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  • 〔映画〕Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

    2007年に公開されたアメリカ映画です。スリラーサスペンスですが、最初から犯人は分かっているので、設定やストーリー自体を楽しむタイプの作品です。その点では、まあまあといった出来栄えでしょうか。挿入された小さなエピソードの扱いも中途半端だったのですが、最後に伏線回収されました。ただ、やはり犯人の性格破綻に至る背景をはじめとして、いくつかのプロットの設定が雑な印象は拭えませんでしたね。Mr.ブルックス~完璧なる殺人鬼~(特別編)[DVD]ケビン・コスナー20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン〔映画〕Mr.ブルックス完璧なる殺人鬼

  • カササギ殺人事件〈上・下〉(アンソニー・ホロヴィッツ)

    以前勤めていた会社の同僚の方が、アンソニー・ホロヴィッツの作品のファンで最新刊の感想を投稿していました。本格推理小説の名手とのことですが、恥ずかしながら私はまだ読んだことがなかったので、彼の代表作をまずは手に取ってみたというわけです。で、読み終えての感想です。【本屋大賞翻訳小説部門第1位獲得!ついに5冠達成!!ミステリを愛するすべての人々に捧げる驚異の傑作】との売り文句でしたが、残念ながら、私には今ひとつ響いてこない作品でした。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、一言でいうと“仰々しい構成”であるが故に、物語の展開にスピード感がなく、表現も冗長で“サスペンスに必須の緊迫感が感じられない”のです。もちろん、斯くいう私の感性も全く大したことはないので、一冊だけで私ごときが何某かの評価を下すのは余り...カササギ殺人事件〈上・下〉(アンソニー・ホロヴィッツ)

  • 〔映画〕グリッドマン ユニバース

    2023年に公開された日本のアニメ映画です。円谷プロダクションによる特撮テレビドラマ「電光超人グリッドマン」が原作とのこと。私ぐらいの年代の者にとって「円谷プロ」といえば、特別の思い入れを感じる存在なのです。ということで、観てみたのですが、まあ、これでもかというぐらい私には合いませんでした。原作にまったく触れたことがないこともあり、ストーリーが入ってこなかったのは仕方ないとしても、キャラクタの造型も、色も、動きのテンポも、ともかく画面に映るすべての映像についていけなかったですね。グリッドマンユニバース緑川光〔映画〕グリッドマンユニバース

  • 〔ドラマ〕大空港2013

    2013年に放送された日本の長編ドラマです。三谷幸喜監督・脚本で、以前観た「shortcut」に続く“ワンシーン・ワンカットドラマ”の第二弾とのこと。ただ、前作に比べて、ワンシーン・ワンカット感はほとんど感じなかったですね。さて、肝心の作品としての出来栄えですが、ともかくコメディとしてはさすがの「三谷クオリティ」でした。それぞれの登場人物が抱えているエピソードがテンポよく組み合わされていて、観ていても飽きないですね。大いに楽しめました。あと、やはりこういった制約のある作りだととりわけキャスティングが重要になりますが、その点でも芸達者な役者さんが揃っていて、こちらも良かったです。主役を演じた竹内結子さんをはじめとして、安定の香川照之さん、生瀬勝久さん、あと混乱要因としてスパイス的役柄だった戸田恵梨香さんも出...〔ドラマ〕大空港2013

  • 〔映画〕レッド・スパロー

    2018年に公開されたアメリカ映画です。シリアスなサスペンスタッチのスパイ映画なので、入り組んだストーリー展開についていくのがなかなか厳しかったですね。終始どんよりとした暗い映像で、ショッキングなシーンもあって、エンターテインメント作品として楽しむ類の映画ではありません。正直、私の好みのテイストではなかったです。とはいえ、確かに、主演のジェニファー・ローレンスは、存在感充分で好演でした。レッド・スパロー[DVD]ジェニファー・ローレンスウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社〔映画〕レッド・スパロー

