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走るナースプラクティショナー https://blog.goo.ne.jp/missy0806

診療所だけでなく診療車で街を走りながらメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療

日本には馴染みが低いナースプラクティショナーとしてカナダ、BC州で働いています。地域でプライマリーケアプラクティショナーとして患者さんの健康向上、維持を目的にケアを提供しています。仕事が大好き。 日本で看護師歴8年後カナダへやって来たのは1998年。カナダ人の夫と子供3人の家族は宝物。 全く英語ができなかった私がカナダで看護師となり2013年には大学院卒業。修士号を取得。努力は必ず報われる!

野々内 美加
フォロー
住所
カナダ
出身
松江市
ブログ村参加

2015/01/05

  • ギグ

    GigWorkってご存知ですか?ウーバードライバー、ウーバーイート。コロナ前からあったものですが、コロナ禍で一気に広がった働き方。時間のある時にその分だけ働く。正規社員でもなく、アルバイトでもなく、登録制で働き時間は自由自在の仕事がある時だけに対価が支払われる仕事をこう呼びます(出前を運ぶ行為に対しての支払い。待っている間は収入が発生しない)。コロナで多くの医療者を失った医療界(亡くなった人、去っていった人の両方)。医療者不足は看護師、介護士、医師。全世界共通の現象なので、お金を積めば人をかき集めることができる。そんな状況ではないことを政治家や経営者は理解しています。では、これからどうやって人員不足による医療崩壊を避けてケアの提供を続けるのか?ここ数年の命題になっています。で、アイデアの一つがギグワーク。...ギグ

  • 一致団結した集団

    アメリカで起こっている中絶に関連する最近の状況をご存知ですか?とても興味深い話題です。今まで医療として行われていた手術や処方が認められなくなったのは昨年。憲法の解釈を変更する議決が行われたから。今まで政府機関を通して承認されていた中絶薬が利用できなくなるのはおかしい、と裁判が行われていました。それが棄却され高裁へ持ち込まれるようになったのです。その中絶薬。日本では承認されていないようですが、承認、利用されている国は多くあります。アメリカもその一つでした。22年間安全に使われていた薬が使えない。なぜこのようなことになったのでしょうか?中絶をする理由は様々ですが、中絶を殺人だと考える集団があります。その集団の意見が通った、と言うとわかりやすいと思います。それが昨年の議決です。全ての州で違法とされているわけでは...一致団結した集団

  • シーズンパス

    4月の復活祭でスキー場のほとんどが閉山しました。ウイスラーとバンフは5月中ばまで滑れますが、膝痛の治療に専念するためにシーズン終了を宣言しました。で、昨シーズンは人生で一番滑ったシーズンになった。12〜1月レッドマウンテン5日(6日の予定が停電で1日閉山)2月サンピークス4日2月レベルストーク3日3月サンシャイン3日3月レイクルイーズ2日3月サイプレス1日4月サンピークス3日合計21日も滑ったのです。これだけ滑ると下手なりに上達を感じました。今までは中級と上級コースの割合が8対2だったのに、4対6へ。コースの幅が広まって楽しくて仕方ない!通年は10〜12日程度。だってリフト代が高いもの。日本はスキー場の大きさにもよりますが1日券が1万円を超えるところはほぼない。こっちは1万5千円前後が当たり前。ウイスラー...シーズンパス

  • システムチェンジの力

    全人的なケアをするのは看護師の得意技。と断言したいところですがそうでもないことを経験した日。私の患者の1人が入院しています。症状の原因が不明で多くの検査、専門医へのコンサルが多く行われています。感染症医師もその1人。コンサル結果がいつもの2倍の長さだった。記入者をみるとレジデント。内容を読むといつもの内容、プラス背景となることがぎっしり書かれていた。幼少期の生活環境や家族歴。私も知らないことまで書いてあった。ほーと感心した。もちろん感染症が専門だから結核について知りたいからだとは思ったけれど。最近は医学部でもホリスティックなケアを教えていると7〜8年前ぐらいに聞いた。そう言う世代のレジデントが現れるようになったのだ、と教育プログラムの変化が実践に出てきているアウトカムを感じた。依存が慢性期疾患の一つとなっ...システムチェンジの力

  • 出発点のズレ

    昨日のブログの最後に期待と経験は不思議な関係といつも思う。これ、患者教育の鍵でもあります。と書きました。診察や患者教育のシーンで「期待していること」聞いていますか?どんなに素晴らしいケアをしていても患者が期待しているものと異なると、そのケアは評価されません。よって患者が期待する事を知る事、もしその期待が不可能なものであったり、超勘違いの場合、そこを正すことから始まります。とても簡単な例と言えば、完治できない癌に対して完治する事を望んでいる。完治はできないが、進行を遅くさせることができる、症状を緩和することができる、と理解してもらう必要があります。私の分野であるあるが、精神科医に紹介してほしい。テレビの影響か精神科医は「話を聞いてくれる人」と思ってリクエストしてくる人が多い。ソファーに座って寝っ転がって、精...出発点のズレ

  • 地道な先に

    うー寒い寒い。冬並みの大雨。晴れ間に見かけるのは雪を被った山々。桜は満開なのに大雨に打たれている。変な天気。来月ある看護の日。地元の医師会はNPの会食会を開催してくれる。招待状をもらった。リクルートも目的でNP学生たちも招待されている。で、同じクリニックの医師から僕と一緒にプレゼンしようね、と言われた。成功の一例としていつも取り上げられる。医師会の会長も私の例をあちこちで話す。今月は州よりもう一つ上のカナダ政府に招待されたと聞いている。今までのデータを見せて欲しいと言われた。しっかり道を切り開いて、前例を作っていくとこんな事も起こるのだ。患者層と地域のニーズ分析と理解、ビジョンを実践化、アウトカムを提示する。役割開発を地道にすれば周りの理解とサポートはついてくる。そう強く思えるのは自分の実体験でもあります...地道な先に

  • MIが役立つ

    カナダの一般者のがん検診は子宮頸癌乳癌大腸がん肺癌の4つ。対象年齢になると勧める。これに引っかかると次のステップに進む仕組み。で、その時の反応は2通り。早期に発見されて良かったと喜ぶ人と、がんと診断されたから私は死ぬんだ、検査をしなければよかったと嘆き悲しむ人。私の患者層には後者が多い。そして次のステップに行こうとしない。怖い、死ぬから意味ない、とか、、、、。いやいやまだ癌と決まった(診断された)わけではありません。これをわかってもらうのがとても重要。殆どの場合「癌」と言う言葉に惑わされてがんセンターの看護師の説明が全然頭に入っていないケースが殆ど。そこを砕いて未診断であることを理解してもらい、確定診断進んでもらえるようにサポートするのもプライマリーである私の役目。例えば大腸がんは便検査が最初のステップ。...MIが役立つ

  • 購入

    あー買っちゃいました。日本行きの航空券。現地参加かZoom参加か、ずっと迷っていたのですが現地参加を決めて、それ以来航空券の変動をずっとモニターしていました。円やドルの変動で異なるのだと思いますが、昨日と本日の差が400ドルもあるんですよ。下がるときはそうそうない、と本日ようやく購入。ふーーーー。相変わらず学会と実家で10日間の超短旅行ですが、現地参加される方は会場でお会いしましょう。久しぶりの北海道。秋の味覚を味わって温泉も楽しむぞー冒頭写真:最近シェルター付近はカナダグースのペアが2組います。国鳥のため人間は何もできません。付近では車も停止させなければなりません。繁殖期、孵化させているときはとても攻撃的(卵を守るために)です。我が物顔でパトロールへ出かけているようです。購入

  • 卒業へ向けて心の準備

    冒頭写真は末娘の誕生を祝って裏庭に植えたソメイヨシノ。2階のベッドルームから写しました。大きくなりました。その娘も今年で18歳。6月には高校を卒業ですから、桜の木が大きいのも当たり前といえば当たりまえ。春はダンス関係のコンペシーズンで、ただいま3つ目に参加しています。先週はバレエソロで大きなトロフィーをもらってご満悦(本人の許可を得て掲載)。で、はたと気づく。これが最後だ、、、、。来月ももう一つコンペはあるけどエントリーしているのはモダンとコンテンポラリーのみ。バレエはエントリーしなかった。スタジオの最後のショーもソロ二演目に選ばれたのはモダンとコンテンポラリー。よってソロのバレエを見るのはこれで最後、、、と思ったら妙にじんわりしてしまった。いとこに誘われてスタジオ見学に行った後、ダンスをしたいと3歳から...卒業へ向けて心の準備

  • 女性にとって嬉しいニュース

    4月1日からBC州で始まったもの。避妊に関するものが無料となった。経口避妊薬IUCインプラント注射薬モーニングアフターピル(緊急避妊薬)の5種類。Freecontraceptives-ProvinceofBritishColumbia今まで若年層の避妊の難関は2つあった。処方をしてくれる医療者を見つけること、避妊薬のコスト。前者は処方者の拡大で改善された。医師以外の処方権-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~カナダBC州でで薬を処方できるのはどんなプロフェッショナルでしょう?医師、ナースプラクティショナー(NP)、一部の正看護師、助産師、ナチュラルパスドクター、そして薬剤...gooblog後者は保険はカバーしてくれるが、家族単位...女性にとって嬉しいニュース

  • ネットワーク

    他の街のNPから連絡が来て今日はミーティング。高校のクリニックを始めたいと彼女は言う。質問のリストをしっかり持っていた。とても参考になったと言う。このように新しい企画をするときは、他を参考にすれば良い。何もかもゼロからすることはないのだ。彼女曰くリードに聞いたときは誰もしていない、と言っていたのにと言う。まあ、それは仕方ない。120人の大所帯。どのNPが何をしているか細かに記憶している人がいたら会ってみたいぐらい。彼女と同じクリニックの新人NPが私のところへオリエンテーションに来て私の高校クリニックのことを知ったらしい。ネットワーク、ネットワーク。日本だけではなくてカナダでもネットワークが大事。あなたもネットワークを持っていますか?冒頭写真:スキーから戻ってくるとしっかり桜咲いているではありませんか!?ネットワーク

