ぼくが音楽を聴き始めたのが70年代半ば。ブロムシュテット来日の歴史が始まったのも同じ頃だ。地方での貧乏学生時代も、その後の田舎暮らしも、東京でのコンサートとは半ば無縁でN響の演奏に接し...
暑さ続きのこの時期、午前中の涼しい時間にギターの練習でも…と思うが、そもそも午前中から滅法暑い。先日もそんな状況で、練習に集中する程の気合もなく、仕方なく弾くことは早々にあきらめ、寿命だなあと感じていた弦交換の儀と相成った。弦の交換が面倒だというギター弾きも多いのだが、ぼくにとっては、こんなに心おどる時間はないと感じるほどの楽しい作業だ。なんなら他人の楽器の弦交換もみな引き受けたいくらいだ。一方で...
本ブログに時々登場するフュージョンバンド「カシオペア」。その初代メンバーからなる新しいバンド「かつしかトリオ」に注目が集まっている。メンバーチェンジをしながら現在も活躍するカシオペア(現在の名称はカシオペア-P4)。しかし今でも初代メンバー当時の演奏がもっともカシオペアらしいとするファンも多い。その初代メンバーのうち、リーダーの野呂一生(g)を除く、櫻井哲夫(b)、神保彰(ds)、向谷実(kb)によって202...
先日、MacBook_Airを手に入れた。今年3月に発売された新機種、M3チップ搭載の15インチMacBook Air。アップルストアの認定整備済品コーナーで見つけ、速攻で発注した。パソコンを使い始めたのは確か80年代の終わり頃だったから、付き合いは35年程になる。当時仕事でIBM_PC互換機を使い、アナログ回路シミュレーター:PSpiceを動かしていた。5インチフロッピーベースでカタカタ動くもので、今から思えばオモチャのようなものだったが...
いま使っているミラーレス一眼カメラ:オリンパスOM-D E-M1 Mark III。コロナ禍にまだ終息の気配が見えなかった2021年暮れに手に入れた。オリンパスの企業形態変更に伴い、今や歴史ある「OLYMPUS」ロゴを軍艦部に冠した数少ないカメラとなったモデルだ。ぼくら昭和世代にとって一眼フレフカメラといえば車・オーディオと並んで、社会人になって最初の給料やボーナスで手に入れるべきモノの一つだった。カメラ、オーディオ、車…その...
関東地方は先週後半からいきなりの猛暑日連続。まだ梅雨明け前だが、おかまいなしの35度超えだ。電気代を気にしつつも躊躇なくエアコンON。更にラテン色満載のこの盤で暑気払いとなった。19世紀アメリカの作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルク(1829-1869)他の管弦楽作品を集めた一枚。モーリス・アブラヴァネル(1903-1993)指揮ユタ交響楽団の演奏。米ヴァンガード原盤。録音データが記されていないが、ネットで確認したとこ...
F・グルダ「Gulda spielt Bach, Mozart, Shubert, Chopin」
3年程前に自覚した左手指の不調。関節軟骨が減少することによる痛みで、整形外科でヘバーデン結節と確定診断された。その後も一進一退で改善されないまま、といってギターを弾く際の致命的な状態とまではならず、ダラダラ現状様子見が続いていたのだが、このところどうも調子がよくない。痛み方が変化してきて、左手人差し指といわず、どの指の関節もピリピリした痛みを伴うようになった。あと数年したら、いよいよままならぬ状態...
梅雨空続く関東地方。湿度感・温度感ともに高く、すっきりしない日々が続く。さて、週半ばの水曜日。昼過ぎから市内の図書館へ。帰宅後一服して音盤タイム。こんな盤を取り出した。バッハのチェンバロ協奏曲集。近所のリサイクルショップのジャンク箱から百円で捕獲してきたもの。70年代初頭にキングレコードから出ていた廉価盤シリーズの1枚でBWV1052/1062/1065の3曲が収録されている。きょうはそのうち第1番ニ短調BWV1052に針...
月があらたまって令和六年文月・七月。うっとうしい梅雨空を吹き飛ばそうと、今月はこの盤でスタートだ。1977年結成、1979年デビューのフュージョンバンド:カシオペア。その第22作目のアルバム「active」。1992年2月メルボルンでのセッション録音。収録曲は以下の通り。01. NEW HISTORY02. MESSENGERS03. CAMEL ROAD04. ECCENTRIC GAMES05. TIME STREAM06. MOMENTO MEMORIAL07. TOMOSHIBI08. POINT X09. DOOR OR TRUTH10. THROUGH...
週末日曜日。そしてきょうで6月も終わり。あれよあれよと日々が過ぎ、気付けば今年も折り返し点…なんだかなぁ…。 さて、きょうも続けてモーツァルト。取り出したのは、この盤。モーツァルトの管楽協奏曲を集めた一枚。カール・ベーム指揮ウィーンフィルのバックで同団のトップ達がソロを取っている。1970年代前半の録音。十数年前に廉価盤で出た際に買い求めた。モーツァルトがいくつか残した管楽協奏曲のうち、この盤ではフルート...
終日雨模様の週末金曜日。午前中はギターの練習。昼過ぎはオーディオ機器の湿気飛ばしを兼ねて音盤タイム。先日来の続きで、きょうもモーツァルトの短調作品を聴こうと、この盤を取り出した。モーツァルトの弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516。アマデウス弦楽四重奏団にセシル・アロノヴィックのヴィオラが加わった演奏。1951年のモノラル録音。手持ちの盤は70年代後半に出ていた廉価盤<ウェストミンスター名盤コレクション>の一枚で...
