私はスーパーカー世代なので、どうしてもミッド・エンジン車が良いのです。それならフェラーリ、ランボ、マクラーレンに行け、という話なんでしょうが、所有して乗ってみると気疲れが酷い。性能も凄すぎて、今やカッコウもクルマというより宇宙船にしか見えません。私の場合
映画、小説、学術書の備忘録、先物取引FX、長期的な投資から、アニメや音楽、クルマに至るまで
晴薫という筆名で書いていたブログ、「雨の日の日曜日は・・・」をこちらにまとめていきたいと思っています。 数学や美術史の教養書から、萌えアニメまで。 先物、FXから安室奈美恵に至るまで、幅だけは広く書いていきたいと思っています。
ケイマンGT4がGT4RSに勝てる唯一のポイント@特にサーキット走行が趣味なら
私はスーパーカー世代なので、どうしてもミッド・エンジン車が良いのです。それならフェラーリ、ランボ、マクラーレンに行け、という話なんでしょうが、所有して乗ってみると気疲れが酷い。性能も凄すぎて、今やカッコウもクルマというより宇宙船にしか見えません。私の場合
日本扇の謎 有栖川有栖@愛読作家の「このミス6位」も期待ハズレでした
有栖川有栖は、このブログで何冊も記事にしている愛読作家の一人です。ただ最近はお見限り・・・という中で、歳末発表された2025年度版このミスで6位のランクインこれは読まねばという事でしたが、突然、綾辻行人の館シリーズに凝ってしまい、そればかり読んでいたらミステリ
ザ・ファイト ノーマン・メイラー@大作家の描くボクシング史上最大の決戦
井上尚弥こそボクシング史上最強説の私ですが、問題は相手と、試合に掛けられた全世界の注目度ですね。それはその時代の政治状況やら社会情勢までを含めたモノとなり、選手個人ではどうにもなるものではありません。そういう視点を加味すると、ベトナム戦争への徴兵拒否問題
こころ 夏目漱石@ツマラナイ題名なのに未だオモシロい明治の大文豪
「こころ」というひらがな3文字の題名「容疑者Xの献身」とか「そして誰もいなくなった」なんていう、カッコ良いモノと比べるとなんと言う違い。題名で営業力を付けなければならない現代なら、絶対に編集は許可しないでしょう。まあ大文豪の傑作と名高い作品だからこと許さる
ジョアン・ミロは大好きな画家の一人なので、土曜の早朝、東京都美術館に向かいました。電車に乗って上野駅で降りたのですが、途中見かけた国立西洋美術館前には、入館を待つ人の長蛇の列。しかし東京都美術館には余裕で入れる。なんで日本では印象派以降になると、観客動員
ジョアン・ミロ展コラボ・メニュー@東京都美術館レストラン・サロン
東京都美術館で開催されているジョアン・ミロ展に行って来ました。これは館内にあるレストラン「サロン」でやっているジョアン・ミロ展のコラボメニューです。アニメでも必ずコラボメニューはオーダーしたんで、有れば決まりですよね。4種類のブルスケッタ盛合せ
むらさきのスカートの女 今村夏子@安部公房? いや・・・芥川賞は合わないかも
161回芥川賞受賞作にして、ネットで「現代日本文学の圧倒的な傑作」とされている作品です。ストーリーは、いつもむらさき色のスカートを履いて街中を彷徨う女性、通称「むらさきのスカートの女」を、いつも見守る「黄色いカーディガン」の女が語る形式で進みます。彼女は、む
泉鏡花という名前は、それだけで印象的なのか、近年もアニメ作品などでキャラクター名として使われているようです。スゴイ名前だよね。泉の鏡の花・・・その上、文章が独創の極みで、例えば「道と空との間にただ一人我ばかり、およそ正午と覚しい極熱の太陽の色も白いほどに
我、ついにGR86のテールスライドを克服せり! 鍵はサス・セッティングだった!
今まで6台のクルマでサーキットを走って来ましたが、ダントツに、というか、GR86以外で怖いと思った事はないのです。普通なら過激とされるミッドシップで、エンジンも遥かにパワフルなポルシェのGT4ですら、怖い事はない。でもGR86だけはダメ!初代BRZでは、当然の如く電制全
迷路館の殺人 綾辻行人@これまた極めて高水準!驚くべきシリーズだね
「時計館」で感心して、館シリーズを順番に読みだしています。読む前は、「時計館」は凄くても、他は大した事はないだろう。だいたい短編集だって、その中に1編傑作があればOKなんで、ましてや長編のシリーズ物ですからね。全部が凄い、というのは無理な話。ところが「水車館
平和の遺伝子 池田信夫@知的刺激の興奮に満ちた珠玉の1冊、絶対の必読本!
日本人の平和ボケは、終戦後に起草された平和憲法のせいではなく、遥かに古く、日本列島に人々が暮らし始めた石器時代頃から、独特の自然環境とそれがもたらした社会性により造成され、それ故日本人の最も奥深くに根付いた感情である、というのがこの本の結論です。という事
水車館の殺人 綾辻行人@ラストのラストのあまりに鮮やかな幕切れ
この前に、館シリーズでは最も評価の高い「時計館の殺人」を読んでいました。その凄いトリックに心底驚き、それでは順番に「館シリーズ」を読んでみましょう、という事でコレ。十角館は読了していましたからね。今回は巨大な3つの水車が回る、中世の僧院のような建物で、仮面
GR86、突如反対車線に飛び出し死にかける@危険なのは、腕のせい?クルマのせい?タイヤのせい?
昨日、早朝、筑波サーキットの一番枠に行こうと自宅を出発。真冬の冷たい雨が降りしきる早朝で、クルマに乗り込むや、雪の結晶マーク、路面凍結の警告灯。確かに気温3℃だったのですが、降っているのは雨であり、ガレージから見渡す限り、凍結路面などない。アニメのDVDなど
べナビデスvsモレル@灼熱の打ち合い、怪物の証明!WOWOWは良くこの権利を取った+フルトンの巧さ
長年というか放映当初からWOWOW会員の私。今までの人生で、一番視聴した番組は、圧倒的にエキサイトマッチなんですが、最近はネット企業に押されてね・・・有名選手の試合はスキップで、反面かなりツマラナイ試合でお茶濁しの事も多く・・・べナビデスが統一戦をやる、
見つけたぞ!GR86のHKSハイパーマックスSのベストセッティング@知らんけど
GR86は素晴らしく便利な足クルマであり、かつサーキット走行も楽しい。という訳で気に入っていたのですが、不満をいえば乗り心地。家には大きな旦那クルマもあり、比べるとね。突き上げなんとかならんか・・・という訳で評判のHKSの車高調。ハイパーマックスSを導入。Rにしな
寝台特急殺人事件 西村京太郎@クロフツばりかと思ったら新本格派的でした
ミステリーはかなり読む私ですが、国民的大ベストセラーミステリー作家である西村京太郎は未読・・・ミステリー系YouTubeを観ていて、その事に気づき、まずは代表作を読んでみました。ミステリー小説の世界。実はマニア界と一般人気界の二つに分かれているんですね。そして西
「俺は人間をやめるぞジョジョ」殺気と破壊への予感に満ちていた井上尚弥vsキム・イェジュン
ノミで穿ったような細かな筋肉繊維、一筋一筋がクッキリと浮きでていながらその分厚さが信じがたい肉体を見せつける井上尚弥が、ただ相手に近づいているシーンだけでも怖かった。その場の空気を殺気で凍らせ、壮絶な暴力と破壊への予感に満ちているのだ。「俺は人間をやめる
ポルシェ・ケイマンGT4盲点だったAスイッチキル@アイドリング・ストップ機能のついたすべてのスーパーカーの盲点?
