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遠藤雷太のうろうろブログさんのプロフィール

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ブログタイトル
遠藤雷太のうろうろブログ
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https://blog.goo.ne.jp/endowriter
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即身仏になる人が鳴らす鈴のように、遠藤が生きていることを確認できます。
更新頻度(1年)

106回 / 365日(平均2.0回/週)

ブログ村参加:2014/10/06

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遠藤雷太のうろうろブログさんの新着記事

1件〜30件

  • 愛知高等学校『井戸の茶碗』

    愛知高等学校『井戸の茶碗』2020/10/25正直者の屑屋が、頑固な浪人から古い仏像を買い取って苦労する話。小さな子供でも聞き取れるくらいゆっくり丁寧なセリフ。話し方や動きの抑揚も大きめ、粗筋もしっかりしてるので面白さの敷居が低い。お客さんの敷居が低いということは提供側のスキルが高いということなんだけど、だからと言って高文連みたいな勝ち負けがはっきりする場で、こんな緩く楽しめる人情劇で勝負できるものなのか。単純化された見せ方のなかでも屑屋の演技の引き出しが多い。千代田卜斎に20両差し出す時の動き、どっから出てきたんだ。父親が娘を差し出すところ、落語なら古典だし語りだけだからそんなに気にならないんだけど、同じ大会の中でゴリゴリに女性の生きづらさを描いた作品があるのを見てしまうと、ちょっとノイズに感じてしまう。現代...愛知高等学校『井戸の茶碗』

  • 劇団かふぇいん(土佐女子中学高等学校演劇部)『あやな先生のトランプ』

    劇団かふぇいん(土佐女子中学高等学校演劇部)『あやな先生のトランプ』2020/10/25演劇部に劇団名がついてるのが面白い。大学のサークルみたい。小道具が大きくてかわいい。臨時採用の教師が今後の進路に悩む話。文化祭の課題研究を決められないグループが、夏休みのある日、図書室に集まって何を研究するか相談する。その中に311の影響で高知に引っ越ししてきた、はなちゃんがいる。はなちゃんの一人語りはとても真に迫ってきてよかった。ただ、全体的に10年後くらいに作者が読み返したら照れてしまいそうなセリフが多い気がする。実際にある話なんだろうけど、現場で7年も実務こなしてるのに採用試験に落ち続けるなんて制度自体の欠陥としか思えない。採用試験を受け続けるかどうかの悩みと、震災、貧困の問題はそれぞれ別の話のはず。帰宅難民の話から、...劇団かふぇいん(土佐女子中学高等学校演劇部)『あやな先生のトランプ』

  • 外崎春雄監督『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

    2020/10/20・新型コロナ騒動以来、最密の場所に飛び込む。・映画館は換気がいいという話はよく聞くけど、ロビーはワイワイしてるし、売店の列もぎゅうぎゅう。床の間隔マークもあまり用をなしてない様子。・ロビーでダラダラするのも好きだけど、そちらの換気はよくわからないのでさっさと席へ。・鬼が操る列車の中で鬼殺隊たちが乗客を守りつつ敵を倒そうとする話。・乗り物パニック映画というより、夢と現を行き来する不安定さからくる面白味のほうが強い。・原作もアニメも一通り通ってるので、映画の内容は大体わかっている。・振り返り要素はなし。話自体は単純でわかりやすいけど、細かい設定部分が重要だと思うので、一見さんだとかなり面白さは目減りしそう。・善逸や伊之助についても、初めて見る人への説明が何にもなくて、自分まで不安になる。・伊之助...外崎春雄監督『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