このところジワジワと気温・湿度とも上昇。梅雨のあとに控えている灼熱の日々を連想させる。これから三ヵ月。年中行事とはいえ気が重い。 さて、週半ばの水曜日。オーディオセット周辺の掃除をして気分もすっきりしたところで、先回聴いたモーツァルトの短調作品の続きで、この盤を取り出した。オットー・クレンペラー(1885-1973)とフィルハーモニア管弦楽団(PO)によるモーツァルト。手元にあるのは2000年前後にクレンペラー...
週末で関東地方も例年より少々遅い梅雨入り。そして6月も最終週。今年も半分終わるのかと思いつつ、あてもなく音盤棚を眺め、この盤を取り出した。モーツァルトのピアノ曲から短調作品ばかりをピックアップした一枚。ヴァレリー・アファナシエフ(1947-)のピアノ独奏。手持ちの盤は十数年前に日本コロンビアの廉価盤シリーズでリリースされたときのもの。1993年録音。収録曲は以下の通り。 1. 幻想曲 ニ短調 K397 2. 幻想曲 ハ...
梅雨入り前のうっとうしい空模様が続いた先日、最近手に入れた小型レコーダー(OLYMPUS LS-P5)の動作確認を兼ねて、久しぶりに演奏動画を撮ってみた。去年の秋口に手を付けたバッハ:BWV998のプレリュード。休止状態だった冬の間を除いても、随分と長い間つついていたことになる。そろそろ年貢を納めて終わりにしたいと思っていたが、中々これでヨシ!と自己満足するレベルに至らず、ぐずぐずしていた。調子のいいときは大きなミ...
週半ばの木曜日。午前中はびっちりギターの練習。昼過ぎはダラダラを過ごしながらの音盤タイム。きょうはギター。この盤を取り出した。若き日のデイヴィッド・ラッセル(1953-)とラファエラ・スミッツ(1957-)によるフェルナンド・ソル( 1778-1839)の二重奏曲集。この盤のライナーノーツには記載がなかったが、スミッツのサイトによれば録音は1981年のようだ。手持ちの盤は例によって大阪出張の際、梅田の中古レコード店で...
先日記事にした神尾真由子が弾くチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲。音盤棚の一角にはこの曲の盤が何枚かまとまっている。あらためてみると、中にはまだ針を通してない盤もあって、きょうはその中からこの盤を取り出した。イツァーク・パールマン(1945-)とユージン・オーマンディ(1899-1985)によるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。1978年録音。手持ちの盤は当時の国内初出LP。例によって大阪出張の際、梅田...
ダラダラとした日常。午前中は家内雑事。昼過ぎに音盤棚を整理をしながら、少し前にハスキルとマルケヴィッチによるモーツァルトを聴いてから気になっていたこの盤を取り出した。スロバキア出身のピアニスト:ペーター・トペルツェル(1944-2010)によるモーツァルト。名作の誉れ高い二つの短調作品、第20番ニ短調と第24番ハ短調のピアノ協奏曲を収めた一枚。ラディスラフ・スロヴァーク指揮スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽...
手持ちのギター田邊雅啓氏製作ロマニリョスモデルを手に入れてからちょうど20年が経った。本ブログ開設以来、度々登場しているギターだが、二十歳の記念に一項を設けておこう。田邊雅啓氏(1974-)は現在栃木県足利市で伝統的手法にこだわったギター製作を続けている。大学を出てから長野県上田の石井栄ギター工房で修行ののち独立。2001年から故郷の足利に工房を開いて製作を始めた。たまたまその頃、久しく中断していたギター演...
イングリッド・ディングフェルダー(FL) ホフマイスター フルート協奏曲ト長調
週半ばの水曜日。さて、きょうの音盤。イングリッド・ディングフェルダーという女性フルート奏者によるホスマイスターのフルート協奏曲ト長調。テレマンのフルートと弦楽合奏のための組曲イ短調とのカプリング。ローレンス・レナード指揮イギリス室内管弦楽団がバックと務める。録音は1976年。手持ちの盤はビクター音楽産業から1979年で出た国内初出盤。先回のトペルツェルの盤同様、だいぶ前にネットで激安箱買いした数百枚の中に...
先日の記事に書いた村田夏帆。彼女がヴァイオリンを手にするきっかけとなったのが、三歳のときに観た神尾真由子のドキュメンタリだったそうで、村田夏帆は現在もその神尾真由子の師事しているようだ。そんな話で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。2007年チャイコフスキーコンクールの覇者:神尾真由子(1987-)が弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲ニ長調。プロコフィエフの2番の協奏曲がカップリングされていて、ク...
本ブログでも時折り登場する群馬交響楽団。終戦の年、1945年・昭和20年の11月に市民オーケストラとして創設され、翌年には群馬フィルハーモニーオーケストラ、1963年・昭和38年には財団法人群馬交響楽団となった。日本の地方オーケストラの草分けとして、その存在と歴史は郷土の誇りだ。そんな「おらが群馬の至宝」群馬交響楽団の活動の一つに教育プログラムがある。終戦のわずか2年後に始まった県内の小中学生を対象にした移動音...
このところ続いているアナログ盤の在庫確認。きょう取り出したのはこの盤。ヨーゼフ・カイルベルト(1908-1968)とバンベルク交響楽団による<プラハのモーツァルト>と題された一枚。この盤のことは、だいぶ以前に例の本で知った。カラヤンと同い年だったカイルベルトが手兵のバンベルク響を振ってモーツァルトと深い縁のあった街プラハにちなんだ曲を演奏している。バンベルクのオケもまたプラハに縁のある楽団。チェコで創設さ...