ポルシェの中でもGTナンバーシリーズは、かなり特殊な乗り味です。堅牢なボディにハードな口当たり。・・・ちょっと普段使いはし難いオーラ全開で、使用目的はやっぱりサーキット走行中心かな、となりがち。そうなると年間何回走らせるか?となると・・・10回位?足クルマに
ビリー・サマーズ スティーヴン・キング@S・キングにノーベル文学賞を!というレベルの作品
悪人しか殺さない凄腕の狙撃手が主人公です。彼は法外な報酬を引き換えに、困難な狙撃を請け負います。狙撃のチャンスを狙う為、しばらくは普通の人として狙撃ポイント付近に潜入しないと、という事情で、小説家になりすましますが、人知れぬ文学愛好家の彼は、なんと本当に
ミクニマルノウチ@クリスマスメニュー ミクニの価格革命。ミクニはフレンチ界のトヨタだね
かつては東京で一番好きな街は銀座!一択だったのですが、いつの頃からなんとなくね・・・かわりにお気に入りになったのが、なんと思いもしない場所丸の内!という訳でクリスマスメニューのミクニマルノウチイチゴのフレッシュジュースにシャンパンのハーフオマール海老と生
HKSハイパーMaxS@すべてのチューニングパーツの威力を無力化する魔法使いの私
GR86にHKSのハイパーMaxSの車高調を入れた。少し車高が下がりカッコ良くなったが、入れてもらったセッティングだと、時に頼りない印象なので、初めて!自分で!車高調の調整をしてみた。この製品は、トランクからと、フロントタイヤの内側から行う。少しづつやるのも面倒なの
富士スピードウェイホテル@クルマ文化への貢献をするトヨタと館内のレストラン
ホテルと言えばレストランですが、ここには二つあります。片方の炉端焼きには行ってないので、イタリアレストランのTROFEO今回は、宿泊プランに付いていたコースですパンと別注文したシャンパンチーズの乗ったサラダ魚料理・・・美味しかったですが、内容は忘れましたリゾッ
富士スピードウェイを走っていると、気になってくるのが見下ろすように建つ富士スピードウェイホテル。建設段階から次第に立ち上がってくる過程を見ているので、いつか泊まろう、思っていたので今回、走行ついでに宿泊。部屋はいわゆるハイアット基準で完璧。スタッフの気遣
法定占拠 爆弾2 呉勝浩@稀代のアンチヒーロー、スズキタゴサクの運命は・・・?
稀代の悪役スズキタゴサクの公開裁判が、拳銃と爆弾を持ったテロリストにジャックされます。ただ彼らにとってスズキタゴサクは、交渉材料の一つに過ぎないようで、テロリストは自らの要求を通す為、スズキは苛烈な暴行を加えられた上、スズキの仕掛けた罠がみやぶられるや、
違う羽の鳥ビラくばりで暮らす男の元に現れたのは、死んだ同級生なのか・・・?よくある設定ですが、謎の提出が巧くラストの余韻も深い。傑作認定して良い一品と感じましたロマンス昨今、婚活問題などを眺めていて思うのは、「女性は男性以上に異性を顔貌で選び、時にそれら
ポルシェ・ケイマンGT4、COBBチューンした結果とマンタイキットへの期待
買った当初、あまりにもゴツイ手応えと、バンカラな胴間声に、美声の極みで優しかった981型GTSが懐かしくなり「エライクルマ、買っちゃったなあ」とガッカリしていたのですが、乗り込むにつれ馴染んで来た。ポルシェは各モデルの主張が強いです。特にレーシング部門開発のGT
森博嗣集 ほっとミステリーワールド 森博嗣@私には合わないかな
ブログの記事にするのはミステリーが多いのですが、美術史などの本も読んでます。ところが最近、買った本、届いてみると字が極めて小さい・・・しかも難しく、読んでいると疲れるし寝てしまうしで、図書館で読む事にしました。図書館だとさすがに眠る事はないのですが、疲れ
東西ミステリーベスト100において歴代国内部門12位という高名な作品です。ただ「戻り川心中」という作品名。どうもミステリー小説とは思えない題名で、ピンと来ない。読みだしても、恋情モノ?文学系?なのか、という文体と展開が続きますが、その抒情性あふれる文章は、極め
巨匠、鮎川哲也のデビュー作にして、歴代日本ミステリー史上11位に評価される傑作「黒いトランク」それを発刊70年後の今読むとどう感じるか、ですが、まず何よりも感じるのは、文体の安定感。あの読み進める間の安心感は、どこから来るのでしょうか・・・?もしかして、昔の
私は松本清張の信者だったので、いきなり「新本格派」を標榜する作家たちが、清張批判をした事、オモシロくなかったです。何かを堕として、自分たちを売り込むって姿勢が嫌だったの。さらに読んでみれば内容はこれで清張批判など100年早いってレベル。それで偏見を持っていた
叙々苑 シャトーブリアンコース@世に、こんな肉もあるんだなというシャトーブリアン
日本一?というか世界一に近いステーキ屋と言えば、麤皮とかゴリオとか?両方とも行っていたので、高級店とは言えチェーン店である叙々苑でこんな体験が出来るとは思っていませんでした。アルコールは響サーロイン冷しゃぶ叙々苑サラダとナムル叙々苑サラダ、美味しいですよ
人間じゃない 綾辻行人@一流の書いた娯楽作品集も満足感はない
新本格派のカリスマ作家でありながら、ホラーも得意な綾辻行人先生。今回は題名通り、ホラー色の強い作品が多く、かつ他には未収録だったという短編集です。内容は都市伝説的なモノあり、幻想風味のモノあり、新本格派のメタ作品ありと多彩で、文章も読ませます。一流の娯楽
銀山温泉自体も夢幻的体験で素晴らしかったのですが、泊まった旅館、本館古勢起屋の情緒も忘れ難いモノになりました。夕食の野川亭と古勢起屋での朝食すべて込みのインクルーシブ!という謳い文句だったのですが、夕方のコーヒー、ケーキ、アイスクリーム、ツマミまでが提携
ひるの幻 よるの夢 小池真理子@小池真理子だけが辿り着ける境地
小説のモティーフとして恋愛は、最も取り上げられる題材でしょうが、私はあまり関心がない。サイコなサスペンスを描かせても、超自然的なホラーを書かせても高度な美意識と卓越した描写力で圧倒的な世界を繰り広げる小池真理子先生。どうかこの系統を描き続けてと願うものの
夕暮れの中、灯りがともると完全な異世界体験が得られる銀山温泉に行ってきました。吹き抜ける風を身体に感じかつてここは銀山でした。
天ぷら 下村@さすがのミシュラン店 小規模でもサービス、調理ともに完璧
