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  • テラス席を作った―かさこそ森珈琲店【かさこそ森の物語<6>】

     部屋の片隅に立てかけられていたサーフボードや古い時代にこの保育園のこどもたちが使った台形の机などを持ち出して、テラス席を作った。あたたかな日差しが降ってきて、ゆらゆらと揺れながら宙<sora>を漂うテーブルを温めた。遠景に放し飼いの牛たちが見える。しあわせそうな家族がやってきて、早速、座ってくれた。梅の花が一輪、咲いた。 *「かさこそ森珈琲店」「かさこそ森文庫」「森のマドゥパン」は今週の月曜~木曜はお休みです。金曜~日曜まで開店します。「森のマドゥパン」は金曜・土曜だけの開店です。 テラス席を作った―かさこそ森珈琲店【かさこそ森の物語<6>】

  • 詩人の珈琲 【かさこそ森の物語<5>】

    朝、一杯のコーヒーを淹れる。至福のひととき。コーヒーの淹れ方は、故郷の町の画廊喫茶の店主の方法を習得した。そのオヤジは苦みばしった渋い男で、詩人で、元・左翼運動の闘士だということだったが、普段は物静かで、はにかんだような笑顔で若者たちに接してくれた。顔に刻まれた深い皺と、肩まで垂らした長い髪と、時々鋭い光を放つ眼などが、画廊と喫茶とが連結された空間によく似合っていた。まだ二十代前半だった私たちは、その店に通いつめ、絵のこと、文学のこと、音楽のこと、酒やコーヒーに関する薀蓄などを聞かされ、学んだ。豆は、市販の浅煎りの豆が入手できればそれでよろしい。手挽きミルが理想的だが、電動ミルでも、挽きながら目盛りを段階的に変化させ、粉が不ぞろいになるように加減して挽けばよい。紙フィルターに一杯の粉を入れ、その粉全体が漏...詩人の珈琲【かさこそ森の物語<5>】

  • かさこそ森珈琲店・開店 【かさそ森の物語<4>】

    「かさこそ森珈琲店」を開店しています。50年のドリップ歴を持つ筆者・高見が、珈琲に関する薀蓄を傾けながら、一杯一杯、丹念に淹れる珈琲が、本のある部屋「かさこそ森文庫」の空間と良くマッチし、「森のマドゥパン」の焼きたてのパンとの相性もよく、好評です。おもえば、「昭和の喫茶店」は、行く先々に個性豊かな店があり、渋い味わいの店主がおり、独特の味わいを持つ濃い珈琲を淹れてくれたものです。当時、若者だった私たちは、旅の途中で出会ったその喫茶店のマスターの話術に引き込まれ、またわが町の「私塾」に似た空気感を漂わせる店で、人生の方向を決定づける言葉や人に出会ったりしたものです。そのことを回顧し、ただ懐かしむわけではないのですが、私がここで珈琲を淹れる決断をしたのは、現代の珈琲文化が有名チェーン店やコンビニ珈琲に席巻され...かさこそ森珈琲店・開店【かさそ森の物語<4>】

  • communityspaceCasa-Coso森「自然治療研究室」が開室しました【かさこそ森の物語<3>】

    本日開店。communityspaceCasa-Coso森1月27日「自然治療研究室」開室します。「自然治療研究室」とは、・森を歩くこと・森で作業をすること・山と森の草木を採集したり栽培したりして、食在や薬草として利用することも「自然治癒力」を高め、さらに「テルミー(温熱療法)」「枇杷の葉療法」「整体」「指圧」「アーユルヴェーダ」「ヨガ」など、東洋の伝統療術を研究し、応用することを学ぶ場です。この地での構想18年を経て実現しました。これから、・だれが・いつ・どのような内容で企画し実施するかをミーティングしながら、ローテーションを決めて実行してゆきます。企画も参加も予約制です。お申込みは・高見乾司・中村哲郎・成澤けやき・右下友子の各々のメディア(追って詳細をお知らせします)からお願いします。 第一回は菊池敬...communityspaceCasa-Coso森「自然治療研究室」が開室しました【かさこそ森の物語<3>】

