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2014/10/06

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  • ウィリアム・ワイラー監督『ベン・ハー 』(1959年)[2/2]

    2025/4/28・前半の海戦。海賊と兵隊と奴隷たちが入り乱れるわ火がもえあがるわで、わちゃわちゃ。・ガレー船のオールって外洋で役に立つんだろうか。動力としての費用対効果が悪すぎる気がする。・ジュダが自分は逃げられるのに、ギリギリまで残って他の奴隷たちを助けようとしている。まさに英雄というか、主人公の行動。・色んな意味で良くも悪くも野蛮。・2000年前の話だから当然なんだけど、罪人とされる人たちの扱いが本当に酷い。・岩がちの砂漠を長時間裸足で歩かす、ガレー船の動力扱い、年単位で牢獄に閉じ込めて食事だけ差し入れる、ただの洞窟でしかない「業病」の谷。死んだら捨てる。・平和ボケした現代人に、人間の悪い意味の可能性を見せつけてくる。世の中、人権の一皮を剥けば、このくらい退行しかねないというのは心に留めおきたい。・...ウィリアム・ワイラー監督『ベン・ハー』(1959年)[2/2]

  • ウィリアム・ワイラー監督『ベン・ハー 』(1959年)1/2

    2025/4/28・ユダヤ人のジュダ・ベン・ハーが、不運な事故により罪人としてエルサレムを追放されるが、獄中の母と娘を助けるため、どうにか帰還しようとする話。・いわゆる貴種流離譚。追放された英雄が艱難辛苦を乗り越えて故郷に凱旋する話。・前半が141分、休憩が10分、後半が80分。・誰もが知る古典だけど、これだけ長いと実際に観たことない人は意外と多いかも。・最初に無地のスクリーンのまま壮大な音楽だけ長々と流れる。あまりに長いので映像機器の故障を疑う。こんなことしているから4時間近くかかる。・解説によると西暦26年。場所はローマ帝国のエルサレム。キリストも出てきて重要な役割を果たす。・特別な存在であるキリストの顔は映さない方針で、遠近感で存在の大きさを示したりしていた。・寝不足もあり、最初の15分の間に30回...ウィリアム・ワイラー監督『ベン・ハー』(1959年)1/2

  • ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第ニ篇/四・五)

    罪と罰上(角川文庫)ドストエフスキーKADOKAWA2025/4/25若い医師ゾシーモフがラスコを診察する。特に大事はない様子。ラズは引っ越し祝いに二人を新居に招待するが、反応はあまりよくない。参加者の話から、活動家のザミョートフや警察批判、金貸しの老婆が殺された事件の話題になる。ペンキ屋のミコライに嫌疑がかかっているが、ラズはそれを否定し、自説を展開する。そんな中、ラスコの妹の婚約者ルージンが訪ねてくる。三人は彼を歓迎しない。不自然に着飾ったルージンと実際的精神が、特にラズの気持ちを逆撫でする。終始、ぐったりしていたラスコも、過去の妹への発言を持ち出してルージンを責め立てる。お互いに最悪な印象を残したままルージンは立ち去る。・四は急に登場人物が増えるので二周目でも理解が難しい。ペンキ屋のミコライとミトレ...ドストエフスキー『罪と罰上(角川文庫)』(上巻・第ニ篇/四・五)

  • 西寺郷太『始めるノートメソッド』

    始めるノートメソッド西寺郷太スモール出版2025/4/25著者が様々な場面に作成したノートを紙面で紹介しながら、作成時のコツや練習の方法を説明した本。出演されているラジオやポッドキャストでよく話を聞いていて、そのたびに彼の守備範囲の広さとプレゼンのうまさに驚いている。一方で自分は学習ノートを取ったことがほとんどないまま大人になってしまったので、勉強しなきゃいけない時には毎回苦労している。ノート術の本を読んでも長続きしたためしはなく、西寺郷太さんの本ならもしやと思いながら読む。「学ぶ」「伝える」「生み出す」、何のためのノートか認識して書くことが大事。最近の番組のプレゼン用から、高校時代の世界史の授業まで、たくさんの実例とともに説明しているので説得力がある。積み重ねの大事さも伝わってくる。目次の大切さやイラス...西寺郷太『始めるノートメソッド』

