2023年5月のブログです*立原正秋さんの紀行文集『風景と慰藉』(1974・中公文庫)をかなり久しぶりに読む。これも古い本で、当時、大学生だったじーじには少し難しいところがあったらしく、本にはめずらしくアンダーラインも付箋もなく(?)、きちんと読んだのか、やや不明(立原さん、ごめんなさい)。就職後も読んだのかどうか記憶がはっきりしない。しかし、改めて読んでみると、これがとてもいい本だった。じーじのその後の50年(!)の経験が無駄ではなかったようで、読んでいて立原さんの文章がこころに染み入ってくるような感じがする。本書は、立原さんのヨーロッパと韓国の紀行文集だが、ヨーロッパではスペイン・ポルトガル・ギリシア・イタリアを旅する。なかなか渋い選択だ。スペインやギリシアの大地を旅しながら、日本の風土との違いを考え...立原正秋『風景と慰藉』1974・中公文庫-立原さんのヨーロッパ・韓国紀行です