chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ごっとさんのブログ
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2015/07/29

arrow_drop_down
  • 植物の音や化学物質による情報交換

    少し前にテレビの番組で、植物も音を聞き分けたりして防御物質を分泌したりして情報交換をしているという番組を見ました。あまり真剣に見ていませんでしたので、その内容は覚えていないのですが、私も数年前植物の物質による制御の可能性を考えていました。そのきっかけは家の庭に生えてくるアサガオでした。歳をとってから庭の雑草の手入れがおろそかになり、雑草が生い茂る酷い状態になってしまいました。そこで毎年5月末か6月に便利屋さんに頼み、雑草取りと庭木の剪定を頼むようになっています。この綺麗になった庭に最初に芽を出すのが決まってアサガオでした。これは種をまいているわけではなく、おそらく10年以上前に育てた大輪のアサガオが自然に種を落とし、それが毎年芽を出しているものです。自然交配を続けていますので、完全に先祖がえりを起こし、非...植物の音や化学物質による情報交換

  • 進行ガンでは治ることを目指すより大事なことがある

    歳をとるのは早いもので、私は76歳とガン年齢といわれる歳を過ぎてしまいました。この歳になればたとえガンが見つかったとしても、痛みや苦痛を取るだけでガンの治療はしないつもりでいます。手術や抗ガン剤治療という体に負担の大きな治療をしても、それほど寿命に違いはないだろうという考えです。最近ガン専門医の「根治は目指さなくてもよい」という論説を見ましたが、私の意見とは若干違っていますが簡単に紹介します。最初にガンができるのが「原発巣」で、原発巣から離れた場所までガンが飛び塊をつくるのが「遠隔転移」です。遠隔転移のある「進行ガン」は根治が難しいのですが、この専門医は根治は目指さなくてもいいと説明しています。ガンが限られた範囲に留まっている「早期ガン」であれば、ガンを手術で取りきることで根治を目指せますが、限られた範囲...進行ガンでは治ることを目指すより大事なことがある

  • 年寄りの集まりとなった「囲碁会」を開催

    昔の囲碁仲間でやっている「囲碁会」を久しぶりに開催しました。76歳の私が最年少で、長老のSさんは82歳ですので、幹事のIさんが1,2月は寒いからと中止していました。囲碁はいくつになっても楽しめることが良いところかもしれません。私は囲碁にはご無沙汰で、この囲碁会以外に打っていませんでした。それがタブレットの中を整理した折、何年か前に購入した囲碁の参考書が見つかりました。ざっと読みなおしたところ改めて気付くことが多く、実戦で試してみたくなり近くの碁会所に行ってみたりしました。そこで参考書が指摘しているところを留意すると、良い形で打てることになり、少し強くなったような気がしました。さて今回は碁会所に13:00集合で、10分前ぐらいに行くともうIさんは来ており、すぐに打ち始めました。定刻前にはSさんとKさんもそろ...年寄りの集まりとなった「囲碁会」を開催

  • 日本の医療の中には不要なものが多い説

    このところ日本の医療に関して、不必要な検査や治療が多いという論評が多くなっているような気がします。私の知っている整形外科でも最近MRIを導入し、X線で十分なケースでもMRI診断を行っているといううわさが出ています。正確な診断には多くのデータが必要というのは分かりますが、確かに機器の進歩に伴って不要な検査が増えているような気もします。たとえば人間ドックで受けることができるPET検査は、健康な人でガンが見つかるのは1%前後と極端に低いため、無症状の人には必要ないといわれています。無意味な安心を得るため約10万円の検査を受けていることになります。治療をするほどもうかる医療側の利益追求と、万が一に備えてという過剰なリスク回避によって、患者は余計に医療費を支払っているケースがあるようです。身近にあるといわれている無...日本の医療の中には不要なものが多い説

