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  • 富嶽三十六景 信州諏訪湖

    「信州諏訪湖」信州諏訪湖は、雄大な湖面を中心にして、湖上を行きかう船、岸部に見える高島城などを前景に、画面奥手に富士の優雅な姿を配するというのが、好まれた構図だ。北斎は、真ん中手前に、出島のようなものを描き、その上に二本の松と粗末な掘っ立て小屋を配置したのだ。これによってこの絵は、諏訪湖を描いているのか、手前の松が中心なのか、よくわからなくなる。この二本松のある風景は実景ではなく、北斎の空想によるものだと思われる。松によって場面が左右に分割されているが、何故かそれが不自然に感じられないのは、北斎の腕の冴えによるのだろう。富嶽三十六景信州諏訪湖

  • 一年前のブログ

    六十余州名所図会備後「備後」阿武門観音堂本図は、福山市の南方、沼隈町にあって、阿伏兎の瀬戸と呼ばれる田島との間にある幅500mの海峡である。潮流が速く、航行の安全を祈願する為に阿伏兎岬の突......>続きを読む一年前のブログ

  • 富嶽三十六景 甲州三嶌越

    「甲州三嶌越」甲州三島越とは、甲州から籠坂峠を越えて駿河の御殿場を経由し、伊豆の三島に至る街道筋を言う。地名ではなく、街道の旅路を指して言ったわけである。この絵は、籠坂峠を描いたものと言われる。画面中央やや右手に巨大な杉を配し、その背後に富士を描いている。画面中央にこのようなものを描き入れては、画面を二つに分断することになり、構図としては失敗することが多いのだが、北斎はそれを逆手にとって、絵に独特の風格を与えている。三人の人物が杉の幹にへばりついて、手をつなぎ合っているのは、杉の大きさを確認しているのだろう。富嶽三十六景甲州三嶌越

  • 一年前のブログ

    六十余州名所図会備中豪渓「備中」豪渓岡山県総社市の近くで槇谷川の高梁川に合流する地点より上流5kmほどにある豪渓である。激しい川の流れが両岸を侵食し、荒々しく抉られた奇岩を作り出した。行き交う......>続きを読む一年前のブログ

  • 富嶽三十六景 常州牛堀

    「常州牛堀」常州牛堀は、茨城県潮来の水郷地帯にある水路で、その水路に浮かんだ苫船を前景にして富士山の優雅な姿が描かれている。苫船は画面の対角線に沿って大きく配置されている。苫船というのは屋根のついた船で、人がそこで生活するように作られている。この絵の中でも男が釜を洗う様子など、人の生活の息吹を感じさせるような工夫がなされている。遠景に浮かび上がった富士は、水路の上に直接浮かんでいるように見え麓には家屋が描きこまれている。富嶽三十六景常州牛堀

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