  • 北海道帯広三条高等学校『お昼の放送』(春フェス2025)

    2025年上演2北海道帯広三条高等学校「お昼の放送」(OPENREC)2025/4/25放送部がお昼の放送を始めるが、アナウンサー役の生徒の病気が進行し放送を続けられなくなる話。ちょっとパワハラ気質の部長と、何を考えているのかよくわからないエンジニア系の後輩、進行性の病気を抱えるアナウンサー後輩の三人。ウザがらみする部長とエンジニア後輩の掛け合いは、見ていてわりと冷や冷やするけど、後輩も月日が経って対抗できるくらいに成長していく。病気(具体的な病名は不明)が進行するアナウンサーの生徒との残酷な対比も読み取れる。場面転換は、放送部という題材と既存曲の相性の良さで乗り切っていたけど、もう少し何かできそう。感動を呼び込むための病気要素という点が否めないところや、本人の希望だとしても事情を知らずあの放送を聞かされ...北海道帯広三条高等学校『お昼の放送』(春フェス2025)

  • ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第ニ篇/二・三)

    罪と罰上(角川文庫)ドストエフスキーKADOKAWA2025/4/22《あらすじ》ラスコは自分の部屋で盗品を確認し何もかも堀に投げ込む作戦を立てるが、堀のまわりは人が多く投げ捨てる隙がない。運よく、堀に囲まれた空き地に盗品を隠すことができた。自然と大学の知り合いだったラズーミヒンの家にたどり着き仕事の紹介を頼むが、すぐに気分が変わってそのままで出ていく。往来で通りがかりの母娘から20コペイカの施しを受けるが、河に投げ捨てる。部屋に戻ると、イリヤがおかみさんを暴行しているような音を聞くが、ナスターシャは否定する。4日ほど昏倒していたラスコが再び目を覚ますと、ナスタと知らない男がいる。すぐにラズが加わる。男は母親が借りたお金35ルーブリを届けに来た。精神不安定なラスコは受け取りのサインも渋る。ラズが説得してサ...ドストエフスキー『罪と罰上(角川文庫)』(上巻・第ニ篇/二・三)

  • ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第一篇/七、第ニ篇/一)

    罪と罰上(角川文庫)ドストエフスキーKADOKAWA2025/4/17《あらすじ》ラスコはアリョーナと対峙する。ラスコの小細工が功を奏し、斧で彼女の頭をたたき割る。手間取りつつ財布と少量の金品を奪う。偶然、入ってきたリザヴェータも同様に殺す。階下から客が上ってくるが、たまたま空いていたペンキ職人の部屋でやり過ごすことで、鉢合わせを回避する。結果的に彼は誰にも気づかれず帰宅する。消耗したラスコは部屋で眠る。しばらくして目を覚ました彼はようやく証拠になりうるものをどうやって処分しようか思案する。ナスターシャと庭番がやってきて警察からの呼び出し状を渡す。疑心暗鬼のままラスコは警察署に出向くが、殺人の件ではなく、家主から家賃の滞納で訴えられたことを知る。安心して気が大きくなったラスコは署長や副署長を相手に身の上話...ドストエフスキー『罪と罰上(角川文庫)』(上巻・第一篇/七、第ニ篇/一)

  • S.S.ラージャマウリ監督『RRR ビハインド&ビヨンド』

    2025/4/18・『RRR』のメイキング。名シーンの撮影裏や完成した作品が世界的に広がっていく様子を紹介している。・本編から時間が経っているので結構忘れている。・ラーマが暴徒と化した群衆に飛び込んでいくシーンから始まる。ああ、あったあったと気持ちが上がる。・殺陣と言うには泥臭い乱闘で一人一人に演技は付けられない。エキストラがとても興奮しているように見える。そういうノリの良さも作品の質に直結するんだと気づく。・総じて、主演二人の超人的な頑張りと、演者スタッフがこぞって指摘するS.S.ラージャマウリ監督のイメージの明確さによって成立している。・もともと親友の二人が主演でこんな映画が作られたら、役者人生のゴールなんじゃないかという気がする。・役者さんの名前をちゃんと認識していなかった。ビームは、N.T.ラーマ...S.S.ラージャマウリ監督『RRRビハインド&ビヨンド』

  • ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第一篇/五・六)

    罪と罰上(角川文庫)ドストエフスキーKADOKAWA2025/4/13《あらすじ》ラスコは本当に自分が人を殺せるのか、自問自答を続ける。精神が不安定になり、草の上で寝る。幼いころの馬を虐待する男たちの記憶が夢として現れる。起きて散策を続けると金貸しのアリョーナの妹、リザヴェータが立ち話している様子を見かける。安料理屋に入ると、大学生と将校が立ち話をしている。話題は、アリョーナの悪評とその彼女に搾取されているリザヴェータのこと。ラスコは家に帰って布切れを取り出し、斧を隠し持つための輪っかを作る。運よく斧を手にいれたラスコは、さっそく外套に斧を忍ばせアリョーナ・イヴァーノブナの住む部屋の前までやってくる。・もう明らかにラスコの情緒がおかしい。・嫌な夢の内容も凄惨だけど、寝るまでの過程も心配になる。藪を分け入っ...ドストエフスキー『罪と罰上(角川文庫)』(上巻・第一篇/五・六)

  • 「2025年4月11日 北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズ」(2/2)

    2025/4/14・すぐに逆転できるような点差ではなくなったところで、席を外して施設内を見て回った。・試合中はお店があんまり混んでいないという利点がある。気になっていた電光石火でお好み焼きをいただく。・最初は北海道日ハムなんだから、道内のお店だけ入れればいいのにと浅はかなことを思っていた。・よく考えたらお客さんの大半は道内の人なので、道内チェーンはエスコンじゃなくても食える。・席を離れても至るところにモニターがあるので、試合展開がわからなくなることはない。・加えて、1階の客席の隙間からグランドが見える。長々とは留まれないけど、アングルが変わって楽しい。・席に戻ると、またちょっと点差が開いている。・今回はポケットラジオを持参した。周波数をHBCにあわせると、球場内でもちゃんと聴こえる。・音声ガイドとしてあり...「2025年4月11日北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズ」(2/2)

  • 「2025年4月11日 北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズ」(1/2)

    2025/4/13・シフト勘違いしていて、前日に明日は仕事が休みだと判明する。滅多にない日曜の休みで慌てる。・エフチケを見たらわりと席はある。チームの調子も悪くなさそうだし、今度こそ勝てるような気がする。・臨時出費で迷う。座席の選択と解除を繰り返すうち、試合後、MOSのライブがあることに気づく。・金管楽器は野球場に映えそう。チケットを購入。・当日。北広島駅から徒歩移動。天気はいいが、風と土ぼこりがひどい。開場後に到着したのですぐ入場する。・受付で万波選手のTシャツをいただく。ライブもあるし、これで元を取ったも同然と上機嫌になる。ちなみにサイズはLのみだそう。・席はスターレベル(3階)の中でもほぼ最後部。グランドまでの距離感は前と大差ないけど、二列後ろが壁。さすがにここまで上にくると、階段が結構怖い。・応援...「2025年4月11日北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズ」(1/2)

  • ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第一篇/三・四)

    罪と罰上(角川文庫)ドストエフスキーKADOKAWA2025/4/10《あらすじ》ラスコが部屋にいると、女中のナスターシャが様子を見に来て、母親からの手紙を渡す。母親からの手紙には、ラスコの妹ドーネチカが家庭教師先で雇い主スヴィドリガイロフからのセクハラと、その妻に疑われ苦しんでいたこと、濡れ衣が晴れたこと、ルージンという実務家と婚約することが書かれていた。ラスコは、ルージンの描写から彼の卑劣さを感じ、破断させる決意をするが、一方で自身の無力さを感じる。往来に出たラスコは、男に乱暴されたと思われる少女を助けたが、巡査にウザがらみして困惑させてしまう。彼は大学時代の旧友ラズーミヒンを訪ねようかと思う。・一昔前の大学生ってこんな生活だったなという感じがする。親の期待を背負って都会に出てきたはいいけど、身になる...ドストエフスキー『罪と罰上(角川文庫)』(上巻・第一篇/三・四)

  • ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第一篇/一・二)

