昔、今とは別の仕事をしていた頃のこと。その日は、いつもいる支店とは違うエリアでの営業で、渡された地図を片手に、歩きながら飛び込み営業をする仕事だった。目的のエリアに着き、「さて、行くか」と歩き始めてしばらくすると、地図では黒く塗り潰されていた一軒の近くで、足が止まった。「……あれ?誰かいる……?」…
怖い話や怪談が読みやすいブログです。他にも意味怖、謎怖、シリーズもの、都市伝説、画像や動画など多数。
たくさんの怖い話や怪談を読みやすいように掲載しています。画像や動画なども扱っています。怖い世界をどうぞごゆっくり・・・
知り合いの話。まだ学生だった頃、彼女の村では『火事』が相次いで起こったという。放火と思われたが、山間の小さな集落ということもあり、そんなことをすればすぐ村の皆にわかるはずだった。それなのに、犯人の見当もつかない。住人は戦々恐々としていたという。ある夕暮れ、彼女はお使いを言いつけられて家を出た…
これは、10年前の初夏の話。妹が父に電話しようと発信履歴の画面を表示したところ、登録していない番号が一番上に出てきたそうで。発信日時はその日の朝6時頃。「朝に電話した覚えはないし、でも何だか見覚えのある番号なんだよね…」。離れて暮らす姉の私に確認してきたので、試しに私の携帯にその番号を打ち込んで…
母は長い闘病の末に亡くなった。これは、母の死からちょうど半年が過ぎた頃の不思議な出来事。当時、父と私で暮らしていた。弟はすでに隣県で暮らしており、仏壇は弟の家に、お墓も弟の近所に作った。月命日には車で1時間のお墓を、父と私は参っていた。足腰が弱っていた父はある日、坂道を転んで起き上がれなかった…
小学生のある時期に、妙な夢を見るようになった。夢の内容は、"スレンダーマンみたいな全身黒ずくめの痩躯長身の男が、少し離れたところから私をずっと付け回してくる"というもの。初めのうちはそこまで怖いとは思わなかったが、気づいたらこの夢ばかりを何度も繰り返して見るようになってしまい、さすがに気味が悪く…
これは、友人のミサの結婚式での話。新郎新婦の生い立ちみたいなプロフィールムービーが流れた時、"映ってはいけないもの"がしっかりと映っていた。他にも何人か気づいた人がいたらしくて、場内がザワザワし始めた。そして、その異様な雰囲気がやっと収まりそうになった時、ミサの従姉妹が「ミサちゃんは祟られてる!」…
これは、私が小学生の頃の話。夏休みになると、田舎の海で海水浴を楽しんでいました。田舎とは母の実家であり、海のすぐ側にありました。家の裏口から外へ出ると、そこはもう海水浴場の砂浜が広がっていたのです。海が大好きだった私にとっては、実家は天国のように楽しい場所でした。なので、帰省中は台風のような悪天候…
久しぶりに亡くなった父の夢を見て、ふと思い出しました。これは、私が小学2年生だった頃の話です。まだその頃は病気で療養中の父も一時退院できる時もあったので、自宅で一緒に過ごしていたこともありました。亡くなった父は、よく不思議な現象を口にする人でした。例えば、「友達と山へ遊びに出かけたけれど突然雨が…
2年ほど前から、隣町に住んでいる女に言い寄られていた。高校からの友達で、性格は良いんだけど顔が好みではないので、やんわりと付き合えないと断り続けていた。そんな頃、仕事も上手くいかず、悪いことは重なるもので、母が事故で死んだ。同情だけは絶対にされたくなかったので、誰にも言わずに一人で落ち込んでいた…
僕は大学に入学してすぐにラグビー部に入った。そして入部するなり、一人の4年生の先輩に「お前は入学時の俺にそっくりだ」と言われた。その安藤先輩は僕と同じポジションで、それから2年間、麻雀をしたり、ご飯を食べに行ったりと、言葉では言い尽くせないほどお世話になった。安藤先輩が卒業し、2年間みっちりと鍛え…