  • 〔映画〕非常宣言

    2023年に公開された韓国映画です。Webコミックの映画化とのこと、航空機内のバイオテロという設定はオリジナリティに富むものですが、ディーテイルの詰めが甘いので、肝心のエピソードを描くにあたってのリアリティが完全に損なわれてしまっています。ウィルスの扱いや機内の携帯電話での通話等、あまりにも雑過ぎますね。私にとって「韓国映画」は馴染みがなく、登場する役者の方々を全く知りません。なので、かえって素直にストーリーや映像を受け取って楽しむことができる貴重なコンテンツです。その点では、この作品、何とも残念な出来だと思います。非常宣言[DVD]通常版ソン・ガンホ,イ・ビョンホン,チョン・ドヨン,キム・ナムギルHappinet〔映画〕非常宣言

  • 〔映画〕ターザン:REBORN

    2016年に公開されたアメリカ映画です。私のような年代の者なら誰でも知っている「ターザン」を主人公とした作品ですが、「アーア・アー」というターザンの雄叫びは有名でも、その物語がどんなものだったのかは、はっきり記憶に残っていないのではないでしょうか。そういう点で、ターザン映画は、旧作に縛られることなく新たなチャレンジができるのでしょう。本作の場合、もちろんストーリー自体完全なフィクションで、コミックのような展開は評価の分かれるところでしょうが、雄大なアフリカの自然や丁寧に作られた動物たちの映像は、なかなかに楽しめました。キャスティング面で光っていたのは、マーゴット・ロビー。サバンナやジャングルには似合わない容貌ですが、そのミスマッチ感が作品の中で鮮やかなアクセントになっていたように思います。ターザン:REB...〔映画〕ターザン:REBORN

  • 新訳 ジュリアス・シーザー (シェイクスピア・河合 祥一郎 (翻訳))

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。シェイクスピアの翻訳ものは久しぶりですね。本編の新訳だけでなく、詳しい注釈やシェイクスピアが創作するのに参考にしたと思われる文献(プルタルコスの「英雄伝(対比列伝)」)の抄訳も載せられている1冊です。そういった多彩な内容の本書ですが、その中から、私の印象に残ったくだりをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、シーザー暗殺前夜のブルータス邸。共謀者に語ったブルータスの言葉の一部です。(p53より引用)ブルータス一旦口にした言葉を決してたがえることのないローマ人の密約に?どんな誓いが要るというのだ?正直と正直とが互いに、命に代えてもやってのけようと約束したことのほかに?誓いなど、神官、卑怯者、策士、耄碌した老いぼれ、不正に甘んじる...新訳ジュリアス・シーザー(シェイクスピア・河合祥一郎(翻訳))

  • 〔映画〕トゥームレイダー2

    ちょっと前に久しぶりに第一作目を観たので、ついでに続編も観ることにしました。2003年に公開された映画ですが、アメリカ・ドイツ・日本・イギリスの制作とのことです。さて、本作でのアンジェリーナ・ジョリーの相手役はジェラルド・バトラー。“若い”ですね。やはり渋みがないとどうにも彼らしくありません。肝心の作品の出来の方ですが、物語の構成も追い求める“お宝”のスケールも何とも物足りません。このあたり「インディ・ジョーンズ」シリーズとの差は歴然です。結局、この作品も“アンジェリーナ・ジョリーのアンジェリーナ・ジョリーによるアンジェリーナ・ジョリーのための映画”ということのようです。もちろん、それでいいのです。トゥームレイダー2プレミアム・エディション[DVD]アンジェリーナ・ジョリージェネオンエンタテインメント〔映画〕トゥームレイダー2

