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  • 北朝鮮の「衛星」発射の報に思う

    テレビを見ていると、「ニュース速報」という文字が、画面上部に表示されることがある。あれを「テロップ」と言うらしいが、スマホの場合は何と言うのだろうか。けさベッドから起きだす前に、スマホで「朝日新聞紙面ビューア」を眺めていたら、「北朝鮮ミサイルを発射」と速報の表示が現れて、すぐに消えた。次には、「ミサイル沖縄方面に政府はJアラート」の文字が現れた。「おお、早かったな。きょうのブログ、ネタはこれで行くとするか」と、私は寝ぼけ眼(まなこ)をこすりながら考えた。ほんの数秒前まで、私は朝日新聞の第1面に「同性婚認めぬは違憲2例目」と大きく見出しがあるのを見て、「よし、きょうはこのネタで行くか」と考えていたのだった。唐突な、慌ただしいネタの変更である。あれにしようか、これにしようかと迷う時間はなかった。思い悩むことも...北朝鮮の「衛星」発射の報に思う

  • 北朝鮮の「衛星」発射通告に思う

    北朝鮮が「衛星」を打ち上げると通告してきた。軍事偵察衛星の可能性があるのに、「いや、これは実際は弾道ミサイルの発射だ」、「このミサイルは日本の領域を通過する可能性がある」、「これが日本の領域に落下したら、日本国民の安全に係る重大な問題だ」などの推測を繰り出し、「待ってました!」とばかりに、日本政府は浜田防衛相の名で「破壊措置命令」を出し、このミサイルを迎撃すべく、地対空誘導弾「PAC−3」の部隊を沖縄諸島に配備するとともに、迎撃ミサイル「SM−3」を搭載したイージス艦を近海に展開させた。これまでとはえらい変わりようである。これは日本の国家防衛の一つのターニング・ポイントを示す象徴的な出来事ではないか。そう私は感じている。北朝鮮のミサイル発射に対して、これまで日本政府は韓国から情報をもらうばかりで、全く何も...北朝鮮の「衛星」発射通告に思う

  • 長野の猟銃立てこもり事件に思う

    このところ朝日新聞の記事に触発され、米中問題や対中包囲網の問題にかかずらってきた。この問題の検討に一区切りがついた今、息もつかせず降りかかるのは、「次のネタ」問題である。ネタ探しの目で眺めると、「長野猟銃立てこもり事件」はとても示唆に富む魅力的なネタであるように思える。「長野県中野市で4人が殺害された事件で、逮捕された容疑者は女性2人を殺害した動機について『2人が散歩中に自分をばかにしていると思った』などと話していたことがわかっています。警察は悪口を言われたと思い込み襲った疑いもあるとみていて、恨みを抱くようになった時期やきっかけについて調べを進めることにしています。」(NHKNEWSWEB5月29日配信)こうしたニュースを聞いて、だれもが懐くのは、この事件の犯人・青木政憲(31)なる男は、トンデモな妄想...長野の猟銃立てこもり事件に思う

  • 米と中の微妙な関係

    このところ3回にわたり朝日新聞の記事を紹介してきた。対中包囲網の実態を報じたもので、私自身、この記事には教えられることが多かった。私は本ブログを徒然なるまま、興味のおもむくままに書き継いでいるのだが、同じテーマに3日も付き合うと、私の脳みそはおかしな具合になってくる。私の脳みそのアンテナは「対中包囲網」とか「米中問題」にビビビと反応し、それ以外の社会問題にはとんと無頓着になってしまうのである。「長野の猟銃立てこもり事件」のニュースをテレビで見ても、「へぇ〜」と思うだけで、まるで関心が湧かない。私のアンテナがビビビと反応したのは、こんな地味なニュースだった。(1)「日本やアメリカなどが参加する経済連携の枠組み、IPEF=インド太平洋経済枠組みの閣僚級の会合が27日、アメリカで始まりました。半導体などのサプラ...米と中の微妙な関係

  • 事実は語る これが対中包囲網だ(その3)