  • 新企画もうすぐ開始

    もう直ぐ新企画が始まります。昨年2回行い、今年は6月から始まるワークショップ。今までは8週間で行っていた行程を12週間に拡張して、開催は1年に一回となったこのWS。WS「患者層を把握してAPNの使命を明確にする」 SocietyForJAPN受講目的•ヘルスケアにおけるAPNの役割が理解できる•SocialDeterminantsofHealth(健康に関わる社会的要因)について理解できる•PEPPAフレームワーク*を利用で...SocietyForJAPN昨年参加した方からフォローアップが欲しいと言われていました。それにどう答えるべきかずっと考えていました。それが新しい企画です。名付けてJAPNVisionClub参加できるのは上記のWSを終了している人のみ。招待制のクラブです。日本APN後援会のWEB...新企画もうすぐ開始

  • マスク義務付けの変更

    復活祭の連休に入る前に久しぶりに州政府からアナウンスメントがありました。それはマスクについて。BC州では随分前にマスクの義務は無くなりましたが、医療現場では医療者側も患者も訪問者もマスク着用は義務付けられていました。それを義務付けは中止するとの発表でした。いつもこのような発表は春へ向かって。何故なら屋外での活動が始まる時期だから。インフルエンザも含めて呼吸器系の疾患が減少する時期。で、連休明け、職場へ来てスタッフと話合い。今日からどうするか?義務付けではないから個人の意思によるもの。で、スタッフは全員マスク着用を行う、と言います。私ももちろん同じく。だってマスクは本当に強力だとこの3年間学んだから(正しい着用で)。オリエンテーション中、狭い部屋で一日中一緒に過ごしても、お互いマスクをしていたから、オリエン...マスク義務付けの変更

  • 監査の年

    始年度となり、新しい場所、学校や就職先に夢と希望に溢れるニューファイスが加わっていると思います。私も新しい年度のスタートです。年度が変わる前に免許の更新を済ませました。更新を終えて出てくるメッセージ。監査の年のメッセージでした。決められた期限までに5つのステップを済ませなければ免許停止になるとか。まずは30日以内に最低3名からフィードバックフォームに回答してもらわなければなりません。10人ぐらい選ぶように書かれていましたが、4名ほど依頼を得てカレッジから直接メールが送られました。選んだのは同じクリニックで働く医師2名。よく使う薬局の薬剤師1名。そしてローカルのチームのRN1名。私はTeamofOneなので、こう言う時に困ります。10日ほど経ったところで、最低人数分集まっていないので、もっと依頼するように連...監査の年

  • 予防的医療

    このところ10代のケアについて書いています。私はファミリーナースプラクティスショナー(FNP)なので新生児から高齢者のケア周産期医療までできなければならないので10代のケアももちろん入っています。しかし皆さんはどう感じているのでしょうか?日本の診療看護師はクリティカルとプライマリーに分かれているようですが、10代のケアをしている人にはまだ出会ったことないし、専門看護師に小児がありますが、医療的ケア児に重きを置いて活動している人が多いように感じます。がん専門看護師はAYA世代のケアに興味を持っている人にはであったことがあります。がん分野のAYA世代ケアは世界でも注目を浴びている分野です。日本には養護教員の職があり、その人の仕事になるのでしょうか?検索してみたら、思春期看護研究会を見つけました。私が高校のクリ...予防的医療

  • 法律的な立場

    儀宝さんの講演では、自殺企図とプライバシーの話も出てきましたね。この辺も法的な自分の位置なども明らかにしておかなければなりません。カナダではInfantActと言う法律があり、子供の人権は守られています。成人していない子供でも自分の医療ケアについて意思決定をすることができ、それが親と一致しなくても子供の意思決定を尊重しなければなりません。子供権利-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~先週から始まった12〜17歳のワクチン。我家の末娘16歳も早速自分で登録と予約を済ませました。この現状BC州の人々の良い教育機会になるかも。InfantActという法律があります...gooblog何歳から?と言う決まりはなく、医療者がこの子供には意思...法律的な立場

  • 本当の意味でのダイバシティー

    儀宝さんの講演で出てきた、ドラッグとかマリファナとかセクシャリティーについての症例。驚きましたか?思春期で?高校で?と思った方がいらっしゃたと思います。カナダでも同じです。日本でダイバシティーと言う言葉があちこちで使われるようになりました。セクシャリティー一つにとっても様々な思考の違いがあります。これこそダイバシティーです。以前にも書いてきました。ジェンダーブレッド-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~昨日あげた写真のジェンダーブレッド。ジェンダーとは性別。ジンジャーブレッドクッキーは人形の形をしたクッキー。その二つをかけてジェンダーブレッドと呼んでいるモデル...gooblog自分のセクシャリティーがマジョリティーでないと、疎外...本当の意味でのダイバシティー

  • 共通点

    儀宝さんの講演で紹介されたSocialdeterminantsofhealth(健康の社会的決定要因)が出てきましたね。私の講義を受けたことがある方は知っているコンセプト。過去のブログでも書いています。補足-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~昨日のブログ、びっくりの統計を見つけて書いたわけですが、すぐオアフ島にお住いのKayさんからご指摘を受けました。以下は転記です。この統計ですが、ちょっと誤解を招きそ...gooblog昨日のHEADSアセスメント、氷山、そしてこれ。儀宝さんが言っていたように打ち合わせをしたわけでもないのですが、同じものが出てくる。なぜだと思いますか?同じコンセプトを自分のビジョン構築に使っている二人のNPと...共通点

  • 便利なアセスメント

    さあ、儀宝さんの講演に出てきたHEADSアセスメントはいかがでしたか?私も高校でクリニックへ行くので、もちろんこのアセスメントを利用しています。小児、AYAは大人と違い、自分の状況や気持ちを的確に話すスキルがまだ完成していません。そして家庭環境などが大きく子供の健康に関わってきます。それを見逃さないためにも、このアセスメントはとても便利です。以前に書いたブログはこちら優秀なユースワーカー-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~高校のクリニックに行く時は、ユース(youth)ワーカーがお伴してくれます。ユースワーカーはホント子供の事を理解して、その周りの問題の対処の仕方を知っています。私の診察...gooblog先週来ていたオリエンテ...便利なアセスメント

  • 人財のシェア

    また3月に行った第4回日本APNシンポジウムの感想に戻ります。鈴木さんが質疑応答中に言われた、公開講座のような形で他の病院で働かれている方も参加できるような講座も設けさせてもらいました、と話されていました。これって良いアイデアだと思いませんか?大きな病院グループや訪問看護会社だとその事業所間で繋がることができます。しかし中小規模の職場では孤立、教育資源に限界が生じてしまいます。それを打開できる策がこれ。人材もシェアすることです。カナダでは進んでいる分野で、人材シェアは日本にはまだ早いかもしれませんが、せめて院内研修やセミナーを院内に限らず、地域内で、専門内で、同職種内、多種職内でシェアできる、そのような形が生まれると、質の確保にも繋がると思います。様々な方向でネットワークが強化されればされるほど患者の安全...人財のシェア

  • ネットワークは成功の秘訣

    3月のシンポジウムの感想はお休み。先週は新人さんのオリエンテーションでした。同じ大学院の卒業生です。しゃべりに喋りまくった時間でした。しかしこれも患者教育と同じで一方的に話すのでは効果はありません。motivationalInterview(MI)のスキルを使って伝達します。医療の主体とはその8-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でも...gooblog何故か診察する患者数は多くありませんでしたが、模擬患者を作ったりしたせいか、とても勉強になった、多くのクリニカルパールをも...ネットワークは成功の秘訣

  • 家族は誰?

    家族の多様化は全世界で起こっていることで日本も然り。家族の定義については鈴木さんが講演の中で説明されていました。家族とは誰なのか?患者本人が誰が家族か決めること、と言われました。法律上とか血縁とかよりも前述が重要。しかし臨床で働いていて、そうとはいかない場面に接した医療者は多いのではないでしょうか?産みの親対育ての親正妻対愛人子供対後妻特に患者本人が意思の疎通が図れない状態が一番厄介です。何故なら本人が誰が「家族」なのか医療者へ伝えることができないから。意思の疎通ができない状態ってどんな状態?と思いますか?意識不明失語症認知症などがあります。だからこそ意思の疎通が図れるうちに誰が家族なのかを明記することが重要になります。それがACPなのです。ACPがあれば本人が話せなくてもACPで周りが本人の意向を確認す...家族は誰?

  • 日本版 ナースプラクティショナーの目的

    昨日の続き私はブログの中で「アクセス」を頻回に使います。医療は国民のためにあり、医療へのアクセスは平等でなくてはなりません。しかし実際、医療偏在と言われるように患者千人あたりの医療機関の数、医師の数、看護師の数は都市部では高く、過疎地では低い。過疎地に住んでいるから医療へのアクセスがない、低い。このような状況を地域格差と呼びます。これを是正するためにBC州ではNP制度ができました。カナダはイギリスと同じく家庭医制度の医療なので、家庭医を持っていないと専門医へのアクセスが難しくなります。緊急医療の利用率も上がります。家庭医の数も地域格差があります。それを補うためにNP制度ができました。先程平等と言う視点で二例示しました。次は公平と言う視点です。システム(社会構造)はマジョリティー(大多数)のために作られてい...日本版ナースプラクティショナーの目的

  • NP が活躍する場所

    さあ、またシンポの感想に戻っていきます。今日は筑井さんの講演を聞いて。脳外科系のNPを夢見ていた彼女がモンゴルNP計画のもと過疎地域医療に関わっていく過程をどう思われましたか?就職口-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~NPになるための準備で看護師時代の経験を以前書いた。ナースプラクティショナー(NP)希望をする看護師はICUや救急の出身者が多い。しかし就職先は病院ばかりではない。こちら...gooblog以前にも書きましたがカナダのNPの勤務先の内訳はこちら。2018年と5年前のブログですが、今もあまり変化はありません。それも急性期病院で働くNPのほとんどがPathcareunit(急性期をすぎたが退院先がない患者が集まる)。外...NPが活躍する場所