    罪と罰上(角川文庫)ドストエフスキーKADOKAWA2025/4/10《あらすじ》半病人で家賃の滞納を続ける元学生ラスコーリニコフが時計を質に入れる。彼には自身でも半信半疑ながら大きな計画を抱いている。気分を変えたくて初めて酒場に入る。退職管理風の男マルメラードフに出会う。ラスコはマルメの身の上話に付き合う。家から娘が体を売って作った金を持ち出して酒を飲んでいた。ラスコは泥酔したマルメを家に送る。マルメの妻カチェリーナは、激高してマルメの髪をつかんで引きずり回すが、なぜかマルメは嬉しそうだった。・新潮文庫を読み、『罪と罰を読まない』を読み、ちょっと訳が新しい角川文庫版を読み始める。相乗効果でだいぶん中身がわかりやすくなった。・アリョーナ・イヴァーノブナの部屋にあるゼニアオイにも意識を向ける余裕がある。・今...ドストエフスキー『罪と罰上(角川文庫)』(上巻・第一篇/一・二)

  • 岸本 佐知子・三浦 しをん・吉田 篤弘・吉田 浩美「『罪と罰』を読まない」

    『罪と罰』を読まない(文春文庫)岸本佐知子文藝春秋2025/4/9・ドストエフスキーの『罪と罰』を読んでいない四人が、断片的な情報から、おそらくこういう話だろうと想像して語り合う話。・『罪と罰』を読んでから読めばいいのか、読まず読めばいいのか迷う。ちょっと読んでみて、読んでから読んだほうがいいように感じたので先に読んだ。「隣の竹垣に~」みたいな文になってしまった。・世界的な名作なので、読まずとも全く情報がないわけではない。加えて、限定的にテキストを読んでもいいというルールが設けられる。・四人が即興的に話しながらルールを決めていく。高度な知的遊戯なのは間違いない。・それぞれがおぼろげな知識となけなしの情報から予想を立て、自らが勝手に予想した作品の内容に対して、それなりに感情が動かされているのがおもしろい。・...岸本佐知子・三浦しをん・吉田篤弘・吉田浩美「『罪と罰』を読まない」

  • 『野田版 鼠小僧』

    2025/4/6・芝居小屋の近くで棺桶屋を営むドケチの三太が、成り行きで鼠小僧のまねごとをする話。・平成15年に上演された作品。20年以上前。・映画館の客席は半分くらい埋まっていた。結構入っている印象。・本編開始直前にシネマ歌舞伎アプリで解説も聞けることを知らされる。慌てたけど、野田版なら大丈夫だろうと結局利用せず。でもお知らせはもう少し早いタイミングでほしい。・棺桶屋は中村勘九郎(当時)。舞台上はもちろん、客席も含めた会場の空気を一手にコントロールしている。場の支配力がすごい。・話は鼠小僧の劇中劇で始まる。屋根の上の殺陣。・歌舞伎特有の間の取り方がかっこいい。斬られ役が前宙しながら倒れている。派手。・町民たちが勝手な感想を言いながら芝居小屋からぞろぞろ出てくる。ここからの数分で何度か笑う。すでに楽しい。...『野田版鼠小僧』

  • ドストエフスキー『罪と罰』(新潮文庫)

    罪と罰上巻(新潮文庫)フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス新潮社罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/4/6・サンクトペテルブルクに住む青年ラスコーリニコフが質屋の老婆とその妹を殺して、自首するまでの話。・今年のテーマは「活字を読むこと」「とにかく書くこと」なので、古本屋で購入して長く本棚の肥やしになっていたのを引っ張り出す。・少し読んでは中断、内容忘れて最初から読み直しの繰り返しだったので、毎日ページ数を決めて読んでいく。・厚めの新潮文庫で上下巻。長い。登場人物も多く、メモを取りながらでないと完走できなかったと思う。・最後までなぜラスコーリニコフが人を殺してしまったのかがよくわからなかった。・本人も色々理屈こねていたけど、強いて言えば生活に行き詰って、運命(≒偶然)が自分に味方した...ドストエフスキー『罪と罰』(新潮文庫)

  • ドストエフスキー『罪と罰』(450~485p)

    罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/4/2ラスコついに自首する。長かった。やっと決意を固めて警察署に出向いたのに、スヴィドリガイロフの話を聞いて、つい一回階段をおりてしまうところに人間味を感じてしまう。焦らしてくる。ソーニャがいてくれなかったらどうなったんだろう。火薬中尉(あだ名)の「帽子なんてプリンみたいなもの」という珍言が味わい深い。結局、ラスコがなぜこのような凶行に至ったのか、誰にもわからない。本人の分析ですら、一つの解釈に過ぎない。何かしらの精神疾患の類というのは疑いようもないけど。自首が精神の開放をもたらすというのは、なんとなく理解できる。よくわからないラスコの犯行動機よりも、エピローグでのソーニャの行動のほうに興味を引かれた。おそらく信仰の効果だけど、人生に対して謙虚になれ...ドストエフスキー『罪と罰』(450~485p)

  • ポケット企画『わが星』

    2025/4/11・とある家族に生まれた子どもと、星の一生を重ねて描いた話。・ままごとのホームページには「時報で奏でるラップ・ミュージカル」と紹介されている。戯曲も読める。・前説でワイヤレスマイク使用のため、スマホの電源を必ず切るよう言われる。劇場は久しぶりで何度も確認してしまう。・演劇に詳しくない人でも、見れば簡単に「そりゃ月単位で練習期間いるわ」と納得できるぐらい、セリフや動き、演奏との掛け合いが複雑かつタイト。・最初から等間隔の歩き、同時発話、文字単位の掛け合い。ミスがごまかせない。聞いているほうも緊張する。・時報にあわせたセリフ。単なる形式に留まらず、そのまま作品テーマに結びつく仕組み。相似形を成す人間と宇宙の時間進行を組み合わせて同時に見せる。・宇宙の100億年を引き合いにして、最終的に人間の一...ポケット企画『わが星』

  • 「2025年4月4日 北海道日本ハム対オリックス 」(3/3)

    2025/4/4・審判が出てきてアウトの判定。リクエスト実らず。・ため息が万単位の人間から漏れる。そんなプロ野球の試合会場は本当にすごい場所と思う。・このリクエストは判定への疑義だけでなく、投手の集中力を乱す効果もありそう。おもしろい駆け引きだった。・これが最後の見せ場だった。一点差で九回にもランナーは出るものの、下位打線で逆転の雰囲気はなく、最後の打者が打ち取られてゲームセット。・バファローズの先発宮城がヒーローインタビューのお立ち台に上がる。・わざわざ北海道に遠征してきたバファローズ応援団が見守るなか、しっかり受け答えしていた。・思い返すと、球場全体が異様に盛り上がっていた8回の裏、清宮のところから淡々と三つアウトを取っていたのは本当にすごいことだと思う。強い。敵チームなのにファンになりそう。・嫌な流...「2025年4月4日北海道日本ハム対オリックス」(3/3)

  • 「2025年4月4日 北海道日本ハム対オリックス 」(2/3)

    2025/4/4(2/3)・試合直前。正面から見て両サイド二か所の大型ビジョンで先発メンバ―が紹介される。アウェーのバファローズでも相当かっこいいけど、ファイターズの番になると気恥しいくらい盛ってくる。・巨大なスペースになるほどシンプルな光演出が強い。・試合はファイターズ山崎福也選手、バファローズ宮城大弥選手の先発で始まる。・と言っても、全然選手を知らないので、気になる選手がいたらスポナビで過去の成績を調べたり、「パワプロ」のアンド検索で、ステータスを見たりする。・山崎選手はコントロール重視で調子が極端とか、見た目の印象が打率2割4分本塁打40本のレイエスは意外と巧打者とか、だいぶん理解が進む。・その間、プレーから目が離れてしまうので、イヤホンでラジオ中継を並行して聞いたほうが楽しめたと思う。ラジコを試し...「2025年4月4日北海道日本ハム対オリックス」(2/3)

  • 「2025年4月4日 北海道日本ハム対オリックス 」(1/3)