    ツキディデスの罠、という言葉がある。新興勢力が台頭し、既存勢力の不安が増大すると、たいていは戦争にまで発展する、ーーこうした現象を指す言葉で、古代ギリシャの歴史家ツキディデスの見解に由来するという。ツキディデスは、ペロポネソス戦争を不可避なものにしたのは、新興国アテネに対するスパルタの恐怖心だと指摘している。本ブログできのう紹介した朝日新聞の記事を読み返しながら、私の脳裏に去来したのは、この「ツキディデスの罠」という言葉だった。台頭し、我が物顔で振る舞う中国。この新興国の覇権拡大の勢いに、既存の大国・アメリカはライバル意識をいだき、それ以上に恐怖を感じているのではないか。アメリカは(中国が管轄権を主張する)南シナ海への関与を強め、定期的に「航行の自由作戦」を実施するとともに、フィリピン軍と合同軍事演習を行...事実は語るこれが対中包囲網だ(その3)

  • 事実は語る これが対中包囲網だ(その2)

    アメリカを中心とした対中包囲網の建設は、様々な形で着々と進められている。中には「え?これが?」と意外に思わせるような企てもある。きのう本ブログで引用・紹介したのは、インドネシア・ナトゥナ諸島にある小さな漁港の、その整備計画を報じた朝日新聞の第1面記事である。日本が5年前から40億円をかけてこの計画を推進するのは、この小漁港が中国の海洋進出に歯止めをかける地の利を有しているからにほかならない。同じ地域で、アメリカは地元漁師を招待し、中小企業経営を学ぶ研修を計画しているという。「そんなことを、なぜアメリカが?」と訝らせるほどの緻密さで、アメリカは対中包囲網の形成に臨んでいる。「自由で開かれたインド太平洋を支持し、力又は威圧による一方的な現状変更の試みに対抗する」という壮大な企てに比べれば、実際に行われている事...事実は語るこれが対中包囲網だ(その2)

  • 事実は語る これが対中包囲網だ(その1)

    事実は有無を言わせぬ重みを持って我々に迫ってくる。G7広島サミットの首脳宣言は「自由で開かれたインド太平洋を支持し、力又は威圧による一方的な現状変更の試みに反対する」と謳っている。耳にタコができるほど聞かされたキャッチフレーズだが、この文言に込められた事実の重みを見なければ、この宣言の迫力は伝わらない。舌触りのよいただの謳い文句に聞こえるだろう。この文言の指示対象は、言わずと知れた中国である。その意味で当事者である中国の国家当局は、この文言に込められた(対中包囲網という)事実の重みを日々、痛いほど思い知らされているから、この宣言のインパクトにかなりの衝撃を受けたはずだ。けさ届いた朝日新聞に、3つの記事が載っていた。第1面と第2面と、別々に載ったこれらの記事を読んで、私はアメリカが主導する対中包囲網の凄みと...事実は語るこれが対中包囲網だ(その1)

  • ロシア人反体制グループの襲撃

    おもしろいニュース、興味をそそるニュースは間髪を入れず、向こうの方から飛び込んでくる。「これはブログのネタとして使えそうだ」とか、「どんなふうに使おうか」などど考える間もなく、ぐさりと胸に突き刺さる。「一目惚れ」がそんな感じなのだろうが、きのうの場合はこれとはちょっと違っていた。私の胸に突き刺さったのは、夕食時に聞いたこんなニュースだった。「ウクライナへの侵攻を続けるロシアは、ウクライナと国境を接する州に工作員が侵入したと発表し、ロシアのメディアは、当局が工作員39人を殺害したと伝えています。一方、ウクライナ側は、侵入はプーチン政権に反対するロシア人の地下組織によるものだとしていて、現地で緊張が高まっています。」(NHKNEWSWEB5月23日配信)私の関心をそそったのは、「プーチン政権に反対するロシア人...ロシア人反体制グループの襲撃

  • 窮鼠となって噛み付くロシアが

    広島で開かれたG7サミットに対して、ロシアと中国の反発が凄まじい。報道は次のように伝えている。(ロシアの反応)「ロシア外務省は21日、G7広島サミットの閉幕にあわせて声明を発表し、『その主な結果は反ロシア、反中国の悪意に満ちた一連の声明だ』『ロシア恐怖症、中国恐怖症のヒステリーをあおることに全力を注いでいる』と批判しました。」(TBSNEWSDIG5月22日配信)(中国の反応)「中国外務省は20日夜、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)の首脳声明などに反発する報道官コメントを発表した。(中略)『西側の少数の先進国が世界情勢を動かす時代は終わった』『排他的な小サークルを形成し、他国を抑圧するのをやめよ』などと強い言葉で非難した。」(JIJI.COM5月20日配信)案の定といえば案の定、いずれも想定内の反応...窮鼠となって噛み付くロシアが

