何年か前、友人たちとアパートで飲み会をした。その時に、酔った勢いで心霊スポットに行くことになった。知っている人も多いだろう、大阪の有名な"あのスポット"だ。その場にたまたまいたセナも誘って行こうとになったが、私はあまり気が進まなかった。セナは人付き合いが悪いというより性格が悪いため、友人らしい友人…
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たくさんの怖い話や怪談を読みやすいように掲載しています。画像や動画なども扱っています。怖い世界をどうぞごゆっくり・・・
何年か前、友人たちとアパートで飲み会をした。その時に、酔った勢いで心霊スポットに行くことになった。知っている人も多いだろう、大阪の有名な"あのスポット"だ。その場にたまたまいたセナも誘って行こうとになったが、私はあまり気が進まなかった。セナは人付き合いが悪いというより性格が悪いため、友人らしい友人…
いつもの通勤時間、俺は中央線のラッシュに揉まれていた。たぶん中央線でもっとも自殺が多いと言われる、あの場所に差し掛かった。乗っている車両は5両目辺りで、ちょうど列車の真ん中くらいだったと思う。つり革に掴まってぼーっと外を眺めていると、前触れもなく急ブレーキがかかった。その瞬間、人の波が激しく打ち寄…
私は幼い頃、母と兄の3人で仲良く暮らしていました。しかし兄が14歳になる頃、母が事故死してからは親戚をたらい回しにされ、私はまだ4歳でその時の記憶はほとんどないのですが、兄はかなり肩身の狭い思いをしたと言っていました。我慢ができず兄は家を飛び出し、幼い私は一人取り残されました。親戚の家では初めての…
その出来事がトラウマで、未だに一人暮しが出来ない。昔に一人暮しをしていた頃、私の部屋に数日間、見知らぬ人が潜んでいたことがあった。ある日を境に、帰宅する度に部屋の様子に違和感を感じ始めた。私は記憶力には自信があって、少しだけれど明らかに位置がずれているごみ箱などを見て「おかしい…」と確信したものの…
これは、友人の体験談。アパートに部屋を借りた。古い建物を改装したアパートだったが、リフォームがしっかりしてあり、かなり綺麗だった。借りたのは最上階の部屋で、室内は広くて天井も高く、開放感もある。主要線の駅からも歩いて行けるくらい近く、商店なども整っており、凄く条件が良い物件。それなのに、家賃は…
これは、学生時代の話。大学の近くの住宅地の中に小高い山があって、その天辺に神社がある。そこは学生の間で有名な心霊スポットで、そこで子供が死んだとか、学生が自殺したとか、色々な噂が広がっていた。夏休みを目前にしたある日、同級生が「肝試しに行こう」と言い出した。後輩に霊感がある奴がいて、普段から部屋で…
とある事情で神様方にすがる必要ができてしまいまして…。それからは神々を信じて伊勢や出雲、日向で願掛けをしたのに、氏神様に参詣しないのも筋が通らないと思い立ち、家のすぐ近くの歴史ある神社に通うようになりました。死人がよく出て怪奇現象がたまにある病院勤務のくせに、一度も幽霊は見たことがないという霊感…
これは、32年前に体験した奇妙な話。当時小学3年生だった俺は、学校から帰って来ては毎日近所の駄菓子屋に遊びに行っていた。その日も強めの雨が降っていたが、駄菓子屋までは歩いて1分なので、傘もささずに走って出かけた。駄菓子屋には4人ほどの友達が先に来ていた。駄菓子を買い、友達らと喋っていると、雨で濡れ…
車で大事故に遭い、大怪我と廃車になってしまってから半年。退院してから中古の安い車を買ったのだが、その車がすごく怪しい。車検満タンに全塗装済みにもかかわらず、捨て値で売ってくれた。ひと月の給料で買えるくらいの値段だ。贅沢は言えないのでそれに乗っていたが、ハンドルの下辺り、ちょうど膝が当たる部分に穴が…
これは小学生の頃に教頭から聞いた話で、その教頭の友人の体験談。教頭は昔ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。海で行方不明者なんて出ると、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すそうだ。発見が遅れた遺体は酷い有様のようで…。目なんかは最初に取れる。だから目の無い遺体がよく見つかる。ある日…
これは、うちのじいちゃんから聞いた話。ちなみに、じいちゃんは随分と前に亡くなっている。じいちゃんは鉄工所をやっていて、それはそれは腕利きの職人だった。じいちゃんが若い頃、得意先に製氷所があったそうな。その製氷所のオヤジが言うには、"毎朝氷を買いに来る若者"がいたそうだ。出来たばかりの一抱えもあり…
X駅とZ駅の間に、A、B、Cと各駅停車しか止まらない駅が3つ続く。X駅とZ駅との短い距離の間に、この3つの駅はひしめき合うように配置されており、なぜか不思議な存在感を放っている。これは、その路線で通学していた頃の話。僕は毎朝同じ時間の同じ車両の窓際に寄りかかって通学していたのだが、ある朝、A駅で…
これは夢なのか、それとも心霊体験なのか。その日、俺は夜の10時に残業が終わって帰宅した。疲労のせいか、どこか意識が散漫で夢うつつだった。玄関のドアを開けて、真っ直ぐキッチンに向かう。するとそこには、カチャカチャと洗い物をしている母と、母の横にあるイスに座りながら酒を飲んで上機嫌にしている父がいた…
だ高校生の頃の話から始まります。当時、私には彼氏がいました。クールで口数が少ないけれど、かっこいい同級生の彼のことが好きになり、私から熱烈にアタックして付き合うことになりました。付き合うことになったのはいいけれど、彼は私が憧れていたような愛情表現がなかったのです。ぶっきらぼうだし、いつまで経っても…
これは、5年前の夏の体験話。私は人生に疲れ、自殺の名所に1人でやって来ていた。そこは断崖絶壁で下に激しく波が打ちつける、飛び降りるとまず助からないであろう某名所。自分の人生は何処から狂い始めたのか。そんなことを考えながら、断崖から下の海を眺めていた。近くの電話ボックスには、『自殺を考え直そう…
これは、僕が中学1年生の時に体験した話。 むせ返るような暑い夜、僕と同じくオカルト好きな友達2人と共に、地元でも評判の『廃屋』に忍び込んだ。 夏休みということもあり、時刻は雰囲気的に盛り上がりそうな丑三つ時を選んだ。 その廃屋は山の中腹くらいにあり、自転車で行くにはきつかったが、なんとか辿り着いた。
