これは、かれこれ30年以上も続いている話。私の父は5人兄弟の次男です。そんな父が10歳のときのこと。駄菓子屋からの帰り道、夕方6時の門限が近づいていたため、急いで自転車を走らせていたそうです。父の父、つまり私の祖父は自営業を営む、相当な頑固者。門限を過ぎたとなれば、容赦なく鉄拳が飛んでくるような人…
怖い話や怪談が読みやすいブログです。他にも意味怖、謎怖、シリーズもの、都市伝説、画像や動画など多数。
たくさんの怖い話や怪談を読みやすいように掲載しています。画像や動画なども扱っています。怖い世界をどうぞごゆっくり・・・
知り合いの話。まだ学生だった頃、彼女の村では『火事』が相次いで起こったという。放火と思われたが、山間の小さな集落ということもあり、そんなことをすればすぐ村の皆にわかるはずだった。それなのに、犯人の見当もつかない。住人は戦々恐々としていたという。ある夕暮れ、彼女はお使いを言いつけられて家を出た…
これは、10年前の初夏の話。妹が父に電話しようと発信履歴の画面を表示したところ、登録していない番号が一番上に出てきたそうで。発信日時はその日の朝6時頃。「朝に電話した覚えはないし、でも何だか見覚えのある番号なんだよね…」。離れて暮らす姉の私に確認してきたので、試しに私の携帯にその番号を打ち込んで…
母は長い闘病の末に亡くなった。これは、母の死からちょうど半年が過ぎた頃の不思議な出来事。当時、父と私で暮らしていた。弟はすでに隣県で暮らしており、仏壇は弟の家に、お墓も弟の近所に作った。月命日には車で1時間のお墓を、父と私は参っていた。足腰が弱っていた父はある日、坂道を転んで起き上がれなかった…
小学生のある時期に、妙な夢を見るようになった。夢の内容は、"スレンダーマンみたいな全身黒ずくめの痩躯長身の男が、少し離れたところから私をずっと付け回してくる"というもの。初めのうちはそこまで怖いとは思わなかったが、気づいたらこの夢ばかりを何度も繰り返して見るようになってしまい、さすがに気味が悪く…
これは、友人のミサの結婚式での話。新郎新婦の生い立ちみたいなプロフィールムービーが流れた時、"映ってはいけないもの"がしっかりと映っていた。他にも何人か気づいた人がいたらしくて、場内がザワザワし始めた。そして、その異様な雰囲気がやっと収まりそうになった時、ミサの従姉妹が「ミサちゃんは祟られてる!」…
これは、私が小学生の頃の話。夏休みになると、田舎の海で海水浴を楽しんでいました。田舎とは母の実家であり、海のすぐ側にありました。家の裏口から外へ出ると、そこはもう海水浴場の砂浜が広がっていたのです。海が大好きだった私にとっては、実家は天国のように楽しい場所でした。なので、帰省中は台風のような悪天候…
久しぶりに亡くなった父の夢を見て、ふと思い出しました。これは、私が小学2年生だった頃の話です。まだその頃は病気で療養中の父も一時退院できる時もあったので、自宅で一緒に過ごしていたこともありました。亡くなった父は、よく不思議な現象を口にする人でした。例えば、「友達と山へ遊びに出かけたけれど突然雨が…
2年ほど前から、隣町に住んでいる女に言い寄られていた。高校からの友達で、性格は良いんだけど顔が好みではないので、やんわりと付き合えないと断り続けていた。そんな頃、仕事も上手くいかず、悪いことは重なるもので、母が事故で死んだ。同情だけは絶対にされたくなかったので、誰にも言わずに一人で落ち込んでいた…
僕は大学に入学してすぐにラグビー部に入った。そして入部するなり、一人の4年生の先輩に「お前は入学時の俺にそっくりだ」と言われた。その安藤先輩は僕と同じポジションで、それから2年間、麻雀をしたり、ご飯を食べに行ったりと、言葉では言い尽くせないほどお世話になった。安藤先輩が卒業し、2年間みっちりと鍛え…
先日、祖母の葬式のために生まれ故郷を訪れた。そこは山と畑しかないような、いわゆる寂れた山村。私が小学生の時に両親と市内に引っ越した為に足が遠のき、さらに大学に通うのに東京へ出た為、そこを訪れるのは実に10年振りだった。葬式が終わり、一人で子供の頃と少し様子の変わった村の中を散歩していた。すると…
「ブログリーダー」を活用して、kowabananoyakataさんをフォローしませんか?
