chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
意志による楽観主義のための読書日記 https://blog.goo.ne.jp/tetsu814-august

面白きこともなき世を面白くするのは楽観力、意志に力を与えるのが良い本 *****必読****推奨**閑なれば*ム

意志による楽観主義のための読書日記
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2015/07/14

arrow_drop_down
  • 歴史の中の大地動乱 奈良平安の地震と天皇 保立道久

    8−9世8−9世紀に起きた数多くの地震とその被害に対して、時の朝廷、天皇はどのように対応したのか。特に、9世紀の貞観時代に起きた陸奥海溝津波と2011年の東日本大震災との関連にも言及する。奈良時代の天皇では、聖武、孝謙など天武直系の時代、その後は桓武とその直系の天皇たちの時代の地震、噴火をとりあげ、869年に起きた陸奥の国沖の地震ならびに海溝津波とその時代の清和の対応を詳述した。古代の歴史では疫病や飢饉と出来事の関連付けが多いが、地震や噴火は列島に暮らす人々にとっては非常に身近で生活に直結するものだった。この時代には朝鮮半島でも大きな地震があり、百済が滅亡した時代には新羅慶州で大地震があり、9-10世紀にも白頭山の大噴火の記録もあり、三陸沖、朝鮮半島、大陸の同緯度のマグマ活動との関連も議論されている。朝廷...歴史の中の大地動乱奈良平安の地震と天皇保立道久

  • 東北のしきたり 鈴木士郎 ***

    東北六県などというが、歴史的経緯より9つの文化圏に分けられるという。北から津軽、南部、仙台、秋田、庄内、山形(置賜)、会津、福島中通り、福島浜通りとなっている。これは徳川政権時代に日本海航路の重要拠点である庄内に酒井氏が入り、福島地方には数多くの徳川家譜代の大名が入ったため。東北には伊達、佐竹、南部、津軽など江戸幕府にとっては油断のならない勢力を監視するため。こうしたことからそれぞれルーツの異なる文化圏が築かれることになる。元々の東北のにおいが強く残る津軽、南部、仙台と関東武士の文化が影響する秋田、東北ではないが越後の文化を上杉が持ち込んだ置賜、東海の徳川系が庄内と会津という具合。現在にまで残る各地の気質、風習やしきたりはこの時期の影響が色濃い。上杉氏が会津に入る前には蒲生氏郷が入っていたが、彼は千利休の...東北のしきたり鈴木士郎***

  • 科学の方法 中谷宇吉郎 ****

    初版が1958年で、2021年76刷で改版発行され、本書は77刷、筆者は1962年に死去されているのに、その後もずっと販売され続けているという岩波新書「科学の方法」。科学に向き合う姿勢や考え方を整理した一冊。科学というものは自然の現象を人間として捉えるときに、その現象を他人にも理解可能な形で定量的、定性的に解説しようとする試みである。自然の現象は人間がこの世に居なくても起きていることではあるが、人間の五感で捉えられる範囲を中心に分析することであるために、どうしても誤差が生じ、全く同じ現象を再現させることができない場合もあるが、近似的に同等の事象が再現可能であれば実験成功と考えていることも多い。つまり人間による科学には誤差や限界が存在するのが実態。動物や植物が遺伝や親による教えにより子孫に伝えてきた特性や知...科学の方法中谷宇吉郎****

  • 日本のしくじり史 大中 尚一 ****

    人は過去の出来事を学んで自分の行動に生かせるのか、という課題に挑む一冊。日本史の出来事は日本人にとっては教訓の宝庫であるはず。「歴史は繰り返さず、形を変えて何度も起きる」と言われるが、なかなか過去には学べないのが実情。古代から近代までのさまざまな出来事からの学びのポイントが一つのエピソードが4ページにまとめられ読みやすい。古代、当時の先進国隋や唐から取り入れた律令制だが、日本の実情には合わず、それでも当時の政権は律令制にこだわった。土地の国有性を進めたが、新規開拓推進のために三世一身の法から墾田永代私有へと開拓した田畑の私有を認めた。それでも、わざわざ税を余計に取られるために汗をかく農民はいなかった。なんとか税を逃れるため寺社や上級貴族への寄進を進めることで荘園が広がり、土地の公有制度は平安時代には、律令...日本のしくじり史大中尚一****

