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  • びんそぎ

    安部龍太郎の「銀嶺のかなた」をパソコンに写しています。「そうであろう。何しろ上様の姫君だからな」しかもまだ8歳なので、子どもを預かったようで気骨が折れるだろう。利家はそう案じていた。「今日は永姫様がお食い始めをなされた日だそうでございます。それに合わせて婚礼をするように、上様がお申し付けなされました」「もう会ったのか、姫さまに」「三日前に局を訪ね、親しく話をさせていただきました」「どんな方だ」「実に利発で愛らしいお方でございます。会って話をなされたなら、父上もきっと驚かれるでしょう」「さようか。織田家は美形の血筋ゆえ、さぞお美しい事であろう」「お前さま、まだびんそぎもすませていない童(わらべ)でございますよ」美しいという言葉は大げさだと、まつが口をはさんだ。びんそぎとは女子の元服式で、14,5歳に行うのが...びんそぎ

  • 新聞の小説

    新聞に載っている小説を切り抜いてスクラップをしていたがなんだかごじゃごじゃして邪魔になってきたので、今度はパソコンに転写することにした。安部龍太郎の「銀嶺のかなた―利家と利長」を写しています。今日の記事は、信長の娘永姫と前田利家の息子利勝(利長)が結婚することになりました。今回はその披露宴の席でのことです。この日、利家は朝から落ち着かなかった。これで前田家は織田家の一門衆に準じた地位を与えられる。それは信じられないような幸運、身にあまる厚遇で、嬉しさのあまり地に足が付かない感じがする。まるで雲の上を歩いているような心地だが、それと同時に立場が変わることへの言いようのない恐れがあった。一門衆になったなら、これまで以上に苛烈な働きが求められる。織田家の対面を汚すことは絶対に許されないので、不様なことを仕出かし...新聞の小説

  • まさかー

    お寺の駐車場で絵にかいたような花があった。そしてその花の上にそれ又素晴らしい絵にかいたような蝶が止まっていました。スマホを近づけても逃げようとしません。この前、タケノコ山へ行った時無理をしたのか急に胸が痛くなりました。10日程経っても治らないので病院へ行ってみてもらいました。「一寸治りが遅いので一度骨密度の検査をして見ましょう」。ということで、見たことのない珍しい機械の上に乗って調べてもらいました。0.641g同年齢の81%結果が出ました。若年成人比較で61%と出た。立派な骨粗鬆症です。「骨はよく分からないけど折れているのかもしれないね」。と先生は言う。昨年正月に交通事故に遭って1年以上たっているのにまだ治らないのはこのせいかもしれない。骨を造る細胞と骨を壊す細胞のバランスが取れてないのです。魚、牛乳、納...まさかー

  • まだ、無理だったようだ。

    高尾城址公園の桜は毎年石川教育センターの駐車場の桜は奇麗なのだが山の上の方は今一だった。ところが今年は上も下も見事な桜だった。温暖化のせいだろうか。3月30日には見事な桜だった。が、その3日後に訪れた時は、アレッ、ここに確かに桜の木があった筈なのに・・・。花はどこにもなかった。木のそばによって確かめた、確かに桜の木だった。たった3日で見事な葉桜と化していたのだった。こんなに見事に変身するのか、あの花はどこに行った。下を見ても散ったと思われる花弁はどこにもなかった。狐につままれたようだった。昨日は謡曲教室のおさらい会で「張良」のワキを謡うことになっていた。ところが、その前日、山へ筍掘りに出掛けてどこかで無理をしたのか当日は体が痛くて動けなかった。申し訳なかったけど、教室は休ませてもらった。ベットに横たわって...まだ、無理だったようだ。

  • 新しいプリンターを買ったが・・・

    プリンターが壊れてきたので、新しいプリンターを買ってきたが、パソコンの中に取り込む方法が分からず苦労する。セットアップCDーROMというのが付いてきたが。中身の理解が出来ず大変だった。今までのCDのガイド版は図解があって分かりやすかったが、今度のはそんなものが全然なく意味の分からない専門用語が並んでいて年寄はついていけない。パソコンでプリントができるようにするのに丸一日を要した。たかがプリンターの設定でもうくたくた。何も手に付かない。もっと年寄に優しい電子機器ができないものか。携帯電話もかかって来た電話にどこを押したら会話ができるのか分からず、あっちこっち触っているとそのうち電話が切れてしまうことが多くなった。年は取りたくないものだ。新しいプリンターを買ったが・・・

  • おさらい会に「張良」のワキがあたった。

    かたぐるしい能の息抜きに、上演中に狂言師が舞台に出てきて物語の内容を説明する。謡本の巻頭でその内容を紹介している。3月26日の記事でも紹介したが、張良は古代中国の優秀な軍師だった。観音菩薩は大蛇となって張良の力を試した。張良は大蛇から沓を取り戻し黄石公の足に履かせた。黄石公は約束の兵法の秘伝を張良に伝え高山に消えた。その勇敢なる張良の役が回ってきた。気の小さな私にそんな役が務まるのだろうか。帰って練習したが思いの外出番が多く苦労する。謡には強吟と弱吟とがあり、弱吟は普通の歌のように比較的謡いやすいのだが、強吟はそうはいかない、性格が伴わないとなかなか声が出ない。特に闘いの部分は殆ど強吟だ。その部分を謡わなければいけない。うまく行くがどうか。謡曲教室は老人ばかりで頭の働きが衰えた人たちばかりで、謡の上手下手...おさらい会に「張良」のワキがあたった。

  • 写謡 嵐山

    嵐山(謡曲)嵐山は亀山上皇(1249~1305)が吉野の山は都から遠く行幸が大変なので吉野の桜の種を採り、それを都の嵐山に植えたのが始まり。高い山には神が住んでおり、そこに桜を植えて神木とした。物語はそこを守る翁(木守神)から始まる。嵐山は以前(2021)ブログで謡本をそのまま活字にしてみたが、旧仮名遣いを現代用語に変えてみた。嵐山前シテ(尉)。後シテ(蔵王権現)。ツレ(姥)。ツレ(子守神)。ワキ(勅使)。ワキヅレ(従者二人)。ワキ「吉野の花の種とりし。吉野の花の種とりし嵐の山に急がん」ワキ詞「抑(そもそも)是は當(と)今(ぎん)に仕へ奉る臣下なり。偖も和州(わしゅう)三吉野の千本(ちもと)の桜は。聞し召し及ばれたる名花なれども。遠万(えんまん)十里の外なれば。花見の御幸(みゆき)なる事かない給わず。さる...写謡嵐山

  • 見晴台の桜

    今日は日曜日。桜はもう散り始めてる。高尾城址公園は花見客で賑わっています。ブルーシートを広げて宴会でしょうか。天気も良く日本海も見えます。普段は入れない石川教育センターの駐車場にも花見客の車が一杯です。麓の神社の本殿横には見事な枝垂れ桜が咲いています。神社の風防のガラス映った枝垂れがとても印象的だった。余りにも綺麗だったので今日は杖を突きながら天辺まで無理して登ってきました。すれ違うのに苦労するほど多くの花見客が押し寄せていました。普段は老いぼれしかいない見晴台にはどこから湧いてきたのか若い人でいっぱいでした。風が強くて吹き飛ばされそうだったけど、何とか無事に帰ってきました。見晴台の桜

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