chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人) https://blog.goo.ne.jp/red777slope

こころの困りごと・悩みごと相談でじーじ臨床心理士が公園カウンセリングや海岸カウンセリング、里山カウンセリング、訪問カウンセリングとメールカウンセリングや面会交流の相談・援助などをやっています

赤坂正人 1954年生まれ 家庭裁判所調査官として司法臨床に従事 放送大学大学院臨床心理学プログラム修了 心理カウンセリング個人開業 臨床心理士 新潟市西区 心理療法、家族療法、遊戯療法、面会交流の相談・援助など 精神分析学会、遊戯療法学会会員 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006,『臨床心理学』)「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011,『遊戯療法学研究』)ほか

ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人)
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2015/02/19

ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人)さんの人気ランキング

  • IN
  • OUT
  • PV
今日 04/01 03/31 03/30 03/29 03/28 03/27 全参加数
総合ランキング(IN) 3,641位 3,409位 3,605位 3,719位 3,437位 3,402位 3,407位 1,040,090サイト
INポイント 20 50 70 30 30 40 60 300/週
OUTポイント 10 30 20 30 20 20 0 130/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
メンタルヘルスブログ 37位 35位 37位 38位 34位 34位 36位 30,927サイト
臨床心理士 1位 1位 1位 1位 1位 1位 1位 45サイト
心理カウンセリング 6位 5位 5位 5位 5位 5位 4位 996サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
今日 04/01 03/31 03/30 03/29 03/28 03/27 全参加数
総合ランキング(OUT) 19,139位 18,705位 15,899位 13,966位 13,264位 13,330位 12,311位 1,040,090サイト
INポイント 20 50 70 30 30 40 60 300/週
OUTポイント 10 30 20 30 20 20 0 130/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
メンタルヘルスブログ 276位 270位 217位 189位 181位 179位 161位 30,927サイト
臨床心理士 6位 7位 6位 5位 4位 4位 4位 45サイト
心理カウンセリング 17位 17位 11位 8位 8位 8位 8位 996サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
今日 04/01 03/31 03/30 03/29 03/28 03/27 全参加数
総合ランキング(PV) 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 1,040,090サイト
INポイント 20 50 70 30 30 40 60 300/週
OUTポイント 10 30 20 30 20 20 0 130/週
PVポイント 0 0 0 0 0 0 0 0/週
メンタルヘルスブログ 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 30,927サイト
臨床心理士 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 45サイト
心理カウンセリング 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 圏外 996サイト
※ランキング順位が「圏外」と表示される時は?
  • 大平健『顔をなくした女-<わたし>探しの精神病理』1997・岩波書店-「わたし」とは?

    大平健『顔をなくした女-<わたし>探しの精神病理』1997・岩波書店-「わたし」とは?

    2019年のブログです*大平健さんの『顔をなくした女-<わたし>探しの精神病理』(1997・岩波書店)を再読しました。大平さんの『豊かさの精神病理』や『やさしさの精神病理』シリーズの一冊、精神科臨床での丁寧な面接風景が描かれます。こういう面接をしてみたいな、と思いますし、こういう場面を描写してみたいな、と思いますが、まだまだ力不足です。今回、印象に残ったことを一つ、二つ。まずは、表題作の、顔をなくした女。兄嫁への恨みから発病をした女性、顔がない、と訴えます。面接を重ねるうちに、兄嫁より家を継がない兄への恨みが判明しますが、兄にあわせる、顔がない、こともわかります。ミステリアスな患者さんの訴えが、精神科面接で少しずつ明らかになっていく様子がすごいです。もう一つは、多重人格の女性。当時はまだ日本における多重人...大平健『顔をなくした女-<わたし>探しの精神病理』1997・岩波書店-「わたし」とは?