これは、私が小5の時の体験話。祖母が亡くなったので、島根にある母の実家に帰っていた。死因は老衰。みんな悲しかったけれど、「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。そして、その夜はお決まりの宴会が始まる。もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が「帰る」と言い出した。ただ…
これは、友人の岡田から聞いた話。岡田は少年の頃から読書が大好きだった。いつも何かの本に夢中になっては、誰かに止められるまで読みふけっていた。彼の家は築十数年の木造2階建て。岡田は2階にある一室を勉強部屋として与えられていた。そんな、ある休日の午後のこと。いつものように自分の部屋で冒険小説に夢中に…
これは、俺が高校生だった時の奇妙な体験話。その日、部活で遅くなった俺は、同じく委員会で遅くなった幼なじみの美咲と通学路を歩いていた。「帰ったら親父に怒られるだろうな」。「うん…。でも事情を話せばきっとわかってくれるよ」。そんなことを話してから途中で分かれ、一人で少し歩いた時、目の前にバス停の標識が…
これは、ついさっきあった不思議な出来事。近所の米屋の店先で、店の前に出した長椅子に座っていた米屋のじいさんが、ガックリと肩を落としたような感じでタバコを吸っていた。すると、「ずいぶんとしょぼくれてんなぁー!ボケが始まっちまったかぁ?あぁ?」と大声が聞こえた。見ると、米屋の向かいの酒屋のじいさん…
私は外回りで『無線』を使う仕事をしている。先日、こんなことがあった。いつものように無線で仲間とやり取りをしていたら、自分のだけが何故か混線する。あまりにも酷いのでチャンネルを変えたが、それでもザーザーと余計な音が入ってくる。その場所から移動できなかったので、長く混線が続くことに私はイライラし始めた…
たぶん私は小さい頃に『肉人』に会ったことがある。悪いことをすると、反省部屋という母屋から離れた納戸によく閉じ込められていた。今考えると、放置時間が一晩中や半日から丸一日と長かった。そこは暗くて狭くて、お腹が空いて寂しくて泣いていると、肌色のモヤっとした何かが、顔は無いのにこちらをじっと見ているのが…
これは、旧陸軍での話。ある兵士が地元の女性と恋仲になった。兵士が倉庫の夜番に立つ時が二人の逢瀬の時間で、忍んできた女性と一晩愛を語らっていた。兵士は別れ際、次の夜番の時を知らせ、女性はそれを頼りにまたやってくる。逢瀬は繰り返されるはずだったが、ある日、兵士が高熱を発し、起き上がることもできなく…
昨日の夜、幽霊が出た。初めて幽霊を見た。だいぶ前に死んだ姑が枕元に立っていた。納棺の時には白装束の上にお気に入りの着物を掛けたのに、黒く腐ったような服を着て、恨めしげな顔をして立っていた。ああ、そういえばこの人、「死んだらきちんと供養してもらわないと成仏できない」と思っている人だった。けれど…
これは、高校の修学旅行の時の体験話。夜ご飯も食べ終えた夜の自由時間、ホテルの大部屋に15人くらいの女子で集まり、百物語のように順番に怖い話をすることに。そのメンバーの中に1人、違うクラスの子でほとんど喋らないおとなしい神田さんがいた。怖い話をするよとみんなが大盛り上がりしていた時から、神田さんは…
これは、友人の話。彼の母君は園芸を趣味としている。しかし彼に言わせると、「あれは園芸が趣味というより、本当は土木工事が趣味なんだよ」と。彼の家を訪れた時、「私が作ったのよ」と嬉しそうに見せられたものを思い出した。コンクリート塗りの、それなりに立派な池。中身は何もないけれど、異常に大きな温室。なぜか…
大学に入って少し過ぎた頃、サークルのメンバーでキャンプに行った。私ら1年は女が7人いて、仲良くなったばかりだったので一緒に行動していた。夜にバーベキューをして、女7人でコテージに戻り、ひと息ついていた時だった。最初は他愛もない話をしていたけれど、突然みんなが黙り、部屋は一瞬シーンと静まった。そして…
中学の頃の俺は、あまり友達がいなかった。だけど、一人だけ親友と呼べるくらいに仲の良い異性の友人がいた。小学校からの付き合いで、お互いの家で一緒にご飯を食べたりするほど親しかった。ただ、その友人は結構自分勝手なところがあって、そのせいであまり評判は良くなかった。「その性格、直したほうがいいよ」と…
これは、彼女の体験談。中学生の頃、祖母が亡くなった。お通夜が行われている時、その葬儀会場では他の方のお通夜も行われており、人は結構いた。そして夜中、彼女はトイレの便座に腰を下ろし、泣いていた。すると、トイレ内の手洗い場あたりから泣き声が聞こえてきて、「ああ、この人も私と同じような境遇の人なんだ」と…
これは、4年前くらいの体験話。当時私が住んでいた部屋は、皆こぞって「落ち着くから」と、ほぼ毎日のように誰かしら泊まろうとするくらい通われていた。間取りは1LDKで、5人くらい来ても狭いとは感じないくらい広く、この頃は彼氏もいなかったので好きなように泊まらせていた。ただ、みんな遊びに来るくせに…
これは、『こけし』にまつわる怖い体験話。俺が生まれた日に作られたこけしを、親が出産祝いで貰っていた。だが、こけしというものは、元々は水子供養のものだと聞いたことがある。親いわく、地元はこけしが名産と言われているから貰ったとか。ただ俺は、そのこけしが苦手だった。なんというか、日本人形のような佇まいで…
これは、『3.11東日本大震災』の直後の体験話。私は避難所になった近所の学校へ、お手伝いに行きました。夫は教員で、自分が勤める学校の避難所運営で帰宅できませんでした。1人でいるより集団でいる方が安心かなと思って、お手伝いに行った次第です。当時はまだ高速も閉鎖されており、遠方から身柄の引き受けに来る…
私の父は2年毎に転勤のある仕事。なので、姉が高校受験を迎えるまで引越しは続いた。両親と姉、弟と私の5人家族。大抵は県庁所在地のマンション住まいだったが、一度だけ周辺が田んぼに囲まれて、柱が黒光りするような"古民家"に住んだことがある。家の雰囲気は、映画『愛しの座敷わらし』に出てくるような感じの家…
