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2015/07/29

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  • 悪玉脂質をつくる腸内細菌が肥満や高血糖を悪化

    近年腸内細菌の研究が盛んになり、単に消化吸収に関与しているだけではなく、非常に様々な現象が明らかになってきました。腸内細菌の種類や数ははっきりしていませんが、種類は500〜1000、数は40兆とも100兆ともいわれています。その総重量は1〜2キログラムに達すると推定されています。理化学研究所は大学と連携してこの分野でも多くの研究成果を上げており、健康に悪影響を与える「悪玉脂質」であるトランス脂肪酸を産生する特定の腸内細菌が肥満を悪化させることを突き止めました。研究グループによると、腸内細菌は食事成分の一部を代謝して低分子化合物を産生します。このため食事がもたらす健康や病気と密接に関係しており、たとえば肉などに含まれるリン脂質は腸内細菌によって代謝された後に体内に吸収され、動脈硬化を悪化させる物質に変換され...悪玉脂質をつくる腸内細菌が肥満や高血糖を悪化

  • 水が身体を出入りする量の計算式を開発

    水は言うまでもなく体にとって必須で、私は冬でも氷水を準備して時々飲むようにしています。この水が身体を日々出入りする量は、これまで科学的に明らかにされてはいませんでした。その量を推定する計算式を、医薬基盤健康栄養研究所などの国際研究グループが開発したと発表しました。身体や環境のデータを基に、1日に失う水分量の目安を算出できるようです。ヒトの身体のおよそ半分は水でできており、一般的な成人男性で身体の53%、成人女性で45%、乳児では60%を占めるとされています。この量を維持するため、飲んだり食事や呼吸をしたりして水分を取っています。ここでストックつまり身体に含まれる水分の量は分かっていますが、フローである1日の出入り量は正確に把握が難しい事でした。研究グループは23か国の生後8日〜96歳の男女5604人を対象...水が身体を出入りする量の計算式を開発

  • アトピー性皮膚炎の「かゆみ」の原因を解明

    アトピー性皮膚炎は私の次男も学生時代に発症し10年ぐらい悩んでいましたが、他にも職場の仲間にも何人かおりかなり普遍的な病気のようです。皆かゆみに苦しんでいましたが、そもそも「かゆみ」とは何かはなかなか難しい問題です。かゆみは「引っ掻きたくなるような不快な感覚」と定義されますが、かゆみは身体を守る防衛反応のひとつという説もあるようです。皮膚に異物が付いた際にかゆみを感じることによって、異常が起きている場所を知らせ、その場所を掻いて取り除こうとする行動を起こすことから、かゆみは一種の生体防御反応であると考えられています。アトピー性皮膚炎のかゆみはこういった物とは全く違っていますが、その患者数は年々増加傾向にあり、小児の10%がかかっているといわれています。佐賀大学や富山大学の研究チームは、アトピー性皮膚炎のか...アトピー性皮膚炎の「かゆみ」の原因を解明

  • 間近に迫る「2025年問題」を解決する手段はあるのか

    最近「2025年問題」という言葉をよく聞きますが、私も含めた団塊の世代が75歳以上となり、社会保障費が増大するという問題です。私は76歳になり団塊の世代の最初の方ですが、単に同世代の人口が多いだけではなく、社会や文化を塗り替えてきたという実感があります。学生時代は学生運動やヒッピーという自由な生き方をし、40歳前後でバブルの甘い汁を吸いつくして過ごしてきました。高度経済成長期に日本を若者社会に変えたという気はしますが、それほど「我々が社会を動かしている」という感覚はなかったような気がします。余談ですが、現在の「漫画文化」を創り出したのは我々団塊の世代だと思っています。大学生なのに電車の中で漫画を読んでいるという批判を受けながら、漫画を子供の読むものからひとつの文化まで育て上げてきたと感じています。結局団塊...間近に迫る「2025年問題」を解決する手段はあるのか

  • めまい、頭痛などが起こる「再生不良性貧血」のはなし

    あまり身近に聞いたことはありませんが、「再生不良性貧血」は重症例の半数ほどが亡くなるという国の指定難病となっています。これは血液が正常に作られなくなる病気で、国内に約1万人の患者がいるとされています。血液は骨の中の骨髄で作られ、骨髄にある「造血細胞」から血液細胞の赤血球や白血球、血小板へと成長します。血液細胞の寿命は赤血球で約120日、白血球のうち好中球が数時間から1日、リンパ球で数日から数年、血小板で1週間程度とされています。血液細胞はヒトの細胞の中でも最も寿命が短いものですが、血液の働きを維持するにはこれらの血液細胞を絶えず骨髄で作り出し、供給する必要があります。体中に酸素を運ぶ赤血球が減れば、貧血の症状が起き、酸欠からめまいや頭痛、疲労感、動悸、息切れなどが現れます。身体の外から侵入した異物を除く白...めまい、頭痛などが起こる「再生不良性貧血」のはなし

