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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人) https://blog.goo.ne.jp/red777slope

こころの困りごと・悩みごと相談でじーじ臨床心理士が公園カウンセリング、訪問カウンセリング、面会交流の相談・援助などをやっています

赤坂正人 1954年生まれ 家庭裁判所調査官として司法臨床に従事 放送大学大学院臨床心理学プログラム修了 心理カウンセリング個人開業 臨床心理士 新潟市西区 心理療法、家族療法、遊戯療法、面会交流の相談・援助など 精神分析学会、遊戯療法学会会員 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006,『臨床心理学』)「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011,『遊戯療法学研究』)ほか

ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人)
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2015/02/19

1件〜100件

  • じーじは「終戦記念日」という言葉がきらいです-じーじの日記(2022.8.15)

    今日は、「終戦記念日」とのこと。しかし、じーじは、「終戦記念日」という言葉がきらいだ。「終戦」ではなく、正しくは「敗戦」である。じーじの尊敬する人々は、「敗戦」という正しい言葉を使う人が多い。「終戦」も「敗戦」もそんなに違わない、という意見もあるかもしれないが、事実は「敗戦」であった。連合国のポツダム宣言を受諾し、無条件降伏をしたわけである。軍国日本は瓦解した。どう考えても、「敗戦」である。しかし、自民党政府がお得意の、言葉の変更で、「敗戦」が「終戦」になっただけである。そのほうが、政府や自民党、そして、国民が受け入れやすかったのであろうと思う。しかしながら、事実から目をそらしていいけないと思う。事実を事実として、ありなままを歴史として記憶することが、本当の反省に繋がると思う。「敗戦」の反省を受けて、日本...じーじは「終戦記念日」という言葉がきらいです-じーじの日記(2022.8.15)

  • 大原槇子『クマイザサの二十三軒-東京から来た拓北農兵隊』1998・北海道新聞社

    2020年2月のブログです*大原槇子さんの『クマイザサの二十三軒-東京から来た拓北農兵隊』(1998・北海道新聞社)をようやく本棚で見つけて、読みました。去年の夏、「なつぞら」天陽くんのことから気になっている拓北農兵隊、旭川にも戦後開拓で苦労をした人たちがいたという本書を一度読んだ記憶があったのですが、その本がなかなか見つからずにさがすのに苦労しました。北海道関係の本棚を半年探しても見つからなかったので、今回、思い切って、全く関係のない本棚を眺めていたところ、なんと歴史書関係の本の間に隠れているのをようやく見つけ出しました。久しぶりに本を手にして、今回、初めて気がつきましたが、副題に、拓北農兵隊、とあります。やっぱりそうでした。敗戦直前に、東京から当時の上川郡神居村共栄(今の旭川市神居共栄)に開拓に入った...大原槇子『クマイザサの二十三軒-東京から来た拓北農兵隊』1998・北海道新聞社

  • 田中千穂子『障碍の児のこころ-関係性のなかでの育ち』2007・ユビキタスタジオ-ユーモアのちからに学ぶ

    たぶん2017年のブログです*田中千穂子さんの『障碍(しょうがい)の児(こ)のこころ-関係性のなかでの育ち』(2007・ユビキタスタジオ)を再読しました。この本もずいぶんいい本なのにかなりのひさしぶりで、自分の勉強不足を反省させられます。この中では、知的障碍で何らかのご事情から困難に陥ってしまった人たちへの田中さんの心理相談などの援助の様子が描かれています。かなりの事例が描かれ、その困難さを障碍者の人と一緒に少しずつ解決をしていく、あるいは、馴染んでいく田中さんの粘りとていねいなアプローチは感動的です。また、何かとたいへんなご家族にもていねいにより添う田中さんの姿もすばらしいです。そして、それらの援助活動の底には、やはりユーモアの力の大きさを感じさせられる場面が数多く描かれています。たくさん学ぶべきところ...田中千穂子『障碍の児のこころ-関係性のなかでの育ち』2007・ユビキタスタジオ-ユーモアのちからに学ぶ

  • 信濃川を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもゆうゆうゆったりします

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...信濃川を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもゆうゆうゆったりします

  • 岩宮恵子『生きにくい子どもたち-カウンセリング日誌から』2009・岩波現代文庫-ていねいな子どもの心理療法に学ぶ

    たぶん2014年ころのブログです*岩宮恵子さんの『生きにくい子どもたち-カウンセリング日誌から』(2009・岩波現代文庫)を久しぶりに再読しました。文庫本は2009年以来の2回目だと思うのですが、だいぶご無沙汰をしていました(岩宮さん、ごめんなさい)。もっとも、1997年に出た単行本も何回か読んでいるので、この本にはずいぶん勉強をさせてもらっている本です(岩宮さん、ありがとうございます)。本の中では、とても丁寧な心理療法の様子が、たいへんこまやかに描かれていて、すごく参考になります。事例のひとつは、過剰適応の小学男子のケース。チックとおねしょという症状で来談をしますが、箱庭をする中で、自らのこころの無意識の部分をうまく統合して、生き生きとした自分を取り戻します。もうひとつは、拒食症の小学女子のケース。食事...岩宮恵子『生きにくい子どもたち-カウンセリング日誌から』2009・岩波現代文庫-ていねいな子どもの心理療法に学ぶ

  • 宮本常一『民俗学の旅』1993・講談社学術文庫-良心的な学者の姿勢に学ぶ

    2019年秋のブログです*天陽くんこと神田日勝さんも出てくる石井次雄さんの『拓北農兵隊』を読んでいたら、宮本常一さんの名著『民俗学の旅』(1993・講談社学術文庫)が引用されていた。宮本さんの民俗学は、庶民の立場から、庶民の目線で、庶民の生活がとらえられていて、親しみのある学問である。その宮本さんが、拓北農兵隊に関係していて、びっくりだった。敗戦直前、宮本さんは大阪府のお役人さんで、拓北農兵隊(宮本さんは、帰農隊、と書いている)の大阪隊を引率したという。そして、敗戦後の秋にも、帰農隊を北海道まで引率したが、最終地までは同行できずに、そのことを反省している。その帰り道、夏に引率をした拓北農兵隊の開拓地を訪れ、その悲惨な状況を見て、反省を深めるという記述がなされる。良心的な学者だけに、ご自分の関係された事業の...宮本常一『民俗学の旅』1993・講談社学術文庫-良心的な学者の姿勢に学ぶ

  • ちびっ子とも遊びながらの訪問カウンセリングは、こころもわくわくワンパクになります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が訪問カウンセリングや公園カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは訪問ウンセリングと同じです。メールカウンセリング...ちびっ子とも遊びながらの訪問カウンセリングは、こころもわくわくワンパクになります

  • A・グッゲンビュール・クレイグ(長井真理訳)『魂の荒野』1989・創元社

    2019年11月のブログです*本棚を眺めていたら、ユング派のA・グッゲンビュール・クレイグさんの『魂の荒野』(長井真理訳・1989・創元社)が目に入りましたので、すごく久しぶりに再読をしました。ひょっとすると、30年ぶりくらいかもしれません(グッゲンビュール・クレイグさん、ごめんなさい)。本書はいわゆる精神病質の人についての本。精神病質とは犯罪者や独裁者などに多い性格というか精神的な病気で、現在の分類では反社会性パーソナリティ障害に近いと思いますが、わたしは裁判所でもお会いして苦労した経験があります。対応がなかなか難しいですし、治療は相当に困難なようです。しかし、本書はその特徴をよく考察していて、参考になります。訳は精神科医の長井真理さん。木村敏さんのお弟子さんで、明確な翻訳で読みやすい日本語です。そして...A・グッゲンビュール・クレイグ(長井真理訳)『魂の荒野』1989・創元社

  • 柚月裕子『あしたの君へ』2019・文春文庫-家裁調査官補くんの迷い、不安、成長を描く

    2020年夏のブログです*柚月裕子さんの『あしたの君へ』(2019・文春文庫)を読みました。これも旭川の本屋さんで見つけました。久しぶりに家裁調査官が主人公の本。というか、正確にはまだ研修中の調査官の一歩手前の調査官補、男子カンポちゃんが主人公です。じーじの現役時代、こんな推理小説になるような難しい事件はなかったよな、と思いながらも、しかし、じーじが凡庸で気づかなかっただけかな、と反省をしたり…。もっとも、話をきけばきくだけ、真実は深まるということはあったかもしれないな、という感想もあります。ただし、今となってみれば、ただ話をきくだけでは、話は深まらないし…、とも思い、やはり経験と研鑽が大事か…、とまたまた反省。例によって、あらすじはあえて書きません。感想に限ろうと思うのですが、これがなかなか難しい。元同...柚月裕子『あしたの君へ』2019・文春文庫-家裁調査官補くんの迷い、不安、成長を描く

  • あかちゃんをあやしながらの訪問カウンセリングは、こころもニコニコほんわりします

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が訪問カウンセリングや公園カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは訪問ウンセリングと同じです。メールカウンセリング...あかちゃんをあやしながらの訪問カウンセリングは、こころもニコニコほんわりします

  • 村澤真保呂・村澤和多里『中井久夫との対話-生命、こころ、世界』2018・河出書房新社

    2019年冬のブログです*村澤真保呂さんと村澤和多里さんの『中井久夫との対話-生命、こころ、世界』(2018・河出書房新社)を読みました。お二人のお父さんが中井さんと大の親友で、お二人は子どもの頃から中井さんのことを、ナカイのおじさん、と慕っていた間柄とのことで、そういうこともあってこの本が書かれたようです。すごく面白かったです。そして、刺激的でした。第一部は、中井さんとの対話。中井さんの本音トークが久しぶりに聞けますが、その丁寧な語りは貴重です。治療とは患者さんの内なる自然を回復すること、とか、治療には遊びが大切、などなど、意味深い発言がなされています。中井さんの発言から、深い思索が導かれるようで、なんとなく襟を正して読むような感じになりました。第二部は、中井さんの思想を村澤さんたちが解説を試みています...村澤真保呂・村澤和多里『中井久夫との対話-生命、こころ、世界』2018・河出書房新社

  • 石井次雄『拓北農兵隊-戦災集団疎開者が辿った苦闘の記録』2019・旬報社-なつぞら・天陽くんの苦労を想う

    2019年秋のブログです*石井次雄さんの『拓北農兵隊-戦災集団疎開者が辿った苦闘の記録』(2019・旬報社)を読みました。拓北農兵隊、あの天陽くん一家が十勝で苦労をした開拓団。そして、開高健さんの『ロビンソンの末裔』にも描かれています。本書を読むと、時の政府やお役人のいいかげんさと現地の困惑ぶり、その中でたいへんな苦労を強いられた人々の姿がよくわかります。著者自身も北海道の長沼町というところに開拓に入って、苦労をされたかた。その筆は重いです。感情に流されずに、たくさんの貴重な資料や書物をもとに、冷静に、客観的に、この農業政策の無謀さと無責任さを描き出しています。立案者には戦後、政治家や企業家になるかたもいますが、おそらくはきちんとした総括はなされていないでしょう。ましてや、組織の一員だったそれぞれのお役人...石井次雄『拓北農兵隊-戦災集団疎開者が辿った苦闘の記録』2019・旬報社-なつぞら・天陽くんの苦労を想う

  • 日本海と佐渡を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもひろびろ大きくなります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...日本海と佐渡を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもひろびろ大きくなります

