雪深き里の炬燵に熊が居る吹き矢で眠らせとっぴんぱらり 炬燵の熊(新しい民話) 今年は思いがけず雪が深い会津の里にもたくさん降った ある男が夕方帰宅して、暖め…
一日一首、一歌、一詩、一話・・・・・創作童話、ファンタジーなど、思いつくままに。
創作童話、短歌、詩など、その時々の気分で自由に創作したものをアップしています。
隣家の愛(めぐ)し幼の歩き出しはらはらと見る垣の陰より お隣のお孫さんが里帰り生垣の影から見ているとやっと歩き出した足元の覚束なさにはらはらどきどき この間…
来年は会おうと言いてLINE切る残り少ない夜のシリウス 「来年は会おうね」今年まではコロナで会えなかった友人と交わす約束5月からはコロナが五類になったそれで…
換気扇掃除の人が帰ってく蛇口が超絶輝いている ばね指のせいで雑巾が絞れません換気扇掃除をお掃除の人にお願いすることにしましたエアコン以外では初めてです 午前…
早々と防寒ブーツを出しました中はほかほか北海道生まれ あまりの寒さに防寒ブーツを出しましたおしゃれなヒールとは縁がない防寒一点張りのほかほかのブーツ 暖かい…
美しき夕日の色の旨きもの南瓜にんじん柿びわメロン 夕日の色の食べ物は美味しいその色はカロテンに由来する栄養価も高い私の好きな括りだ 面白いことに我が夫はこれ…
この空を昇れば星にとどくかも限りの月の空の広がり 今年も終わらんとする今日この空の青さと一片の雲もない広さ風は冷たいけどこのままずっと歩きたい スヌーピーが…
どう見てもおかしなことのある政府諦めて生く私は凡婦 このところのパーティ券キックバック問題何をしても良いと思っている政権トップに失望している人は多い 岸田政…
北国に猛吹雪きて雪深し現世の汚れ覆い隠すごと いきなりの猛吹雪に北国の人も驚く毎年雪は降るけど少しずつ溜まるのにいきなり150cmとは やめが一面銀世界そこ…
望洋と何を見るでもない眼の子ニュースの中の子ガザの少年 子供の眼はキラキラと美しい希望に満ちた輝きがある紛争中の国では力のない眼の子がいる 一瞬を捉えたニュ…
衰えて星の見えなくなりし眼よシリウスのみが強く輝く オリオン座が見えません去年までは確かに見えていた三つ星そこには確かにオリオンがいたのに 今見えるのはたぶ…
明け染めし空に残れる鎌の月老いたる吾の年の暮れなむ 師走です年の暮れですあと二週間で2023年も終わります何か忘れている気がする 若くても老人でも今年は終わ…
裸木立つ荒野の草も枯れ果てて明日は果てなむ吾の旅路も 近頃、我が生涯の終わりを意識することが多いこの時期はすっかり葉を落とし枯野に裸木のたつを見ると感慨深い…
どんぐりの中に探せり黄金に光り輝くものはあらんか 山猫に招待されていないから吾に黄金のどんぐりはなし どんぐりを見るとついつい探す黄金のものを「どんぐりと山…
この夜は流星群の見えるとう冬の夜空の双子座あたりに 流星群が見えるという双子座あたりを見渡して3分辛抱できぬ吾に見えるはずも無しだって寒いから しし座流星群…
にょきにょきとバベルの塔のたつ星の神は何処へ戦の止まず 世界中の建造物が高層化しているアジア、アメリカ、中近東そして戦争が日常化この星の神様は今どこにいる?…
眼鏡店ネット登録しろという思い出せないメールアドレス 暫くぶりに眼鏡店に行く夫のメガネを新調にいくネット登録しろと言う先日した私のではダメかと聞くとダメだと…
冬晴れの朝に壊れし掃除機よお前もかとぞ洗濯機の言う とうとう壊れた掃除機を買いに行くなくてはならぬ白物家電先月には洗濯機が壊れたばかり どちらも使用頻度は高…
抜歯後は痛い痛いとそれだけを考えており効かぬ薬に いよいよ抜歯の日がやってきた抜くまでは計画通り粛々と進む抜いた後も麻酔が効いているから元気 薬局で薬をもら…