  • G7広島サミット ゼレンスキーの置土産

    きょうはダメだ、書く気になれない。気力が湧かない。ネタがない、というのではない。ネタがないというのは、気力はあっても書くべき対象が見つからない状態だが、きょうはなぜかブログを書く気力が出ないのである。よし!きょうはアップするのを止めよう。一日ぐらい、どうってことないさ。ーーそう考えたときの開放感は半端なかった。私の心はぱっと明るくなった。元はといえば、「サンデー(が)毎日」の平板な日常にあって、その無聊を慰めるために始めたブログ書きだった。それが毎日となると、「毎日アップすること」自体がいつか自己目的化され、義務になり、心労とプレッシャーの原因になって、澱のように心の底に溜まっていたに違いない。ええい、そんなもの、止めてしまえ。「サンデー(が)毎日」でも、いや、「サンデー(が)毎日」だからこそ、たまには休...G7広島サミットゼレンスキーの置土産

  • G7広島サミット ゼレンスキーが

    きのう20日、ウクライナのゼレンスキー大統領が来日した。G7広島サミットに参加するためである。参加の狙いはただ一つ、ウクライナに侵攻したロシア軍を撃退して、ウク−ロ戦争を勝利に導くためである。その悲願を携えて、ゼレンスキーはわざわざ極東の地までやってきた。勝利を達成するために彼が目論んだのは、(1)バイデン米大統領に会って強力な武器(F16戦闘機)の供与を懇願すること。(2)ロシア支持に傾きがちな「グローバルサウス」の首脳たちに、翻意を促すこと。この二つである。広島に足を運んだ結果、この目論見がどういう成果をあげたかは次の記事が伝えている。(1)「ウクライナはロシアとの戦いを優位に進めるために、長距離ミサイルや欧米製戦闘機の供与を欧米に求めてきた。バイデン氏は19日、他のG7首脳に対し、ウクライナの兵士へ...G7広島サミットゼレンスキーが

  • G7サミット開幕 「被爆の実相」は

    G7広島サミットが幕を開けた。テレビ、新聞など各種メディアの報道を見て、私はがっかりした。被爆地のヒロシマに集まったG7の首脳たちは、「被爆の実相」を今に伝える原爆資料館(広島平和記念資料館)にまず足を運んだというが、首脳たちがそこで何を見たか、どういう感想を懐いたかは「非公開」とされ、我々一般国民にはそれに関するどんな情報も与えられなかった。開幕前、我が岸田首相は誇らしげにこう語っていたのではなかったか。「ロシアや北朝鮮による核の脅威が現実味を増す中で、被爆地・広島でサミットを開くことに『歴史的意義』はある。『広島平和記念資料館』にG7首脳が足を運び、被爆の実相に触れることも重要だろう。」(朝日新聞5月16日)こう語っていた岸田首相だから、首相はG7の首脳たちに向かって堂々と「どうでしたか?」と問いかけ...G7サミット開幕「被爆の実相」は

  • G7と「法の支配」と

    きょうからG7広島サミットが始まる。朝日新聞は次のように伝えている。「主要7カ国首脳会議(G7サミット)が19日、広島市で開会する。岸田文雄首相が議長を務め、ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、『法の支配』に基づく国際秩序の重要性を確認する。19日には初めてG7首脳がそろって平和記念資料館を視察する。『核兵器のない世界』に向けた道筋についても議論する。」(朝日新聞5月19日)これを読んで気づいたのだが、岸田首相は馬鹿の一つ覚えのように「力による現状変更は許されない」と念仏を唱えているだけではなかった。この記事にあるように、「『法の支配』に基づく国際秩序の重要性」を強調するのも、そういえば我が首相の十八番(おはこ)だったような。「力による現状変更」云々も「法の支配」云々も、どのみちG7の主張の最大公約数をリ...G7と「法の支配」と

