Moon Landing 昨日 7 / 20 は「月面着陸の日」だった。その 1969 年は、TV の衛星中継放送が始まった頃だったので、あの日リアルタイムで TV の実況中継を見ていた。アームストロング船長の「人類の新しい第1歩」という ”美しい” メッセージに世界中が熱狂し...
Traditional Japanese wooden architecture 大阪万博の「大屋根リング」が完成したという。この巨大木造建造物は、日本の伝統的木造建築の工法を応用している。代表的なのが清水寺で、崖に張り出した「舞台」を格子状に組まれた木材どうしが支え合う、耐震...
「All quiet on the western front」 「西部戦線異状なし」は第一次世界大戦の戦争を描いた名画だが、最近そのリメイク版が公開された。(NETFLIX 2022 年)ドイツとフランスの国境地帯の西部戦線での人間どうしの凄惨な殺し合いを生々しく描き、戦争の...
Animation 「ORIGAMI」 CG アニメーション「ORIGAMI」が日本人初の学生アカデミー賞の銀賞を受賞した。作者の金森慧のデジタル・ハリウッド大学の卒業制作の作品だという。小学生の時に折紙に夢中になって以来、折紙の研究を重ねてきた成果を活かしている。一枚の紙が立体...
Old Ginza ネットから拝借した昔の銀座の写真だが、ソニーのショールームは古いままで、まだソニービルに建て替えられていない。ソニービルが着工したのが 1964 年だから、だいたい 1960 年代初め頃の写真だと推定できる。 しかしよく見ると、この写真の撮影年は 1961 ...
Collage 酒のボトルの魅力はラベルのグラフィックにあるが、それを手描きではとても再現できない。そこで現物のラベルを使ってコラージュすることをやってみた。 ボトルを水に浸けてラベルを剥がし、それを画面に貼る。現物のラベルは外形も文字も垂直・水平のデザインだから、パースがつか...
Still life of bottle チンザノ キャンティ オランダのビール シーバス・リーガル
Texture 質感は「光」で表現できるし、「光」以外では表現できない。光が物に当たった時、光の反射(または吸収)の仕方は材質によって異なるからだ。そのことを2枚のパステル画で比べてみる。 梨は「梨地」という言葉があるくらいザラザラした表面の代表だが、左の絵はハイライトが強す...
Still life of autumn オレンジとチェリー とうもろこしとワイン とうもろこし、いちじく、オレンジ 洋梨と葡萄
Water-color drawing in Yokohama 大岡川、桜木町近くの船溜まり 山手から元町へ下る坂道 昇龍橋、横浜市で最も古い石造アーチ橋 森の中の大岡川の源流、こんなに細い小川
「Civil War」 公開中のこの映画はけっこう面白い。カリフォルニア州とテキサス州が同盟を組んで反乱を起こし、アメリカは内戦になる。反政府軍は政府軍と激戦を戦いながら、政府打倒を目指し、ワシントンDC へ向けて進攻していく・・・という話だというのでパロディ映画だろうと思って...
「Munich」 いまイスラエルとパレスチナの戦争が終わらない。人質事件をめぐって、やられたらやり返す報復の連鎖が限りなく続いている。映画「ミュンヘン」は、そんな人質事件への報復の連鎖を史実に基づいて描いている。2005 年のスピルバーグ監督の傑作だ。 1972 年のミュンヘン...
高齢化社会で、お年寄り向けの健康本がたくさん出回っているが、その中で「80 歳の壁」という本は画期的だ。和田秀樹という医師が書いた本で、大ベストセラーになった。 食事の話しで、脂っこい物や塩分は控えろとか、栄養バランスのいい食事をしろなどいう世の中の常識にとらわれるな、といっ...
「Money Monster」 「マネー・モンスター」という面白い映画がある。「マネー・モンスター」という、株価の上がり下がりを予測するTV番組があり、「今日のおすすめ株は・・」などとキャスターが面白おかしくトークする。番組を見て視聴者が実際に株を売買するから株価に大きな影響を...
Apocalypse painting 書庫を整理していたら年鑑「現代日本の美術」(2016 年「美術の窓」誌発行)が出てきた。帯に「人気作家 526 名の新作を一挙掲載!」とある。その中に自分の作品が載っている。ずいぶん自分も偉くなったもんだ・・とは思わなかったが(笑)。この...