  • 開高健『ロビンソンの末裔』1973・新潮文庫-政府に翻弄された北海道開拓民の苦闘を描く

    2019年秋のブログです*開高健さんの『ロビンソンの末裔』(1973・新潮文庫)を再読しました。「なつぞら」の天陽くん一家の苦難が、やはり敗戦前後の政府のいいかげんな北海道開拓計画に翻弄されたものであることがわかって、それと同じような苦労をされた人々のお話をきちんと読もうと思いました。拓北農兵隊、という名称の開拓団ですが、全くの素人集団による北海道の開拓計画でした。主人公たちが開拓に入ったのは、旭川からかなり山のほうに入った大雪山のふもとの「上開地区」。拓いた農地は自分のものになる、家も用意してある、農機具も貸与する、などなど、いいことづくめの勧誘でしたが、実際には、嘘もあったりして、その苦労は明治時代の屯田兵より過酷だったといえそうです。土地は農作物ができないようなやせた土地で、地元の人たちも手をつけな...開高健『ロビンソンの末裔』1973・新潮文庫-政府に翻弄された北海道開拓民の苦闘を描く

  • 中井久夫『こんなとき私はどうしてきたか』2007・医学書院-希望を失わないちから

    2019年2月のブログです*中井久夫さんの『こんなとき私はどうしてきたか』(2007・医学書院)を再読しました。たぶん、数年前、大学院の精神科実習の頃に購入したのではないかと思いますが、その後、2種類の付箋が貼られていますので、読むのは今回で3回目だと思います。本の帯に、希望を失わない力、とあって、統合失調症の患者さんへの細やかで、丁寧で、それでいて、実践的な配慮が綴られています。もともとはある精神病院の医師と看護師の研修会での講義をまとめた本で、とてもわかりやすく述べられている点が特色です。今回、印象に残ったことを一つ、二つ。一つめは、妄想を語れる時期や独り言を語れる時期は、それまでの形のない恐怖に直面していた時期を抜け出した時にあたる、という指摘。とかく、妄想や独り言は否定的にとらえがちですが、肯定的...中井久夫『こんなとき私はどうしてきたか』2007・医学書院-希望を失わないちから

  • おおゆきやま、ってどこだ?カーナビに出ないぞ!-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*北海道東川町にいます。散歩をしています。今朝も大雪山旭岳と十勝岳がきれいに見えて、特に今日は、十勝岳の噴火口から噴煙がモクモクと昇っている様子がよく見えました。東川町からは十勝岳も近いのですね。さて、東川の道の駅で休憩をしていると、大学生風の男女15人くらいのグループがレンタカーに分乗してやってきました。大学生はまだ夏休み中なのですね。雰囲気からするとお勉強をする真面目なお仲間ではなく、お遊びの中心のサークル仲間らしい雰囲気がプンプンです。その時、ある若者が、「おおゆきやま、ってどこだ?カーナビに出ないぞ!」と叫んでいます。おおゆきやま?そんな山あったっけ?と考えていると、仲間が、「それは、たいせつざん、と読むんじゃないかな?」と教えています。なるほど、おおゆきやま、では、いかに...おおゆきやま、ってどこだ?カーナビに出ないぞ!-じーじの旅・セレクト

  • 田中千穂子『プレイセラピーへの手びき-関係の綾をどう読みとるか』2011・日本評論社-その2・プレイセラピーを言葉にする

    2018年のブログです*田中千穂子さんの『プレイセラピーへの手びき-関係の綾をどう読みとるか』(2011・日本評論社)を再読しました。2011年に簡単なブログを書いていますが、なんと7年ぶり。この間、修士論文の引用文献にさせてもらったりして、断片的な再読はしていましたが、改めての通読は本当に久しぶりになってしまいました(田中さん、ごめんなさい)。しかし、やっぱりすごい本です。プレイセラピーをこれだけ言葉にできた本は少ないと思います。子どもの動きだけでなく、セラピストの動き、セラピストのこころの動き、それらがとてもていねいに、細やかに記されています。田中さんがおっしゃる、セラピストの洗練された主観性、経験に裏づけられた専門的な勘、そういったものを高める工夫が示されます。そして、田中さんのセラピーで圧巻なのが...田中千穂子『プレイセラピーへの手びき-関係の綾をどう読みとるか』2011・日本評論社-その2・プレイセラピーを言葉にする

  • 北海道東川町で2017羽衣音楽祭がありました(その2)-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*北海道東川町にいます。今日は東川町でのアマチュアバンドの音楽祭・羽衣音楽祭の日。人混みが大嫌いなじーじは、音楽祭に行こうかどうか、迷っていましたが、まずは朝早くからの練習風景を見学に行ったところ、駐車場にはまだあまり車がなく、いい予感(?)がしました(アマチュアバンドのみなさん、ごめんなさい)。演奏開始の午前10時半、人出はまあまあで、人混みの嫌いなじーじでもなんとか耐えられる程度。ステージからは少し離れてしまいますが、日陰のある池の近くのベンチに座ってくつろいでいると、音楽会はスタートしました。観客は子ども連れの家族が多く、和気あいあいの雰囲気で、子どもたちは音楽より、池のそばでトンボ捕りに夢中で、いい感じです。近くの保育園では、日曜保育もやっているらしく、保育士さんと子どもた...北海道東川町で2017羽衣音楽祭がありました(その2)-じーじの旅・セレクト

  • 北海道東川町で2017羽衣音楽祭がありました(その1)-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*北海道東川町にいます。朝夕、散歩をしています。今日の夕方は、久しぶりに大雪山旭岳がきれいに見えて、十勝岳もその噴煙がよく見えます。さらに散歩を続けていると、何やら音楽演奏が聴こえてきました。そういえば、北海道新聞に、明日、東川町でアマチュアバンドの音楽祭・羽衣音楽祭(町の羽衣公園という音楽堂もある広い公園で行われます。先日の大黒摩季さんの無料コンサートもここで行われました)と書かれていました。練習風景とはいえ、生の演奏はいいものです。しばし、聴き入ってしまいました。近くの保育園の子どもたちも散歩にやってきて、音楽にあわせて(?)、元気に走り回っています。新潟にも日本海夕日コンサートという大きな野外コンサートがあって、私も若い頃はビールを持って、家族と聴きに行ったものですが、最近は...北海道東川町で2017羽衣音楽祭がありました(その1)-じーじの旅・セレクト

  • 小倉清『思春期の臨床-小倉清著作集2』2006・岩崎学術出版社-子どもの精神科医のていねいな面接に学ぶ

    たぶん2015年ころのブログです*小倉清さんの『思春期の臨床-小倉清著作集2』(2006・岩崎学術出版社)を再読しました。この本もずいぶん久しぶりで、ところどころにアンダーラインや付箋があったのですが、例のごとく(?)ほとんど覚えておらず、またまた新鮮な気持ちで読ませていただきました。思春期の患者さんに対する小倉さんの思いもとても「熱く」、生半可な気持ちで関わることを戒められている箇所が多くあり、襟をただされる思いでした。また、この本では懐かしい論文に出合うことができました。例によって覚えてはいなかったのですが(?)、まずは「弱い父親-臨床ケースをとおして」という論文。これはずいぶん前に出た『父親の深層』(1984・有斐閣)という論文集に載っていたらしいのですが、まったく気がつきませんでした(小倉さん、ご...小倉清『思春期の臨床-小倉清著作集2』2006・岩崎学術出版社-子どもの精神科医のていねいな面接に学ぶ

  • 3年ぶりにエゾユキウサギくんに会いました!-じーじの旅・セレクト

    2021年夏のブログです*朝、道の駅近くの公園の駐車場にタントくんをとめてぼーっとしていると、駐車場の入り口に黒い動物!犬かな?猫かな?と思って見ていると、なんか、ぴょん、ぴょん、しています。ぴょん、ぴょん?ぴょん、ぴょん、といえば、ウサギくん!そう、エゾユキウサギくんです。ユキウサギくんなのですが、夏なので真っ黒。3年前に会った時には茶色のユキウサギくんでしたが、今回は真っ黒くろすけくんです。駐車場の隣りが大きなとうもろこし畑なので、朝ごはんを食べにやってきたのかもしれません。じーじがなおもぼーっと見ていると、ユキウサギくんもじーっとしています。カウンセリングの時はしんぼう強いじーじですが、ふだんはどちらかというと短気なほうなので、じーじがタントくんから降りてみると、ユキウサギくんはあやしい気配を察知し...3年ぶりにエゾユキウサギくんに会いました!-じーじの旅・セレクト

  • 河合俊雄編著『ユング派心理療法』2013・ミネルヴァ書房-ユング派の分析に学ぶ

    2018年のブログです*河合俊雄さん編著の『ユング派心理療法』(2013・ミネルヴァ書房)を再読しました。たぶん2回目だと思うのですが(?)、例によってあまり自信はありません。以前読んだ時には当時のじーじの力不足のせいで、あまり理解できたとはいえなかったように思うのですが(河合さん、ごめんなさい)、今回は少しだけ以前より理解できた箇所もあったように思います。解説編と事例編の二部構成で、解説編では、心理療法における第三のもの、という論点に興味をひかれました。精神分析のウィニコットのいう中間領域や藤山直樹さんのいう第三の主体、あるいは、クライン派の考えなどをめぐって、ユング派から見たイメージの考えなども含めて、考察がなされます。イメージから物語、象徴との関連など、考察は広がって、こちらの想像力も喚起される感じ...河合俊雄編著『ユング派心理療法』2013・ミネルヴァ書房-ユング派の分析に学ぶ

  • 2019羽衣音楽祭に行ってきました-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*昨日は東川町であった2019羽衣音楽祭に行ってきました。もう23回目になるのだそうです。以前にもおじゃましたことがあるのですが、東川町にあるかなり広くて立派な羽衣公園で行われます。野外ステージのある公園、大きな池や山もあって、ふだんから子どもたちが元気に遊んでいる公園です。そこで行われるアマチュアバンドの音楽祭、12組のバンドが朝の10時半から5夕方5時半までの7時間、素敵な演奏を聴かせてくれます。ふだんはあまり音楽とは縁がないじーじですが、生演奏はやっぱり違います。聴いているうちにこころがゆるやかになってきて、ひさしぶりにお昼から生ビールをいただきます。酔いもあって、こころがさらに浮き立ちました。アマチュアバンドといっても、あちこちでライブをしていたり、CDを出している人たちも...2019羽衣音楽祭に行ってきました-じーじの旅・セレクト

  • サロベツ原野に行ってきました-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*旭川や東川町は最近、朝晩は少し涼しくなってきましたが、昼間はあいかわらず30℃を超える暑さで、暑さに弱いじーじはぐったり、そこで今度は北に行ってみることにしました。目的地はサロベツ原野。以前、2回ほど行ったことがあり、今回は5年ぶりくらいです。海が好なじーじは海沿いを行くことにしました。士別まで北上して、そこから西へ日本海をめざします。途中、昨年、お世話になった朱鞠内の近くを通過、思い出が蘇ります。日本海に出るとひたすら北上、天塩町を過ぎて、サロベツ原野に到着です。このあたりは、先日、火野正平さんが自転車旅で訪れたところ。正平さんが怖がっていた展望塔にも上りました。サロベツ原野は多くの沼と広い湿原が広がっていて、とても気持ちがいいです。残念ながら利尻富士は見えませんでしたが、新潟...サロベツ原野に行ってきました-じーじの旅・セレクト