これは、ある『借家』に住んでいた時の話。転勤の辞令が出て、いつものように急いで探した物件だった。その都市はマンション自体があまりなく、転勤生活の中で初めての戸建。築30年ぐらいの2DKの平屋で、少し手狭だったが夫婦2人には十分。引越し荷物の搬入が終わって、先に挨拶だけ済ませておこうと夫婦で出かけた…
これは、亡き祖父の話。数年前のお盆のこと、祖父の墓参りのために祖母宅へ、子供2人を連れて前日から遊びに行った。祖母宅は、祖母と従弟の2人暮らし。うちの祖母は元気な人で、外食も大好き。近くにできた本格中華のお店に「次の日に食べに行こう!」と、従弟も含めて大盛り上がりしていた時だった。ドスドスドス…
これは、私が子供の頃に住んでいた『家』の話。祖父は転勤族だったが、やっと落ち着けるということで家を建てた。そこは風光明媚で有名な場所の近くにあり、目と鼻の先が湖畔。その家を父が受け継ぎ、祖父母、両親、弟と住んでいた。祖父母が亡くなった後、両親が仕事で忙しく、弟と二人きりで過ごすことがほとんどだった…
これは、もう20年くらい前の話。小学4年生の頃、クラスメートの川田君が『心霊写真』を100枚ほど学校に持ってきた。夏休み明けで、自由研究の資料だと言うが、私が見ても他の人が見ても、何も怪しいものは写っていない。ただ、みんなは気味悪がった。川田君が言うには、見えない人でも目を凝らせば見えるということ…
先日のある夜、私は遅くまで外で飲んでいた。24時を過ぎた頃、そろそろ帰ろうと思い、タクシー乗り場まで歩いて行った。家のある場所を指定し、車が走り出すのを確認すると、ついウトウトと眠ってしまった。その後、運転手さんに起こされて車から降りると、全く知らない風景が広がっていた。少し酔っていたので気づく…
これは、私が小学生の頃に住んでいた『家』の話。場所は東京都町田市の成瀬。私は現在32歳になるが、未だに忘れられない。その家には父の転勤の都合で引っ越すことになった。気のせいだったのかもしれないが、"ある道"を境に、なにか急に嫌な気分になったのが印象的だった。その家は急な坂道を上りきったところに…
そのアパートは部屋数が12室あり、そこそこ綺麗にもかかわらず、住人は私を含めて4人しかいない。と言うのも、『出る』と噂があるから。けれど、噂は噂。6年住んでいる私はそんな経験もなく、静かなアパートに大変満足していた。…が、先日奇妙な体験をしてしまい、引越しを考えている。ある日、お風呂に入っていると…
これは、タクシーの運転手をしている香川さんの体験話。ある夜遅く、客を探して走っていると、手を上げている若い女性が見えた。(こんな夜遅くに女性が一人で危ないなぁ)。そう思いながら彼女を乗せると、香川さんは妙なことに気がついた。彼女の着ている服は、病院の患者が着ているようなものだった。少し気味悪く…
これは、未だによくわからない体験話。小学校低学年の頃、両親の用事で知り合いのおばちゃんの家に一晩預けられた。そこの家は柴犬を飼っていて、俺は暇つぶしにと、昼間に着いた早々その犬を連れて散歩に出かけた。だが、土地感のない所をやたらめったら歩き回ったせいで、迷子になってしまった。内気で恥ずかしがり屋…
これは、後味の悪い体験をした話。社会人になったばかりの頃、営業先から会社へ戻るためにバス停で並んでいた。すると、バイオリンケースを持った4~5歳ぐらいの女の子と母親がやってきた。教室に行くところらしい。「ママは今日はどうしても一緒に行けないの。お迎えには行くから、ね」。「ヤダ。ママも一緒にきて…
これは、私が子供だった頃の話。うちの家の和室には、観音開きの扉がある。それを開くと半畳ほどのスペースがあり、そこには亡くなった父方の祖父母の『写真』が飾ってあった。普通なら仏壇があるようなところに、写真だけがある。ある日、こんな夢を見た。私はその和室にいた。ふとその扉を見ると、いつもは閉めてある…
それは1年くらい前のこと。私は仕事で車に乗ることが多い。乗っている時は何もすることがないので、すれ違う車を観察したりする。他人から見れば嫌な習性かもしれないが。ある日のこと、いつものようにすれ違う車を見ていた。その車は四駆で、スーツを着た若い男性が携帯片手にニコニコしながら運転していた。助手席には…
これは、これまでの僕の人生で一度だけ体験した怪奇な話。通っていた小学校の裏に、小さな山があった。そこには地元では有名な神社があり、学校の帰りにいつも友達とかくれんぼなどをして遊んだ。ある日のこと、日が暮れてかくれんぼも終わり友達と集まっていると、ふと神社のお賽銭箱の脇に『古い女の子の和人形』が置い…
これは、去年初めての出産した時の体験話。私が入院していた病院は母子別室で、赤ちゃんは新生児室にいた。私は6人部屋の、入り口から入った一番手前のベッドだった。この病院の方針は3時間毎の授乳ではなく、赤ちゃんが泣いたらその都度ベッドの脇のスピーカーから呼び出しがかかるか、人がたくさんいる昼間などは…
私は高校で軽音楽部に所属していた。その頃の『カセットテープ』が残っている。文化祭でオリジナルソングを歌った時のものだが、あまりの悲惨な結果だった為、すぐに聞く勇気はなく、部屋のラックの中に入れっぱなしのままだった。聞いてみようと思ったのは、大学3年の時。その時は山岳部に所属しており、山小屋で皆に…
これは、私が小学生の時の体験話です。私の家の近所に、老夫婦の住む家がありました。その夫婦は子供がなかったらしいのですが、品がよく仲睦まじいのが有名で、よく奥さんが家の前を掃き掃除しているのを見かけたものでした。私が学校から帰ってくる時、奥さんと鉢合わせすることが多くあり、その度に奥さんは小さい私を…
私は、おばあちゃん子だった。これは、その祖母が亡くなる時の話。だいぶ前のことになるけれど、祖母は急に体調が悪くなり、入院することを余儀なくされた。祖母は明治生まれの気丈な性格だったので、「入院なんて嫌だよ」、「ウチに帰りたい」と病院を毛嫌いしていた。私は会社の帰りなど、時間の許す限りお見舞いに…
学生時代、私は地元の小さなタレント事務所に所属し、時々エキストラ的な仕事をして小遣いを稼いでいた。これは、ある県の田舎に1泊2日のロケに行った時のこと。予算が限られた仕事で、民宿では男性4人が8畳ほどの細長い和室に詰め込まれた。仕事が夜遅くに終わったため、皆かなり疲れていた。だべりもそこそこに…