御徒町の片隅にひっそり佇むミシュラン店です。店内は10人ほどで満席になる小さなお店で、フロアも一人で対応ですが、万事に漏れがなく完璧ですね。ひこ孫というお酒です。絶品でした。塩と天つゆ、だいこんおろし海老は揚げたて重視で二回にわたって提供されます。銀杏です
田中一村展 奄美の光 魂の絵画@もっと表現主義的な作家かと思ったら日本画家だった
「アダンの海辺」を一瞬で気に入ってしまったので、東京都美術館での「田中一村 奄美の光 魂の絵画展」は楽しみでした。ただ田中一村、勝手に思い込んでいたマティスのような表現主義的な画家ではなく、10代の頃から天才の誉れ高くても、晩年、奄美大島に移り住むまでは、
龍臥亭幻想(上・下) 島田荘司@情景描写など凝った文学路線も冗漫で忍耐を要する作品
読み出して、すぐに感じるのは、島田荘司ってこんなに文章巧かったっけという驚き。新本格派が登場した時、真っ先に感じたのは、「トリックの奇抜さ」よりも「文章の生硬さ」トリックは、どんなに派手でもイイじゃん!娯楽なんだから、細かい事はイイんだよ、だったのですが
ザ・ボクサー!カネロ・アルバレスに忍びよる影りvsベルランガ、ケイレブ・プラント、スティーブン・フルトン
カネロ・アルバレスvsエドガー・ベルランガ@Sミドル級タイトルマッチ階級にしては背が低いモノの、分厚い身体で、相手とガチの殴り合い!男と男の肉体勝負みたいなカネロ・アルバレスのボクシングはいつも高いファイトマネーに値する見応え充分なモノ。今回はより若く、骨
私のGR86燃費7.39k/lは悪くなかったから、憧れのラパンは買えなくなった件
人気スポーツカーであるGR86の燃費は、各オーナーが取り上げている案件です。そしてみなさん素晴らしい燃費を報告している。リッター11キロとか13キロとかね。夢のような数字で、GR86ってエコカーだったんですかって感じ。私の場合、たまにサーキットを走るんで、車載コ
白馬山荘殺人事件 東野圭吾@巨匠の初期作品は、当時から完成度抜群
二作品を読んだ結果、東野圭吾の山荘モノにすっかりハマってしまいました。この作品は、書きおろし第三作目であり、後に大巨匠の名声を得る東野圭吾の初期作品。後の仮面山荘殺人事件などに比べて評価も低く、知られている事のない一品ですが、読んでみれば極めて完成度は高
井上尚弥、ドヘニー戦のKOで、アリもタイソンも成し得なかった歴史的記録に後一歩!
大谷さんが、メジャーリーグの記録を更新しまくって話題ですが、今回ドヘニーをTKOした井上尚弥選手もボクシング史上、稀にみる記録に迫っています。それは歴代世界タイトルマッチKO勝利数過去最高が22回ジョー・ルイス21回フリオ・セサール・チャベスゲンナジー・ゴロ
きみの色@天才、山田尚子の美意識全開作品! 彼女はアニメ界の小津安二郎か
天才、山田尚子監督の高い美意識の全開作品です。話は、人それぞれが独自に発する「色」が見える女の子が主人公。彼女がひときわ美しく輝く二人の友人たちと誘い合ってバンドを結成。学園祭で演奏する処がクライマックスになります。人それぞれに色があり、それが見える・・
ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾@新本格派風味も、さすが超1流作家の作品クオリティ
読み終えれば新本格派風味でした。トリックのキレ自体は、同じ山荘シリーズの仮面山荘殺人事件に劣りますが、それまでの展開のスリル、読ませ処なら負けてない逸品です。話は、カリスマ演出家が主催する劇団のオーディションに合格した俳優女優の7人が、指定された山荘にやっ
仮面山荘殺人事件 東野圭吾@アガサ・クリスティだって驚くような傑作
いつも数冊の本を平行して読んでます。今はミステリー以外だとノーマン・メイラーとフィリップ・ジュリアン。ミステリーは娯楽担当なんですが、この前に読んでいた松本清張の短編集は、素晴らしかった反面、重くて重くて文学の領域。読みながら次は、軽いバカミスを読もうと
清張の迷宮 松本清張@日本作家史上、最強の作家は清張なのでは
日本作家史上、最高の作家は?と問われると漱石やら芥川、太宰なんて名前が取り沙汰されます。確かに彼らは凄い作家たちで、私も大好きなんですが、今、それほど読み返されているでしょうか?漱石は凄い、草枕や夢十夜など短編でも神掛かりの作品を残した。芥川の神経症的な
裏世界ピクニック9 宮澤伊織@ダラダラした進行と幼稚な百合描写に読むのが苦痛でした
このシリーズの1巻2巻3巻目の頃は、ネットロアをモティーフに、異様な魅力を展開する裏世界への探索に熱狂していたのですが、しだいに恐怖成分は薄まり同性愛的な内容になってきた。読む度に、それへの不満を記事に書いていたのですが、前作ではいよいよ二人の愛も成就。最大
天才を証明した天心、中谷潤人はどこまで強いか、オラスクアガは1流だから、田中恒成陣営の英断
1)加納陸vsオラスクアガ寺地拳四朗は、超一流のボクサーであり、その拳四朗を絶望の淵まで追い詰めたオラスクアガも一流のボクサーです。加納選手には少し荷が重く、試合開始直後から圧倒され、最後、右フックでガードを飛ばされ、ガラ空きにされた右顔面を打ち抜かれた
ラー・エ・ミクニ@究極の美術館レストランでした。申し訳ない、三國さんを侮ってました。
かつて日本のフランス料理界に彗星の如く登場した三國シェフ。私はその当時からテレビで持て囃される人間は信用しない、が信念だったので、オテル・ド・ミクニにはついに行かず仕舞い。それでも今回は国立近代美術館でのTRIOを見た後での食事、という事で、私の無精ぶり
東京国立近代美術館 TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート展@焦点ボケかと思ったら大充実の展覧会でした。
コロナで世界の交流が閉ざされ、東京の作品展も壊滅状態。そしてコロナ騒動が開けた今、残念ながら日本の美術館にかつての華やぎは戻ってません・・・理由は、円安でしょうね。海外の著名美術館が自慢の名品を東京に貸し出すのは、お金になるから・・・モチロン、日本人は極
冬季限定ボンボンショコラ事件 米澤穂信@重厚な最終作! ではない事を望む
アニメ化されたらイイな、とXにポストしたら、本当になった大好きな「小市民シリーズ」の新刊。書店で即行、手に取ったのですが、読みだしてからは一時中止・・・なんか読みたかったモノと味わいが違う・・・私が読みたい小市民シリーズは、いちごタルトがどうした・・・とか