  • 切り離せないもの

    今日はシンポの感想は休憩して、今週あった医師会の話。長期療養型施設のケアの話し合いだった。年々長期療養型施設で医療を提供する医師の減少で、今も提供している医師の負担が増加して、辞めたいと申し出る医師の増加。いわゆる負のスパイラルが始まっているのを防止するために医師会として何ができるか?そんな内容だった。老年期医療を愛してやまない医師や他の医師たちのプレゼンや意見、質問を聞いていて思った事。医師の孤独感。チーム医療への感謝。特に看護師への尊敬の念。自分がNPになって同僚の医師の行動や会話から思うことから上記の言葉はとてもしっくりくる。医師は長いトレーニングの中で複雑な疾病自体のナビゲーションは得意だが、それ以外を得意としない、興味を持っていない、関わりたくない、面倒な事、誰かがしてくれれば良い、と思っている...切り離せないもの

  • 息の長い働き方

    田村さんのセッションで筑井さんも、儀宝さんも、私も質問や意見した働き方について書きます。なかなか休みが取れない、先月から休みをとっていないこれら全て赤信号だと私は受け取ります。これは田村さんだけではなく、医師にも多い言葉。もちろん企業のオーナーやブラックと呼ばれる企業で働く方にも多い。カナダの医師だって同じです。でもカナダでは積極的に働き方改革を進めて、現に状況は確実に変わってきています。私の働く地域のAPNは?看護師時代は厚く労働組合によって守られていましたから、超過勤務には報酬がしっかりついている。超過勤務は強制ではなく断る権利があり、断っても誰もそれを咎めることはできない。そんな環境で働いてきた看護師たちがAPNになる。正直言います。社会に必要とされる仕事、人に重要視される、頼りにされると言うのはと...息の長い働き方

  • 疑問を持つ姿勢

    田村さんの講演の中で思った事。疑問を持つ大切さ患児の包交を押さえつけてやっている姿から、ここまでしなければならないのか?他に良い方法はないのか?と思い今の業務をしている田村さん。この疑問を持つ姿勢がとても大事なのです。前回のシンポの私の講演でも話しましたが、臨床の現場はこんな疑問に溢れていると思います。ビデオ販売 SocietyForJAPNSocietyForJAPN答えを探す。自分で見つけられない場合は同僚に聞く(その答えはEBPでなければなりません)。それでも答えが見つからない時は文献検索。文献で見つからなければ、研究の題材になります。そして答えを導く。このような思考過程と実行力を持つのがAPNです。何度も言いますが、目の前にあるものを、こう言うものだと思った時点であなたの思考過程は止まります。完璧...疑問を持つ姿勢

  • 枠を超えた働き方

    シンポで田村さんが看護師であっても診療部に属して働いていることについて質疑応答でも出てきました。横断して働けるようになり動きやすくなった、と田村さんが答えられていたことについて。これは田村さんだけではなく、診療看護師や専門看護師から頻回に聞く言葉。病棟に属していると動きにくい。こちらはかなり古いですが、以前私の属性について書いたのはこちら。まだまだ必要、微調整-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~ちょっとややこしい話を。私が勤めている保険機構の部門は沢山あります。機能的には病院、在宅、保健所、精神衛生センターなどを運営しています。以前はそれ1つ1つに所長...gooblog診療部が良いと言うのではなく、看護部の枠を超えた働きを許さ...枠を超えた働き方

  • 伝達方法と認識を変える

    木村さんの講演の中の質問に地域の人にわかってもらうためにはどうしたら良いでしょうか?と言う質問がありました。これもよく聞くな〜と思います。市民講座や執筆などのチャンスが訪れればやる、と言うのはわかるのですが、大勢の人へ一度に同じメッセージを送っても理解してもらえる内容には個人差異があるから、それに一生懸命になるのはどうかな?と思うのが私のスタンスです。シリーズでも書いたように個別性は理解力に密接に関係があり、どんなに面倒くさくても、時間がかかってもカスタマイズされた知識伝達方法が最も有効だと思うからです。Wordofmouthをご存知ですか?口から口へ伝達される情報のことです。これは意外に強力で、貴方が良いケアをして、それで良い経験をした、と思う患者家族がいれば、噂はやがて広がる、と言う意味。もちろん逆効...伝達方法と認識を変える

  • ビジョンと理論の違い

    さあさあ、シリーズが長くなってしまいましたが、まだまだシンポジウムの内容を振り返っています。木村さんの講演でビジョンと看護理論の違いは何ですか?と言う質問が出てきました。木村さんがきちんと返答してくれています。今回は私流の回答。絵を描く過程と同じです。ビジョンは最終的に出来上がった絵です。理論は鉛筆やキャンバスなどで絵を描くために必要なマテリアル。で、絵具や完成した絵が頭の中にあっても絵具を使って作って描いていかなければなりません。絵具の性質、使い方、選び方、遠近法、構図など全てに技術が必要です。絵具や紙やキャンバスの性質をよく理解して、最終的な絵にするためにはどの絵具や下地を選ぶか?完成度を高めるために関わるもの全てが技術です。どんなに絵具の性質を理解し、技術を持っていても、どんな絵を描きたいか?つまり...ビジョンと理論の違い

  • 医療の主体とは その10 最終回

    さあ、今回は長いシリーズの最終回。各回のサマリーはこちら1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でもない3日目人間は誰しも主体性を持っている4日目患者の理解力を高める因子1-患者家族がリラックスできる環境づくり5日目患者の理解力を高める因子2-ヒエラルキーを避ける努力6日目患者の理解力を高める因子3-TraumaInformedPractice7日目患者の理解力を高める因子4-医療者側のスキル1-一方的な情報伝達を避ける8日目患者の理解力を高める因子5-医療者側のスキル2-BehaviorChangeセオリーに基づくスキルを身につける9日目患者の理解力より重要なもの-患者の行動の背景米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは移民の国。そして先住民族が抑圧された国...医療の主体とはその10最終回

  • 医療の主体とは その9

    シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でもない3日目人間は誰しも主体性を持っている4日目患者の理解力を高める因子1-患者家族がリラックスできる環境づくり5日目患者の理解力を高める因子2-ヒエラルキーを避ける努力6日目患者の理解力を高める因子3-TraumaInformedPractice7日目患者の理解力を高める因子4-医療者側のスキル1-一方的な情報伝達を避ける8日目患者の理解力を高める因子5-医療者側のスキル2-BehaviorChangeセオリーに基づくスキルを身につける殆どの医療者がそれなりの収入を得ている。明日食べるものもない、電気代やガス代が今月は払えないかもしれない、そんな...医療の主体とはその9

  • 医療の主体とは その8

    シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でもない3日目人間は誰しも主体性を持っている4日目患者の理解力を高める因子1-患者家族がリラックスできる環境づくり5日目患者の理解力を高める因子2-ヒエラルキーを避ける努力6日目患者の理解力を高める因子3-TraumaInformedPractice7日目患者の理解力を高める因子4-医療者側のスキル1-一方的な情報伝達を避ける興味を持ってもらうために脅し(因果関係OOすると/しないとXXなる/ならない)はよく使われるフレーズ。脅しは全くの効果なし。人間というものは不思議な生き物で自分の都合の良いように受け取る。99%の人が死ぬと言われても自分は1%の...医療の主体とはその8

  • 医療の主体とは その7

    シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でもない3日目人間は誰しも主体性を持っている4日目患者の理解力を高める因子1-患者家族がリラックスできる環境づくり5日目患者の理解力を高める因子2-ヒエラルキーを避ける努力6日目患者の理解力を高める因子3-TraumaInformedPractice私がカナダで大学院へ行った時、伝達方法のワークショップを受けました。修士以上の入学者対象で学部は問われず、いろいろな学部の人とワークショップを受けました。一方的な情報提供に終わっていないか?今でも覚えているフレーズです。ビジュアル化させるなら、サンタクロースが袋にいっぱいのプレゼントを詰め込んで貴方の家へ...医療の主体とはその7

  • 医療の主体とは その6

    シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でもない3日目人間は誰しも主体性を持っている4日目患者の理解力を高める因子1-患者家族がリラックスできる環境づくり5日目患者の理解力を高める因子2-ヒエラルキーを避ける努力私のクリニックに一室だけ患者は椅子に座り、医師やNPはスタンドのブースでコンピューターへ入力する部屋があります。私の殆どの患者がこの部屋に耐えきれません。目線が違うだけでも威嚇されている錯覚に陥るからです。同じ患者でも目線が同じ部屋では、同様の反応ば起こりません。文献で読んだことのある内容が実際の臨床で自分の経験と一致する。凄いと思いました。私の患者層のほとんどは社会の底辺でなんと...医療の主体とはその6

  • 医療の主体とは その5

    シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でもない3日目人間は誰しも主体性を持っている4日目患者の理解力を高める因子1-患者家族がリラックスできる環境づくりさあ、まだまだ続きます。今回は治療者である医師に注目しましょう。何故白衣を着ているのですか?院長先生は革張りの特別な椅子に座るのですか?医師ですから、難関を超えて医学部に入学し、猛勉強をして、医師国家試験に合格して、合法的に人間を切ったり、できるから?貴方が素晴らしい功績を積み上げてきたこともわかります。しかし何故権威を示すものを纏ったり自分の周りに集めないといけないのですか?私は貴方より賢いんだぞ、偉いんだぞ、とその位置を保ちたいなら、...医療の主体とはその5

  • 医療の主体とは その4

    シリーズはどんどん長くなるので忘れないように各回のサマリーを書いておきましょう。1日目真の患者中心のケアとは心がけているでは不十分2日目医療職は全知全能でも神でもない3日目人間は誰しも主体性を持っている昨日私は日本人の医者任せの理由は日本人という国民性に主体性がない云々ではなくて、本人が意思決定できるレベルまで医療者側が情報の提供をしていないからだ。と書きました。これを読んで、あんなに時間をかけて説明しているのに!と憤慨する医療者もいるかもしれません。しかし問題は時間をかけたかどうかではなくて、コミュニケーション時に影響する要因を知っているかどうかです。さあ、今日からこの辺りを一つずつ説明していきましょう。まずは環境から。医療現場はどうしても無機質。壁の色、消毒の匂い。一般の人は経験しない異空間です。異空...医療の主体とはその4

