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2015/12/16

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  • 驚きに悔しい オオクチイケカツオ

    最近は定置網に小さなイケカツオ、ミナミイケカツオの入網が増えて来ており、今年もアキイロイケカツオが来ないだろうかと期待している。そんな中、今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしていると漁場が近くの小型定置網の人が軽トラに魚を積んで水揚げに来る。何を水揚げに来たのかと魚を入れたカゴを運んでいるところを見ると、カゴから尾鰭が飛び出す程の大きなサイズの魚を入れており、更に遠目で見てもイケカツオの仲間である事がわかり気になる。見に行くとオオクチイケカツオである。しかも驚くことにカゴには3個体も入っているではないか。オオクチイケカツオは今までにここでは2個体見つかっており、最初に見つけた個体は5年前で日本における3個体目の記録ということで報告している(ブログ20193.9)。それからも報告はされていないが各地で見...驚きに悔しいオオクチイケカツオ

  • またやらかしたかな?ミナミフエダイ?

    今日は土曜日で夜間採集の日。ようやく涼しくなり風も無いので絶好の採集日和である。もう10月であるが今年の夜間採集ではこれといった成果が無い。近年の自然環境の現状を考えると夜間採集は定点観測なのでいつも通りというのが望ましいのだが、やはり新たな発見があった方が面白い。明日は地元イベントもあるのでサッと済ませて帰る予定で挑む。港に着き魚をいつものように見つけては採集し魚種を確認。いつもと同じでクロサギやクロホシフエダイ、ニセクロホシフエダイなどの幼魚を採集。この港ではあまり見かけないクロホシマンジュウダイの幼魚がいつもとは違う変り種であった。だが、どれも普通種なので写真で記録だけ収めては放流。結局、標本用に確保するような魚は見つからず今回も手ぶらで帰宅。そして今回の夜間採集で撮った写真をパソコンに移す。そこで...またやらかしたかな?ミナミフエダイ?

  • ツチノコの様な短いタツウミヘビ属

    今日は定置網漁で網を絞って行くと目の前にウミヘビ科の魚が泳いで来る。見た目にタツウミヘビ属と思われる。今までに何度も定置網に入っていたのだが長くて大きな為、家で冷凍保存するのも魚ボラで標本処理するのも大変そうなので1個体だけ確保してあとは見送り確保して来なかった。なので最近は標本を集める為に探していたところである。という事で確保する為直ぐにタモ網で掬おうとする。だが、長さと力がありタモ網に入れても直ぐに出てしまう。勢いで何とかデッキ上に上げて確保する。漁を終え帰港し改めて確保した標本を見ると今まで見て来た個体とは明らかに長さが短く、何だかツチノコの様に見えてしまう。家に帰り今までのタツウミヘビ属(ブログ20221.15)の写真を見るとやはり今回の個体は明らかに頭長に対して体長が短い。そうなると今までの種と...ツチノコの様な短いタツウミヘビ属

  • 気になるマルヒラアジ確保

    今日は定置網漁で魚を漁獲していると顔つきが違う感じのマルヒラアジを発見。マルヒラアジは頭部背縁が直線的であるのだが、近年頭部背縁が凹む個体が現れ(ブログ20221.21)、その特徴が強く現れた個体だろうかと思い、その場ではスルーする。だが、漁を終え帰港し、市場への水揚げ時にもう一度よく見るとやはり気になる。ひょっとして国内未記録種の可能性も考えられ、後悔したくないので調べてみる為に一応標本用に確保する。家に帰りホルマリンを使わず展鰭し、写真を撮り検索図鑑やネットで調べる。だが、形態的には頭部背縁の形状以外はマルヒラアジとなる。結局自分で調べた限りでは海外産にも似たような種は見つからず、この個体はマルヒラアジの奇形と判断する。魚ボラの標本用に確保しているので後は魚ボラ任せとする。マルヒラアジ?写真下が普通の...気になるマルヒラアジ確保

  • 厄介で大きなマダラエイだけど

    台風10号が猛威を振るい、昨日ようやく揚げた定置網を入れ終え期待の今朝。定置網漁を操業するとシイラや小さめのカンパチ、ヘダイなどが入り乱れている。その中に大きなエイがいるのが見える。サイズからマダラエイかウシエイだろうと思い、サイズが大きいのでクレーンを使わないと上がらなさそうなので厄介だなと思う。上がって来たエイを見るとまだら模様が見えマダラエイの様である。見ると1個体だけではないみたい。魚を掬うのに邪魔になるので先にクレーンで引っ掛けデッキ上に揚げる。その後も魚を掬っているとまたマダラエイが邪魔をしてクレーンを使い揚げる。マダラエイを取り揚げても取り揚げても次から次へと魚の中から湧いて来るかのように出て来るではないか。一体何個体網の中にいるのだろうか。結局大きなマダラエイは8個体も入網していた。デッキ...厄介で大きなマダラエイだけど

  • 運悪かったムツゴロウ公園

    このお盆休みを利用して福岡の息子の所へ来ていた。帰りはまっすぐ帰らず唐津・有田方面を刊行しながら帰る。全く予定していなかったのだがたまたま有明海近くを通過する事になったので、それならば以前に行って感動したムツゴロウ公園(ブログ20198.13)へ寄ってみる。5年前に行った時は沢山のムツゴロウが居り、その行動などを間近で見ることが出来て面白かったのでまた機会があれば来たいと思っていた。前回も下準備も無く偶然立ち寄ったのだが今回も状況としては同じである。前回同様現地に行くまでに心配していたのが潮である。前回は運良く干潮時で沢山見ることが出来たのだがこればかりは運である。いざ現場に着くと運悪く満潮時である。前回見た場所は完全に潮に浸かり水没している。満潮時でも潮に浸かっていない場所を探すがその場所にはムツゴロウ...運悪かったムツゴロウ公園

  • 忘れていたシロフチトビウオ

    今日は定置網漁で網を絞ると水面をアヤトビウオが水玉模様の胸鰭を広げて逃げ回っている。その中にサイズが少し小さく胸鰭の模様の違う個体を発見。直ぐに掬い取り確保する。家に持ち帰り検索図鑑などで調べるとシロフチトビウオとなる。シロフチトビウオはあまり聞き慣れない魚種名だなと思い、ここの海域では初記録ではないかと思う。ところが調べると7年前に当時の魚ボラの学生がうちの定置網で獲れた個体を鹿児島県本土初記録として報告しており、私も第二著者として名を連ねているではないか。完全に忘れてしまっており情けなく思う。確かにこの胸鰭の模様は特徴があり、以前に撮影したことを思い出して写真を探すと見つかる。本当に最近よく思うが歳を重ね物忘れが酷くなったことを痛感する。以前なら魚を見ればここで獲れたことがある、未確認というのは直ぐに...忘れていたシロフチトビウオ

  • シギウナギ再び

    今日は仕事終了後、お盆前に水揚げする貝を採ろうと考えていた。ところが今日の仕事が猛暑の中での沖仕事だった為、帰宅してから涼しいクーラーに当たると潜りに行く気力は薄れ、家でゆっくりする事にする。家で体を休めているとお世話になっている深海エビ漁の船員さんから電話が来る。今までに見た事のない珍しい魚が獲れ、持ち帰って来たとの事である。急いで港へ向かう。もしも潜りに行っていたら連絡を受けることが出来なかったので家に居てラッキーであった。港へ向かう途中は魚が何なのか気になり興奮状態で向かう。今年の2月には港へ行く途中にトンネルも開通し、狭いくねくねした道を通らずに以前よりも時間短縮で港へ行くことも出来るようになった。港に着くと私を待っていてくれて魚を見せてもらう。魚を見るとシギウナギである。初めて見た魚と言われてい...シギウナギ再び

  • 今後が心配になる採集

    今日は仕事終了後、頼まれている貝を採りに素潜りへ行く。一応、魚の採集道具も持って行く。だが、今回は貝をある程度採らなければいけないので魚を見つけてもサッと採れそうな魚種でなければダメで時間はあまり使えない状況。でも、最近は定置網や市場でも面白い魚がいなくブログネタがないので探したい思いもある。海に入ると思ったほど濁りは無くある程度遠くまで見渡せる。ところが今の時期にしては意外と魚の姿が少ない感じ。とにかく淡々と貝を探し採って行く。いつも今の時期なら貝を探していても魚に目が行きがちだが今回は魚が少なく魚種も少ない。結局最後まで採集したい魚は見つからず、一度も採集にチャレンジすることなく貝採りに専念できた素潜りとなった。貝採りは目標を上回る程の収穫であったが今の時期としての魚種の少なさが気になる結果となる。こ...今後が心配になる採集

  • 驚愕の魚ボラ標本処理に初入網イバラタツ

    昨日、魚ボラの先生からメールが来る。魚ボラの未処理の冷凍標本を溜めて置く冷凍庫が空になったので冷凍標本があったら送って欲しいという内容である。魚ボラの冷凍庫が空になったのは魚ボラの先生が赴任して初めての事だそうである。私も魚ボラの冷凍庫は常に満杯のイメージであり、大学へ行く時はいつも冷凍標本を入れるスペースがあるか聞いてから持って行っていた位である。最近は標本作りが体系化され、学生やボランティアの数も増え、1回で標本化出来る数が増えた為だそうである。今年はブログネタにも苦しむほど面白い魚が不漁な為、うちも確保している冷凍標本はまだ少ない。だが、一応溜まった分を今日は大学へ持って行こうと考える。今朝の定置網漁でも普段は確保しない普通種も魚ボラの標本用に確保する。すると選別作業中に小さなイバラタツを発見。イバ...驚愕の魚ボラ標本処理に初入網イバラタツ

  • ゴミかと思ったらカエルアンコウ科幼魚

    今日は定置網漁を終え、帰港して市場でオキヒイラギの選別作業となる。ヒイラギ科の別種を探しつつ混ざっているヒメヒイラギやキタマクラなどの雑魚、ゴミなどを取り除いて行く。何気なく目に付いた小さな白いゴミを取り除こうと手に取る。するとゴミではなく魚ではないか。見た感じカエルアンコウ科の魚である事はわかるがとても小さく細かい所までは良く見えないのだがぱっと見普通のカエルアンコウではないと思う。だが、種まではわからない。カエルアンコウ科の魚は体色の変異が非常に多く、体色だけからでは種同定は出来ないのだが、体色が白いので一度地元で見てみたいクマドリカエルアンコウだったら嬉しいと思いながら魚ボラの標本用に確保する。家に帰り簡単に展鰭して写真を撮り、パソコンで拡大して見る。展鰭時にエスカは確認出来なかった。更に軟条数も数...ゴミかと思ったらカエルアンコウ科幼魚

  • ヨロイアジ雄個体

    今日は定置網漁で大きめのヨロイアジが入網。大きいからかいつもとどこか雰囲気が違う感じがする。よく見ると背鰭軟条・臀鰭軟条の中央部が糸状に伸びているではないか。リュウキュウヨロイアジでは大きめの雄個体で同じように軟条が糸状に伸びた個体は何度も見ているがヨロイアジでは今回が初めてである。一応、検索図鑑を見るとヨロイアジもリュウキュウヨロイアジの様に軟条が糸状に伸びている図が載っているのでそのうち見ることが出来るだろうと思っていた。実際に見ることが出来て感動してしまう。だが、魚ボラの標本用に確保したいところではあったのだが今回は会社の方で必要という事で確保するのは諦める。でも、ヨロイアジは毎年増えて来ており、またそのうち獲れると思われるので次回見つけた時に確保しようと思う。今回は写真にだけ収める。ヨロイアジ雄個...ヨロイアジ雄個体

  • 夜間採集でモヨウフグ属幼魚にスジイシモチ属幼魚

    今回の夜間採集で採集した残り2種の幼魚。先ずはフグ科の幼魚。腹部に小白点が散在しておりモヨウフグ属の幼魚と思われるが見た目だけで何の根拠もなく定かではない。この辺でよく見るサザナミフグかとも思うが体色が黒くなくグレーっぽく、今まで見たのとは違う感じもする。昔なら家の水槽で飼育して成長過程を見ながら種を突き止めたいところではあるが今は水槽も構えてなく諦める。また、小さな幼魚が群れており採集。現場では暗いし小さ過ぎるので種がわからず、その中から1個体だけ持ち帰る。水槽に入れて撮影。その撮った写真をパソコンで拡大してみるとテンジクダイ科の幼魚と言うか稚魚である。体側に3本の太い縦帯があり沢山いたので最初見た時は近辺でよく見るオオスジイシモチかと思う。ところが特徴の尾柄部に黒色斑が確認出来ない。稚魚の時にはまだ黒...夜間採集でモヨウフグ属幼魚にスジイシモチ属幼魚

  • 夜間採集でオニカマス幼魚だろうか?