  • ただのセレモニーだよ、広島サミット

    今は昔のことだが、私が大学院生だったころ、学会の個人発表の部で日頃の研究成果を披露したことがある。生まれて初めての学会発表とあって、私はガチガチに緊張していた。そんな私の姿を見て、恩師が私にこんなことを言ったのを憶えている。「きみ、これはセレモニーなんだよ、ただのセレモニー。そんなに緊張しなくてもよろしい」四十数年前のそんな記憶がよみがえったのは、けさ新聞で以下のような記事を読んだからである。「(G7サミット首脳声明の内容を)複数の日本政府関係者が明らかにした。首脳声明はサミット全体の成果をまとめた文書で、閉会する21日に発表される。」(朝日新聞5月18日)G7広島サミットの首脳声明は、サミット会合が閉会する21日に発表される。その首脳声明が、サミット開会前のきょう18日に明らかにされるとは、これいかに。...ただのセレモニーだよ、広島サミット

  • 目から鱗の中国は

    目から鱗(うろこ)である。こんな記事を読んだ。「列強の侵略で本来の版図を失ったとの立場をとる共産党政権は、中台を統一して東シナ海を「内海化」し、南シナ海の権益を「回復」することを歴史的な宿願とする。」(朝日新聞5月16日)え?そうだったのか!中国の覇権膨張主義に対して、私はかねがね腹立たしく思っていた。しかしこの「膨張」の動きは、実は膨張ではなく、かつて西洋列強によって奪われた中国本来の領土を、今新たに奪還しようとする「回復」の動きだったのか・・・。私の脳裏に浮かんだのはアヘン戦争である。1840年に勃発し、イギリスとの間で闘われたこの戦争の結果、中国(清)は敗れ、香港を割譲せざるを得ないことになった。中国共産党の現政権は「列強の侵略で本来の版図を失った」ということで、イギリスにより香港が植民地化された、...目から鱗の中国は

  • G7サミットの意義は何か

    G7サミットを広島で開催する意義は、「核なき世界」への実効性を伴った取り組みにある。岸田首相がインタビューでそう答えている。首相はこうも語っている。「ロシアや北朝鮮による核の脅威が現実味を増す中で、被爆地・広島でサミットを開くことに『歴史的意義』はある。『広島平和記念資料館』にG7首脳が足を運び、被爆の実相に触れることも重要だろう。」(朝日新聞5月16日)岸田首相の気持ちはよく解る。今から半世紀以上も前になるが、私は「原爆資料館」(現「広島平和記念資料館」)を訪ねたことがある。今でも忘れない。米軍の原爆投下が引き起こした凄惨な地獄絵を目の当たりにして、私はその悍(おぞ)ましさに身震いを禁じ得なかった。吐き気を催した。「こんな地獄のような光景は、もう二度と見たくない。断じてあってはならない!絶対に!」吐き気...G7サミットの意義は何か

  • バイデン G7サミット出席の理由

    バイデン米大統領のG7出席は、「取りやめ(欠席)」を取りやめ、結局、米大統領はG7広島サミットに出席することになったようだ。これを「ったく!人騒がせな話だ!」と言って貶(けな)すことはできない。辞書には「人騒がせ」は「たいした理由もなく世間の人を驚かし騒がせること」(スーパー大辞林)とあるが、バイデン米大統領の場合はG7を欠席するにしても、出席するにしても、それなりの「理由」があったからである。バイデンがG7を欠席せざるを得ない理由については、きのうのブログに書いた通りである。米国内は今、連邦政府の借り入れ限度額引き上げ問題をめぐり、与党(民主党)と野党(共和党)が熾烈なバトルを繰り広げている。借り入れ限度額が引き上げられなければ、連邦政府はデフォルト(債務不履行)に陥り、バイデン政権は崩壊の危機を迎える...バイデンG7サミット出席の理由

  • バイデン米大統領のG7広島サミット欠席は

    G7広島サミットが近づく中、バイデン米大統領がこの会合を欠席する可能性が出てきた。このことが日本の言論界に波紋を投げかけている。後述するが、こういう過剰な反応は日本独特の島国根性のなせる業ともいえ、どことなく滑稽ですらある。その最たるものは、サイト「日刊ゲンダイDIGITAL」に掲載された次の記事だろう。《岸田首相G7広島サミットは“親友”不在?バイデン大統領ドタキャン騒動に透ける日本軽視》(5月12日配信)このタイトルが示すように、この記事の筆者(日刊ゲンダイ編集部)は、バイデン米大統領の欠席を「日本軽視」の表れと見て、次のように書いている。「『米国との緊密な連携』を強調する岸田首相も軽く見られたものだ。」さらには、こうも書きたてる。「透けるのは、トランプ政権時代と変わらず明確な米国ファースト主義だ。デ...バイデン米大統領のG7広島サミット欠席は