広島にインバウンド来冬晴れの原爆資料館は二時間待ちと 今、広島の原爆資料館に行列ができているらしい二時間待ちもあるらしい見学者が多いのは喜ばしい けれど、二…
つまらない心沸き立つことがない残りの生を如何に生きよう コロナ以降、世界がつまらない戦争以外にも不穏な情勢の国は多い行きたい国はまだまだたくさんあるのに こ…
薄陽差すベンチに独り背を見せて座る翁のまろき肩先 静かな公園の陽だまりのベンチに翁がひとり遠くには犬の散歩風もなく音もない穏やかな小春日和 ベンチの翁の肩先…
静かなる林の中の落ち葉径友と歩めば冬の音する 世田谷にある芦花恒春園に行きましたこれぞ武蔵野っていう雰囲気の中徳冨蘆花の居宅が保存されている あまり人も居…
交番に人の影なき時のあり「巡視中」の札外を見ており 交番の前を通る時お巡りさんの姿が見えると安心する時々「巡視中」と書かれた札があり誰も居ないことがある 安…
蔦紅葉すがりし幹をあでやかに装いてまつ冬の訪れ 今、蔦紅葉が綺麗ですあちこちの木を美しく装っています赤く色づいた蔦は秋そのもの 一人では立てないので他の木に…
公園の砂場にふらここ、シーソーにメタセコイアの羽根が落ちてる メタセコイアが黄葉している緑から黄、オレンジになりやがて茶に変わる緑も黄もいいけどオレンジが一…
戸を開けるわずかな音を聞きつけて飛び出す犬は光の中に 我が家の犬は外が好き少しでも空きがあると飛び出してゆく狭い庭いっぱいに駆けて飽きずにいったりきたり私道…
頑張れと言われ続けて七十年まだまだ頑張る団塊の老 団塊世代は頑張ってきた競争に打ち勝ち真面目に働き年金も健康保険も介護保険も払ってきた 老人の医療費が無料に…
里の家の屋根まで伸びし柊よま白き花の微かに香る 冬が来ると柊の花が咲く白い小さな小花でかたまって咲く微かな香りと共に葉の棘はこの花を護るためか? 実家の庭に…
塀越しに皇帝ダリア突っ立ちぬ鰯雲までとどけとばかり 久しぶりの散歩ご近所のお庭を見て回る秋の枯葉と木の実そして皇帝ダリアが高々と立つ まだまだ暑い日があるけ…
寒い日は友達みんな集まっておしくらまんじゅう押されてなくな 昭和と言っても戦後の子供たち現代のようにエアコンも全館暖房もなかった冬の暖かさを求めておしくらま…
猿がきて猪がきて熊が来るサファリパークと化した街々 近頃の日本はまるでサファリパーク日頃慣れ親しんだ道も安心して歩けない猪、猿、熊・・・・ 数年前は猪が神戸…
あの子たち変わってしまう今風にヤンボー、マーボー天気予報の 子供の時から見続ける「ヤンボー、マーボー天気予報」あの可愛らしい二人が今風の少年に変わるらしいイ…
底冷えの朝の空気を震わせて梵鐘聞ゆ深き深き音 梵鐘の深き音する早朝底冷えのする早朝やっと開け始める空ああ、冬が来たんだそれでも昼は暖かい どこかが違う何かが…
ゴジラ来るゴジラなぜ来る平和など絵空事だと伝えるためか 「ゴジラ−1.0」は戦争末期と戦後の混乱期にゴジラが出現するアメリカも国連も助けてはくれない 東西の…
豪雨来る友と駆け込む映画館ゴジラの咆哮響く館内 「ゴジラ-1.0」見てきました久しぶりの友との逢瀬豪雨の襲来に映画を見ることに「面白い」 戦争映画は見たくな…
八重咲きのガーベラ一輪買い来たり遠いあの日のリボンの色の ガーベラは初夏の花と思っていたら秋にも咲くという八重もある昔は一重の慎ましい花だった ガーベラが好…
三瀬川着の身着のまま渡られし良寛さまに倣いてゆかむ 良寛さまが大好きです常に、何も持たずあるもので遊び自然の中にあった良寛さま きっと三途の川も何も持たずに…
障りなく友は語るや孫自慢孫もたぬ吾は少し寂しも どこへ行っても老い人は気楽に語る孫自慢人の悪口聞くよりもずっと心が軽いけど孫のなき私は、ちょっと寂しい 孫と…