  • ウィニコット(橋本雅雄訳)『遊ぶことと現実』1979・岩崎学術出版社-遊ぶことの大切さを考える

    ウィニコット(橋本雅雄訳)『遊ぶことと現実』1979・岩崎学術出版社-遊ぶことの大切さを考える

    2018年のブログです*小児科医で精神分析家のウィニコットさんの『遊ぶことと現実』(橋本雅雄訳・1979・岩崎学術出版社)を再読しました。何回目になるでしょうか。何回読んでも難しい本ですし、奥がすごく深い本で、じーじなどはまだまだどれくらい理解できているのか心もとありません。1979年発行の本で、じーじが持っているのが1988年の本、おそらく精神分析に興味を持ちだした頃に買ったのではないかと思います。その後、精神分析だけでなく、面会交流の仕事をする中で遊戯療法なども勉強し、そちらからもウィニコットさんに近づくことが増えたと思います。じーじの数少ない論文もウィニコットさんを参考にして書かせていただきましたし、大学院の修士論文も同様で、ずいぶんお世話になっています。いろいろなことが述べられており、いろいろな学...ウィニコット(橋本雅雄訳)『遊ぶことと現実』1979・岩崎学術出版社-遊ぶことの大切さを考える

  • 逢坂剛『十字路に立つ女』1992・講談社文庫-私立探偵岡坂神策が活躍するハードボイルド小説です

    逢坂剛『十字路に立つ女』1992・講談社文庫-私立探偵岡坂神策が活躍するハードボイルド小説です

    2021年2月のブログです*逢坂剛さんの『十字路に立つ女』(1992・講談社文庫)をかなり久しぶりに読みました。すごく面白かったです。逢坂さんの小説の紹介は初めてかもしれません。実はじーじは昔から逢坂さんのかなりのファンなのですが、年末から読んでいた哲学者の木田元さんがやはり逢坂さんのファンということで、ここのところ、逢坂さんの小説を読み返しています。逢坂さんの小説はエンターテインメントで、とても面白いので、熱中してしまうところが玉に瑕です。本書もまさにそうで、一日で一気に読んでしまいました(もったいない、もったいない)。あらすじは例によってあえて書きませんが、地上げや腎移植、薬物中毒などの問題が、私立探偵というか、スペイン研究家というか、何でも屋の主人公である岡坂神策の周りで進行します。今回はスペイン研...逢坂剛『十字路に立つ女』1992・講談社文庫-私立探偵岡坂神策が活躍するハードボイルド小説です

  • 神田橋條治『発達障害をめぐって-発想の航跡・別巻』2018・岩崎学術出版社

    神田橋條治『発達障害をめぐって-発想の航跡・別巻』2018・岩崎学術出版社

    2018年のブログです*精神科医で精神分析家の神田橋條治さんの『発達障害をめぐって-発想の航跡・別巻』(2018・岩崎学術出版社)を読みました。神田橋さんの名著『発想の航跡』の中から発達障害に関係する文章を選んだということですので、さっそく読んでみました。ちなみに、『発想の航跡』はとてもいい本なのですが、かなり高価で、貧乏なじーじはなかなか買えずに、たまたま家庭裁判所の図書室にあったのを借りて読んだり、コピーを取ったりしました(神田橋さん、ごめんなさい)。でも、本書は堂々と(?)購入しましたので、許してくださいね。神田橋さん流の発達障害観はどんなかな?と思って読みましたが、やはり神田橋さん(!)、発達障害は程度の差はあれ、みんなが発達障害、と言い切ります。そう言われてしまえば、差別も何もなく、あるのは区別...神田橋條治『発達障害をめぐって-発想の航跡・別巻』2018・岩崎学術出版社

  • 伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』2005・角川書店-元刑事の中年男子と4人の同居人が織りなす少しだけ哀しい物語

    伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』2005・角川書店-元刑事の中年男子と4人の同居人が織りなす少しだけ哀しい物語

    2021年2月のブログです*伊岡瞬さんの『いつか、虹の向こうへ』(2005・角川書店)を読みました。面白かったです。何日か前に、本書の感想文をあるかたのブログで読ませてもらって、面白かったので読みたくなり、たしかあったよな、と思いながら本棚を探してみたら、下のほうにひっそりとありました。2005年の本で、貧乏なじーじにはめずらしく単行本、ひょっとすると古本屋さんで購入したのかもしれません。なかみは当然(?)、すっかり忘れていて、「いつか、虹の向こうへ」という少し格好良すぎる題名で敬遠をしていたのかもしれません(伊岡さん、ごめんなさい)。しかーし、いい小説です。一日で一気に読んでしまいました。あらすじはあえて書きませんが、登場人物の5人がそれぞれ哀しい過去を抱えながらも、新しい出会いとある事件をきっかけに、...伊岡瞬『いつか、虹の向こうへ』2005・角川書店-元刑事の中年男子と4人の同居人が織りなす少しだけ哀しい物語