  • ブログとロマンスのことなど

    同じ論旨をリピートしても意味はない。きのうブログで私はそう書いたが、若干の補足が必要だろう。正確には、「同じ趣旨を同じ観点から、同じ論調でリピートしても意味はない」と書くべきだった。解りにくいかもしれないので、歌謡曲になぞらえることにしよう。例えば、最近人気上昇中の歌い手に、宮本浩次がいる。彼はもともとロックバンド「エレファントカシマシ」のボーカルだったが、最近、岩崎宏美の「ロマンス」をカバーして俄然人気が爆発した。実際、これが岩崎宏美の元歌などより遥かに、遥かにイイのである。いわゆるカバーソングである。元歌のリピートだと言ってしまえばそれまでだが、彼のカバーソングには、元歌にはない、えも言われぬ魅力がある。同じ曲でも、歌い手が違い、歌い方が違えば、それなりの意味は出てくるということである。別の例をあげれ...ブログとロマンスのことなど

  • ネタが降りない日の「グローバルサウス」問題

    まずいな。けさ起きたとき、はじめはさほど深刻には思わなかった。きょうブログに書くネタがないことに気づいたのだが、これはよくあること。起きだすまでにスマホでネットの森を渉猟すれば、ネタは自ずと姿を現すだろう、そう考えていた。だが、ネットの森にはネタの姿は朧(おぼろ)げどころか、影も形もない。う〜む。よし、それなら次は新聞だ。新聞の読み方に関しては、最近、事情が変わった。以前は朝食時、朝ドラを見終えると食卓に新聞紙を広げ、しばらく目を通したが、今は(スマホで読める)「朝日新聞ビューア」がある。これを使えば、食卓に新聞紙を広げるまでもなく、ベッドに横になったまま朝日新聞がそっくりそのまま読めてしまう。かくして私が新聞に目を通す時間は、朝食の後から前へと変化したのである。新聞へのアプローチが変わったからといって、...ネタが降りない日の「グローバルサウス」問題

  • 外部から 新聞記事から、そしてデイサ通所から

    頭の中に思念の泉があり、それが滾々(こんこん)と溢れるように湧き出してくるーー。残念ながら、私はそういうタイプの人間ではない。私の思念は、新聞を読んだり、外出先でおもしろい出来事に出遭ったり、といった外部からの刺激によって生じる。私は片麻痺で、自由に外出したり、街を出歩いたりすることができないため、外部からの刺激はいきおい新聞や、ネット記事からということになる。きょうの朝日新聞は、第1面に次の見出しを掲げていた。「食料増産命令、法整備を検討有事の輸入停止・パンデミックの混乱農水省」本文にはこうある。「有事に輸入が止まるなど国内で食料が不足する事態に備え、農林水産省が農産物の増産を農家や民間事業者に命令できる制度をつくる方向で検討を始めた。来年の改正をめざす『食料・農業・農村基本法』に盛り込んだうえで、強制...外部から新聞記事から、そしてデイサ通所から

  • 日韓と「敵の敵は味方」

    岸田首相が韓国を訪問した。次のニュースが要領を得ている。「岸田文雄首相は7日、就任後初めて韓国を訪問した。尹錫悦大統領と午後に会談する。3月の東京に続き今年2回目で、2国間会談のための訪韓は2011年以来となる。共同記者会見も行う予定で、互いの国を頻繁に訪問する『シャトル外交』が本格化する。」(Bloomberg5月7日配信)このニュースを見て、私は、「ははあ、『敵の敵は味方』ということだな」と思った。「北朝鮮に対抗するためなら、韓国は『小異を捨てて大同につく』方針をとるだろうと、岸田首相は読んでいるということか」とも。さる3月に東京で行われたセレモニー、我が岸田首相と韓国の尹大統領との和解の手打ち式は、おそらくバイデン米大統領の差し金だろう。米大統領は電話で、次のような趣旨のことを尹大統領にも、我が岸田...日韓と「敵の敵は味方」