  • 医療の主体とは その3

    医療の主体性についてシリーズ3。そもそも主体性って何なのでしょうか?元々は哲学とか行動学から生まれてきた言葉で、書き出すと長くなります。超簡単にわかりやすく言えば自らの意思や判断に基づいて行動すること。で、よく言われるのが日本人はなんでも医者任せで自分の意思がない。だから主体性がない。はて?そうなのか???と疑問に思う。殆どの人間が毎日自分の意思で何を食べるのか、どこへ行くのか決めて行動している。他者や歴史や慣習からの影響は受けても最終的には自分から動いている。その結果が負となるか、良と出るか?ある程度は予測して、もしくは全く考えず人間は毎日何千もの意思決定をして、それを行動に移している。この視点では世界中の誰もが主体性を持っているはず。では何故医療についてはそうなれないのか?いえいえ、医療だけではないは...医療の主体とはその3

  • 医療の主体とは その2

    さあ、医療の主体について。シリーズ2日目。私が言っていた医療者はどうして人を変えられる、と思うのか?!の投げかけ。そう思いませんか?医療者が知り得る情報は患者の歴史のほんの一部。時間軸で考えても70歳の方が初めて2週間入院したとして共に過ごすのは70年の中の2週間。1/1820の人生ですよ。タッチポイントと言っても良いくらい短い間。他の1819/1820を理解するなんて無理がありすぎるのです。それに退院すれば、あなたの目の届かないところへ行ってしまう。生活習慣をつきっきりでモニターするわけでもないのだし、嘘を申告する人だっているでしょう。薬を飲んでると言いつつ訪問してみれば山のような飲んでいない薬を見つけるってありませんか?ダンスフロアの話もしました。それはこちら。冷たくならなくても良いのです-走るナース...医療の主体とはその2

  • 医療の主体とは その1

    パネルでも出てきたし、木村さんのセッションでも出てきた、「医療の主体」。そこから看護や他の医療職の理論も欧米から入っている場合が多く、日本の国民性を考えると、それが日本にあっているのか?と言う投げかけに私が、運転手は患者で医療者が運転をしてはならない、と言ったことについて。患者中心の医療この言葉が世界中で使われて久しい。もちろん日本でも。しかし本当にそのような医療システムなのですか?と問われた時、そうだと日本で言える人はいるのだろうか?もちろんこの言葉は頻回に使われている言葉でほとんどの場合、私はそう心がけています、を指している。それは悪いことではないけれど、それでは不十分でAPNレベルならば、それが可能な医療システム作りに加担していくことを意味する。大きなシステムチェンジの例だとこちら。大きな制度変化-...医療の主体とはその1

  • システムを変えていくとは?

    リーダーシップのタイプの流れで「ぶれない核と流動的な外皮」と私が発言した点について。目の前にあるものを完璧だと思った時点で発想は止まる。この辺りは前回のシンポでも話しました。参加されなかった方は当会のHPで動画コンテンツ販売をしているので是非購入して知ってください。システムチェンジとか改革には、今あるものを変えていくので、揺さぶりをかけることで他者が目覚めると言うこともあります。しかしその揺さぶり方にもやり方、強弱、大小があります。私はとても大きな組織の中で働いています。命令系統も明確に示され、年間の組織目標や、労働者の評価ツールも確固としたものがあります。NP部門と精神科/薬物依存医療科の両方に上司を持ち、組織の中のNPの数は120人。後者の職員の数は知らないぐらい大きい。そんな環境の中で働いています。...システムを変えていくとは?

  • やさしさと強さ

    さあ、今日からシンポジウムの感想を書いていきましょう。パネルディスカッションの中で「看護師の本質」は何であるかの問いに筑井さんが「やさしさ、強さ」と言ったことに対して私はそれは日本の看護界で私の嫌いなところ。性格を看護を表現する言葉に使うから。私の働くカナダBC州では看護のスタンダードはサイエンスによって表現されている。と言ったことに対する補足。これは長いシリーズのブログですが全部読んでいただけると、何故私がこだわるのかご理解してもらえると思います。患者に寄り添うその1-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~ツイッターでのやり取り。私のこのブログについての感想。そうか、「患者に寄り添って」は万国で通用する言葉ではないか。私はこの言葉...やさしさと強さ

  • 一夜明け

    あー楽しかった!作る側も参加する側も楽しめるのが盛会というもの。Twitterの反応を読みながらニマニマしています。明日から各セッションやパネルディスカッションの私の感想を書いていこうと思います。で、時差でシンポジウムはこちらの金曜日と土曜日に行われました。そして日曜は夏時間へ変更の日。1日が23時間の日です。こんな短い日にこれまた時差があるアルバータ州のバンフ国立公園へ向かっています。よって合計2時間のロス(一日22時間)。きつい。夏時間への変更もあり、昨夜の睡眠時間はまたもや4時間。そう、1日目と2日目のシンポジウムの間も4時間睡眠でした。準備をしていても最終調整は最後の最後まで続くもの。遅くに就寝したのに早くに目を覚まして、日本からのメッセージに反応してしまう。そして寝付けず起きてしまう。朝食を作っ...一夜明け

  • シンポジウム2日目

    おはようございます。本日はシンポ2日目。予想通り、入室できない!のパニック連絡が多かった昨日。今日はスムーズな入室ができますように早め早めに入ってみましょうね。さて、私の基調講演。自分で評価をつけると4/10と情けない結果。言い訳を聞いてください。何度も練習してバッチリ。準備万端だったのですが、直前の打ち合わせが長引いて、自分用のタイマーを準備していないことに気づき、焦りながら画面シェア。私はスライドの中に入ってするのが好きで、それをするつもりで準備をしていたのに、間違ったボタンを押してしまい、、、、背景丸見えで登場して頭が真っ白になってしまいました。今回のシンポはブランディングというものをしていて、自動で背景が出るようになっているのです。それを使うために背景に統一した色を使わなければなりませんでした。グ...シンポジウム2日目

  • カウントダウン

    ついに分単位のカウントダウンとなりました。みなさん、準備は良いですか?エキスポフロアは7時からオープン。開会の言葉兼基調講演は8時半から始まります。入り口はロビー。メニュータブでロビー、セッション、登壇者、人々をチェックできます。大丈夫迷子になっても。ロビーにいれば、今写真が入っている部分に講演中のビデオが出ますから。そこからJoinするか、そのままロビーで聞くか(これだと質問ができません)、となります。音が聞こえない?放映中のビデオの左あたりにスピーカーの印があって、それをオンにすると聞こえますよ。交流イベントの準備はいかが?パジャマを着ていても良いけど、ビデオをオンにできるように、それなりの顔で準備しましょうね。せっかくなのだから多くの方の名前と顔と声を一致させたい。それでは、後ほど!!!冒頭写真:規...カウントダウン

  • あと1日

    あと1日。信じられない。あっという間の2年間。特にこの8ヶ月ぐらいはあっという間だった。明日はいよいよ第4回日本APNシンポジウム。既に登壇者の配布資料はアップロードされていて、参加者の皆さんはアクセスがあります。他の方の内容を読んで、早くお話が聞きたい!とワクワクします。特に木村さんの講演は行政の方にも聞いていただきたい。特に地方行政。看護のアカデミアの方にも。参加登録は12日までできます。是非お知り合いに行政の方やアカデミアの方がおられたら、このシンポジウムの存在をお伝えくださいませ。当日はエキスポフロアも開放されます。7時から。今のところ参加数は6。短期間でよく集まった(涙ここでアバターがわしゃわしゃ動くことを楽しみにしています。私の基調講演は8時半から。聞き逃さないためには今日のうちにロビーへ入れ...あと1日

  • 久しぶりに聞く言葉

    ここらでは来週から学生たちの春休みが始まります。週末から旅行へ出かけるから抗生物質を処方してください。なんか懐かしい響き。コロナで聞かなくなった言葉。まさに3年ぶり。でもね抗生物質は常備薬ではありません。週末には飛行機に乗れますよね?一筆書いてください!!コロナ以来、症状がある人は公の場へ出ない。乗り物、特に飛行機は乗れませんよ。診断書とかそう言うものではありません。パンデミックを経験しても、まだこんなことを口にする人がいるのよね。そしてそう言う人に限ってワクチンしていないし。大事な旅行を控えているのなら、接触を減らす。手洗い、マスクなど感染しない行動の徹底を出発2週間前から始める。学びましょう〜久しぶりに聞く言葉

  • 方向を失う

    なーんて忙しいのだ。シンポの最終調整もですが、仕事が、、、。久しぶりに、どこから手をつけて良いかわからなくなった。山積みのタスクを前に唖然として頭が回らない。顔色の優れない私をみて、MOA(メディカルオフィスアシスタント)が深呼吸一つずつコツコツできる、できるって言いながらするの!と言ってくれた。デキルデキル-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~うげー、年の瀬がヒタヒタとやってくるのをヒシヒシと感じる今日この頃。だって超忙しいのです。メンタル的に強くなったのか、週末にカルテ書きなどをしなくなりました。勤...gooblogそう、私がいつも使う呪文。あああああああ!冒頭写真:写真って目で見ているものとは同じじゃないのよね〜。晴れてノ...方向を失う

  • 非科学的な行動

    冒頭写真。こんなものを購入。膝痛が酷くて、リハビリだけでは、、、と思い藁をも掴む気持ちで購入。説明書には大きく医療機器ではありませんと書かれていました。膝を温めてながらマッサージをしてくれます。レーザーも。理学療法士の方からは痛みの緩和にはなるとは思うけど、ストラクチャー的には何も変わらないからねえ、と助言されていました。でも50代半ばで膝が曲がらないって(バレエのグランプリエができない)が我慢できなくて、、、マッサージ終了後は確かに可動域が上がる。でもグランプリエまでにはいかない。OO(サプリメント)を服用しようと思うけど、どう思うか?と患者に頻回に聞かれます。その時の私の返事は、害の報告はないけれど、効果があると保証できる研究報告はなし。お金が有り余っていてトライしたいのなら、止めはしませんよ、と言う...非科学的な行動