レコードプレイヤーがメンテナンスから戻って以来、もっぱらレコードばかり聴いている。ジャンル、録音の良し悪し…そんなの関係ねえ!と言いつつ、きょう取り出したのはこの盤だ。前橋汀子(1943-)の弾くチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調。スイス在住だった晩年のヨーゼフ・シゲティ(1892-1973)に師事した前橋汀子。この盤はそのスイスでアナログ盤最終期に近い1984年に録音された。クリストフ・エッシェンバッハ...
月があらたまって令和六年水無月六月。変わらず巡る季節のうつろい。このところ気温も湿度もじわじわ上昇。あと二週間もすれば梅雨入りだ。週末日曜日。終日降ったりやんだり。昼前に野暮用少々。昼過ぎはダラダラと過ごしつつ、アンプの灯を入れ音盤タイム。久しぶりにこの盤を取り出した。クララ・ハスキル(1895-1960)とイーゴリ・マルケヴィッチ(1912-1983)指揮ラムルー管弦楽団によるモーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ...
現在使っているレコードプレイヤーはCEC社製ST930というモデル。80年代終わりに発売されたモデルながら、細々と2000年頃まで生産された。ぼくが買ったのが1996年だから、かれこれ30年近くなる。このST930が届いて最初に聴いたとき、そのSN比の良さと瑞々しく解像度の高い音色に驚いたものだ。これといって不具合もなかったが、前回メンテナンスしてから10年経過したことから、予防保全の意味でひと通り点検してもらうことにした。...
気付けば五月も今週で終わり。 きょうもいつもながらの怠惰かつ呑気な一日。日々仕事と格闘していた過去が嘘のようだ。 さて、きょうも日暮れて…チョイ渋のこんな盤を取り出した。ユーディ・メニューイン(1916-1999)が弾くブラームスのヴァイオリンソナタ集。ピアノはメニューインの義兄にあたるルイス・ケントナー(1905-1987)。1956~57年録音。手持ちの盤は70年代にセラフィムレーベルとして出ていた廉価盤で、緑色のジャ...
ティボー・ガルシア(g)来演 群馬交響楽団第555回定期演奏会
人気のギタリスト:ティボー・ガルシアが来演するとのことで先週末、久しぶりに地元群馬交響楽団(群響:グンキョウ)の定期演奏会へ脚を運んだ。=======================山本菜摘/委嘱作品「UTAGE~宴~」ロドリーゴ/アランフェス協奏曲*ファリャ/バレエ音楽「恋は魔術師」**芥川也寸志/交響曲 第1番ギター:ティボー・ガルシア*メゾソプラノ:加藤のぞみ**指揮:原田慶太楼 管弦楽:群馬交響楽団2024...
ちょっと必要あってマンドリンの音盤をサーチ。棚の端っこに何枚かある中からこの盤を取り出した。手持ちのマンドリンを含むアンサンブルの盤。手前3枚が竹内郁子の盤。竹内郁子(1931-)を中心としたマンドリンアンサンブルを収めた一枚。「イーグルレコード」レーベル(音研企画株式会社)で出た盤だが、おそらく自主制作盤に近く、一般市販された盤ではないようだ。録音データは示されていないが、高橋功氏によるライナーノー...
ロン・カーター「The Man with the Bass」
気付けば五月も下旬。梅雨入りはまだ先だろうが、このところじわじわと湿度感が上がってきた。今年もエアコンの季節到来だ。さて週半ばの木曜日。きょうはジャズ。こんな盤を取り出した。ジャズ・ベースの巨人:ロン・カーター(1937-)の、その名も「The Man with the Bass」という1986年発売の一枚。手持ちの盤は発売当時のもので3,200円の表記がある。1986年といえばレコードからCDへの移行真っ最中だったが、新譜CDはまだまだ...
今週末の5月25日土曜日、久しぶりに地元群馬交響楽団(群響:グンキョウ)の定期演奏会へ行く予定だ。人気のギタリスト:ティボー・ガルシアが来演し、アランフェス協奏曲を演奏することになってる。ギター弾きとしては長年に渡って聴き馴染んだ曲だが、時にはあらためて聴きたくなる。そんなこともあって、きょうは音盤棚のギターコーナーからこの盤を取り出した。スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)の「アラン...
アンプが入れ替わり、プレーヤーもメンテナンスから戻ってきて、このところレコードに針を下す時間が増えた。きょうも音盤棚を見回し、この盤を取り出した。ぼくら以上のオールドファンには懐かしいジャケット。1970年前後にコロンビアから出た廉価盤シリーズの一枚。だいぶ以前に一度記事にしたことがある。収録曲はモーツァルトの交響曲第40番ト短調と35番ニ長調「ハフナー」。この盤以外にはまったく聞いたことのないジャン=ル...
見砂直照と東京キューバン・ボーイズ 「DYNAMIC LATIN」
週末金曜日。このところのルーチンで午前中はギターの練習。午後はダラダラ、ウダウダと音盤棚の整理。棚の一角にこんな盤を見つけて取り出した。日本におけるラテン音楽の先駆者といえる「見砂直照と東京キューバン・ボーイズ」による「DYNAMIC LATIN」と題された一枚。20年近く前、例によってリサイクルショップのジャンク箱から金100円也で救済してきた。1971年発売。当時のオーディオ界で最先端だった4チャンネル仕様の盤で、...