  • 中国軍の新兵器

    陸自ヘリーー宮古島周辺の海上に墜落し、このほど海底から引き上げられたあの陸自ヘリーーであるが、回収されたフライトレコーダーの分析から、まだ結論が出ないのだろうか。この件に関して、私は先日、一つの仮設を提出した。この陸自ヘリの墜落には、中国軍がからんでいる。クレムリンがドローン攻撃を受けた際、ロシアが使ったという「電波によって飛行物体を破壊するハイテク」、ーーこのハイテクを中国もすでに所有しており、それを駆使した新兵器を使って、我が国の陸自ヘリを攻撃したのではないか。陸自ヘリからフライトレコーダーが回収され、その分析結果がもうじき出るというのに、それを待つこともせず、わざわざ私がこんなことを言うのは、ほかでもない、数日前、次のようなニュースをキャッチしたからである。「ロシア軍は電波妨害装置を効果的に使用する...中国軍の新兵器

  • 英国王室は銀幕スターのように

    このほど英国で行われた戴冠式をひとことで言い表すには、どう言ったらいいのだろうか。なかなかうまいアイデアが浮かばず、しばらく考えあぐねていたが、先日の朝日新聞にこんな見出しが掲げられていたことを思い出した。「新時代の英王室へ戴冠式、多宗教・多人種を意識」「『君主制を現代に』模索」なるほど。さすがはプロである。うまいフレーズを考え出したものだ。見出しにある英王室の「模索」といえば、英王室は、戴冠式用のローブをユダヤ教徒が国王の手元まで運んだり、指輪を(現在のタンザニアで生まれた)ヒンドゥー教徒が運ぶといった具合に、式典の運営を様々な信仰の人たちに当たらせている。また、式典で聖書を読み上げる聖職者に女性を選んだり、といった趣向を凝らしている。こうした試みを朝日新聞は「君主制を現代社会に適応させようとする」王室...英国王室は銀幕スターのように

  • 無知につける薬は

    無知は恐ろしい。昨夜、つくづく思い知らされた。恥ずかしながら、英チャールズ国王の戴冠式に関する最近の、こっ酷い過ちを告白をしなければならない。それほど昔のことではない。なにしろ「サンデー(が)毎日」の状態で日々を過ごしているので、日時の感覚がなくなってしまっているが、私が「英国王の戴冠式には秋篠宮夫妻が出席する」と聞いたのは、一ヶ月ぐらい前のことだったと思う。このニュースを聞いたとき、私は、「ふむ。目立ちたがりの紀子さんのやりそうなことだ。天皇もさぞ迷惑しているのではないか」と思ったものだ。ほどなくして私が次に聞いたのは、「秋篠宮夫妻の(戴冠式への)出席は、天皇が依頼したことだ」というニュースだった。これは意外だった。私は思ったものだ。「それにしても、天皇はなぜ自ら出席しないのだろう。これでは礼を失するこ...無知につける薬は

  • 侍ジャパン 侍たちのその後

    あの侍ジャパンに紫綬褒章が贈られることが決まったという。WBCでは日本中をあれだけ感動と興奮の渦に巻き込んだ侍たちだから、まあ当然のことだろう。選手諸君、おめでとう。そしてお疲れさま。この吉報を受けて、栗山英樹監督は「選手、スタッフが命を削るような思いで全てを懸けて戦った。国民の皆さんに伝わったと思う。すごくうれしい」と語ったという。「命を削るような思いで」。これは決してオーバーな表現ではないと思う。むべなるかな、である。「命を削るような思いで」。これが決してオーバーな表現ではないというのは、戦いが終わって帰国してからの侍たちの、日本の試合でのプレーがよく示している。断っておくが、私はNPB(日本プロ野球)の熱狂的なファンではない。ひいきのチームもないし、侍ジャパンの選手たちの顔も、名前も、所属チームも(...侍ジャパン侍たちのその後