これは、かれこれ30年以上も続いている話。私の父は5人兄弟の次男です。そんな父が10歳のときのこと。駄菓子屋からの帰り道、夕方6時の門限が近づいていたため、急いで自転車を走らせていたそうです。父の父、つまり私の祖父は自営業を営む、相当な頑固者。門限を過ぎたとなれば、容赦なく鉄拳が飛んでくるような人…
小さい頃、祖父が病院で亡くなった。両親と駆けつけた時には、もう霊安室に移されていた。両親はじめ、親戚みんなが慌ただしくする中、どういうわけか俺だけが霊安室に残されることになった。「線香は絶対に切らさんようにね」そう念を押され、俺は素直に線香をじっと見つめていた。どれぐらい経っただろうか……。ふと…
ガキの頃に、鍼灸師のジジイから聞いた話。ちょっと変わった幽霊談です。ニューギニアのあたりの、ある戦場でのこと。大規模な戦闘をした部隊があって、その後、その部隊の前線基地に、"夜な夜な死んだ兵士たちが現れるようになった"そうです。彼らは皆、ちゃんと足があり、懐かしそうに「よぉ!」とか言いながら現れる…
僕には小さい頃、親友がいた。親友といっても、人間じゃない。猫だった。その猫は、普通の猫よりひとまわり大きくて、いつも堤防にある陸橋の下にいた。僕がそこを通るたび、気づけばいつも同じ場所にいて、気づけば自然と仲良くなっていた。僕が無邪気にはしゃいでいると、あの猫は目を細めてじっと見守ってくれていた…
私は、貧乏なアパート暮らしの女。お風呂がないので、いつも『銭湯』に通っている。その日、いつもの店が休みだったため、少し離れた場所にある銭湯へ向かった。浴室には数人のオバちゃんたちがいて、楽しそうにおしゃべりしていた。髪を洗っていると、ふと視線を感じた。洗い終えて顔を上げると、自分の前の鏡に、見知ら…
零細企業に勤めていたが、家業を継ぐため、やむなく退職した。その後、その会社は倒産した。それから10年。あの会社の社長の夢を、何度も立て続けに見るようになった。「帰ってきてくれ。もう一度、一緒に仕事をしよう」そんな内容だった。気になって連絡を取ってみると、社長は末期ガンで、余命わずかだということ…
昔、今とは別の仕事をしていた頃のこと。その日は、いつもいる支店とは違うエリアでの営業で、渡された地図を片手に、歩きながら飛び込み営業をする仕事だった。目的のエリアに着き、「さて、行くか」と歩き始めてしばらくすると、地図では黒く塗り潰されていた一軒の近くで、足が止まった。「……あれ?誰かいる……?」…
これは、俺が子どもの頃に体験した話。近所の川で、4人で岩から岩へ飛び移りながら遊んでいた。そのとき、ひとりがうっかり深い場所に落ちてしまった。しかもその川は、前日の雨で増水しており、流れがとても速くなっていた。友達は、あっという間に流されていった。「助けてー! 助けてー!」水面から顔と両手だけを…
俺の家の近所には『オコロビサン』と呼ばれている、地蔵のような不思議な石像がぽつんと建っている場所がある。地蔵かどうかも定かではないのだが、誰からともなくそう呼ばれていて、子供の間ではちょっとした怪談めいた存在になっていた。そのオコロビサンには、昔から奇妙な噂があった。学校からの帰り道などで…
これは、先輩が通っていた中学校での話です。当時の音楽の先生は女性で、昔から"いわく付きのものが見える体質"だったそうです。初めてそういったものを見たのは、子どもの頃のこと。かくれんぼの最中、とある山で首吊り死体を見つけてしまったのが最初の体験だったといいます。友人たちと一緒に、その場に居合わせた…