  • 〔映画〕宇宙人のあいつ

    2023年に公開された日本映画。ライトタッチの“SFコメディ”作品です。荒唐無稽な物語の内容はともかく、テイスト的には予想していたとおりで、気楽に楽しめましたね。主人公を演じた中村倫也さんは、ちょっと怪しいキャラにまさにフィットしていましたし、日村勇紀さん、柄本時生さんもそれぞれの役柄をうまく演じていました。あと、伊藤沙莉さん。芸達者な彼女の存在はこのキャスティングには欠かせませんでしたね。残念だったのは、井上和香さんの出番。いろいろと配慮するところがあったのだと思いますが、「声」だけの出演というのは何とももったいないです・・・。宇宙人のあいつDVD通常版実写映画中村倫也エイベックス・ピクチャーズ〔映画〕宇宙人のあいつ

  • 〔映画〕マネー・ショート 華麗なる大逆転

    2015年に公開されたアメリカ映画です。2008年のリーマン・ショックを題材にしたノンフィクション「世紀の空売り世界経済の破綻に賭けた男たち」を原作とした作品で、批評家の評価も押しなべて高いものでした。キャスティングも、クリスチャン・ベール、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリングにブラッド・ピットという超豪華な面々。ただ正直なところ、この作品、私には十分堪能するところまでは行きつきませんでした。やはり、ある程度の金融や投資関連の知識がないと、登場人物たちがそもそも何の目的でそういった駆け引きや取引をしているのか理解できないのです・・・。残念!マネー・ショート華麗なる大逆転[DVD]クリスチャン・ベールパラマウント〔映画〕マネー・ショート華麗なる大逆転

  • 〔映画〕L.A. ギャング ストーリー

    2013年に公開されたアメリカ映画です。1940~50年代のロサンゼルスでの実話に基づいた物語とのことですが、さて、どこまでが「実話」でしょう?かなりフィクションめいたシーンが多いので疑問に思ってしまいます。むしろ、単純なエンターテインメント作品だと捉えた方が自然に感じますね。キャスティング面もエンタメ的でした。斜に構えたライアン・ゴズリングや艶やかなエマ・ストーンは見栄えがしますし、ショーン・ペンのいつもながらの凄みは見応えがありました。L.A.ギャングストーリー[DVD]ジョシュ・ブローリンワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕L.A.ギャングストーリー

  • 〔映画〕アイアムアヒーロー

    2016年に公開された日本映画です。コミックが原作のホラー映画で、いわゆる“ゾンビ”ものですね。ゾンビ化の原因等、ストーリーの背景となるものがまったく描かれていないので、単に、大量のゾンビを倒す主人公たちの映像が延々と続くだけです。ラストも尻切れトンボなので、映画としてはイマイチと言わざるを得ないでしょう。それでも、なんとか形になったのは、ひとえに有村架純さんと長澤まさみさんの二人が出演していたが故ですね。アイアムアヒーロー大泉洋〔映画〕アイアムアヒーロー

  • 「利他」の生物学-適者生存を超える進化のドラマ (鈴木 正彦・末光 隆志)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についた本です。進化や生物の不思議については結構関心があるので、気になって手に取ってみました。著者の鈴木正彦さんは植物学者、末光隆志さんは動物学者で、お二人の共同作業で動植物の様々な“共生”の姿を紹介してくれます。興味深い話が多々ありましたが、その中から特に印象に残ったものをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、第二章「ミトコンドリアと葉緑体を飼いならす」の章で紹介された「真核細胞とミトコンドリアの共生」の意義について。(p53より引用)こうして起こったミトコンドリアの共生は、宿主細胞にとって画期的な出来事でした。いわば産業革命のようなものです。産業革命では蒸気機関ができて今までにないエネルギーを大量に得ることができるようになり、世界は一変しました。・・・...「利他」の生物学-適者生存を超える進化のドラマ(鈴木正彦・末光隆志)

  • 〔映画〕Be Cool/ビー・クール

    2005年に公開されたアメリカ映画です。“クライム・コメディ”とのことですが、まあ、ほとんど「(三流の)コメディ」ですね。新人シンガーのサクセスストーリーを軸に、善悪三つ巴のドタバタ劇という内容で、そのあたりには面白味は感じられません。強いてインパクトのあったトピックを挙げるとすれば、まずは「エアロスミス」当人たちの登場。演技は論外ですが、コンサートステージまで取り込んだのは、ちょっとビックリです。そしてもうひとつ、エンドロールでは「THEROCK」と記されている若々しいドウェイン・ジョンソンの“とぼけた演技”でしょう。あのギャグのようなヘアスタイルには、つい微笑んでしまいます。ビー・クール[DVD]ジョン・トラボルタ20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン〔映画〕BeCool/ビー・クール