  • 健康な人間は何歳まで生きられるのか

    最近2025年問題という、私も含まれる団塊の世代が75歳の後期高齢者になり、超高齢化社会となるようです。これは20年もすればこの世代が徐々に減っていきますので、自然に解決できる問題のような気がします。長寿者の話題は色々あるのですが、ギネス世界記録ではスペインの115歳の女性が世界最高齢と認定されています。健康な人間は何歳まで生きられるのかはいろいろな説が出ているようです。18世紀にフランスの博物学者は、事故や病気と無縁ならば人は理論上100歳まで生きられるという説を唱えました。この時代は100歳まで生きる人はいなかったようですが、その後高齢者はどんどん増えていきました。1995年にフランス人女性が120歳を迎えたことは画期的な事例とされ、この女性は2年後に122歳で亡くなっています。国連によると、2021...健康な人間は何歳まで生きられるのか

  • ヒト第二のゲノムと呼ばれる「腸内細菌」が健康を支配

    「腸内細菌」はお腹の調子を整えてくれるイメージがありますが、最近の研究で腸内細菌が生み出すさまざまな物質が睡眠や筋力、太りやすさに至るまで、想像以上に大きな影響を与えていることが分かってきました。この腸内細菌は1000種類以上で、100兆個も腸内に生息しているといわれています。腸内細菌に注目する企業も増え、腸内細菌をターゲットにした食品や医薬品、サプリメント、化粧品などの開発も加速しています。さらに腸内環境を意のままに変えることで、健康維持や体質改善だけでなく、パフォーマンスの向上や人体の機能拡張までできるようになると専門家は予測しています。慶応大学の研究チームは、腸内細菌が持久力の向上に貢献しているかもしれないと推測し、マウスによる実験を行いある種の細菌を投与されたマウスは、非投与のマウスに比べて倍以上...ヒト第二のゲノムと呼ばれる「腸内細菌」が健康を支配

  • パーム油の代替となる「微生物油」の開発が進む

    パーム油については植物油という程度の認識しかありませんでしたが、ポテトチップスなど非常に多くの食品に使われている代表的な油のようです。近年この消費量は増加していますが、それに伴い色々な問題が浮上しています。パーム油の生産国であるインドネシアとマレーシアでは、原料であるアブラヤシのプランテーションのために多くの森林が失われました。森林伐採は、土壌や水質の低下、気候変動などさまざまな環境問題につながり、生物多様性への影響も大きくなります。森林を伐採してアブラヤシ農園を作ると、哺乳類の多様性は最大90%減少するという研究もあります。こうしたことからパーム油の代替となる油として、酵母や藻類などの微生物から作られる微生物油が注目を集めています。この微生物油の歴史は古く、第一次世界大戦の影響でバターやラードが手に入り...パーム油の代替となる「微生物油」の開発が進む

  • 新型コロナ感染対策でマスクは不要か

    新型コロナの感染対策として、マスクの着用はすっかり定着した感があります。私は自宅ではつけていませんが、外出するときは必ずつけており、いわば財布や時計などのように必須のアイテムとなっています。これは私だけではなく、外に出たりスーパーなどに行ってもマスクを着けていない人はほとんどいないような気がします。個人的には3年も続けていますので、もうすっかり習慣となっており別に外す必要はないと感じています。最近このマスクの規制を3月から個人の判断で着用するようになりました。厚生労働省はマスク着用のガイドラインとして、人との距離が2メートル以内の場合を除き、屋外では季節を問わず原則不要としています。また屋内では距離を確保でき、図書館内など会話をほとんどしない場合にはマスクの着用の必要はないとしています。また最近では政府の...新型コロナ感染対策でマスクは不要か