  • 認知症は予防や改善ができるという最近の話題

    最近昔の麻雀仲間に連絡を取りましたが、彼は認知症ではないのですが若干脳に障害が出ていました。電話で話す限りではそれほど異常は感じませんが、スマフォがどこに行ったか分からないなど問題を抱えているようでした。こういった認知症の予防や改善ができるという記事を見ましたので紹介します。イギリスでは三つの地域の住民(いずれも65歳以上)を対象に認知症の有病率を調べ、そのデータを基に認知症有病率の予測値を割り出す「CFAS研究」を実施しました。第1部(1989〜1994年)と、約20年後の第2部(2008〜2011年)に分けて調べた結果、第1部よりも第2部の方の有病率が3割も減少していました。つまり最近の高齢者の方が以前と比べて認知症のリスクが低いことが示されました。日本では65歳以上の高齢者のうち認知症を発症している...認知症は予防や改善ができるという最近の話題

  • 老化細胞を除去する薬の研究が進展

    いつまでも若くいること、すなわち不老不死というのが人類の永遠の課題といえるのかもしれません。最近「セノリティクス」という言葉が出てきましたが、老化細胞除去薬という意味の造語です。細胞分裂を停止した「老化細胞」は健全な細胞にも悪影響をを及ぼし、腐ったリンゴが他のリンゴ全部に腐敗が広がるように、周辺の細胞まで老化に引きずり込みます。この老化細胞を除去するセノリティクスに大きな期待が寄せられているようです。「老化細胞除去説」に基づく若返り研究は、2008年から取り組みが加速しています。研究の基本目標は、合成または自然の成分を用いて傷ついた細胞や老化した細胞を除去し、老化のスピードを遅らせることです。カルフォルニア大学の研究者が、若いマウスの血液を老齢マウスに注入し続けたところ、この老齢マウスは若いマウスのような...老化細胞を除去する薬の研究が進展

  • インフルエンザの流行収束見えず「注意報」レベル

    新型コロナの感染者数は東京で1000人程度が続いており、ほぼ収束しているといえそうです。この第8波は緊急事態宣言などの行動制限は全く行われず、むしろGotoなどの振興策が実施されており、さらにマスク着用も個人の判断にゆだねられるなどほとんどの規制が解除されています。コロナ変異株の推移などがあるものの、過去に行われてきた規制策が本当に効果があったのか非常に疑わしい事態といえる気がします。一方インフルエンザの流行はこの3月末になっても収まってこないと専門家が警鐘を鳴らしているようです。定点医療機関当りの患者報告数は、12日までの1週間で11.10人に上り、注意報レベル(同10人)を超えた状態が続いています。厚生労働省は、全国約5000の医療機関からの患者報告数を集計し報告しています。昨年12月28日には、1機...インフルエンザの流行収束見えず「注意報」レベル

  • 誰でも知っている「タンパク質」の基礎知識

    三大栄養素のひとつである「タンパク質」は色々な形で表れており、タンパク質という名前の付いた食品やサプリメントがあふれています。私も高齢になり、タンパク質を摂取しないといけないといわれており、肉類などを取るように心がけています。ここでは改めてタンパク質とは何かをまとめてみました。タンパク質を英語表記するとプロテインですが、これは「第一の物」という意味のギリシャ語のプロティオスが語源とされています。タンパク質は多くのアミノ酸がペプチド結合で繋がった高分子化合物です。アミノ酸が2個以上結合したものがペプチドであり、アミノ酸が約80個以上結合したものをタンパク質と呼んでいます。タンパク質を構成しているアミノ酸には20種類があり、そのうち体内で合成できず必ず食物から取り込まなくてはならない9種類のアミノ酸を「必須ア...誰でも知っている「タンパク質」の基礎知識

  • 体重を減らし生活習慣病リスクを下げる「褐色脂肪」

    私は若いころからやせ型でありあまり脂肪を気にしたことはありませんが、通常白色脂肪と呼ばれる脂肪が問題となります。一方ヒトの身体には違う種類の脂肪もあり、褐色脂肪は重要な働きをしているようです。褐色脂肪は生まれて間もない新生児の首と肩に多く、カロリーを燃やして体温を維持しています。成長するにしたがって褐色脂肪は減り、6歳になるころには5%以下しか残らないものの、代謝にとって重要な組織でありこれが多い大人は肥満や糖尿病、高血圧などになりにくいとされています。白色脂肪がいわば「悪い脂肪」なら、褐色脂肪は「良い脂肪」といえます。2020年カナダのシャーブルック大学病院研究センターなどの研究チームが、褐色脂肪を活性化させる方法を発見したと発表しました。褐色脂肪は冷たい空気や化学信号によって活性化され、エネルギーを燃...体重を減らし生活習慣病リスクを下げる「褐色脂肪」