小学生の頃、学校帰りに毎日、近道として他人の家の庭を通って帰っていました。その日も、いつものようにその家の庭を通ろうとしたところ、家の前に立っていたおばあちゃんに、「今日は庭を通っちゃダメだよ」と言われました。いつもはニコニコしながら「こんにちは~」と挨拶してくれるおばあちゃんなのに、その日は…
中学生のとき、部活で遅くなると、よく隣の家の兄ちゃんが、同じ時間にバイクで帰宅してきた。ブロ~ン!と、兄ちゃんは自分の家の駐車スペースに入り、帰った時のセリフは、いつも「はぁ、今日も生きて帰ってこれた~」だった。毎日、バイクで大学を通っているらしい。電車だと時間がかかるから、バイク通学をしている…
俺の実家の前には、数件の借家が並んでいる。その中の一軒が、かなりヤバい物件だった。そこは築60年以上の古い借家。町は福祉にあまり力を入れていなかったから、公営住宅が少なく、民間の住宅に独居老人が多く住んでいた。実家は少し小高い場所にある畑のそばに建っていて、その借家群を見渡せる位置にあった。問題の…
これは、不動産会社にいた時の話。入居して1ヶ月もしないうちに、入居者からこんな電話があった。「この部屋、以前に何かありましたか?」「いえ、特に何もありませんが……」数日後、また同じ入居者から電話が。「本当に何もなかったんですか?」一応、先輩社員に確認してみたが、やはり特に何もなかったので、「調べ…
お盆前のこと。終電で帰ったある日、ホームから改札に向かう階段の踊り場で、おばあさんが荷物を二つ持って立っていた。ホームの一番端からのんびり歩きながらその様子を見ていたのだけれど、すれ違う人たちはみんな、さっさと階段を上がっていってしまい、誰も手を貸そうとしない。私が階段を上り始めた頃には、おばあさん…
これは、久しぶりに『幽霊列車』に乗ったときの話。乗ってから20分ほど経った頃、右耳のない知り合いのおっさんと世間話をしていると、駅で"黒い日傘を差した貴婦人"が乗ってきた。その貴婦人は、まっすぐ俺のところへ歩いてきて、鞄から一枚の絵を取り出し、「この絵は何に見えますか?」なんて聞いてきた。絵は…
五島で生まれ育った親父の、子どもの頃の話。友人たちと山の中で遊んでいたとき、一人の子どもが『石積み』を蹴り倒してしまった。それは、本当に無造作に山の中にぽつんと置かれていた石積みだったので、誰も特別な意味があるものだとは思わなかった。しかし、それから程なくして、石積みを蹴り倒した子どもが、妙なこと…
時、母・兄・私の三人で暮らしていた。その日は仕事の疲れもたまっていたので、休みを利用してお昼頃まで寝ていた。「そろそろ起きるか~」と思い、体を起こそうとした瞬間、金縛りに。私はしょっちゅう金縛りに遭っていたので、「またか~、やだな~、早く終われ~」と、呑気に考えていた。でも、いつもと何かが違う…
今からおよそ3年前のこと。当時、俺は大学卒業を控えていて、就活や研究に追われる日々を送っていた。けれど、長い夏休みに入ったこともあり、気晴らしに東北各地をまわってみることにした。車での一人旅だったから気楽なもので、気の向くままに適当な場所へ立ち寄ったり、運転に疲れたら車を停めて昼寝をしたりと…
これは、両腕を骨折して入院していたときの話。窓際のベッドで、新鮮な空気こそ入ってくるものの、とにかくすることがない。日がな一日、ベッドに縛りつけられているおかげで、向かいの人とすっかり仲良くなってしまった。毎日、自分の趣味のことや家族のこと、そして怪我について語り合った。彼は最近大手術を終えた…