  • 俳句の成果12〜2月

    12〜2月の俳句の結果シンポジウムの準備に追われて、俳句は放りっぱなしの状態。Twitterは俳句のアカウントも持っているのですが、読むのも出すのもすっかりご無沙汰状態。このブログを出そうと入選記録を見ると、それも全く書いていない状態。クレイジーな3ヶ月間を象徴しています。で、そんな状態ですが俳句の成果報告。まずは松山俳句ポスト「立冬」中級並選トーストのチーズぷっくり今朝の冬「落葉」中級ボツ「寒卵」中級並選こちこちの心を割って寒卵初めてボツを喰らってしまいました。綺麗に書こうと季語を読み切れていなかった結果とすぐにわかりました。兼題を理解することから俳句作りは始まる、と深く反省。俳句生活「草の花」人選草の花空が青くてズル休み「冬凪」佳作冬凪にぬうっと頭海驢かな「十二月」佳作大鍋のこども食堂十二月こちらも佳...俳句の成果12〜2月

  • あと5日

    シンポジウムまであと5日。ZoomEventsのロビーへ入ってみられましたか?まだの方はシンポジウム開始前に是非一度入室されることをおすすめします。その理由は1、今までのZoomミーティングやウエビナーとは入室の仕方が全く異なる。2、ロビーに早めに入ることで、ZoomEvents機能慣れ親しむことができるから。3、ロビーには主催者、登壇者、参加者同士が交流できる機能があり、24時間2月24日から4月10日まで開放されているから。また、当日入室の仕方がわからない、どこで講演を聞けるかわからない状態でも対応できるスタッフの数は限られているため、ライブ講演を聞き逃す可能性があるからです。シンポジウム当日は講演の開始は日本時間8:30からですが、両日共に7:00〜15:00までエキスポブースもオープンとなります。...あと5日

  • 平均寿命

    この3日間のカンファレンス(日本で言う学会)のオープニングは先住民の儀式始まりました。開催場所のホテルがある地域は複数の先住民族が長年生活を送ってきた地域でその一つの部族の長老と息子が儀式を行いました。ドラムと祝詞を四方向へ向きながら。次はスマッジと呼ばれる儀式。スマッジはセージ(ハーブ仲間)を束ねたものに火をつけて、その煙を煽ること。一人一人煙の前に立って頭や胸に煙をつけます。ドラムの音も、祝詞もスマッジ(お香を焚いている感じ)、日本と共通しているなあ、と動画を見ながら(オンライン参加)思いました。ご存知ですか?蒙古斑がある民族は太平洋をぐるっと囲んでいて、北米の先住民族、マヤ文明のマヤ人にまで繋がります。だからかな?似たような儀式があるのは。で、アルバータ州の先住民族の平均寿命は州全体のそれに比べて1...平均寿命

  • 政治に参加するとは?

    金曜日から3日間のオンラインカンファレンス(ハイブリッドですが、お隣の州なのでオンラインで参加)。プレカンファレンスで面白いお題が、、、、政治的活動非常にためになったセッションだった。日本の看護界で政治的な活動と言うと、「元看護師を支持する」と言う図式が出てきます。元看護師の議員がいるのは某政党。いやいや、それはアドボカシーとしての政治活動ではありません。私も以前にブログで書きました。政治と看護-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~衆院選があるのでSNSでも関係のあるものが見かけられるようになりました。私は講演する時やブログでも民主主義国家ならば国民の義務そして権利で選挙への参加するべきであり...gooblog前回のブログではプ...政治に参加するとは?

  • プロセス重視

    以前にも書いたことある税金未払いの方。どんどん病状が悪化してさまざまなな治療や薬が必要ですが、税金未払いのために国民全員が受ける権利のある治療薬や治療などが自費となります。よって内服をしていません。製薬会社から無料でもらえるサンプルをクリニックまで受け取りに来てください、と言ってもきません。代理の人もきません。今回もまた、1日でも早く税金を処理しましょう、とそれを手伝ってくれるNPOを紹介する。その理由を話してくれます。しかし優先順位とかロジカルな部分がすっ飛んでいます。どうしたらわかってもらえるか?何年もあの手この手で話したり書いているけど伝わらない、、、このような時には、自分ができることに限界がある、と割切ること。そうでないと、イライラが募るばかり。募れば態度、姿勢に影響を与え、それは負の結果を呼ぶか...プロセス重視

  • 揺らぐ足元

    昨日書いたパネルディスカッションの焦点。なんともショッキングな焦点です。4人に1人の看護師が3年以内に辞めるか職場を変えるか考えているって、、、看護師だけではないですよ。医師もバーンアウトしてるし。国をあげて医療者確保に出ているわけだけど、1人のパネリストが世界中で同様のことが起こっているのだから、引っ張ってくるということは、他国の医療者不足に拍車をかける。つまり倫理的にもそぐわない、と言っていた。それに対してせめてカナダへ戻ってきたいと思っている医療者が帰って来れるようにシステムを変えていくのは必要、と。カナダの医学部は質を確保するために数を制限して、国外で教育を受けたものに対してハードルをいくつも準備していた。それにかかる時間とハードルの数を下げようというのが今の動向。カナダで医師になるチャンス-走る...揺らぐ足元

  • 繋がる先に

    やっぱり雲の上の人の話は刺激になる。カナダの東海岸から西海岸の登壇者によるパネルディスカッション。現実の分析、問題点の明確化、独創的なアイデア。聞いていてワクワクする。1人の登壇者のTwitterで久しぶりにこの人の話が聞ける、と申し込んだ。で、他の登壇者の中に以前一緒に働いた方がいた。今では我が保険機構のCEO。その人の写真をみてまあ!と朝から驚いた。カナダの医療を変えていくだろうと選ばれる5人のうちの1人。繋がっていることに誇りを感じた。ほら、やっぱりネットワーキングって大事でしょ。どこでどう繋がるかわからないのだから。ゼロはゼロ-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~ステップアップしたい、自分の殻を打ち破りたい、仕事やプライベ...繋がる先に

  • 年度末

    家に仕事を持ち帰らない主義ですが、年度末は毎回それが守れない。仕事中に終わらず持ち帰った仕事。診察関連の統計、まとめ年度末の評価週末に全てを終えて気分が良い。あとは明日の評価面接でひとまず終わり。ふー。年間目標の評価をしていますか?言語化させていますか?週末は降ったり止んだりの雪。今週一杯続きそう。年度末

  • ゼロはゼロ

    ステップアップしたい、自分の殻を打ち破りたい、仕事やプライベートでそう思う人は多いのでは?実際どうするのか?人それぞれですが、自分が大切にしていることはチャレンジなことに取組む慣れない環境に飛び込んでみる雲の上と思う人にアプローチするこんなところでしょうか?逆に自分を堕落させるものは?同じレベル(思考力とか生きざまとか)の人とばかりいる考えない振り返らない自分へのインプットをしない(さまざまな分野の書籍や講演)この辺りが浮かんできます。何故同じレベル、、、と書いたのか?だってゼロからはゼロしか生まれない。自分と同じレベルの人からは自分も含め前進できる刺激や創造性はゼロだから。ゼロとゼロを足しても永遠にゼロ。ゼロと100回集まってもゼロ。だから雲の上と思える人に声をかけてみたり、相談したり。馴染みのない会議...ゼロはゼロ

  • 真の意思決定

    情報は意思決定をする上で最も大事なことだと思う。高校のクリニックでタバコ、酒、大麻を使用する子どもたちがいかに多いか?!カナダでは大麻の合法化があったが19歳以上。酒やタバコと同じ。しかし13、14、15、16歳でかなりの比率で、そして稀には依存と言える量を使用している生徒も。そんなつもりでは-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~DependencyとAddictionの言葉。日本語に訳せば両方とも依存と出てきます。で、高校のクリニックで私はaddictionじゃなくて、どちらかといえばDependencyっぽいと言います。...gooblog話を聞くと友達から勧められて、よく眠れるから痛みに効くから鬱に効くから不安症に効くからと...真の意思決定

  • 平均値

    どんなモンスターが現れるのか身構えていた。主治医が退職してから26人の医者から患者になることを断られてきた人。それが私の新患さん。おそらく私の患者の平均値の3倍ぐらい印象の良い人だった。診察中の言動もなんら問題ない。と言っても1番の核心までは辿りついていない。他の医師が嫌う理由は労働災害のファイルがオープンしていること。所謂、診察の度の書類の多さ。好きで障害になったわけではないのに、完全に医療へのアクセスへの障害が生じている。なんてこったい。これも選り好みできる医師不足の成り行き。需要と供給のアンバランスはこんなことも生み出す。困ったものです。冒頭写真:高校のクリニックはカウンセラーの部屋を使わせてもらっている。この高校はこんな素敵なアレンジ。手を使う遊びで不安を軽減したり、集中力をあげたり。平均値

  • 予防的な活動

    保護観察官とのミーティング。重たいドアを開けて入る。セキュリティーカメラはあちこち。どこのドアもロックがかかる。最近改装をしたようで家具や壁は新品だが、なんだかものものしいな、と思った。部屋の中へ入るとずらり座っている監察官。少しだけプレッシャーを感じた。医療者ではないので、当たり前と私が思っている事も??となる方がいる。質問に答えながら話を進めた。職種は違っても、クライエントの回復を願う気持ちは同じ。病状が悪化して病院から連絡をもらうより、病気が悪化する前に患者と接触できる。大事な予防的な活動です。冒頭写真:凍った水たまりが大好き。氷をバリバリと割ると子供心に戻る。楽しい!予防的な活動

  • 無感情

    どうだ、すごいだろう、と言わんばかりに自分の歴史を語る人がいる。犯罪歴とかどの薬物の依存だとか、どんな精神科疾患があるとか。きっとそれを聞いて驚いたり、恐れたり、顔色を変える反応を見るのを楽しみにしているのだろうけど、私は動じない。それぞれ反応していたら問診が終わらないし、Factとして集めているわけで、ニュースや雑誌の取材でもなんでもない。で、本日の新患さん、君はなんだか、、、、なんと言っていいかわからないけど、無反応と言われた。いちいち感情的になっていたら終わりません、この仕事。冒頭写真:天気予報は平野部も雪。肌を切るような風が吹いています。写真はスキー場無感情