  • 「痛風」はなぜ痛いのかその実態と最新事情

    風が吹いても痛いといわれる「痛風」ですが、尿酸が蓄積すると発症するといわれています。私は実験に使う試薬として尿酸を扱ったことがありますが、本当に小さな針のような鋭い結晶で、これが神経に刺されば本当に痛そうだと感じていました。私は尿酸値は基準値の上限付近であり、若干心配していますがまだ発症には至っていません。高尿酸血症になると尿酸は結晶になり、血流に乗って全身をめぐり足の指の関節などに徐々に蓄積しますが、この時点では痛みは出ないようです。飲食物の影響や運動時などの足への刺激がきっかけで結晶が剥がれ落ちると、白血球がそれを異物とみなして攻撃するため炎症物質が出て、激痛が起きるとされています。近年高尿酸血症の患者は増え続け、さらに若年化も進んでいます。日本生活習慣病予防協会などの調査では、高尿酸血症の患者は10...「痛風」はなぜ痛いのかその実態と最新事情

  • 卵巣ガンの「薬物療法」分子標的薬2剤が承認

    ガンの3大治療として手術、放射線療法、および薬物療法が知られています。日本では手術が圧倒的に多く、切除可能なガンであれば90%以上手術が実施されます。若中年であれば手術の負担にも耐えられますが、高齢者への手術が本当に必要かは疑問に思っています。また薬物療法については、現在主流となっている細胞毒性薬剤を、手術後念のために投与するという方法はあまりにも身体の負担が大きいような気がします。ここでは卵巣ガンの薬物療法の最新状況について紹介します。卵巣ガンは年間1万3000〜1万5000人の女性がかかっているといわれています。組織学的に大きく漿液性ガン、明細胞ガン、類内膜ガン、粘液性ガンの4つのタイプに分類されます。卵巣ガンは早期では症状が出にくく見つかった時には進行していることが多いため、薬物療法が重要となってき...卵巣ガンの「薬物療法」分子標的薬2剤が承認

  • 脳にとっての「最高の刺激」とはなにか

    近年脳科学は大いに進歩し、未知の臓器であった脳の機能などが明らかにされています。脳の健康はその人がどのくらい長く生きられるのかを示す最も有力な指標となりそうです。その割には脳の健康を保つ方法はあまり明確になっていません。脳には代わりがなく、基本的には生まれたときに持っていたニューロン(神経細胞)と、特定の狭い領域に追加されたニューロンのみから構成されています。衰え始めたニューロンを救い、より強くするすることはできるのでしょうか。アインシュタインの脳を調べた研修者として知られる脳科学者は、脳の働きを向上させるのには遅すぎることはないとしています。1960年代この脳科学者は、実験用のラットの2つのグループを比較しました。第1のグループは刑務所のような環境に閉じ込め、生きていくのに必要なエサは与えるが、脳に刺激...脳にとっての「最高の刺激」とはなにか

  • 予測される「南海トラフ地震」は2030年代に起きるのか

    3.11の地震と巨大津波からもう12年がたち、復興や対策も進んでいるようです。最近は巨大地震の周期性などから、近い将来「南海トラフ地震」の可能性で警鐘が鳴らされています。ただ私は地震予測というものにあまり信頼を置いていません。もう40年も前のはなしですが、当時静岡近辺に名前は分かりませんが巨大地震が来るという予測がされていました。そのため静岡県では、全県を上げて地震の避難訓練が大規模に行われているという事がニュースになっていました。その10年後ぐらいに私は静岡県のある研究所に出向しました。そこに勤務してしばらくしてから避難訓練の連絡がありました。研究所としてその訓練に参加したところ、ほとんど地元の参加者がいませんでした。その時市の担当者といろいろ話をしたのですが、さすがに10年もたつと市民の意識も下がって...予測される「南海トラフ地震」は2030年代に起きるのか