    今日は土曜日で夜間採集の日。だが、今年の夜間採集は本当に収穫が無く、毎回ワクワク感がゼロ状態。それでも一応見に行く。港に着き水面を覗くと早速ロープに寄り添う細長い魚を発見。見覚えのある魚で採集。見るとオニカマスの幼魚である。オニカマスの幼魚を採集するのは久し振りである。だが、最近の定置網ではオニカマスの成魚は獲れず、毎年獲れるのは近似種のヤシャカマスばかりである。ヤシャカマスの幼魚は今までに写真やネットですら見た事がなくその容姿はわからない。両種は非常に良く似ているため幼魚も似ているものと思われる。普通に考えれば定置網で獲れているのがヤシャカマスなのでこの幼魚もヤシャカマスの幼魚の可能性がある。ところがヤシャカマスは今までに大きな成魚しか獲れていないので黒潮によって運ばれて来た個体と思われ、この地で再生産...夜間採集でオニカマス幼魚だろうか?

  • 今度はコバンヒイラギ現る

    コロナ感染から何とか立ち直り、今日から仕事復帰。今日の定置網漁でまたキビレヒイラギが1個体入網。私が休んでいた数日間も獲れていたかもしれないが、ある程度標本は確保出来ているので意外と残念な気持ちでもない。するとお隣の定置網でもまたオキヒイラギの中から大きめの個体を2個体見つけたと教えてもらう。またホソウケグチヒイラギなのかなと思いながら貰いに冷蔵庫へ行くとやはりホソウケグチヒイラギである。だが、2個体共ではなくもう1個体はコバンヒイラギであった。やはり思った通り2個体共キビレヒイラギではない。お隣の定置網では今までにキビレヒイラギは獲れていないのだろうか。うちの定置網とお隣の定置網で入るオキヒイラギは一緒なのに混ざる魚種が別れているのが何とも面白い。今後もこの動向を見て行きたい。うちの定置網ではキビレヒイ...今度はコバンヒイラギ現る

  • まさかのホソウケグチヒイラギ

    今日は定置網操業中に風が吹いて来てうち以外の定置網は出漁を見合わせる。だが、お隣の定置網は風が治まってから出漁したみたいである。仕事も終わり家で昼ご飯を食べているとそのお隣の定置網の方から標本用の魚を確保したと連絡が来る。以前にうちの定置網でキビレヒイラギが獲れている話をしたらお隣の定置網でもオキヒイラギの選別中に大きな個体を見掛けるそうで今度見つけたら確保してくれると言われていた。昨日はうちの定置網でもキビレヒイラギが7個体獲れ、標本用に確保していた。昨日からちょっと体調が悪く飯を食ったら寝ようかと思っていたが港まで走る。港に着き、確保してくれた個体が置いてある冷蔵庫へ行き標本を確認。2個体置いてあり、手に取ると驚く。自分では当然うちの定置網と同じでキビレヒイラギだろうと思っていたのだが、その個体はホソ...まさかのホソウケグチヒイラギ

  • この時期初 ヨロイアジ

    今日は定置網漁を終え帰港して魚を選別しているとヨロイアジを発見。今の時期にヨロイアジと出会えるなんてと思い嬉しくなる。最終的に2個体の入網であった。ヨロイアジは毎年10月から12月頃の秋から冬に掛けて定置網に入網する。最近はマルヒラアジが毎日入網していたがヨロイアジが5月に獲れたのは初めてであり何の前触れもなく来たのでちょっと驚く。これが偶々だったのか今後も続くのか気になるところである。また、こうなって来るとヒラアジ系の別種を期待してしまう。これからはまた目が離せなくなり、今後も面白い魚を期待したい。ヨロイアジ今回は2個体入網写真上:マルヒラアジ写真下:ヨロイアジこの時期初ヨロイアジ

  • トビウオ類の若魚は何処へ

    今日は定置網漁で網を絞って行くと小さなトビウオの幼魚が群れているのが目に付く。見るとその中に1個体だけ長い髭を持つ個体を発見。他の個体には目もくれず、その髭を持つ個体のみに焦点を合わせ採集。活かした状態で持ち帰る。入れた容器が小さかったからか帰港すると弱っておりあまり泳がない。鰭を広げて綺麗に泳いでいる写真を撮りたかったのだが残念。魚ボラの標本用に確保する。今回の個体は今までにも定置網漁で何度か見ており、採集したこともある(ブログ20207.2)。今回の個体の細部を確認すると前回採集した個体と合致しカラストビウオの幼魚と思われる。トビウオ類の幼魚は標本を集め、成長過程を確認したいと思っていたのだが、これからの時期に稚魚・幼魚は定置網に入るものの、その後少し成長した若魚などは全く獲れず、いきなり成長した成魚...トビウオ類の若魚は何処へ

  • 戻って来たキビレヒイラギ

    今年の1月に定置網にオキヒイラギがたくさん入網し、その中からキビレヒイラギを10個体見つけたもののコバンヒイラギと勘違いして5個体を捨ててしまう(ブログ20241.26)。その後も獲れたものの2月2日(ブログ20242.2)を最後にオキヒイラギの入網はあるもののキビレヒイラギは姿を消してしまう。そして先月に再び姿を現したものの2個体のみで終わる。そして今日、再びオキヒイラギの中からキビレヒイラギを発見。2月まではオキヒイラギと同じくらいのサイズの為、よく探さないと見逃してしまいそうな感じであったが、今回はオキヒイラギよりもはるかに大きなサイズな為、探さなくても直ぐに目に付く。この3ヶ月でオキヒイラギのサイズは変わらなかったものの、キビレヒイラギは結構成長した感じとなる。今回は4個体見つけ標本用に確保する。...戻って来たキビレヒイラギ

  • 有難いクサアジ

    昨日は定置網の網替え作業が終わるのが遅くなる。網を入れてから時間があまり経っていないので今日は仕事が休みになる。朝から家でゆっくりしているとお隣の定置網の人から電話があり、珍しい魚が獲れて標本用に確保しているとの事。港まで標本を受け取りに行く。指定された冷蔵庫の中の場所を見るとクサアジが置いてある。クサアジは背鰭・臀鰭が非常に高く広いのだが鰭膜が弱く破れてしまいがちである。恐る恐るこの個体の鰭を広げると意外と破れは無く綺麗な状態であり、丁寧に確保して頂き感謝である。有難く魚ボラの標本用に確保する。クサアジはここでは定置網で稀に獲れることがあるだけで滅多にお目に掛かれない種であるのだが、以前に何度か市場に山の様に水揚げされていたこともあり、生態は非常に謎めいている。リュウグウノツカイなどと同じアカマンボウ目...有難いクサアジ

  • 今年も波乱万丈な地元イベント

    今日からゴールデンウィーク突入。市場も休みとなるが今年も今日は地元の大きなイベントがあり、鮮魚販売等の為定置網漁に出漁。今年も地魚鑑賞プールに泳がす魚を今日の定置網漁で獲らなければならない。昨年はアカシュモクザメをプールに泳がして子供達からも好評であった(ブログ20235.3)。今年もプール用とサメタッチ用に確保したいところであったがその姿が無い。だが、その代わりと言ったら何だけど小型のイタチザメが入網。流石にイタチザメはプールに泳がすと危険なのでサメタッチ用に確保する。その他ありとあらゆる魚を活かしたものの目玉となるような魚は無し。でも、前日までにお隣の定置網の方がサカタザメや様々な魚を確保していてくれていたのでそれと合わせて何とかなる。また、水槽にも先日定置網で確保したチゴダラ(ブログ20244.27...今年も波乱万丈な地元イベント

  • カンムリダチ再び

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げ。水揚げ後は雨が降り仕事も終了となる。早めに仕事が終わりゆっくりと市場内を散策。他の定置網はまだ水揚げ作業中である。すると小さなタチウオやイスズミなど雑魚が入ったカゴの中に綺麗なキスジヒメジを発見。手に取り記録用に写真のみ撮る。撮影後、魚を元のカゴに戻そうとする。すると一緒の雑魚カゴに入っていた小さなタチウオの顔つきが違う事に気付く。手に取るとカンムリダチである。カンムリダチは以前に1個体だけこの市場で見つかっており、この個体で2個体目となる。その1個体目は私は気付かなかったのだが、丁度魚類相調査で来ていた宮崎大学の学生が見つけてくれて魚ボラの標本として確保している(ブログ20175.17)。今回も最初に雑魚カゴを見た時は小さなタチウオが入っているのは見ているがキスジヒメジ...カンムリダチ再び

  • 直ぐに終了の夜間採集

    今日は土曜日なので夜間採集の日。夜になり雨が降って来ている。潮が満潮時で期待も出来ないのであまり乗る気ではない。だが、雨雲レーダーを見ると丁度1時間くらい雨が降らない時間帯がある。乗る気ではないがその時間を狙ってサッと夜間採集へと行く。港に着くと雨は止んでいる。だが、魚を探し始めると直ぐにポツリポツリと雨粒が落ちてくる。雨雲レーダーでは大丈夫だったので気にせず魚を探す。すると船の係留ロープにいかにもタツノオトシゴとわかるシルエットが尾を絡ませているのを発見。タモ網で掬い採るとやはりタツノオトシゴ属の魚である。一応確保する。その後、雨は次第に強くなり雨雲レーダーとは異なり本降り状態。これでは水中も見えず終了。たったの10分程の採集となる。帰宅後、採集したタツノオトシゴ属を調べるとタカクラタツとなる。タカクラ...直ぐに終了の夜間採集

  • 悩むことなく チゴダラ

    今日は定置網漁で網を起こしていくとチゴダラ発見。直ぐに掬い取り生きた状態で確保する。チゴダラは最近見なくなった魚であり、久し振りの対面となる。以前の写真の記録を見ると6年振りの入網みたいである。チゴダラと言えば以前はエゾイソアイナメの存在があり、眼径の大きさや体色、分布域や生息水深の違いなどで別種扱いされていた。獲れればいつもどちらだろうかと悩まされていた(ブログ20094.20)のだが、2019年にエゾイソアイナメはチゴダラの新参異名であると報告され、今後の悩む苦労がひとつ減った思いであった。ところがシノニムと報告されチゴダラに統一されたもののそれからは姿を見ておらず、今回は悩むことなくチゴダラと直ぐに判明し、その恩恵を初めて受けた感じとなる。一応、標本登録済みであるので来月初めの地元イベントで展示する...悩むことなくチゴダラ

