2025/7/12家が崩れて屋根の下敷きになった男が、電話で友人と短編映画の脚本会議をする話。一応、そういう話に見えるし、あらすじにもそう書いてある。でも、実際のところはよくわからない。というか、たぶん違う。会話が続いていても、登場人物の口は全く動いていない。劇中劇の作りに見せかけて、映像には劇中の話しか映っていないように見える。展開には特別意外なところはなかったけど、短編ならではのトリッキーな見せ方だった。脚本自体のアイディアはほんとしょうもない。失恋から立ち直ろうとする話で、なぜかファンシーなコウモリが訪ねてきて同居生活をする。本当に死ぬ間際にこんなしょうもない話をしていたんだったら面白いのかもしれない。壁パンチに、全然力が入っていない。たぶん物に当たらない良い人なんだろうけど、あれで家は崩れないと思...JesseVogelaar『僕とコウモリ』