  • 野田知佑『ユーコン漂流』2019・モンベルブックス-野田さんと愛犬ガクのアラスカ・ユーコン川漂流記

    野田知佑『ユーコン漂流』(2019・モンベルブックス)を読む。東川の道の駅にあるモンベルに、いい本はないかな?と(いい服は?でないところがじーじらしい!)入ってみたところ、ペーパーバック版の本書を発見。以前、文庫本で読んだことがあるが、そろそろ中身を忘れてきていたので(?)、購入。値段も手頃で、なかなか格好いい本なので、袋は断わって、手に持った。表紙のカヌーにのる野田さんとガクの写真がいい。本書は野田さんと愛犬ガクが30年ほど前にアラスカのユーコン川を3年に分けてカヌーで下った記録。カヌーによる川下りだけでなく、現地のインディアンやエスキモーとの交遊がとても楽しい。現地の人々とうまく付き合えないでいる欧米人とは対照的に、野田さんの表裏のない態度での現地の人たちとの付き合いが面白い。そして、アラスカといえば...野田知佑『ユーコン漂流』2019・モンベルブックス-野田さんと愛犬ガクのアラスカ・ユーコン川漂流記

  • 小倉清『子どもの臨床-小倉清著作集1』2006・岩崎学術出版社-子どもの精神科医のていねいな面接に学ぶ

    たぶん2015年ころのブログです*小倉清さんの『子どもの臨床-小倉清著作集1』(2006・岩崎学術出版社)を再読しました。この本も前に何回か読んでいますが、今回はたぶん5年ぶりくらいです。いつものことながら(?)、多少の記憶はあったのですが、内容をほとんど忘れていて、時々、アンダ-ラインのところや付箋のところに出合うと、懐かしさを覚えながらも、また新鮮な気持ちになって読ませてもらいました。論文集なので、いつもの「熱い」小倉さんが、それを内に秘めながらも、冷静に論述しているところが印象的です。巻頭論文は精神分析学会の学会賞受賞記念講演の論文。しかし、臨床現場第一主義の小倉さんらしく、ほとんどを事例のお話で通しているところがすごいなと思いました。論文はいずれもていねいな面接風景の描写とそれへの具体的な治療者・...小倉清『子どもの臨床-小倉清著作集1』2006・岩崎学術出版社-子どもの精神科医のていねいな面接に学ぶ

  • キタキツネくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもこんこん軽やかになります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...キタキツネくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもこんこん軽やかになります

  • 伊坂幸太郎『砂漠』2017・実業之日本社文庫-伊坂ワールド全開の学生小説です!

    伊坂幸太郎『砂漠』(2017・実業之日本社文庫)を旭川の古本屋さんで買って読む。だいぶ前に単行本で読んだ記憶がうっすらとあったが、中身を忘れてしまっていて、旅先で本棚の確認もできず(かりに確認をしても見つけられるともかぎらず…)、古本のわりに少し高かったがつい買ってしまう(うちの奥さんには内緒)。これがいい小説。伊坂ワールド全開だ。例によって、あらすじは書かないが、盛岡から仙台の大学の法学部に進学した真面目な主人公が、友人とのつきあいの中でいろいろな経験をして、こころの幅を広げていくさまが、ユーモラスに描かれていて心地よい。もちろん、楽しいだけでなく、たくさんの哀しみや憤り、怒りなども丁寧に描かれていて、青春の苦しさも感じられる。真面目で少し堅苦しい主人公と好対照なのが、理屈より行動を重視する友人の西嶋。...伊坂幸太郎『砂漠』2017・実業之日本社文庫-伊坂ワールド全開の学生小説です!

  • 土居健郎『臨床精神医学の方法』2009・岩崎学術出版社-冷静な「熱さ」に深い理解の原点を見る

    2018年のブログです*土居健郎さんの『臨床精神医学の方法』(2009・岩崎学術出版社)を再読しました。精神科デイケアのボランティアの合間に読んでいたら、面白くてやめられなくなり、メンバーさんそっちのけで(?)読んでしまいました(メンバーさん、ごめんなさい)。久しぶりの再読で、あいかわらず、中身は覚えておらず、新鮮な気持ちで読んでしまいましたが、土居さんの晩年の論文と講演録からなっています。特に、2007年の講演は、土居さんが講演としてはめずらしく症例とその治療体験をいくつもご紹介され、そのいずれもがとても感動的です。指定討論者の藤山直樹さんが、土居先生は(面接の場で)ものすごく生きている、と感想を述べられていますが、その感想がすごく印象的です。土居さんの嘘のない、正直な生き方のそのすごさが患者さんに伝わ...土居健郎『臨床精神医学の方法』2009・岩崎学術出版社-冷静な「熱さ」に深い理解の原点を見る

  • エゾシカさんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴょんぴょんしなやかになります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...エゾシカさんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴょんぴょんしなやかになります

  • ちいさな、ちいさな、子どもたちの物語2019-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*道の駅で休憩をしていると、いろいろとほほえましい光景を目にします。今朝は、歯ブラシをくわえたお父さんのうしろを、同じように歯ブラシをくわえた小さな男の子が歩いていて、なんとなく笑えます。その後ろには、髪の毛をまとめながら歩いているお母さんのあとを、これまた髪の毛をまとめようと苦戦中の小さな女の子が歩いていきます。見ていると、親とそっくりのことをしていて、きみたちは間違いなく親子だね、と言いたくなります。子どもというのは、本当に親と同じことをします。無意識のことなのでしょうが、すごいです。それも親の背中を見てのことですので、油断できません。できれば、いい背中を見せてあげたいな、と思います。自分ができなかった反省をこめて…。(2019.8記)ちいさな、ちいさな、子どもたちの物語2019-じーじの旅・セレクト

  • 河合隼雄編『ユング派の心理療法』1998・日本評論社-ユング派の分析に学ぶ

    2018年のブログです*河合隼雄さん編集の『ユング派の心理療法』(1998・日本評論社)を再読しました。このところ、なぜかユング派が気になっていて、この本も本棚の隅に見つけて、読みました。ちょうど20年前の本で、私も2~3回読んでいるはずで(?)、付箋も2種類の付箋があちこちに貼られ、アンダーラインも引かれているのですが、例によって、記憶はあいまいで、またまた新鮮な(?)気持ちで読んでしまいました。面白かったです。古い本なので、今は大家になった人達の中堅時代の論文が多いですが、みなさん、当時は日本に13人しかいなかったユング派の資格を取った人たちで、当時の熱意みたいなものが伝わってきます。もちろん、中身もそれぞれ多彩で、深く、今読んでも勉強になりますし、いろいろと刺激されるところが多いです。今回、印象に残...河合隼雄編『ユング派の心理療法』1998・日本評論社-ユング派の分析に学ぶ

  • (想像ですが、)クマさんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもずんずん強くなりそうです

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...(想像ですが、)クマさんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもずんずん強くなりそうです

  • カラスくんの苦手なことをもうひとつ見つけました!-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*東川町にいます。毎朝、散歩をしています。今日は朝、雨が降ったり、やんだりだったので、少し様子を見ていたのですが、昼前になって傘を持って散歩に出かけました。散歩をしていると、あいかわらず、カラスくんが電線にとまっていて、カア、カア、と鳴いています。いつもは、パン!と拍手で撃退をするところなのですが、昼前で、あまり音も立てられません。そこで、電線の下までいって、カラスくんを見つめてみました。すると、どうでしょう!カラスくんがなぜか、逃げて行ってしまいます。うん?新しい撃退方法です。恥ずかしがり屋のカラスくんなのでしょうか?別のカラスくんにも試してみると、カア(なんだよ!)、カア(面倒くさいやつだな!)、と、やはり逃げていきます。そんなに脅かしているつもりはないのですが、カラスくんは、...カラスくんの苦手なことをもうひとつ見つけました!-じーじの旅・セレクト

  • 木田元・計見一雄『精神の哲学・肉体の哲学-形而上学的思考から自然的思考へ』2010・講談社

    2015年5月のブログです*じーじが大好きで尊敬をしている哲学者・木田元さんの対談本『精神の哲学・肉体の哲学-形而上学的思考から自然的思考へ』(2010・講談社)』を読みました。木田さんはハイデガーを研究しながら,その著『存在と時間』の未完さを指摘し,従来のいわゆる西洋哲学全般の限界にも論及をして,「反哲学」を唱えた人。ギリシャ哲学からデカルトに至る西洋哲学をもっと広い視野から捉えなおした哲学者といえると思います。そして,本書でも紹介をしているニーチェやメルロ・ポンティなどの西洋哲学を超えようとした哲学者の考えを「肉体」の哲学として捉え,本書の中で紹介し,その本質に迫っていると思います(これで間違っていないと思うのですが…)。これは従来の心身二元論の限界から新しい総体的,総合的な一元論への見直しということ...木田元・計見一雄『精神の哲学・肉体の哲学-形而上学的思考から自然的思考へ』2010・講談社

  • エゾユキウサギくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴょんぴょん元気になります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...エゾユキウサギくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴょんぴょん元気になります

  • オホーツク海を見にいってきました-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*このところ、旭川や東川町も暑い日が続いているので、暑さに弱いじーじは涼しさを求めて出かけることにしました。北の稚内か、東の知床か、どっちがいいか迷いましたが、今回はクマさんに会える可能性もある知床にしました。ひたすら東を目指してタントくんに頑張ってもらい、まずはオホーツク海沿岸の常呂町。カーリングの美人ちゃんたちを輩出している町です。それほど大きくはない町ですが、立派なカーリング場があり、その近くには、昔、オリンピックに出たチーム青森を破った常呂中学校もあります(常呂中学校のメンバーはのちにロコソラーレになり、負けたチーム青森も常呂町出身のメンバーでした)。田舎町でカーリングを始めた先達たちはすごいなと思いました。その後、網走、小清水を経て、知床へ。クマさんには会えませんでしたが...オホーツク海を見にいってきました-じーじの旅・セレクト

  • 小此木啓吾『精神分析のおはなし』2016・創元こころ文庫-人と人との関係をていねいに見る視点

    2016年のブログです*小此木啓吾さんの『精神分析のおはなし』(2016・創元こころ文庫)を読みました。単行本は1999年に出ていたらしいのですが、読みそびれていて、今回、文庫本で初めて読ませていただきました。研究会などでの講演をまとめたものですが、人生全般の心理的な課題を、いくつかのテーマに分けて、細かく、ていねいに解説をされています。甘えと自立、対象喪失と喪、さらには、懐かしい、シゾイド人間や自己愛人間のお話なども出てきました。シゾイド人間と自己愛人間が裏表の関係にある、という指摘は、今回、初めて、気がついて、なるほどと思いました。このところ、気になっていた対象喪失と喪の問題もさらに考えることができました。学ぶところの多い本ですが、今回、個人的に一番印象に残ったのは、親が生き残るというテーマ。幼年期や...小此木啓吾『精神分析のおはなし』2016・創元こころ文庫-人と人との関係をていねいに見る視点

  • ラベンダーを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもしっとり美しくなります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...ラベンダーを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもしっとり美しくなります

  • 朝の散歩で東川町の歴史を知る-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*東川町にいます。毎朝、散歩をしていると、古い倉庫がたくさんあることに気づきます。レンガの壁には東川町農協とか東川村農協などと書かれていて、なかなか風情があります。小樽のようにうまく活用されたらいいのにな、と思っていたら、先日の写真フェスティバルの会場になったりして、素敵でした。今の中心街より少し外れたところに倉庫がいっぱいあって、なんとなく不思議に感じていたのですが、今朝の散歩の途中でひとつの石碑を見つけて、理由が判明しました。石碑を読むと、そこは旧旭川電気軌道という鉄道の東川駅の跡。そういえば、じーじが子どもの頃、旭川四条駅から東川まで電車が走っていたことを思い出しました。残念ながら50年くらい前に廃止になってしまったのですが、その東川駅の近くに倉庫があったようです。鉄道でお米...朝の散歩で東川町の歴史を知る-じーじの旅・セレクト