  • 「かさこそ森」で孵化して飛び立つもの/ネーミングの由来について 【かさこそ森の物語<2>】

    2023年1月20日の「コミュニテイースペースCasa-Coso森」のオープンの日をかぎりに、「のゆり保育園」はなくなりました。「のゆり児童園」は石井記念友愛社本館に隣接して新築され、保育園機能と学童保育などを総合的に行う施設として稼働しています。さて、そこでこの旧・のゆり保育園の跡地と園舎の利用については昨日の記事で述べたようなプロセスを経て進行し、無事にオープンの日を迎えたのですが、「ネーミング」が少し揺れ、まるで小さな蝶が孵化して飛び立ったような経緯があったので、記録しておきます。大変大事な要素を含んでいるのです。当初、この施設と運営形態全体を表す名称として「かさこそ森」というネーミングが提案されていました。それは、およそ25年前に、旧・のゆり保育園の先生方や父兄、子どもたちによって名付けられ、親し...「かさこそ森」で孵化して飛び立つもの/ネーミングの由来について【かさこそ森の物語<2>】

  • コミュニティスペースCasa-Coso森 無事、オープンしました

    *本文と画像の続きはのちほど。コミュニティスペースCasa-Coso森無事、オープンしました

  • コミュニティスペースCasa-Coso森 本日オープン

    コミュニティスペースCasa-Coso森いよいよ本日オープンします。たくさんの仲間たちが集まってくれています。コロナ対策万全にて、お越しください。コミュニティスペースCasa-Coso森本日オープン

  • 「かさこそ森珈琲店」開店します 【森へ行く道<114>】

    準備が進んでいる「かさこそ森交流館」の中の「かさこそ森文庫」の片隅で、「かさこそ森珈琲店」を開店します。ドリップ歴50年の私(高見)が丹念に淹れた極上の珈琲を古伊万里のそば猪口など厳選した器で提供しながら、コーヒー文化についての薀蓄を語ります。「本のある部屋/かさこそ森文庫」は美術書、短歌の歴史から現代までを探訪できる書籍類、九州の作家や宮崎の作家も網羅した文学作品、絵本・児童文学などがあり充実しています。近来、コーヒーは大手のお洒落なチェーン店が出来、コンビニでもある程度の味が確保されて安価に提供される時代が来ました。各地に自家焙煎の店もあり、手軽に家庭でコーヒーを淹れられる日々です。でも、半世紀にわたり、各地の珈琲を飲み歩いた私の観測では、珈琲文化が「均質化」しているという判定になります。どこに行って...「かさこそ森珈琲店」開店します【森へ行く道<114>】

  • 本のある部屋「かさこそ森文庫」 オープンします [本に会う旅<80>]

    石井記念友愛社の「旧・のゆり保育園」を改装した「かさこそ森」の開館準備が進んでいます。その模様は関わってくれているたくさんの人たちが、それぞれのフェィスブック等で発信しているので、そちらをご覧いただくこととして、私(高見)の受け持っている「本のある部屋/かさこそ森文庫」の展示がほぼ完成。とりあえず、そこにある棚や遊具などを利用してジャンル別に本を並べたところ、居心地の良い空間となったので、まずはここまでを報告しておきます。書籍類は、蔵書家で友愛社の事業支援にも関わった松浦兵市氏(故人)、のご寄贈本を中心に、誌と文学は筑紫野市在住の詩人・民俗学研究家の伊藤冬留・美絵子夫妻、児童図書・絵本類を三股晶子さん、画集・芸術論等を東京の鈴木千寿子さんと由布院の画家(匿名・故人)等からご寄贈いただいものからピックアップ...本のある部屋「かさこそ森文庫」オープンします[本に会う旅<80>]