  • 「恐竜絶滅」の原因はやはり隕石の衝突か

    実は私は考古学という分野にほとんど興味がありません。1億年前どんな恐竜がいたのかなどあまり気にしたことも無く、何故絶滅したのかもよく知らず巨大隕石の衝突説を聞いているにすぎません。ただこの隕石衝突の証拠が、特別な「元素」という点には注目しました。約6600万年前の白亜紀に、直径約10キロの巨大な隕石がメキシコのユカタン半島の先端付近に落ちたとされています。落下地点の気温は瞬時に1万度に達し、落下地点の地殻表層ははぎ取られ微小な粒子となって大気にばらまかれました。この微粒子は長期間にわたって大気中に滞留し、日光を遮ることになります。その結果気温は低下し、植物が枯れたり育ちにくくなります。植物が減れば食べていた動物たちも生きていけず、それを襲う肉食動物も数を維持できなくなり、この滅びの連鎖により大量絶滅事件と...「恐竜絶滅」の原因はやはり隕石の衝突か

  • 身体を作る「細胞」が持っているすごすぎる性質

    人間は言うまでもなく多細胞生物で、約270種類、37兆個ともいわれる細胞からできています。それぞれの特殊化した細胞が、高度な生命現象を分担しています。特殊化した細胞も体内のすべての情報を持っており、これを利用することで複製すなわちクローンや、万能細胞への道筋が示されてきています。こうした多くの可能性を秘めた「細胞」について考察した記事を紹介します。脳や血管、筋肉各種の臓器などは色々な細胞からできており、血液やリンパ液には白血球やリンパ球などの細胞が含まれています。眼の水晶体や角膜も透明な細胞からできており、体毛や爪はそれらの根元の細胞が絶えず作り続けています。骨や歯の中にも生きた細胞が埋め込まれており、その生育のために内部には細胞でできた毛細血管が張り巡らされています。こういった細胞は絶えず更新されており...身体を作る「細胞」が持っているすごすぎる性質

  • 睡眠不足で悪くなった記憶力を改善する方法

    私が受験をしたもう半世紀も前のころには「四当五落」という言葉があり、睡眠時間4時間で頑張れば合格するが5時間も寝てしまうと落ちるという意味でした。寝食を忘れて頑張るのが美徳された高度成長期の昭和らしい造語といえそうです。睡眠不足があると十分なパフォーマンスが発揮できず、かえって損をするという科学的な知見が増え、最近の受験の指導書では「六当五落」などに代わってきているようです。睡眠時間を削ってやみくもに記憶するよりも、新しい単語や動作を覚えた後にぐっすり眠ると記憶をよりしっかりと保つことができる(記憶固定)ことがヒトや動物のを対象にした数多くの研究で明らかにされています。睡眠不足は単に日中の眠気や集中力低下をもたらす結果として学習効率を低下させるだけでなく、記憶を固定するために必要な脳内の神経活動を妨害する...睡眠不足で悪くなった記憶力を改善する方法

  • 30年以上放置されてきた「少子化問題」の本質 その2

    前回「少子化問題」は30年以上放置されてきたことを書きました。出生数が80万人を割り込んでおり、このまま人口減少が続けば1億人を切ってしまうのはそれほど先ではないという予測もされています。岸田首相も「異次元の少子化対策」と騒いでいますが、このトレンドを反転させることは極めて難しいといえそうです。これまでの出生数減少で、出産可能な年齢の女性人口が今後どんどん減少していくためです。厚生労働省の人口動態統計によれば、2021年に出産した女性の9割近くが25〜39歳となっていますが、この女性人口と25年後にこの年齢に達する0〜14歳の女性人口を比較すると約25%も少なくなっています。わずか25年でここまで「少母化」が進んだのでは、何らかの対策が講じられて仮に出生率が上昇したとしても、出生数は減り続けてしまいます。...30年以上放置されてきた「少子化問題」の本質その2

  • 進化し続ける喘息治療「自己注射療法」

    私の母は喘息に悩まされており、発作が出そうになるとステロイドを飲んで対処していました。80歳を過ぎ認知症の症状が出始め自分で対応できるかを気にしていましたが、この頃から喘息がすっかり治まってしまいました。この辺りはヒトの身体の良い仕組みなのかもしれません。私も10年ほど前ひどい咳に悩まされ、呼吸器科で喘息という診断を受け吸入薬を処方されましたが、その後すっかり治まりもう気にする必要は無くなったと感じています。喘息は日本人の5〜10%が持っているありふれた病気で、慢性的に咳が続いたりひどい発作が出ることもあります。喘息治療は急速に進歩しており、最近は自宅で「自己注射」の治療を受ける患者も増えてきたようです。喘息は何らかの刺激によって一時的に気管支が狭くなり、咳が出る病気です。悪化と改善を繰り返すことで、健康...進化し続ける喘息治療「自己注射療法」