  • 原因不明の慢性腎不全、遺伝子解析で解明へ

    近年慢性腎臓病が増加しており、約8人に1人で1330万人の患者となり「新国民病」ともいわれているようです。慢性腎臓病(CKD)は全体が悪化して腎臓が働かなくなると人工透析が必要になるため、患者は「透析予備軍」とも呼ばれています。透析導入になる患者のうち14%が原因不明の腎疾患とされています。現在人工透析が必要な患者数は34万人以上で、透析関連医療費は1兆6000億円程度を要し、国の財政を圧迫しています。透析に移行する前にCKDの患者を治療したり、進行を遅らせたりすることができれば医療費の圧縮にもつながります。腎臓は体の中に溜まった老廃物を血液からろ過し、尿として体外に排出します。その働きが低下した状態がCKDで、食欲不振や吐き気、だるさ、疲れやすさ、記憶力低下といった「尿毒症」の症状が表れます。さらに悪化...原因不明の慢性腎不全、遺伝子解析で解明へ

  • 現在のインフルエンザ治療薬のまとめ

    新型コロナの第8波はほぼ収束が見てきたようですが、インフルエンザの感染が広がり一部では警報レベルとなっているようです。インフルエンザは過去2年間流行がありませんでしたが、今シーズンはやや増加しています。コロナとの症状の区別が難しいようですが、インフルエンザと分かればよい治療薬があるので、それほど心配することはなさそうです。一部の専門家はコロナとインフルエンザの重複感染に警鐘を鳴らしていますが、「ウイルス干渉」という現象があり2種のウイルスに同時に感染する可能性は低いと感じています。この2年間インフルエンザが流行しなかったのは、コロナの感染対策であるマスクや手指の消毒などが徹底していたためと思っていましたが、それが弱くなってきたのかもしれません。さてインフルエンザの治療薬はかなり多く存在していますが、これら...現在のインフルエンザ治療薬のまとめ

  • アルツハイマー型認知症の基本的なメカニズムのまとめ

    認知症は65歳以上の5人に1人が発症するといわれており、私の周りでも亡くなった女房の両親や私の母も発症し身近な問題と感じています。ここではアルツハイマー病の発症メカニズムなどまとめてみました。認知症患者の67%を占めるアルツハイマー型認知症ですが、発症する仕組みについてはまだ明らかにはなっていません。現時点で有力な原因とされているのが、脳の中にタンパク質のゴミができるという仮説です。原因物質とされるタンパク質には、次の2種類があります。ひとつは脳の神経細胞の周りに沈着するタンパク質の一種の「アミロイドβ」で、ふたつめが神経細胞内に蓄積して、神経の線維の変化や脳の萎縮を起こす「タウタンパク質」です。40代からたまり始めるとされるアミロイドβは、健康な人の脳にも存在しています。脳が健康であれば、ごみとして短時...アルツハイマー型認知症の基本的なメカニズムのまとめ

  • 細胞の「ガン化」を防ぐ生体の3つの方法

    ガンは遺伝子の変異による細胞の病気と定義されていますが、細胞内のDNAは常にストレスにさらされており、1日に3000以上のDNA変異が起きているという説もあります。こういったDNAの損傷は生体内のいろいろな修復作用によってガン化を防いでいるとされています。生物がさらされているストレスは、病原性細菌やウイルスなどによる攻撃だけでなく、さまざまな化学物質や紫外線、放射線などの環境ストレスがあります。さらに生体内にも酸素分子がより反応性の高い状態になった活性酸素などの危険分子が存在し、細胞内分子を酸化させて損傷を与えることになります。ヒトをはじめとする真核生物のDNAは核の中でクロマチンというタンパク質やRNAなどとの複合体として、さらに染色体という単位に分かれて存在しています。DNAは負の電荷を帯びているため...細胞の「ガン化」を防ぐ生体の3つの方法

  • 身体に「24時間リズム」を伝えるネットワークのはなし

    ヒトの身体はほぼ「24時間リズム」によって活動しており、朝は目覚めて夜は眠くなります。この全身の時間をひとつに調整しているのが、脳の「視交叉上核」という部分です。この脳から全身へ時間情報を伝えているのかのネットワークについて紹介します。視交叉上核は脳の中にあり、脳から全身に情報を伝える方法として思い浮かぶのが神経です。この神経は脳と脊髄からなる中枢神経と、全身の隅々まで分布する末梢神経に分けられます。末梢神経は体の知覚や運動を制御する体性神経系と内臓や血管などの自動的制御に関わる自律神経に分けられます。神経の中でも視交叉上核から時間情報を伝達しているのは自律神経系で、多くの臓器に行く交感神経と副交感神経の両方に出力されます。自律神経系とは、呼吸や体温調節、食べ物の消化など意識しなくても生命活動を維持するの...身体に「24時間リズム」を伝えるネットワークのはなし