週半ばの水曜日。午前中2時間ほどギターの練習。午後は野暮用一つ二つ。いつものルーチン。夜半前になってアンプの灯を入れ、この盤を取り出した。バッハのパルティータBWV825~830。ウラディーミル・フェルツマン(1952-)による演奏。パルティータ全6曲に加え、2声のインヴェンションBWV772~786も収録されている。1999年モスクワ録音で2005年にカメラータトウキョウから発売された。当時、バッハのパルティータをあれこれ聴...
少し前のこと、ある方から非公開コメントがあった。「ある音盤のついての与太さんの記事が、一字一句違わず数百文字に渡って記載されているブログがあった」とのこと。事の次第は伏せておくが、あまり気持ちのよいものではない。実は過去にも同じようなことを経験している。そもそも本ブログの道楽与太話など、自分でいうのもナンだがロクなものではない。それをコピペしてどうなるものかという感じがするのだが…。 さて、それは...
グレン・グールドの弾くベートーヴェン交響曲第5番ハ短調「運命」(リスト編)。1967~68年の録音。手持ちの盤は例によって20年程前、大阪出張時に梅田の中古レコード店で手に入れたもの。少し前からレコードプレイヤーCEC:ST930がメンテナンスで払っているため、面白半分に買ったサウンドバーガーに盤をセットした。ベートーヴェン交響曲のピアノ編曲版を初めて聴いたのは、半世紀前のクラシックを聴き出し少したった頃。コンタ...
少し前からマヌエル・ポンセ( 1882-1948)作曲の前奏曲ホ長調をさらい始めた。この曲とはクラシックギターを始めてまもない高校時代に出会い、すぐに惚れ込んだ。ホ長調という調性はギターでもっともよく響く調性の一つで、冒頭から気分よく弾き出すのだが、じわじわと弾きにくい箇所が出てきて、気付けばまともに弾けずじまいという状況がずっと続いた。最近になって、このまま放置するのも残念至極、何とかしようと覚悟を決め...
連休も終わり世間は平常運転へ。そして世間に関係なく日々平常運転の前期高齢者ライフ…たまには暴走運転もしたくなるよなぁ…いや、しないけど。まあ、日頃のクラシックからちょっとポップな曲に切り替えて気分転換くらいはオッケーでしょう。というわけできょうはこの盤を取り出した。中森明菜(1965-)の21作目のシングル盤「TATTO」。1982年のデビューから6年経った1988年5月にリリースされた。当時すでにCD時代へ移行の真っ最...
連休真っ只中の日曜日。休み中の喧騒を避けるようにきょうも在宅。宅内身辺雑事を少々こなしたあとは道楽音盤タイム。このところ続けて聴いているベートーヴェンの英雄交響曲の勢い止まらず、きょうはこの盤を取り出した。フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリンフィルハーモニー(BPO)によるベートーヴェン交響曲第3番変ホ長調「英雄」。1958年録音。手持ちの盤は90年代終盤にミドルプライスでリリースされたフリッチャイ・エディ...
先回の記事に書いたトスカニーニの英雄を聴いて、わが「英雄」魂に火がついた。ベートーヴェンの交響曲で何を選ぶかと問われたら、迷いに迷って今なら「英雄」と答えるかもしれない。…というわけで、きょうは以前にも記事にしたこの盤を取り出した。ロヴロ・フォン・マタチッチ(1899-1985)とチェコフィルによるベートーヴェン交響曲第3番変ホ長調「英雄」。1959年3月プラハ・ルドルフフィヌム(芸術家の家)での録音。マタッチ...
風薫る五月。好天の日は初夏を思わせる。少し前に日よけのターフを何ヵ所かの窓に取り付けた。あっという間に夏になるのかなあ…。 さて、きょうは朝から曇り空でややひんやりとした一日。午前中はギターの練習。昼からは部屋の片付けをしながら、ナガラリスニング。きょうはこの盤を取り出した。アルトゥール・トスカニーニ(1867-1957)とNBC交響楽団によるベートーヴェンの交響曲全集。きょうはこの中から第3番変ホ長調「英雄...
先日、長らく使っているレコードプレイヤーCEC社製ST930をメンテナンスに出した。これといって不具合はないのだが、前回のメンテナンスから10年余経過したこともあって、ひと通りチェックしてもらうことにした。幸い同製品は現在もCEC社直系の会社で修理・メンテナンスに応じてくれる。主が留守になったコーリアンボードの上には例のハンバーガーもといサウンドバーガー をセットした。さて、連休真ん中の月曜日。例によって部屋の...
ゴールデンウィーク入りの世間を尻目に、いつもと変わらぬ週末土曜日。夜更け前の音盤タイムも変わらぬルーチン。きょうはこんな盤を取り出した。グレン・グールド(1932-1982)の弾く「バード&ギボンズ作品集」。60年代後半を中心に一部は70年代初頭に録音されている。手元にはCD盤もあるがきょうはCBSソニーから出ていた国内盤LPで聴く。収録曲は以下の通り。1. バード:パヴァーヌとガイヤルド第1番2. ギボンズ:幻想曲 ハ長...
アキュフェーズを放出した昨年秋から続いている「終の棲家」ならぬ「終のアンプ」選び。なんちゃってマランツ、そしてDENONのセパレートで落ち着くと思いきや、舌の根も乾かないうちに、こんなことになってしまった。DENONのセパレートを迎えてから二週間。いくつか気になる点があって、残念ながらずっと居心地の悪い状態が続いた。どうにもこのまま矛を収める覚悟ができず逡巡。DENONセパレートを購入した中古オーディオ販売店に...