  • また逢えるだろうか ブチススキベラ

    今日は定置網漁を終え市場での水揚げ作業も終了。再び沖へ作業に行く準備中に軽く市場内を散策。すると隅の方で小型定置網の人が出荷準備をしている。近くへ行き魚を見ると、こちらではあまり見る事のない鮮やかな青い魚が1個体目に付く。よく見るとベラの仲間である。ブチススキベラの雄個体の成魚かなと思うが、自分は図鑑でしか見た事がないので定かではない。時間がないが一応写真だけ撮らせてもらう。仕事が終わり家に帰り調べるとやはりブチススキベラの雄個体である。ブチススキベラは素潜り採集の時に毎回見ることが出来、ここでは普通種であるがその全てが幼魚や若魚であり、体側に白色や青色の斑点が散在する個体である。今回の個体は成魚であり、自分としては初めて見る。一応、薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ20222.25)を見ると同じく雄個体の成...また逢えるだろうかブチススキベラ

  • 探していたタイワンダイ

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業を終えるとお隣の定置網船が帰港。水揚げ作業が始まるといろいろな魚が入ったカゴが運ばれて来る。何かいないか見ると大きめのチダイの様な魚が混ざっている。最近はチダイの中にヒレコダイが混ざっているのをよく見かける。今回もヒレコダイかなと思い、取り上げてみる。すると面長でヒレコダイではなくタイワンダイである。タイワンダイは昨年の11月にうちの定置網でも久し振りに獲れ、ブログでも紹介している(ブログ202311.11)。タイワンダイは探していた魚であり確かめたいことがある。実は昨年獲れた時にSNSに上げるとウオノエの研究者の方からタイワンダイからはまだウオノエが見つかっていないとの事。今度タイワンダイを見つけたらウオノエがいるかどうかを確認してほしいと言われていたのである。まだ見...探していたタイワンダイ

  • 標本初確保 イトベラ

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしているとお隣の定置網船が帰港。すると直ぐにいつも標本提供してくれる方が来られて魚を頂く。見るとベラの仲間である。ベラの仲間はこの近辺には沢山いるのだが、定置網にはなかなか入らない。今回の個体はぱっと見では種名が分からなく、以前に素潜り採集で1度だけ採った事のあるスジベラ(ブログ20178.23)かなと思う。家に帰り直ぐに以前採集したスジベラの写真を見てみる。すると似てはいるけどどこか違う感じがする。ネットでスジベラの画像を検索すると体の上半部が暗色でその所々に横帯があり、やはり似てはいるけど違う感じもする。ベラの仲間は性転換するのでその途中の可能性や成長に伴い容姿も変わる種が多く厄介である。一応、スジベラの近似種のカンムリベラ属を調べるが該当する種は見つからないので...標本初確保イトベラ

  • タカノハダイ成長過程の写真のテレビ放映

    最近急にブログネタが無く苦しんでいる。昨年末は更新がかなり遅れる位ネタに溢れていたのだが、年が明け定置網でも市場でも、更に港での夜間採集でも成果が得られないでおり、遂に先月は1つのネタで終了となる。早くこの闇から抜け出したい思いである。さて、昨年NHKの番組「ギョギョッとサカナ★スター」の方から私のブログを見て連絡を頂いた。タカノハダイを取り上げるみたいで、その幼魚と成魚では姿が違うということを紹介したいそうで以前に投稿したタカノハダイの成長過程(ブログ20233.29)の写真を貸してほしいという内容である。私が撮影した写真を使って頂けるとは大変に光栄で承諾しテレビ用に加工も出来るように単体での写真も提供した。そして今日がその放送日。写真がどのように使われるのか楽しみにしていた。すると成長段階を魚体の位置...タカノハダイ成長過程の写真のテレビ放映

  • 探していたミナミホタテウミヘビ確保

    今日は港へ行くが時化模様。それでも出漁し定置網漁を操業。するとホタテウミヘビを発見。だが、いつも見るホタテウミヘビよりも体全体が黒っぽく見える。ウミヘビ科の魚はよく知らないので一応確保しておく。仕事が終わり改めて確保した魚を見るがやはりホタテウミヘビとは違う感じがする。そうなると探しているミナミホタテウミヘビだろうかと思い魚ボラの標本用に確保し持ち帰る。ネットで調べてみるが意外とミナミホタテウミヘビの情報がなくわからない。ウミヘビ科を検索図鑑で調べるのは自信がないが一応検索してみる。すると鋭い歯がなく顆粒状であり、この時点でホタテウミヘビの可能性はなくなる。そして背鰭起部の位置よりミナミホタテウミヘビとなる。ホタテウミヘビとミナミホタテウミヘビの違いが今まで自分ではよくわかっておらず、標本は確保しても同定...探していたミナミホタテウミヘビ確保

  • 思う様にはいかない キビレヒイラギ

    1週間前に定置網漁でオキヒイラギが沢山入網し、そこから10個体のキビレヒイラギを見つけるもコバンヒイラギと勘違いして5個体を捨ててしまう。だが、1日で10個体も獲れたなら今後も続くだろうと思っていた。ところがオキヒイラギの入網は毎日あるもののその中からキビレヒイラギをなかなか見つける事が出来ずにいた。そして一昨日ようやく1個体見つけ、今日は2個体発見。だが、肝心のオキヒイラギの入網がガクンと減り、今後は厳しそうである。せめて捨ててしまい後悔している5個体分は確保したいと思っている。ヤンバルウケグチヒイラギや宮崎で見つかっているカドガワウケグチヒイラギなどまだ見ぬヒイラギ科の魚であれば後悔を補うには十分なのだが贅沢言っていられないので今後も地道にキビレヒイラギを探すしかない。あと2個体なのでどうにかならない...思う様にはいかないキビレヒイラギ

  • やってしまったキビレヒイラギ

    今週に入り大寒波到来。海は当然大時化となる。そうなると大時化明けの定置網漁に期待していた。そして3日振りに定置網漁出漁となる。ところが蓋を開ければ小さなオキヒイラギがメインの漁模様。帰港後に選別作業をするも面白い魚は見つからない。最後にこの小さなオキヒイラギを選別。混ざっている雑魚やヒメヒイラギを取り除く作業。せめてこのオキヒイラギの中にヒイラギ科の別種がいないだろうかと選別作業をしながら探す。すると下顎が太めの個体を発見。コバンヒイラギだろうと思い確保。その後も見つかり最終的に10個体見つける。更にネッタイヒイラギとミジンベニハゼも1個体ずつ見つかり、特にネッタイヒイラギは久し振りの対面となる。コバンヒイラギは今までに結構標本を確保して来たうえサイズが小さかったので大きめで綺麗な個体を残し、半分だけ標本...やってしまったキビレヒイラギ

  • ホッとしたカラスエイ

    今年も日頃の魚の事をアップして行きますのでお付き合いの程、よろしくお願い致します。先ずは年明け早々に起きた能登半島の震災により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。能登半島は我々定置網漁業者においてブリ漁の聖地であり、そこが壊滅的な被害に遭われとても驚いております。一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。さて、年が明け、長い正月休み明けの定置網漁を期待していましたが面白い魚はなく、それからも普通種の漁模様が続く。何もブログネタのない状況が続きもう月の半分が過ぎてしまう。そして昨日やっと久し振りにカラスエイが入網。まだ日が昇る前の辺りが暗い時間帯であり水中も暗く体盤も黒く見難い状況であったがアカエイとは違う泳ぎ方に見覚えがあり、直ぐにカラスエイと認識。他の魚と混ざる前に確保する。帰港後、水揚げ作...ホッとしたカラスエイ

  • 初めて聞く名 シロチョウマン

    明日が今年の定置網漁最終日。今年最後の漁で何か見つかるかもしれないので明日の漁を見届けてから先日確保したホシエイの標本登録に大学へ行こうと考えていた。ところが今日の仕事終わりに今までに見た事のない深海魚を見つけ、魚体が弱く痛みそうで明日まで冷蔵で置くのも危ないし種名も気になるという事でこれから急遽大学へ走る事となる。ところが明日の定置網漁は中央市場の関係で深夜に出漁となる。今から大学へ走ると帰って来てから寝る時間があるのだろうかと気になるのだが、今年最後なので気張るしかない。大学へは何とかこの前の様な帰宅ラッシュに巻き込まれることなく到着。これで少しは時間を稼いだ感じである。ホシエイを標本登録してもらう。更に見た事のない魚は尾部へ向かい細長くなっているのでソコダラ科と思っていたがソコダラ科ではなくアシロ科...初めて聞く名シロチョウマン

  • 深海魚のお宝さがしで見た事のない魚をゲット

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしていると市場職員からまた選別後の必要のない深海魚が冷蔵庫に入っていると教えてもらう。今までにその中からヒメキチジ(ブログ20234.28)やオオヒシマトウダイ(ブログ202311.28)を見つけ魚ボラの標本用に確保している。今回も好きなだけ持って行っていいとの事でワクワクする。仕事が終わってから深海魚の選別をして標本用になるような魚を探す。ぱっと見て直ぐにヨロイイタチウオを発見。ヨロイイタチウオは深海エビ漁で混獲される深海魚の中でもアカムツと一緒に高値で取引される昔は捨てられていた高級魚である。その為今では獲れても水揚げされてしまい手に入らない魚である。いつもはサイズが大きいのだがこの個体は小さいので利用されなかったものと思われ遠慮なく標本用に確保する。その後、小さ...深海魚のお宝さがしで見た事のない魚をゲット

  • クリスマスプレゼントはホシエイ

    今日は時化予報だった為、強風が吹いて来る前に定置網漁を操業という事でいつもよりも早い時間に出漁。それでも早くから風が吹いて来て時化の中での操業となる。船が揺れる中、大ダモで魚を掬い選別台へ降ろされると大きな黒いエイが出て来る。まだ辺りは暗く、更にエイ自体も黒くわかり難いのだが体盤に白い小斑点が破線状に並んでいるのが確認出来、ホシエイだと直ぐにわかる。ホシエイはここでは珍しいうえ獲れたとしても大き過ぎて魚ボラの標本用に確保していない。その為、薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ20222.25)にも標本写真ではなく水族館で撮影されたものが使われている。いつもは本船のクレーンを使い揚げるのだが今回の個体は大ダモに入るサイズであり小さく標本用に確保する。今日はクリスマスという事でプレゼントに珍しい魚を期待していたのだ...クリスマスプレゼントはホシエイ

  • モノノケトンガリサカタザメをお届け

    今日の定置網漁で確保したモノノケトンガリサカタザメ。いつもの魚ボラの標本ではなく以前に頼まれていた水産学部の先生に届ける予定である。水産学部からは標本としてではなく魚食として頼まれている。水産学部の先生は今までに多くの魚種を食べて来ており、この個体も追加種となる。だがこの個体、前回魚ボラに標本登録した個体よりも更に体表に小斑点が散在しており珍しく、更に今日はアザハタを持ち込む予定でもあるので魚ボラ用に標本登録した方が良いのか悩む。だが、サイズが大きい過ぎるかもしれないが以前から頼まれていたうえ、これを逃すと次回は何年も先になる可能性もある。更にもう1種オニヒラアジの幼魚も頼まれており、それも丁度確保することが出来ており水産学部に運ぶことにして、先生に連絡する。漁協へ行き確保したモノノケトンガリサカタザメを...モノノケトンガリサカタザメをお届け

  • 大きな黒斑のないモノノケトンガリサカタザメ再び

    先日確保したアザハタが冷蔵保存限界であり、今日は丁度魚ボラの日でもあるので大学へ行く予定。ほかに何か見つからないかと今日の定置網漁で面白い魚を探す。すると突然大きなモノノケトンガリサカタザメが揚って来る。普段だとこの大きなサイズなら網を絞る時点で網の中にいるのはわかるのだが、今回は大ダモで掬って揚がって来るまで全く気付かず。突然の事で非常に驚く。見ると普通の個体ではなく、以前にも獲れた胸鰭中央に大きな黒斑がなく、胸鰭を中心に体全体に小斑点が散在している個体(ブログ20228.29)である。しかも今回の個体はその小斑点がまだら模様の様に非常に多い。今年の初めには体表に模様のないナルトビエイでもこのような小斑点が散在している個体(ブログ20231.17)が獲れている。同じ板鰓類という事で何か繋がりがあるのだろ...大きな黒斑のないモノノケトンガリサカタザメ再び