  • 睡眠不足が続くと肥満になるのか

    このブログでもたびたびに書いていますが、健康は食事と睡眠からというのが私の持論です。最近睡眠不足が続くと肥満になり、睡眠が多くても太ってしまうという記事を見ました。これまでの研究で睡眠時間と肥満の度合いとの間には、「U字型」の関係があることが明らかになっています。つまり睡眠時間が長くても短くても、肥満の指標であるボディマス指数(BMI)が高くなるようです。睡眠時間と肥満リスクについては解明が進んでいますが、そのメカニズムは複雑です。現在分かっているものだけでも、食欲に関わるホルモンの変動、交感神経やストレスの影響、糖代謝の変化、身体の炎症反応の影響、エネルギー消費量の減少など多様な要因が関わっています。この中でもっとも有名なものが摂食ホルモンで、ヒトの食欲や食行動に影響するホルモンですが、食欲を増進させる...睡眠不足が続くと肥満になるのか

  • 科学的に検証できない「霊魂」は存在するのか

    私は霊的な感覚もありませんし、幽霊や霊魂なども全く信じていません。世間ではよく幽霊を見たり霊的な話を聞きますが、残念ながら身近な人や知人などにそういった経験をした人がいませんので、すべてメディアやネットなどからの情報にすぎません。従って詳しい話を聞いたり、議論することもありませんのでうわべだけの情報しかありません。ただいわゆるオカルト的な話は好きで、ネットなどで探して読んだりはしています。霊魂や幽霊はよく科学的に証明できないといわれていますが、逆にいないことも証明できるわけがありません。ここでは宗教的な概念を除いた私の霊魂などについての考えを述べてみます。まず「たましい(魂)」が霊魂になるとして、どこに存在するのでしょうか。死んでからたましいが霊魂になるという説が多いようですが、「生霊」という言葉があるよ...科学的に検証できない「霊魂」は存在するのか

  • 身近な化合物が「子宮筋腫」を増大させるのか

    「子宮筋腫」は比較的身近病気のようで、それほど悪性ではないのですが私の母も若いころ手術を受けた記憶があります。子宮筋腫は子宮の中や周囲にできる非ガン性腫瘍で、サッカーボールほどの大きさになることもあるようです。多くの女性がかかる病気であり、骨盤と背中の痛みや重い月経出血、あるいは生殖機能の問題を引き起こす可能性があります。米国では15〜50歳までの女性のうち2600万人が子宮筋腫に罹っており、その半数以上に苦しい症状が表れると推定されています。薬で症状を軽くできる場合もありますが、薬が効かなかったり妊娠しにくかったりすれば手術が必要となります。非常によく見られる病気であるにもかかわらず、子宮筋腫の理解はあまり進んでいないようです。子宮筋腫の成長には遺伝子変異や性ホルモンのバランス、年齢、人種、肥満、合成化...身近な化合物が「子宮筋腫」を増大させるのか

  • 「異次元の少子化対策」が本当に少子化脱却できるのか

    現在の少子化問題は私も注目しており、このブログでも取り上げその原因のひとつか「少母化」ではないかという事を述べています。これは近年子供を産んだ母親の数が30年前と比較して半減しており、母親になる人が減少しているのが原因ではないかという私見です。最近岸田首相が打ち出した「異次元の少子化対策」が色々と波紋を呼んでいます。本当にこういった政策で少子化問題が解決できるのか、単なる「対症療法」にすぎないのではないかといった意見も聞かれます。日本の合計特殊出生率は下落を続け2021年には1.30人となり、2022年の日本の出生数は80万人を割り込んだとみられ少子化は加速しているといえそうです。政府の対策の中身は(1)児童手当を中心とする経済的支援強化、(2)幼児教育や保育サービスの支援拡充、(3)働き方改革、の三本柱...「異次元の少子化対策」が本当に少子化脱却できるのか

  • コロナ後遺症の謎を解くカギとなる「微小血栓」

    新型コロナの第8波も収束の気配を見せていますが、このまま収まるのかまた次の波が来るのか予断を許さないところです。ただし次の波のころには分類も見直され、季節性インフルエンザと同じ扱いになっている可能性が高く、毎日発表されている感染者数も把握されなくなり実質的な終息といえるのかもしれません。やはり最近は身近な友人や知人も感染していますが、それほどひどい症状はなく、後遺症もあまり出ていないようです。このコロナ後遺症については、その仕組みを解明する研究が2年以上にわたって行われ、提唱された仮説のひとつに「微小血栓」があります。微小血栓ができて毛細血管がふさがれると、血液や酸素の流れに影響が生じさまざまな症状につながるという説です。これは南アフリカの研究チームが提唱していますが、新型コロナウイルスのスパイクタンパク...コロナ後遺症の謎を解くカギとなる「微小血栓」