  • 読売中高生新聞編集室『部活魂! この文化部がすごい』

    部活魂!この文化部がすごい(ちくまプリマー新書)読売中高生新聞編集室筑摩書房2020/10/11中学高校の文化系部活動を紹介する本。マンガ『ちはやふる』のアナザーストーリーのような百人一首部や漫画のような躍進を見せる演劇部なんかはメジャーな部類で、鹿踊り部のような読み方も怪しい部活、バルーン部、生物資源研究部など、部活名だけでは活動内容がまるで想像できないもの、水族館部、手話部、ファッション部のような思っていたのと全然違うもの、多種多様。思わぬ高みに到達している部活もあれば、思い半ばで、引退していく者たちもいる。普段は記者の仕事をしている人たちが小説風の文章で紹介しているので、文体の統一感のなさははご愛敬という感じだけど、普通の新聞記事で紹介されるよりも前のめりに共感できる。どれも尊い。進学校の日比谷高校にある...読売中高生新聞編集室『部活魂!この文化部がすごい』

  • マキノ正博監督『鴛鴦歌合戦』(1939年)

    2020/9/27浪人と傘屋の娘が、恋敵や骨董品道楽の父親、殿様に翻弄されながら仲良くなる話。登場人物がほぼ演じる役者由来の名前。肩の力が抜けた陽気な話で、80年前の作品なのに敷居が低い。登場人物が次々と愛くるしい。人柄が見えるだけでなんか笑ってしまう。ヒロインのお春が不自然さ混みでかわいい。「ちぇー」の言い方や、ぐずぐずに泣いているところとか。志村喬は見た目より声先行で気付いた。若い。コメディ調の演技も新鮮なんだけど、場面場面で求められる演技の方向がコロコロ変わるので、製作サイドから相当信頼されてるように思える。殿様が底抜けに軽い。「僕はオシャレな殿さまー」とか唄っている。嘘をついた気まずさを身を捩じらせて表現するお富の付き人もかわいい。記号的な演技はバカにされがちだけど、メリハリが効いていて見やすい。使いよ...マキノ正博監督『鴛鴦歌合戦』(1939年)

  • ニットキャップシアター『チェーホフも鳥の名前』

    観劇三昧:ニットキャップシアター『チェーホフも鳥の名前』2020/9/23・サハリン島の小さな街で暮らす人々が外交や戦争に翻弄されながら生きていく話。・ほぼ100年を2時間53分かけて描く。時間の感覚がよくわからなくなるスケール。・北海道に住んでいるものの、サハリンについてはあんまり考えたことがなかった。・作品紹介のHPを見ると、宗谷岬からサハリン島まで43km。一番身近な外国と言えるけど、樺太とも呼ばれていたし、外国っぽさが弱い。ずっと曖昧なまま認識していた。・ロシアと日本に挟まれ、少数民族もいて、資源も豊富なこの島は、ただの東の果てでも北の果てでもない。・民族の汽水域みたいな場所だから、たしかに俯瞰して描くだけで面白くなりそう。・とは言え、先行作品もそんなに多くないだろうし、資料探しだけでも大変。・企画を立...ニットキャップシアター『チェーホフも鳥の名前』

  • 梨うまい『悔しみノート』

    2020/9/11ラジオ番組「ジェーン・スー生活は踊る」のリスナーが、見た映画やテレビドラマなどの感想を情念深く書き綴ったノート。お悩み相談コーナーのアドバイスを愚直に実行して、書籍化まで辿り着いている。立派。芸大卒で同じような情念を抱えて一般職についている人もたくさんいるだろうから、立派であるとともに、とても幸運だと思う。文句を言いつつ、すごくちゃんと見てるので、嫌味がなく案外読みやすい文章。それなりに共感しながら読んでたものの、著者はまだ二十代中盤。芸大出てからの演劇活動がうまくいかなかったみたいだけど、それこそ演劇との関わり方なんてこれからいくらでもある。自分の歳から見ると、彼女が抱えている生きにくさすら妬ましい。だいぶん年上の自分から言えるのは、40になったら楽になるかどうかは人によるということ。楽にな...梨うまい『悔しみノート』