  • アザハタ初確保

    今日は朝から雨。定置網漁を終え水揚げを済ますと仕事は終了となる。その後、市場内を散策する。すると活魚水槽にアザハタが2個体水揚げされ泳いでいる。アザハタはここでは珍しく、市場に水揚げされているのを何度か見た事があるだけであり、魚ボラの標本としてまだ確保していない。アザハタはハタの仲間で高級魚であり高値の付く魚である。だが、今回は2個体のうち1個体はサイズが小さく1キロ未満であり、これなら何とかなりそうであり標本確保の絶好のチャンスである。という事で市場職員の方に札を入れてもらい入札。何とか確保することが出来た。今日はもう仕事が終わっているのでこのまま大学へ走ってもいいのだが、運悪く車が修理中で夕方に引き取りに行かなければならない。車を引き取りそのまま大学へ走ろうかとも思うが魚ボラの先生は海外出張中で居らず...アザハタ初確保

  • ゴマフエダイ幼魚初採集

    今日は夜間採集の日。大潮前の干潮時と言う事でまた地元の教えて頂いた場所(ブログ202311.27)へ夜間採集に行く。前回は強風でメインの場所は確認出来なかったのでここへ来るのを楽しみにしていた。今日は風もなくじっくりとハタ類の幼魚を探すことが出来そうである。水量がとても少ない河口であり、こんな所にいるのだろうかと思いながら探していく。すると何故か石の下ではなく横にいるミミズハゼの仲間を発見。採集する。更にタネハゼやチチブモドキなども見つける。何だか状況から夜間採集の遠征(ブログ20239.30)(ブログ202310.28)を思い出し、こんな感じならフエダイ類の幼魚も見つかるのではと思う。更に川を上って行くと水の溜まった淀みがあり、案の定フエダイ類の幼魚を発見。採集するとオキフエダイの幼魚である。オキフエダ...ゴマフエダイ幼魚初採集

  • ひょんなことからオオヒシマトウダイを確保

    今日は時化で仕事は休み。なので昨晩は大学へ行った後、夜間採集にも行き、いつも起きる時間位に寝たので今朝はゆっくりと起きる。家でゆっくりしていると市場職員から電話があり、深海魚が来ていると教えてもらう。昨日の深海エビ船の帰港が遅く出荷に間に合わなかったらしい。深海エビ漁へは私も今までに何度も乗船し深海魚を標本確保して来ているので新たな魚に遭遇するのは難しいかなと思うも、以前も処分される深海魚の中から標本未確保のヒメキチジを見つけている(ブログ20234.28)ので市場に向かう。市場に着くと深海魚が小さなタンクに入れてあり欲しいだけ持っていいとの事である。選別台に深海魚を広げ、標本になりそうな魚を探す。すると驚くことにオオヒシマトウダイを発見。オオヒシマトウダイは写真でしか見た事がない魚であり興奮する。体表に...ひょんなことからオオヒシマトウダイを確保

  • 知らなかった地元の採集でクエ幼魚初採集

    今日は大学にアキイロイケカツオを持ち込んだ。時間が無かったのだが、そこで学生から採集に関する有力な情報を得た。なんと私の地元の話である。川の河口でハタ類の幼魚が沢山いたらしい。更にこちらではまだ未確認のタビラクチが何気に陸上で休んでいて採集して来ていたのである。今まで素潜り採集でよく来ている場所であるが、素潜りでは河口に近づくと川からの水の入りがあり冷たかったり真水と海水の狭間で見え難かったりで近付くものの入り込んでまでは採集していなかった。それが潜らなくても干潮時に陸から採集出来るなんて今まで思ってもみなかった。まさか地元を紹介してもらうとは恥ずかしい限りである。でも、そんな話を聞いてしまったら確かめずにはいられない状況である。今日は大学の門が閉まる前に帰らないといけないし、明日は時化で仕事は休みだし、...知らなかった地元の採集でクエ幼魚初採集

  • アキイロイケカツオを標本登録

    今日は大学へアキイロイケカツオを持ち込む予定である。2日前の定置網漁でアキイロイケカツオが3個体も獲れたので休み挟んで今朝の漁でも獲れるだろうと思っていたのだが、イケカツオはいたもののアキイロイケカツオの姿はなく、やはりまだ稀少種という事で考えが甘かったかも。仕事が終わり標本を持って鹿児島へ向かったのだが所用に時間が掛かってしまい、大学に到着したのが18時前となってしまう。大学内には入れたもののまだ魚ボラの先生達は海外出張中。19時には大学の門が閉まってしまい出られなくなるので1時間程しか滞在出来ない状況である。残っている学生達に持ち込んだアキイロイケカツオを標本登録してもらう。結局時間はあっという間に過ぎ、展鰭してもらったところで滞在時間は終了。明日は時化で仕事は休みになったので時間はあるものの、標本写...アキイロイケカツオを標本登録

  • 夜間採集でオキフエダイ幼魚再び

    今日は定置網でアキイロイケカツオが獲れ、まだ興奮気味であるが今日は土曜日で夜間採集の日でもある。アキイロイケカツオでもうお腹いっぱいであるが今夜は大潮前で干潮が夜中という事で夜間採集も期待出来そうな感じである。という事で夜間採集決行。いつもの港へ行くといい感じに潮が引いており、港内に降りて散策する。だが、魚の気配がない。そこで以前にシラヌイハタの幼魚を採集した所(ブログ201812.22)へ行き、石の裏などを探る。するとフエダイ科の幼魚が出て来る。動きが鈍いので難なく採集。見ると体側に黒斑が確認出来ない。これはまたオキフエダイの幼魚である。オキフエダイは長年探していた魚であるが、2ヶ月前にここの港の岸壁で見つけ初めて採集し(ブログ20239.16)、更に今週の初めに定置網でも獲れ、初入網となった(ブログ2...夜間採集でオキフエダイ幼魚再び

  • 遂に来た!アキイロイケカツオ

    先月から毎日のように定置網にイケカツオ、ミナミイケカツオの幼魚が入網している。そこでその中からある魚を探していた。そして遂に今日の定置網漁で発見。アキイロイケカツオである。アキイロイケカツオは2021年に隣の宮崎でその幼魚が見つかり、続いて石垣島でも成魚が見つかった日本未記録種である。そして今年の2月に日本初記録種として記載され、標準和名アキイロイケカツオと提唱されたまだ新顔の魚である。お隣の宮崎で得られた事をSNSで知り、こちらでも見つかるだろうと毎年探していた。今年は特に定置網にイケカツオの幼魚が多く入っていたので期待が高まっていたもののなかなか見つからず、同じくアジ科のミヤカミヒラアジやテルメアジなどが宮崎で見つかってからこちらで見つかるまでに何年も掛かっているのでアキイロイケカツオもやはりそんなに...遂に来た!アキイロイケカツオ

  • 有難い標本寄贈 シロブチハタ

    昨夜、県の水産の方から画像が送られて来た。甑島の漁師の方から見たことのないハタが獲れ、何だかわからず交雑種ではとの事。画像を見るとハタではあるが体側に散在している小斑が黒だったり黄色やオレンジ色だったりしていて私も何だかわからない。今、魚ボラで甑島の魚類図鑑を作成中なので学生が知っているかもと思い画像を送り聞いてみる。すると学生もわからず今度はハタ科を研究していた魚ボラOBの元へ。するとシロブチハタと返って来る。更にまだこの個体があるという事で学生に確認すると魚ボラの先生から確保依頼が来たという事で標本確保の交渉をする。するとその漁師さんが今日鹿児島に出て来るそうで水産学部の先生の所まで届けに来る事になる。今、甑島の魚類図鑑作成中だが標本を入手し辛い状況である。これはチャンスと思い、丁度時化で仕事が休みな...有難い標本寄贈シロブチハタ

  • どうした?アヤメエビス

    今月に入り定置網漁でポツリポツリとアヤメエビスが入網。他の定置網でも獲れているらしく市場にも揚がっているのを確認している。アヤメエビスはここでは昔からイットウダイ属の中では唯一定置網漁で獲れる魚であり、珍しい魚ではない。だが、獲れたとしてもひと網で1~2個体くらいである。そのような状況なのだが今朝の定置網漁でアヤメエビスが一度に7個体も入網。一度にこれだけの個体数が獲れるのは初めてである。更に他の定置でも水揚げがあり、一番多い定置網では17個体も揚がり、この日は最終的に定置網3ヶ統合わせて全部で27個体の水揚げがあった。今までにこれだけの個体数がまとまって揚ったことはなく、この個体数は異常としか思えず非常に驚き、原因がとても気になる。回遊魚であればこのような事は起こり得ることであるが、アヤメエビスは岩場な...どうした?アヤメエビス

  • 意外と珍しかったネッタイヒイラギ

    今日の定置網漁では更に市場で水揚げ中、小さなオキヒイラギの中に1個体だけ体高が高く丸みを帯びた個体を発見。ネッタイヒイラギである。小さな個体ではあるが久し振りの入網である。以前の写真を確認すると6年前である。更に今までにコバンヒイラギなどと一緒にそこそこ獲れているものだと思っていたが改めて撮り溜めた写真を見るとあまりなく、ホソウケグチヒイラギ並でちょっと驚く。今までに鹿大に収めた標本をデータベースで調べると2009年以降標本登録をしていない事もわかる。これも悪い癖の思い込みだろうか。久し振りという事で記録的な写真だけ撮り、標本用に確保するのは個体が小さかったので必要ないかと考えていたが貴重な標本となる為、魚ボラの標本用に確保する。ネッタイヒイラギ意外と珍しかったネッタイヒイラギ

  • オキフエダイ初入網

    今日は定置網漁の操業を終え市場へ向け帰港中に活魚の中を覗くと誰が入れたのかオキフエダイが泳いでいるのを発見。オキフエダイはこの近辺では見つかっていて当然な魚なのであるが、今までに定置網や市場、夜間採集に素潜り採集などでも一度も見た事がなく探していた。それが今年の9月に夜間採集で初めて幼魚を採集し(ブログ20239.16)、初確認初採集したばかりである。今回は定置網で獲れたので定置網としても初入網となる。サイズ的にはまだ幼魚ではあるが夜間採集での個体よりもかなり大きく、見て直ぐにオキフエダイとわかる体色をしている。生きているが直ぐに氷水に浸け、魚ボラの標本用に確保する。定置網ではゴマフエダイは獲れるものの、同じく獲れて当たり前の珍しい魚ではないのだが、長年探していた魚であるので非常に嬉しい。今後もサイズアッ...オキフエダイ初入網

  • 珍しいらしいタイワンダイ

    今日の海上は時化予報で定置網漁には出漁せずに陸で網の修理の予定であったが、港へ来てみると風は弱い。という事で出漁し定置網漁を操業。すると久し振りにタイワンダイが入網。前回の写真を見ると8年も前でその時もブログで紹介している(ブログ20157.7)。タイワンダイは他の定置網でも獲れており、市場に揚がっているのを何度か見ているので珍しいという感じはなかったのだが、今までの写真を見ると個体数は非常に少なくここでは珍しい部類に入りそうである。うちの定置網では初入網が15年前(ブログ200811.1)で今回の個体は4個体目みたいである。でも何でなのかわからないのだが珍しい感覚があまりない。一般的に知られたタイの仲間であるが故にそう思うのだろうか。これからはもう少し珍しいという目で見て行かなければ罰が当たりそうである...珍しいらしいタイワンダイ