  • 滝川一廣『新しい思春期像と精神療法』2004・金剛出版-子どものことを考える精神科医に学ぶ

    2019年6月のブログです*滝川一廣さんの『新しい思春期像と精神療法』(2004・金剛出版)を再読しました。5月の遊戯療法学会で滝川さんのお話をお聞きして、やはりすごい人だと思い、この本も再読しました。いい本です。臨床中心に、理屈ではなく、現実をわかりやすく説明してくださいます。特に、デビュー論文が摂食障害の論文だったということもあって、摂食障害とその治療についての記述がすごいですし、それでいてわかりやすく、身近な感じがする論考です。例によって、印象に残ったことを一つ、二つ。一つめは、いじめについて。いじめは悪ふざけのレベルから恐喝のレベルまで幅広いのですが、滝川さんは、どのいじめも子ども集団の中での相互作用として生じている現象、と捉えます。それゆえに、加害者意識が生じにくいことを指摘されますが、いじめの...滝川一廣『新しい思春期像と精神療法』2004・金剛出版-子どものことを考える精神科医に学ぶ

  • じゃがいもの花を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもほくほく温かくなります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...じゃがいもの花を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもほくほく温かくなります

  • 大雪山旭岳ビジターセンターに行ってきました-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*ここのところ、旭川も東川町も昼間は30℃を超える暑さが続き、暑さと寒さの両方に弱いじーじはぐったり。そこで涼しそうな旭岳のふもとに行ってみることにしました。去年、行った時には工事中だったビジターセンターを見てみたいという目的もありました。東川町の道の駅は朝なのにもう30℃近く、しかし、標高1000メートルに近い旭岳山麓まで行くとさすがに涼しく、半ズボンでは寒いくらい。とても快適です。生き返るような気分になりました。しかも、途中の道で、エゾシマリスくんとキタキツネくんに遭遇。旭山動物園に行かなくても(?)、無料の動物園のようです。どちらもまだ小さくて、子どものようで、そのために交通ルールがわかっていないらしく(?)、道路の真ん中で遊んでいたので、あやうく交通事故になりそうでした。北...大雪山旭岳ビジターセンターに行ってきました-じーじの旅・セレクト

  • 山中康裕『心理臨床プロムナード』2015・遠見書房-山中さんと素敵なゲストの対談集

    2015年春のブログです*山中康裕さんの対談集『心理臨床プロムナード』(2015・遠見書房)を読みました。北山修さんらの専門家だけでなく,詩人の谷川俊太郎さんや哲学の中村雄二郎さん,ドイツ文学の池内紀さん,そしてなんと,手塚治虫さんとの対談まで収録されています。そんな中でじーじが最初に読んだのが成田善弘さんとの対談でした(じーじは実は成田さんの大フアンでもあります)。この対談もとても面白かったです。成田さんはもう大先生で,じーじはいろいろな学会で,そのお姿をお見かけしたり,お話をお聞きしたりしていますが,成田さんははずかしがりやさんのようで,いつも目立たないようにひっそりとされています(でも,背が高いので目立っています。すみません,成田さん)。山中さんと成田さんは中学の同級生ということで,お二人とも精神科...山中康裕『心理臨床プロムナード』2015・遠見書房-山中さんと素敵なゲストの対談集

  • 大雪山を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぐんぐん大きくなります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...大雪山を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぐんぐん大きくなります

  • 「なつぞら」天陽くんの絵を見てきました-じーじの旅・セレクト

    2019年夏のブログです*「なつぞら」天陽くんのモデルになった画家・神田日勝さんの絵を見に、十勝に行ってきました。十勝の北部、鹿追町にある神田日勝記念美術館、その存在は以前から知っていましたが、「なつぞら」を見て日勝さんの生き様と作品に興味を持ちました。すごい絵が並びます。有名なのは「馬」の絵ですが(なんとべニア板がキャンバスです!)、わたしは風景画が気に入りました。畑や農作業、離農して朽ちた農家の廃屋などなど、小さな絵が多いですが、なかなか魅力的です。絵のことはあまり詳しくないのですが、力強さや静けさ、そして、美しさ、その中に、切なさや哀しさなどが混じっているようにわたしには思えました。北海道らしさに満ちたいい絵たちが並んでいました。たまにはいい絵を見て、こころを穏やかにするのもいいものです。太平洋戦争...「なつぞら」天陽くんの絵を見てきました-じーじの旅・セレクト

  • 田中千穂子『母と子のこころの相談室』2009・山王出版-こまやかで丁寧な母子面接に学ぶ

    2013年3月のブログです*今年は新潟も大雪で、しばらく冬眠をしていました(冬眠をするなんて、クマさんのようですね)。ようやく目覚めました。転勤の荷物整理の中で、田中千穂子さんの『母と子のこころの相談室』を再読しました。とてもよかったです。このすごさは読んでみなくてはわからないだろうなと思います。じーじが今回、読んでいて特にすごいなと思ったのは、プレイセラピーの時に砂をかけてきた子どもに対して、田中さんが、砂かけばばあが来た!、と言って、砂をかけられるという困難な事態の時に、それを砂かけばばあごっこという遊びにしたという事例。美人の田中さんでも時にはばばあ(?)になるんだと妙に感心をしてしまいました。また、じーじも尊敬をしている精神分析の藤山直樹さんの論文からの引用がたくさんあることに改めて気づき、これも...田中千穂子『母と子のこころの相談室』2009・山王出版-こまやかで丁寧な母子面接に学ぶ

  • エゾシマリスくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴゅんぴゅん元気になります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...エゾシマリスくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴゅんぴゅん元気になります

  • 雨をのがれて「羊」の町(?)に行ってきました-じーじの旅・セレクト

    2018年夏のブログです*昨日は朝から大雨、予報では東川は一日中、雨とのことでしたので、曇りマークの北のほうに出かけてみました。国道40号線を愛車タントで北上、まずはコマーシャルで有名になった(?)比布(ぴっぷ)町を通過。まもなくすると、こちらは三浦綾子さんの小説『塩狩峠』で有名な塩狩峠、タントのエンジンも少し苦しそう。そういえば、三浦さんのこの有名な小説、わたしはまだきちんと読んだことがなく、反省です。先日の『天平の甍』もそうですが、わたしは高校まではほとんど小説を読まなかったので、名作といわれる小説で読んでいないのが結構あります。残り少ない日々、大切に過ごさねば、と反省します。旅に出ると、なぜか内省的になり、反省の日々です。雨はまだまだ続いていて、士別、名寄と通過。だんだん運転もくたびれてきて、さてど...雨をのがれて「羊」の町(?)に行ってきました-じーじの旅・セレクト

  • クリストファー・ボラス(館直彦訳)『終わりのない質問-臨床における無意識の作業』2011・誠信書房-自由連想の大切さを学ぶ

    2012年1月のブログです*ボラスさんの『終わりのない質問-臨床における無意識の作業』(館直彦訳・2011・誠信書房)を読みました。精神分析の初心者のじーじにとってはなかなか難しい本でしたが、著者が精神分析において解釈よりも自由連想を大切にしたいという思いは(それで間違っていないと思っているのですが…)、ひしひしと伝わってきました。これはひよっとすると全く的外れの感想かもしれませんが、じーじなりには、最近の精神分析が解釈よりも「もの想い」を大切にしていることとどこかでつながるのではないかなとも思いました(当たっているといいのですが…)。とはいえ、まだまだ理解できていない面も多いと思います。二度三度と読み込んでいきたい本だと思いました。(2012.1記)*2018年の追記です久しぶりに再読をしました。なんと...クリストファー・ボラス(館直彦訳)『終わりのない質問-臨床における無意識の作業』2011・誠信書房-自由連想の大切さを学ぶ

  • くまさんにはまだあっていません、りすくんにはあえました-じいじからのおてがみ

    小6と小3の孫娘たちへのおてがみです*さーちゃん・あーちゃん、げんきですか。じいじはげんきです。ばあばもたぶんげんきです(?)。ほっかいどうにきて3しゅうかんになりますが、ことしのあさひかわのくまさんは、いつもよりおとなしいようです。きょねんはあつくて、くまさんもかわでみずあそびをして、おおさわぎになりましたが、ことしは山であそんでいるようです。それで、じーじのなつやすみのじゆうけんきゅうの、くまさんとのかくれんぼもまだおわっていません。くまさんだけなく、しかさんやきつねくんもことしはまだあっていません。やまにたべものがいっぱいあるのかな?りすくんとは1かいだけあいました。いつもいくろてんぶろの木の上からおりてきて、走りまわっていました。さーちゃんやあーちゃんのように、すばっしっこくて、かわいかったです(...くまさんにはまだあっていません、りすくんにはあえました-じいじからのおてがみ

  • じーじ、朱鞠内湖(しゅまりないこ)でこころの美しい人々に感動する!-じーじの旅・セレクト

    2018年夏のブログです*昨日の東川の天気予報は曇りのち雨、しかし、朝から雨でした。それで曇り空を求めて、今回の旅2回目の北への旅をしました。前回は目的地は設定せずに、しかし、結果的に、美深の町まで行って、村上春樹さんの『羊をめぐる冒険』をめぐる旅(ややこしいですね)をしました。しかし、今回は違います。朱鞠内湖(しゅまりないこ)。じーじには似合わない美しい響きの湖です。たまたま何日か前の北海道新聞で朱鞠内湖の記事を読み、戦争中にできた人工湖と知って興味があったところに、同じ日、宮下奈都さんの短編集『遠くの声に耳を澄ませて』(2012、新潮文庫)を読んでいたら、やはり朱鞠内湖を舞台にした小説が出てきて、その中で、何もないところ、と書かれていて、こころが動きました。こういう偶然は時々あることですが、やはりユン...じーじ、朱鞠内湖(しゅまりないこ)でこころの美しい人々に感動する!-じーじの旅・セレクト

  • 岩宮恵子『フツーの子の思春期-心理療法の現場から』2009・岩波書店-「フツー」という子の心理を考える

    2019年夏のブログです*岩宮恵子さんの『フツーの子の思春期-心理療法の現場から』(2009・岩波書店)を再読しました。なかなか面白い本で、読むのはもう何回目かですが、感想文を書くのは初めてです。「フツー」の子どもたちが、何をきかれても、「フツー」とか「ビミョー」とか、口癖のように言う現象を事例を紹介しながら、描いています。確かに世の中に、そういう子どもたちがいますが、それを臨床心理学的に、しかも事例を交えて分析をするところが岩宮さんのすごさです。岩宮さんは、こころの内側のことを言葉にしろと言われても無理なので、「フツー」と返すのではないか、という解釈をされます。うなずけます。じーじの経験では、ワカラナイ、を連発する子どももいます。総じて、こころの内側を見るのが苦手な子どもが増えていて、うわべの人間関係が...岩宮恵子『フツーの子の思春期-心理療法の現場から』2009・岩波書店-「フツー」という子の心理を考える

  • 石狩川を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもゆうゆうゆったりします

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...石狩川を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもゆうゆうゆったりします

  • 北海道東川町に新しくできた図書館がすてきです!-じーじの旅・セレクト

    2018年夏のブログです*ご紹介がおくれましたが、今年の夏、北海道東川町に新しくオープンした図書館がとてもすてきです。町の中心部、旧東川小学校跡地の町立日本語学校の隣りに、木の香りが気持ちよい、すてきな図書館ができあがりました。さすがは木工、工芸の町東川です。まず、すごいのが、大雪山のふもとの町ということで、大雪山関連の書籍の充実ぶり。いったん読みだすとなかなかやめられません。北海道や東川町の歴史書、アイヌ民族の歴史書も充実しています。それから、当然、写真の本。北海道を撮影した写真の本もかなりあって、わたしが古本屋さんでも買えずにいたすてきな写真集もようやく目にすることができました。また、子どもさんの本もいっぱいで、専用の小部屋が用意されており、いつも子どもや親ごさんでにぎわっていて、ほっとします。じーじ...北海道東川町に新しくできた図書館がすてきです!-じーじの旅・セレクト

  • 藤山直樹『落語の国の精神分析』2012・みすず書房-藤山直樹さん版・精神分析入門を読む

    たぶん2016年ころのブログです*藤山直樹さんの『落語の国の精神分析』(2012・みすず書房)を再読しました。2012年に一度読んでブログを書いていますから(すみません、なぜか(?)消えてしまいました)、おそらく今回が2回目の再読です(たぶん?)。実はこの間に1回読んだような気もするのですが、記憶があいまいではっきりしません(藤山さん、ごめんなさい)。しかし、やはりとても面白かったです。そして、いい本です。前回のブログで、「藤山さんの精神分析の概念の説明がとてもすばらしいです。特に、エディプスコンプレックスの説明は、じーじがこれまでにいろいろ読んだり、聞いたりした中で、一番わかりやすい説明だと思いました。ほかの概念の説明も、とてもわかりやすく、しかも、レベルは高い水準をキープしているところがすごいと思いま...藤山直樹『落語の国の精神分析』2012・みすず書房-藤山直樹さん版・精神分析入門を読む

  • 散歩の途中でエゾユキウサギくんと目が合ってしまいました!-じーじの旅・セレクト

    2018年夏のブログです*東川町にいます。今朝の散歩で、びっくりのできごとがありました。なんと、エゾユキウサギくんとの出会い。いるんですね、東川町には。最初はエゾリスくんか?と思ったのですが、それにしては大きく、よく見るとエゾユキウサギくん。思わず目と目が合ってしまいました。茶色で絵本で見るピーターラビットそっくりです。少し見つめあっていると、エゾユキウサギくんは恥ずかしがり屋さんなのか、はたまた、あやしいじーじに身の危険を感じたのか、近所の庭の中に逃げてしまいました。そうなんです、エゾユキウサギくんは民家の庭にいるらしいのです。ピーターラビットみたいに庭の中にりっぱなおうちがあるのかもしれません。孫娘たちがいつも遊んでいるシルバニアファミリーみたいです。それにしても、夏休みに東川町に遊びにくるようになっ...散歩の途中でエゾユキウサギくんと目が合ってしまいました!-じーじの旅・セレクト

  • 河合俊雄・田中康裕編『大人の発達障害の見立てと心理療法』2013・創元社-発達障碍を考える

    2018年秋のブログです*河合俊雄さんと田中康裕さんが編集をした『大人の発達障害の見立てと心理療法』(2013・創元社)を読みました。なかなか難しい本でしたが、かなり刺激的な本で、勉強になりました。お二人ともユング派の分析家ですが、ユングにこだわらずに、精神分析や心理療法全般にも目配りがなされており、バランスのいい本です。発達障害、と聞くと、空気を読めない、とか、自己流とか、マイペース、とかいったイメージが湧いてきますが、河合さんは、それらよりも、主体のなさや主体の未成立がその本質ではないか、という仮説を持っていらっしゃいます。主体が未成立だからこそ、状況に関係なく、刺激に流されてしまい、状況と関われないのではないか、とおっしゃっているように思います(間違っていないと思うのですが…)。したがって、主体を確...河合俊雄・田中康裕編『大人の発達障害の見立てと心理療法』2013・創元社-発達障碍を考える

  • 白樺林を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもしっとり大きくなります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...白樺林を眺めながらの公園カウンセリングは、こころもしっとり大きくなります

  • 北海道東川町にいるカラスくんは人間の拍手が苦手なようです-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*北海道東川町にいます。今朝の気温、14℃。涼しいです(というか、少し寒いくらいです)。今回の旅で初めて長袖、長ズボンになりました。さて、東川町で散歩をしていると、よく電線の上でカラスくんが元気に鳴いています。北海道なので、オオワシさんやイヌワシさんの天下かと思ったのですが、どっこいカラスくんは元気です。あまりにやかましいので、うるさいのが苦手なじーじは、できれば空気銃でも撃って撃退したいところですが、ここはアメリカではなくて、日本。そこで、カラスくんの鳴き声の真似や、わんちゃんやねこちゃんの鳴き声の真似などをしてみたのですが駄目でした(昔、エゾリスさんやナキウサギさんを見つけた時には、鳴き声を真似すると、なんだ?なんだ?と驚いていたのですが…)。そこで、研究熱心(?)なじーじが、...北海道東川町にいるカラスくんは人間の拍手が苦手なようです-じーじの旅・セレクト

  • クリストファー・ボラス(館直彦監訳)『太陽が破裂するとき-統合失調症の謎』2017・創元社

    2017年のブログです*クリストファー・ボラスさんの『太陽が破裂するとき-統合失調症の謎』(2017・創元社)を読みました。楽しみにしていた本で、すごくわくわくしながら読みました。ボラスさんはアメリカの精神分析家で、私もこれまでに何冊かの本を読んでいます。『精神分析という経験』(2004・岩崎学術出版社)という本はとてもいい本で、2018年5月にブログに書きましたし、『終わりのない質問』(2011・誠信書房)は2012年1月にブログで紹介させていただきました。今回の本は、統合失調症の患者さんへの精神分析的アプローチについて、多くの事例をもとにていねいに論じている本で、表題の、太陽が破裂するとき、はある患者さんの言葉です。内容は、事例が中心ですので読みやすいのですが、中味を理解するのはなかなかたいへんです。...クリストファー・ボラス(館直彦監訳)『太陽が破裂するとき-統合失調症の謎』2017・創元社

  • そばの花を眺めながらの公園カウンセリングは、こころも清らか美しくなります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...そばの花を眺めながらの公園カウンセリングは、こころも清らか美しくなります

  • 佐々木譲『雪に撃つ』2022・ハルキ文庫-愚直な者どもの生き方と愚直なおとなの恋愛を描く

    佐々木譲『雪に撃つ』(2022・ハルキ文庫)を読む。これも夏休みにゆっくり読もうと楽しみにしていた本。実は単行本を去年の夏に東川の図書館で借りて読んでいて、さすがに物忘れのひどいじーじでもあらすじはだいたい覚えていたが(たぶん)、今回は佐々木さんの力のある文章をたっぷり楽しみながら読もうと思った。結果は大正解で、佐々木さんの深く美しい物語を十分に堪能させてもらった。あらすじは例によって書かないが、愚直な者どもの生き方と愚直なおとなの恋愛が描かれて、なかなか感動的だ。組織の腐敗を暴いたことから閑職に追いやられている警察官の愚直な仕事ぶり、しかし、単純と思われた窃盗事件が殺人事件に結びつくなど、意外な展開を見せる。社会派の佐々木さんらしく、技能実習生の問題を背景に据えて、実習生の支援組織の人々とのやりとりも温...佐々木譲『雪に撃つ』2022・ハルキ文庫-愚直な者どもの生き方と愚直なおとなの恋愛を描く

  • 松木邦裕『こころに出会う-臨床精神分析 その学びと学び方』2016・創元社-精神分析に深く学ぶ

    2016年のブログです*松木邦裕さんの『こころに出会う-臨床精神分析その学びと学び方』(2016・創元社)を読みました。松木さんの研究会での講義や学会誌の論文などを集めた本ですが、充実した内容です。総論的な論文もありますが(少し難しいですが、とても勉強になります)、じーじが今回、特に勉強になったのが、「喪失ということ」と「不毛ということ」という文章。いろいろと考えさせられました。このところ、なぜか「対象喪失」のことを考えることが多いのですが(老人になったせいでしょうか)、やはり精神分析の中心テーマの一つだろうと改めて思います。老人だけでなく、若い人や子どもさんであっても、新しい出会いとともに対象喪失が常にあるんだろうなと思います。そうして、うまく対象喪失をしていくこと、さらには、それを周囲からうまく支えて...松木邦裕『こころに出会う-臨床精神分析その学びと学び方』2016・創元社-精神分析に深く学ぶ

  • 平野啓一郎『マチネの終わりに』2019・文春文庫-素敵な男女の切ない恋愛物語

    平野啓一郎『マチネの終わりに』(2019・文春文庫)を読む。平野さんの小説を読むのは初めて。旭川の古本屋さんで、本の帯に映画で主演をした石田ゆり子さんがうつっている本書を見つけて、美人恐怖症のじーじだが、つい購入してしまった。210円。安い。しかしながら、これがなかなかすごい小説。あらすじだけをたどれば、下手をすると何ともない小説になりかねないかもしれないが、平野さんのていねいな文章のちからもあってか、切ないけれども、なかなか重厚な物語になっている。主人公の男女が少しかっこう良すぎるが、しかし彼らも悩み多き普通の人々であり、内省的であるがゆえに、その悩みや不安に深みを与えている。読者が一緒に体験をする物語のテーマは重層的で数多くあり、重みのあるどきどき感が最後まで続く。驚いたのは、過去は変わる、あるいは、...平野啓一郎『マチネの終わりに』2019・文春文庫-素敵な男女の切ない恋愛物語

  • 松木邦裕・藤山直樹『夢,夢見ること』2015・創元社-夢の不思議さと夢のちから

    2015年秋のブログです*松木邦裕さんと藤山直樹さんの『夢,夢見ること』(2015・創元社)を読みました。2015年の精神分析学会の書籍売り場で購入した本です。お二人とも私の大好きな精神分析家で,もっとも信頼をする臨床家であり,学会でもお二人ともすばらしいご発言をされていました。本書は,松木さんの研究会に藤山さんがゲストで参加された時の講演と討論の記録ですが,内容がとてもすばらしく,充実しています。テーマは,夢,あるいは,夢を見る人,さらには,夢を見ること,などなど。夢という精神分析の大きな課題について,お二人が縦横に語り,夢を見る人,夢を見ることに繋げていきます。精神分析の分析空間が夢と同じかもしれない,というお話は説得力があります。さらに,転移や逆転移についても,夢を見ることという視点から理解をすると...松木邦裕・藤山直樹『夢,夢見ること』2015・創元社-夢の不思議さと夢のちから

  • じーじ、露天風呂でネコちゃんに見つめられる(?)-じーじの旅・セレクト

    2018年夏のブログです*事件(?)は昨日の夕方に起こりました。いつものように近くの露天風呂に行くと、大雪山がきれい。久しぶりに全体がきれいに見えるな、と感心をしていると、そこに一匹のネコちゃん。え!ネコちゃん!そうなんです、黒いネコちゃんが露天風呂にやってきて、こちらを眺めています。なんで、ネコちゃんが露天風呂にいるんだ!長く生きてきたじーじも、露天風呂でネコちゃんに会うのは初めて、びっくりです!ネコちゃんはこちらの驚きにもかまわず、悠々とこちらを眺めています。メタボ気味のじーじはちょっと恥ずかしくなり、思わず湯船に沈みます。ネコちゃんは慌てず、さりとて抗議もせず、大きな目でこちらを見ています。めすネコちゃん、なのでしょうか?湯船に沈んだじーじがだんだんのぼせてきて、困っても、ネコちゃんは平気です。じー...じーじ、露天風呂でネコちゃんに見つめられる(?)-じーじの旅・セレクト