今日もゆく循環器内科歯科眼科皮膚科巡りて老の闇ふかし 老いると言うことは体にガタがくると言うこと若い頃には思いもよらなかったこの私が医者巡り循環器内科、歯科…
茶の花の慎ましやかに咲く庭に小菊は群れて香り清しき お茶の花が咲いている椿を小さくしたようで可愛い寒い朝によく似合う 丁度小菊が咲く時期と重なっている小菊は…
美しき仮面の奥の内緒事女の園のハラスメントは 人が集まればイジメが始まるいじめというのはされている人が感じること虐める側の気持ちは関係ない 「遊びだった」「…
機械にも心があるという友は「おつかれさま」とコピー機に言う 何事にも前向きな友人がいる機械にだって心があるという「頑張ってね」「お疲れ様」言葉をかけると機械…
印刷を終えてランチに繰り出せば秋晴れの空雲の高かる 年に一度の童話の冊子の印刷日仲間と一緒にランチする仕事の終えた後のランチは身も心もかるい お腹いっぱい食…
忘れ物あなたの名前食べたもの買い物メモに明日の約束 うっかりすると忘れるそれは若い頃今じゃ年中忘れる忘れぬようにメモをするメモを探して小半日 こんな事が日常…
真夜の雨激しく窓を打つ音に眠れぬ犬は部屋を彷徨う 昨日の雨は激しかった真夜中に雨音と風の音とダブルで襲ってきた臆病者の犬はどこにいたら安全かわからない 二階…
鴨が二羽泳ぐ薬師の大池を友と巡りぬ小春日の昼 明日は立冬それなのに、今日は夏日の気温暑い昨日も今日も、半袖を着る 近頃の狂った季節感にはついていけない温暖化…
悲しやなMFSの看護師の一粒の涙ガザの民への MFS(国境なき医師団)の方達がガザから脱出して帰国されたその記者会見で救えなかったガザの人々に涙されていた …
羽あれば高き囲いも越えられる恩寵願うガザの人々 誰も助けてくれない誰も助けられない天井なき監獄と言われるところにいるガザの人々軍事作戦は市民の犠牲者を大勢出…
深き鉢に囚われたりしカナヘビを草に放ちてガザを思えり 植木鉢にカナヘビが迷い込んだ深めの鉢の底でじっとしている彼はこの壁を登れない出口もないカナヘビは穴も掘…
日向山風の間に間に右左蜻蛉は遊ぶ大空の下 やっと来た、赤とんぼの飛ぶ季節紅葉の赤と柿のオレンジ赤とんぼの赤蜻蛉のオレンジ 秋は色々な赤の季節赤茶、煉瓦色、紅…
ハロウイン渋谷新宿池袋神のいぬ夜をさまよっている 昨夜はハロウインいつの間にやら渋谷はハロウイン天国に仮装する、路上飲み、ゴミの山ハロウインってそんな日? …
雲のなき空をすべるや鳶一羽老いの憂いを知るや知らずや お天気続きのこの頃雲の一欠片もない空鳶がゆっくり滑ってゆく他の鳥のようにハタハタと羽ばたかない 群れな…
洗濯機とうとう壊れて動かざり手を合わせても再起せざりき 洗濯機が壊れたまだまだ使えると思っていたが約七年弱の寿命だったこの前の機械は十年以上だった(13〜1…
川沿いの古き家屋が壊されて陽に晒される花ほととぎす 人のすまなくなった家は朽ちるのが速い2、3年するとはっきりと廃屋の様相を呈す無惨だ 取り壊されてポッカリ…
この径をまっすぐ行けば七丁目かの銀巴里の跡に石碑が 昔通った銀巴里銀座七丁目の一角に石碑が立っている今でも歌声が聴こえるようで切ない 昔も昔まだ若かった頃友…
銀座まで個展観にゆく秋の午風は静かに火照りを冷ます 久しぶりに銀座に絵の先生のお嬢さんの個展を見に行きましたお人柄そのままの温かい作品でした 彫刻の勉強をさ…
筋雲が空一面に広がって寺のサンザシ赤き実たわわ 毎日が秋の晴天気持ちの良い日が続いています筋雲の蒼空さんざしが赤い身をつけている山査子のみは生薬 漢方では消…
「晴天の霹靂」という米を炊く米は静かに炊き上がるなり いつののコメとは違う銘柄の米「晴天の霹靂」を見つけた名前に惹かれて買ってみた誰がつけたかかなり印象的な…