  • ずいぶん久しぶりの定例麻雀

    先日久しぶりの定例麻雀を行いました。実は1月度の麻雀の3日前、STさんが急に体調が悪くなり、近所の総合病院に行ったところ「肝膿瘍」と診断され緊急入院となりました。この病気は初めて聞きましたが、感染症の1種で血液に入った病原菌が肝臓で繁殖してしまう病気でした。すぐに私のところにSNSで連絡があり、当然麻雀は中止となりました。まだコロナ禍の時期でしたので見舞いにも行けずSNSで簡単な連絡を取るだけでしたが、当初は2週間程度の入院とのことでした。ところが8日ほど経ってから、炎症が治まらず肝臓から膿を取る手術をすることなりました。結局入院期間が延びてしまいましたが、2月初めに3週間ほどで退院することができました。この入院期間はほぼ寝たきり状態が続いたようで、体力の回復には時間がかかりそうですので、2月度の麻雀も中...ずいぶん久しぶりの定例麻雀

  • 小惑星リュウグウ試料から有機分子2万種を発見

    私は基本的に宇宙にほとんど興味はなく、宇宙開発というのは莫大なコストがかかるだけで、あまり意味が無いものと感じています。ただ今回の小惑星リュウグウの試料の分析などは、生命誕生の謎を解く手がかりがある可能性から、若干興味を持っていました。生命誕生には宇宙飛来説などもあり、私は地球発生説を推していますがその辺りの解明も面白いような気がしています。探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウから持ち帰った砂状資料を分析している宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームは、試料から約2万種もの有機分子が見つかったと発表しました。地球生命の源となる物質は宇宙から飛来したとする仮説を、補強する材料になりそうです。見つかった有機分子は、炭素を骨格として水素や窒素、酸素、硫黄などが多様に組み合わさっています。生物の体に必須の...小惑星リュウグウ試料から有機分子2万種を発見

  • 30年以上放置されてきた「少子化問題」の本質は

    昨年度の出生数が80万人を割ったという事が大きく取り上げられています。少子化問題はこのブログでも取り上げましたが、調べてみると30年以上放置されてきたような気がします。日本の人口は今後減り続け、30年後には1億人を割り込むという予測もされています。これが深刻なのは、総人口の減少に比べて生産年齢人口(15〜64歳)の減少数が多いのに加えて、高齢者人口(65歳以上)の数が今後20年以上も増え続けることです。実はこの少子化問題は少なくとも今から30年以上前にもその流れを止める手立てを講じるきっかけがありました。1989年に「1.57ショック」という事が問題になりました。この年に合計特殊出生率(1人の女性が生涯に出産する子供の推計値)が前年の1.66から一気に1.57まで下落し、過去最低となってしまったのです。こ...30年以上放置されてきた「少子化問題」の本質は

  • 遺伝子の「ネットワーク」がもつ精緻な機能

    このブログでも何回か紹介しているように、ヒトは270種類、37兆個ともいわれる細胞からできています。細胞の核の中には23対の染色体があり、DNAはその中に収納されています。DNAは生命の設計図とも呼ばれ、およそ2万のタンパク質遺伝子がコードされています。これだけ多数のタンパク質が存在しますが、1つのタンパク質が同時に複数の機能に分類されることもあります。こういった項目の分類を遺伝子オントロジー(GO)と呼んでいます。オントロジーとはもともと哲学用語で、その後情報科学でも研究され、さらに生物学でも生物種間で共通に用いることのできる体系化された用語群というような意味で用いられるようになりました。GOでは3つの用語体形を持っており、各遺伝子が3つの側面から特徴づけられます。それは細胞の構成要素、分子機能、生物学...遺伝子の「ネットワーク」がもつ精緻な機能