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ「A Night in Tunisia」
一日曇天のはっきりしない空模様。所在なく一日終える。さて、今夜はジャズだ。音盤棚を見渡し、この盤を取り出した。アート・ブレイキー(ds)とリー・モーガン(tp)、 ウェイン・ショーター(ts) 、ボビー・ティモンズ(p) 、ジミー・メリット(b)からなるザ・ジャズ・メッセンジャーズによる1960年のセッション録音「A Night in Tunisia」。手持ちの盤は20年程前にブルーノートの名盤がミドルプライスでまとめてリリースさ...
一週間後にはゴールデンウィークかぁ…と考えても格別のアイデアもなく、気付けば今月も下旬。週末日曜の夜。今夜はちょっと渋めのこの盤を取り出した。アンネ・ゾフィー・ムター(1963-)が弾く近現代の作品集。2000年5月にシュトゥットガルトで行われたライヴをそのまま収録したアルバムだ。この盤は20年程前に仕事で中国を何度か訪れた際に買い求めた。確か10元(150円程度)かそこらの値段で、パッケージをよく見ると正規商品...
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きのう土曜日、かねて予定していたヘルベルト・ブロムシュテットとNHK交響楽団による演奏会に足を運んだ。2022年にシューベルト・プロを聴いて以来2年ぶり。昨年は直前に体調を崩して来日中止となったが、今年は元気にやってきてくれた。今年7月に97歳になったブロムシュテット。さすがに足腰の衰えはあるものの、耳・目・声に不安になるような様子はなく、先週初めに来日後、N響との練習も以前と変わらない様子で行われたとのこと...
アルトゥール・トスカニーニ(1867-1957)指揮NBC交響楽団によるムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会の絵」。1953年カーネギーホールでのセッション録音。手持ちの盤は1978年に出た「偉大なる芸術トスカニーニの真髄」というシリーズ中の一枚。この盤を買った1978年当時、記憶をたどると社会人になったばかりの頃で、給料が出た週末には嬉々としてレコード店に足を運んでいた。学生時代から読んでいた雑誌「レコード芸術」で名...
きょうも先回の記事に書いたポール・トルトゥリエの盤。きょう取り出したのはトルトゥリエ(1914-1990)が1972年に来日した際に録音した盤。ピアノ伴奏:岩崎淑。1972年といえばぼくが高校3年のとき。立川澄人と鳥飼久美子が司会をつとめていたNHKテレビ「世界の音楽」に、ちょうど来日していたトルトゥリエが出演してドヴォルザークのチェロ協奏曲の第3楽章を弾き振りしたのを覚えている。このレコードのライナーノーツはトルト...
好天続く。日中の気温は夏日を超えることがあるが、湿度低く快適だ。陽が落ちるとスッと熱気が癒える。暑く長い夏がようやく終わったのだから、しばらくこの快適さが続いてほしい。さて、三連休の最終日。退職してサンデー毎日の身には特に変わりなし。きょうも音盤在庫の確認。以前も記事に書いたこの盤を取り出した。国内版発売元は東芝。お馴染みの赤盤。ポール・トルトゥリエ(1914-1990)の弾くシューベルト:アルペジョーネ...
きのうきょうと、ようやく秋空が広がった。天高く、与太ますます肥える秋…嗚呼。気温も程々に下がって、エアコンオフですごせるのもうれしい。送風ファンの音から解放され、静かな部屋で音楽を聴ける今の時期は貴重だ。さあ、せっせと音盤在庫の確認に励もうと、きょうはこの盤を取り出した。セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(MPO)によるブルックナー交響曲第7番ホ長調。1990年1...
時々サボりながらもギターの朝練を継続中。大体9時頃から休みを挟んで11時過ぎまで。興にのれば昼近くまで弾くこともある。練習メニューはその時々で違うが、かならず弾くのはマッテオ・カルカッシ(伊1792-1853)作曲の「25の練習曲」OP.60。25曲の中から数曲を選んで2、3回繰り返して弾く。自称中級レベル以上のギター弾きであれば、このカルカッシ「25の練習曲」の何曲かはさらったことがあるだろう。和声や旋律、表現等、いず...
10月のNHK交響楽団定期演奏会を指揮するヘルベルト・ブロムシュテット(1927-)が一昨日来日した。すでに昨日から予定されている曲の練習も開始したようだ。長旅にも関わらず元気な様子がNHK交響楽団のXにポストされている。N響のXより昨年2023年は直前にドクターストップがかかって来日中止になった。ぼくもチケットを取って楽しみにしていたがかなわず。今年はどうなるものかと思っていたが、7月の97歳の誕生日にはバンベルク交...
ようやく涼しくなったのはいいが、ここ数日曇り空の冴えない空模様。そしてきょうは終日雨。爽やかな秋晴れには程遠い。仕方なくステイホームで所在なく過ごす。雑然とした道楽部屋の片付けをしながら、音盤棚のこの盤を目が合って取り出した。ドミトリ・ショスタコーヴィッチ(1906-1975)の二つあるヴァイオリン協奏曲のうちの第1番イ短調。五嶋みどり(1971-)のヴァイオリン。アバド指揮ベルリンフィルのバック。1997年12月...