  • 砂のクロニクル/船戸与一(毎日新聞社1991)[本に会う旅<79>]

    1970年代から80年代へかけて、中東を中心に通信線を張り巡らせる仕事をしていた友人がいる。その男は、私の小学校・中学校・高校と同じ学校で学んだ同級生である。中学時代は、二人とも文学に親しんだ仲だったが、たまたま工業高校の電気化に進学したことで、進路が分かれた。その彼は、通信建設会社に就職し、私は、絵と詩と文学と旅とに遊ぶ人生を過ごすことになった。どちらにもそれぞれの理由や契機や理論や歴史があるが、いずれも、歴史の大きな一齣であることに違いはない。その友人たちは、砂漠地帯での通信線施設が終わると、工事車両や機器などは、砂漠に捨てに行く、というのである。何とも乱暴な話だが、キイほ付けたまま砂漠に放置しておくと、どこからかゲリラや現地の民などか来て持ち去るというのである。遠路持ち帰り、処分するよりも、そのほう...砂のクロニクル/船戸与一(毎日新聞社1991)[本に会う旅<79>]

  • 「本の森」の旅人[本に会う旅<78>]

     *本文は作業中。「本の森」の旅人[本に会う旅<78>]

  • 銀鏡神楽「弓荘厳」から「柴荒神」へ 【宮崎神楽画帖<27>】

    これは19センチ×2メートル40センチの一連の画帖。画面が大きくはないが、山岳の夜景と弓矢の呪力によって魔が祓われ、清められた神楽の場に降臨した「柴荒神」がほど良くとらえられたのではないかと思う。「弓将軍」についてはこれまでに再三ふれているので記述を省略。「柴荒神」は山の神。岩戸開きの「柴引き」とは異なる、「荒神」の古形とみるべきである。「綱荒神」と「蛇切」ついてもすでに述べた。いずれ画集にまとめる時に整理します。銀鏡神楽「弓荘厳」から「柴荒神」へ【宮崎神楽画帖<27>】

  • 太刀の霊力で地霊を鎮め、神楽の場を画定する 【宮崎神楽画帖<26>】

    *本文は作業中。太刀の霊力で地霊を鎮め、神楽の場を画定する【宮崎神楽画帖<26>】

  • 勇壮な太刀の舞「岩潜」 【宮崎神楽画帖<25>】

    高千穂神楽「岩潜(いわくぐり)」は若者4人による勇壮な太刀の舞である。神楽も後半にさしかかり、睡魔に襲われ始め、夢と現の世界を行き来しはじめた拝観者もいるが、この曲が始まると、瞬時に現実の神楽世界に連れ戻される。どん、と太鼓がひときわ大きく打たれ、「舞い出し」と呼ばれる先導者に導かれて、四人の舞人(ほしゃどん=奉仕者殿)が舞い出るのである。*続きは作業中。勇壮な太刀の舞「岩潜」【宮崎神楽画帖<25>】

  • 藍のすくもを臼で搗き、藍玉を作る【藍を育て、染めるワークショッ<7>】

    山の畑で育てた藍草を刈り取り、乾燥させて3ヶ月をかけて作った「すくも」を取り出して「藍玉」を作る作業。場所は、開館準備が進む「かさこそ森」の片隅の小屋。「すくも」は、二ヶ月にわたり、かき混ぜ、鋤き返す作業が続いて発酵が完成したもの。プロの職人が行う厳しい工程。完成したすくもをもみ殻と藁の寝床で、一ヶ月ほど寝かせ、取り出す。取り出したすくもを臼で搗く。杵も手に入り、本格的なすくも搗きになった。 搗きあがったすくもを丸めると「藍玉」のできあがり。おはぎほどの大きさのものを少し平た目に仕上げ、真ん中にくぼみをつけておく。小屋の天井裏にこしらえた乾燥棚で乾かす。乾燥が終わったら、袋に入れ、冷蔵庫で保管する。3月から、いよいよ「藍立て」が始まる。藍のすくもを臼で搗き、藍玉を作る【藍を育て、染めるワークショッ<7>】