  • 脳の神経細胞が縮む「うつ病」のメカニズム

    私はうつ病は単なる気分の問題程度に考えていましたが、職場の後輩が発症した時に詳しく症状を見て、これはかなり重篤な精神疾患であると認識を新たにしました。WHO(世界保健機関)によると、「気分が落ち込む」「何に対しても興味や喜びを感じない」といった症状が表れるうつ病は、2021年時点で世界で約2億8000万人もの人が苦しんでいる精神疾患とされています。厚生労働省によると、日本では100人のうち約6人という高い頻度で発生しています。うつ病は統合失調症や双極性障害などに比べて、遺伝要因よりも環境要因が発症に強く影響するという調査報告があります。精神的ストレスや身体的ストレスなどの環境要因によって、誰もが発症する可能性がある精神疾患だといえるでしょう。現在ではさまざまな種類の抗うつ薬が開発されています。その多くは脳...脳の神経細胞が縮む「うつ病」のメカニズム

  • 早期発見に役立つとされる「ガン検診」の本当の効果

    最近健康診断やガン検診の不要論とでもいうべき意見が見かけられますが、私も高齢者にはあまり必要が無いと思っています。私はこの歳になるまでガン検診を受けたことがありませんが、特に否定論者ではありません。ここでは主にガン検診が不要という専門家の話を紹介します。まずガンの早期発見が生存確率に寄与するという、信頼性の高い科学的な根拠(エビデンス)は得られていないとしています。4年間毎年胸部X線検査による肺ガン検診を行ったグループと、行わなかったグループを比較した調査結果で、13年後に肺ガンによる死亡率を減らすことは確認できていないようです。ガンは身体のどこにでもできるもので、仮にそのひとつを見つけてその臓器のガンが減ったとしても、他の臓器のガンでの死亡率が増加してしまったり、ガン以外の死亡原因の死亡が増えたりすると...早期発見に役立つとされる「ガン検診」の本当の効果

  • 「死後の世界」を解明する科学的かもしれない新仮説

    霊魂や死後の世界については、私は基本的に存在しないと考えており、このブログでも触れたことがあります。それでも知るはずのない死後の人生を、子どもたちが滔々と語るといった事例は多いとしています(私は聞いたことがありませんが)。この辺りに関しては色々な仮説があるようで、ひとつはいわゆる「超能力」が関わっているという考え方です。テレパシーのような能力で、どこかにある死者の記憶にアクセスしそれを語るようになるというものです。もうひとつの仮説が死後も意識は消え去るわけではなく、肉体から切り離されても何らかの形で存続するというものです。これを実験で検証するという例もあり、アリゾナ大学では霊能者に依頼して部屋に霊を降ろしてもらい、その間の室内の光子(光の粒子)の増減を調べました。その結果霊が室内にいたとされる時間帯には、...「死後の世界」を解明する科学的かもしれない新仮説

  • 若者の大腸ガンが25年で3倍に急増した背景

    20代、30代の若者の大腸ガンが増えており、高齢者のガンと比較して発見が遅れる傾向にあるようです。大腸がん自体の総数は近年減少傾向にあり、これは大腸ガン検診が世界中で広がり、ポリープの切除などが積極的に行われるようになったこと、喫煙が減少傾向にあることなどがその理由とされています。しかし実際に数が大きく減っているのは50歳以上の大腸ガンであり、50歳未満で見てみると患者数は増加の一途をたどっていることが指摘されています。20のヨーロッパの国のデータからは、20代の大腸ガンの発症率が1990年には10万人あたり0.8人であったものが2016年には2.3人に、30代では2.8人から6.4人に増加したことが報告されています。また懸念すべきはそういった若者の大腸ガンが、高齢者の大腸ガンと比較して発見が遅れる傾向に...若者の大腸ガンが25年で3倍に急増した背景

  • 「働き方改革」は何を目指しているのか その2

    前回は終身雇用制度の終わりと学卒一括採用について私見を述べましたが、ここでは非正規雇用の格差問題について触れてみます。実は私も早期退職(といっても59歳ですが)し、地元の企業研究所に派遣社員として就職しました。ただ私は特殊な専門職ですのでかなり待遇もよく、賃金も納得できるものでボーナスが無いという不満はありましたが、非正規雇用の格差という実感はありませんでした。正社員に比べて非正規は平均年収などが低いことは確かですが、同一労働同一賃金で解決するほど単純な話ではないようです。この非正規雇用で働く人の中には、自由に働くことを希望し正社員という道を選ばなかった人が含まれています。この人たちは給与などもさまざまでしょうが、それほど大きな不満があるとは思えません。むしろ現在の働き方を守ってやる人といえるでしょう。ま...「働き方改革」は何を目指しているのかその2