A day of enjoy art 日本記念日協会という団体がある。公的な団体ではない。特定の組織や業界などが宣伝目的で「〜の日」を申請して登録料を払えばすぐに認定される。だからバカバカしい記念日だらけで、例えば今日10 / 2 だけでも「芋煮会の日」「とんこつラーメンの日」...
「ブログリーダー」を活用して、閑人さんをフォローしませんか?
Moon Landing 昨日 7 / 20 は「月面着陸の日」だった。その 1969 年は、TV の衛星中継放送が始まった頃だったので、あの日リアルタイムで TV の実況中継を見ていた。アームストロング船長の「人類の新しい第1歩」という ”美しい” メッセージに世界中が熱狂し...
Anniversary Marketing 今日は「土用の丑の日」だが、始まりは江戸時代で、夏に売り上げが落ち込むうなぎ業界のために、夏こそ夏バテに効く栄養価の高いうなぎを、というキャンペーンとして、平賀源内が始めたといわれている。 これが「記念日マーケティング」の一番古い例かも...
La Marseillaise 先日7/ 14 は、フランス革命記念日だった。フランス革命といえばフランス国歌の「ラ・マルセイエーズ」だ。この国歌が歌われる感動的シーンが出てきたのが名作「カサブランカ」だった。映画を見た人は誰でもこのシーンが強く印象に残っていると思う。 ナチス...
Regan $ Trump トランプ大統領の「Make America Grate Again」(アメリカをもう一度偉大に)の言葉はトランプの発明ではない。1984 年の大統領選で、ドナルド・レーガンが勝った時のキャッチフレーズをそっくりそのまま真似している。 その時の「アメリ...
SNS Fanatic 最近の選挙で、SNS をうまく使うと、トンデモ候補が当選してしまったりする。そうさせているのが、「SNS 教信者」たちだ。SNS の言うことはなんでも正しいと盲信している人たちが選挙におおきな影響を及ぼしてしまう。 アメリカではその状態がもっとひどい。前...
How Green Was My Valley 昔、イギリスのウェールズ地方を訪れたことがある。ロンドンから西へ電車で2時間くらい行くと、ウェールズの首都カーディフだが、それよりさらに先のブリッジエンドという田舎の駅で降りた。そのあたりが昔、炭鉱で栄えた地方だが、今はさびれた過疎...
Osaka Expo 2025 (ブログが不調になり、写真の掲載ができなくなった。写真が見れるサイトにリンクを張ったので、代わりに見て欲しい。) 大阪万博の看板建造物「大屋根リング」がパクリだと言われている。カリフォルニアのアップル本社のリング状の施設にそっくりだと一部の建築家...
Das Leben der Anderen 前々回書いたこの映画について補足を。2007 年のドイツ映画だが、アメリカのアカデミー賞外国語映画部門で受賞した、おすすめできる秀作だ。東西に分断されていた時代のドイツを舞台にしている。 いきなりネタバレになるが、ラストのシーンが、...
Independence Day & ”No Kings in America” 一昨日の7月4日はアメリカの独立記念日だった。イギリスの植民地だったアメリカが、独立戦争を戦って、独立を勝ち取り、世界一民主的な国家を創った。イギリス国王の暴政から脱し、民主的な政治を謳った「独立...
Das Leben der Anderen 映画「善きひとためのソナタ」は東西に分断されていたベルリンを題材にした映画で、なかなかの秀作だ。東ドイツの秘密警察「シュタージ」が、反体制的住民の家に盗聴器をつけて監視している。その盗聴員が毎日聞こえてくる人たちの会話を聞いているうち...
Pastel Painting 約 20 年間参加してきたパステル画専門の公募展(現代パステル協会展)を今年でやめた。しかし、お絵描きおじさんたちの仲良しクラブ化している多くの公募展の中で、ここだけは公募展本来の目的である研究的な雰囲気を残しているから、今までとても勉強になった...
Miro 「ミロ展」が昨日で終わった。最終日に行くつもりだったが、真夏日に上野駅から都美術館までの”遠い道のり”を歩く勇気がなくてあきらめた。代わりに現代美術史の本で、ミロについて読んでいる。 高階秀爾の「近代絵画史」のミロの解説にはこうある。「自然に対する素朴な念を、天真爛漫...
「Construction」 建設中のマンションの風景。むき出しになっている鉄骨が面白くて描いた。公募展に出品。 「コンストラクション」 アクリル 50 号
Keiko Kiyohara 前々回、ブレスダンについて書いたが、翌日の同じ日経新聞(6 / 25)の文化欄コラム「塔のものがたり」に銅板画作家の清原啓子が紹介されていた。この人はまったく知らなかったので初めて見る作品だがすごい。 「魔都霧譚」という作品だが、戦前の魔都・東京の...