姉の旦那さんから、こんな不思議な話を聞いた。ちなみに、旦那さんは今42歳。高校生の頃、山岳部に入ったんだけど、入部してすぐに高価な登山靴を買ったんだ。セミオーダーの、かなりしっかりしたやつで、当時5万円ぐらい出したかな。もう25年も前の話だけどね。でも予想外に顧問が結構厳しくて、毎日筋トレを…
これは、10年くらい前の体験話。私は経営コンサルティング会社を経営し、全国を飛び回っていた。当時、名前が知られるようになってきたこともあり、講演会の講師として招かれることも多かった。ある日、山梨県にある中堅の機械製造メーカーから講演会の依頼があった。近場の会議室を借りての講演会で、出番まで待つ間…
これは、一人暮らしを始めて間もない頃の恐怖体験話。当時住んでいたアパートの前には大きな公園があった。昼間は子供たちが元気に遊び、主婦たちの交流の場にもなっていた。ある日、翌日が休みだったので、久しぶりにDVDを借りに行こうと思い、徒歩で近くのビデオ屋に向かう。そのビデオ屋は午前3時まで営業して…
高校生の頃、突如として女性の幽霊を目にするようになった。理由は不明だ。特に霊感があるわけでも、過去に何かしらの罪を犯したわけでもない。最初の出会いは、深夜に目が覚めると、自分の布団の隣に和装の女性が静かに座っていた時だった。恐怖に駆られ、布団を被ってその存在を無視し、自分に言い聞かせて眠りについた…
踏切内で車に閉じ込められ、列車と衝突して事故死する。これ、どう考えてもおかしいと思いませんか?実際にはパニックになることもあるのでしょうが、ドアを開けて逃げるだけなのに。ほんの数秒で済みます。では何故、逃げ遅れるのか?危うく事故に遭いそうになり、かろうじて免れた人がこんなことを言いました…
友人のアヤカは市民病院の外科病棟で看護師をしており、彼女からは時々怖い話を聞かされる。アヤカによれば、交代勤務の中でも特にイヤなのは夜勤だそうで、ナースステーションは明るいとはいえ、やはり雰囲気的には不安を覚えるとか。ある深夜2時頃、慌ただしく急患が運ばれてきた。急患自体は珍しくないものの、その日…
これは、田舎の大きめの家を借りていた時の話。入居する時に全て処分したが、前の住人の布団やタンス、ベッド、鍋などが置いたままだった。仏間は仏壇こそないが、そこに人の気配がして、"オバケが何人かいるなぁ"と思った。初めは、そのオバケは私たちをよそ者扱いして冷たかったが、そこの大家の玄孫がうちの子と同い…
私の曾祖母が霊媒師だったので、我が家は心霊系の話題がわりと日常でした。そんな我が家の怖い実話をひとつ。私は高校卒業まで、南西諸島のとある島に住んでいました。高3の時、島の歴史を知るために色々と周る郷土学習の授業があり、そのコースの中に"風葬"と思われる、戦争時代の先祖の骨がまだ野ざらしになっている…
これは、母の体験談。母の祖父が病気で亡くなりそうだった時のこと。もうお迎えが近い祖父のために、親戚一同が家に集まっていた。結構大きな家だったが田舎のこと、親戚の数も半端ではないので部屋を取られて母は納戸で寝ていたそう。その夜も、座敷の方でまだ起きている親戚たちがざわざわしているのを聞きながら…
その人は私が前に勤めていた会社のOLさんで、名前を明子さんという。彼女の家は大家族で、子供部屋は弟や妹たちが使っており、彼女は小学生の頃からおばあちゃんの部屋で一緒に寝ていたそうで。そして彼女が中学1年の春、そのおばあちゃんが亡くなった後もその部屋で一人で寝ていた。その年のお盆のある日、寝ていると…
これは、ありふれた路上で不気味な体験をした話。小雨が降り出しそうな曇りの日、人通りの少ない道を歩いていた。すると、公園の横に路上駐車していた軽自動車の運転席から、小さめの人がこちらをじっと見ている。曇り空が映ったフロントガラス越しだったので、最初は「あの人こっちを見てるのかな?」と、気持ち悪く…
これは、結婚して住むことになった雇用促進住宅の部屋が、かなりヤバかった話。入居2日前、管理人さんから鍵を受け取って部屋を覗いてみたら、何だか嫌な感じがした。それでも、4組も順番待ちをしている中でやっと空いた部屋だったので、無理やり気にしないようにして引越しをした。しかし、3LDKだったのだが…
うちの親父は俺が中学の終わり頃に亡くなった。しかし俺は親不孝者なもので、親父の命日などほぼ覚えておらず、今年もすっぱり忘れていた。これは10年以上前の『親父の命日』にあった出来事。その年も案の定、俺は忘れて遊びに出かけていて、帰って来たのは夜10時過ぎくらいだったと思う。玄関のドアを開けると…
これは、中3の時の体験話。その頃の俺は勉強するのが快感で、朝から晩までトランス状態で勉強ばかりしていた。その日も朝から勉強していたが、気づけば家には誰もいなかった。出かけたのか?と、特に気にせず勉強を続ける。昼頃、腹が減って台所でインスタントラーメンを作りながら、ぼーっと暗記ものを思い出していると…
これは、知人の古川夫妻の話。彼らが独身の頃、ドライブ中の山道で懸命な身振りで停車を促す男性に会ったという。車通りの少ない山の中、トラブルなら放っておけない。二人は同意のもと、車を止めた。バッテリー切れらしく、助けてあげると何度も礼を言って立ち去った。二人は少し休憩をして出発したのだが、しばらく走る…
金曜日の夜、ふと「土日は連休だし久しぶりに実家へ帰ろう」と思い立った。実家は今住んでいる場所から車で1時間半程度。途中、山一つを越えなければならない道のりだ。実家に電話をした後、所用を済ませてから夜9時頃に家を出た。出発から約40分、強い雨も止み、峠に向かって上り道を快調に進んでいく。しかし…
中古車ばかり乗っていた俺が、7年前に初めて買った新車はボルボ。納車になるまでワクワクして、「車が来たらカミさんより真っ先に一番に乗せるからね」と、ばあちゃんに何故だか宣言した。そして納車すると約束通り、家の周りのトンネルなどをグルグルとドライブした。ばあちゃんは「乗り心地がフワフワしてていいねえ…
これは、家族で県営の住宅に住んでいた時の話。俺の部屋の壁には『骸骨のようなシミ』があった。それは物心がついた頃からあったが、最初は親指ほどの大きさだったのを覚えている。それが十数年経つと、縦60センチ横45センチほどに成長した。これほどの大きさになるとさすがに気持ち悪くなり、ジャケットなどで隠して…