  • 河合隼雄・中沢新一『仏教が好き!』2003・朝日新聞社-仏教・科学・哲学を考える

    2015年6月のブログです*河合さんと中沢さんの仏教と臨床心理学に関する対談の本ですが,10年ぶりに再読しました。河合さんはユング心理学を基本に臨床心理学全般を深めたかたですが,晩年は仏教,特に,華厳経にも関心をもたれていたようです。本書はそんな時期の河合さんが宗教学者の中沢さんに仏教全般に関する講義をお願いし,それを臨床心理学の観点から深めたものと言えます。内容は多岐にわたりますが,西洋哲学と仏教,キリスト教と仏教,深層心理学と仏教,医学と仏教,科学と仏教などなど,どれもお二人の真摯な対話が続きます。10年前には読み落としていた点がいっぱいあり,とても刺激になりました。じーじもさらに謙虚になって,もっともっと勉強を深めなければならないと思いました。(2015.6記)*2021年6月の追記です久しぶりに再...河合隼雄・中沢新一『仏教が好き!』2003・朝日新聞社-仏教・科学・哲学を考える

  • エゾリスくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴゅんぴゅん元気になります

    こころの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリング,メールカウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でやっています。また,面会交流の相談・援助もやっています。公園カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回50分3,000円で,週1回,隔週1回,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間などは公園カウンセリングと同じです。メールカウンセリン...エゾリスくんを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもぴゅんぴゅん元気になります

  • 北海道東川町の町立日本語学校で学ぶ外国人留学生の若者たちの活躍ぶりはすごいです!-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*北海道東川町に滞在しています。滞在というと格好がいいですが、じーじの場合は道の駅で愛車タントくんの中で車中泊をしています。食事は近くのコンビニやスーパで買って食べます。東川町のコンビやスーパーに行くと、レジには外国人の留学生のアルバイトの人が多いです。彼女らや彼らは日本語がとてもうまく(じーじの日本語より正確ですし、敬語もばっちりです)、なによりレジの操作ができるのがすごいです。じーじはじじいなので、機械が苦手で、レジのパートもできません。留学生のみなさんはすごいです。ここのブログでも何回か紹介をさせてもらっていますが、東川町には、全国で唯一の町立の日本語学校があって、外国の若者たちが元気に日本語の勉強をしています。最近は、留学生のみなさんの実力もかなり向上していて、コンビニやス...北海道東川町の町立日本語学校で学ぶ外国人留学生の若者たちの活躍ぶりはすごいです!-じーじの旅・セレクト

  • 土居健郎『新訂・方法としての面接-臨床家のために』1992・医学書院-基本書をていねいに熟読する

    たぶん2017年のブログですこの時に初めて詩人キーツの重要さに気づいたようです(2019.1記)*土居健郎さんの有名な『新訂・方法としての面接-臨床家のために』(1992・医学書院)を再読しました。もう何回目になるでしょうか。本は付箋とアンダーラインで大変な状態です。初版本はじーじが家庭裁判所に就職をした翌年の1978年に購入していますから、かれこれ40年近いおつきあいです(うちの奥さんより長いおつきあいです)。新訂本も25年のおつきあいで、じーじは両方の本に大変お世話になっています。今回は、付箋とアンダーラインの中でも、また何か新しい発見があるのではないかと思って読んだのですが、やはりありました。自慢には全くならないのですが、これまでノーチェックの箇所がやはりいくつかありました。ひとつは、有名な、わかる...土居健郎『新訂・方法としての面接-臨床家のために』1992・医学書院-基本書をていねいに熟読する

  • 東川町のねこちゃんは散歩の途中であいさつをするとしっぽをふってくれます-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*北海道東川町にいます。朝夕、散歩をしています。散歩をしていると、特に、朝に多いのですが、ねこちゃんと出会うことが多いです。窓から外を眺めているねこちゃん、玄関から外を眺めているねこちゃん、時には玄関先に出てすずめを眺めているねこちゃん、などなど。そういう時、ひげじーさんはねこちゃんに手をふって、(こんにちは、と)あいさつをします。すると、ねこちゃんは、めんどうくさそうなのがきたな、と無視をしようとしますが、じーじがさらに友好的に手をふると、ねこちゃんは無視をしきれなくなって、しっぽをふってくれます。じーじがさらに手をふると、ねこちゃんは、まだかよ、という顔をしながらも、しっぽはふれています。いい町です。東川町は、人間だけでなく、ねこちゃんもじーじに優しい町なのですね。この間などは...東川町のねこちゃんは散歩の途中であいさつをするとしっぽをふってくれます-じーじの旅・セレクト

  • 日下紀子『不在の臨床-心理療法における孤独とかなしみ』2017・創元社-不在・かなしみ・待つこと

    2017年のブログです*日下紀子さんの『不在の臨床-心理療法における孤独とかなしみ』(2017・創元社)を読みました。日下さんの本は初めて読ませていただきましたが、少し難しかったものの、テーマが興味深く、一所懸命に読ませてもらいました。メインテーマは、心理療法における不在について、ということだと思いますが、それに伴うクライエントの孤独とかなしみ、そして、「待てる」ようになることの意味、などではないかと思います。日下さんはこれらのテーマを、ケースをもとにていねいに説明されています。日下さんは、まず、現代社会は、「待つ」ことができにくい社会になっていることを指摘し、フロイトさんの、いないいないばあー、やウィニコットさんの、ひとりでいる能力、などを挙げて、「待てる」ことの大切さを説明します。さらに、心理療法にお...日下紀子『不在の臨床-心理療法における孤独とかなしみ』2017・創元社-不在・かなしみ・待つこと

  • 北海道東川町の日本語学校留学生は今年も頑張っています-じーじの旅・セレクト

    2018年夏のブログです*北海道東川町にいます。先週に比べて今週は涼しく、散歩をする時にはウィンドブレーカーを着てちょうどいいくらいです。風が気持ちいいです。涼しいだけでなく、湿気がないせいかもしれません。散歩がいっぱいできて、メタボのおなかも少しはへっこむかもしれません。しかし、食べ物がおいしいので、つい食べすぎてしまい、危険です(?)。さて、例年、見かける日本語学校の留学生を今年はあまり見かけないな、と思っていたら、まだ夏休みになっていないようで、今朝、通学途中の留学生をたくさん見かけました。偉いです!遊ぶのにとてもいい季節なのに、遠い外国で日本語を勉強するなんて、すごいです!日本の若者たちにも、少しは見習ってもらいたいものです。彼らや彼女たちは通学のかっこうも質素で、見ていて気持ちがいいです。日本の...北海道東川町の日本語学校留学生は今年も頑張っています-じーじの旅・セレクト

  • 下坂幸三『心理療法のひろがり』2007・金剛出版-ていねいな心理面接に学ぶ

    2011年のブログです*このところ、何だか自分の面接がやや雑になっていたような気がして、下坂幸三さんの『精神療法の条件』(1988・金剛出版)や『心理療法の常識』(1998・金剛出版)、『フロイト再読』(2007・金剛出版)、『心理療法のひろがり』(2007・金剛出版)、そして、成田善弘さんの『新訂増補精神療法の第一歩』(2007・金剛出版)などを再読しました。少し修正ができたような感じがしています。やはり時々、振り返りが必要なようです。特に、下坂さんの「家族面接」の技法は参考になります。じーじも同席面接をする時には、下坂さんの技法を真似て実践をしているのですが、まだまだ上手にはできません。しかし、時々、手ごたえのある面接ができることもあるような気がしています。もっともっと面接の質を上げていきたいなと思っ...下坂幸三『心理療法のひろがり』2007・金剛出版-ていねいな心理面接に学ぶ

  • 藤山直樹『集中講義・精神分析(下)』2010・岩崎学術出版社-精神分析に学ぶ

    2011年夏のブログです*藤山直樹さん(本当は藤山先生と書きたいのですが、河合隼雄さんも先生でなく、さんづけでしたのでそうします)の『集中講義・精神分析(下)』を再読しました。本が出てすぐに一度読んだのですが、今回はノートを取りながら読みました。一度目に読み落としていた部分がいっぱいあって、反省でした。上巻でもそうでしたが、藤山さんはフロイトさんの原典をより忠実に、しかもより深く読み込んで、自論を展開されていますが、それは下巻でも同様で、主にクラインさんとビオンさんとウィニコットさんの原典を忠実に読み込みながら、そこから現在の精神分析で議論されていることについて、ご自分の考えを展開されているように思いました。特にウィニコットさんの原典からの読み込みの深さとそこからの展開はすばらしく、初学者のじーじにでも頷...藤山直樹『集中講義・精神分析(下)』2010・岩崎学術出版社-精神分析に学ぶ

  • 椎名誠『おれたちを齧(かじ)るな-わしらは怪しい雑魚釣り隊』2022・小学館文庫

    シーナさんの『おれたちを齧(かじ)るな-わしらは怪しい雑魚釣り隊』(2022・小学館文庫)を読む。この本も夏休みにゆっくり読もうと楽しみにしていた本。旭川の本屋さんで購入。大人気シリーズ第7弾、とあって、文庫本はだいたい読んでいるつもりだったが、もうそんなに出ているんだ、と改めてびっくりする。本の帯に、ブリだってボラだって出世するのに、どうしておれたちはいつまでも賢くならないのだろうか…、とあるが、シーナさんとその仲間たちの釣りとキャンプとお酒の旅はいつ読んでもおかしい。みんな社会人としてはなかなかの仕事をしている人たちばかりだが、シーナさんと遊ぶ時には子どものように無邪気になるところが面白い。たとえば、海仁さん。シーナさんが昔、初めて小笠原に旅行をした時に、編集者として同行した若者。酒を呑まず、笑わせる...椎名誠『おれたちを齧(かじ)るな-わしらは怪しい雑魚釣り隊』2022・小学館文庫

  • じーじ、露天風呂でアブくんと闘う-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*北海道東川町にいます。車中泊なので、お風呂は近くの東神楽町の日帰り温泉に行きます。贅沢に露天風呂です。この旅で一番の贅沢かもしれません。しかーし(!)、ここである問題に直面します。それは、露天風呂にたまに飛んでくるアブくん。山の中の自然豊かな露天風呂ですので、大雪山旭岳が見えたり、ロケーションは最高なのですが、時々、アブくんが飛んできます。アブくんにも飛ぶ自由や動物を刺す自由があると思うのですが、じーじを狙ってはいけません。じーじはおいしくないです(?)。お盆休みの連休中には人がいっぱいで、アブくんは若い青少年を狙っていたようなのですが(!)、お盆が過ぎてお客さんが減ったせいか、じーじのような年寄りまで狙ってきます。アブくんが周囲に迷惑をかけないで飛んでいる分にはその自由を尊重し...じーじ、露天風呂でアブくんと闘う-じーじの旅・セレクト