  • マルコバンですよね

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げしているとお隣の定置網で大きなマルコバンが獲れたと教えてもらう。大きなマルコバンと言えばまたヨコヅナマルコバンだろうか。見に行くと前に日本初記録種として報告した個体(ブログ201811.24)とはちょっと感じが違う。というか背鰭・臀鰭・尾鰭などの縁は黒く、普通に成長したマルコバンのように見える。このサイズのマルコバンはここではまだ揚った事がなく見た事がないので断定は出来ないのだが、マルコバンは大きいと高く売れるらしくこの個体を中央市場に出荷したそうなので今回は魚ボラの標本用として確保するのは諦める。だが、マルコバンに似たコバンアジ属の国内未記録種はまだ数種はおり、その可能性も否定は出来ない。あっさりと諦めたものの水揚げ後の仕事中はその個体の事ばかり考えていて、自分としては確...マルコバンですよね

  • 標本サイズのシロアマダイ

    今日は定置網漁を終え、市場で水揚げ。定置網にも市場にもこれといった面白い魚もなく終了。その後、定置網本船の給油へ行き再び市場に戻る。すると先程はなかったシロアマダイが揚がっている。3個体あり、1個体は立派なサイズであるがあとの2個体は今まで見た事がない位小さなサイズである。シロアマダイは高級魚中の高級魚であり軽く万超えである。なので今までに標本はまだ確保していない。今回の個体はサイズが小さくキロ単価が高かったとしてもキロ数が少ないのでそこまでの値段にはならないと思うのでまさしく標本サイズである。こんなチャンスはない。ところがもう入札が始まる時間であり仲買も見ているので今からでは確保する事が出来ない。という事で残念ではあるが今回標本用に確保するのは諦める。でも、次回があるのだろうか。シロアマダイ標本サイズのシロアマダイ

  • 甘く見ていたヒメツバメウオ

    今日の素潜り採集。仕事が終わってから家に帰る前に港へ濁りなど海の様子を見に来た。すると水面近くに他の魚に混ざってヒメツバメウオを発見する。ヒメツバメウオは昔1度だけ仕事の倉庫前で見つけたことがある。当時はまだ鹿児島県本土では未確認だったので採集していれば報告出来たのだが、直ぐに逃げられてしまい悔し思いをしていた。そのヒメツバメウオが目の前で泳いでいる。泳ぎを見ていると逃げる時に長い背鰭・臀鰭が抵抗になって靡き、速く泳げない感じに見える。これならナンヨウツバメウオの幼魚を採る感覚で簡単に採集出来そうに思う。家に帰り準備して再び素潜り採集へと港に来る。すると先程いた場所では確認出来なかったものの裏のテトラの場所で発見。早速タモ網で採集に取り掛かる。ところが近付くと予想外で結構な速さで逃げるではないか。何度も追...甘く見ていたヒメツバメウオ

  • 初採集だけど サラサゴンべ

    今回の素潜り採集では更にカスミフグやサラサゴンべも採集。カスミフグは以前にうちの定置網で獲れたこと(ブログ201712.13)があり、また交雑種(ブログ20171.7)まで獲れている。だが、素潜り採集では初採集である。石の影でジッと休んでいたうえフグなのであっさりと採集出来た。また小さなサンゴの上にサラサゴンべを発見。周りに大きなサンゴもあるのに何故か小さなサンゴの上にいた。ここではゴンべ科の魚は定置網や釣りでオキゴンべを確認しているだけで他種はまだ未確認であった。なのでサラサゴンべは初確認である。幸い小さなサンゴにいたのでこちらも簡単に採集することが出来た。初確認、初採集なので嬉しいはずなのだが、普通に生息していそうな魚なので感情はそこまでもない。だからサラサゴンべよりも既に定置網で確保済みであるカスミ...初採集だけどサラサゴンべ

  • 逃げないオトメハゼ

    今回の素潜り採集では以前に一度だけ採集したことがあるオトメハゼ(ブログ202111.1)も見つける。更に砂地にペアで並んでおり出来れば両個体共採集したい。ところが網に追い込むと網の隙間から2個体共逃げられてしまう。だが、直ぐ目の前で止まりジッとしている。という事で網はそのままの位置で反対側からまた追い込む。すると1個体採集したもののもう1個体はまた網の隙間から出てしまう。だが、やはりそこから動かない。結局また反対側から追い込み今度は採集。2個体共採集することが出来た。普通の魚なら網をすり抜けると驚いて遠くへ逃げてしまうのだが、このオトメハゼは逃げることはなかった為、簡単に採集することが出来た。そのようなハゼなのだろうか。オトメハゼのペア逃げないオトメハゼ

  • アカテンモチノウオ初確認・初採集

    今日はツムギハゼを採集後、更に先へ進んで行くと目の前を凄い速さで黒い魚が横切り、目の前の石の下に隠れる。何だろうと石の下を覗こうとすると直ぐに少し離れた隣の石の下に移ってしまう。動きが速すぎて魚種どころか何の種類なのかすら確認出来ないくらい。だが、その石の下から動かない。これは採集のチャンスである。石を囲む様に網を張る。そして石の下から追い出し採集する事が出来た。見ると初めて見る魚で種名まではわからない。だが、ミツバモチノウオに雰囲気が似ているのでその類だろうと思う。家に帰り調べるとアカテンモチノウオであることが判明。初確認初採集である。今回採集した場所は砂地の上に転石が離れて点在しており石と石が離れていたのでその間に網を入れ採集出来た感じである。他の場所であれば石の下から並ぶ石の下へと直ぐに移って行き、...アカテンモチノウオ初確認・初採集

  • もう生息域内? ツムギハゼ

    もう11月である。9月10月は何かとあり、素潜りに行く事が出来なかった。無理してでも行かないと今期の素潜りが終わってしまいそうである。来週から寒気が入り寒くなる予報なので今日は仕事が終わってから素潜り採集に行く。仕事の貝採りはメインの貝が禁漁に入っているので今回は魚の採集に集中出来る。海に入るとちょっと透明度が悪いものの、まだ寒さは感じないのでひと安心。水中を覗くといつもの様に巣穴の入り口にハゼが見える。いつものカスリハゼだろうと思う。サイズが大きいので採集してみようと近付くとずんぐりしていてカスリハゼではない。直ぐに巣穴に入ってしまい魚種を確認出来なかった。巣穴を覗き込もうと近付くと中から数個体ハゼが出て来る。見るとツムギハゼである。ツムギハゼはフグ毒を有する食べると危ないハゼであり琉球列島以南に生息し...もう生息域内?ツムギハゼ

  • 未採集のフエダイ属を求めて 2

    今日は夜間採集の日。大潮で干潮時が丁度深夜12時過ぎなので絶好のチャンスである。まだ未採集のフエダイ属を求めて遠征を計画していた。今回の日の為にいつも行く遠征地の採集場所を1カ所だけでなく、もう少し広げようと先週の昼間に原付バイクで遠征地を訪れ、その周辺で採集出来そうな場所を探し、車を止める場所まで確認している。更にその時、目視でオキフエダイの幼魚も確認したので今回の遠征への期待が非常に高まっている状況。いつもの様に狭くて寂しい山道を抜け、採集場所へ行く。いつもの場所はスルーして新しい場所から採集に掛かる。すると直ぐにクロオビエビスを採集。その後、グァムカサゴも採集。期待がますます高まる。場所を移動しオキフエダイを目視した場所へ行く。ところが一番期待していたこの場所ではカワヨウジが採れただけでフエダイ属の...未採集のフエダイ属を求めて2

  • 今年のヒシヨロイアジ

    今日は市場内を散策するとまたヒシヨロイアジが揚がっている。ヒシヨロイアジはここでは珍しく、数年に一度くらいしか揚がらなかったアジの仲間である。ところが今年は頻繁に揚がり市場で何度も見ている。うちの定置網にも8月から入り出し、既に何個体も獲れている。ヒラアジ類は秋から徐々に獲れ出すものだが、今年のヒシヨロイアジは今までにない出現傾向である。更にサイズも大きい為値段も良い。その為、手を出せず魚ボラの標本用には確保していない。昨日ヒシカイワリが獲れたこともあり、これから南方系ヒラアジ類のシーズン突入であるので今年は年末に向け期待しかない。ヒシヨロイアジ今年のヒシヨロイアジ

  • 2年振りにヒシカイワリ入網

    今日は定置網漁で久し振りにヒシカイワリが入網。ヒシカイワリは昨年定置網や市場でも全く姿を見ることが出来ずちょっと心配していたが、2年振りに出会うことが出来た。時期的というか、まだヒラアジ類が本番となっていないにも関わらず、早めに出て来てくれてホッとする。これでこれからヒラアジ類のシーズン突入となるのだろうか。ここ近年は南方系のヒラアジ類の日本未記録種に出会っていないので、今年こそはと期待に胸を膨らます次第である。ヒシカイワリ2年振りにヒシカイワリ入網

  • 未採集のヨウジウオ科と思ったけど ガンテンイシヨウジ

    今日は土曜日なので夜間採集の日。今回も大潮で干潮が丁度夜中でありまた未採集のフエダイ属の幼魚を求めて遠征しようかと考えるが、いつもの港での夜間採集も最近干潮時に行っていないので今回はいつもの港へと向かう。港は干上がり港内に降りて散策。すると甲殻類などは色々と見つかるものの魚は見つからず。そこで岸壁に上がり岸壁周りを散策。だが、何かの稚魚を見つけたものの、そのほかはいつものメンバーで終了。港内の散策で時間が掛かったのでこれで帰ろうかと思うが大潮の干潮時で収穫が無いのも悔しいのでスロープまで足を延ばす。すると暗い中オレンジ色のヨウジウオの仲間を発見。一瞬ノコギリヨウジかと思ったほどオレンジ色である。タモ網で掬い採る。見るとノコギリヨウジではないことは直ぐにわかったが種まではわからない。未採集の魚の予感がしてあ...未採集のヨウジウオ科と思ったけどガンテンイシヨウジ

  • 未採集のフエダイ属を求めて

    今日は土曜日で夜間採集の日。大潮で干潮時間が丁度夜中であり、夜間採集には絶好のタイミング。という事で今月いつもの港でオキフエダイの幼魚を初採集(ブログ20239.16)してからこのタイミングを狙っていた。こちらでは見つかって当たり前だけどまだ見つけていないバラフエダイ、ナミフエダイを探す為、以前にイッテンフエダイの幼魚などを採集したことのある外海の港へ遠征する。港に着くといい感じで潮が引いている。早速採集に取り掛かる。魚を探すと直ぐにいつもの様にチチブモドキの姿を見つけるが標本用にはある程度採集しているのでスルー。目的のフエダイ属の幼魚がいないか散策。すると転石に寄り添いながら休んでいるフエダイ属の幼魚を発見。気付かれない様にそっとタモ網で掬う。魚を見るとクロホシフエダイの幼魚である。辺りを見回すとあちこ...未採集のフエダイ属を求めて

  • 遂に標本確保と思ったら ネコザメ

    今日は定置網漁を終え、市場で水揚げ作業をしているとお隣の定置網の人がネコザメが獲れたと教えてくれた。ネコザメは珍しい魚ではないがここでは珍しく、うちの定置網では20年以上前に1度だけ獲れたことがあるだけで、他の定置網でも何度か獲れたのを見たことがあるだけである。その為、魚ボラの標本はまだ確保した事がなく、薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ20222.25)には標本写真の掲載ではなく、他の定置網で獲れ、水族館用に活かしてきた時の写真が載っている。今回の個体は活かして来ており既に水族館に連絡済みで連絡待ちとの事。見ると1メートル位あり今まで見た中では最大級のサイズ。標本用にはちょっと大きいがここでは珍しいので標本として確保したいところである。水族館で必要ないと返事が来れば魚ボラの標本用に頂けるように頼み、あとは連...遂に標本確保と思ったらネコザメ