函館 幻想の街並@77才の運転手が導くジョルジョ・デ・キリコの街
函館に着いて観光となるとまず五稜郭ただ司馬遼太郎の「燃えよ剣」でも読んでいないと、あんまり萌えない観光場所でしょうか・・・形のユニークさも、五稜郭タワーから見ないと分からないしね。中に入ると極めて清潔整然たる公園です。函館夜景五稜郭へ行く道すがら、非常に
夏の吐息 小池真理子@至上の情景描写もホラーじゃなく愛の物語
文学史上、最も美しい情景を描きだす作家ではないか、と思う小池真理子先生。何か読みたいなあと思いつつ、この方、恋愛方面がお好きで、そんな傾向の作品が多い・・・私、恋愛方面、あまり関心ないんです・・・デービスや井上の試合以上に興奮する恋愛って想像がつかない・
薔薇荘にて A・E・W・メイスン@黄金期ミステリーは芳醇なワインのよう
サーキットを走ったり、アニメを観たり、色々趣味はあるのですが、中学生の頃から続いていて、深く知る趣味ならミステリー小説を読むことです。特に黄金期(1918-1938)の作品は私の青春時代そのもの・・・未読の傑作を求めて神田の古本屋街を歩き回りました。この作品は、ま
寿司、ラーメン、函館の食べ物は旨いのか?@北海道の鮨ネタの真実?
今回の旅行は、まず新幹線のグランクラスはどんなモノ?を知る事が目的だったので、函館に着いたのはその「結果」でした。普通は目的地があって、そこにどう行くか、ですから、今回は逆なんです。1)ラーメン函館は塩ラーメンが名物だそうで、ネット検索・・・一番のお店に
「新幹線はやぶさ」の速さとグランクラスに乗った感想@酒と食事とスピードについて
最近、テレビを観るというとほぼYouTubeそしたらこの新幹線のグランクラスについてやっていた。最初に観たのは随分前なんだけど、その時から乗ってみたいと思っていたので、今回決行しました。乗ったのは函館行きの「はやぶさ」E-5系というのでしょうか?空力を現実的に極め
デービスvsマーティン@劇的瞬間のボクシング・スタイル、べナビデスvsグボジーク@才能と体力と
ジャーボンテイ・デービスvsフランク・マーティン再びKOラウンドまでの予想ポストが当たってしまい、自分が怖いです。試合はしだいにデービスが押して行き、最後の最後は例のごとく劇的な強打で決める。まさにこの通りになりました。1Rこそ、まさにゴーストの異名通り。マ
GR86の唐突テールスライド解決法は?@アライメント?かもしれない
GR86の前に乗っていたのは、11年落ちの初代BRZ。GR86、買いに行ったら予約も受け付けてないってんで、9年落ちの中古を買ったんだよね。とても良いクルマで、普段サーキットはミッドシップのボクスターやらケイマンだったから、FRだし電子制御オフ余裕!適度に滑らせて楽し
赤い右手 J・T・ロジャーズ@黄金期のカルト的名作は、新本格派的な傑作だったよ!
1945年というミステリー黄金時代に「コペルニクス的転回」をし、その賛否をめぐり多くの論争を巻き起こしたカルト的作品です。今読んだらどうか、という事ですが、私の結論は、紛れもない傑作だった!です。話は大金持ちの青年と若き美女が恋に落ち、少しでも早い結婚をとク
ポルシェ911(992)カレラSに試乗する@超高性能、豪華な移動体カレラは、ケイマンGT4とどう違うのか
暑くなりサーキット走行から遠ざかると、ガレージで眠った時間が増えるGT4。ただその時間があまりに長くなり、バッテリーが上がるとなると面倒なので、月一位で1時間ほど連れだすのですが、先日、市街地と郊外の道を走っていて、ドッスンバッタン、つくづくこのクルマは大変
ポルシェ911(922)カレラSに試乗する@超高性能、豪華な移動体カレラは、ケイマンGT4とどう違うのか
暑くなりサーキット走行から遠ざかると、ガレージで眠った時間が増えるGT4。ただその時間があまりに長くなり、バッテリーが上がるとなると面倒なので、月一位で1時間ほど連れだすのですが、先日、市街地と郊外の道を走っていて、ドッスンバッタン、つくづくこのクルマは大変
罪と罰 ドストエフスキー@狂騒の登場人物たちと、高齢者は集団自決?ロリコン、コロンボ刑事、聖女とともにあろうその先は
世界文学史上の金字塔とされるドストエフスキーの大名作です。今の時代に読んだらどうか、ですが、テーマが「自分のような有望な若者の未来の為なら、しなびた金貸しの老婆など殺して金を奪う方が世界の為に良い」と実行した結果です。昨今、「高齢者は集団自決」とか言って
陰翳礼讃 谷崎潤一郎@暗がりに、たゆたる幽けきモノへの美意識こそが日本の美しさ
大文豪、谷崎潤一郎が、自らの美学全開で書いたエッセイというか、美学論考です。正直、私、マゾヒズムやフェティシズムを追求した谷崎潤一郎の小説には付いて行けないんですが、このエッセイは大好きなんです。美しきモノは光るモノ。輝かしさこそ至上とする西洋の美学に対
アレキサンダー・ウシクvsタイソン・フューリー@ウシクは蝶のように舞い、蜂のように刺した? サイドへのマジックを失ったロマチェンコvsカンボソス
アレキサンダー・ウシクvsタイソン・フューリー超人的なタフネスを誇り、安全圏からの手打ちパンチで相手にダメージを与える事ができるフューリーの勝利を予想していました。体もずっと大きいしね・・・ウシクの巧さものみ込むんじゃないかな、というのが予想の想定でした
トラペジウム@脚本、演出、キャラクターなど、お金を払って観に行く価値有、その後ラーメンでも食べれば良い休日になる作品
ストレスだらけの平日を経て、やっとこさっとこ土曜日なんですが、太陽光線が強くなり、気温が上がり、活動的な唯一の趣味、サーキット走行には適さない季節到来!そうなると他にやる事は一つで、それは図書館で本を読む事・・・・あまりに地味な趣味で自分でも嫌になってし
ベンツのSクラスを乗り継ぐ男をGR86に乗せた結果@このクルマは壊れている!と言われる話
私の周りには、ベンツのSクラスに乗り続ける人間が2人いるのですが、そのうちの一人が義弟。年に何度か会う事があり、出掛ける時はいつも乗せてもらっている。子供が小さかった頃、私も安全を考慮してEクラスを2台乗ったのですが、やっぱりSクラスは別格だよね。まさにベンツ
GR86の燃費は、ポルシェケイマンGT4とほぼ同じか悪いということについて@スロットル初期過敏性問題?
