先日(4月13日)の東京新聞のコラム「筆洗」に、朝鮮民話の「ネギをうえた人」という話が紹介されていた。ネギを食べなかった頃、人はほかの人が牛に見えてしまうので、牛だと思って人を食べていた。ネギを食べると人が人に見えるようになる。そこで、、、、。という、ちょっとブラックな民話だ。おお!懐かしいと思った。というのも、この話を読んだのは高校のたしか2年生の時だったからだ。今から50年ほど前のことになるな、と考えるとちょっとびっくりする。高校生が普通だったら読まないであろう、この朝鮮民話集(金素雲編・岩波少年文庫)を紹介し、読むように勧めたのは当時通っていた都立高校の世界史担当の教師だった鈴木先生だ。この先生は、いわゆる大学受験用の世界史の授業は全く行わなかった。アフリカ史(ヨーロッパ諸国の植民地になる前、どんな...50年ぶりの「ネギをうえた人」