  • 埼玉県立川越高等学校『いてふノ精蟲』

    埼玉県立川越高等学校『いてふノ精蟲』2020/8/28東京帝大に画工として赴任した平瀬が、世界ではじめてイチョウの精子を発見する話。実在の研究者を扱い、登場実物は大学の研究者ばかり。いわゆる「高校生らしさ」のない作品。逆に言えば、高校生であることの強みに頼らず、完成度の高い作品が作ったということ。立体感のある舞台装置、とりあえず観ている人の感情に働きかけるツカミ部分、話の分割によるテンポアップ、わかりやすい人物造形、観客が見やすくなりそうなことは大体取り込んでいる。平瀬、池野、牧野の主要三人の演技も、地に足のついた日頃の訓練を伺わせる出来で魅力がある。大学の研究と言っても、その瞬間を逃さないために、木の上で寝起きしたり、研究室を銀杏臭まみれにしたり、その過程は大変泥臭い。地味で地道な調査を積み重ねていく。不遇だ...埼玉県立川越高等学校『いてふノ精蟲』

  • 宇高演劇部『されど、ブヨは尻で鳴く。』

    観劇三昧:宇高演劇部『されど、ブヨは尻で鳴く。』(無料)2020/8/25資金繰りに苦しむ男が、浪費癖のある息子を、ソフィストなる詭弁家に習わせて乗り切ろうとする話。ギリシアの古典をやろうと思いつくことと、実際に上演まで持ってくることには雲泥の差がある。しかも、単に上演するだけでなく、換骨奪胎してちゃんと自分たちが楽しいと思える段階まで再構築している、ように見える。企画倒れになってない。咀嚼力が強い。原作は読んでないけど、ゼウスやソクラテスのような有名どころが出てくるのでなじみやすい。ゼウスの演劇的な処理がすばらしい。劇中にインプロパートがある。高校演劇では初めて見た。博打要素のあるノリが男子校っぽい。どのくらい珍しいことなのかはわからないし、当たり外れはあって当然だけど、映像ではちゃんと一定水準を超えてくる。...宇高演劇部『されど、ブヨは尻で鳴く。』

  • 劇団キンダースペース『藤十郎の恋』

    2020/8/24菊池寛の短編小説を一人で語る。モノドラマという言葉はあんまり聞かないけど、ここではモノローグだけで見せる舞台表現。テキストを持たずに語るので朗読とも違う。単純な話、短編と言ってもたっぷり40分、テキストを全部覚えているのがすごい。演じているのは瀬田ひろ美さん。立ち姿が美しい。声の情報量が多い。一人語りのお手本のよう。演技とはちょっと違うので、どのように動いてもいいし、全く動かなくてもいい。この自由さはむしろ表現の難易度を上げてしまいかねないけど、最後まで手綱を緩めず、きっちり舞台をまとめている。かっこいい。舞台美術や演出のプランも難しそう。やろうと思えば素舞台でもできるぶん、何を足すのかでセンスが問われる。元禄時代、歌舞伎役者の坂田藤十郎が新しい工夫を得るため、ある試みを仕掛ける話。そう言えば...劇団キンダースペース『藤十郎の恋』

  • ピーター・ウィアー監督『刑事ジョン・ブック/目撃者』(1985年)

    2020/8/24・刑事のジョン・ブックが、殺人現場を目撃したアーミッシュの少年を犯人から護りつつ、返り討ちにする話。・最初にアーミッシュの村の生活描写から。1984年の設定なのに19世紀くらいに感じる。電気機器の利用は最小限、電話もない、武器は持たない。変化と争いを良しとしない価値観。・極端ではあるけど、過激ではない。共存可能な穏やかな思想であること、むしろ、観光資源として余所者から消費される存在であることが描かれている。・事件を解決したいジョン・ブックと、口封じをしたい犯人側との対立が大枠になっているんだけど、話の多くの時間は匿われているアーミッシュの村に彼が馴染んでいく様子にあてられている。・なので、閉鎖的な前時代然とした村と、ついさっきまで文明の真っ只中で暮らしてきた余所者との対立もあって二重構造になっ...ピーター・ウィアー監督『刑事ジョン・ブック/目撃者』(1985年)