  • じーじの公園カウンセリングや訪問カウンセリングを再考する

    じーじの公園カウンセリングや訪問カウンセリングを再考する

    2023年1月のブログです*じーじのカウンセリングを少し再考したい。公園カウンセリング、あるいは、海岸カウンセリング、里山カウンセリング。公園や林や森、海辺などのベンチなどでカウンセリングをする。ベンチの配置によっては90°対面で面接をするが、普通はベンチに横並びに座って、同じ景色を眺めながらクライエントさんのお話を聴く。たまにベンチの後ろを散歩中の人が通ることもあるが、イメージとしては何か空気のカプセルの中でお話を聴いているような感じで、秘密も保持されている印象を受ける。精神科医の神田橋條治さんが、ベンチに座ってのカウンセリングの有用性を述べておられるので、悪い方法ではないと思う。赤ちゃんやちびっ子も一緒だと、彼らの様子を見ながらのカウンセリングになり、クライエントさんがあまりに急激な退行をせずに、現実...じーじの公園カウンセリングや訪問カウンセリングを再考する

  • 久保俊治『羆撃ち』2012・小学館文庫-羆(くま)撃ちという生き方

    久保俊治『羆撃ち』2012・小学館文庫-羆(くま)撃ちという生き方

    2019年3月のブログです*久保俊治さんの『羆撃ち』(2012・小学館文庫)を再読しました。久保さんは、先日、ご紹介をした竹田津実さんの『獣医師の森への訪問者たち』(2018・集英社文庫)に出てきた猟師さんで、じーじはこのお二人が知り合いとは全く知らずに、お二人の本を別々に愛読してきており、本当にびっくりしました。竹田津さんの本を読んでいるうちに、この名作をもう一度味わってみたくなり、さっそく読んでみました。椎名誠さんが本書の帯に、その研ぎ澄まされた感性に羨望する、と書いておられますが、クマを追い詰め、クマと真剣勝負をする久保さんとクマとの死闘は本当にすごい!の一言につきます。命がけという言葉が大げさではない世界で、クマも久保さんも全力で闘います。その緊張感は、人間も動物の一員なんだなと思わせるものがあり...久保俊治『羆撃ち』2012・小学館文庫-羆(くま)撃ちという生き方

  • じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングをワンコイン(30分・500円)でお試し体験をしてみます

    じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングをワンコイン(30分・500円)でお試し体験をしてみます

    こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリングと訪問カウンセリングを新潟市で時々やっています。また,メールカウンセリングや面会交流の相談・援助もたまにやっています。公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は,1回,50分,3,000円で,隔週1回,あるいは,月1回などの間隔で行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族...じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングをワンコイン(30分・500円)でお試し体験をしてみます

  • 大平健『診療室にきた赤ずきん-物語療法の世界』1994・早川書房-童話と物語のちからに学ぶ

    大平健『診療室にきた赤ずきん-物語療法の世界』1994・早川書房-童話と物語のちからに学ぶ

    2019年のブログです*大平健さんの『診療室にきた赤ずきん-物語療法の世界』(1994・早川書房)を再読しました。この本も久しぶり、本棚の隅に隠れていたのを見つけてしまいました。何種類かの付箋とアンダーラインがあって、少しだけ内容にも記憶がありましたが、今回もなぜか(?)新鮮な気持ちで読めました。今回、印象に残ったことを一つ、二つ。一つめは、ねむり姫の童話。不登校になった真面目な女の子に、大平さんさんはねむり姫の童話をお話します。いろいろあって、女の子はしばらく休学し、その後、登校を再開します。大平さんは、親にできることの限界を指摘し、子どもは親から自立する時、外からやってくる他人の助けが必要になることを説明します。二つめは、三年ねたろうの童話。ひきこもりになってしまった青年に、大平さんは三年ねたろうの童...大平健『診療室にきた赤ずきん-物語療法の世界』1994・早川書房-童話と物語のちからに学ぶ

