画家木村忠太さんのこと筆者が高校生の頃、クラシック音楽を聴き始めると同時に美術鑑賞も勧められました。美術書を見るうちに風景画などの通常の絵画よりも、抽象画の方に興味を感じるようになりました。ブラック、マチス,ピカソ、カンジンスキー、ミロ、クレー、など。筆者が好きなのはブラックです。更にアメリカの近代絵画ではロスコに興味を持っています。ニューヨーク近代美術館の「ロスコの部屋」には感銘を受けました。日本では川村記念美術館に同様の部屋が展示されています。日本の現代絵画に興味を持ち始めた頃、とある名古屋の画廊でキムラの画に出会いました。木村忠太(1917-1987)さんは、日本でよりもフランスで著名な、知る人ぞ知る画家です。高松に生まれ、東京へ出て、画家となり、1953年フランスに渡り、以来帰国することなく、フラ...木村忠太画伯のこと