「86降りるんですよ」といきなり言いだした86友達「なんで!あんなに気に入っていたじゃない」「・・・いやー燃費がさすがに・・・家族持ちにはツライです・・・」まあ、彼はまもなくお子さんが誕生するという事情があり、かつ86は通勤にも使っている(そこそこ遠距離
極限のエキサイトメント、井上尚弥vsネリ@武居、琢磨、ユーリと桑原
昨夜のネリ戦は激熱でした。私の予想は、最初から圧倒して5RKO結果6RKOという結果でしたが、それまでの展開もフィニッシュも大違い。なんと開始直後の1Rに不倒と思われた井上尚弥のダウンがあった。あまりの事に息を呑みましたね。タイソンも敗れた東京ドームの魔物・・・な
カネロ・アルバレスが偉大なボクサーである事を証明した激闘vsハイメ・ムンギア
序盤からハイテンポで打ちまくるムンギアに、カネロは手を焼いているように見えました。問題は、このムンギアのペースがいつまで続くのか、という事。12R続くはずもないのはあきらかですが、ともかくカネロから主導権を奪ってしまい、後は若さで押し切る。作戦はこんな風だと
デ・キリコ展@東京都美術館 少し物足りない出品も、やっぱり良かった形而上学派
私がそもそもアート好きになったのは、美術の教科書に載っていた小さな画像から。それがデ・キリコの「通りの神秘と憂愁」でした。観る人間を不安にしながらも、その先にある謎と神秘を探らずにはいられない感覚・・・こんな気持ちにさせる絵画があるのだ、という驚きと感動
上野の東京都美術館で、デ・キリコ展を見た後行って来ました。GWだし、他に予定がなかったので、「魯山人会席」をオーダー。久兵衛の初代は、北大路魯山人と交流があったようです。お通し車エビとマグロとヒラメの刺身。左下がアワビ。その下が藻塩です。ハマグリです。貝殻
成瀬は信じた道をいく 宮島未奈@成瀬の引き起こす笑いが爽やかなのは
現在、書店に山積みになっている成瀬シリーズ。その2冊目ですが、相変わらずオモシロさは爆発的です。読んでいると、突発的に笑わされるので、自宅外で読む時は注意しまししょう。というか、笑いをこらえるのはモッタイないので、外では読まないようにしましょう。短編で構成
介入を読み切ったタイミングはピッタリ、でもやるべき事に思い至らなかった反省
昨日の日銀介入。土曜の夜に決断したタイミングは、完璧に読み切ってしました。USD,EUR,GBP,CAD,AUD,NZD,ZAR,PLZなどの買い、円売りをすべて決済しました。何故、昨日としたかというと、1)日銀が介入するなら祭日で商いが薄く動かしやすいから2)一日の値幅が大きくなり、
城塚翡翠シリーズが好きなんですが、続編が出ないので、相沢紗呼さんのマツリカシリーズの短編が載っているコレを選択。以下、各編ごとの感想【フレンドシップ・シェイパー 相沢紗呼】城塚翡翠は20代の美女探偵ですが、この作品のマツリカは女子高生の美少女探偵・・・で、
本屋大賞と名付けられた受賞作に、これほどふさわしい作品はないでしょう。本を読む、と言ってもその時の気分には大きな違いがあるものです。今、並行してウォーラーステインを読んでいるのですが、内容が勉強になるなあ、と感心しても、読んでいる間、幸福だ、とは思えない
GR86,新品のナンカンNS-2RにECU再起動、初めてのトラックモードで筑波1000、記録更新は
取り付けたリアブレースからギシギシ音がするのですが、施工したディーラーではこれ以上なすすべ無しという事。ただどうしても気になるので、信頼している某所で直しを入れてもらう事に。その時、ついでバッテリー外しのECU再起動もやってもらった。吸排気系やってから、なん
神よ憐れみたまえ 小池真理子@ミステリーというより文学、重量級の傑作
小池真理子、「このミス」に久々のランキングと、手に取りました。ただ単行本で570p!分厚さに気後れしつつページを繰ったのですが、素晴らしかったです。内容は、小学生の時に両親を殺された一人の少女。その生涯の物語。殺人とそれに遭遇した少女と周囲の人々の魂の彷徨と
サーキットを走っていると車速を70キロ位まで落とすヘアピンカーブから、190キロ以上でアプローチするような高速コーナーまで、いろいろあるわけです。そんな中、私を一番悩ましていたのが、筑波の80R。実際、ここでの事故は非常に多く、私も目の前でクルマが吹っ飛ぶのを見
イル・リストランテ ニコ・ロミート@ブルガリホテル東京のメインダイニングは・・・合わなかったです
ブルガリホテル東京のメインダイニングです。2.2万円のランチのメインはイカでした。正直、メニューの説明を聞いた時は、ポルナレフ状態ありのまま起こった事を話しています。そして本当にメインにはイカがでました。催眠術とか超スピードではありませんでした。以下、コース
一八〇秒の熱量 山本草介@ある種の人間の性は、時に狂気なのか
36才、8勝8敗のB級ボクサーが、37才で向かえるプロボクサーの定年規定を前に、なんとか定年延長の為、タイトルを獲ろうとあがくノンフィクションです。彼は戦い続けたいのですね。先日、あまりにも輝かしい井上尚弥のノンフィクションを読んだのですが、その最初の一節。最も
718ケイマンGT4PDK、第一回目の車検代、支払い総額49万円に+タイヤ代でした。ただしこれには以下の費用が含まれます1)延長保証に入りました。普段、私は保障の類い入らないのですが、なにせこのクルマ、私史上最も故障するクルマです。PADM故障実に3回!インジェクター故障
11文字の檻 青崎有吾@SFから新本格派、百合まである傑作短編集!