  • 〔映画〕F.L.E.D./フレッド

    1996年に公開されたアメリカ映画です。日本では劇場未公開とのこと。空いている時間にちょうどはまりそうな適度な長さだったので観てみましたが、予想どおりの“B級アクション作品”でした。ストーリーも映像も、まさに“可もなく不可もなし”ですね。強いて見どころはといえば、まだ30代半ばのローレンス・フィッシュバーンの姿ぐらいでしょうか・・・。F.L.E.D./フレッドローレンス・フィッシュバーン〔映画〕F.L.E.D./フレッド

  • 〔映画〕トゥームレイダー

    2001年に公開されたアメリカ映画です。この映画を観るのは、もう何度目になるでしょう。アンジェリーナ・ジョリーとダニエル・クレイグの共演作ですから、当時はともかく、今振り返るとかなり強烈なインパクトですね。まあ、作品自体の出来については、モチーフとしても新規性はありませんし、ストーリーも特段のサプライズが仕組まれているわけでもないので、その点では、“並のエンターテインメント作品”でしょう。やはり、“アクションヒロイン”としてのアンジェリーナ・ジョリーを魅せるための映画でしたね。トゥームレイダー(初回限定版)[DVD]アンジェリーナ・ジョリージェネオンエンタテインメント〔映画〕トゥームレイダー

  • 〔映画〕ブレイブハート

    1995年に公開されたアメリカ映画です。イングランドの支配下にあったスコットランドの独立のために戦った実在の人物ウィリアム・ウォレスを主人公にした物語です。もちろんすべてが史実に拠っているわけではなく、フィクションのパートもありますが、壮大な歴史モノエンターテインメント作品としては、かなりしっかりと作られているように感じました。ソフィー・マルソーやキャサリン・マコーマックが登場しているシーンは当然脚色されたところでしょうが、殺伐とした戦闘場面が多くを占めているストーリー展開の中では、効果的なアクセントになっていましたね。ブレイブハート[DVD]メル・ギブソン20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン〔映画〕ブレイブハート

  • 〔映画〕ヘラクレス

    2014年に公開されたアメリカ映画。アメリカン・コミックが原作の映画化とのことで、「なるほど・・・」という印象です。まあ、エンターテインメント作品としては中途半端な出来ですが、ストーリーに捻りもサプライズもなく単純な分、素直に楽しめる作品です。ドウェイン・ジョンソンは、まさにコミックの主人公として無邪気に“はまり役”でしたし、レベッカ・ファーガソンも“いかにもといった存在感”がありました。彼女にとって、この次に出演したのが「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」なんですね。なので、大ブレイク直前の作品だったということです。ヘラクレスドウェイン・ジョンソン〔映画〕ヘラクレス

  • IKKO 人生十転び八起き。ケ・セラ・セラ (IKKO)

    いつも聴いている笑福亭鶴瓶さん、上柳昌彦さんのpodcastの番組にIKKOさんがゲストで出演されて紹介していた本です。IKKOさんの半生、そしてその中で培われてきたIKKOさんならではの考え方などに興味を持って手に取ってみました。とても興味深いエピソードが満載ですが、それらのうちから印象に残ったものをいくつか書き留めておきます。まずは、IKKOさんが40歳代、タレントとしての人気が急上昇していたころの気づきです。周りからチヤホヤされていても何か心に不安を感じていたといいます。(p56より引用)自分勝手に生きていると、自分の肘が人に当たっていても気づかないものです。相手の痛みに心を寄せることなく、そのあとのフォローや気配りがなければ、人との信頼関係を失ってしまいます。人が人として生きる上で、大事なことに気...IKKO人生十転び八起き。ケ・セラ・セラ(IKKO)