たぶん私は小さい頃に『肉人』に会ったことがある。悪いことをすると、反省部屋という母屋から離れた納戸によく閉じ込められていた。今考えると、放置時間が一晩中や半日から丸一日と長かった。そこは暗くて狭くて、お腹が空いて寂しくて泣いていると、肌色のモヤっとした何かが、顔は無いのにこちらをじっと見ているのが…
これは、旧陸軍での話。ある兵士が地元の女性と恋仲になった。兵士が倉庫の夜番に立つ時が二人の逢瀬の時間で、忍んできた女性と一晩愛を語らっていた。兵士は別れ際、次の夜番の時を知らせ、女性はそれを頼りにまたやってくる。逢瀬は繰り返されるはずだったが、ある日、兵士が高熱を発し、起き上がることもできなく…
昨日の夜、幽霊が出た。初めて幽霊を見た。だいぶ前に死んだ姑が枕元に立っていた。納棺の時には白装束の上にお気に入りの着物を掛けたのに、黒く腐ったような服を着て、恨めしげな顔をして立っていた。ああ、そういえばこの人、「死んだらきちんと供養してもらわないと成仏できない」と思っている人だった。けれど…
これは、高校の修学旅行の時の体験話。夜ご飯も食べ終えた夜の自由時間、ホテルの大部屋に15人くらいの女子で集まり、百物語のように順番に怖い話をすることに。そのメンバーの中に1人、違うクラスの子でほとんど喋らないおとなしい神田さんがいた。怖い話をするよとみんなが大盛り上がりしていた時から、神田さんは…
これは、友人の話。彼の母君は園芸を趣味としている。しかし彼に言わせると、「あれは園芸が趣味というより、本当は土木工事が趣味なんだよ」と。彼の家を訪れた時、「私が作ったのよ」と嬉しそうに見せられたものを思い出した。コンクリート塗りの、それなりに立派な池。中身は何もないけれど、異常に大きな温室。なぜか…
大学に入って少し過ぎた頃、サークルのメンバーでキャンプに行った。私ら1年は女が7人いて、仲良くなったばかりだったので一緒に行動していた。夜にバーベキューをして、女7人でコテージに戻り、ひと息ついていた時だった。最初は他愛もない話をしていたけれど、突然みんなが黙り、部屋は一瞬シーンと静まった。そして…
中学の頃の俺は、あまり友達がいなかった。だけど、一人だけ親友と呼べるくらいに仲の良い異性の友人がいた。小学校からの付き合いで、お互いの家で一緒にご飯を食べたりするほど親しかった。ただ、その友人は結構自分勝手なところがあって、そのせいであまり評判は良くなかった。「その性格、直したほうがいいよ」と…
これは、彼女の体験談。中学生の頃、祖母が亡くなった。お通夜が行われている時、その葬儀会場では他の方のお通夜も行われており、人は結構いた。そして夜中、彼女はトイレの便座に腰を下ろし、泣いていた。すると、トイレ内の手洗い場あたりから泣き声が聞こえてきて、「ああ、この人も私と同じような境遇の人なんだ」と…
これは、4年前くらいの体験話。当時私が住んでいた部屋は、皆こぞって「落ち着くから」と、ほぼ毎日のように誰かしら泊まろうとするくらい通われていた。間取りは1LDKで、5人くらい来ても狭いとは感じないくらい広く、この頃は彼氏もいなかったので好きなように泊まらせていた。ただ、みんな遊びに来るくせに…
これは、『こけし』にまつわる怖い体験話。俺が生まれた日に作られたこけしを、親が出産祝いで貰っていた。だが、こけしというものは、元々は水子供養のものだと聞いたことがある。親いわく、地元はこけしが名産と言われているから貰ったとか。ただ俺は、そのこけしが苦手だった。なんというか、日本人形のような佇まいで…