  • 劇団怪獣無法地帯『ねお里見八犬伝』

    2020/8/15・犬の名を冠する正義の剣士たちが、玉梓率いる悪の軍団と戦う、特撮ドラマ風の時代劇。・マスク、検温、手足消毒必須、途中換気、個々の客席間隔広め。演者全員にマウスガード。終演後は混雑回避のため列ごとの時間差退出。・札幌演劇シーズン内で感染症対策のノウハウをシェアしたうえで、マウスガードの有無みたいに、作品に合わせて微調整している感じ。・リスクをゼロにすることはできないので、万が一、感染したとしても飽きらめのつく程度の対策が取れているかどうかが今後の基準になりそう。・開演前にお馴染みの棚田さんの前説。コンカリでは初めて見たかも。いつものように緩い感じでお客さんの緊張をほぐしている。・かと思ったら出演者の体調不良(新型コロナではない)で、さらりと棚田さんが代役になることが告げられる。・みんな当たり前の...劇団怪獣無法地帯『ねお里見八犬伝』

  • 「LONELY ACTOR PROJECT特別編」(BLOCH AID24時間劇場イベントオンライン〜みんなの愛でBLOCHを救う〜)

    2020/8/12お馴染みの一人芝居イベントを配信で。恩田陸『みわ』。男子高校生の恋の顛末を描いた話。クリアな語り口とバネの効いた身体捌き。ちょっと劇団柿喰う客の作品群を連想。森舞子『テラリウム』。運命の人と出会い、別れる話。コミカル要素は控えめ。五七調を活かした進行と森さんの声質やリズムが心地よい。今の時世との重なる終盤の言葉選びもうまくいっていたと思う。桐原直幸『熱血鮫島刑事の事件簿』。鮫島が新人と奇妙な事件を解決する話。ステレオタイプをこなすにも技術がいる。類型の多い作品なので最後の突飛な展開もアリかも。ひらりそあ『祭はリバーサイド』。女の子がデート相手と出会えない話。信じるも信じないもあなた次第の井上悠介くんらしい題材。演技が初々しさ込みで自然。前後の説明が額縁代わりになっていて、オチのない話をきれいに...「LONELYACTORPROJECT特別編」(BLOCHAID24時間劇場イベントオンライン〜みんなの愛でBLOCHを救う〜)

  • yhs『ヘリクツイレブン』

    2020/8/5・接待サッカーで町役場チームの職員が一人で八百長に反対する話。・マスク、検温、手足消毒必須、途中換気、客席の最前列を舞台から離す。個々の客席も間隔広め。終演後は混雑を避けるため列ごとの時間差退出誘導。・それでも感染するときはするんだけど(リスクゼロはありえない)、普段の生活時よりも気が使われているので、ここで感染するなら他のどの場所に行っても感染するだろうくらいには思える。・2013年にも同じ演目を見ているので話の内容は大体把握済み。・全員で勝利を目指すというゴール設定がわりとルーズ。・それこそ「十二人の怒れる男たち」のような有罪無罪や評決一致みたいに白黒はっきりするようなものではないので、ストーリーというよりもシーンごとに楽しむ感じになる。・状況的には口だけで真剣勝負を引き受けて、実際には適当...yhs『ヘリクツイレブン』

  • 城定秀夫監督『アルプススタンドのはしの方』

    2020/8/5・甲子園の全校応援に駆り出された演劇部二人が、試合観戦を通して辛い過去を乗り越えようとする話。・原作は高校演劇。舞台版は映像で見ている。・元々60分弱の話が75分。映画としては短いけど、この題材では長い。描写のタイトさも魅力の作品なので、追加の15分をちょっと心配する。・演劇部二人と元野球部一人の会話がスムーズ。普通にやってるように見えるのがすごい。舞台役者的な会話スキルが高い。・カット割が気持ちいい。リズムと間を作りながら、観客の呼吸のタイミングをコントロールする。舞台の臨場感を忠実に再現できている。・先生の声の枯れっぷり。会話のリズムで気持ちよく見てたのに、急にフィジカルな要素をブチ込まれて笑ってしまう。うざいだけの先生に一手間加えて愛されキャラにする手際がいい。・もうひとつの映画の脚色。真...城定秀夫監督『アルプススタンドのはしの方』