  • 遂に初採集 オキフエダイ幼魚

    今日は土曜日で恒例の夜間採集の日。最近の夜間採集はあまり収穫がなく、今夜もあまり期待せずサーッと確認だけして済まそうと思っていた。港に着き、岸壁を覗くとどこを見てもアイゴの幼魚が群れており、予想通りで絶望感が出る。せめてアイゴ属の別種が混ざっていないか探すがそう甘くはない。そんな中、アイゴではない魚の姿を見つけタモ網で掬う。魚を見るとフエダイ属の幼魚である。見た感じ第一印象はよく見るクロホシフエダイかノーマルなフエダイで体色が夜仕様の為、体側に斑紋や縦線が現れていないだけかなと思う。一応種を確認する為に活かして確保する。その後もいつものメンバーで終了。そろそろ斑紋が現れていないかとフエダイ属の幼魚を見てみる。すると斑紋は確認出来ない。これはひょっとしてオキフエダイの幼魚ではないかと急に色めき立つ。家に帰り...遂に初採集オキフエダイ幼魚

  • 久し振りのニジョウサバ

    今日は定置網漁でここでは珍しいニジョウサバが入網。うちの定置網では久し振りの入網である。ニジョウサバは16年前に初めて定置網で獲れ、ブログでも紹介している(ブログ20078.27)。それからはポツポツと市場にも揚がり、翌年には若魚も獲れている(ブログ200810.18)。その後は徐々に増えて来るものと思っていたがパタッと姿を消し、5年間で1度市場に揚がるかどうかであった。ニジョウサバの側線は第一背鰭下方付近から分枝して背面方向と腹部方向へと分かれ、尾柄部付近でまた結合する。それがニジョウサバの特徴であり和名の由来になっている。水揚げも終わり、陸で網修理をしているとお隣の定置網にも入網したらしく、種名の問い合わせで携帯にニジョウサバの写真が送られて来た。また今後もポツポツと揚がり、また姿を消すのだろうか。ニ...久し振りのニジョウサバ

  • 出会えて良かったイトマンクロユリハゼ

    今日は仕事が早く終わったので素潜りで貝採りに行く。今年は貝が非常に少ないので貝採りだけでは時間がもったいないので素潜り採集の道具も持って行く。だが、場所は貝採りメインな場所に行くので素潜り採集はあまり期待出来ない。海に入ると意外と濁りがあり貝採り・採集と共にマイナスイメージでちょっとテンションが下がる。一応、最初は貝を探すが今年は本当に少なく、ここにはいるだろうと思う場所にさえその姿が見つからない。その様な状況の中、見覚えのある細長い魚を発見。イトマンクロユリハゼである。イトマンクロユリハゼは一昨年初めて見つけ、初採集した魚(ブログ20219.21)(ブログ202110.4)である。だが、昨年はその姿は無く、黒潮により流れてきたけど定着しなかったのだろうと思っていた。今回は2年振りの嬉しいご対面であり採集...出会えて良かったイトマンクロユリハゼ

  • 初採集ダンダラトラギス・ヒレグロコショウダイ幼魚

    今日は頼まれている貝を採りに素潜りに行く。素潜り採集にもなかなか行けないので一応採集道具も持って行く。今年は貝が少なく探すのに苦労する。するとオレンジ色が目立つコロダイの幼魚によく似た魚を発見。これは探していたコショウダイ属の幼魚である。採集しようとするが直ぐに岩の下に隠れてしまう。何度もチャレンジなんとか採集する。貝を採らないといけないのだが時間を使ってしまう。更に進むといつもの様にコウライトラギスが顔を出す。するとコウライトラギスは赤みを帯びているのだが、この個体は全く赤みがない。別種と思い採集。こちらはコウライトラギスと同様、難なく簡単に採集する。更に進むとまた同じ種と思われるトラギス属の魚を発見。この個体も採集。逆にいつも見るコウライトラギスを一度も見かけることがなかった。結局、貝は頼まれた量採れ...初採集ダンダラトラギス・ヒレグロコショウダイ幼魚

  • 初入網 ホシダルマガレイ

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げ。私が市場内で水揚げ作業をしていると船で選別作業をしていた人が私の所に来てこんなのいたよと魚を渡される。見るとダルマガレイ科の魚である。更に無眼側には無数の暗色帯がある。このような無眼側に暗色帯がある種は今までに獲れたことはない。種名はわからないがこの時点で定置網で初入網である。だが、この暗色帯は見覚えがある。以前にカチドキダルマガレイ(当時国内未記録種)(ブログ20125.30)が見つかった時にダルマガレイ科の論文を調べていた時に記載されていたのを覚えている。もちろん魚ボラの標本用に確保する。家に帰り当時見た論文を見ようと探すが見つからない。なので検索図鑑で調べるとホシダルマガレイが該当する。だが、検索図鑑の図では無眼側の暗色帯は胸鰭の直ぐ後ろから始まっている。この個体の...初入網ホシダルマガレイ

  • 夜間採集でハタンポ属稚魚

    2日前に台風6号が来てここは暴風域に入る。台風が通過して今朝揚げていた定置網を入れ、明日から盆休みに入る。という事で今日は金曜日であるがいつもの港へと夜間採集へ行く。台風明けという事で港に並ぶ船は陸に揚げられたままで魚が隠れる場所があまりない状況。岸壁を覗くと無数の小さな稚魚が群がっている。今までに見た事がない群れだったので1個体のみ採集し確保。その他はまたコショウダイ幼魚などばかりであり終了。稚魚1個体のみ持ち帰る。家に帰り水槽に入れ撮影。その写真をパソコンで拡大してみる。すると種名まではわからないが体の形状や鰭の位置・形からハタンポ属の稚魚らしい。ハタンポ属の魚はこの港ではまだ見た事がない。また、ここの港は底質が砂なのでハタンポ向きではない場所ではある。だが、稚魚の餌となるプランクトンが外灯下に集まる...夜間採集でハタンポ属稚魚

  • 探していたコショウダイ幼魚であるが・・・

    今日は夜間採集の日。今日は丁度満潮時で岸壁では探し難く、あまり期待は出来ないのでサッと見て直ぐに帰る予定。港に着くとやはり潮が高い。サッと散策。すると黒い小さな魚の魚影を発見。タモ網で掬うとコショウダイの幼魚である。その後も見つけ掬うとコショウダイの幼魚であり、あちこちにいる状態。以前にコロダイの成長過程による体の模様の変化がわかる画像を作り紹介した(ブログ20183.17)のだが、コショウダイも作ろうと思っていて探していた。ひと通り採集し数個体選び確保し、あとは再放流する。先週はチョウチョウウオ類(ブログ20237.23)ばかりであったが、今日は結局コショウダイの幼魚しか見つからなかった。家に帰り標本写真を撮ろうとするが採集したコショウダイの幼魚を見ると成魚との違いがあまりない。考えたらコロダイは幼魚か...探していたコショウダイ幼魚であるが・・・

  • ジンベエザメの計測・採血

    今日は定置網漁で網を起こしていくとジンベエザメが泳いでいるのを発見。ジンベエザメは昨年の同じ7月にも入網(ブログ20227.7)しており1年振りの出会いである。ジンベエザメは現在地元水族館から網に入ったら連絡するように頼まれている。サイズ指定があり4~5mという事で網を絞りサイズを測ると5mない位でジャストサイズ。水族館に連絡する。ジンベエザメは網に残して他の魚を漁獲して帰港。水族館が来るまでは1時間以上かかるのだが、今日はたまたま網業者が網の中を水中カメラで調査する日であったので先にその調査に行く。網の中を水中カメラで見るとジンベエザメが泳ぐ姿も確認。調査が終わり帰港すると水族館の職員が来ていて再び沖へ行き定置網を起こす。今回水族館から依頼されていたのは体の計測と血液を採取し自然下の個体と飼育個体を比較...ジンベエザメの計測・採血

  • 夜間採集でナンヨウツバメウオ幼魚

    今日は夜間採集の日。いつもの様にいつもの港へと向かう。港に着き水面を見ると直ぐに目に付いたのが水面に浮かぶ見覚えのある落ち葉である。とっさにタモ網で掬い採る。すると、ナンヨウツバメウオの幼魚である。ナンヨウツバメウオの幼魚は昼間に他の港などで見掛けることがあるが、この港では初確認である。久し振りに幸先の良いスタートとなる。期待していると今度は岸壁に沿う様に小さな魚を発見。掬い採るとチョウチョウウオの幼魚が2個体・・・かと思ったらチョウチョウウオともう1個体はチョウハンの幼魚である。よく似ているので暗い現場で見ると間違えそうである。その後も小魚を見つけるも掬うとチョウチョウウオの幼魚である。しかも今回は体色が夜バージョンでありその前に採集した個体と比べて写真を撮る事が出来た。今回はそれで終了となる。ナンヨウ...夜間採集でナンヨウツバメウオ幼魚

  • 素潜り採集でまたオボロゲタテガミカエルウオ

    今日は仕事終了後、貝採りをメインに素潜り採集へ行く。最初は貝に集中して進むが貝がなかなか見つからず自然と魚に目が行ってしまう。だが、魚の方も魚種が少なく確保したい魚も見つからない状況のまま時間だけが経って行く。未だに未採集のミナミアカエソが気になりアカエソばかりが目に付く。するとようやくサンゴの周りを小さなイソギンポ科の魚が目に付く。いつも見る種よりも体が短めであり未採集の可能性があるので採集する。すると以前に採集したことがあるオボロゲタテガミカエルウオ(ブログ201610.12)によく似ている感じである。更に先へ進むと潮が非常に速くなり、潮の抵抗を受ける採集道具を引っ張りながらでは先に進み辛くなり、採集道具は置いて貝を入れる網とカメラのみ持ち先へ進む。するとこんな時にここではまだ見た事がないキンチャクダ...素潜り採集でまたオボロゲタテガミカエルウオ

  • イバラタツを標本登録へ

    今日、イバラタツを頂いた事で大学へ持ち込もうかどうか迷うが昨日のヤッコエイも冷凍せずにそのまま冷蔵中なので大学へ行こうと考える。今日大学へ行くのであればイバラタツは氷水には浸けずに生きた状態で持ち込めば良かったとちょっと後悔。今日は土曜日なので入口には守衛さんがおらず大学内に入ることが出来ないので魚ボラの先生に連絡してから大学へ向かう。学生に門まで来てもらい大学内に入る。するといつも教室へ行く入口が工事中で入ることが出来ない。学生に裏口を案内されそこから中に入る。連絡せずに来ていればどこから入ってよいのかわからず土曜日で助かった。イバラタツとヤッコエイを標本登録してもらう。いつもの入口が工事中で入れずイバラタツヤッコエイ以前に持ち込んだボウズモンガラが固定後のホルマリン抜き中イバラタツを標本登録へ

  • 初確保 イバラタツ

    今日は定置網漁を終え市場での水揚げ作業も終え船を繋ぎ再び市場に戻って来るとお隣の定置網船が水揚げに帰港。するとタツノオトシゴが獲れたと活魚水槽に入れている個体を見せてくれる。見ると体輪背側に鋭く硬い棘が尾に向かい沢山確認出来る。このようなタツノオトシゴ属はここではまだ見た事がなく、直ぐに魚ボラの標本として未確保である事がわかった。標本用に確保したいところではあるが、生きた状態で持ち帰って来ていたので水族館用だろうと思う。一応、ここではまだ見た事がないタツノオトシゴだと伝える。するとこの小さな個体だけの為に水族館に連絡するのも面倒そうで私に水族館にやってもいいし、私の好きにしていいと託された。という事で貴重なので標本にすると伝え魚ボラの標本用に確保することが出来た。その方の気が変わらないうちに直ぐに氷水に浸...初確保イバラタツ