先日、祖母の葬式のために生まれ故郷を訪れた。そこは山と畑しかないような、いわゆる寂れた山村。私が小学生の時に両親と市内に引っ越した為に足が遠のき、さらに大学に通うのに東京へ出た為、そこを訪れるのは実に10年振りだった。葬式が終わり、一人で子供の頃と少し様子の変わった村の中を散歩していた。すると…
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昔、今とは別の仕事をしていた頃のこと。その日は、いつもいる支店とは違うエリアでの営業で、渡された地図を片手に、歩きながら飛び込み営業をする仕事だった。目的のエリアに着き、「さて、行くか」と歩き始めてしばらくすると、地図では黒く塗り潰されていた一軒の近くで、足が止まった。「……あれ?誰かいる……?」…
これは、俺が子どもの頃に体験した話。近所の川で、4人で岩から岩へ飛び移りながら遊んでいた。そのとき、ひとりがうっかり深い場所に落ちてしまった。しかもその川は、前日の雨で増水しており、流れがとても速くなっていた。友達は、あっという間に流されていった。「助けてー! 助けてー!」水面から顔と両手だけを…
俺の家の近所には『オコロビサン』と呼ばれている、地蔵のような不思議な石像がぽつんと建っている場所がある。地蔵かどうかも定かではないのだが、誰からともなくそう呼ばれていて、子供の間ではちょっとした怪談めいた存在になっていた。そのオコロビサンには、昔から奇妙な噂があった。学校からの帰り道などで…
これは、先輩が通っていた中学校での話です。当時の音楽の先生は女性で、昔から"いわく付きのものが見える体質"だったそうです。初めてそういったものを見たのは、子どもの頃のこと。かくれんぼの最中、とある山で首吊り死体を見つけてしまったのが最初の体験だったといいます。友人たちと一緒に、その場に居合わせた…
小学生の頃、学校帰りに毎日、近道として他人の家の庭を通って帰っていました。その日も、いつものようにその家の庭を通ろうとしたところ、家の前に立っていたおばあちゃんに、「今日は庭を通っちゃダメだよ」と言われました。いつもはニコニコしながら「こんにちは~」と挨拶してくれるおばあちゃんなのに、その日は…
中学生のとき、部活で遅くなると、よく隣の家の兄ちゃんが、同じ時間にバイクで帰宅してきた。ブロ~ン!と、兄ちゃんは自分の家の駐車スペースに入り、帰った時のセリフは、いつも「はぁ、今日も生きて帰ってこれた~」だった。毎日、バイクで大学を通っているらしい。電車だと時間がかかるから、バイク通学をしている…
俺の実家の前には、数件の借家が並んでいる。その中の一軒が、かなりヤバい物件だった。そこは築60年以上の古い借家。町は福祉にあまり力を入れていなかったから、公営住宅が少なく、民間の住宅に独居老人が多く住んでいた。実家は少し小高い場所にある畑のそばに建っていて、その借家群を見渡せる位置にあった。問題の…
これは、不動産会社にいた時の話。入居して1ヶ月もしないうちに、入居者からこんな電話があった。「この部屋、以前に何かありましたか?」「いえ、特に何もありませんが……」数日後、また同じ入居者から電話が。「本当に何もなかったんですか?」一応、先輩社員に確認してみたが、やはり特に何もなかったので、「調べ…
お盆前のこと。終電で帰ったある日、ホームから改札に向かう階段の踊り場で、おばあさんが荷物を二つ持って立っていた。ホームの一番端からのんびり歩きながらその様子を見ていたのだけれど、すれ違う人たちはみんな、さっさと階段を上がっていってしまい、誰も手を貸そうとしない。私が階段を上り始めた頃には、おばあさん…