朝なさな珈琲の香をただよわせ神にとどけと祈る秋の日 世界から紛争が消えないガザでウクライナでスーダンで世界中で衝突が繰り返されている 空は青く秋の風は気持ち…
なかなかに開かぬ踏み切り待つ朝ラファ検問所の開くを待つごと ガザ地区への支援物資搬入のためエジプトとの国境の検問所「ラファ検問所」がやっと開いた 水も食べる…
打ち寄せる白き小さき波頭砂浜洗いするり引きゆく 夏の陽の降りそそぐ海江ノ島を見つつサーファーを見つつ歩めり 昨日からやっと秋らしい気温昼間の風の心地よいこと…
ジージーとみみず鳴く声高まりぬ秋の訪れ耳鳴りやまず 一年中、耳鳴りがする気にしないようにはしているがなんとも鬱陶しい夏には蝉の声と紛らわしい秋にはみみずの声…
間違って乗ってしまった観覧車かたく目を閉じ闇を見ていた 高所恐怖症の私たまに間違いが起こる決してならばぬ観覧車の列小さい子供だけでは乗せられない・・・・・ …
さらさらと幾年月の流れゆく芥の吾は浮きつ沈みつ 歳をとると時の流れが早くなる一日があっという間に過ぎ一週間がすぐ終わることある時は激流の如く穏やかな時はサラ…
波のない海に遊びしサーファーの甲羅干しする海岸デッキ 鵠沼海岸を歩いた江ノ島までの一駅照りつける夏日の太陽海と歩道の照り返しサーファーが寝ている 散歩には…
とんぼうに逢いにきました日向山「スズメバチ出ず」慌てて戻る 近所の小さな山「日向山」自然豊かでキャンプ場もある子供たちの自然体験場だ麓付近にはトンボもいるそ…
転けたるは老いが故にとなだめたる悲しからずや老いの深まる ちょっと油断すると転ける階段、縁石、敷居・・・・・一番心に響いたのは、畳の縁どこでも転ける 転けな…
つづら折り坂を登れば黄の蝶が少し先ゆく鬼さんこちら キタテハがフラフラと飛んでいる秋の山道、萩、ガマズミの道ゆっくり歩く我々の後になり先になりオレンジの色も…
彼の国に連れて行きませまんじゅしゃげ母のいる国父のいる国 曼珠沙華は天上の花遠い昔に逝った両親が突然蘇ることがある切ない 父も母も百パーセントの愛情で子育て…
彼の国に連れて行きませまんじゅしゃげ母のいる国父のいる国 曼珠沙華は天上の花遠い昔に逝った両親が突然蘇ることがある切ない 父も母も百パーセントの愛情で子育て…
がまずみは赫く煌めく実をつけて食べておくれと囁きかける ガマズミの実は食べられる甘酸っぱいので果実酒にむいている一度作ってみたいがたくさんの身を集めるのは大…
タイトルを八個獲得せし棋士の藤井聡太は二一歳 前人未踏の偉業です藤井聡太騎士が八冠制覇おめでとうございますそうちゃん推しの私は嬉しい どこまで強くなるのでし…
赤々と父のさ庭の錦木の実の爆ぜる頃秋は深まる 錦木の実が赤く爆ぜ葉も紅葉すると一気に寒くなる亡き父は錦木が好きだった紅葉も赤い実もゆく秋の象徴の様だと 花は…
妬(ねた)ましや犬の生活単純で眠い、食べたい、散歩がしたい 動物は基本的欲望で生きている(私の勝手な私見です)我が家の犬は食べて、寝て、散歩が基本夜は眠くな…
数珠玉の繁る川端夕まぐれ一人歩けば寂しさつのる 今日はスポーツの日朝から雨10月10日の体育の日は滅多に雨の降らない特異日と言われていた あるときから、スポ…
ようように秋は来にけりキタテハは色なき風に吹かれて遊ぶ 近頃よく間にするオレンジの蝶黒い点々の『キタテハ』らしい終わりに近い花の間を忙しなく飛び回っているオ…
夕されば秋風涼し柿紅葉ひと葉ふた葉と散りて積みゆく 朝晩の気温が一気に下がる昼は夏日、夜は冬寒暖差に震える紅葉もちらほら赤くなって北海道や富士の初冠雪を聞く…
役目終え静かに佇む博物館背なの山には秋の訪れ 私立博物館が閉館しました(2019年)縄文の丘の隣にひっそりとその姿がある浮世絵展やガラス工芸展近くて良いイベ…