  • 竹田津実『獣医師の森への訪問者たち』2018・集英社文庫-北海道を読む

    竹田津実『獣医師の森への訪問者たち』2018・集英社文庫-北海道を読む

    2019年2月のブログです*竹田津実さんの『獣医師の森への訪問者たち』(2018・集英社文庫)を読みました。竹田津さんの本を読むのは久しぶり(竹田津さん、ごめんなさい)(なお、前に『北の大地から』などのブログを書いていますので、よかったら読んでみてください)。さて本書、すごく面白かったです(面白すぎて、つい笑ってしまうので、電車の中で読むのは要注意かもしれません)。竹田津さんが獣医師として北海道の小清水町に赴任してからの仲間や後輩たちとの活躍が描かれます。しかし、主役は北海道の野生の動物たち。キタキツネ、エゾリス(キタリス)、モモンガ、シマフクロウ、などなど。少し小さめですが(文庫本ですからね)、動物たちの写真もかわいいですし、竹田津家の子どもさんたちと動物の交流もかわいいです。小清水町は知床の入り口にあ...竹田津実『獣医師の森への訪問者たち』2018・集英社文庫-北海道を読む

  • 岩宮恵子『好きなのにはワケがある』筑摩書房・2013-「トトロ」と「安心感」について考察をしてみる

    岩宮恵子『好きなのにはワケがある』筑摩書房・2013-「トトロ」と「安心感」について考察をしてみる

    2014年のブログです*最近,3歳になる孫娘が遊びに来ると,『トトロ』のCDを聴きながら『トトロ』の絵本を読んでいます。あらためて読んでみると,興味深い場面が数多くあって,楽しいですし,何か心が豊かになる感じがしていて,孫娘に感謝です。本書はじーじの大好きな(?)岩宮さんの宮崎アニメ論です。さすがに岩宮さんだけあって,いろいろと感心させられる視点でいっぱいです。特に,じーじは『トトロ論』が興味深かったです。しかし,他にもいろいろと,宮崎アニメについての新鮮な視点の提供があります。今後,さらに孫娘と一緒に宮崎アニメを楽しみながら,ゆっくりと味わいつつ,観ていきたいなと思いました。(2014.10記)*2023年12月の追記です今から9年前の文章です。上の孫娘が3歳の時で、下の孫娘はまだ生まれていませんでした...岩宮恵子『好きなのにはワケがある』筑摩書房・2013-「トトロ」と「安心感」について考察をしてみる

  • 樋口有介『11月そして12月』2009・中公文庫-カメラマン志望男子とマラソン女子との切ない恋愛物語です

    樋口有介『11月そして12月』2009・中公文庫-カメラマン志望男子とマラソン女子との切ない恋愛物語です

    2023年3月のブログです*またまた有介ワールドに浸ってしまった。樋口有介『11月そして12月』(2009・中公文庫)。マラソン女子とカメラマン志望の主人公の切ない恋愛物語。青春だなー。しかし、有介さんはうまいな、と思う。文章も物語も…。七十近いじーじが読んでしまうのだから、すごい。じーじもこんな恋愛をしてみたかったなあ、と思ってしまう。「きみに会ってから、毎日練習をしていた」「大人になることを?」どう?この会話。すごいでしょう?二人の出会いからしてとても素敵だが、それは読んでのお楽しみ。物語は、不倫をしていた姉の自殺未遂や父親の浮気発覚などで、家庭内のごたごたに巻き込まれる主人公と、将来を嘱望されていたのに人間関係からマラソンをやめてしまった女の子とのさり気ない恋愛を描く。もっとも、有介ワールドだから、...樋口有介『11月そして12月』2009・中公文庫-カメラマン志望男子とマラソン女子との切ない恋愛物語です

  • 大平健『豊かさの精神病理』1990・岩波新書-豊かさややさしさの精神病理を考える

    大平健『豊かさの精神病理』1990・岩波新書-豊かさややさしさの精神病理を考える

    2019年のブログです*大平健さんの『豊かさの精神病理』(1990・岩波新書)を再読しました。大平さんの豊かさややさしさの精神病理を扱ったシリーズの最初の本で、久しぶりの再読です。1990年の本ですから、バブル崩壊前の日本人が成金で大騒ぎをしていた時代。精神科には時代を先取りしたファッションなどのモノ重視の新しいタイプの病いが出現していたようで、大平さんはそれらの人々の悩みに真摯に向き合っています。その面接の様子はまことに見事で、患者さんに丁寧に寄り添い、そして、彼らが自ら回答を見つけ出せるように細やかに援助をされます。その風景描写がまことにすごくて、その後、じーじは同じような報告書を書こうと四苦八苦した思い出があります。大平さんは彼らを、モノ語りの人々、と名づけています。ブランドもののファッション、グッ...大平健『豊かさの精神病理』1990・岩波新書-豊かさややさしさの精神病理を考える