これは、久しぶりに『幽霊列車』に乗ったときの話。乗ってから20分ほど経った頃、右耳のない知り合いのおっさんと世間話をしていると、駅で"黒い日傘を差した貴婦人"が乗ってきた。その貴婦人は、まっすぐ俺のところへ歩いてきて、鞄から一枚の絵を取り出し、「この絵は何に見えますか?」なんて聞いてきた。絵は…
五島で生まれ育った親父の、子どもの頃の話。友人たちと山の中で遊んでいたとき、一人の子どもが『石積み』を蹴り倒してしまった。それは、本当に無造作に山の中にぽつんと置かれていた石積みだったので、誰も特別な意味があるものだとは思わなかった。しかし、それから程なくして、石積みを蹴り倒した子どもが、妙なこと…
時、母・兄・私の三人で暮らしていた。その日は仕事の疲れもたまっていたので、休みを利用してお昼頃まで寝ていた。「そろそろ起きるか~」と思い、体を起こそうとした瞬間、金縛りに。私はしょっちゅう金縛りに遭っていたので、「またか~、やだな~、早く終われ~」と、呑気に考えていた。でも、いつもと何かが違う…
今からおよそ3年前のこと。当時、俺は大学卒業を控えていて、就活や研究に追われる日々を送っていた。けれど、長い夏休みに入ったこともあり、気晴らしに東北各地をまわってみることにした。車での一人旅だったから気楽なもので、気の向くままに適当な場所へ立ち寄ったり、運転に疲れたら車を停めて昼寝をしたりと…
これは、両腕を骨折して入院していたときの話。窓際のベッドで、新鮮な空気こそ入ってくるものの、とにかくすることがない。日がな一日、ベッドに縛りつけられているおかげで、向かいの人とすっかり仲良くなってしまった。毎日、自分の趣味のことや家族のこと、そして怪我について語り合った。彼は最近大手術を終えた…
数年前、現職時の警衛勤務中の話。時間は深夜2時30分頃だったか。警衛所で監視モニターとにらめっこをしている時に、正門とは別の、夜間は閉じている小さい南門のカメラに『妙なもの』が映り込んでいた。パッと見では黒い塊。よく見ると、横向きに寝たような人間の形をしていて、まるで丸焦げの焼死体のようだった…
これは、大学生のときの話。俺は軽音楽部にいたのだが、そこには霊感の強い女の先輩がいた。本人はそれを嫌がっていたが、みんなは面白がって、幽霊の噂がある場所へ夜に連れて行き、「この辺どう?」とか聞いていた。本当にヤバい場所では、先輩は頭を抱えてガタガタ震え出し、何も言わなくなる。最初はあまり信じていな…
人が亡くなる間際、助けるように導く謎の存在が現れることがあるそうです。それは亡くなった兄弟や親族の姿であったり、声だけで聞こえたりすることもあるそうですが、正しい道を示したり、励ましたりすると言われています。とても心温まる話ですが、実際に私が体験したのは少し違いました。私の祖父はガンで亡くなり…
昔、俺の家には『幽霊』が出ていた。そいつは、長い髪に青いワンピースを着た綺麗な女だった。当時、俺は「まあ、家賃が安いから仕方ないか」と、あまり気にしていなかった。そんな話を同僚にしたこともすっかり忘れた頃、ある休日にその同僚の家へ遊びに行った。「おじゃましま~す」「あら、友達?」「例の、幽霊が出る…
今週の火曜日のことです。小4の息子が骨折しました。そこで、近所の病院に連れて行くことに。その病院は、以前私が盲腸の手術をした時に、麻酔が効きすぎて2日間意識が戻らず、「もうダメかもしれない…」と医師に言われたことがある病院でした。家族は「医療ミスだ!訴えてやる!」とカンカンに怒りましたが、私も無事…