Erik Desmazieres 日経新聞(6 / 23)の文化欄のコラム「塔のものがたり」でエリック・デマジエールの「塔の中の図書館」が取り上げられていた。それで 10 年ほど前に買ったデマジエールの画集を眺めている。 この「塔の中の図書館」はデマジエールの最も有名な作品だ...
「MEGALOPOLIS」 公開が始まった映画「メガロポリス」を見た。不評なようで、映画館はガラガラだったが、個人的な評価は”大絶賛”だ。コッポラ監督の世界観が爆発している。 「メガロポリス」の題名から、名画「メトロポリス」と何らかのつながりがあるのだろうと予想していたがそのと...
Redon & Bresdin ルドンが若い頃、師事したのがロドルフ・ブレスダンだった。ブレスダンは美術館の企画展でよく見るが、今回の「ルドン展」でも「善きソマリア人」が参考出品として展示されていた。 熱帯の深い森の中で、旅する人間が馬と一緒に食肉植物に食われている。小さい絵な...
Odilon Redon オディロン・ルドン展(パナソニック汐留美術館)を閉幕まじかでギリギリ鑑賞。ルドンといえば、「黒の時代」の木炭画と、それをもとにした石版画だが、この展覧会でその現物のすべてを見ることができる。 石版画集「エドガー・ポーに」の一様だが、ルドンは、エドガー・...
Albert Bierstadt &「Once Upon a Time in the West」 鉄道が登場する西部劇映画はとても多い。西武劇の時代は19 世紀の、西部開拓のための鉄道が西へ西へと伸びていった時代だったからだ。典型的なのが「ワンス・アポンナ・タイム・イン・ザ・ウ...
Hyperrealism 「ハイパーリアリズム」は超写実主義の絵画をいうが、多くは写真をもとにするので「フォトリアリズム」とも呼ばれる。さらにはそれ以前の、ワイエスやホッパーなどの写実主義も含めて「アメリカンリアリズム」と呼ばれ、アメリカ美術史の主流をなしている。 写実主義の殿...
Apollo 11 昨日(7 / 20)は「月面着陸の日」だったそうだ。あの頃、TV の衛星中継が始まったばかりで、ケネディ暗殺の映像をリアルタイムで見た。アポロ 11 号の月面着陸も生中継で見ていた。しかしあの映像は、あらかじめ映画スタジオで撮影しておいたものを、ニュースとし...
The Works of Toshiko Okanoue 「岡上淑子」 (おかのうえとしこ) が日経新聞の美術欄(7 / 14)に紹介されていた。日本にこんなすごいシュール・リアリズム作家がいるとは知らなかった。さっそく作品集「はるかな旅」を手に入れた。 1950 年代のわず...
「White House & Hollywood」 「大統領とハリウッド」 (村田晃嗣) という本は、アメリカの政治と映画の関係を説いていて興味深い。アメリカのエンターテインメントの2大中心地として「西のハリウッド、東のホワイトハウス」という言葉があるそうで、今のバイデン対トラン...
「Roman Holiday」 「ローマの休日」の脚本家は、ダルトン・トランボという人だが、この映画では別人の偽名を使っていた。またそれまで例のない全編を海外ロケで撮った。その理由は・・・ 1950年代の東西冷戦時代、アメリカはソ連の脅威を煽り立てた。そしてマッカーシー議員の非...
「SIZE」 最近出たばかりの本「SIZE」がなかなか面白い。普段あまり意識していない「大きい・小さい」「長い・短い」「広い・狭い」などの「サイズ」について縦横無尽に語っている。読んでいると、サイズにまつわるたくさんの「思い込み」がくつがえされる。 例えば、「黄金比」について。...
「TUCKER」 戦後まもなくの頃、野心家のタッカーが画期的な車を作ろうと試みたが、50 台作っただけで失敗に終わった史実に基づく映画だ。 タッカーは「タッカー」という名の夢の新車を発表する。空冷のリアエンジンという低コストで出来る画期的な車で、しかも安全ガラスやシートベルトな...