  • 佐々木譲『ユニット』2005・文春文庫-DVと犯罪被害者遺族を描く

    佐々木譲『ユニット』2005・文春文庫-DVと犯罪被害者遺族を描く

    2021年3月のブログです*佐々木譲さんの『ユニット』(2005・文春文庫)を読みました。すごく久しぶり。本棚の発掘作業をしていて(?)、偶然、見つけました(佐々木さん、ごめんなさい)。緊張感のある小説で、ハラハラ、ドキドキ、しながら読みました。年寄りの心臓には少し悪い(?)小説です。テーマはDVと犯罪被害者遺族。舞台は北海道。あらすじはあえて書きませんが、DV被害者とDV加害者、それに、妻子を殺された遺族とその犯人らが織りなす人間模様を綿密に描きます。DVの怖さと異常さ、二面性が怖いくらいに描きこまれていますし、殺人事件の遺族のうらみと憎しみ、そして、それからの離脱も描かれます。読んでいると、人間が怖くなると同時に、少しだけ希望も持てるかもしれません。人間はとても弱い存在ですが、案外捨てたもんでもないな...佐々木譲『ユニット』2005・文春文庫-DVと犯罪被害者遺族を描く

  • 行者にんにく!を眺めながらの里山カウンセリングは、こころもにんにん元気になります

    行者にんにく!を眺めながらの里山カウンセリングは、こころもにんにん元気になります

    こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が里山カウンセリングや公園カウンセリング,海岸カウンセリングと訪問カウンセリングを新潟市で時々やっています。また,メールカウンセリングや面会交流の相談・援助もたまにやっています。里山カウンセリングや公園カウンセリング,海岸カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。料金・時間は1回,50分,3,000円で,隔週1回,あるいは,月1回などで行ないます。訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことな...行者にんにく!を眺めながらの里山カウンセリングは、こころもにんにん元気になります

  • 沖縄戦・捕虜・震えのとまらない少女-じーじのじいじ日記・セレクト

    沖縄戦・捕虜・震えのとまらない少女-じーじのじいじ日記・セレクト

    2025年3月26日の日記です*今日3月26日は、1945年(昭和20年)3月26日に沖縄戦が始まった日。沖縄の人たちは、本土の日本政府や軍部のせいで、地上戦に巻き込まれたしまった。そういうことが二度とないように、深く反省をし、反戦を誓うことが大切になると思う。2019年6月に書いた日記と2022年6月に書いた追記があるので、再録する。*2019年6月の日記です夕方のニュースを見ていたら、沖縄戦で捕虜になって震えがとまらない映像の少女が生存していたというニュースがあって、びっくりするとともに感動をした。ニュースを見た後で、年齢的に考えてみれば生存をしていても不思議はないのだが、まさか、と本当にびっくりした。太平洋戦争の記録映像は結構たくさん見ていると思うが、じーじにとっては、沖縄戦で捕虜になって震えがとま...沖縄戦・捕虜・震えのとまらない少女-じーじのじいじ日記・セレクト

  • 大平健『純愛時代』2000・岩波新書-ていねいな精神科医の面接風景に学ぶ

    大平健『純愛時代』2000・岩波新書-ていねいな精神科医の面接風景に学ぶ

    たぶん2014年ころのブログです*大平健さんの『純愛時代』(2000・岩波新書)を再読しました。『豊かさの精神病理』(1990)、『やさしさの精神病理』(1995)に続く、大平さんによる岩波新書の精神医学三部作の一冊。大平さんはあの有名な土居健郎さんのお弟子さんの精神科医ですが、その面接風景は確かです。本書は岩波新書らしからぬ(?)、くだけておしゃれな(?)題名ですが、内容はしっかりしていて、読みごたえがあります。どの章も、大平さんの、おそらくはふだんどおりの、ていねいな精神科臨床の面接風景を描写されているのだろうと思います。今回、じーじが特に印象に残ったのが、第3章の「マーガレットのある部屋」という文章。映画のクレーマークレーマーそっくりのストーリーで、奥さんに逃げられただんなさんと子どもの奮闘記です。...大平健『純愛時代』2000・岩波新書-ていねいな精神科医の面接風景に学ぶ