エフゲニー・ムラヴィンスキー(1903-1988)。還暦以上の音楽ファンであれば、その威厳に満ちた風貌や手兵レニングラード・フィルとの名演の数々を思い浮かべるだろう。まさに東西冷戦時代を通じて20世紀の巨匠として君臨した指揮者の一人だ。きょう取り出した盤は1973年、ムラヴィンスキーが待望の初来日を果たした際のライヴ録音。飛行機嫌いのムラヴィンスキーはシベリア鉄道と船を使って日本まで来た。とんでもない地の果てに...
このところポツポツと拾い聴きしているモーツァルト。きょうはこの盤を取り出した。ジョージ・セル(1897-1970)&クリーヴランド管弦楽団によるモーツァルト交響曲集。交響曲第28、33、35、39~41番それと序曲が二つ、「フィガロ」と「劇場支配人」がCD2枚に収録されている。録音は1958年から1967年。きょうはDISK1を取り出し、第35番ニ長調「ハフナー」を聴くことにした。モーツァルトの交響曲というと最初に聴くのは第40番そし...
月があらたまって令和六年十月・神無月。暦を一枚めくったところで秋風吹き抜ける爽快な日々を期待していたが、なんと真夏日アゲイン。もはや異常と文句をつける元気も無くなった。 まあ、仕方ない。もう少し付き合いますよ。 それはともかく…昨日10月1日は本ブログの開設記念日。本ブログの成り立ちについては、これまでも何度か書いている。繰り返すのは少々くどくなりそうなので、以前書いたこちらの記事を参照されたし。 ...
きょうはジャズ。長らく音盤棚の端っこに隠れていたこの盤を取り出した。サックス奏者:山田穣(1968-)のデビューアルバム「ブルーストーン」。ブルー・ストーンともブルース・トーンとも読めるが、双方の意味を込めているのだろうか。1997年NY録音。山田穣がアルトサックスを吹き、サイラス・チェスナット(p)、ロドニー・ウィテカー(b)、クラレンス・ペン(ds)といった当時のNY最強メンバーがサイドを固める。収録曲は以下...
夏の熱気が去り、ようやく訪れた秋の気配にホッとする。週末土曜日。夜更け前の音盤タイム。先回の記事で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。ジョージ・セル(1897ー1970)指揮クリーヴランド管弦楽団によるブルックナーの交響曲第3番ニ短調。1966年同コンビの本拠地セヴェランスホールでのセッション録音。手持ちの盤は10年程前にこのコンビの録音がまとめて再リリースされたときのもので、第8番ハ短調とカップリングされた2...
いつ終わるのか今年の残暑…と、途方にくれていたが、彼岸を過ぎてようやく終焉か…。爽やかな秋風にはまだ遠いが、ようやくしのぎやすい天気となった。やれやれだ。 さて、こちらも気を取り直して音盤の在庫確認。きょうは久々に大曲。この盤を取り出した。ジョージ・セル(1897-1970)とクリーヴランド管弦楽団によるブルックナーの交響曲第8盤ハ短調。1890年第2稿ノヴァーク版による演奏。手元には70年代に廉価盤シリーズで出て...
少し前に、当ブログへのアクセス状態等について書き、ランキングバナークリックへの協力を依頼してから一週間。多少上下はあるものの、以前に比べるとアクセス・ランキングとも幾分活性化したように感じる。一時的なカンフル剤で終わらりがちだが、ブログ開設からもうすぐ14年…どうか引き続きご支援の程をお願い致します。 さて、きょうは昨年手に入れた英国Falcon_Acoustics社の小型スピーカーQ7の現況報告を…英BBCのモニター用...
久しぶりにギター。ジュリアン・ブリーム(1933-2020)が弾くスペイン近代作品集。11983年のデジタル録音。もう聴かないからと、知人から譲り受けた数十枚のLP盤に混じっていたもの。収録曲は以下の通り。・トゥリーナ:ファンダンギーリョ Op.36/セビリャーナ Op.29・モンポウ:コンポステラ組曲・トローバ:ソナティナ・ジェラルド:ファンタジア,・ファリャ:讃歌~ドビュッシーの墓のために/粉屋の踊り・オアナ:ティエン...
先回の記事に書いたスウィトナーのモーツァルトで思い出し、この盤を取り出した。オットマール・スウィトナー(1922-2010)とベルリン国立歌劇場管弦楽団(シュターツ・カペレ・ベルリン:SKB)を率いて来日した1978年秋の公演ライブCD。FM東京が生中継放送した際の録音だ。2000年初頭、当時のいくとかの録音と共に東京FMアーカイヴセレクションとしてCD化された。収録曲はモーツァルトの後期交響曲第39、40、41番。スウィトナ...
久しぶりにモーツァルト。取り出したのはこの盤。オトマール・スウィトナー(1922-2010)とシュターツカペレ・ドレスデン(SKD)によるモーツァルト。クリーム色のジャケットがぼくら世代には懐かしい一枚。70年代半ばにフォンタナレーベルで出ていた廉価盤<グロリア>シリーズ。当時の文庫本(新潮文庫)のカバー色を模したようなジャケットで、レコードの文庫本を目指したのだろうが、正直なところ当時も今も冴えないデザイン...
ここ何ヶ月か当ブログへのアクセス数は100~150IPで変わらず。ランキングバナーのクリック数は漸減で低調。ほんの数名のクリックのみという日も多い。まあ、記事へのお付き合いだけで有難いが、ついでに記事下方にある<クラシック音楽鑑賞>のバナーをワンクリックし、ランキングサイトへ飛んだあと再び当ブログ名をクリックして戻ってきてもらえるとハッピーになれる。どうぞ引き続きよろしくお願いします。 さて、きょうは先日...