  • できる学生

    前回のNP会議。参加者のNPがNP実習生を連れてきていました。そして司会もNPも何度もリクルートするからね!とプレッシャーをかけていました。実習生はとても大事。良い印象を得ればここに就職しよう!と言う気になるもの。できる学生を持つと、あの手この手で就職するよう誘うのは誰もがすること。私も実習で回った数カ所からお声がかかった。職場環境は良いけれど通勤に時間がかかりすぎ、と丁寧にお断りした記憶が(通勤は30分以内がベスト)。私が学生になる前まではNPの働き口が少なくて皆が一つのポジションに喰らい付いて競っていた。私の学生のころから、卒業生の数より就職口の方が多い状況になった。よって卒業生が選り好みをする時代がずっと続いている。だからこそ「できるNP学生」を見つけると皆であの手この手で誘うのだ。さて、できるNP...できる学生

  • APNの素質

    月曜日が祝日だったので3連休の週末。久しぶりに8時間の睡眠を確保しました。仕事もシンポの準備も家族の予定も忙しくて5〜6時間睡眠が続いていました(スキー旅行中もシンポの準備は続いていたし、朝一に滑るのが好きなので毎日早起き)。久しぶりに脳が浄化された気分。で、週末にシンポの総合リハーサルがありました。11人の予定が合う時ってそうそうなく、1時間で2日分のリハをしなければならず、超特急の内容でした。思っていたようにならず登壇者へ謝罪をすると、儀宝さんがダメよそんなこと言っちゃ。NPの実習と同じよ。全てを知っているのなら実習は必要なし。知識を実践する、学ぶために実習はあるのだから。本番前にこの機会を作ってくれてありがとう!と言ってくださった。さすが儀宝さん、良いこと言う〜感謝感激!機転のきく言葉が速攻で出てく...APNの素質

  • 症例から学ぶ

    毎月あるNP会議。今月は症例振返りがありました。うまく行かなかったケースをシェアする機会です。なかなか勇気のいることですが、プラクティス(練習)と呼ばれる私たちの仕事では重要なことです。失敗から学ぶ、と言うことです。で、今回のケースでは「診断の遅れ」が中心でした。しかし私は、この症例は「遅れ」とは言い難い、と感想を述べました。Illnessscriptというものがあります。典型的な症状、進行具合、背景もマッチする、とまるで台本通りのケースのことです。これに1発目で正しい診断をつけるのは難しいことではありません。しかしそうではないケースがほとんどです。その場合の推論の立て方、どれを優先させるかなどが腕の見せ所となります。「診断が外れた」「誤診」と言うような言葉は診断へのアートを知らない人が使う言葉です。回復...症例から学ぶ

  • 猛反対

    州で新しい取組み始まろうとしている。そのトライアル地に立候補したのは私が働く街。他に2箇所で合計3箇所でトライアルが始まる予定だった。そう過去形。今は難所の乗り上げ計画の遅れが発表され開始の目処は立っていない。3つの地域の一つが内容に異論を唱えたから。その内容がこれは医師だけで行うべきでNPに自分の患者を任せられない。危険だ、と。他の2つの地域ははその発言に異議を唱えている。つまりNPはこの仕事ができる。安全性にも問題ない、と言っている。同じ州で、このようにNPに対する温度差があることの驚いた。NP制度が始まって22年のBC州。医師不足の地域へNP配置される率が高いので、NPの分散は決して均衡ではない。医師に人気の地域ではNPの仕事は皆無と言っても良い。BC州の中には人口に対する医師の数が異常に高い地域が...猛反対

  • 外の利点

    私の仕事は100%外回り。メインの診療所でさえ出先なのだ。毎日違う場所を転々としながら各地で診療を行う。で、教会のクリニックでのこと。一応診察用部屋を借りている。奥ばった部屋なので暇になると食料の配給を待っている列に顔見知りがいないかチェックに出かける。そこで見かけたら彼女。2ヶ月ぐらいあっていない。いつも無愛想で、イライラが伝わる方。声をかけるといつもよりずっと良い返答が返ってくる。いつでも再診に来てくださいね。私はあなたのプライマリーですから、と言うと。下を向いて、ほら、あれ、あれをしてみようか、、、な、、、、って考えてる。だって前に言ってくれたように、過去に囚われて、前に進めない、、、、と途切れ途切れに言う。んんんんんん?あれってなんだろうとしばし考える。薬は嫌。薬じゃない、ほら、あれ、、、あーカウ...外の利点

  • バレンタインデー

    バレンタインをどう過ごされましたか?北米では恋人同士と言うより、家族や同僚や級友、皆での日という位置付け。で、バレンタインデーの翌日の診察。彼は「誰にも声をかけられなかった。俺は生涯孤独。誰にも愛されない。生まれてくるべきじゃなかったんだ」と嘆く。これが診察の始まり。長距離恋愛の彼女がいる。診察の半分は恋愛相談みたいになってしまった。私はこの路線を修正して本来するべき診察にしようとしますが、彼の興味はほぼ彼女への不信感。ま、そんな診察日もたまにはありますよ。冒頭写真:小麦粉が入っていないチョコレートケーキ大好き。バレンタインデー

  • 嬉しい悲鳴

    嬉しい悲鳴というか、、、めんどくさいの悲鳴-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~今月行われたNP会議。流出を止めるべく策が成功して、流出が止まり、NPたちが保健機構に戻ってきているとか。良い傾向。やはり人はお金で動くのだ。競争社会、実力主義社会...gooblog今年度の教育費の申請の締切が明日。全額利用できるように計画バッチリと思っていたら、最後になってホテルの予約だけではダメ。利用したレシートが必要なことに気づいた本日。家から通えない場所での教育目的には旅費もホテル代も支払ってもらえる。こんな嬉しい扱いは今年度から。今までは小さな教育費のやりくりで遠出なんかはできなかった。で、このホテル代は利用した後次年度の教育費に回せば良い...嬉しい悲鳴

  • アプローチ

    ネットで調べたら自分はOOがあると思う。これもプライマリーをしていると頻回に聞くセリフ。ネットでは様々な症状を得ることができる。症状から診断へ導くようなツールもある。しかし診断は症状だけでなく、複雑な過程を踏んでいかなければならない。で、彼の自己診断、症状だけで考えれば60%ぐらいそうかもしれない。しかし重要なファクターが抜けている。年齢層や背景もマッチしない。しかし彼は思い込んでいる。それを否定するだけでは患者は納得しない。理解できるように思い込みをほぐしていき、私の診断と計画に納得してもらわなければならない。何故って、医療者に対する信頼の気持ちを失えば患者は2度と戻ってこない。いわゆるヤブ医者呼ばわりをして医療者を転々とするケース。アプローチの仕方。診断、治療計画より重要だと思う今日この頃、、、冒頭写...アプローチ

  • 交流企画第三弾

    3月11と12日で行われるシンポジウム。オンラインだけれど対面のような経験ができる媒体を使っています。参加者同士、登壇者や座長、主催者と交流できる場が設けられているのが売りで、既にお伝えしたものも含め、、、交流企画第一弾:ロビーでの交流第二弾交流イベント(プレゼント付き)セッションZoomEventsをご存知ですか?-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~Zoomeventsと言うとほとんどの人がZoomでするイベントだと考えてしまいます。今までZoomはミーティングから始まり、ウエビナーと言う商品を販売してきました。多くの人がこ...gooblog第三弾エキスポブースの3本建。最後のエキスポブースについての説明を。学会に参加した時...交流企画第三弾

  • 彷徨う子供たち

    スキーのリフトでは地元や世界から旅行した人と話すチャンス。先日出会った地元スキーヤー家族の父親からの話。元々はケローナ(BC州で3番目の大きさの街)で育った方。レベルストークに移住したのは5年前。奥さんはリモートワークなのでどこにいても働ける方。その人もどちらかと言うとその系統。大好きな山と街に惹かれて移住したとか。冬はスキー夏はアウトドアのメッカなので、子供達が街で暇そうにしている姿を見たことない、とか。確かに週末には中学生以上の子供たち(ほとんどが男)が友達連れでスキーを楽しんでいる様子をリゾートで見た。へー。暇、やることがない、と言う状態は意外に人間に影響する。逆にやりがい、生きがい、生きている意味があると人間は生き生きする。薬物依存の歴史がある患者で再発した時、理由を尋ねると暇、やることがない、が...彷徨う子供たち

  • 期待度の大きさ

    新しいチームが地元にできて数ヶ月。とても良い!先月顔合わせに行き互いに自己紹介をして役割を確認しあった。地元にとっては新チームでも、他の市では長年活動しているプログラム。州のスタンダードなどもあるので期待されることがわかりやすい。それにこの新チームは皆他の市での経験がある人ばかり。よってベテランと言うわけ。今まで難しすぎると、NPOでも保健機構のチームからも見放されたような超ウルトラ級の難題患者を受け入れてくれている。どこのチームより患者対スタッフの比率が贅沢な割当。そして動かせるお金も多い。それほど難しい患者を受け入れるのが条件。期待度が高いとはこのこと。チームの構成は看護師、作業療法士、ソーシャルワーカー、カウンセラー、ピアサポートワーカー、精神科医。支援サービス-走るナースプラクティショナー~診断も...期待度の大きさ

  • 医療と法界のタッグ

    昨日書いた保護観察官。保護観察官とは何でしょう?以下は法務省のサイトから。保護観察官は,犯罪をした人や非行のある少年に対して,通常の社会生活を送らせながら,その円滑な社会復帰のために指導・監督を行う「社会内処遇」の専門家です。また,犯罪や非行のない明るい社会を築くための「犯罪予防活動」を促進しています。と書いてありました。私が行く予定にしているのは仮釈放になった人々がチェックインする場所。このチェックインを怠ると仮釈放がキャンセルされて刑務所へ戻らなければならない人たち。で、プライマリーケアの私が何をするのか?健康診断と疾病手当の書類記入など。殆どに人が窃盗とか暴行などの犯罪者。で、そこに至るまでに来た道のりに、「働く能力がない」人が多い。殆どの場合がメンタルヘルス系疾患、薬物依存。働けなくて収入がなけれ...医療と法界のタッグ