俺はその日、疲れていた。テレビを見ながら一人晩酌をしていたのだが、いつの間にか眠ってしまっていた。暖房器具がタイマー設定になっていたのだろう。寒さで、ふと目が覚めた。テレビは放送が終了し、カラーバーと共にピアノの曲が流れていた。寒さで目が冴え、酒しか飲んでおらず腹が空いていた俺は、テレビを消して…
これは、父から聞いた話。父が昔、雪深い山の現場でバイトをしていた時のこと。そこには妻子をおいて季節労働に来ている男性がいて、皆から頼られるリーダーとして現場を仕切っていた。そんなある日、現場に入ったばかりの若造二人が、猛吹雪の中を調子に乗って飲みに行ってしまった。案の定、いつまで経っても帰って…
これは20年程前、学生時代の話。当時、ガソリンスタンドで夜勤のアルバイトをしていた。夜勤は通常2人体制のシフト。深夜1時を過ぎると客足も減る。平日であれば交代で休憩をとる。バックヤードで仮眠をすることもあった。そんなある日の夜勤で不思議な体験をした。一緒に深夜勤務に入っていた南くんが、先に休憩する…
これは、姉の体験話。夜、街灯もない田舎道を車で走っている時、あまりに星が綺麗だったので路肩に停車して車から降り、ライトも消してぼんやりと空を見上げていたそうだ。すると急に、腕に痛みを感じて車に戻って見てみると、斜めに切り傷が出来ており、出血している。しかも二箇所も。動物に襲われたわけでも通り魔に…
これは、霊感と遺伝にまつわる不思議な体験話。私は30年以上も生きているのに、一度もおかしなものを見たり聞いたりしたことがない。しかし、娘は幼い頃に二度、おかしなことを言ったことがあった。最初は2歳くらいの時だった。お風呂の後、部屋に戻るのに娘を抱いて階段を上がっていたら、娘が「なにー?」と私に突然…
私は看護師をしています。これは、ある日の夜勤での出来事です。患者さんの体交(向き変え)のためにベッドを回っていると、ある患者さんのおむつ交換をする時に、「さっきの看護師さんがおむつ交換をしてくれましたよ?」とのこと。他の看護師がやったのか?と思い、「どういった看護師さんだったんですか?」と質問する…
私は生まれた時から線路沿いにある家に住んでいる。そのせいかどうか、夜中に『お客さん』が来ることがあり、部屋の明かりを消して寝ていると、家鳴りとは明らかに違う音を聞いたりもする。床を歩き回る足音だったり、小枝を折るようなパキポキいう音や、井戸の底みたいな深いところへ落ちて反響する水の音など。音以外に…
うちでは毎年、夏になると母の実家へ帰ることになっている。祖母や親戚に会えるのは嬉しいし、涼しい土地で食べ物も美味しいので、避暑には最高なんだけれど…。数日泊まる祖母の家で、どうしても気になることがある。祖母は写真が好きで、居間には沢山の写真が飾ってある。その中の、祖母が還暦の時に撮影した『写真』だ…
これは、父が亡くなった時に体験した不思議な話。ちなみに私はこういう話は好きだけど、霊感はない。父はあまりいい死に方をしなかった。家族はショックで放心状態に。なんとか力を合わせて乗り越えようと必死だった。数日が経って少し落ち着いた頃、母は父を思い出して号泣した。その時、テレビがついており、突然ザーザ…
これは、一人暮らしをしていた時の話。東大阪市の3LDKのマンションで、和室が1部屋、残りは洋室。当時の職場もそのマンションから近く、築15年そこらで綺麗な物件のわりに家賃も月7万円で、掘り出し物の物件だと思っていた。でも、どうにもそのマンションに1部屋ある和室がよくなかった。日中はそうでもない…
これは、不思議な体験をした話。私はジジっ子。お風呂に入るのも、寝るのも、朝早く起きて爺と畑や田んぼの見回りにくっ付いていくのも日課だった。でも、まだ幼い頃は夜中に母恋しくなって、爺の建物から母屋に送ってもらうこともしばしばだった。といっても、庭を挟んで建っていたので距離は10メートルもなかったと…
何年か前のこと、両親が仕事の関係で出張の間、叔父さんの家に預けられたことがある。叔母さんと中3の従兄弟も歓迎してくれ、家も広く、一緒にゲームをしたりと楽しく過ごしていた。だが、初めて来た日の夕食時、手伝いをしていて箸やコップなどを並べていたら、「○○君、コップが1つ多いよ」と言われた。よくよく見る…
これは、知り合いの男性から聞いた体験談。堂本さんはテレビ局の下請けの番組制作会社で、旅番組を作るプロデューサーをやっている。その堂本さんが「某所に良い感じの秘湯がある」と情報を得て、一人で下見のロケハンに行った時のこと。現地でガイドの男性の運転する車に乗り、山奥にある秘湯に向かった。かなりの山奥…
これは、ファミレスでバイトしていた時の話。夕方頃、若い夫婦が子供を連れて3人で来られた。しかし、3人分のお冷を持ってテーブル席に行くと、お子さんがいない。トイレでも行ったのかな?と思い、お冷を置く。すると奥さんから、「えっ、2人ですけど?」と言われて、私も「えっ?」となり、少し混乱した。「先ほど…
会社の一次面接が終わり、クタクタに疲れて帰宅する。大学4年の秋。どこかしらから内定をもらわなくては、いよいよマズい。パソコンを起動してメールをチェックすると、一昨日に就活Webサービスから一斉送信したエントリーシートの結果がちらほら返ってきている。お祈りメールばかりの中、ひとつのメールが目に留まる…
これは、幽霊画の掛け軸にまつわる体験話。その掛け軸は10年ほど前に辞めた会社の倉庫に飾っていた。退職してから5年ほど経った頃のこと、横断歩道で信号待ちをしていたら車が自分に突っ込んで来る事故に遭った。「車がこっちに来る!ヤバイ!」と思っても動けなかったが、次の瞬間、誰かが俺の腕を車の進行方向から…
2023年(令和5年)1月~12月の期間に新規投稿した怖い話の中で、閲覧数の多かったものや私個人の好みから厳選して『20話』ピックアップしました。お暇な時などに、ごゆっくりと怖い世界をお楽しみください。なお次回の投稿は、新年1月5日(金)からを予定しています。おかげさまで2024年でブログ開始から…
母が旅行先で急死した。脳溢血だった。遠方にある実家の葬儀に行くため、一週間仕事を休んだ。忌引休暇を終え、夜行バスで朝方に職場のある街に戻り、そのまま仕事をした。仕事終わり、上司が気を遣ってくれて飲みに連れて行ってくれた。ほどよい酔い加減で帰途につく。一人暮らしの部屋の玄関を開けて「ただいま」と…