踏んでゆくくぬぎ小楢のどんぐりは足裏に優しツボを押すらし 裏山の散歩道にどんぐりが落ちているそんな秋になりましたつい2、3日前まで真夏日だったのに遅くとも季…
ようように秋は来にけりキタテハは色なき風に吹かれて遊ぶ やっと来た秋風が清々しい日中は表に出ると暑いが風の清しさが際立つ秋を満喫している やっと退治した庭草…
山椒の枝を揺らして飛び立ちぬ鳩の背なより光こぼれて 真っ赤にうれた山椒鳩が山椒のみを食べている辛くないのだろうか?バサバサと言う音に驚く私に驚いて飛び立った…
満ち欠けを繰り返す月幾星霜雲間の月を一人見る宵 毎日満ちてゆき、欠けてゆく月の満ち欠けに想いを馳せればその長き月日に感慨を覚える地球の自転・公転月の公転 そ…
花底に紅を秘そめて白芙蓉ふようふようと秋風に揺るる 散歩道に芙蓉が咲いています夏の花かと思っていましたがまだまだ咲いています白芙蓉は気品に満ちていて大好きで…
この径をたどれば小さな園生あり片隅に咲く花ほととぎす 住宅街の裏路地に小さな庭があるホトトギスが咲いて居る草原を思わせるホトトギスは私の好きな花 時々裏路地…
杖の人ベンチに憩う昼下がりヒマラヤ杉の恵の木陰 まだまだ暑い日中公園のベンチはヒマラヤ杉の木陰にある杖をついてゆっくり歩く人がいる 公園に着くとベンチに掛け…
鯖雲空一面に泳ぎけりやっと会えたね秋の大空 まだまだ暑い秋の昼空には鰯雲気温は33℃今日の散歩は諦める いつになったら散歩に行ける?空はあんなに高いのに風は…
がまずみに逢いにゆきたし杣道を辿れば秋の風のさやけさ 秋の草木は赤系が多い実りの色ですねがまずみは真っ赤な実をつけます紅葉の中(大抵はオレンジ、茶)赤い実は…
秋風が初めて吹いた日の朝の美容院前の長き行列 私は美容院が嫌いただ座っている二時間が辛いそれでも行かぬ訳にはいかぬ夏の間は暑さに負けて先延ばし やっと涼しく…
にわか雨植物園に駆け込めばそこだけ明るい源平カズラ 多摩中央公園に行きました着いてすぐに雨急いで飛び込んだのは植物園パッと目に入ったのが源平カズラ 白い萼と…
アスファルト割って育ちしケイトウの花の赤さよ茎の赤さよ 花も野菜も時に意外な力を発揮する舗装されたアスファルトの隙間にしっかりと根を下ろし咲く、稔 ケイトウ…
柏槇に逢いにゆきたし建長寺近くて遠き鎌倉遥か お寺の庭が大好きです門前に育ったせいかお寺が好きその点鎌倉はお寺が多い何度も足を運んだけど何度行っても良い 一…
正代がつまらなそうな顔をして勝ち名乗り受ける十一日目 元大関・正代関はいつもつまらなそうな顔だ勝っても負けてもその気持ちが表に出ない(ように見える) 日本…
熱海富士行け突っ込めよがむしゃらに平幕の意地ここが見せ場だ 秋場所が面白い今場所は、横綱は休場大関陣は総崩れ平幕も平幕、十五枚目の熱海富士のみが一敗を守って…
今日来るか明日来るかと待つ吾に未だ見えざる秋の兆は いつまで経っても秋が来ない気温は30℃越えたまま風も生ぬるい水不足は野菜、果物の生育を妨げる 太陽の下に…
問うてみる「あのねアレクサ、このコロナいつまで続く?」答えはあるか 文章作成AI「ChatGPT」計算知能AI「WolframAlpha」空飛ぶ車「Flyi…
ロシアとは広大無辺の鬼ヶ島いでよ桃太郎猿雉犬よ 戦争が日常となりしウクライナ終戦を待つ幾多の難民 ロシアのウクライナ侵攻が始まってすでに1年半すぐに終わるか…
楽しげな声聞こえけり道端で乙女三人の笑声弾け 若い女性って本当に楽しそう部活帰りか三人が道端で話し込んでいるそして時々弾ける笑い 楽しそうだねそういえば声を…
夕まぐれパンを片手に駅を出るまほろデッキは空に続くか 駅ビルのパン屋さんのパンが好き通りかかると必ず買う美味しいパンは幸せを呼ぶ私はパン好き 駅前のまほろデ…