素晴らしく充実感のある短編集です。そのベースとなったのは青崎有吾さんの筆力ですが、たぐい稀な傑作まで押し上げたのは、卓越した構想でしょう。素晴らしかったです。以下、個別の感想は、「加速してゆく」JR福知山線の事故を題材に、これは社会派小説?という出だしから
世界でいちばん透きとおった物語 杉井光@安定の進行も、ラストの衝撃には?
24年版このミス8位の作品です。妻子がいるも、幾多の女性を愛人とした放蕩のベストセラー作家。その認知もされなかった私生児が主人公です。彼は母親を亡くした後、その作家の遺稿を探す事になるのですが、その題名が「世界でいちばん透きとおった物語」。そこに秘められた謎
前作「方舟」に続く夕木春央さんの題名神話シリーズ!今回は、遺産として残された小島に、開発業者や建設、不動産の方々と、親子で見に行ったら、膨大な爆弾が残されていた上に、殺人事件が勃発!しかもその「犯人を見つけてはならない」という十戒を課せられてしまう。守ら
青崎有吾さんが学生時代に書いたデビュー作にして鮎川哲也賞受賞作です。本格派ミステリーとして評価されましたが、私は賞にふさわしい快作だと感じました。この作家の最大の美点は、心地よく読める文体です。詩的な美文とか、印象的なアイロニーなどはありませんが、しっか
GR86in筑波サーキットTC1000@洗濯板を突然攻略&マフラー交換はタイムアップに関係なし
筑波サーキットのショートコース。TC1000には通称「洗濯板」と、呼ばれるコーナーがあります。私、ココ苦手だったんです。切っ掛けは、手前のコーナーのクリップ過ぎてからのブレーキングで、姿勢を乱し、コース内側に突っ込みそうになってから。それまでも、TC1000で事故、
十角館の殺人 綾辻行人@歴史を変えた宣言と黄金時代のミステリー好きには嬉しい工夫
作中、新本格派宣言をなし、その後の日本ミステリー界を大きく変えた歴史的な作品です。「1LDKのマンションで、OLが殺され、靴底を擦り減らした刑事が、愛人だった上司を捕まえる」こんな作品はまっぴらだ、とやったわけです。当時隆盛を誇った社会派ミステリー批判なんです
GR86にガナドール・チタンマフラー、トラスト・エアインテーク、リアスポイラー、メンバー&リアブレース、カナード、エアクリ交換でサーキットタイムは!
サーキットを走ると言っても、普段使いが中心なんで、交換したのは、ブレーキパットのみ。でもトヨタのディーラーだと、持ち込み交換不可なので、信頼しているショップに行っていた。ディーラーすっかりお見限り・・・なのを感じたのか、ある日着電!「半年点検無料でオイル
化石少女と七つの冒険 麻耶雄嵩@私が読みたかった化石少女ではなかった
小説の中には、テーマ―でも、プロットでも、美しい文章でもなく、ただ描かれるキャラクターの魅力だけで読ませてしまう作品があります。最近では城塚翡翠シリーズとか、今度アニメ化される「小市民シリーズ」の小佐内ゆきとかですね。そのキャラクターのファンになる。言動
存在のすべてを 塩田武士@ミステリーというより文学に近い逸品、特に美術ファンにはおススメ
本読み人の間で評価の高い作品です。ただ手にとった瞬間、棚に戻そうと思いました。理由は手強そうだから・・・私は同時に数冊の本を読むのですが、ミステリー部門は娯楽担当。あくまで気楽に楽しみたいのに、この本には品格と同時に重さも感じる・・・重いのはなあ・・・だ
東京ステーションホテル すし青柳@絶品の作、抜群のロケーション、サービス、寿司も1流
3連休の休日、何もしないで終わりそうだったので、国立西洋美術館で常設展とブーグロー展を観た後、東京ステーションホテルの寿司、青柳に行きました。東京ステーションホテルは、上野の美術館からの便利が良すぎて、前回のブランルージュに続いての利用です。先付け大根です
サーキットであたふたもベスト更新で楽しかった!@デジスパイス忘れ、眼鏡落し、ガソリン切れ、充電微量、ガムテープ無しとか
先日、サーキット到着で、荷物出して、さてデジスパイスをセット、と思ったら、バックに入ってない・・・!そうでした。PCにデーター吸い出す作業、やろうと思ってそのまま忘れ、未だあの小さな黒い機器は、居間のPCの傍らにあるのでした!データーを受けているのは、古
あなたが誰かを殺した 東野圭吾@ブランド作家の送り出した1級品
東野圭吾の作品は、どこか一流のブランド品、という趣きがあります。厳選された素材を使い、熟練した職人が仕上げる逸品・・・手触りが良く、香り高く、優雅ですらある。ただ少しねじれた感性を持つ、私とは合わない・・・感じもする・・・思い返すと、東野作品、読了後、記
アマゾン・プライムビデオ・ライブボクシングは最高だった@激闘の拳四朗、戦闘マシーン化の天心、強かったユーリ阿久井
辰吉vs与那覇戦から始まった3時間半!の激闘!堪能させて頂きました。かつてネットで本を売る!なんて会社、バカにしていました。それがこんなに熱くボクシングを放映してくれる時代になったとは、オジサンは嬉しいです。民放と違い、大幅に時間が取れるのがイイよね。1)
ちぎれた鎖と光の切れ端 荒木あかね@壮大なプロットと躍動するキャラクターの傑作ミステリー
小説に要求されるあらゆる点で、文句のつけようのない傑作です。二部構成になっており、一部はミステリー史上最高作と言われる「そして誰もいなくなった」が、二部ではやはりクリスティーの「ABC殺人事件」の設定が翻案されますが、本家を上回るベクトル感覚(読者を先へ先へ
午後のチャイムが鳴るまでは 阿津川辰海@凡庸なプロットに魅力のない主人公
毎日毎日、本を読んでいるのですが、読む本は二系統に分かれます。気晴らし娯楽で読む系統と、お勉強の本ですね。勉強本は、仕事直結という事だけではなく、アートや数学、歴史など、趣味的に勉強したい分野が多いです。娯楽本では、ブログの記事にあるように、ミステリーが
怪物に出会った日 森合正範@傑作!対戦相手が語る井上尚弥の凄さと、ボクサーたちへの感動
スポーツはするのも観るのも好きなんですが、読むのもかなり好きなんです。これまでスポーツ関連の本、沢山読んできましたが、この本ほど夢中になって一気に読み終えた1冊はありません。なにせ現役のみならず、ボクシング史上最強かもしれない井上尚弥の強さの秘密を、直接対
木挽町のあだ討ち 永井紗耶子@泣かせて泣かせて、ひっくり返す、時代小説ミステリーの傑作!今年のNo1はコレ!