現在進行形なんだが、誰か助けてくれ。半年ほど前のこと。仕事を終えて車で帰る途中、大きな事故現場に遭遇した。「ああ、これは助からないな」。そう思うほどの惨状で、今でも鮮明に覚えている。それがきっかけなのかはわからない。だが、事故現場を見た数週間後の休日、子供と部屋で遊んでいると、不意に『何か』がドア…
これは、『こけし』にまつわる怖い体験話。俺が生まれた日に作られたこけしを、親が出産祝いで貰っていた。だが、こけしというものは、元々は水子供養のものだと聞いたことがある。親いわく、地元はこけしが名産と言われているから貰ったとか。ただ俺は、そのこけしが苦手だった。なんというか、日本人形のような佇まいで…
これは、『3.11東日本大震災』の直後の体験話。私は避難所になった近所の学校へ、お手伝いに行きました。夫は教員で、自分が勤める学校の避難所運営で帰宅できませんでした。1人でいるより集団でいる方が安心かなと思って、お手伝いに行った次第です。当時はまだ高速も閉鎖されており、遠方から身柄の引き受けに来る…
私の父は2年毎に転勤のある仕事。なので、姉が高校受験を迎えるまで引越しは続いた。両親と姉、弟と私の5人家族。大抵は県庁所在地のマンション住まいだったが、一度だけ周辺が田んぼに囲まれて、柱が黒光りするような"古民家"に住んだことがある。家の雰囲気は、映画『愛しの座敷わらし』に出てくるような感じの家…
これは、ある『借家』に住んでいた時の話。転勤の辞令が出て、いつものように急いで探した物件だった。その都市はマンション自体があまりなく、転勤生活の中で初めての戸建。築30年ぐらいの2DKの平屋で、少し手狭だったが夫婦2人には十分。引越し荷物の搬入が終わって、先に挨拶だけ済ませておこうと夫婦で出かけた…
これは、亡き祖父の話。数年前のお盆のこと、祖父の墓参りのために祖母宅へ、子供2人を連れて前日から遊びに行った。祖母宅は、祖母と従弟の2人暮らし。うちの祖母は元気な人で、外食も大好き。近くにできた本格中華のお店に「次の日に食べに行こう!」と、従弟も含めて大盛り上がりしていた時だった。ドスドスドス…
これは、私が子供の頃に住んでいた『家』の話。祖父は転勤族だったが、やっと落ち着けるということで家を建てた。そこは風光明媚で有名な場所の近くにあり、目と鼻の先が湖畔。その家を父が受け継ぎ、祖父母、両親、弟と住んでいた。祖父母が亡くなった後、両親が仕事で忙しく、弟と二人きりで過ごすことがほとんどだった…
これは、もう20年くらい前の話。小学4年生の頃、クラスメートの川田君が『心霊写真』を100枚ほど学校に持ってきた。夏休み明けで、自由研究の資料だと言うが、私が見ても他の人が見ても、何も怪しいものは写っていない。ただ、みんなは気味悪がった。川田君が言うには、見えない人でも目を凝らせば見えるということ…
先日のある夜、私は遅くまで外で飲んでいた。24時を過ぎた頃、そろそろ帰ろうと思い、タクシー乗り場まで歩いて行った。家のある場所を指定し、車が走り出すのを確認すると、ついウトウトと眠ってしまった。その後、運転手さんに起こされて車から降りると、全く知らない風景が広がっていた。少し酔っていたので気づく…
これは、私が小学生の頃に住んでいた『家』の話。場所は東京都町田市の成瀬。私は現在32歳になるが、未だに忘れられない。その家には父の転勤の都合で引っ越すことになった。気のせいだったのかもしれないが、"ある道"を境に、なにか急に嫌な気分になったのが印象的だった。その家は急な坂道を上りきったところに…
そのアパートは部屋数が12室あり、そこそこ綺麗にもかかわらず、住人は私を含めて4人しかいない。と言うのも、『出る』と噂があるから。けれど、噂は噂。6年住んでいる私はそんな経験もなく、静かなアパートに大変満足していた。…が、先日奇妙な体験をしてしまい、引越しを考えている。ある日、お風呂に入っていると…