雨は降る長崎に降る豪雨降る恵の雨は災厄となる 長崎に線状降水帯一時間に101ミリの雨が降ったアンダーパスは冠水し土砂崩れが道路を塞ぐ線状降水帯は恐ろしい い…
薄紅のクルクマの花賜りぬ青空深く綿雲の浮く クルクマの花を絵手紙の師から戴きましたクルクマはハナウコンともいいターメリックやウコンの仲間熱帯アジア原産 私は…
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凍空に赤星一つ輝けり自転車のライト揺れる坂道 夕方の空にひときわ輝く星あれは木製? 金星?シリウス?天文に疎い私には? 夕方の暗さに追われるように自転車が走…
唐楓歩道を埋める秋の色ひと葉拾えばかさこそ笑う 唐楓が真っ赤になりましたもちろん黄色もあるけれど緑もやっぱり美しい一本の木にいろいろの色魔法の季節です こん…
ふり積めば足裏にやわし紅葉葉の黄をふみ赤をふみつ歩めり 唐楓の落ち葉が今真っ盛り散って散って降り積もってあちこちに吹き溜まりができている おちばを踏んで歩け…
少女さし逃げた男のサンダルの黄の色悲し幸せの色 ファストフードの明るい日常の中突然男が少女少年を刺した逃げた男のサンダルの色が黄色だったという 黄色は幸せの…
朝まだき闇に鎮もる養運寺丸き街灯参道照らす 養運寺の堂宇がまだ黒々と鎮もる早朝参道脇のまんまるな街灯が中門や供養塔を照らす満月のように まだ誰も通る人も無く…
あけ初める街にほのかなあかりさし六花ほろほろ舞い落ちる 凍(とう) 昨日、東京に初雪が降りました我が家にも小さな小さな雪が数えるほどの数落ちてきましたすぐに…
青空に唐楓燃ゆリハビリの両手をかざす朱き炎に 冬が来て雪国では未曾有の降雪一気に降ると雪の始末も大変そうですただただ白くて美しいけど 東京では未だ秋の雰囲気…
戦争はなけれど辛い時代です強盗通り魔いじめ殺傷 日々のニュースが悲しすぎます戦争はないけど強盗、通り魔、いじめ殺傷殺伐とした日常です クリスマスが来てお正月…
北国は雪に閉ざされ白い闇心苦しき東京の空 東北も北海道も雪に閉ざされている2日で60cmのドカ雪雪解けも雪下ろしもままならない追い打ちをかける物価高騰 今年…
彼の山も彼の河もみな遥なり郷愁は遠く限りなく遠く 故郷というのは良きにつけ悪しきにつけ思い出されるものです生涯を悔やんで生きる私でも幼い頃は懐かしい しかし…
「寒いね」とお隣さんの声がしてウオーキングの白き息ゆく 毎朝の日課私は洗濯干しお隣さんはウオーキング近頃は「おはようございます」「寒いね」 はっはっと白い息…
厳寒の冬が来るとう小春日の長閑な暮れに蜜柑は棘もつ 暮れになるとみかんが出回りますこれは子供の頃から変わらぬ風習子供心に箱入りみかんが楽しみでした 今週は…
ふと思う人生のピークいつだった?気づけば坂をだらだら下り 暮れも近づき私の人生のようだ何も成さずに一年が終わって行くそしてまた新しい年が来る 人生にも新しい…
カラ松の道を歩いたあの日にはもう帰れない遠すぎる日々 若かった頃友とドライブ旅行をした行く先は決めず最初は軽井沢にカラ松が金色に染まっていた サイクリングし…
被団協核廃絶の道遠しノーベル賞まで六十九年 日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞に選ばれたノーベル平和賞は50年前に佐藤栄作氏に贈られたが今度の方が何…
朝夕に庭の点検念入りに爆弾処理班今日も出動 我が家の犬は毎朝、毎日、庭でことをなす室内では絶対にしないちょっと変わった犬です 散歩に行ってもマーキングはし…
西の空茜が徐々に消えてゆき東の空にジュピター昇る 昨夜は木星の衝木星と太陽と地球が一直線に並ぶらしいこの頃東の空にひときわ明るい星がいて金星かな? 木星かな…