  • 保護観察官

    休暇から戻ったら行くところがある。保護観察官のオフィス。ここからの紹介が多いのも私の仕事の特徴。1人、2人連絡をしてくれる人がいたけれど、この際オフィスの観察官全員と会って、紹介のやり方とか、美加の仕事を説明して欲しい、と。実は随分前から言われていた。しかしなかなか調整がつかず、ようやく日にちが決まったのだ。今まで一度も足を踏み入れたことのない場所。ちょっと緊張。でもこれも患者層の社会復帰の一助になるはず。楽しみ。冒頭写真:去らなければならない日にピーカンの晴天になるのは決まりごとのよう。いえいえ朝早く起きて、1時間半ほど滑りまくって、次のスキー場へ移動しました。あああああ、楽しかった!誰も滑っていないところを滑るのって最高に気持ちいい!!!!大好きなクリスタルボールも一望。時間があればブルーバードデーは...保護観察官

  • 至急、緊急、誰のせい

    今回も休暇もカバーしてくれるNPはいない。よって毎日2回EMRにアクセスしてタスクをチェックする。このところ年度末だし、冬場は病気になる人が多いのでとても忙しい。休暇前の1週間は嵐のようだった。で、この休暇中、患者や薬局から「至急」と言う名目で連絡がくる。しかしどれも至急には思えない。わかるんですよ、私の患者層の方々は物事を後回し、後回しにして、最後もう時間がない!ってなるとようやく重い腰を上げて来診することも。そうすると美加は休暇で1週間お休み。えらいこっちゃ!となることを。でもねえ、理不尽だな〜と思うものばかり。例えば診断書の依頼を受けたのは2週間前。しかし仕事絡みのもので職場状況の理解が必要で、それについて返答をしてほしい、診療所の留守電に残してくれればよいから、と毎日電話をかけ続けて1週間。それが...至急、緊急、誰のせい

  • 印象に残る

    ブログを書き始めて15年ぐらいになります。大学院にいた時は続けるのが無理で2年ぐらいお休みしましたが、それ以外はほぼ毎日書いています。ライフワークの一部になりつつあります。ブログの他にTwitterもしています。しかしTwitterの方はRetweetする方が多いですね。規定の文字以内に思いを入れるのは難しいですから。ブログのコメント欄は直接コメントが出ないようにしてあります。時に個人的な内容を送ってくる方がいるから。それに全てのコメントを公開するとは限りません。個人情報が書かれている時、納得、同意できないものも公開しません。以前にはこのようなものも書きました。コメントについて-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~私は医療者なので...印象に残る

  • 雪崩

    昨日は午後から少し晴れ間が出て大好きなクリスタルボール(すり鉢状)へも行けて満足な1日目。冒頭写真はそのボールへ上がるリフトから。日本でバックカントリーを楽しむ人が雪崩で遭難に遭うニュースが増えているとか。Japowと呼ばれる日本のパウダースノーは世界でも有名。それを求めて日本の雪山へ行く外国人の増加は納得。ヨーロッパはどちらかと言うとカービングスキーがポピュラーですが、北米はバックカントリースキーを好む人の方が多いと言われている。特にカナダBC州は山、やま、山が続く。スキー場の数も多いですが、バックカントリースキーやスノーボード、ヘリスキーできる場所もたくさん。そして雪崩対応はスキー場だけでなく、高速、国立/州立公園、鉱山、などにも直接関係する技術。上記関係者と研究者は1970年代から結束し、正式には1...雪崩

  • 知らないことを知れる勉強会

    最近行った勉強会その2。こちらは薬剤師が講師の1:1でするお勉強。BC州の有志の薬剤師が組織を作り、ニュースレターや学会とかを開いているのですが、最近始めたのがこの1:1のセッション。ADHD多動性障害の薬物療法の復習のお題に参加しました。私にとって、この疾患も鬱や不安症と共に頻回に治療する疾病。日本は使える薬がかなり限られていますが、カナダはただいま4グループを承認しています。で、こちらもまた馴染みのある分野で復習程度の気持ちで参加。知らなかった、と思った内容はMethylphenidateのConcertaのジェネリックについて。ブランドは悪用されないための仕組みがあり、速放と除放のタイムリリースが売り。そのジェネリックと認証されて販売されているけれど、悪用されない仕組みはなく、2つの時間差リリースも...知らないことを知れる勉強会

  • 基本へ戻る

    勉強会にも様々な形があると思う。先日行ったのは、「基本に戻る」スタイルでしょうか?お題は抗うつ剤の選び方。一番始めに講師に「お気に入りの抗うつ剤はありますか?」と聞かれた。殆どの人が頷く。SSRIグループだけでも6つ承認されているカナダ。私もよく使うのはそのうちの3つぐらいになる。よく使う、と書いた。必ずではない、と言い訳をしておく。頷く参加者に対して、講師は「それではダメですよ」と講義は始まった。文献レビュー、薬学をおさらいし、本題の個人に合わせた処方に入っていった。殆どのことが初めての情報ではない。既に知っていること。しかし臨床を長く続けていると忘れがちなこと。忘れてしまい、経験値の高い方に流れていく。人間の習性みたいなものだ。みなさんだって職場や学校への行き方が複数あっても慣れ親しんだものが一番とな...基本へ戻る

  • 何年経っても

    昨晩は勉強会。講師はカルガリーから。同席した精神科医と家庭医に、NPについて色々聞かれた。今までこんなことなかった。NPです、って言うとスーッと離れていく人が多かったのに。それほどNPの知名度は上がり、興味を持ってくれている人が増えたってことかな?で、一番驚かれたのが、麻薬、特にメサドンという超強力な薬の処方ができる点。NP全員ではありません。その分野で働き、その分追加の教育を受けたNPのみ。なんでもできるんだね!と。勉強会は内容が濃くて、ためになったし、新しい出会いもあった。勉強会は20人ほどの小人数でNPは私1人でした。帰宅時にはどっと疲れていた。全く知らない人と会話、それも英語で、は何年カナダに住んでいても疲れるのだ。ああ、ぐったり。そんなお疲れの時は甘いものが一番!冒頭写真は別の日にバンクーバーの...何年経っても

  • 分け隔てなく、、、

    先日書いたブログ。今週は似たような状況の新患者を連発で受け入れている。痒いところへ手が届く-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~専門医から電話がくる。相談があると。?????よく聞く相談。でも専門医から聞くのは初めて。驚いた。私が新患者として受け入れるのはかかりつけ医もしくはNPがいない人...gooblog土地高騰化。そして物価高。それを抑えるために金利の引き上げ。賃貸の方々の賃貸料の値上げは規則で守られていますが、改築するから、子供が帰ってくるから、と大家から追い出される人は多い(改築での契約破棄も守られていますが、それを知らずにハイハイと泣き寝入りする人が多い)。そのおかげで安い賃貸料を求めて都市部から外へ外へと人は移動する...分け隔てなく、、、

  • 二本足

    しっかり地に足をつけて立つ。安定したポジション。人生にとって安定って重要なポイント。足場が不安定、暗闇で地面がよく見えない、足を置ける場所がとても小さい。いつ倒れてもおかしくない状況。落ちれば死んじゃうゲームなら、心理的に与える影響は計り知れない。しっかり治療をして依存から離脱。しかし治療センターを一歩出れば、さっき書いたような状況。周りに「やっぱり薬使ってんじゃないの?」と揶揄され、新入りと嫌がらせをされたり、誰も自分を信じてくれない、二言目にはやっぱり依存者だったから、と呼ばれ、、、と悔しそうな顔をする。殺してしまいそうなほど怒りが湧いてくる。刑務所に行ってもいいから、奴らをぶん殴りたい、、、これってホントよく聞くセリフ。リハビリを出て戻ってくるコミュニティーは甘くない。人間は醜い。どんな時でも自分よ...二本足

  • 痒いところへ手が届く

    専門医から電話がくる。相談があると。?????よく聞く相談。でも専門医から聞くのは初めて。驚いた。私が新患者として受け入れるのはかかりつけ医もしくはNPがいない人だけ。かかりつけ医が気に入らない、思い通りの治療をしてくれない、は理由にならない。5〜10人に1人はかかりつけがいなくて困っているBC人がいるのに、なんとも贅沢な不満。と、言ってしまえばお終い。患者にとっては切実な問題。そしてその原因は慢性疼痛の管理の場合が殆ど。慢性疼痛は急性疼痛と異なる。お薬あげて終わりではない。糖尿病や高血圧のように二人三脚的なアプローチ、患者教育、現実的なゴールの設定、計画などが必要。で、トラブっている患者を受け入れるわけにはいかない。だって根本的な問題はそのトラブっている医療者のプラクティス(仕事のやり方)の問題の可能性...痒いところへ手が届く

  • 見ましたか?

    あっという間に一月も終わり。早い、早い、時間の経つのがホントに早い。さあ、2月に入ります。3月の第4回日本APN後援会の早割チケットの販売終了日が近づいていますよ。購入はお済みですか?さあ、今回の特徴はただのウエビナーではない。おそらく日本のほとんどの人が経験していないZoomイベントと言う新しい機能を利用して提供していること。会場へ行けば懐かしい人に会えたり、新しい出会いが、でも旅費や宿泊費もかかるし、コロナは完全にいなくなってはいない、、、現地開催とウエブ開催の両方の特典を合わせたのがこのZoomイベント機能(zoomでするイベントではないので間違えないように)。それについて説明しているのがこのビデオ。あら!私じゃないですか?!私はこの一般社団法人日本APN後援会の代表理事をしていますから。以下は写真...見ましたか?