このミス6位の作品ですが、今まで読んだ中では圧倒的なNo1です。他の作品とは感動の深さが違い、極めて巧みに仕組まれたプロットには最後まで驚かされました。時代物で場面は、睦月1月、雪の降りしきる夕暮れの日から始まります。芝居小屋の前で傘を差し、鮮やか振袖姿で佇む
ケチだから分かったナンカンNS-2Rの実力@人は変化に反応する
サーキット走行でのポルシェの予備、というかいまや出動回数では上回ったGR86を買ったら付いてきたタイヤはミシュラン・パイロットスポーツ4。ただレストラン格付け会社としてなら信頼しているミシュランも、タイヤとしての相性は良くない。日常使いと、サーキット走行前提
現代最高のミステリー作家は米澤穂信だと思います。日常物から時代物まで書ける守備範囲の広さの上に、各作品のクオリティも最高。言う事ありません。この本も読ませます。詩的な美文でうならせることはないのですが、安定感のある高い格調の文章は、ふと松本清張すら思わせ
「ブログリーダー」を活用して、haruku666さんをフォローしませんか?
私はスーパーカー世代なので、どうしてもミッド・エンジン車が良いのです。それならフェラーリ、ランボ、マクラーレンに行け、という話なんでしょうが、所有して乗ってみると気疲れが酷い。性能も凄すぎて、今やカッコウもクルマというより宇宙船にしか見えません。私の場合
有栖川有栖は、このブログで何冊も記事にしている愛読作家の一人です。ただ最近はお見限り・・・という中で、歳末発表された2025年度版このミスで6位のランクインこれは読まねばという事でしたが、突然、綾辻行人の館シリーズに凝ってしまい、そればかり読んでいたらミステリ
井上尚弥こそボクシング史上最強説の私ですが、問題は相手と、試合に掛けられた全世界の注目度ですね。それはその時代の政治状況やら社会情勢までを含めたモノとなり、選手個人ではどうにもなるものではありません。そういう視点を加味すると、ベトナム戦争への徴兵拒否問題
「こころ」というひらがな3文字の題名「容疑者Xの献身」とか「そして誰もいなくなった」なんていう、カッコ良いモノと比べるとなんと言う違い。題名で営業力を付けなければならない現代なら、絶対に編集は許可しないでしょう。まあ大文豪の傑作と名高い作品だからこと許さる
ジョアン・ミロは大好きな画家の一人なので、土曜の早朝、東京都美術館に向かいました。電車に乗って上野駅で降りたのですが、途中見かけた国立西洋美術館前には、入館を待つ人の長蛇の列。しかし東京都美術館には余裕で入れる。なんで日本では印象派以降になると、観客動員
東京都美術館で開催されているジョアン・ミロ展に行って来ました。これは館内にあるレストラン「サロン」でやっているジョアン・ミロ展のコラボメニューです。アニメでも必ずコラボメニューはオーダーしたんで、有れば決まりですよね。4種類のブルスケッタ盛合せ
161回芥川賞受賞作にして、ネットで「現代日本文学の圧倒的な傑作」とされている作品です。ストーリーは、いつもむらさき色のスカートを履いて街中を彷徨う女性、通称「むらさきのスカートの女」を、いつも見守る「黄色いカーディガン」の女が語る形式で進みます。彼女は、む
泉鏡花という名前は、それだけで印象的なのか、近年もアニメ作品などでキャラクター名として使われているようです。スゴイ名前だよね。泉の鏡の花・・・その上、文章が独創の極みで、例えば「道と空との間にただ一人我ばかり、およそ正午と覚しい極熱の太陽の色も白いほどに
今まで6台のクルマでサーキットを走って来ましたが、ダントツに、というか、GR86以外で怖いと思った事はないのです。普通なら過激とされるミッドシップで、エンジンも遥かにパワフルなポルシェのGT4ですら、怖い事はない。でもGR86だけはダメ!初代BRZでは、当然の如く電制全
「時計館」で感心して、館シリーズを順番に読みだしています。読む前は、「時計館」は凄くても、他は大した事はないだろう。だいたい短編集だって、その中に1編傑作があればOKなんで、ましてや長編のシリーズ物ですからね。全部が凄い、というのは無理な話。ところが「水車館
日本人の平和ボケは、終戦後に起草された平和憲法のせいではなく、遥かに古く、日本列島に人々が暮らし始めた石器時代頃から、独特の自然環境とそれがもたらした社会性により造成され、それ故日本人の最も奥深くに根付いた感情である、というのがこの本の結論です。という事
この前に、館シリーズでは最も評価の高い「時計館の殺人」を読んでいました。その凄いトリックに心底驚き、それでは順番に「館シリーズ」を読んでみましょう、という事でコレ。十角館は読了していましたからね。今回は巨大な3つの水車が回る、中世の僧院のような建物で、仮面
昨日、早朝、筑波サーキットの一番枠に行こうと自宅を出発。真冬の冷たい雨が降りしきる早朝で、クルマに乗り込むや、雪の結晶マーク、路面凍結の警告灯。確かに気温3℃だったのですが、降っているのは雨であり、ガレージから見渡す限り、凍結路面などない。アニメのDVDなど
長年というか放映当初からWOWOW会員の私。今までの人生で、一番視聴した番組は、圧倒的にエキサイトマッチなんですが、最近はネット企業に押されてね・・・有名選手の試合はスキップで、反面かなりツマラナイ試合でお茶濁しの事も多く・・・べナビデスが統一戦をやる、
GR86は素晴らしく便利な足クルマであり、かつサーキット走行も楽しい。という訳で気に入っていたのですが、不満をいえば乗り心地。家には大きな旦那クルマもあり、比べるとね。突き上げなんとかならんか・・・という訳で評判のHKSの車高調。ハイパーマックスSを導入。Rにしな
ミステリーはかなり読む私ですが、国民的大ベストセラーミステリー作家である西村京太郎は未読・・・ミステリー系YouTubeを観ていて、その事に気づき、まずは代表作を読んでみました。ミステリー小説の世界。実はマニア界と一般人気界の二つに分かれているんですね。そして西
ノミで穿ったような細かな筋肉繊維、一筋一筋がクッキリと浮きでていながらその分厚さが信じがたい肉体を見せつける井上尚弥が、ただ相手に近づいているシーンだけでも怖かった。その場の空気を殺気で凍らせ、壮絶な暴力と破壊への予感に満ちているのだ。「俺は人間をやめる
ポルシェの中でもGTナンバーシリーズは、かなり特殊な乗り味です。堅牢なボディにハードな口当たり。・・・ちょっと普段使いはし難いオーラ全開で、使用目的はやっぱりサーキット走行中心かな、となりがち。そうなると年間何回走らせるか?となると・・・10回位?足クルマに