  • 藤原伊織『ひまわりの祝祭』1997・講談社-ゴッホの「ひまわり」をめぐる哀しくも強い物語

    藤原伊織『ひまわりの祝祭』1997・講談社-ゴッホの「ひまわり」をめぐる哀しくも強い物語

    2021年3月のブログです*藤原伊織さんの『ひまわりの祝祭』(1997・講談社)を久しぶりに読みました。おそらく20何年ぶり(藤原さん、ごめんなさい)。本棚の横に積み上げてあった本の山の中から発掘(?)しました。これがいい小説。おとなの哀しみを描きながら、生きることの多少のよさも描いていて、読んでいて心地よいです。例によって、あらすじはあえて書きませんが、ゴッホの「ひまわり」という絵をめぐる物語。じーじでも、ドキドキ、ハラハラする展開です。登場人物がまたなかなか魅力的。主人公だけでなく、周囲の人たちも魅力的です。そういえば、『海辺のカフカ』のホシノくんのような登場人物も出てきます。少しのユーモアと遊びごごろが、物語の哀しみを救っています。おとなの小説でしょうね。いい小説を再読できて幸せです。(2021.3...藤原伊織『ひまわりの祝祭』1997・講談社-ゴッホの「ひまわり」をめぐる哀しくも強い物語

  • 大平健『やさしさの精神病理』1995・岩波新書-ていねいな精神科臨床の面接風景に学ぶ

    大平健『やさしさの精神病理』1995・岩波新書-ていねいな精神科臨床の面接風景に学ぶ

    たぶん2014年ころのブログです*久しぶりに精神科医の大平健さんの『やさしさの精神病理』(1995・岩波新書)を読んでみました(岩波新書ですよ!)。たぶん10何年ぶりです(大平さん、ごめんなさい)。40歳を過ぎたころ、なんとなく臨床に行き詰った感じで悩んでいて、家族療法学会などに入って勉強を始めたりしていたのですが、そんな時に大平さんの『豊かさの精神病理』(1990・岩波新書)を読んで、その症例の書き方に感心をしました。先輩から、報告書の事例は、ドラマを見ているように書きなさい、と言われていたのですが、それを実践している例をそこに見つけてびっくりしました。本書はその姉妹編ですが、やはり症例の紹介の仕方が秀逸です。もちろん、面接がうまくできていないと、わかりやすい報告はできないのですが、それにしてもうまいで...大平健『やさしさの精神病理』1995・岩波新書-ていねいな精神科臨床の面接風景に学ぶ

  • 坂本直行『原野から見た山』2021・ヤマケイ文庫-直行さんの名著が山渓の文庫になりました!

    坂本直行『原野から見た山』2021・ヤマケイ文庫-直行さんの名著が山渓の文庫になりました!

    2021年3月のブログです*坂本直行さんの『原野から見た山』(2021・ヤマケイ文庫)を読みました。単行本は1957年に出版され、1973年に茗溪堂から復刻版が出ていて、これまでじーじはこの復刻版を読んでいたのですが、大きな本でじーじのように寝っ転がって本を読む人間にはなかなか大変でした(直行さん、ごめんなさい)。今度は文庫本ですので、行儀の悪いじーじでも安心です。本は小ぶりになりましたが、印刷がとてもきれいなので、見劣りはしません。素敵な文庫本です。戦前、南十勝の牧場に開拓で入った頃のお話やそこから見た日高山脈のスケッチ、大雪山や斜里岳への山旅、そして、最後の山旅と覚悟しての石狩岳登山などのお話とスケッチなどからなります。当時の大雪山ののどかさはとても素敵ですし、熊を逆におどかして楽しむ直行さんは豪快で...坂本直行『原野から見た山』2021・ヤマケイ文庫-直行さんの名著が山渓の文庫になりました!

ブログリーダー」を活用して、ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人)さんをフォローしませんか?

ハンドル名
ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人)さん
ブログタイトル
ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人)
フォロー
ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (臨床心理士・赤坂正人)

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用