  • 陸自ヘリとロシアのハイテク

    きのう「クレムリンにドローン攻撃」の新聞記事を読んだとき、私は、記事の中の「ドローンは(ロシアの)軍と特殊部隊が電波を使って破壊した」という記述に引きつけられた。そうか、電波を使って飛行物体を破壊する、そういうハイテクがあるのだ、と私は感心したのだが、そのときふと(宮古島周辺の海底から引き上げられた)あの陸自ヘリのことが頭をかすめたのである。どういうことか。それについて述べる前に、電波で飛行物体を破壊する、そういうハイテクがあると私が信じた理由について書いておかねばならない。そういう技術を使ってドローンを破壊した、というのは、いうまでもなくロシア側の発表だが、「この発表は嘘だ、信じられない」と判断できる根拠がまんざらないわけでもないからである。「クレムリンが(ウクライナの)ドローンによって攻撃された」とい...陸自ヘリとロシアのハイテク

  • クレムリンにドローンが

    けさ新聞を開いたら、ビッグニュースが飛び込んできた。「クレムリンに無人機攻撃」「『プーチン氏暗殺狙う』」「ロシア主張」「ウクライナ関与否定」などの見出しが並んでいた。モスクワ中心部のクレムリンを狙って3日、ウクライナの2機のドローン(無人機)による攻撃があったという。もっとも、「これはウクライナのドローンによる攻撃だ」とする断定はあくまでもロシア側の主張であり、ウクライナ側は関与を否定している。もしロシア側の主張する通りだったとすれば、ロ−ウク戦争は最大の山場にさしかかったことになる。頑強な反撃を行っていたウクライナ軍は、とうとうロシアの中枢部にまで歩を進めたのだ。また、真相がロシア側の主張する通りではなく、クレムリンへのこの攻撃がロシア軍による自作自演だったとすれば、ロシアは核攻撃への口実を作ろうとして...クレムリンにドローンが

  • 憲法記念日に思う

    けさ食卓で新聞を広げて、「ああ、きょうは憲法記念日だったな」と気づいた。朝日新聞の第1面には、「憲法を考える」との項目の下、「議論なき9条」、「敵基地攻撃」、「政府『決着』」、「歯止め、形骸化の危機」などの見出しがちりばめられていた。この見出しだけから、朝日新運の言いたいことはよくわかる。以下のようなことだろう。(a)岸田政権は「敵基地攻撃」の能力を保持すると決めたが、「日本国憲法第9条」との整合性はどうなのだ。(b)「第9条」は「戦争の放棄」を謳い、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定めている。(c)岸田政権は「閣議決定」によって「敵基地攻撃能力の保有」を独断的に決めたが、この決定は憲法のこの条文に違反するのではないか。(d)岸田政権はこの問題に関する議論(国会審議)をショートカットし、独断...憲法記念日に思う

  • 個人主義と国家主義の葛藤が

    先日、本ブログで「星野君の二塁打」を取りあげた折、私は次のように書いた。「大半の人は小学生から大人になる成長の過程で、『集団の一員としての生き方と、自分らしい生き方の葛藤』に突き当たることになる。その場合、自分らしい生き方を優先する余り、自分が『集団の一員』であることを忘れてしまうのは、たしかに問題である。しかし逆に、自分が『集団の一員』であることを重視する余り、『自分らしい生き方』や自分の主義・主張・信念を見失ってしまうとすれば、そのほうがもっと問題ではないか。」こんなふうに書きながら、私はしばらくスッキリしない思いでいた。「集団の一員としての生き方と、自分らしい生き方の葛藤」を示す例として、たしかサルトルが『実存主義とは何か』の中で、うまい例を出していたっけな。あれはどういう例だったっけ?それが、出て...個人主義と国家主義の葛藤が

  • 岸田首相のアフリカ G7への準備で

    広島G7サミットを前にして、岸田首相がエジプトなどアフリカ諸国を歴訪する旅にでたという。我が岸田首相はこの歴訪の旅で、一体何を狙っているのか。このニュースを聞いたとき、私の中に2つの記憶が浮かび上がった。1つは、本ブログで以前私が書いた《ロシアと南北問題》と題する記事(2月27日配信)である。ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、国連総会でロシアを非難する議決を採択しようとしたところ、アフリカの多くの国が「棄権」や「不参加」を選択した事実がある。西側の見方では理解しにくいこの国際社会の現実を踏まえて、私は次のように書いたのだった。「ここには硬直した西欧流の『正義』観にはとらわれない、明らかに別種の立場がある。必要なのは、事態を『東−西』の観点だけからでなく、『南−北』の観点からも見る多面的で柔軟な、ものの見方で...岸田首相のアフリカG7への準備で

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