  • 〔映画〕七人の秘書 THE MOVIE

    2022年に公開された日本映画です。テレビドラマで人気を博したシリーズの「劇場版」。オリジナルシナリオですが、物語には正直面白みはありません。ドラマシリーズのレギュラー陣のファンぐらいでないと満足しないでしょう。ただ、そういった主役級、準主役級のみなさんも、それぞれの見せ場に乏しいので、やはりもったいないですね。ドラマとの違いを出すのなら、劇場版での「ヒロイン」にスポットを当てたつくりにするというやり方もあったように思いますが、そういった工夫もなく・・・。やはり易きに流れると残念な結果になりますね。七人の秘書THEMOVIEDVDスペシャル・エディション[DVD]DVD田村直己東宝〔映画〕七人の秘書THEMOVIE

  • 〔映画〕ドラゴンボール超 ブロリー

    2018年に公開された日本のアニメ映画です。「ドラゴンボール」シリーズの劇場版作品としては第20弾になるとのことですが、もともとの「ドラゴンボール」コミック版のストーリーとは直接の連続性はありません。映像自体も、ほとんどがワンパターンのファイティングシーンで、まあ、観ていても疲れるだけですね。「ドラゴンボール」の魅力は登場人物の成長を軸とした“ロードムービー”的な物語性にあると思っているので、こういった半ば独立して後付けされた“映画版”は、正直なところ全く心が惹かれません。ドラゴンボール超ブロリー野沢雅子〔映画〕ドラゴンボール超ブロリー

  • 〔映画〕ナックルガール

    2023年に配信された日本映画です。韓国で人気を博したWebコミックが原作とのこと、ストーリーは単純でリアリティはありませんが、エンターテインメント作品としては結構楽しめました。いい印象を受けたのはキャスティングによるところが大きいと思いますが、アクションシーンもしっかりしていましたね。その点では、主役を演じた三吉彩花さんが、余人をもって代えがたい卓越した存在感を発揮していたように思います。主人公のキャラクタに見事にフィットしていましたが、それは、三吉さん自身、見事な運動能力を持ち合わせての故でしょう。彼女は、以前、「エンジェル・ハート」の「香瑩」役でもその実力の片鱗をみせていたように、こういう役柄を演じさせると、若手のなかでは頭一つ抜け出しています。ナックルガール三吉彩花〔映画〕ナックルガール

  • 〔ドラマ〕宿命

    2004年に放映された日本のテレビドラマです。原作は東野圭吾さんが1990年に発表した長編小説ですが、当然のことながら、そもそもの原作が「ミステリーとして好みかそうでないか」によってドラマの印象は大きく異なりますね。私の場合はまったくダメでした。モチーフはともかく、この作品の場合、物語の最後に明らかにされるものがやはり違うように思うのです。謎解きの対象は、ミステリーなら素直に「事件そのものの真相」であるべきでしょう。もちろん、そこに“事件の背景”が大きく関わっているのは当然ですが、ラストにいきなり「事件とは全く無関係の事実」を持ってきてサプライズに使っても、それは、“唐突”で“意味不明”と言わざるを得ません。宿命藤木直人〔ドラマ〕宿命

  • 〔映画〕アメリカン・ハッスル

    2013年に公開されたアメリカ映画です。「詐欺師」が主人公なので、ストーリーが入り組んでいて、予想どおり今ひとつ理解し切れませんでしたね。実話に着想を得た作品とのことで、エンターテインメントに徹底していない分だけ、ちょっと中途半端な仕上がりになったように思います。とはいえ、キャスティング的には、クリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、ジェニファー・ローレンス、マイケル・ペーニャ、それにロバート・デ・ニーロまで登場するという超豪華な面々で、それぞれのシーンはとても見応えがありました。アメリカン・ハッスルスペシャル・プライス[DVD]クリスチャン・ベイルHappinet(SB)(D)〔映画〕アメリカン・ハッスル