    2025/4/4・来月、日ハム戦を見るために、まあまあ高齢の親が初めてエスコンにやってくる。自分も付き合うので、下見も兼ねて試合観戦してくる。・去年エスコンには行ったけど、エスコン観戦は初めて。試合時の混雑具合を体験したかった。・JRで北広島駅。先月オープンしたトナリエを覗く。日ハムのレプリカユニフォームを着たひとたちがたくさんいる。沼田ビールなるものを飲んでいる。美味しそう。・駅からなら徒歩でも行けるけど、今回はバス移動してみる。早くから誘導の人がしきりに声掛けしている。・エスコン到着が15時くらい。スタジアムに入れない。ナイターの日は10時から入れるが、試合準備のため14:30でいったん外に出なければいけない。次の開場が16時。・ゲート前にものすごい数の人が並んでいて、開場を待っている。トイレに行きた...「2025年4月4日北海道日本ハム対オリックス」(1/3)

  • ドストエフスキー『罪と罰』(410~450p)

    罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/4/1作者の視点は、まさかのスヴィドリガイロフに移る。彼も彼なりに苦しんでいることがわかる。善人が善人で在り続けるのが難しいように、悪人が悪人であり続けるのは難しいと言えるのかどうか。悪人のほうが欲望には近いだろうから、逆は真ならずのほうが多そうだとは思う。それでも、葛藤があって当然だし、ここまでの行動にも表れていたし、味わい深い男だったとは思う。そしてラスコは結局自首する方向に動く。世の中をよくするために殺したが、それを完遂できるほど優秀な自分ではなかった、というのが彼なりの結論らしい。「自分を過大評価していた」で殺される方はたまったものではない。ついでに殺されたリザヴェータは祟っていい。あいさつ回りはすっかり終わって、あとは自首するだけ。次のパー...ドストエフスキー『罪と罰』(410~450p)

  • モリエール『守銭奴』

    守銭奴(岩波文庫赤512-7)モリエール岩波書店2025/4/2ケチな資産家のアルパゴンが、息子の思い人と結婚しようとしたり、貯め込んだ金を隠されたりする話。彼がお金だけに執着しているならわかりやすいけど、自分が気に入った女と結婚しようともしている。欲望の方向性がちょっとブレている。金持ちならどんな女と結婚しても構わなさそうなのに。人間の多面性の表現なのだろうか。言い換えると、アルパゴンの欲望を何一つあきらめない姿勢は強い。娘と父のオウム返し的な掛け合いや、ある「宝物」をめぐるアルパゴンと執事のすれ違い、コメディっぽい掛け合いはあるものの、今のコメディとして見せるのは大変そう。実際、前に視聴した上演作品でも、そのあたりのコミカルなシーンも笑えるシーンとしては見せてはいなかったと思う。戯曲では、最後あっさり...モリエール『守銭奴』

  • SPAC『守銭奴 あるいは嘘の学校』(2022年)

    2025/3/31ケチな資産家の老人アルパゴンが息子の恋人と結婚しようとして、周囲を振り回す話。落語の小話みたいな内容だけど、2時間近く使ってじっくり見せる。戯曲の内容はほぼ忘れているけど、だいぶん現代向けに調整されているのはわかる。老人の息子と娘がチャラ男とギャルの組み合わせ。資産家の家族でも彼が金を使わせないので、その辺から拾ってきたような貧乏くさい布切れを身にまとっている。そんな雑多な組み合わせでも舞台上の色味をしっかりまとめている。そして、話の全ては、終盤の金以外すべてを失ったかのように見える彼の姿に集約されている。いい構図。実績のある演者さんが集まっていると思うけど、特にアルパゴンの娘が印象に残った。わりとごちゃごちゃしがちな舞台上で、自然と目が行く。姿勢なのか表情なのか動きのキレなのかな。古典...SPAC『守銭奴あるいは嘘の学校』(2022年)

  • ドストエフスキー『罪と罰(下)』(370~410p)

    罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/3/31ここのパートは、ほぼスヴィドリガイロフとドーチャの対決。「さあ、私たちもう角を曲がりましたわ」(下379p)何も見ずに「スヴィドリガイロフ」と書けるようになった。またすぐ忘れそうだけど。まさかここまでの重要人物になろうとは。金持ちで口が達者な彼は、ドーチャを籠絡しようとする。というか、ほぼ脅迫。彼のなかの一線はあるようだが、そんなことは彼女に関係ない。ここでようやく罪と罰のタイトルの意味みたいなことを考える。誰もが悪いと考える人殺しを行ったラスコと、法的には何にも悪いことはしていない(ルールを熟知しているだけとも言える)スヴィドリガイロフの対立。小説としてはラスコのほうに感情移入させるバランスで書かれている。実際のところは、ラスコ自身の悪行が...ドストエフスキー『罪と罰(下)』(370~410p)