午前中は野暮用少々。昼過ぎから隣り町のマンドリン楽団の練習に参加。いつも通りの週末土曜日。日暮れて…今夜はジャズ。時節を思い、この盤を取り出した。サラ・ヴォーン(1924-1990)の数ある録音の中でも代表格といってもいいアルバム「Sarah Vaughan at Mister Kelly's」。サイドメンはジミー・ジョーンズ(p)、リチャード・ディヴィス(b)、ロイ・ヘインズ(ds)。タイトル通り、当時シカゴにあったクラブ「ミスター・ケリ...
朝から野暮用外出で3時過ぎに帰宅。ちょっとした外出で疲れを感じるようになったのも、加齢ゆえか…。さて秋の夜更け、聴くべき音楽は…それはもうブラームスに決まっているだろうと、独りつぶやきながら、この盤を取り出した。ブラームスのクラリネット五重奏曲ロ短調。ウィーン八重奏団員よる演奏。アルフレード・ボスコフスキー(CL)、アントン・フィーツ(Vn)、ギュンター・ブライテンバッハ(Va)、ニコラウス・ヒューブナー...
10月も半ばを過ぎた。少し前まで、長く続いた酷暑から一転した秋の気配に驚いていたが、身も心もようやく慣れてきた。しばらくはよい季節が続く。さて、このところライナー、クナッパーツブッシュと、ぼくがクラシックを聴き始めた半世紀前にはすでに物故していた指揮者の盤が続いたが、きょうもその路線でこんな盤を取り出した。シューマンの交響曲第3番変ホ長調「ライン」。ドイツの名匠カール・シューリヒト(1880-1967)と南...
今どきの若者はもちろん、高齢者世代もネットでの音楽リスニングがメインになっている輩も少なくない。かく言うぼくも未聴盤の山を抱えながらも、その在庫確認よりYouTubeで音楽を聴く時間の方が多くなった。まさに無尽蔵のネット音源。かつて見聞きした懐かしい音源から最近のリリースまで、およそ飽きることがない。そんな中で当然新たな出会いや発見もある。少し前にYouTubeで知ったフュージョン系インストゥルメンタルバンド「...
少し前に記事にしたフリッツ・ライナーとシカゴ響によるロッシーニ序曲集で思い出し、きょうはこの盤を取り出した。フリッツ・ライナー(1888-1963)とシカゴ交響楽団:CSOによるリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」。本ブログでは度々登場しているアントニオ・ヤニグロ(1918-1989)がソロを取っている。録音は1959年。手持の盤は数年前にSACD/CDのハイブリッド盤として出たもの。随分前に隣り町タワーレコー...
先回の記事に書いたイベントでホールに鳴り響いたワグナー。その感激を自宅でもと思い、あらためてこの盤をプレイヤーにセットした。ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)が晩年ミュンヘンフィルを振って録音したワグナーアルバム。1962年録音。手持ちの盤は70年代半ばに出ていたLP2枚組。見開き隅に購入当時1976年の書き込みがあった。大学3年の年だ。記憶が正しければ今はなき銀座ハンターで手に入れたはずだ。収録曲は以...
今月のN響定期他を振る予定だったブロムシュテットが体調不良で来日中止となった。きのうNHK交響楽団からのメールで知った。14・15日の定期公演は中止。20日以降の他の公演についてはまだ正式発表がない(代わりの指揮者を立てるのか、あるいは体調回復次第来日するのか…)。早々にチケットを手配して楽しみにしていたので残念至極。ともあれ、体調の回復を祈るばかりだ。さて話変わって…先日、地元で興味深いイベントがあったので...
10月に入って一気に秋到来の関東地方。朝晩は上着が欲しくなる。ついこの間までの灼熱地獄が嘘のようだ。さて三連休最終日の月曜。昼間、道楽部屋の片付けをしながらのナガラ・リスニングに取り出したのはこの盤だ。フリッツ・ライナー(1888-1963)&シカゴ交響楽団によるロッシーニ序曲集。1958年録音。手持の盤はだいぶ昔に隣り町TWRで叩き売られていた輸入盤。収録曲は以下の通り。「セヴィリャの理髪師(イギリスの女王エリ...
八神純子…ぼくら世代が青春真っ只中だった70年代の終わりに突如として現れ、これまで聴いたことのない伸びやかなハイトーンを印象付けた歌手だ。当時ヤマハが開催していた新人登竜門ポップコンで頭角を現し、1978年・昭和53年の1月にシングル「思い出は美しすぎて」でプロデビューを飾った。「思い出は美しすぎて」はいきなり10万枚を越すヒットとなり、同年6月にはファーストアルバムもリリース。この曲が出た当時ぼくはすでにク...
関東地方はようやく秋到来の気配。こんなときイケる口なら仕事帰りにチョイと一杯。小粋な店に引っかかって行きたいところだが、仕事もリタイヤし、そもそも下戸ではどうにもならない。 せめて音楽だけでも気分を出そうかと、久しぶりにこの盤を取り出した。ナット・キング・コールのアルバム「After Midnight」。この盤を知ったのは、村上春樹/和田誠の「ポートレート・イン・ジャズ」。アルバムタイトル通り、クラブでのセッシ...