昨日今日師走といえど暖かく今年は未だ霜柱見ず 昨日辺りから急激に冬の気温になるそんな予想通り夜は寒いしかし、小春日和の続く昼間の暖かさ この暖かさはありがた…
さりさりと落ち葉ふみゆく杣の道枯れ葉を揺らし寒風の吹く 今日からまた一段と寒くなるそうで本格的に冬になる?それでも今日はいい天気陽向はほっこりと暖かそう 真…
隣家の愛(めぐ)し幼の歩き出しはらはらと見る垣の陰より お隣のお孫さんが里帰り生垣の影から見ているとやっと歩き出した足元の覚束なさにはらはらどきどき この間…
来年は会おうと言いてLINE切る残り少ない夜のシリウス 「来年は会おうね」今年まではコロナで会えなかった友人と交わす約束5月からはコロナが五類になったそれで…
換気扇掃除の人が帰ってく蛇口が超絶輝いている ばね指のせいで雑巾が絞れません換気扇掃除をお掃除の人にお願いすることにしましたエアコン以外では初めてです 午前…
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この空を昇れば星にとどくかも限りの月の空の広がり 今年も終わらんとする今日この空の青さと一片の雲もない広さ風は冷たいけどこのままずっと歩きたい スヌーピーが…
どう見てもおかしなことのある政府諦めて生く私は凡婦 このところのパーティ券キックバック問題何をしても良いと思っている政権トップに失望している人は多い 岸田政…
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望洋と何を見るでもない眼の子ニュースの中の子ガザの少年 子供の眼はキラキラと美しい希望に満ちた輝きがある紛争中の国では力のない眼の子がいる 一瞬を捉えたニュ…
衰えて星の見えなくなりし眼よシリウスのみが強く輝く オリオン座が見えません去年までは確かに見えていた三つ星そこには確かにオリオンがいたのに 今見えるのはたぶ…
明け染めし空に残れる鎌の月老いたる吾の年の暮れなむ 師走です年の暮れですあと二週間で2023年も終わります何か忘れている気がする 若くても老人でも今年は終わ…
裸木立つ荒野の草も枯れ果てて明日は果てなむ吾の旅路も 近頃、我が生涯の終わりを意識することが多いこの時期はすっかり葉を落とし枯野に裸木のたつを見ると感慨深い…
どんぐりの中に探せり黄金に光り輝くものはあらんか 山猫に招待されていないから吾に黄金のどんぐりはなし どんぐりを見るとついつい探す黄金のものを「どんぐりと山…
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にょきにょきとバベルの塔のたつ星の神は何処へ戦の止まず 世界中の建造物が高層化しているアジア、アメリカ、中近東そして戦争が日常化この星の神様は今どこにいる?…
眼鏡店ネット登録しろという思い出せないメールアドレス 暫くぶりに眼鏡店に行く夫のメガネを新調にいくネット登録しろと言う先日した私のではダメかと聞くとダメだと…
冬晴れの朝に壊れし掃除機よお前もかとぞ洗濯機の言う とうとう壊れた掃除機を買いに行くなくてはならぬ白物家電先月には洗濯機が壊れたばかり どちらも使用頻度は高…
抜歯後は痛い痛いとそれだけを考えており効かぬ薬に いよいよ抜歯の日がやってきた抜くまでは計画通り粛々と進む抜いた後も麻酔が効いているから元気 薬局で薬をもら…
広島にインバウンド来冬晴れの原爆資料館は二時間待ちと 今、広島の原爆資料館に行列ができているらしい二時間待ちもあるらしい見学者が多いのは喜ばしい けれど、二…
つまらない心沸き立つことがない残りの生を如何に生きよう コロナ以降、世界がつまらない戦争以外にも不穏な情勢の国は多い行きたい国はまだまだたくさんあるのに こ…