  • ギンツ・ジルバロディス監督『FLOW』

    2025/4/1・陸地が水に沈みゆく世界で、生物たちが生き延びようとする様子を、一匹の黒猫を中心に描いた話。・水の表現にかなり力が入っているので、洪水に嫌な記憶のある人は気をつけたほうがいいかも。・(たぶん)鯨類も出てくるし、あれは海水でいいんだろうか。透明度の高さがちょっと違和感。・人間は一切出てこないのに、生活の痕跡は濃い。・たくさん動物が出てくる。喋らない。行動と環境の変化だけで進行する。・それがどれくらいの難易度になるかは、目的によって変わる。誰もが楽しめる長篇娯楽映画ならほぼ不可能。本作も基本アート映画として見る感じ。・ラジオ番組のアトロク2で言及されていた「神話的」というのは同感。・黒猫は、人が残した空き家を住処にしていたが、その家も沈み、たまたま流れてきた小舟に乗って漂流する。・人類が一切出...ギンツ・ジルバロディス監督『FLOW』

  • ドストエフスキー『罪と罰(下)』(330~370p)

    罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/3/30ポリフィーリイとラスコの会話が終わる。終始、ポリフィーリイのペースだった。逮捕しないのも温情ではなく、確実性を求めてのこと。犯罪者の心理を深く理解したような物言いに説得力を感じざるを得ない。そして、解放されたラスコは、よりによってスヴィドリガイロフに会いに行く。そして、スヴィドリガイロフから、女の落とし方とその実践を聞く。彼にとっての武勇伝らしいが、正直、気持ち悪い。ラスコの妹ドーチャの思考の流れまで見透かしているかのような物言い。経験値に基づく何かはあるんだろうけど、彼自身が見抜いたと思っているものと、現実はだいぶん乖離してそう。本作の登場人物は、それぞれ程度の差こそあれ、現実とは別のレイヤーでその人自身の仮想現実を持っている感じがする。身...ドストエフスキー『罪と罰(下)』(330~370p)

  • ドストエフスキー『罪と罰(下)』(296~330p)

    罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/3/28ラズミーヒンとの決別に、ポルフィーリイとの二回目の対話。喜劇として書くなら、紆余曲折のすえ、やっと自白しても、周りがどうせ嘘だろうと妙に出来のよい解釈をして無罪になるということもありうる。あいつは実は秘密結社に所属していたんだとか、文脈によっては勘違いコメディになりそう。分離派信徒(ラスコーリニック)320というプロテスタントの一派があるらしい。そのまま、ラスコの名前になっているが、意図的なものなんだろうか。もう固有名詞の長さと数が嫌がらせかというくらいなので色々疑心暗鬼になっている。ポルフィーリイの詰め方が巧み。安心させておいてズドンと核心を突く。名探偵の定番ムーブでもあるけど、これでもかというくらいシロを強調しておいて、言葉を紡いでいくう...ドストエフスキー『罪と罰(下)』(296~330p)

  • ドストエフスキー『罪と罰(下)』(262~296p)

    罪と罰(下)(新潮文庫)ドストエフスキー新潮社2025/3/27マルメの妻カテリーナも死ぬ。家を追い出され、子供たちを連れまわし、往来で大道芸のまねごとをする。レベジャーニコフに発狂したと言われるほどの奇行を見せつけ、肺病が一気に進行してしまった。壮絶。「これ、発狂なのかな」とも思ってしまう。彼女の中ではそれなりの道理があるし。自分の難儀な性格と、不幸な境遇が混ざり合って、結果あんな感じになってしまった。どんなかたち形であれ、母親が死ぬというのは読んでいてつらい気持ちになる。本作はみじめに死んでいく人が多い。セクハラおやじこと、スヴィドリガイロフが急に出てくる。よりによって、こいつが真相に気づく。まさか彼が本作のキーマンになっていくのか。今のところ、カテリーナの子供たちを大金を添えて孤児院に送ったり、本当...ドストエフスキー『罪と罰(下)』(262~296p)

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