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長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」
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2015/07/18

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  • 深夜の胡蝶

    …時計を眺めると12時37分、珍しくとても理想的な時間に就寝できそうだなぁ…と居間のあれこれを片付けていたところ、ハタハタハタ…と中空を羽ばたくものがいる。おやまぁ…と音の在処を探すと、アゲハチョウが1頭、天井近くに積んである乱れ箱に止まった。今日は日中、4頭ばかり越冬蛹が羽化して、昼過ぎには目出度く旅立っていったはずだが……そう言えば、本棚の裏のサッシの内側に、サナギが一つ在ったのを思い出した。明日の朝、太陽の下に翔び立って頂こう…と宿主は眠た顔だが、お嬢さんは益々元気にパタパタと電灯の周りを飛び、天井を渡り歩いている。仕方ないなぁ……偶々傍らに、蔵書整理中につき、長き眠りから顔を出していた文庫本が一冊。おやすみなさい。深夜の胡蝶

  • アブさん。

    午後の稽古が一段落して、外に出していた植木を部屋に入れたのと同時に、黒くて素早く飛ぶ賓客が一匹、稽古場に入ってきた。一頻り、中空をブンブン右往左往していたが、ピタリと静かになった。何処へ…と見回すと、黒くて意外と大きい蠅に似た虻にも見える虫が、お弟子さんが譜面をのせるテーブルの上にこちらを向いてピタリと鎮座している。どうしたものかと様子を見に近づくと、逃げるでもなく阿るでもなく、例によって手を摺り足を擦りながら安閑と、平べったい面上にデンと座を占めておりゃる。顔を眺めると何やら鼻が長くて、狂言面の嘯き(うそぶき)にも似たご面相である。仕方ないなぁ…何か仕出かしそうな悪人づれにも見えないので放っといて、次の予定まで自分の稽古をすることにした。するとどうしたことか、小一時間、私が独り浚っている間に、彼の賓客は...アブさん。

  • newborn!

    令和6年の春は、年々気の早くなるソメイヨシノ殿が思い掛けない茶目っ気を発揮して、大方の予想の裏をかき、4月に入ってからの開花となった。なんと何年ぶりの新学期、新年度での桜でありましょうか…と、門出を祝うに常になく嬉しい心持ちがして、8日月曜日は薄曇りの花見に出掛けたが、次の日の火曜日は、これまたお天道様がムラっ気を起こして、暴風雨…春の嵐となった。スズランの新芽も漸く頭を覗かせたものの、こう冷え込んでは幾ら花に誘われようとも、先駆けても良いこともありますまいから、もう暫くお待ちなさい…と越冬サナギたちに心のなかで言い聞かせていたところ…そんな1週間が過ぎようという金曜日、曇天の寒さに午近くなってようよう、ベランダの植木に水をやりにゆくと、枝に小さきものがぶら下がっておりました。そはいずくより来たりしか…と...newborn!

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