  • アルフレッド・ヒッチコック監督『サイコ』(1960年)

    サイコPsycho19602020/7/30・会社の顧客の金を持ち逃げした女が何者かに殺され、彼女の恋人と妹が犯人を突き止める話。・ぼんやりと話は知っていたものの、おそらく初見。・最初はジャネット・リーが演じるマリオンを中心に話が進む。・ホテルでの逢引から始まって、結婚するしないで彼と意見が合わず、頭痛に悩みつつ、面倒くさい客をやりすごす。・この中でサラッと出てきた借金が展開を進める燃料になるとは。・見る人を共感させる要素をしっかりすぎるほど描写して、いざ逃走。・誰が見たって成功するわけないんだけど、誰が見ても持ち逃げにチャレンジしてほしいと思うはず。映画だもの。・物語からの要請は理屈を超えることがある。・やたらと存在感のあるハイウェイの保安官。サングラスが強い。Wikiでみたけど、役名ないのか。死ぬか殺すかし...アルフレッド・ヒッチコック監督『サイコ』(1960年)

  • 劇団コヨーテ『君が笑えば僕も笑う』

    2020/7/17一人の笑い屋を軸に、本人と笑い屋の話し相手たち4人がそれぞれの身の上話をする話。構成的には一人芝居×5本。すべて透明な相手と会話する形式。各話の中で次のエピソードの登場人物の説明を出してつないでいく。全部ではないけど、笑い屋がリレーのバトン代わりになって、それぞれの過去へ遡っていくような感じ。なので、形式とは別に、五人の役者さんによる一本の作品として考えた方が良さそう。会話形式とは言え、一人芝居の場合は、写実的にやるより語りの延長としてやってもらったほうが聞きやすい。落語を聞くことに慣れているせいかも。ナガムツさんのおばあちゃん。すっかり認知が進んでるように見えて油断してると後ろから刺されそうな感じが面白い。歌謡曲のくだりで笑ったり。全容が把握できたとはとても言えず。映像と組み合わせた作品も制...劇団コヨーテ『君が笑えば僕も笑う』

  • 「プレイタイム ライブ配信のための演劇」

    シアターコクーンライブ配信「プレイタイム」2020/7/13付かず離れずの男女が愛を受け入れる受け入れないと語り合う話。ライブ配信を視聴。岸田國士『恋愛恐怖症』を元に構成されている、森山未來と黒木華の(ほぼ)二人芝居。とは言え、主役はシアターコクーンという劇場。動画が始まると何かの機械内部のような狭い場所をウネウネ移動していく映像。ちょっと知ってる人なら劇場の舞台裏だとわかる。そのまま仕込みの様子、演者のウォームアップが映り込み、(おそらく)ワンカットで終演まで。ミスがないどころか移動や画角の切り取り方にも違和感がない。一体、撮影はどうやっているんだ。劇場の裏側を見せることは、作品世界への没頭感が目減りするので諸刃の剣でもある。それを圧倒的なカメラワークの技術で美しく見せる。仕込み中に見えていた仕掛けが上演中に...「プレイタイムライブ配信のための演劇」

  • キンバリー・ピアース監督『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年)