  • お手頃サイズのヤッコエイ

    今日は定置網漁でヤッコエイが入網。手の平に乗るくらいの標本にはお手頃サイズである。魚ボラの標本用に確保する。ヤッコエイは昨年の4月に確保し(ブログ20224.26)丁度鹿児島に行く予定日だったので序にその日のうちに大学に持ち込んでいる。今日は仕事が早く終わり家に帰るとカミさんの用事で鹿児島に行く事になる。だが、今回はカミさんの用事の都合で大学に寄る時間があるかわからない状況。持って行っても大学に寄る時間がなかった場合そのまま持ち帰ることになりかねない。今はもう夏で暑いので車の中に長時間置くのは良くないので今回持ち込むことは諦め、取り敢えず冷凍はせず冷蔵庫で冷蔵保存する。ヤッコエイお手頃サイズのヤッコエイ

  • 小さなカイユウセンニンフグ幼魚

    今日は定置網漁を終え市場で選別作業をしていると、小さなサバフグ属のフグを発見。今の時期は今回の個体と同じサイズのシロサバフグやクロサバフグの幼魚が獲れるのだが、この個体は背面に模様があり、ひと目でシロサバフグなどではないことがわかる。更に親魚と全く同じ模様で直ぐにカイユウセンニンフグの幼魚である事がわかる。カイユウセンニンフグはうちの定置網では珍しい魚ではないが、これだけ小さなサイズは初めてである。魚ボラの標本用に確保する。今後、このサイズのカイユウセンニンフグが増えて来るのだろうか。カイユウセンニンフグ幼魚小さなカイユウセンニンフグ幼魚

  • コバンヒメジ

    今日の定置網漁ではマルソウダが大漁。そんな中、ピンク色に目立つ大きなヒメジの仲間を発見。コバンヒメジである。コバンヒメジは定置網やここの市場では珍しいのだが、夜間採集や素潜り採集では幼魚をよく見る。特に昨年は幼魚が非常に多かったイメージでヒメジ科の中では一番よく見たのではないだろうか。だが、今回のサイズはというと見る事がほぼなく、成長するとどこへ行ってしまうのだろうかと思う程である。今まで市場で撮った写真を見てもほんの数個体だけである。今回は水揚げ作業が忙しく標本用に確保することが出来なかった。次はいつ出会うことが出来るだろうか。コバンヒメジコバンヒメジ

  • 驚きのブダイ幼魚雄個体・・・と思ったら

    今日は定置網漁を終え市場で選別作業をしているとブダイの幼魚を2個体発見。ブダイは雌雄で体色が違い、この2個体は体色から雌雄のようである。ブダイの雄の幼魚を見るのは初めてである。今回獲れた個体と同じサイズのブダイ幼魚を素潜り採集時によく見るのだが、全てが雌であり雄個体は見た事がない。ブダイは生まれた時は全て雌であり、成長と共に雄に転換する雌性先熟型の性転換をする。今回の個体はまだ小さい幼魚であるが雄の体色をしていて驚く。珍しいので魚ボラの標本用に確保する。だが自分の知識が信用出来ず、家に帰ってから調べてみる。すると、中には生まれた時から雄という一次雄と呼ばれる個体もいるみたいである。今までたまたま雄の幼魚を見た事がないだけだったみたいである。これから素潜り採集時には注意しながらブダイ幼魚を観察してみようと思...驚きのブダイ幼魚雄個体・・・と思ったら

  • 惚れ惚れするヨコシマサワラ

    今日の定置網漁で網を起こしていくと大きな魚が目に付く。その泳ぎから久し振りにウシサワラではないかと思う。更に作業が進んで行き、魚の体側が見えるとヨコシマサワラであり驚く。ヨコシマサワラは普通のサワラが獲れる時期にたまに混ざるだけで、ここでは少し珍しい。いつもはサワラと同じくらいのサイズで体側の模様だけが違うといった感じであるが、今回の個体はサワラよりも見間違えたウシサワラによく似た体型である。この日一緒にカマスサワラも獲れたのだが、カマスサワラの方が痩せて見えるくらいの惚れ惚れとする体型である。当然高値が付き、とても標本用には確保出来ない個体であるので写真にだけ収める。ヨコシマサワラカマスサワラ左:カマスサワラ右:ヨコシマサワラ惚れ惚れするヨコシマサワラ

  • カンムリベラ成魚

    今日は定置網漁を終え市場への水揚げが終わると漁師さんが私を訪ねて来る。刺網で珍しい魚が獲れて確保してあるとの事。なんでも真っ黒な魚で深海魚みたいらしい。浅場の刺網で深海魚はないだろうと思うも期待しながら冷蔵庫へその魚を見に行く。見ると頭部が突出しておりカンムリベラの成魚である。カンムリベラは定置網や市場では見たことのない魚であるが素潜り採集時には見ており、とても動きが素早く採集するのが難しい魚である。一応、幼魚、若魚は何年もかけ採集(ブログ20188.1)(ブログ20208.17)したものの成魚はまだ採集出来ていなかった。有難く頂き魚ボラの標本用に確保する。これでカンムリベラの幼魚・若魚・成魚の標本写真が揃ったと思うも、この個体は意外と長さがありうちの撮影用の水槽には入らない。更に調べると撮影済みと思って...カンムリベラ成魚

  • やっと出会えた ボウズモンガラ

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしていると、お隣の定置網の方が珍しい魚と言って持って来る。見るとボウズモンガラである。ボウズモンガラは探していた魚であり見て直ぐにやっと出会えたという感じであった。ボウズモンガラは紅海・アラビア海のみに分布している魚であったが、3年前に魚ボラの元学生が日本にも分布している事を研究により確認され、標準和名を提唱した魚である。国内では石川から山口の日本海側と高知・鹿児島とちょっと飛び地の分布であるが恐らくその中間にも分布しているのではないかと思っている。鹿児島でもお隣の大隅半島では確認されており、同じ年に発行された大隅市場魚類図鑑にも既に掲載されている。見た目はアミモンガラそのものなのだが全身に白色斑がないだけのように見え、最初はアミモンガラが成長して白色斑が消えただけで...やっと出会えたボウズモンガラ

  • キビレキントキを標本登録

    昨日市場で見つけたキントキダイ科の魚。自分で調べ、消去法でキビレキントキとなったが自信がない。SNSに投稿するとキントキダイ科の研究をしている魚ボラの学生から連絡があり、キビレキントキとの事。という事で薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ20222.25)にまだ未掲載な魚種なので綺麗な写真を撮ってもらいたいので大学へ走ることに。今日は水曜日なので丁度魚ボラの日である。だが、現在家にストックしている冷凍標本はなく、このキビレキントキ1個体だけを持ち込み標本登録してもらう。図鑑が刊行されてから1年ちょっと経つが、未だに少しずつではあるが新たな魚種が増えている。鹿児島大学へ鹿児島大学キビレキントキキビレキントキを標本登録

  • 今年もヤシャカマス

    今日の定置網漁でヤシャカマスが入網。今年初である。昨年は当たり年だったのか今後増えて来るのかわからないが、10月くらいまで次々と水揚げがあった。昨年は日を追うごとにサイズも大きくなり最終的に10キロ近くまでになった。今回の個体は3キロと標本用には小さくてお手頃サイズである。サイズが大きくなればそれだけ金額もアップしてしまう。小さく安いうちに魚ボラの標本用を確保しようと考える。ところが今年初物という事で一度セリに掛けないと値段を付けられないとの事である。今回は確保するのは見送り次回なるべく成長する前にもう一度網に入ってもらいたい。ヤシャカマス今年初入網今年もヤシャカマス

  • 悩ましいキントキダイ科 キビレキントキ?

    今日は定置網漁を終え水揚げ後市場内を散策。すると、体色の地味な魚が並ぶ中にオレンジ色に輝き、見つけてくれと言わんばかりにひと際目立つ魚が目に付く。体色から見た感じミナミキントキかなと思う。だが、体型に違和感があり、更に腹鰭が少し開いていて基部に暗色斑が見えない。手に取り腹鰭を広げてみるがやはり暗色斑がない。尾鰭を見ると湾入していないがアカネキントキも確か腹鰭基部に暗色斑があったような。となると消去法でキビレキントキとなる。確かに胸鰭は薄いが黄色である。取り敢えず魚ボラの標本用に確保する。家に帰り調べると腹鰭の鰭膜が暗色となっている。この個体は暗色というよりもどちらかというと赤い感じである。ネットでも調べるとよく似た感じの個体の写真が見つかったがその同定自体が信用できるかどうかであり結局がよくわからない。サ...悩ましいキントキダイ科キビレキントキ?

  • 研究交流会

    先日魚ボラの先生から講演会開催のメールを頂く。この前アオブダイを頼まれたアメリカからの研究者の方々が急遽講演をしてくれる事となり、今日は大学へと向かう。時間的に間に合うかどうかであったが、幸い仕事は早めに終わったので間に合う。今回はお二人の方が講話をしてくれるそうで、「進化的モザイク、および進化的革新と統合の間の相互作用」、「魚が教えてくれること~海洋生態系の基礎研究が社会にもたらす価値とは」とちょっと自分ではどのような内容かもわからないような演題であり、更にアメリカの方なので当然英語での講話となるのだが、今回は同時通訳の人を頼んでいるとの事でそこがちょっと楽しみであった。研究者の方と通訳の方が並んで講話が始まる。研究者の方が少し話すと直ぐに通訳の方の通訳が入り、英語がわからないうえ難しい演題だったにもか...研究交流会

  • 頼まれ物をお届けに アオブダイ

    現在、研究に使うブダイ類の調査・採集にアメリカ人の研究者6名が鹿大に来ている。早速採集に行ったものの採集出来なかったらしい。という事で魚ボラの先生からアオブダイの採集依頼が来ていた。うちの定置網にはアオブダイは滅多に入らず、市場では内臓にパリトキシンという毒性が蓄積されている恐れのある関係で水揚げは出来ないので標本を確保するのは難しい。だが、町内の外海の小型定置網にはよくアオブダイが入り毎回逃がしているみたいである。そこでその方に標本用にアオブダイを確保依頼していた。そして今日アオブダイを確保して来て頂いた。早速魚ボラの先生に連絡して大学へと走る。しかし、今日はアメリカの研究者の方達は学生を連れて屋久島へ採集に行っており不在との事。更に他の学生も大学の調査船で採集に行っており不在。就活で一人だけ学生が残っ...頼まれ物をお届けにアオブダイ

  • やっぱり狂暴 イタチザメ

    今日は定置網漁でイタチザメが入網。今回もあまり暴れることなく船のデッキ上に揚げることが出来た。イタチザメは年に1・2個体しか入らないサメの仲間であるが、この個体で3ヶ月連続での入網となっており、先々月もブログで紹介(ブログ20223.14)したばかりである。イタチザメはどちらかというと南方系で、最近はこの周辺の海も南方化して来ている所があり、今後イタチザメが増えて行くのだろうか。この個体を取り上げた時に腹部が凄く膨らんでおり、お腹の中に子が入っているのではと思っていた。漁獲物の積み込み作業が終わり確かめようとイタチザメの元へ行く。まだ生きているので危ないが腹部を押して子が出て来ないか確かめる。すると腹鰭の脇にクラスパーを発見。腹部が大きいので雌個体と思い込んでいたが雄個体であるではないか。雄となれば腹部に...やっぱり狂暴イタチザメ