これは、もうすぐ七回忌を迎えるじいちゃんに聞いた話。じいちゃんが子供の頃は、暗くなってから道ですれ違う人に「もしもし」と声を掛け合うのが習慣だったとか。なぜなら、人外のモノは繰り返し言葉を言えないから、だそうで。その日、近所の子供たちと6人で神社で遊んだじいちゃんは、暗くなり始めた頃に全員で神社を…
これは、バイトの先輩から聞いた話。先輩は20代の女性で、彼女には弟がいる。その弟に小さい頃、変な癖みたいなものがあったとか。先輩も弟も小学生の頃から同じ塾に行っており、日が暮れかけた頃に一緒に帰ってくることが多かった。ところがある時期から、最寄りのバス停からまっすぐ帰ろうとすると、自宅のすぐそばの…
俺の住んでいる地域は、大戦中に空襲がひどかったらしい。今でもあちらこちらに防空壕が残っており、小高い場所にある俺の家の下にも二つある。俺は霊感があるかといえば、うっすらとある。そんな見える人ではない俺でも、あまり家の下はいい感じはしない。ここには5年くらい前に引っ越して来たのだが、思っていた通り…
母子家庭で何十年も再婚をせず私を育ててきた母。そんな母に半年前、彼氏ができた。彼氏も同じバツイチの子持ちで、私と一つ違いの娘さんがいる似た者同士。そんな母の彼氏とは一度会っただけで、それ以降は特に会うことがなかった。だけどその一度会って以来、どうも首が痛い。最初は喉風邪と思ったけど、動かす度に痛む…
俺は普段あまり夢を見ないのだが、昨日は夢を見た。これは、4年ほど前に亡くなった祖母の不思議な夢の話。突然、スラム街のような場所にいた。ぼーっと何故か道の真ん中にあるテレビを見ていたら、ばあちゃんがテレビに映り、喋りかけてきた。「やっほー」。「おっ、ばあちゃん!久しぶり!」。まったく疑問に思わなかっ…
これは、私が小学生の頃の体験話。バスで通学していたのだが、ある日に車内で凄くショッキングな人物を見た。一見するとホームレスのような、小汚いトレンチコートに紙袋とボロボロの傘。後頭部から全部を前に持ってきてハードスプレーで固めたような髪の毛の女性。漫画の座敷女そのものだと今は思う。私はギョッとした…
これは、友人のユカの体験話です。ユカが彼氏と同棲していた時のこと。二人は南麻布のマンションに住んでいました。ユカも彼も夜の仕事の人で、当時OLだった私は休みの前の日になど六本木の彼女たちの店に行き、店が終わるまでタダ飯と酒を飲んでいたりして、そのまま彼女らのマンションに泊まりに行っていました…
これは、私が小1の頃から始まった話。ピアノ教室に向かうため夕暮れの道を歩いていると、道路を挟んだ向かいの草むらにおじさんが立っていて、こちらに向かって手を振っていた。小太りで白シャツに黒いズボン、黒縁メガネのにこやかなおじさん。子供ながらに「なんでそんな所に?」と疑問に思いながら、手を振り返す…
なぜか突然思い出して、怖くて寝れなくなってしまった。これは、2年くらい前のこと。母と地元のショッピングセンターで買い物をするため、車を止めようと立体駐車場に入った。夕方の5時くらいだったが、冬の初めだったので外は薄暗く、駐車場に入るともう真っ暗だった。それなのに、駐車場内は明かりがついていない…
これは数年前、ある地方の営業所に出張した時の話。終業後に飲みに連れていってもらい、終電の車内で寝過ごしてしまった。ホテルまでは2駅だったのでタクシーで帰ることにしたが、なかなかタクシーが捕まらない。しばらく歩いていると、『空車』のタクシーがこちらに走ってくるのが見えた。待ってました!と揚々と…
これは、俺が小学6年生の時の話。両親が共働きだったので、毎年夏休みの間は田舎の祖父母の家に預けられていた。小さい頃からずっとそうだったから、そこでも友達はできた。その夏のある日、友達と遊んで祖父母の家に帰る時のこと。舗装もされていない道でそれを見つけた。それは、小さな巾着袋。何気なくそれを拾い…
旦那と離婚を考えています。旦那は一見優しげな35歳の公務員。ですが、おかしなところが一つあります。以前、旦那の希望で猫を飼っていました。旦那は生き物を飼うのは初めて。私は犬も猫も実家で長く飼っていました。猫が家や私たちに慣れ始めた頃、猫は具合を悪くしてしまいました。病院に連れて行き、薬を出して…
これは、祖母が亡くなった時の不思議な話。祖母は生前に、「一緒にお棺に入れて」とリクエストしていた写真があった。だけど、それが見つからない。祖母がいつも大事なものを入れていた小物入れにも、その周辺に置いてあったアルバムにもない。私と叔母の二人で焦って探していると、4歳になる姉の子供が別の部屋から…
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何年か前、友人たちとアパートで飲み会をした。その時に、酔った勢いで心霊スポットに行くことになった。知っている人も多いだろう、大阪の有名な"あのスポット"だ。その場にたまたまいたセナも誘って行こうとになったが、私はあまり気が進まなかった。セナは人付き合いが悪いというより性格が悪いため、友人らしい友人…
いつもの通勤時間、俺は中央線のラッシュに揉まれていた。たぶん中央線でもっとも自殺が多いと言われる、あの場所に差し掛かった。乗っている車両は5両目辺りで、ちょうど列車の真ん中くらいだったと思う。つり革に掴まってぼーっと外を眺めていると、前触れもなく急ブレーキがかかった。その瞬間、人の波が激しく打ち寄…
私は幼い頃、母と兄の3人で仲良く暮らしていました。しかし兄が14歳になる頃、母が事故死してからは親戚をたらい回しにされ、私はまだ4歳でその時の記憶はほとんどないのですが、兄はかなり肩身の狭い思いをしたと言っていました。我慢ができず兄は家を飛び出し、幼い私は一人取り残されました。親戚の家では初めての…
その出来事がトラウマで、未だに一人暮しが出来ない。昔に一人暮しをしていた頃、私の部屋に数日間、見知らぬ人が潜んでいたことがあった。ある日を境に、帰宅する度に部屋の様子に違和感を感じ始めた。私は記憶力には自信があって、少しだけれど明らかに位置がずれているごみ箱などを見て「おかしい…」と確信したものの…