  • 子ども・こころ・たましい-2022年遊戯療法学会

    7月16日(土)と17日(日)の両日、新潟市で2022年遊戯療法学会が開催された。久しぶりの地元新潟での開催で、北海道にいるじーじはかなり迷ったが、夏休みの日程の都合もあって、今回はズームでの参加を選択した。遊戯療法学会だから、「勉強」と同じくらい「遊ぶこと」も重要ではないか、と臨床心理士のじーじは苦渋の(?)判断をした(大会委員長の横山先生、ごめんなさい)。もっとも、ズームでの参加といっても、スタッフのご努力もあってその臨場感はすごく、まるで会場にいるような雰囲気の中で勉強ができた。7月16日は、特別講演とシンポジウム。特別公演は山中康裕さんで、すごい講演だった。山中さんは、遊戯療法はクライエントとセラピストのたましいのぶつかりあいがあるからこそ意味がある、と遊戯療法の根本を述べられた。その熱意には本当...子ども・こころ・たましい-2022年遊戯療法学会

  • ひげじーさんになっちゃいました!-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*夏休みに入って10日とちょっと。休みなのでひげ剃りをしないでいたら、成長の止まりつつあるじーじでも(?)、少しずつはひげが伸びてしるようで、いつの間にかひげじーさんになっちゃいました。おまけに白いひげが多くなってきているので、白ひげじーさん(!)です。そういえば、孫娘たちが遊びに来て、牛乳を飲むと、お口のまわりが牛乳だらけで、それを見て、じーじは、ひげじーさんだ!とからかうことが多いのですが、北海道ではじーじが、ひげじーさん、です。そんなじーじでも、散歩をしていると、東川町の純真な小学生たちは、こんにちは!と元気に挨拶をしてくれます。怪しげな、得体のしれないじーじにも、温かな挨拶をしてくれます。あらためて、いい町だな!と思います。この間などは、子どもたちの保護者らしい、若い美人ち...ひげじーさんになっちゃいました!-じーじの旅・セレクト

  • 松木邦裕ほか編『精神病の精神分析的アプローチ-その実際と今日的意義』2008・金剛出版

    2017年のブログです*松木邦裕・東中園聡編『精神病の精神分析的アプローチ-その実際と今日的意義』(2008・金剛出版)を再読しました。この本もかなり久しぶりの再読で、しかも、最初に読んだ時にはじーじの力量がとても貧弱だった時で、あまり理解をできずに終わってしまったという記憶がありました。今回、精神科デイケアでのボランティアも5年目に入り、以前よりは少しだけ精神病のことや精神分析的アプローチのことが理解できるかもしれないという淡い期待を持って読みました。しかし、やはり精神病という病いはなかなか難しい病いで、そのアプローチも並大抵のことでは難しいということを再認識させられました。そんな中、本書の著者らは、本当に地道な努力と患者さんとの協同作業で、一歩一歩患者さんの治療に当たっていることが読み取れます。今回、...松木邦裕ほか編『精神病の精神分析的アプローチ-その実際と今日的意義』2008・金剛出版

  • 山本コウタローとウィークエンド「岬めぐり」-じーじ臨床心理士のひとりごと

    2018年のブログです*「青春のフォークソングス名曲集」という口にするとちょっとはずかしくなるCDアルバムを聴いていたら、山本コウタローとウィークエンドの「岬めぐり」が聴こえてきて、つい聴き入ってしまいました。この歌には思い出があります。辛い思い出です。じーじが大学を卒業して、家裁調査官に採用された40数年前、採用後すぐに東京の研修所で同期が全員集まって3か月の研修を受けました。昼間は心理学や精神医学、教育学、社会福祉、法律などの勉強でみっちり、夜はみんな貧乏だったので、研修所で安いお酒をのんでは、いろいろなことを議論していました。そして、酔いがまわってくると、当時はまだカラオケが出てくるまえで、伴奏なしで大声で好きな歌を歌っていました(隣近所から、うるさい、と苦情が来ると、みんな少しだけ小さい声で歌うよ...山本コウタローとウィークエンド「岬めぐり」-じーじ臨床心理士のひとりごと

  • 藤山直樹『集中講義・精神分析(上)』2008・岩崎学術出版社-精神分析に学ぶ

    たぶん2016年ころのブログです*藤山直樹さんの『集中講義・精神分析(上)』(2008・岩崎学術出版社)を再読しました。なぜか下巻の感想は2011年に書いているのですが、上巻の感想は初めてです。おそらく3回目の勉強だと思うのですが、3種類の付箋とたくさんのアンダーラインで本の中がとてもにぎやかになってしまいました。藤山さんの本は、読めば読むほど勉強になるところが多くて、いつも刺激的に読めます。ましてや、フロイトさんが相手ですから、こちらの経験に応じて、読みも深まってくるのだろうと思います。本書は藤山さんの上智大学での2006年の講義が元になっていますが、レベルはかなり高いと思います。こういう講義が学べる上智大学の学生さんがちょっとうらやましくなりました。さて、今回、印象に残ったことを二つ、三つ書きます。一...藤山直樹『集中講義・精神分析(上)』2008・岩崎学術出版社-精神分析に学ぶ

  • 大雪山旭岳の美しい姿がやっと見えました!-じーじの旅・セレクト

    2017年夏のブログです*日曜、月曜日と、恥ずかしがり屋さんなのか(?)、大雪山旭岳がなかなか見えなかったのですが、昨日の朝の散歩で少し、そして、今日の朝の散歩では、ようやくその全容を余すところなく目にすることができました。あいかわらず「きれい」な山です。プロポーションがすばらしいです。うっとり!です(ちょっと、じーじチックですかね?)。今日は中腹の水蒸気の噴煙まで麓からはっきり見えます。また、旭岳だけでなく、隣りの愛別岳もその荒々しい姿を見せており、さらには、少し離れた十勝岳や美瑛岳もよく見えています。十勝岳はその大きな噴火口から白い噴煙をモクモクと上げていて、雄大な眺めです。これぞ北海道大雪山の眺めですね。じーじが旭川にいた子どもの頃には、このすばらしい眺めを毎日のように眺めていたのに、その価値をよく...大雪山旭岳の美しい姿がやっと見えました!-じーじの旅・セレクト

  • 黒田章史『治療者と家族のための境界性パーソナリティ障害治療ガイド』2014・岩崎学術出版社

    2015年5月のブログです*黒田さんの『治療者と家族のための境界性パーソナリティ障害治療ガイド』(2014・岩崎学術出版社)を読みました。いい本です。境界例の治療に詳しい黒田さんの丁寧な実践が紹介されていて,とても参考になります。こまやかで温かく,かつ冷静な黒田さんの面接はすごいと思います。実は,じーじの記憶に間違いがなければ,黒田さんがだいぶ以前に家族療法学会にデビューされた時に,たまたまその発表の場に私もいました。黒田さんが哲学者のヴィトゲンシュタインの考えをもとに境界例の患者さんの治療について発表をされ,その丁寧で刺激的な内容にずいぶん感心させられました。そしてその会場にいらっしゃった下坂幸三さんが,いつもは厳しくてとても怖い先生なのですが(下坂さん,ごめんなさい),黒田さんの発表を大絶賛をされたこ...黒田章史『治療者と家族のための境界性パーソナリティ障害治療ガイド』2014・岩崎学術出版社

  • 玉村正敏ほか『東川スタイル-人口8000人のまちのが共創する未来の価値基準』2016・産学社

    2016年夏のブログです*この本は道の駅ひがしかわで買いました。新潟にいた時にはノーチェック、旅ではこういう楽しみがあるからやめられません。まとめたのは慶応大学の先生たちでコンセプトもすばらしいのですが、同時に、インタビューを担当した吉田真緒さんの飾りのない素直な文章が、東川町の水や空気のようで、すがすがしく、心地よい感じです。昔はほかの町と同じようで、過疎化に悩んでいた町が、どんなふうに変わってきたのかを、その変化を担ってきた人たちを主体として、徹底的に取材をし、その底に流れる考え方や生き方に迫っています。下手な小説より感動的ですが、決して劇的なものではなく、ふつうの人たちがふつうの暮らしを大切にしている中で、変化が自然に起こってきていることがすごいと思います。いわば、うまくいっている時のカウンセリング...玉村正敏ほか『東川スタイル-人口8000人のまちのが共創する未来の価値基準』2016・産学社

  • フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト技法論集』2014・岩崎学術出版社-フロイトさんを正確な日本語で読む

    たぶん2016年のブログです*フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト技法論集』(2014・岩崎学術出版社)を読みました。2014年秋の精神分析学会の書籍売り場で買った本です。買った当時に何回か読んだあと、しばらくしてから再び、何回か読んでいます。何回読んでも学ぶところがあり、中身の深い本だと思います。初心者にも中級者にも学ぶところの多い本だと思います。本当に勉強になります。日本語訳も適切で、かつ、翻訳をしたかたがたの読みが奥深いのだろうと思います。いろいろ学ぶことが多い本ですが、今回、学んだのはやはり夢のところ。大切な夢は何回も見れるので焦る必要はない、というところは、のんびり屋のじーじにはいい勉強と励みになりました。最近、夢を何回かじっくり味わっているうちに、夢の内容や表現が少しずつ変化をする体験をして...フロイト(藤山直樹編・監訳)『フロイト技法論集』2014・岩崎学術出版社-フロイトさんを正確な日本語で読む

  • 伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』2022・新潮文庫-現代社会のあやうさとその中での生きざまを描く

    伊坂幸太郎さんの『クジラアタマの王様』(2022・新潮文庫)を読む。この本も夏休みにゆっくり読もうと思って楽しみにしていたもの。旭川の本屋さんで買って、すぐに読む。不思議な小説、物語である。伊坂ワールド全開。例によって、あらすじはできるだけ書かないが、まずは、夢が真実か、現実が真実か、というテーマが描かれる。ロールプレイゲームとの関連もテーマらしいが、もっと深い世界を描いているような気もする。胡蝶の夢、という言葉も出てきて、司馬遼太郎さんをはじめとして、夢と真実は小説家にとっては大きなテーマなのかもしれない、とも思う。次に、小説家のすごさを感じた部分。昔から、小説家は社会のカナリアのような存在、人が気づかないことに先に気づく、と言われるが、この小説はまさにそう。コロナ騒動を、騒動にさきがけて、あるいは、騒...伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』2022・新潮文庫-現代社会のあやうさとその中での生きざまを描く

  • ベティ・ジョゼフ(小川豊昭訳)『心的平衡と心的変化』2005・岩崎学術出版社-こころにていねいにより添うこと

    たぶん2016年ころのブログです*イギリスの精神分析家ベティ・ジョゼフさんの『心的平衡と心的変化(2005・岩崎学術出版社)を再読しました。この本も10年ぶりくらいの再読で、今回がようやく2回目です。なかなか難しい内容の本で、10年間の経験で以前よりどれくらい理解が進んだのかな、と思いながら読んだのですが、やっぱりとても難しくて、正直なところ2割くらい理解できているのかな、といった感じですが、あまり自信はありません。こういう本は、精神分析的心理療法をきちんと実践して、スーパーヴィジョンを受けて、少しずつ、ここがそうか、と理解できるようなものなのかもしれません。しかし、初学者のじーじでも、できるところから、わかるところから、少しずつでも勉強をしていきたいと思っています。もっとも、ジョセフさんの本は、症例の紹...ベティ・ジョゼフ(小川豊昭訳)『心的平衡と心的変化』2005・岩崎学術出版社-こころにていねいにより添うこと