これは、タクシーの運転手をしている香川さんの体験話。ある夜遅く、客を探して走っていると、手を上げている若い女性が見えた。(こんな夜遅くに女性が一人で危ないなぁ)。そう思いながら彼女を乗せると、香川さんは妙なことに気がついた。彼女の着ている服は、病院の患者が着ているようなものだった。少し気味悪く…
これは、未だによくわからない体験話。小学校低学年の頃、両親の用事で知り合いのおばちゃんの家に一晩預けられた。そこの家は柴犬を飼っていて、俺は暇つぶしにと、昼間に着いた早々その犬を連れて散歩に出かけた。だが、土地感のない所をやたらめったら歩き回ったせいで、迷子になってしまった。内気で恥ずかしがり屋…
これは、後味の悪い体験をした話。社会人になったばかりの頃、営業先から会社へ戻るためにバス停で並んでいた。すると、バイオリンケースを持った4~5歳ぐらいの女の子と母親がやってきた。教室に行くところらしい。「ママは今日はどうしても一緒に行けないの。お迎えには行くから、ね」。「ヤダ。ママも一緒にきて…
これは、私が子供だった頃の話。うちの家の和室には、観音開きの扉がある。それを開くと半畳ほどのスペースがあり、そこには亡くなった父方の祖父母の『写真』が飾ってあった。普通なら仏壇があるようなところに、写真だけがある。ある日、こんな夢を見た。私はその和室にいた。ふとその扉を見ると、いつもは閉めてある…
それは1年くらい前のこと。私は仕事で車に乗ることが多い。乗っている時は何もすることがないので、すれ違う車を観察したりする。他人から見れば嫌な習性かもしれないが。ある日のこと、いつものようにすれ違う車を見ていた。その車は四駆で、スーツを着た若い男性が携帯片手にニコニコしながら運転していた。助手席には…
これは、これまでの僕の人生で一度だけ体験した怪奇な話。通っていた小学校の裏に、小さな山があった。そこには地元では有名な神社があり、学校の帰りにいつも友達とかくれんぼなどをして遊んだ。ある日のこと、日が暮れてかくれんぼも終わり友達と集まっていると、ふと神社のお賽銭箱の脇に『古い女の子の和人形』が置い…
これは、去年初めての出産した時の体験話。私が入院していた病院は母子別室で、赤ちゃんは新生児室にいた。私は6人部屋の、入り口から入った一番手前のベッドだった。この病院の方針は3時間毎の授乳ではなく、赤ちゃんが泣いたらその都度ベッドの脇のスピーカーから呼び出しがかかるか、人がたくさんいる昼間などは…
私は高校で軽音楽部に所属していた。その頃の『カセットテープ』が残っている。文化祭でオリジナルソングを歌った時のものだが、あまりの悲惨な結果だった為、すぐに聞く勇気はなく、部屋のラックの中に入れっぱなしのままだった。聞いてみようと思ったのは、大学3年の時。その時は山岳部に所属しており、山小屋で皆に…
これは、私が小学生の時の体験話です。私の家の近所に、老夫婦の住む家がありました。その夫婦は子供がなかったらしいのですが、品がよく仲睦まじいのが有名で、よく奥さんが家の前を掃き掃除しているのを見かけたものでした。私が学校から帰ってくる時、奥さんと鉢合わせすることが多くあり、その度に奥さんは小さい私を…
私は、おばあちゃん子だった。これは、その祖母が亡くなる時の話。だいぶ前のことになるけれど、祖母は急に体調が悪くなり、入院することを余儀なくされた。祖母は明治生まれの気丈な性格だったので、「入院なんて嫌だよ」、「ウチに帰りたい」と病院を毛嫌いしていた。私は会社の帰りなど、時間の許す限りお見舞いに…