    ボーイズ・ドント・クライ(字幕版)2020/7/9男性として生きたいトランスジェンダーの若者ブランドンが、生き急いでしまう話。男性と言われれば見えるギリギリの見た目と声。顔の情報量が多くてずっと見ていられる。肉体は女性でも髪型や服装は男性だし、やることがいかにもな不良少年っぽい。彼は、体が女性であることを隠したまま、ある女の子と恋をする。カラオケ周りのシーンの生々しさと世間知らずな痛々しさが好き。言動は普通にいいやつなんだけど、アメリカの貧困層だからか、犯罪との距離が近い。若さ未熟さを考えると、トランスジェンダーでさえなければ、ただの青春の過ちで済んだかもしれない一連の出来事。気の毒としか言いようがない。wikiによると日本ではPG12らしいけど、不快になったり変に影響されたりしても、作品のせいにせず、自分自身...キンバリー・ピアース監督『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年)

  • 黒澤明監督『七人の侍』(1954年)

    2020/7/8・戦国時代、侍たちが百姓とともに野武士から村を守ろうとする話。・3時間26分(途中5分休憩含む)。長い。密度が濃いので見ると短い。・仲間集め、村人との交流、野武士との決戦と、ほぼ1時間ずつ3パートに分かれる。一般的な三幕物と考えるとちょっと不思議なバランス。・ジャンルはアクションでいいと思うけど、本当に派手なところは後半1/3のみ。残り2/3はじっくり人間関係を描くことに使っている。・特に侍と百姓との不思議な関係。付かず離れず決して相容れない。・共に野武士と戦う時ですら、その距離感はあまり変わらない。・その二つの身分を繋ぐ菊千代という存在。村に到着した時や、落武者狩りの件、水車小屋が燃えた時と、とにかく繋ぐ役割を担っている。・旗印の△が、○と「た」の間にあるのも、そういう意図なのかも。・勝四郎の...黒澤明監督『七人の侍』(1954年)

  • 弦巻楽団『出停記念日』

    2020/7/3クラスの大半が出席停止になった教室で、残った生徒たちがそれぞれに時間や気持ちを持て余す話。望む望まないにかかわらず、クラスから、学校から、友人関係から、人生から、それぞれの枠からはみ出した、どちらかというと多数派に入っていない人たちの話でもある。各役を複数の役者さんが交代しながら演じる。椅子取りゲームのようだった。一人一人を追おうとするとよくわからなくなるので、抽象度高めで見守る。結果、個人の人となりや、人と人との会話劇を見るという感じではなく、各人の境遇に共通する要素が浮かび上がってきて、作品全体が一枚の絵のように見えてくる。なので、作家性を強く感じる仕上がり。演者の自由度は高いと思うけど、「同じ役を複数人で演じる」ことを、制約と取るか、面白味と取るかで出来が変わりそう。誰もが多数派であり、誰...弦巻楽団『出停記念日』

  • 樋口薫『受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基』

    受け師の道百折不撓の棋士・木村一基樋口薫東京新聞2020/7/4木村一基九段が46歳で初タイトルを獲得するまでの半生を、本人や周囲のインタビューで振り返る本。帯には「最年長・最遅・最多挑戦」とある。まさに百折不撓。最初に観たときは単に解説の面白いおじさんという印象だった。あだ名も「将棋の強いおじさん」。そりゃプロなんだから当然と思いつつ、ちょっと調べてみると、プロの中でも相当強いほうのおじさんだとわかる。飄々とした語り口の解説と、その内側にある勝負師としての熱量。今回の王位戦まで、タイトル戦を六回も経験している一方で、すべて負けている。三連勝の後の四連敗など、負け方も結構ひどい。体の衰えと若手の台頭を感じつつ、それでもトップ戦線に戻ることができた要因のひとつが、将棋ソフトの研究。意外。悲哀とユーモア、そして情熱...樋口薫『受け師の道百折不撓の棋士・木村一基』

