2018年のブログです*田中千穂子さんの『ひきこもりの家族関係』(2001・講談社+α新書)を再読しました。これもかなり久しぶりの再読です。田中さんは(じーじが勝手に尊敬し、大ファンである)本当に信頼できる力のある臨床家。子どもの遊戯療法などの本をこのブログでも何回かご紹介していますが、その臨床場面のていねいさと細やかさはすばらしいものがあります。その田中さんの「ひきこもり」論。本の帯には、「ひきこもる」ことは、そんなに悪いことなのか!?とあって、なかなか刺激的です。今回もいろいろと示唆を受けたのですが、その一つめは、ひきこもりは「対話する関係」の喪失、という視点。個人の病い、というとらえかたでなく、家族や友人らとの間で、対話をする関係が不十分なために、傷つき、人間関係から撤退している状態、ととらえます。...田中千穂子『ひきこもりの家族関係』2001・講談社-「ひきこもる」ことは、そんなに悪いことなのか!?