  • 初入網 タイワンタマガシラ

    ゴールデンウィークの連休も終わり昨日からまた定置網漁の操業であったが、昨日は時化で出漁出来ず。今日はいつもよりも早い時間に出漁し、まだ夜明け前の暗い中での操業となる。漁獲した魚を本船に積み込む時に選別台を通すのだが、船の明かりだけではまだ暗くよく見えない。そのような状況ではあったがオーラが出ているかのような魚が目に付く。取り上げると今までに見た事のない魚である。勿論種名はわからないが顔付きがアカタマガシラに似ている。取り敢えず確保する。操業が終わり携帯でアカタマガシラを調べてみる。するとタマガシラ属の中にこのような魚は見つからない。ひょっとして日本未記録種ではないかと疑い興奮する。次にタマガシラ属の上のイトヨリダイ科を調べる。すると直ぐにこの個体と同じような写真が見つかり種名も判明。帰港するまでの少しの時...初入網タイワンタマガシラ

  • 気付かなかった初採集 ゴマハゼ

    ゴールデンウィーク突入という事で今日は夜間採集も久し振りに遠征しようと考えていた。これまでに何度か行き、大きなサラサハゼやイッテンフエダイ幼魚(ブログ201811.10)、ハクテンハタ幼魚(ブログ202010.18)など実績のある採集が出来た場所である。丁度大潮の干潮時で条件も良い。万全の態勢で挑む。暗く細く長い山道を抜け、港に到着。思っていた程は潮が下げていない。潮が引かないと採集場所が限られてしまうが行う。水中を覗くが思ったほど魚の姿がない。そのような状況の中、ようやく石の前にハゼ類を発見し採集。いつもこの場所で採れるチチブモドキと思われる。その後、細長い魚を発見。カキ殻の影に隠れたのでカキ殻ごと掬い採集。見ると思った通りタネハゼである。タネハゼもこの場所で何度か採集した事のある魚である。そのカキ殻の...気付かなかった初採集ゴマハゼ

  • 今年も地元イベント

    今日から市場は休みに入りゴールデンウィーク突入。でも、今年も今日は大きな地元イベントがあり、鮮魚販売等の為定置網漁に出漁。水揚げ後は今年も私の担当は地魚鑑賞プール。昨年は数日前からプールに泳がす魚を集め準備していたが、今年はピンチ。この為に活魚水槽に活かしておいたシロザメやテングダイなどが数日前に死んでしまう。更に触る為のサメ類も数日前から突然網に入らなくなり確保出来てなく、子供達が喜ぶ魚がいない。プールに泳がす魚も触るサメも今朝の定置網漁次第となってしまい焦る。だが、神様は見放さず、触る用のアカシュモクザメが沢山入り、展示用のシロザメや他の魚もトビウオを中心に数種生かして確保する。アカシュモクザメも生かしたのだが、水族館用に確保した時でも港に帰るまでに泳がなくなったりと生かして持ち帰ること自体難しい。と...今年も地元イベント

  • ヒメキチジ

    毎年乗船させてもらっている地元の深海エビ漁。昨年はタイミングが合わず乗船出来なかったが、そこで混獲される魚は数種を除き殆どが捨てられてしまうので乗船させてもらい魚ボラの標本用に確保して来た。深海魚は脂がある魚種が多く、食べると美味しい。鹿大水産学部の先生が海上投機されてしまう未利用魚の魅力を広め、魚を食べる文化を次世代につなげる目的で今では賛同している鹿児島県内の飲食店に深海魚を提供している。そのプロジェクトにうちの自治体も協賛しており、市場職員が漁業者から混獲魚を受け取り選別して出荷している。その選別時にサイズが小さく出荷出来ない魚が出て、今日の定置網漁の水揚げ中に市場職員からその処分を頼まれる。見るとソコダラ科やキホウボウ科など私が乗船した時によく見る魚達である。その中に今まで見た事のない魚種が1個体...ヒメキチジ

  • 遂に標本確保 マダラエイ

    今日は定置網漁で大きめのマダラエイが入網。大きめと言っても船のクレーンを使う程ではなさそう。標本用に確保するかどうか悩む。標本用に確保する為の条件として尾部も棘も切り落とされてない完全体である事と容器に入れて一人で車に積むことが出来、更に当日大学へ持ち込む事が出来る事である。3ヶ月前にも同じくらいのサイズが獲れたのだが、その時は用事がありスルーしている(ブログ20232.15)。今日も夜に会議があり大学へは持ち込めそうにない。だが、どこかで妥協しないと標本確保は出来そうにない。明日なら大学へ走れそうなので、取り敢えず船の中に生かしておき明日大学へ持ち込もうと考え、今日は船の活け間で泳がせておく。ところが今朝は定置網漁の操業時間がいつもよりも早い時間に行った為、仕事の終わる時間も早かった。更に明日は夕方から...遂に標本確保マダラエイ

  • 銀化個体? 悩ましいオオウナギ

    今日は定置網漁で珍しくオオウナギが入網。もう20年以上前に一度だけうちの定置網で獲れた事がある。更に小さなオオウナギをお隣の定置網で見つけ魚ボラの標本用に確保(ブログ20084.1)している。前回うちの定置網で獲れたオオウナギは後に九州大学のウナギの研究者が漁協に訪れた時に産卵の為に海に下った銀化した個体であると教えてもらう。普段は川に生息するオオウナギやニホンウナギなどは成熟すると産卵の為、海に下り何も食べずに産卵場までの長い旅に出る。海での長旅に備え、眼が大きくなったり胸鰭が黒く長くなったり、更に何も食べないので口まで小さくなり銀化変態する。今回の個体も海に下ったので銀化しているのだろうと思うが、前回の個体の写真と比べると口は大きいままの感じで眼や胸鰭の変化などもよくわからない。更に悩ましい事に数日前...銀化個体?悩ましいオオウナギ

  • カガミダイ幼魚再び

    昨日、お隣の定置網の方からカガミダイ幼魚の標本を頂きましたが、今朝はうちの定置網でも水面に浮いている所を発見。直ぐにタモ網で掬い、取り敢えず生かして港まで持ち帰る。更に水揚げ作業中、雑魚を選別しているとその中からもう1個体発見。カガミダイの幼魚が1日で2個体も獲れたのは初である。うち1個体は生きているので、また昨年の様に(ブログ20225.3)来月のイベントで生きた状態で展示しようかと考えるが、今回は昨年の個体よりもサイズが小さく、更にまだ1ヵ月もあり船の中で生かしておくのは難しそう。という事で勿体ない気もするが2個体共魚ボラの標本用に確保する。来月のイベント前に何か子供達が喜びそうな面白い魚が獲れる事を祈る思いである。カガミダイ幼魚カガミダイ幼魚再び

  • 今年もカガミダイ幼魚

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げしていると、お隣のいつも標本を提供してくれる方が来て魚を渡される。見るとカガミダイの幼魚である。カガミダイは深海魚であり定置網では獲れない魚なのだが、幼魚なら稀に入ることがあり今までに水族館に搬出したこともある。昨年もうちの定置網に入り生きた状態で確保し(ブログ20224.29)、地元のイベントで披露している(ブログ20225.3)。このカガミダイの幼魚を見て昨年を思い出す。今年も昨年同様にイベントがあるのでお客さんに喜んでもらえる何か面白い魚を今月中に探さなければならないと思う次第である。この個体は魚ボラの標本用に確保する。カガミダイ幼魚今年もカガミダイ幼魚

  • 2年越しに完成 タカノハダイの成長過程

    今日は定置網漁を終え市場で水揚げしていると、お隣の定置網の方が小さな魚を持って来てくれる。見るとタカノハダイの稚魚である。タカノハダイの稚魚には7本程の斜めの横帯がある。その横帯がまだ背面のみで腹部まで伸びていない個体であり探していた標本である。一昨年、タカノハダイの稚魚だと思っていた個体がミギマキであることを指摘され(ブログ20213.6)、今まで撮り溜めた写真を見直すと別のタカノハダイの稚魚と思っていた写真がユウダチタカノハの稚魚であることがわかる。その結果、タカノハダイの横帯がまだ伸びていない稚魚の標本写真を持っていない事が判明。判明した時は既に標本を確保するには時期的に過ぎてしまい、翌年その個体を確保しようと考え、取り敢えずユウダチタカノハとミギマキの2種の写真が揃ったので成長過程がわかる画像を作...2年越しに完成タカノハダイの成長過程

  • 見つけた事に驚き ミジンベニハゼ

    今日はもう1種。水揚げしているとお隣の定置網の方が珍しい魚が獲れたと持って来てくれる。見るとミジンベニハゼである。ミジンベニハゼが混獲で定置網に入るとは珍しい。うちの定置網でもミジンベニハゼは今までに何度も確保している(ブログ200811.5)が、全てが網替え時に網に付着したフジツボなどに隠れていた個体が網と一緒に船の上に揚がっていただけである。今回頂いた個体はどのような経緯で網に入ったのかが気になる。それよりもこの指先にちょこんと乗る程の小さな魚を沢山の雑魚の中から見つけた事に驚く。体色が黄色くて目立つので目についたのかな。ミジンベニハゼ見つけた事に驚きミジンベニハゼ

  • 懐かしいトゲカナガシラ

    今日は定置網漁を終え市場で選別作業をしていると久し振りにトゲカナガシラを発見。トゲカナガシラは私がこの仕事を始めた30年程前は毎日定置網に普通に入っており、多い時はトロ箱1つ位はあった。高級魚ホウボウの仲間であるのだがサイズが小さく、鮮魚として水揚げは出来ない。その当時の雑魚として定番であったが頭部が大きく硬い為、養殖魚の餌用の雑魚の中にも入れてはいけなく、選別して取り除いていた。だが、毎日普通に獲れていたトゲカナガシラであるがいつの間にか急激に数が減り、ここ近年では稀な魚となってしまっている。同じホウボウ科のホウボウは数が減って来ている感じはしないのだが、カナガシラ属の他種は更に見なくなってしまっている。急激に減った原因もわからず更に何時頃から減ってしまったのかもよく覚えていない。水揚げ出来ない魚なので...懐かしいトゲカナガシラ

  • シマハナビラウオの成長過程

    最近は定置網内にクラゲ類やクシクラゲ類が多く見られ、そのような時期になって来た感じである。クラゲに着いて泳ぐエボシダイ科魚類などは特にこの時期に採集する事が多い。そう思っていると今日の定置網でシマハナビラウオが入網。定置網では久し振りである。シマハナビラウオは珍しい魚であるが、以前は毎年定置網でクラゲ類と共に網に入っていたので魚ボラの標本用にも確保してきた。だが、最近は姿を見せず、一昨年の夜間採集で久し振りに採集している(ブログ202112.18)。その時の個体が今まで出会ったシマハナビラウオの中で最小の個体であった。今回の個体ももちろん魚ボラの標本用に確保する。一昨年の夜間採集で得られた個体が最小だったので、今まで撮り溜めた写真で成長過程がわかる画像を作ってみた。だが、シマハナビラウオはこの後生息域を表...シマハナビラウオの成長過程

  • 久し振りのイタチザメ

    今日は定置網漁で久し振りにイタチザメが入網。標本用にはちょっと大きな感じであり、あっさりと確保するのを諦め、鉤竿で引っ掛けデッキ上に揚げる。意外と暴れないのでそのまま放置し作業に戻る。市場に帰港後本船のクレーンを使って揚げたものの頑張れば大学へは持ち込めそうなサイズである。一応薩摩半島沿岸の魚類図鑑刊行前に標本用には確保しており(ブログ201812.10)(ブログ201812.12)、図鑑での標本写真の掲載は間に合っている。だが、前回ホホジロザメを確保し持ち込んでいるので(ブログ202212.12)、それに比べればインパクトに欠け標本用に確保しようとする意欲も欠け、普通に水揚げする。でも、今後ホホジロザメよりもインパクトのある標本用に確保しようと思えるサメに出会えるのだろうか。イタチザメ久し振りのイタチザメ

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