  • LOFT PROJECT「せやろがいおじさん&プチ鹿島“これでもか”トーク!」

    せやろがいおじさん&プチ鹿島“これでもか”トーク!2020/7/1時事ネタを扱う2人の芸人が、ネタを披露するのではなく、お互いの活動の愚痴や悩み、普段の心掛けを語り合う配信。普段は飄々とした語り口のプチ鹿島さんも、有料配信のホーム感覚か、同じジャンルの仲間への親近感か、結構、手の内を晒して率直に語ってくれる。ライバルはsnsのスピード感、検察リーク情報を扱う事への逡巡、森まさこ議員の起死回生の一手案、一言で「姑息」と言える案件をどう面白く表現するか。プチ鹿島さんは、「根は野次馬」と言いつつ、プロレス、ゴシップから大手新聞社まで網羅する視野の広さと、普段は見えにくいネタ作りの丁寧さがよくわかる。せやろがいおじさんはどちらかというとファン目線でお悩み相談感が強かったけど、若くして注目されることの大変さ、切実さが伝わ...LOFTPROJECT「せやろがいおじさん&プチ鹿島“これでもか”トーク!」

  • ホシノポケット朗読公演『月夜のでんしんばしら』

    ホシノポケット朗読公演『月夜のでんしんばしら』2020/6/29宮沢賢治の『月夜のでんしんばしら』をzoomを使って6人で読む朗読公演。配信。ヨミガタリニストマッツさんによる『注文の多い料理店序文』の朗読で始まる。ちょっと芝居がかった読みと、背景との合成、画質の粗さまでバランスが取れていた。本編も画面の暗さや演者の視線、担当の振り分け、動きなど、テキスト外の見せ方が練られている。チューニングがうまい。夜、少年が電信柱の列の行進を目撃する話。石川啄木の「かぞへたる子なし一列驀地(ましぐら)に北に走れる電柱の数」の影響があるらしい。六人六様の良い声と、変わった状況、繰り返しのオノマトペがファンタジーとしておもしろい。朗読の楽しさを余韻にしてテキストに戻って読み返したりする。朗読の良さと読書の良さは違うので、楽しみ方...ホシノポケット朗読公演『月夜のでんしんばしら』

  • 平岩時雄『99%の人が速くなる走り方』

    99%の人が速くなる走り方(ちくまプリマー新書)平岩時雄筑摩書房2020/6/22プロのスポーツトレーナーによる走ることの重要性や、トレーニングの心構え、トレーニング方法を書いた本。入門書だけあってすぐ読める。特別競技を限定せず広く浅くという感じ。「体がつぶれている」(関節に余計な負担がかかっている状態)という表現。関節をうまく使うためには、使わない部分を意識するのも重要という考え方でいいのかな。走るときにも、ペン(というか棒状の何か)が跳ねるように意識してバウンシングするといいらしい。確かに余計な関節を使ってるとペンのように体は跳ねない。QRコードでトレーニングの短い動画がついていてわかりやすい。確かに似たようなことを学生時代にもやってた。体の重心の探り方の説明も簡単。手の上げ下げで微細な変化も意識することも...平岩時雄『99%の人が速くなる走り方』

  • G/PITライブ ‪空宙空地‬『如水』

    2020/6/20薬剤師の女が、母親を死に至らしめた経緯を被告人として語る一人芝居。最初に観たのが2016年に劇場で。その後は観劇三昧の配信で何度か観ている。今回は名古屋の小劇場G/PITの上演をライブ配信で見る。どうしても時間軸をいとも簡単に行き来しているように見えるおぐりさんに目が行く。なごやんがつぶれているような汚い部屋で、若き日の「母」が楽しそうに飛び跳ねているところが好き。最後の母→娘→母の切り替えが更に進化していて、もはや特殊効果のように見える。もう人生の最後の最後で何もかも失ったように見える老婆と、そこに至る彼女の人生の豊かさが対比して描かれている。決して後味のいい話ではないはずなのに、最終的には「人間すごい」に着地するからすごい。日常の尊さを痛感する今の時期だからこそ、意味のある上演だったと思う...G/PITライブ‪空宙空地‬『如水』