  • 外出支援サービス 最終回

    外出支援サービス最終回これは私が非常に大切にしているのですが、受けた教育や免許に対する対価。対価というのは払われる給料もですが、それに値する仕事内容も含まれています。これに関しては過去に何度も書いています。アシスタント-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~先日タスクシェアリングとして多職種でチームとしての医療について書いた。書き忘れた職種があった。ユニットクラーク(UC)病棟秘書とメディカルオフィスアシスタンス(MOA)診...gooblogで、この外出支援サービスはそのように区別がついているのか?料金形態を見ると誰が付き添うのかにより値段が変わるので、その辺りを考慮してあると推測しています。じゃあ、なぜわざわざ書いているか?それ...外出支援サービス最終回

  • 外出支援サービス その3

    外出支援サービスシリーズ3日目。私が働いている地域では公共のサービスからボランティアまで、付き添ってくれる人たちはいろいろ。しかし身元はしっかり、管理する団体もあり。それプラス個人でする人たちも最近はチラホラ。これらは要注意。もちろん悪い人ばかりではないので一概には言えません。しかし用心、下調べはしっかりと。今日はお出かけに使える交通機関。一般的な交通機関の障害者用の割引カードはもちろんハンディーダートというものもあります。ドアからドアのサービスで、小型のバスがやってきます。相乗りにはなりますが便利です。バス会社が政府の委託運営で行なっています。不安症や高次機能障害でハンディーダートも使えない、となるとタクシー券が政府から出ます。タクシー会社も普通の車と車椅子用のタクシーがあります。そのほかにはボランティ...外出支援サービスその3

  • 外出支援サービス

    外出支援サービスシリーズ2日目。昨日の最後にカナダBC州では公共サービスからボランティアまで、行政からの支援、と書きました。理由は州民の健康向上に繋がるから。医療の潮流は病気になってからの対応だけではなくて、病気にならないようにする事業への投資が随分前から始まっています。高い医療機器と人件費よりこのような投資が安くつくのは一目瞭然。高齢の方が出かけるチャンスがなければ足腰が弱まり、脳への刺激も減少します。不安症があっても一緒に出かけてくれる人がいれば買い物へ行ける人だっています。薬物依存という名のレッテルを貼られて医療機関を避けている人に、その気持ちを経験した人がついてくれると、診察に来て絵くれたり、プラス面は非常に大きい分野です。最近はチーム医療がメインストリームですから、専門性を活かすメンバーが集まっ...外出支援サービス

  • 支援サービス

    ドコケア。ケアプロの川添さんとは前回の日本訪問でお会いしました。正確に言えば2019年の第2回日本APNシンポジウムに来てくださり、そこでも接点がありました。在宅看護のサステイナビリティー-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~本日から二日間、今回の帰国の目的だった学術集会の開催日となりました。私が参加するパネルディスカッションは本日午後から。実は日本の看護学会に参加するのは登壇者とし...gooblogニーズを捉え確実に事業の発展を遂げる姿には脱帽をしたくなります。さてこのドコケア。おでかけ支援サービス。これについて私の働く地域の現状について書きながら、ドコケアについての思いを。ドコケアお手伝いが必要な方の外出支援プラットフォーム...支援サービス

  • カッコいい肩書き

    クリニカルインストラクターだって。医学部の。こちらの申出が医学部の方から出てきて早2年半。医学生1と2年生-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~NPリードグループからのEメール。UBCの医学部1と2年生の学生の受け入れ要請だ。実習の目的はチーム医療を学ぶ事。ほーーーー、さすがUBC。先を行っていますねー。チーム医療...gooblogあらー、時はあっという間に経つものです。肩書きがかっこよくなるからやろうかな?と思った時期もありましたが忙しくて、やはり申し込みませんでした。そして昨年末、また募集がきて申込む事を決意。書類選考とかあるらしく、その書類とかを記入しカッコいい-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診...カッコいい肩書き

  • 嬉しい嬉しい

    患者が回復していく過程は本当に嬉しい。何もかも投げ出したような態度、生活を送っていた人が、普通の人に戻っていく。思考過程が止まっているような状態だったのに、きちんと話ができるようになる。自分の意思を伝えられるようになる。これからどうなりたいか伝えることができる。嬉しい限り。冒頭写真:さあ、ここはどこ?海外在住者には珍しい景色。これがスタバとは信じられないショーケース。新宿バスタ側のスタバです。嬉しい嬉しい

  • 使えない人

    自分で自分の歴史を説明できない人の診察は難しい。正確に伝えられなくても飛石的でもキーワードが出てくると、なんとか点と点を繋げることができる。しかしそれもないと、、、BC中の医療記録もさほどない。このようなパターンが一番難解。あちらことらへ電話して情報収集から始まる。そんな私の苦労も知らずに、これからどうするんですか?!と攻め寄るチーム。すぐには答えは出ません、と言うと、チームとして彼の安全と健康を心配してます!とまるで教科書に書いたような返事。いくら心配したって救急的な要素は何もない。やれる事を一つずつ切り崩していくだけ。じゃあ、これからは美加に渡すと言う形でケースを閉じて良いですか?正直、このチームほんと使えない、と思った。何のために存在するんだ!と。もっと長いスパンで関われるチームに紹介をしたの?と聞...使えない人

  • 仕事と私事のバランス

    あと2週間もするとまた10日間のスキー旅行。しっかり有給休暇を消化するため。有給休暇を消化することは推奨されている。保健機構の全体目標にもなっている。仕事と私事のバランスは職員の健康に繋がるから。年末年始、2月、そして末娘が春休み期間の春スキーと今シーズンは3回もスキー旅行を組んでいる。日本と異なり北米のリフト券は高い。ヨーロッパより高い、と言われている。しかし今年は大丈夫。何故ならIKONパスを購入したから。https://www.ikonpass.com世界中のスキー場が参加しているシーズンパスといえばわかりやすい。世界のスキーリゾートは4大会社によって殆どが経営されている、と言われている。ウイスラーはベイルグループとか。で、この4大会社に属していないリゾートが加盟しているのがこのパス。アメリカ、カナ...仕事と私事のバランス

  • カナダのNP

    各月に発行されるカナダのNPジャーナルに出ていた記事。各州のNPの数を比べているもの。州の間で人口の差もあるので数は比べられないし、カナダの中でNP制度が最初に作られたのがオンタリオ州。よってオンタリオ州の伸び率は最小にとどまるのも理解できる。スナップショット的に捉えてほしい。このNPたち37%がコミュニティーで働いていて、35%が急性期病院。他のどの医療職に比べ急成長している医療職がNP。各州よりNP活用の計画が続々と出てきている。嬉しい報告だと思った。冒頭写真:トイレから出てきて見上げると、あ!なんか素敵と写真を撮った。どこを切り取っても面白い東京。不思議な街。カナダのNP

  • めんどくさいの悲鳴

    今月行われたNP会議。流出を止めるべく策が成功して、流出が止まり、NPたちが保健機構に戻ってきているとか。良い傾向。やはり人はお金で動くのだ。競争社会、実力主義社会の恩恵-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~昨日と一昨日のブログで書いている、教育費の拡大、昇給、有給日数増加が何故起こっているのか?例年は昇給の知らせは4月。しかし今年度は凍結とされていた。なのに9月にな...gooblogで、その策の一つが教育費の拡大。今まで年間5〜6万円許されていた教育費が大きくなって、それを使い切らなければならない。早く申し込むように急かされた。私は7月にカナダのモントリオールで行われるICNコングレス2023年に参加する事を決めました。ICN...めんどくさいの悲鳴

  • 心の充填

    この夏頃からブログを読む時間が全くなくて、俳句にも時間があまり割けない日々を過ごしていました。膝を怪我して、激しい運動はできないので、なんとなく時間ができて、それでもシンポジウムのことで頭がいっぱいでソワソワ、イライラばかり。でも今日、時間があるなら本を読むとか、フォローしているブログを読もう!と決めた。と言う事で久しぶりにみなさんのブログや俳句のTwitterをぼちぼち読んでいます。楽しい夜の時間の過ごし方。心の充填。少し休め、と言うことかもしれない。冒頭写真:ニュースで面白そうなイベントが開催されている事を知り友人と慌ててチェックアウトして出かけました。行列が長いし、座るところないし、しかしあん肝鍋、鰻蒲焼、焼き牡蠣などを食べました。満足!心の充填

  • 新しい人生の終わり方

    こんな記事を読んだ。MAiDで亡くなられた方から臓器移植カナダは世界1だとか。緩和ケアへのアクセス-走るナースプラクティショナー~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~ALSの患者さんが医師による行為で亡くなられた事件について。私のバックグラウンド(ナースプラクティショナーNPになる前の看護師時代の専門)は緩和ケアです。なので医療者に...gooblogMAiDとはMedicalAssistedinDying医療者のアシストでの死。これがカナダで合法化されたのは2016年。これで亡くなられた方からの臓器移植は年々伸びているそうだ。NB州で初めてのケースになった女性は肺、肝臓、腎臓を提供した。なくなる前の朝には子供達に私の髪も切ってがん患者のカツラに寄付してね、と...新しい人生の終わり方

  • Zoom Eventsをご存知ですか?

    Zoomeventsと言うとほとんどの人がZoomでするイベントだと考えてしまいます。今までZoomはミーティングから始まり、ウエビナーと言う商品を販売してきました。多くの人がこの両方を経験されたことがあると思います。コロナ禍の中、世界的な学会もオンラインとなり、Zoomもそれによって進化して新商品ZoomEventsが生まれました。学会やシンポでは小さなグループに分かれるセッションもあるし、全日チケットもあれば数日だけの参加の人も。スポンサー後援もあるしベンダーと呼ばれる人がロビーで商戦を展開したり、ロビーでは参加者が親友との再会や新しい出会いが、、、、と講演だけでなくいろいろなことが起こっています。それを一つのプラットフォームにまとめて提供するパッケージがこのZoomEventsです。参加者のナビゲー...ZoomEventsをご存知ですか?

  • 品定め

    とても難しい患者。問診中に質問には答えず横道へ外れてばかり。目線を合わせることなく冗談と言いながら自分で言って自分で笑うばかり。診察を受けることに興味があるのか?!と思ったぐらい。問診を終え身体所見をとり、治療計画について話す。へー今まで出会った医師よりずっと丁寧だな、好きになった、言われたようにするよ!だって。まさか品定めでもしていたのか?!と疑いたくなる。そんな月曜でした。品定め

  • 謝罪

    患者からカードが届く。謝罪のカードだった。昨年末診察に来た彼は思い通りの結果にならない事を私のせいにした。大体あなたは医師ではなくしょせん看護師。だからしないんだ!と言った。以前の医師はしてくれていたのに私がしないことに腹を立てて。私は前医の処方には賛同できない。依存性の高い薬を避けるのが私の方針。医師だからNPだからではない。そう言うと今度はレースカードが出てきた。Race。人種のこと。それもあんたの英語はさっぱりわからない、と言い出した。さっぱりねえ、、、10年も患者と治療者の関係で今更?自分の思い通りにならないと、必死になるから起こること。だからと言ってRudeな態度や言葉の暴力はどんな関係でも許されません。即座に診察の終了です。それを謝っていた。これからもMRPでいてほしい、と。処方の権限を持って...謝罪

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