注文していた田邊ギターの製作がいよいよ佳境に入ってきた。厳選されたスプルースの表板横裏は柾目のハカランダ十代、二十代を通じて親しんだクラシックギター。人並みに仕事に没頭した中年期には少々疎遠となったが、五十の声を聴くに至ってカムバック。再開にあたって出会ったのが田邊雅啓氏のギターだった。本ブログに度々登場している2004年作ロマニリョスモデルで、氏が工房を構えて本格的に製作を開始した初期の名作だ。田邊...
さしもの暑さも次第にいえ、ようやく秋の気配。まだまだ日中は30度超えの日があるが、ついこの間までの常軌を逸した暑さはなくなった。しばらくは何をするにもよい時期だ。気付けば十月。このブログも14年目に入ることになった(ブログの経緯他はこちらを参照されたし)。しかし何も変わることなくマンネリルーチン。きょうはこんな盤を取り出した。アン・ルイス(1956-)のベスト盤LP。1985年発売。手持ちの盤は…う~ん、いつど...
仕事を完全リタイアしたこの4月以降、以前と比べてギターを手にする時間が増えた。昔からきちんと弾きたいなあと思いながら手付かずだった曲を少しずつさらっている。少し前にトローバのソナティナに着手し、ひとまず第1楽章を何とか通せるようになったが、その後、続く第2・3楽章にいくか他の曲にいくか思案。第3楽章ロンドを少しつついてみたが、あまり面白味を感じず、どうしたものかと思っているうちに、この夏の暑さもあって...
先回の記事に続いてハイドンを聴く。「朝」の次は「昼」、この盤を取り出した。ハイドンの交響曲第7番ハ長調。「昼」と呼ばれる交響曲。先日の記事に書いた第6番「朝」と第9番「夕」とで三部作を成す。デニス・ラッセル・デイヴィスとシュトゥットガルト室内管弦楽団による全集ボックス中の一枚。1995年録音。第6番「朝」と同時期の1761年、ハイドンが30歳になった頃に作られた。第1楽章はアダージョの序奏に続き闊達な4分の3拍子...
気付けば九月も下旬。週明けの月曜日。週末にちょっとしたアクシデントがあって気分が晴れないでいたのだが、気を取り直してパッと明るく前向きになるような曲でも聴こうと思い、この盤を取り出した。ハイドンの交響曲第6番ニ長調。「朝」と呼ばれる交響曲。第7番「昼」第8番「夕」とで三部作を成す。デニス・ラッセル・デイヴィスとシュトゥットガルト室内管弦楽団による全集ボックス中の一枚。1995年録音。この曲に接したのはハ...
週末土曜日の午後。暑さも手伝って散らかり放題だった道楽部屋を片付け、清々としたところでアンプの灯を入れ音盤タイム。久しぶりにこの盤を取り出した。本ブログに登場するチェリストの中でもイチ押しのアントニオ・ヤニグロ(1918-1989)が弾くベートーヴェンのチェロソナタ集。ピアノはウィーン三羽烏の一人イエルク・デムス(1928-2019)。録音は1964年ウィーン。手持ちの盤は十数年前に日本コロンビアから廉価盤で出たとき...
彼岸を迎えた九月下旬。朝晩めっきりすごしやすくなりましたね…といった挨拶も今年は縁がない。きょうは昼をはさんでちょいと外出。帰宅後、久々にアンプの灯を入れ、この盤を取り出した。ハンガリー生まれの指揮者フェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)とベルリンフィルによるベートーヴェン交響曲第5番ハ短調「運命」。彼が残した録音のうち特に晩年ベルリンフィルと入れた一連のステレオ録音はいずれもスケール感豊かで聴き応...
今から20年程前。2000年から2003年頃、仕事で中国や香港を何度か訪れた。夜の食事を終えると下戸のぼくも否応なしに付き合ってカラオケバーへ。現地でのテレサ・テン人気は大そうなものだった。彼女の歌を誰かが歌うとヤンヤの喝采。そんなにいいのかと、その後この2枚組ベスト盤を手にして聴いてみると…ケッコーいいじゃん。というわけで、周回遅れのにわかファンに。 彼女の数奇な運命についてはよく知らず。三木たかし作曲のメ...
今どきのギタリストはだれもかれも上手い。曲によって様式感を使い分けるし、妙な解釈をすることも少ない。一方で他のジャンル同様、グローバル化によりお国柄や伝統をベースにした解釈や音色、味わいは希薄になりがちだ。かつては忌み嫌っていた、そうした少し古めのスタイルを最近になって妙に懐かしく感じることがある。きょうもそんな気分でこの盤を取り出した。レナータ・タラゴ(1927-2006)。ぼくらより少し年上のギターフ...
九月も半ば。ネットをみていたら、きょう9月15日は「聖母の七つの悲しみ」の祝日と知り、こんな盤を取り出した。ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868)の「スターバト・マーテル」。カルロ・マリア・ジュリーニ( 1914-2005)の指揮するフィルハーモニア管弦楽団と合唱団の演奏。ジュリーニの人気が絶頂だった80年代初頭1981年に録音されている。手持ちの盤は十数年前に廉価盤でリリースされたときのもの。スターバト・マーテ...
先回の記事に書いたクラウスの盤他、一時期せっせと買い漁ったナクソス・レーベル。ぼくの音盤棚にもそのシンプルなパッケージが程々の占有率で並んでいる。もっとも音盤自体の購入が減り、またナクソス盤に頼りべきマイナー作品にもあまり興味が無くなり…と、昨今は新たな追加はない。きょうもそんな私的音盤小史を思いながら音盤棚を眺めつつ、ふと目にとまったこの盤を取り出した。「スウェーデンのロマンティック・ヴァイオリ...