  • 病気の早期発見に新たな技術を開発

    病気の早期発見は、どんな病気であれ最も早く治すための必須の事項であることは確かです。そのため健康診断やガン検診などが叫ばれていますが、なかなか受診率が上がらないのが現状で、そのひとつの理由が面倒な検査を受けるという事があるようです。検査として血液や便、尿、唾液、汗などの液体のサンプルを検査することをリキッドバイオプシーと呼んでいますが、これは身体への負担が少なく、タンパク質の検出などによりガンや心血管疾患、認知症、感染症などを早期に検査できる手法となっています。大阪公立大学の研究チームが、赤外線レーザーを照射することでタンパク質の抗原抗体反応を効率的に検出できる原理と技術を開発したと発表しました。この技術を使って、一滴の血液からリキッドバイオプシーを行い、ガンや認知症、感染症などの病気に関する物質の検出を...病気の早期発見に新たな技術を開発

  • 治る認知症といわれる「正常圧水頭症」のはなし

    もう2年ほど前ですが、私の麻雀仲間が「正常圧水頭症」と診断され手術を受けました。このSさんについては、そのかなり前から若干異常に気付いていました。単純に言えばそれまで麻雀がかなり強く、常にトップか2位になっていたものが急激に弱くなり大きく負けるようになってきたのです。他の麻雀のメンツに相談しましたが、単にツキがないだけだろうとあまり気にしていませんでした。別におかしな行動が出たわけではありませんが、私は認知症を発症したのではと心配していました。そのころから歩くのがおぼつかなくなり、杖をついて歩くようになり、一人だけ遅れてしまうという事が出るようになりました。そういった状況の中でどこかに出かけた時本当に歩くのが困難になり、救急車で運ばれたようです。その運ばれた病院で正常圧水頭症と診断され、後日手術を受けまし...治る認知症といわれる「正常圧水頭症」のはなし

  • 感染対策をしているのになぜインフルエンザは拡大するのか

    新型コロナの第8波はやっと収束してきましたが、今年はインフルエンザの流行が始まっているようです。過去2年間インフルエンザが流行しなかったのは、感染対策としてのマスクや手指の消毒などの効果が出ているためと考えていました。この新型コロナの感染対策を緩和しようという動きが出ていることは確かですが、どこに行ってもまだほぼすべての人がマスクを着け、しっかり消毒などしているのに流行が始まってしまいました。2023年第4週(1月23日〜1月29日)のデータによると、定点医療機関当りの患者数は全国平均で10.36人となっており、「注意報」レベルを超えて流行が続いています。また学級閉鎖数は1,326と2020年2月以来、3年ぶりの数を記録しています。また国立感染症研究所によると、「警報」レベルに到達している地域は、全国で3...感染対策をしているのになぜインフルエンザは拡大するのか

  • ガンを治療する「ガンワクチン」そのメカニズムと有効性

    ワクチンについては、コロナの多重接種が推奨されており、ワクチンという言葉も一般化しています。最近「ガンワクチン」という言葉を時々目にするようになりましたが、予防というよりは治療に使う試みが進んでいるようです。ガンを治療するために自然の免疫系を利用する方法をガンワクチンと呼んでいるようですが、本来のワクチンとはやや異なっています。ガンワクチンはガン細胞の「顔つき」を免疫細胞に教え込んで、免疫細胞がガン細胞を見つけて破壊できるようにさせます。このいわば「教育」というプロセスが、サイトカインや抗体などを治療に活用したり、患者の免疫細胞の遺伝子を改変してガン細胞と闘わせたりする他の免疫療法と異なる点といえます。ガン治療用ワクチンの中には、免疫細胞の「樹状細胞」を利用するものもあります。患者の血液サンプルから樹状細...ガンを治療する「ガンワクチン」そのメカニズムと有効性