これは、友人の体験談。アパートに部屋を借りた。古い建物を改装したアパートだったが、リフォームがしっかりしてあり、かなり綺麗だった。借りたのは最上階の部屋で、室内は広くて天井も高く、開放感もある。主要線の駅からも歩いて行けるくらい近く、商店なども整っており、凄く条件が良い物件。それなのに、家賃は…
これは、学生時代の話。大学の近くの住宅地の中に小高い山があって、その天辺に神社がある。そこは学生の間で有名な心霊スポットで、そこで子供が死んだとか、学生が自殺したとか、色々な噂が広がっていた。夏休みを目前にしたある日、同級生が「肝試しに行こう」と言い出した。後輩に霊感がある奴がいて、普段から部屋で…
とある事情で神様方にすがる必要ができてしまいまして…。それからは神々を信じて伊勢や出雲、日向で願掛けをしたのに、氏神様に参詣しないのも筋が通らないと思い立ち、家のすぐ近くの歴史ある神社に通うようになりました。死人がよく出て怪奇現象がたまにある病院勤務のくせに、一度も幽霊は見たことがないという霊感…
これは、32年前に体験した奇妙な話。当時小学3年生だった俺は、学校から帰って来ては毎日近所の駄菓子屋に遊びに行っていた。その日も強めの雨が降っていたが、駄菓子屋までは歩いて1分なので、傘もささずに走って出かけた。駄菓子屋には4人ほどの友達が先に来ていた。駄菓子を買い、友達らと喋っていると、雨で濡れ…
車で大事故に遭い、大怪我と廃車になってしまってから半年。退院してから中古の安い車を買ったのだが、その車がすごく怪しい。車検満タンに全塗装済みにもかかわらず、捨て値で売ってくれた。ひと月の給料で買えるくらいの値段だ。贅沢は言えないのでそれに乗っていたが、ハンドルの下辺り、ちょうど膝が当たる部分に穴が…
これは小学生の頃に教頭から聞いた話で、その教頭の友人の体験談。教頭は昔ライフセーバーだったらしく、友人はその仲間だった。海で行方不明者なんて出ると、夜中まで皆で横一列に手を繋いで探すそうだ。発見が遅れた遺体は酷い有様のようで…。目なんかは最初に取れる。だから目の無い遺体がよく見つかる。ある日…
これは、うちのじいちゃんから聞いた話。ちなみに、じいちゃんは随分と前に亡くなっている。じいちゃんは鉄工所をやっていて、それはそれは腕利きの職人だった。じいちゃんが若い頃、得意先に製氷所があったそうな。その製氷所のオヤジが言うには、"毎朝氷を買いに来る若者"がいたそうだ。出来たばかりの一抱えもあり…
X駅とZ駅の間に、A、B、Cと各駅停車しか止まらない駅が3つ続く。X駅とZ駅との短い距離の間に、この3つの駅はひしめき合うように配置されており、なぜか不思議な存在感を放っている。これは、その路線で通学していた頃の話。僕は毎朝同じ時間の同じ車両の窓際に寄りかかって通学していたのだが、ある朝、A駅で…
これは夢なのか、それとも心霊体験なのか。その日、俺は夜の10時に残業が終わって帰宅した。疲労のせいか、どこか意識が散漫で夢うつつだった。玄関のドアを開けて、真っ直ぐキッチンに向かう。するとそこには、カチャカチャと洗い物をしている母と、母の横にあるイスに座りながら酒を飲んで上機嫌にしている父がいた…
だ高校生の頃の話から始まります。当時、私には彼氏がいました。クールで口数が少ないけれど、かっこいい同級生の彼のことが好きになり、私から熱烈にアタックして付き合うことになりました。付き合うことになったのはいいけれど、彼は私が憧れていたような愛情表現がなかったのです。ぶっきらぼうだし、いつまで経っても…
これは、5年前の夏の体験話。私は人生に疲れ、自殺の名所に1人でやって来ていた。そこは断崖絶壁で下に激しく波が打ちつける、飛び降りるとまず助からないであろう某名所。自分の人生は何処から狂い始めたのか。そんなことを考えながら、断崖から下の海を眺めていた。近くの電話ボックスには、『自殺を考え直そう…
これは、僕が中学1年生の時に体験した話。 むせ返るような暑い夜、僕と同じくオカルト好きな友達2人と共に、地元でも評判の『廃屋』に忍び込んだ。 夏休みということもあり、時刻は雰囲気的に盛り上がりそうな丑三つ時を選んだ。 その廃屋は山の中腹くらいにあり、自転車で行くにはきつかったが、なんとか辿り着いた。
これは、私が小5の時の体験話。祖母が亡くなったので、島根にある母の実家に帰っていた。死因は老衰。みんな悲しかったけれど、「長い間ありがとう」という気持ちで穏やかに葬儀が執り行われた。そして、その夜はお決まりの宴会が始まる。もう夜もだいぶ更けた頃、ある50代くらいの男性が「帰る」と言い出した。ただ…
これは、友人の岡田から聞いた話。岡田は少年の頃から読書が大好きだった。いつも何かの本に夢中になっては、誰かに止められるまで読みふけっていた。彼の家は築十数年の木造2階建て。岡田は2階にある一室を勉強部屋として与えられていた。そんな、ある休日の午後のこと。いつものように自分の部屋で冒険小説に夢中に…
これは、俺が高校生だった時の奇妙な体験話。その日、部活で遅くなった俺は、同じく委員会で遅くなった幼なじみの美咲と通学路を歩いていた。「帰ったら親父に怒られるだろうな」。「うん…。でも事情を話せばきっとわかってくれるよ」。そんなことを話してから途中で分かれ、一人で少し歩いた時、目の前にバス停の標識が…
これは、ついさっきあった不思議な出来事。近所の米屋の店先で、店の前に出した長椅子に座っていた米屋のじいさんが、ガックリと肩を落としたような感じでタバコを吸っていた。すると、「ずいぶんとしょぼくれてんなぁー!ボケが始まっちまったかぁ?あぁ?」と大声が聞こえた。見ると、米屋の向かいの酒屋のじいさん…
これは、とある民宿で聞いた話。そこは昭和の初めが創業という、小さいが歴史のある民宿。その民宿には、創業当時から続く不可思議なことがあった。それは、『毎年決まった日の早朝、玄関に見知らぬ履き物が二足並んで置かれている』というもの。民宿なので、人の出入りは多々ある。最初のうちは、夜中に宿泊客が酔って…
これは命の危機まで感じた、怖くて愛しい体験話。寝ていると、明け方に"金縛り"にあった。よくあるので気にせず眠ろうとしたが、どこからか"低い声のお経"が聞こえてきた。それがうるさくてうるさくて眠れない。必死に金縛りを解こうと、指先に神経を集中させる。指を動かし、腕を振り、金縛りを解く。お経も止み…