  • 札幌シェアター寄席「独りで演じるふたり会」

    札幌シェアター寄席「独りで演じるふたり会」2020/6/17ジャンルも活動拠点も異なる2人がオンライン上で落語を披露しあう、配信ならではの催し。札幌の舞台俳優の飛世早哉香さんは微笑亭乙姫として「たけのこ」を演じる。演目は初めて聴く。検索してみると上方落語らしい。塀をこえて生えてきたたけのこを、隣家からの間者に見立て美味しくいただこうとする話。そんな見立てにつきあってくれるうえに、やれやれという感じで負け札を引いてもくれる隣のお武家さん、いいご近所付き合い。たけのこお裾分けしてあげてほしい。続いて東京を拠点に活動している飯干大嵩さん。専門は朗読。演目は「長短」。気の長い長さんと気の短い短七が仲良くケンカする話。淀みない語りでまくし立てる短七よりも、とにかく遅い長さんのほうがテンポ良く感じる不思議な聞き心地。内容よ...札幌シェアター寄席「独りで演じるふたり会」

  • ヴィクター・フレミング監督『風と共に去りぬ』(1939年)※再視聴

    ※前回2020/6/4・スカーレットが人生の逆風に抗い続ける話。・南北戦争前夜の南部アメリカから始まる。・wikiによるとアメリカでは1939年の公開。日本の公開は1952年というところにも歴史を感じる。・恵まれた家庭に生まれ、容姿にすぐれている彼女は、何の不自由もなく生きている。・周囲から甘やかされ、世間を知らず、人を見下し、注文も多い。実際に知り合いにいても、好きにはなれないタイプの人だと思う。・そんな彼女に大小さまざまな逆風が吹く。・本命のアシュレーからフラれる。恋敵の出産に立ち会う。南北戦争の敗戦。極貧生活。強盗。多額の税金。両親と二人の夫、子どもまで死んでしまう。・次々と襲ってくる試練に、そのプライドの高さで対抗する。目まぐるしく変わる環境に対しても屹立し続けるさまは、とにかくかっこいい。・それは傲慢...ヴィクター・フレミング監督『風と共に去りぬ』(1939年)※再視聴

  • 札幌シェアター『分断と循環』

    ■札幌シェアター企画演劇|多画面ひとり芝居『分断と循環』2020/6/2ある男が、帰宅後に、スマホで誰かと会話しながら、なぜか身支度を整えていく話。ハンズフリーっぽい調子で話しているので、一人芝居の映像作品としては違和感が少ない。一人芝居を二つの画面で撮影している。効果としては、作品内の意味よりも、見た目の新鮮さのほうが大きい。二つの角度から一人の行動を見守る、ひとつの画面内の見た目を小奇麗にしつつもうひとつの画面で全体を映す、二つの画面から演者が外れて衣服だけが飛んでくる。チャット機能のライブ感も楽しい。「ただの舞台作品の配信」ではない、何か新しいものを足そうという意地を感じる。全体で考えると循環も分断もしているように見えるけど、分断したものをひとつの作品としてまとめるのは難しそう。遠藤洋平くんの日常感のある...札幌シェアター『分断と循環』

  • 岡田 斗司夫『「世界征服」は可能か?』

    「世界征服」は可能か?(ちくまプリマー新書)岡田斗司夫筑摩書房2020/5/25むかしのアニメや特撮に出てくるような、世界征服を目指す悪役の気持ちになって、具体的な目標ややるべき行動を考える本。確かに具体的に何がどうなったら世界征服なのかよくわからないし、悪の組織の悪い行動が、どう考えても世界征服という目標に繋がっていないことは珍しくない。実際、世界征服が悪かどうかも、どんな征服の仕方をするかによって違う。世界征服だけでなく、悪という概念も曖昧。なので、どちらかというと、悪の組織による世界征服は不可能性ではないかという結論になっている。あとがきに「悪とは、その時代の価値・秩序基準を破壊すること」とあるけど、実際には、「悪とは、その時代の(善とされている)価値・秩序基準を破壊すること」だと思うので、結局、悪とは「...岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』

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