悪玉脂質をつくる腸内細菌が肥満や高血糖を悪化
近年腸内細菌の研究が盛んになり、単に消化吸収に関与しているだけではなく、非常に様々な現象が明らかになってきました。腸内細菌の種類や数ははっきりしていませんが、種類は500〜1000、数は40兆とも100兆ともいわれています。その総重量は1〜2キログラムに達すると推定されています。理化学研究所は大学と連携してこの分野でも多くの研究成果を上げており、健康に悪影響を与える「悪玉脂質」であるトランス脂肪酸を産生する特定の腸内細菌が肥満を悪化させることを突き止めました。研究グループによると、腸内細菌は食事成分の一部を代謝して低分子化合物を産生します。このため食事がもたらす健康や病気と密接に関係しており、たとえば肉などに含まれるリン脂質は腸内細菌によって代謝された後に体内に吸収され、動脈硬化を悪化させる物質に変換され...悪玉脂質をつくる腸内細菌が肥満や高血糖を悪化
2023/02/28 10:45