悪人しか殺さない凄腕の狙撃手が主人公です。彼は法外な報酬を引き換えに、困難な狙撃を請け負います。狙撃のチャンスを狙う為、しばらくは普通の人として狙撃ポイント付近に潜入しないと、という事情で、小説家になりすましますが、人知れぬ文学愛好家の彼は、なんと本当に
かつては東京で一番好きな街は銀座!一択だったのですが、いつの頃からなんとなくね・・・かわりにお気に入りになったのが、なんと思いもしない場所丸の内!という訳でクリスマスメニューのミクニマルノウチイチゴのフレッシュジュースにシャンパンのハーフオマール海老と生
本屋大賞と名付けられた受賞作に、これほどふさわしい作品はないでしょう。本を読む、と言ってもその時の気分には大きな違いがあるものです。今、並行してウォーラーステインを読んでいるのですが、内容が勉強になるなあ、と感心しても、読んでいる間、幸福だ、とは思えない
取り付けたリアブレースからギシギシ音がするのですが、施工したディーラーではこれ以上なすすべ無しという事。ただどうしても気になるので、信頼している某所で直しを入れてもらう事に。その時、ついでバッテリー外しのECU再起動もやってもらった。吸排気系やってから、なん
小池真理子、「このミス」に久々のランキングと、手に取りました。ただ単行本で570p!分厚さに気後れしつつページを繰ったのですが、素晴らしかったです。内容は、小学生の時に両親を殺された一人の少女。その生涯の物語。殺人とそれに遭遇した少女と周囲の人々の魂の彷徨と
サーキットを走っていると車速を70キロ位まで落とすヘアピンカーブから、190キロ以上でアプローチするような高速コーナーまで、いろいろあるわけです。そんな中、私を一番悩ましていたのが、筑波の80R。実際、ここでの事故は非常に多く、私も目の前でクルマが吹っ飛ぶのを見
ブルガリホテル東京のメインダイニングです。2.2万円のランチのメインはイカでした。正直、メニューの説明を聞いた時は、ポルナレフ状態ありのまま起こった事を話しています。そして本当にメインにはイカがでました。催眠術とか超スピードではありませんでした。以下、コース
36才、8勝8敗のB級ボクサーが、37才で向かえるプロボクサーの定年規定を前に、なんとか定年延長の為、タイトルを獲ろうとあがくノンフィクションです。彼は戦い続けたいのですね。先日、あまりにも輝かしい井上尚弥のノンフィクションを読んだのですが、その最初の一節。最も
718ケイマンGT4PDK、第一回目の車検代、支払い総額49万円に+タイヤ代でした。ただしこれには以下の費用が含まれます1)延長保証に入りました。普段、私は保障の類い入らないのですが、なにせこのクルマ、私史上最も故障するクルマです。PADM故障実に3回!インジェクター故障
素晴らしく充実感のある短編集です。そのベースとなったのは青崎有吾さんの筆力ですが、たぐい稀な傑作まで押し上げたのは、卓越した構想でしょう。素晴らしかったです。以下、個別の感想は、「加速してゆく」JR福知山線の事故を題材に、これは社会派小説?という出だしから
24年版このミス8位の作品です。妻子がいるも、幾多の女性を愛人とした放蕩のベストセラー作家。その認知もされなかった私生児が主人公です。彼は母親を亡くした後、その作家の遺稿を探す事になるのですが、その題名が「世界でいちばん透きとおった物語」。そこに秘められた謎
前作「方舟」に続く夕木春央さんの題名神話シリーズ!今回は、遺産として残された小島に、開発業者や建設、不動産の方々と、親子で見に行ったら、膨大な爆弾が残されていた上に、殺人事件が勃発!しかもその「犯人を見つけてはならない」という十戒を課せられてしまう。守ら
青崎有吾さんが学生時代に書いたデビュー作にして鮎川哲也賞受賞作です。本格派ミステリーとして評価されましたが、私は賞にふさわしい快作だと感じました。この作家の最大の美点は、心地よく読める文体です。詩的な美文とか、印象的なアイロニーなどはありませんが、しっか
筑波サーキットのショートコース。TC1000には通称「洗濯板」と、呼ばれるコーナーがあります。私、ココ苦手だったんです。切っ掛けは、手前のコーナーのクリップ過ぎてからのブレーキングで、姿勢を乱し、コース内側に突っ込みそうになってから。それまでも、TC1000で事故、
作中、新本格派宣言をなし、その後の日本ミステリー界を大きく変えた歴史的な作品です。「1LDKのマンションで、OLが殺され、靴底を擦り減らした刑事が、愛人だった上司を捕まえる」こんな作品はまっぴらだ、とやったわけです。当時隆盛を誇った社会派ミステリー批判なんです
サーキットを走ると言っても、普段使いが中心なんで、交換したのは、ブレーキパットのみ。でもトヨタのディーラーだと、持ち込み交換不可なので、信頼しているショップに行っていた。ディーラーすっかりお見限り・・・なのを感じたのか、ある日着電!「半年点検無料でオイル
小説の中には、テーマ―でも、プロットでも、美しい文章でもなく、ただ描かれるキャラクターの魅力だけで読ませてしまう作品があります。最近では城塚翡翠シリーズとか、今度アニメ化される「小市民シリーズ」の小佐内ゆきとかですね。そのキャラクターのファンになる。言動
本読み人の間で評価の高い作品です。ただ手にとった瞬間、棚に戻そうと思いました。理由は手強そうだから・・・私は同時に数冊の本を読むのですが、ミステリー部門は娯楽担当。あくまで気楽に楽しみたいのに、この本には品格と同時に重さも感じる・・・重いのはなあ・・・だ
3連休の休日、何もしないで終わりそうだったので、国立西洋美術館で常設展とブーグロー展を観た後、東京ステーションホテルの寿司、青柳に行きました。東京ステーションホテルは、上野の美術館からの便利が良すぎて、前回のブランルージュに続いての利用です。先付け大根です
先日、サーキット到着で、荷物出して、さてデジスパイスをセット、と思ったら、バックに入ってない・・・!そうでした。PCにデーター吸い出す作業、やろうと思ってそのまま忘れ、未だあの小さな黒い機器は、居間のPCの傍らにあるのでした!データーを受けているのは、古
東野圭吾の作品は、どこか一流のブランド品、という趣きがあります。厳選された素材を使い、熟練した職人が仕上げる逸品・・・手触りが良く、香り高く、優雅ですらある。ただ少しねじれた感性を持つ、私とは合わない・・・感じもする・・・思い返すと、東野作品、読了後、記
辰吉vs与那覇戦から始まった3時間半!の激闘!堪能させて頂きました。かつてネットで本を売る!なんて会社、バカにしていました。それがこんなに熱くボクシングを放映してくれる時代になったとは、オジサンは嬉しいです。民放と違い、大幅に時間が取れるのがイイよね。1)