  • 人々の命を奪う可能性のある「食物依存症」とは

    私は健康は食事と睡眠をモットーにしており、このブログでも睡眠はよく取り上げています。食事に関しては、通常の好きなものを適度に食べれば十分と考えており、特に注意していません。ところが最近タバコやアルコールなどと同じように、食物依存症といえる依存症を成人の14%、子どもの12%が患っているという記事を見ました。脂肪と糖でヒトを誘惑する贅沢な料理は、魅力的に感じますが、専門家によるとこれは単なる気持ちの問題ではないようです。食品に含まれる脂肪分と糖分を増やす傾向は半世紀前から続いていて、今では米国の成人が消費する食品の半分以上が「超加工食品」になっています。こうした食品は身体にある脂肪と糖のセンサーに働きかけ、ドーパミンを放出させるよう最適化されています。すなわちヒトの生物学的特性を利用して、もっと食べたいと思...人々の命を奪う可能性のある「食物依存症」とは

  • 風邪の治りを早くする薬は本当にないのか

    私は喉に違和感が生じたりちょっと体がだるくなったりして風邪の初期かなと感じた時、最も体に合っているとして常備している風邪薬を飲みます。これで大体よくなり、風邪らしい症状が出ないで元気になるという事をやっています。しかし専門家によると、風邪はありふれた病気ですが、治癒を導く薬も治りが早くなるクスリも全く証明されていないようです。風邪は実はとても厄介な病気で、大人が普通に生活をしていると1年で平均2回ほど風邪をひくと報告されています。こうした身近な病気である風邪にかかった時「風邪薬」を飲むことがありますが、実際のところ風邪薬に効果があるのかを検証しています。ここでは風邪はありふれた病気にもかかわらず、根本的な治療薬は残念ながら見つかっていないとしています。またビタミン類やエネジードリンクなどのサプリメントが有...風邪の治りを早くする薬は本当にないのか

  • なかなか難しい「てんかん発作」の治療

    国内の「てんかん」の患者数は100万人程度とされており、比較的多い病気のようです。私も現役のころ後輩が発作を起こしたのを見ましたが、かなり驚いて救急車を呼んだ記憶があります。この後輩はいわゆる一過性のものだったようで、すぐに元気になりその後発作が起きることなく元気にしていました。てんかんの発作は脳の神経細胞に異常な電流が突然走り、過剰に興奮することで起こります。専門家によると、異常な電流がどの部位で起きるかによって二つに分けられるようです。脳全体で起きる「全般てんかん」は、生まれつきの遺伝子異常が多くなっています。脳の一部だけの「焦点てんかん」は腫瘍や頭のケガなど生まれた後の脳の病気やケガが多いとされています。治療には薬物療法、外科療法、食事療法があります。薬物治療を受ける患者の30%は薬を飲んでも発作が...なかなか難しい「てんかん発作」の治療

  • 新しいタイプの「睡眠薬」の現在

    私は昔はやや寝つきが悪かったのですが、最近は寝酒を飲むこともありかなり良くなっています。また一旦眠るとほとんど起きることがなく、明け方トイレに行くことはありますが、7時間程度で自然に目が覚めるまで良く寝ていますので、睡眠には問題がないようです。一般には歳をとると睡眠の質が低下していき、「浅い睡眠」が増えて中途覚醒が多くなるといわれています。そのため中高年以降に不眠に悩み、睡眠薬を服用するようになる人は少なくないようです。健康保険組合の加入者約19万人のデータを基に分析した睡眠薬の実態調査によると、40〜44歳の4.6%、45〜49歳の5.2%、50〜54歳の6.3%、65〜69歳の9.4%が睡眠薬を処方されており、加齢とともに処方率が高くなっています。なお一般的に「睡眠薬」とは医療機関で処方される薬剤を指...新しいタイプの「睡眠薬」の現在

  • 「マイコプラズマ感染症」の潜在的な脅威とは

    私は一時抗生物質の研究をしていましたので、感染症には詳しいと思っていましたが、先日麻雀仲間が「肝膿瘍」という感染症で入院してしまいました。この病気は初めて聞く名前で肝臓に細菌感染が起こったようですが、全く知らない感染症でまだまだ知らないことは多そうです。最近タイ王室の王女がマイコプラズマ感染症とみられる病気で重体という報道がありました。マイコプラズマについては基本的なことは知っていましたが、どんな感染症なのかを紹介します。マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)は、インフルエンザや流行性結膜炎などと同じ5類感染症です。国立感染症研究所のデータによれば、1医療機関当りの平均報告数は過去に流行の目安となる1.00を超える年もありましたが、最近は0.67と落ち着いています。マイコプラズマ感染症はあまりなじみの...「マイコプラズマ感染症」の潜在的な脅威とは

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