今度の東京都知事選挙はずいぶんひどいものだったようだ。いろいろな点で、ヒトラーの選挙と比べたくなる。以下は、「ヒトラーの時代」 (池内 紀) と、「ヒトラーの演説」 (高田博行) による。 最初は泡沫政党だったナチス党が、選挙のたびごとに議席を増やしていき、最後に政権を奪うま...
今世の中は、「円安」だと大騒ぎしている。しかしなぜそれが悪いのか誰も教えてくれない。ぜひ知りたいものだ。最近の物価高は円安のせいだが、ラーメン一杯が 2000 円のアメリカに比べれば、たかが知れている。 1990 年代に1ドルが 70 円台にまでなった時の「円高」の恐怖は忘れ...
Reni Riefenstahl 一昨日(7 / 1 )、NHK の「映像の世紀」で、「ワイマール ヒトラーを生んだ自由の国」をやっていた。第一次世界大戦後、ドイツに世界一先進的な民主主義憲法「ワイマール憲法」ができ、国民は自由を謳歌していた。しかしそれはたった14 年でヒ...
「The Man from London」 カラー時代にあえて白黒で撮っている監督は何人かいるが、ハンガリーのタル・ベーラ監督はその一人。前々回に「ニーチェの馬」について書いたが、続いて「倫敦から来た男」について。これはサスペンス映画で、謎めいた夜のシーンが続く。白黒映画の「光...
毎日パソコンを立ち上げるたびに、たくさん来ている偽メールを削除するのが面倒くさい。いわゆる「フィッシング詐欺」で、インチキサイトに誘導して個人情報を盗もうとする。しかしこういうのに引っかかることは絶対に無い。文章が変で、まともに文章を書いたことのない無知な連中であることがすぐ...
「The Turin Horse」 ハンガリーの巨匠タル・ベーラ監督はいつものように白黒で撮っている。 荒野の中の一軒家に住む父と娘の二人だけしか登場しない。どんより曇った空、吹き荒れる猛吹雪、舞い上がる土ほこり、という陰鬱な情景に終始する。娘は暴風の中を井戸へ水を汲みに行き、...
Winter drive in Tokkaido 雪の積もった冬の北海道が好きで何度もドライブをした。山道はほとんど「積雪のため通行禁止」になっているが、無視して入っていく。そんな山道を越えると、川の上流の水源にたどり着いた。人が誰もいず、しんと静まり返っている。 山道でも幹線道...
Realism painting 千葉市の「ホキ美術館」へは3回くらい行った。「写実主義」をうたい文句にしている。来館者のほとんどが「すごいね、まるで写真みたいだ。」と感心している。確かに「写真みたいな」テクニックに「感心」する。しかし絵としての「感動」はあまりない。 「写実」...
Michelin Green Guide 一度だけ JTB かなにかのバスツアーを利用したことがあった。目的地へ着くまでバスガイドのおねーさんが喋りまくる。昨日のテレビ番組がどうのこうのとか、唄を歌ったりとかうるさくてしょうがない。ところが、目的地に着いた時、「この場所について...
「Landscape in the Mist」 12 歳の女の子と5歳の弟が家出をして旅をするロードムービー だが、よくある「心温まる」話しではない。父親がドイツにいる(本当かどうかわからない)と聞いて、二人で列車に乗って会いにいく。無賃乗車だからすぐに降ろされてしまい、あとはひ...
「The Life and Times of Jesus of Nazareth」 イスラエルの聖典「聖書」に書いてあること。宗教学者レザー・アスランの「イエス・キリストは実在したのか」より。 聖書の「マタイによる福音書」には、イエス・キリストの言葉として、「 わたしが来たのは...
いくつかの公募展を経験してきたが、台所が苦しいところが多い。最大の問題は。展覧会の応募者数の減少と、それに伴う出品点数の減少で、そいういう落ち目の画会が取る方策としてよくやるのは・・・ 「小品部門」や「学生部門」を作り、出品数を水増しする。 会場を埋めるために、1人で2点...
屋外スケッチの絵でこういうのをよく見かける。鳥居が上開きの逆パースになっている。 絵から、これを描いた人の体勢が推測できる。たぶんこんな感じだろう。視線と画面が鉛直になっていない。だから画面の上のほうが下のほうよりも目からの距離が大きくなる。 この体勢で描くと、左右の柱が平行...
「The green archipelago;forestry in preindustrial Japan」 日本列島の山々はどこも緑の森林でおおわれていて、我々はそれを当たり前だと思っている。しかしこういう国は珍しいという。例えば黄砂は、自然現象ではなく、中国内陸部の農地...