  • 「腎ガンの薬物療法」免疫チェックポイント阻害薬

    私の大学の同級生が数年前腎ガンを発症し、片側の腎臓の摘出手術を受けました。彼はすぐ残りの腎臓にも再発するから透析になるといっていましたが、幸い転移もなく元気に暮らしています。日本で1年間に腎ガンと診断される人は2万1000〜2万2000人で、比較的早期に見つかり手術で摘出することが多いため、薬物療法の比重は軽くなっています。しかし進行ガンで見つかった患者や再発してしまった人にとって、薬物療法は重要であることに変わりありません。最近になって腎ガンは免疫が関与していることが明らかになりました。そのため免疫チェックポイント阻害薬がブレークスルーとなってきており、泌尿器のガンで最も薬物療法が急速に進んでいるのが腎ガンといえるようです。免疫チェックポイント阻害薬のペムブロリズマブが手術後の再発予防に高い有効性を示し...「腎ガンの薬物療法」免疫チェックポイント阻害薬

  • 現在進められている「働き方改革」は何を目指しているのか

    「働き方改革」という言葉が出てきてからかなりの時間がたっていますが、どうも何を目指しているのかがはっきりしないような気がします。「女性が活躍する社会」という事もありますので、男性社会であった職場を女性に開放するというのも含まれているのでしょう。しかしそれほど単純なことではなく、どこをどう変えるのかがどうも見えてきません。厚生労働省によると働き方改革とは、働く人々が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるようにするための改革と定義されています。私流の解釈をすれば、昭和から続いている「終身雇用制」や「年功序列賃金」をなくしていくという事なのでしょうか。私自身のことを思い返すと、団塊の世代ですので、ほぼ全員が結婚し多くの主婦は専業主婦となっているという時代で、女房は専業主婦でした。私は家事育...現在進められている「働き方改革」は何を目指しているのか

  • ダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」が急増

    ダニが媒介する感染症である「日本紅斑熱」が最近急増しているという話しがあります。私はあまり野山や藪の中に入ったりしませんので、あまり気にすることはないのですがかなり深刻な感染症のようです。ダニ類(特にマダニ)が人獣共通感染症の微生物やウイルスを持っていると、日本紅斑熱、ダニ媒介性脳炎、エーリキア症などにかかることがあります。原因となる病原微生物は、リケッチア、スピロヘータ―などの細菌、フレボウイルス、フラビウイルス、ナイロウイルスなどのウイルスです。この中の日本紅斑熱は、日本紅斑熱リケッチアという病原体を持つダニ類にかまれると発症します。潜伏期間は2〜8日で、高熱や発疹が現れ重症化して死に至ることもあるようです。日本紅斑熱の症例は、最初に報告された1984年からしばらくは日本の太平洋沿岸と本州西部の限られ...ダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」が急増

  • 老化の度合いは顔に出る「本当の年齢」

    年齢とは生まれてから経過した年数ですが、これとは別に生物学的な年齢という考え方があります。個人差がある老化の度合いなどを加味した年齢であり、生物学的年齢の方が「本当の年齢」といえるのかもしれません。ただ人によっては生物学的年齢が実際の年齢から大きくかけ離れている場合もあり、生物学的年齢を特定するのは簡単ではないようです。北京大学の研究チームが、AIを使って人の顔の3D画像を作成し生物学的年齢を割り出す「顔の老化時計」というものを開発しました。顔を読むことによって、その人の健康を占う中国古来の「相人術」にヒントを得て、中国黒竜江省の住民約5000人に顔を撮影した3D画像を分析し、AIによって実年齢と生物学的年齢を推測する「時計」を作成しました。この時計は目じりが下がったり、鼻が広がったり、顎がたるんだり、鼻...老化の度合いは顔に出る「本当の年齢」

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ごっとさんのブログさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ごっとさんのブログさん
ブログタイトル
ごっとさんのブログ
フォロー
ごっとさんのブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用