  • 〔映画〕トリプル9 裏切りのコード

    2016年に制作されたアメリカ映画です。ケイト・ウィンスレットとガル・ガドットが出演しているので観てみました。ただ、ケイト・ウィンスレットはともかく、ガル・ガドットの方は“顔見世”といった程度の登場でしたね。それでも、他にケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、ウディ・ハレルソンといった渋めの役者さんたちが共演しているので、顔ぶれは結構豪華です。作品としては“B級サスペンス”といったテイストで、ストーリーも雑、せっかく芸達者な面々が揃っていたのに、もったいなかったですね。トリプル9裏切りのコード[DVD]ケイシー・アフレック松竹〔映画〕トリプル9裏切りのコード

  • 能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ (安藤 寿康)

    いつも利用している図書館の新着本リストで目についたので手に取ってみました。“遺伝子”や“ゲノム”の話題に関しては、最近は「食糧問題」の文脈から堤未果さんの「ルポ食が壊れる私たちは何を食べさせられるのか?」を読んでいます。翻って本書は、「人間の遺伝」の最近の研究成果を紹介したものです。ただ、私がイメージしていた内容(「分子遺伝学」的なジャンル)とはかなり異なっていました。本書は「行動遺伝学」の入門書のようです。「行動遺伝学」という学問、私は初めて耳にしたのですが、著者の安藤寿康さんは、こう紹介しています。(p122より引用)行動遺伝学は、分散の学問である。この世の中にいろんな人がいる、そのばらつきの原因は何か、そこに遺伝の違いが関わっているか、関わっているとしたらどの程度関わっているのか、遺伝で説明できない...能力はどのように遺伝するのか「生まれつき」と「努力」のあいだ(安藤寿康)

  • 〔映画〕バッド・トレジャー

    2021年に公開されたカナダ・アメリカ合作映画です。メル・ギブソン、ファムケ・ヤンセン、スコット・イーストウッド、タイリース・ギブソン・・・とそこそこ有名どころが顔を揃えていますが、モチーフやストーリーは単純で、いわゆる“B級アクション作品”といった趣きです。とはいえ、この手の映画は素直に楽しめればいいのですから、その点では結構面白かったですよ。主人公の“反社会性パーソナリティ障害の治療中”という設定もユニークですし、状況を無視した主治医との電話でのカウンセリングのシーンも、遊び心に富んでいて効果的な演出でしたね。バッド・トレジャー[DVD]スコット・イーストウッドアメイジングD.C.〔映画〕バッド・トレジャー

  • 〔映画〕次元大介

    2023年に配信された日本映画です。2014年制作の実写版「ルパン三世」に“次元大介”役で出演していた玉山鉄二さんが9年ぶりの再演。ちょっとシャープさに衰えを感じさせましたが、まあ、“次元”のシャイでクールな雰囲気は醸し出していました。ストーリーは、「ルパン三世」とは全くの別系統で、完全なオリジナルと言っていいでしょう。ただ、ストーリーよりも“作品の世界観”でみせる作品でした。あとはキャスティング。独特の存在感のさとうほなみさんや久々の永瀬正敏さんもよかったですが、やはり出色なのは草笛光子さんですね。あの凛とした華やかさにはいつも驚かされます。次元大介玉山鉄二〔映画〕次元大介

  • 〔映画〕暴走機関車

    1985年に公開されたアメリカ映画です。「暴走する機関車」をモチーフにした映画は他にもいくつかありますが、この作品の特徴は、“危機回避”に挑戦するヒーローものではなく、そういう緊迫した状況下での深い人間描写にありました。そのあたり、ジョン・ヴォイトとエリック・ロバーツの二人が見事に演じていたように思います。このところ中途半端なエンタメ作品を観る機会が続いていたのですが、久しぶりに、無駄な装飾のない“骨太”の作品を堪能した気分です。暴走機関車[DVD]ジョン・ボイド20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン〔映画〕暴走機関車

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