  • 「かさこそ森」へ【森へ行く道<113>】

    旧・のゆり保育園ほ改装して再利用する「かさこそ森交流館」が、1月21日のオープンを前に準備が進んでいます。いまのところ◇天然酵母の番屋さん「森のマドウパン」◇本格ドリップ珈琲と日替わりキッチンが予定されている「かさこそ森カフェ」◇森の草木染めを中心に集めた「かさこそ森ショップ」◇読書室「かさこそ森文庫」◇自然治療の治療師さんを招いたり、森を散歩することや森の野草・薬草で自然治癒力を高める学びをする「自然治療研究室」が予定されています。お楽しみに。「かさこそ森」へ【森へ行く道<113>】

  • 本の森を逍遥するとき―松浦兵市遺作集「ハイビスカス」/ボーダーインク(2004)[本に会う旅<76>]

    前回紹介した大量の書籍は、西都市在住の故・松浦兵市氏の蔵書である。松浦氏の娘さんである河内(松浦)真優子さんからのご寄贈によるものである。その真優子さんにより、この松浦さんの遺作集「ハイビスカス」が編まれた。同書の「あとがきに変えて―松浦真優子―」を転載しよう。『忘れもしない、2002年の七月、私は自営業のブティックを10年目にして、那覇市の牧志から新都心に移転しました。店舗改装のため、10年ぶりに1週間の休みを取り、故郷、宮崎に帰省しました。宮崎には毎年帰っていますが、いつも、店が気になり、とんぼがえりだった為、この時はいつに無く、わくわくしていました。ところが翌日、気分は一転しました。父のお見舞いに行く途中、姉が唐突に「真優子、お父さんは癌よ」と言ったからです。「あっ・・・・」私はショックで病院に着く...本の森を逍遥するとき―松浦兵市遺作集「ハイビスカス」/ボーダーインク(2004)[本に会う旅<76>]

  • 書物に埋もれて過ごす一日【宮崎神楽画帖<番外>】

    大量の書籍をご寄贈いただいた。概算で2000冊。西都市在住の故・松浦兵市氏の蔵書である。その本に埋もれて一日を過ごす。故人の愛書家が、人生の大半の時間を費やして集めた本の山には、その所有者の資質や傾向、人生観などが反映されて、独特の存在感を放つ例があるが、この場合がそれにあたる。松浦さんは、在野の歌人であった。若山牧水を生んだ宮崎という風土に抱かれながら、アララギにも所属していたらしい。その系統の歌集や歌論などの書物が、膨大な数量を占め、このコレクションの骨格をなす。「和歌」については古歌・古資料から現代の俵万智にいたるまで、体系的に揃えられている。それと並行して、単行本の山がある。これが読書人としての松浦さんの傾向を知る一群である。とくに宮崎の作家の全集、単行本、郷土史などは漏らさず集められていて、大切...書物に埋もれて過ごす一日【宮崎神楽画帖<番外>】

  • この闇に光をあてる神々の出現 【宮崎神楽画帖<24>】

    あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。今年はこの「宮崎神楽画帖」のシリーズの出版化を目指して書き進んでゆきます。日本神話の「岩戸開き」の段におけるスサノオの暴虐は、火山の爆発・地震・洪水・暴風雨・疫病などの天変地異・災難を象徴したものであり、神楽「岩戸開き」は、神々が集まって協議し、豊饒と融和とエロスの象徴である天鈿女命の神がかりの舞踏によって太陽神が再生され、このに世に光が回復するという物語を儀礼化したものである。戦争とコロナ過、災害などに遭遇している人類の現在に通じるテーマであろう。救世主たる大力の神や愛と平和の女神が現れることを願う新年。この闇に光をあてる神々の出現【宮崎神楽画帖<24>】

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