私のクラスメートには『座敷わらし』がいた。誰にも見えなかったけれど、いたのだ。これは、小学4年生の時の話。通っていたのは、田舎のこぢんまりとした学校だった。私の学年は全員で62人。クラスは2つで、私は2組だった。3年生から4年生に上がる時、クラス替えがあった。といっても、たかだか62人。全員が顔見…
これは、友人から聞いた不思議な話。彼は転勤族で、若い頃からあちこちを転々としていた。今までで一番良かった場所はどこかと聞くと、面白い話をしてくれた。彼がまだ三十代初めだった頃のこと。二回目の転勤で住み始めたアパートは、築年数のわりには綺麗な洋風の建物で、白い壁に赤い屋根という、ちょっと少女趣味の…
これは、僕が学生の頃の話。ある授業中、僕はうつ伏せで居眠りをしていた。すると、誰かにトントンと肩を叩かれて、ぱっと目を覚ますと床と足が見えた。靴下にサンダルだったので、「やべぇ、先生だ!」と思って勢いよく顔を上げて振り返ったが、先生はいなかった。その時に、後ろの席の女子と顔を合わせる感じになったが…
これは、古着収集が趣味の俺が"いわくつきのモノ"を手にしてしまった時の話。「最近さぁ、なんか顔色悪くない?」。最初に引っかかったのは、恋人からの一言である。彼女は日頃から、日に日に個性的になってゆく俺の古着コーディネートを断固否定していた。だが次第に、文句も言わず心配ばかりしてくるようになっていった…
うちの家の二階には部屋が三つある。そのうち二つが俺と姉の部屋で、あと一つがパソコンやテレビなどがある父の書斎。間取りは俺の部屋が姉の部屋の向かいにあり、姉の部屋と書斎が隣り合う形になっている。一年ほど前からになるが、書斎でテレビを見たりパソコンでネットをしている時に、隣の姉の部屋から誰かがブツブツ…
これは、祖父母が健在だった頃の話です。私の田舎には大きな持ち家がありました。母屋と離れの二棟から成るその家。特に物置として放置されていた離れは、当時小学生の私にとって格好の遊び場所となっていました。田舎に帰省した時には、隣家の子のタケルと一緒に離れでかくれんぼをするたびに祖母にたしなめられたもの…
これは、友人に聞いた話。彼は大学生の時、オカルトにはまっていたらしい。大学生のご多分に漏れず暇と体力だけはあった彼は、ある日に同じような仲間を集めて『百物語』を決行することにした。場所は彼の部屋。古式に則るなら百本のロウソクを灯さなければならないのだが、アパートでそれをするのはさすがに憚られた…
これは、母方の祖母が亡くなった時、私が形見としてもらった『CDラジカセ』の怪異話。祖母の葬式などが一通り終わった後、住んでいた家を処分することになった。残された家具を捨てる分と売る分、それに叔父叔母と分ける分の仕分けで、母は毎週末になると祖母の家に出向いていた。中学生だった私は手伝いのために連れて…
これは、知人に聞いた話。彼女は以前、家の玄関に電池式の人感センサーライトを置いていたそうで。帰宅が大抵暗くなってからなので、いつも重宝していたという。しかし一年程前、電池切れなのか、調子が悪かったことがあった。点いて欲しい時には点かず、ありがちな話だが、何に反応したのか誰も通っていないのに点くこと…
これは、私が小学生の頃の話。友人の山岡(仮名)は自称霊能者だったが、クラスや学年の皆は信じていなかったと思う。ある日のこと、山岡は『一枚の写真』を学校に持ってきた。始めのうちは「学校に写真なんて持ってきてんじゃねーよ」的なノリでからかっていたのだが、その写真を見た途端、一同が唖然とした。写真には…
これは、大学4年の時の体験話。当時入居していたのは、住宅街にある学生向けのアパート。設備と築年数のわりに"家賃が破格に安い"ため、大学3年の春に移ってきた所だった。その頃は単位もほぼ取り終わっていて、週に2日学校に出れば問題なく卒業できる感じだった。時間を持て余していた私は、徹夜でゲームをしたり…
私は駅などに放置してある自転車を撤去する仕事をしているが、これはその保管所の管理人さんに聞いた話。保管所の隣にあるお宅から、夜中にベルの音がしてうるさいという苦情があったそうで。詳しく聞いてみると、毎日ではないが夜中に「チリンチリン」とベルの音がして気になって眠れない、とのこと。とりあえずその場は…
これは、居酒屋でバイトをしていた時の話。いつも正午頃になると、店の鍵を開けて仕込みの準備をしていた。1時間後にはパートのおばさんや仕入れが終わった店長が来るのだが、それまでは俺一人きり。ある日のこと、いつものように準備をしていたら、「ジリリリーン、ジリリリーン」と、かなり大きめの音が鳴り響いた…
これは、知人に聞いた話。彼女は金婚式を目前にして夫を亡くした。長患いで覚悟はしていた。50年近くも一緒にいたが、お世辞にも仲睦まじい夫婦ではなく、はっきり言って腐れ縁だった。しかしそれでも、長年連れ添った伴侶を亡くすというのは、知人が思っていた以上のショックだったよう。そんなつもりはなかったのに…
ついさっき、『幽霊を見た』かもしれない。それは5時間くらい前のこと。凄い雨が降っている中、6人ほどの集団が歩いていた。場所は都内のごくごく普通の道。私は帰宅途中で、もちろん他の歩行者もいた。その集団は、子供2人と大人が4人。子供は2人とも小学校低学年くらいで、大人4人は30~40歳くらいだろうか…
私の住む集落の近くに、『犬の死ぬ道』がある。なんでも、そこを通る犬は死んでしまうのだそうな。大学1年生の頃のこと。夏休みに帰省すると、道で見知らぬ若い夫婦と会った。田舎の生まれ育ちの人ならわかるだろうが、人の少ない集落では誰もが顔見知りである。だから、余所から来た人はすぐにわかる。特に若い人は…
私自身はその類のものを一切見たことはないが、周りでは…。大学生の頃に住んでいたアパートでは、隣室の新しい住人が私の部屋との壁から幽霊が出てくるとか言い出し、おかしくなって出ていった。卒業して就職し、社員寮に入っていた時には、下の階の住人が突然ノイローゼになり始めた。なんでも、上の私の部屋から形に…
これは、ある団地で起きていた奇妙な話です。当時、関東でも2~3番目に大規模な団地に私は住んでいました。ある時、同じ団地で近所だった3人家族が、九州へ旅行中に海岸の崖から車ごと転落して全員死亡する、という事故がありました。ただ、両親は遺体で発見されたのですが、男の子のお子さんだけが行方不明のまま死亡…