  • 承久の乱 日本史のターニングポイント 本郷和人 ****

    承久の乱は1221年に起こされ、鎌倉政権により1か月で反撃鎮圧された後鳥羽上皇による武力蜂起の呼びかけ。鎌倉政権の樹立は頼朝が征夷大将軍に叙された時なのか、鎌倉政権に主に東国における受領の任命権が与えられた時なのか、という問いかけがある。本書が取り上げたのは、当時の政権による施政権が及んでいた地域の土地の所有権、管轄権が京の朝廷から鎌倉により指名された武士に移行したきっかけになったのは承久の乱だったということ。これ以降650年に亘る武家による土地支配が続くことになった、という意味において日本史のターニングポイントだというのが本書。 たった一か月で鎮圧できるような武力蜂起の呼びかけはなぜ起こされたのか。その時点では鎌倉政権の頼朝、頼家、実朝という源氏将軍はいなくなり、北条氏による執権政権が朝廷からの親王の将...承久の乱日本史のターニングポイント本郷和人****

  • Amebloに引っ越ししています

    本ブログは今月よりAmebloに引っ越し中です。しばらくは共存いたしますが、引っ越し先のアドレスは以下のとおりですので、よろしくお願いします。意思による楽観のための読書日記 https://ameblo.jp/tetsu814-august/以上 Amebloに引っ越ししています

  • 歴史探偵 開戦から終戦まで 半藤一利 **

    半藤一利さんの講演録、エッセイ集をテーマに従い再編集した一冊。第一章は1984年の埼玉県自治研修所における講演録で太平洋戦争における提督のリーダシップを主題として、その在り方を解説した内容。明治時代のリーダー、アメリカの提督であるニミッツ、マッカーサーのリーダシップ、そしてアメリカ海軍組織、日本型リーダーであった大山巌、東郷平八郎と日本海海戦、威厳と人望、評判が悪い指揮官とは、ミッドウェイの南雲中将、牟田口廉也とインパール作戦、とそこで半藤一利があげる8つのリーダーシップの条件とは、1.仕事の決断をする2.部下に対して明確な目標を与える3.常に権威を明らかにすること4.指揮官として常に焦点の場所にいる5.情報は自分で収集せよ6.想像と現実の分離7.部下には最善の遂行を要求8.規格化された理論にすがるな第二...歴史探偵開戦から終戦まで半藤一利**

  • 外国人が見た日本 「誤解」と「再発見」の観光150年史 内田宗治 ***

    2025年の今年、日本の観光地や大都会に行くと「インバウンド」の人数が半端なく多いので、面食らうことが増えている。観光地の代表格である京都の町では、とくに桜や紅葉の季節、電車やバスに乗っての移動や街中の徒歩移動でも人の多さに参ってしまう。しかしこれは小泉ー麻生政権で力を入れ始めたクールジャパン戦略がある意味成功してきた結果でもある可能性がある。しかし一番の理由は日本製アニメやゲームの世界浸透とSNSやYouTubeなどで自動翻訳により世界中から視覚情報を通して日本の文化や食、芸術、安全性などが紹介されてきたこと、そして昨今の円安。多くの旅行者が口にするのは、人が親切で礼節があり勤勉で誠実、治安がいい、食が美味しい、トイレが素晴らしい、都会での公共交通が便利、古いものがよく守られている、社会的規律が守られて...外国人が見た日本「誤解」と「再発見」の観光150年史内田宗治***

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、意志による楽観主義のための読書日記さんをフォローしませんか?

ハンドル名
意志による楽観主義のための読書日記さん
ブログタイトル
意志による楽観主義のための読書日記
フォロー
意志による楽観主義のための読書日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用