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日常に潜む奇妙な兆しと結末
これは、自営業を数年間していた時の話。毎朝早く起きて、まだ子供だった娘と仕込み作業をしていました。その日も仕込みでオニオンスライスを作っていたら、指先に痛みを感じて見ると、少し皮膚を削いでいました。よくあることなのですが、娘が「おかしいよ!」と騒ぎ出しました。「だって、玉ねぎはまだスライスし始めた…
2024/09/30 08:30
ふとした瞬間に開かれる異世界の秘密
3つ上の姉は、小さい頃から「何かの蓋を開けると時々そこに変な景色が見える」という。その景色は、風に揺れる緑の草原の向こうに小高い丘があって細い木が一本立っている、そして空は青く風が強いのか白い雲が流れるように早く動いている、何の変哲もないどこかで見たような風景。それは絵画やテレビの映像のようなもの…
2024/09/27 08:30
赤い薔薇を手にした日のこと
これは、私の祖父の母国にいた親族の話。雨の日に傘をさして歩いていると、どこからか鐘の音が聞こえ、葬列に出会った。教会に向かう人が皆『白い薔薇の花』を持っているのを見て、教会で用意していないのか不思議だなと思いながら列を見ていると、妙に知り合いばかりがいる。ギョッとして周囲を見回しても、誰も彼に気づ…
2024/09/25 08:30
過去の記憶と恐怖の再来
ある日曜日の昼過ぎ、縁側に敷布団を敷き、2歳の息子を胸に乗せて昼寝をしていた。しばらく経った頃、胸に"息子以外の重みがグッとのしかかった"のを感じた。(苦しいなあ。娘が乗ってきたのかなあ。それにしては重いなあ)。なぜか意識が朦朧として体が動かない。目を薄っすらと開けて見ると、息子が胸にしがみついて…
2024/09/23 08:30
夢で見ていた49日の光景
これは10年程前の、私が高校生だった時の体験話。季節は6月。地元は北海道で梅雨知らず。そんな月初めのこと。学校では月末にある文化祭のために、色々と準備に追われていた。私はお祭りが大好きなもので、クラスと学年の実行委員になっていたから尚のこと忙しかった。毎日提出書類だの何だので、その日も夜遅くまで…
2024/09/20 08:30
歯科助手が教えてくれた謎の感触の正体
これは、歯医者に行った時の体験話。その日は徹夜明けで、ボケーっとしたまま歯医者に行った。親知らずの抜歯のために最初に麻酔をしたのだが、麻酔が効くまでの少しの時間にウトウトして寝てしまった。すると突然、顔にベチャッと冷たいものが乗っかり、驚いて反射的にそれを掴んでいた。感触的に、明らかに『人の手』だ…
2024/09/18 08:30
非日常を求めて青木ヶ原へ
これは今から10年前の、俺がまだ学生だった頃の体験話。毎日に退屈していた俺は、"何か非日常的なものを見たい"という思いから、2人の友達と3人で『青木ヶ原の樹海』へと向かった。自殺死体を見てみたい、という好奇心からだった。ただ、一言に樹海といってもあまりに広い。だから場所は、完全自殺マニュアルに…
2024/09/16 08:30
優等生だった彼女のもう一つの顔
これは、僕が中学3年生の時の話。クラスの委員長だった彼女は、みんなによく頼まれ事をされては嫌な顔ひとつせず素直に引き受けたり、とにかく人の嫌がるようなことを自ら引き受けるような、とても良い子だった。それを知ってか、みんなもよく彼女に頼み事をしていた。僕とはあまり関わることはなかったが、何度か話した…
2024/09/13 08:30
誰も触れていないのに鳴り響くシの音
これは、私が小学5年生の時の話。うちの小学校の音楽室は、1人1台のオルガンが机代わりになっていた。田舎の小学校だからか、かなりボロい旧型のオルガン。音楽の担任は吉田先生という少しキザで神経質な中年男性で、ある時にこの吉田先生が、「このあいだから誰も触っていないのにオルガンが鳴るんです」と言い出した…
2024/09/11 08:30
見えない何かと見える何か
寝ていると姉に起こされた。時計を見ると、まだ夜中と言っていい時間帯だ。「なに?なんなの?」。「しーっ」。声を出さないよう指を1本立てた姉が、こちらへ来いと手招きをする。仕方なく姉について行き、少しだけ開いた扉の前に立った。向こう側はダイニング。(ん?何か音がしてる…)途端に目が冴え、息を殺して様子…
2024/09/09 08:30
見えない住人の痕跡
これは、とあるマンションの住民から聞いた話。冬場、寝る前に窓を軽く拭いておこうと、カーテンを開けた。中で暖房器具を使っていると、結露が酷かったのだという。特に鍋などをした時には結構な水が窓に発生していたので、そんな日は拭き取っていたのだそうだ。雑巾を片手に窓と向き合い、ギョッとする。ちょうど…
2024/09/06 08:30
山の中で出会った女と奇怪な賭け
後輩の話。秋口に単独で入山していた時のこと。一泊程度の簡単なルートを予定しており、食料も簡単なものを用意していた。初日の昼に菓子パンの昼食をとっていると、後ろから声がかけられた。見ると、いつの間に現れたのか、長い黒髪の女性が立っている。赤いロングコート、そしてスカートにブーツと、およそ山に相応しく…
2024/09/04 08:30
見知らぬ人の願いを背負って
ある日のこと、出かけようと駅の切符売り場に向かっていた。 すると、後ろから声をかけられ振り向くと、50代くらいのおじさんが立っていた。 おじさんの話はこうだった。 ・自分は大工の棟梁である。 ・訳あって入院中だが、直前まで手掛けていた家の上棟式が今日だ。 ・皆にバレると止められるので、黙って出てきた。
2024/09/02 08:30
2024年9月 (1件〜100件)
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