これは、『3.11東日本大震災』の直後の体験話。私は避難所になった近所の学校へ、お手伝いに行きました。夫は教員で、自分が勤める学校の避難所運営で帰宅できませんでした。1人でいるより集団でいる方が安心かなと思って、お手伝いに行った次第です。当時はまだ高速も閉鎖されており、遠方から身柄の引き受けに来る…
私の父は2年毎に転勤のある仕事。なので、姉が高校受験を迎えるまで引越しは続いた。両親と姉、弟と私の5人家族。大抵は県庁所在地のマンション住まいだったが、一度だけ周辺が田んぼに囲まれて、柱が黒光りするような"古民家"に住んだことがある。家の雰囲気は、映画『愛しの座敷わらし』に出てくるような感じの家…
これは、ある『借家』に住んでいた時の話。転勤の辞令が出て、いつものように急いで探した物件だった。その都市はマンション自体があまりなく、転勤生活の中で初めての戸建。築30年ぐらいの2DKの平屋で、少し手狭だったが夫婦2人には十分。引越し荷物の搬入が終わって、先に挨拶だけ済ませておこうと夫婦で出かけた…
これは、亡き祖父の話。数年前のお盆のこと、祖父の墓参りのために祖母宅へ、子供2人を連れて前日から遊びに行った。祖母宅は、祖母と従弟の2人暮らし。うちの祖母は元気な人で、外食も大好き。近くにできた本格中華のお店に「次の日に食べに行こう!」と、従弟も含めて大盛り上がりしていた時だった。ドスドスドス…
これは、私が子供の頃に住んでいた『家』の話。祖父は転勤族だったが、やっと落ち着けるということで家を建てた。そこは風光明媚で有名な場所の近くにあり、目と鼻の先が湖畔。その家を父が受け継ぎ、祖父母、両親、弟と住んでいた。祖父母が亡くなった後、両親が仕事で忙しく、弟と二人きりで過ごすことがほとんどだった…
これは、もう20年くらい前の話。小学4年生の頃、クラスメートの川田君が『心霊写真』を100枚ほど学校に持ってきた。夏休み明けで、自由研究の資料だと言うが、私が見ても他の人が見ても、何も怪しいものは写っていない。ただ、みんなは気味悪がった。川田君が言うには、見えない人でも目を凝らせば見えるということ…
先日のある夜、私は遅くまで外で飲んでいた。24時を過ぎた頃、そろそろ帰ろうと思い、タクシー乗り場まで歩いて行った。家のある場所を指定し、車が走り出すのを確認すると、ついウトウトと眠ってしまった。その後、運転手さんに起こされて車から降りると、全く知らない風景が広がっていた。少し酔っていたので気づく…
これは、私が小学生の頃に住んでいた『家』の話。場所は東京都町田市の成瀬。私は現在32歳になるが、未だに忘れられない。その家には父の転勤の都合で引っ越すことになった。気のせいだったのかもしれないが、"ある道"を境に、なにか急に嫌な気分になったのが印象的だった。その家は急な坂道を上りきったところに…
そのアパートは部屋数が12室あり、そこそこ綺麗にもかかわらず、住人は私を含めて4人しかいない。と言うのも、『出る』と噂があるから。けれど、噂は噂。6年住んでいる私はそんな経験もなく、静かなアパートに大変満足していた。…が、先日奇妙な体験をしてしまい、引越しを考えている。ある日、お風呂に入っていると…
これは、タクシーの運転手をしている香川さんの体験話。ある夜遅く、客を探して走っていると、手を上げている若い女性が見えた。(こんな夜遅くに女性が一人で危ないなぁ)。そう思いながら彼女を乗せると、香川さんは妙なことに気がついた。彼女の着ている服は、病院の患者が着ているようなものだった。少し気味悪く…