  • 写真文化首都・東川町編『東川町ものがたり-町の「人」があなたを魅了する』2016・新評論

    2016年夏のブログです*夏休みで北海道に来ています。東川町に滞在しています。北海道に来るといくつかの楽しみがありますが、地元の本屋さんで地元関連の本を探すのもその一つ。今回は今のところ、瀬川拓郎『アイヌと縄文-もうひとつの日本の歴史』(2016・ちくま新書)と玉村正敏・小島敏明・吉田真緒『東川スタイル-人口8000人のまちが共創する未来の価値基準』(2016・産学社)と本書の3冊を買いました。本書は東川町が作った本ですが、出版社のアドバイスもいいのか、お役所くさくなく、とても面白く、読みやすく、魅力的な本です。東川町は「三つの道がない」ことを自認している町で、つまり、国道、鉄道、水道がない田舎の小さな町なのですが、そのかわりに、大雪山からの豊富な湧き水と町内どこからでも見える大雪山の美しい姿がすてきなと...写真文化首都・東川町編『東川町ものがたり-町の「人」があなたを魅了する』2016・新評論

  • 藤山直樹・伊藤絵美『認知行動療法と精神分析が出会ったら-こころの臨床達人対談』2016・岩崎学術出版社

    2016年のブログです*藤山直樹さんと伊藤絵美さんの『認知行動療法と精神分析が出会ったら-こころの臨床達人対談』(2016・岩崎学術出版社)を読みました。とてもおもしろかったです。そして、とても勉強になりました。この中で藤山さんが精神分析のエッセンスを講義されているのですが、おそらくじーじが今まで読んだ精神分析の説明の中で、一番わかりやすくて、かつ、一番深いものではないかと思います。もちろん、それは藤山さんなりの「精神分析」なのですが、だからこそ、藤山さんファンのじーじには宝物のような講義でした。ここで、じーじがうれしかったのは、治療者がたとえ失敗をしても厳然と「そこにいること」の大切さが述べられていて、このところ、このことを考え続けているじーじにはとても勉強になりました。そして、失敗は必須のものではない...藤山直樹・伊藤絵美『認知行動療法と精神分析が出会ったら-こころの臨床達人対談』2016・岩崎学術出版社

  • 松木邦裕『耳の傾け方-こころの臨床家を目指す人たちへ』2015・岩崎学術出版社-ていねいなきき方を学ぶ

    2015年のブログです*松木邦裕さんの『耳の傾け方-こころの臨床家を目指す人たちへ』(2015・岩崎学術出版社)を読みました。初学者用かな?と思って読んだのですが,なかなか奥が深く,じーじの力ではまだまだ理解が十分でないところが多々あったように思います。しかし,とても面白く読めました。面接におけるクライエントさんの話のきき方をていねいに検討されています。特に、精神分析的な心理療法のきき方を学ぶうえではとても勉強になると思います。今後,何度もなかみを噛みしめながら読んでいきたい本だと思いました。全体的な印象としては,精神分析の大家のみなさんはそれなりに表現は違いますが,しかし,やはり,松木さんも大切なところでは,成田善弘さんや藤山直樹さんと同じようなお考えを述べられているような印象を持ちました。もちろん,細...松木邦裕『耳の傾け方-こころの臨床家を目指す人たちへ』2015・岩崎学術出版社-ていねいなきき方を学ぶ

  • ふるさと永山と上野ファームを訪ねて-じーじの旅・セレクト

    2015年夏のブログです*今年の夏休み,話題の旭川市永山の上野ファームに行ってきました。すごい人でしたが,うわさにたがわずとてもきれいな庭園で,よかったです。特に,じーじは北海道のふつうの草花の庭園が気にいりました(ベニシアさんもテレビ番組の中で,ふるさとのイギリスの庭園のようだ,と絶賛していましたね)。実は永山というまちはじーじのふるさとで,小学校と中学校時代を過ごしたなつかしいところです。昔は田んぼだけの何にもないところで,夏は水遊び,冬は雪遊びで楽しんでいましたが,いまや上野ファームで有名です(ちなみにお酒で有名な男山の酒蔵もあって,吉田類さんはテレビ番組で両方をたずねていました)。小学校の頃,永山の端はどんなかな?と自転車で探検をしたことがありましたが,ちょうど今の上野ファームのあたりでした。川と...ふるさと永山と上野ファームを訪ねて-じーじの旅・セレクト

  • 瀬尾まいこ『傑作はまだ』2022・文春文庫-50歳のややひきこもりの作家と初めて会う息子との物語

    瀬尾まいこさんの『傑作はまだ』(2022・文春文庫)を読む。夏休みに読もうと楽しみにしていた小説。旅先の旭川の本屋さんで購入。ゆっくり読もうと思っていたが、なかなか面白くて、1日で読んでしまう。もったいない。本の帯には、50歳の引きこもり作家の元に、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子が、突然やってきた、とある。若気の至りで生まれた息子に20年間、写真と引きかえに養育費だけを送っていた父子関係が突然変わる。びっくりする物語の始まりだ。現代っ子の息子と世間知らずの父、二人の織りなす物語が楽しい。少しのユーモアと少しの真実が色を添える。一見、悩みのなさそうな息子だが、しかしなにやら、少しだけ影を引きずっている風でもあり、気にかかる。息子のおせっかいで町内会に入ることになってしまった作家は、おっかなび...瀬尾まいこ『傑作はまだ』2022・文春文庫-50歳のややひきこもりの作家と初めて会う息子との物語

  • 藤山直樹ほか監修『事例で学ぶアセスメントとマネジメント-こころを考える臨床実践』2014・岩崎学術出版社

    2015年春のブログです*藤山さんらが監修をされた『事例で学ぶアセスメントとマネジメント-こころを考える臨床実践』(2014・岩崎学術出版社)を再読しました。やはり勉強になる本です。精神分析的心理療法の初学者がベテラン2名にスーパーヴィジョンを受ける形式ですが,分析的な理解がとてもわかりやすく書かれています。同じ現象をベテランはこんなに深く広く捉えられるんだと感動さえさせられます。毎年参加させてもらっている精神分析学会で,同じ資料から先生がたは本当に多様で幅広く,そして深い理解を示されて唖然とすることが多いのですが,その一端がこの本でも体験できると思います。もっともっと勉強をして,患者さんに役立つ理解を適切な形でうまく伝えられるようになりたいなと思いました。(2015.5記)*2020年3月の追記です久し...藤山直樹ほか監修『事例で学ぶアセスメントとマネジメント-こころを考える臨床実践』2014・岩崎学術出版社

  • じーじ、十勝岳の美しさにしばし茫然となる-じーじの2022北海道の旅

    北海道上陸2日目の朝。涼しいので、東川の道の駅の近くを散歩をすると、いつもの旭岳は雲に隠れているが、十勝岳がきれい。モノトーンの感じで輝いていて、絵ごころのないじーじでも思わず足をとめて見入ってしまう。カレンダーなどで見るよりはるかにきれい。自然はすごいなあ、と思う。若いころ、山に登って、きれいな風景を写真に撮ったものの、いざ現像をするとその美しさが表現できず、以来、みずからの絵ごころのなさを棚に上げ、写真より、その場で見る風景を眼に焼きつけようと思ってきた。凡人ゆえに、いま、ここでの感動を大切にすることが、そのまま生きることに繋がると思ったがゆえだが、それでもいいのだ、と居直っている。それだけに、散歩の際の素敵な風景との出会いや動物との出会いを大切にしようと思う。それぞれの感動がおとなのこころを優しくし...じーじ、十勝岳の美しさにしばし茫然となる-じーじの2022北海道の旅

  • いつもクライエントのそばにいるということと,いつもクライエントにより添うということ-カウンセリングを考える

    たぶん2012年ころのブログです*ある研究会で,一人のカウンセラーのかたが,自分はクライエントに携帯の番号を教えて,いつでも連絡が取れるようにしています,と話していました。すごく熱心だな,と思いました。一方で,でも少し違うのではないかな,とも思いました。いつもクライエントと連絡が取れること,が,いつもクライエントのそばにいること,と同じかというと必ずしもそうとはいえない気もします。ましてや,いつもクライエントにより添うこと,とはまた違うような気がします。さらに,そのことがクライエントの自立に繋がるか,ということになると,さらに難しい問題となります。カウンセリングの目標がクライエントの精神的な自立や成熟だとすると,最終的にはクライエントがカウンセラーに頼らなくてもいいようになることが課題となります。それには...いつもクライエントのそばにいるということと,いつもクライエントにより添うということ-カウンセリングを考える

  • 今年の夏はタントくんに車中泊で道北・道東の旅-じーじの旅・セレクト

    2015年夏のブログです*今年の夏は退職後初めての夏,楽しみにしていた一か月の夏休みをいただきました。愛車タントくんで車中泊をしながらの旅,自然がいっぱいの道北と道東を一周しました(足を伸ばして寝られるかどうか心配でしたが,なんとか大丈夫。途中,風邪を二回ほどひきましたが,無事に全泊車中泊で乗り切りました)。まずは北に向かい,サロベツ原野,宗谷岬,オホーツク海。宗谷岬では初めて樺太(サハリン)を見ることができました。予想以上に近くてびっくりしました。その後,大雪山の真ん中の山岳道路を南下して十勝平野,釧路,根室,知床。知床では今年もエゾシカさんやキタキツネさんに会い,彼らとお話ができました。そして,旭川のとなり町の東川の道の駅では,朝の散歩中にエゾリスさんと遭遇,こちらもにぎやかな会話を楽しめました(エゾ...今年の夏はタントくんに車中泊で道北・道東の旅-じーじの旅・セレクト

  • 河合隼雄『私が語り伝えたかったこと』2014・河出書房新社-河合隼雄さんの「熱い」思い

    2014年春のブログです*河合隼雄さんの最新刊『私が語り伝えたかったこと』(2014・河出書房新社)を読みました。河合さんの晩年のインタビューや講演,論文などを集めた一冊です。一言で感想を述べると,「熱い」です。静かに,穏やかに,また,いつものようにユーモラスに語っていらっしゃいますが,中身はとても「熱い」です。その「熱さ」は熱いことで有名な山中康裕さんよりも「熱い」かもしれません(山中さん,すみません)。もっとも,河合さんは若い時から熱かったと思います。それでないとあんなに臨床心理学に命を懸けられないと思います。河合さんはそれで命を縮められたような気もしています。しかし,男の生き方としては最高なのかもかもしれないとも思います(勝手なことを言って,河合さん,すみません)。河合さんの渾身の語りを受けて,私も...河合隼雄『私が語り伝えたかったこと』2014・河出書房新社-河合隼雄さんの「熱い」思い

  • じーじ、今年もタントくんと小樽行きのフェリーに乗る!-じーじの2022北海道の旅

    午前11時、新潟発小樽行きフェリーの乗船が始まる。と、同時に、船内のあちこちから、プシュー、プシュー、と缶ビールの開く音。じーじも負けじと、プシュー、ゴクゴク、プファー。1年ぶりのサッポロ・クラシック。おいしい!午前中からビールを呑むのも1年ぶり。贅沢な瞬間だ。今年もじーじの夏休みが始まった。タントくんと一緒のひとり旅(ふたり旅?)。今年は8月のお盆に町内会の仕事が入ってしまい、ばーばの厳命で、早く出発して、お盆前には帰る計画。そのかわり、北海道のきれいな花々がいっぱい見れるかもしれない。今年のじーじの夏休みの自由研究(?)は、クマさんとのかくれんぼ。クマさんに見つかったらたいへんなことになりそう(?)なので、見つからない方法を研究したい(?)。去年の経験からすると、川遊びを楽しむクマさんを橋の上から眺め...じーじ、今年もタントくんと小樽行きのフェリーに乗る!-じーじの2022北海道の旅

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