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2014/10/06

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  • 神戸常盤女子高校『653-0824』

    2024年上演5神戸常盤女子『653-0824』2024/7/26放課後の教室、校内ファッションショーに向け、生徒たちがウォーキングの居残り特訓しているうちに、一人が外国人技能実習生と付き合っていることがわかって言い争いになる話。服飾系の話が昨年の春フェスから三作品目。流行っているのか、前年の鶴岡中央『明日は救世主』の影響があるのかないのか。ちゃんと演劇的に演出されたランウェイを見たいと思っていたのでよかった。最後のほうに出てくる先生もかっこよかった。高校生がああいう現場たたき上げ感のある先生を演じるのは大変だと思う。異性装やトランスジェンダーの話にはならず、本作ではストレートな人種差別が題材。差別意識と嫉妬がミックスしている友達。迷惑な友達には違いないが、100%悪意とも言えず、単なる悪役を作らないよう...神戸常盤女子高校『653-0824』

  • 茨城県立下妻第一高等学校『TABOO』

    2024年上演3茨城県立下妻第一2024/7/25高校の演劇部が、過労起因で療養している顧問の先生を題材にした作品を作って、葛藤しながら稽古を進めていく話。あえて前説から始めるドキュメンタリー調の語り口が新鮮。現実にもそれなりに似たような状況がありそうで、ちゃんと「どこまで本当なんだろう」と思える程度に臨場感がある。忌憚のない言葉選びも強く印象に残る。高校生に「教師は忙しすぎる」という内容の作品をやらせる構図はスリリングではある。ただ、作中では学校という業界全体がダメなのか、この職場限定でダメなのかがよくわからない。極端と思われるやりとりもあるので、たぶん後者だ思う。そうであってほしい。真に受けるのもそれはそれで教師に対して失礼な感じもするので、そこまで普遍的な話として捉えるべきではないのかもしれない。当...茨城県立下妻第一高等学校『TABOO』

  • intro『ハワイの地平線、テキサスの水平線』

    2024/7/27・109歳で大往生を迎えたスエ子のお葬式で、誰が喪主をつとめるか、孫の里子を中心に関係者間でモメる話。・豊平川の花火大会と重なったため、劇場外はものすごい人の数。早めに移動して開場時間ちょうどに到着。・花火大会の高揚感にあてられたのか、久々のintroだからか、初日だったからなのか、始まる前から客席の雰囲気がかなり温まっている印象。・前説の拍手から期待感が伝わってくる。・タイトルロールかわいい。こういう一工夫が楽しい。・自分自身、お葬式の運営に深く関わったことがないので、一般的な知識がないままに見始める。・個人的に「喪主をやりたい」という感覚自体が共感できず、立ち位置的には序盤の里子に近かった。・それでも、次々と頼りになるんだかならないんだかわからないライバルが現れるにつれ、里子に「喪主...intro『ハワイの地平線、テキサスの水平線』

  • 北海道余市紅志高校『被服室の変』

    北海道余市紅志高校『被服室の変』2024/7/25学校祭準備中、課題作成に取り組む男子生徒と、脚本を書きたい演劇部の女子生徒が、たまたま同じ部屋を割り当てられて、世間話を始める話。知り合いの男女ではあるが、恋人ではないし、恋人になりそうもない、友達ですらない、お互いに対してそこまで関心の無い者同士の気の抜けた世間話が楽しい。女子のほうの、プロの俳優だったら逆にできないような、独特のイントネーションもだんだんクセになってくる。舞台上で実際にカタカタとミシンを操作している様子が斬新。男子が延々と服飾の課題をやっていることで、どういう方向の話かはわかる。無意識の差別表現や、おそろしくへたくそな寸劇(でもシュールでちょっと笑った)で不和がウヤムヤになっていく様子に不快感がなく、シンプルでスマートにまとめられていた...北海道余市紅志高校『被服室の変』

  • 埼玉県立芸術総合高等学校『Midnight Girlfriend』

    2023上演④埼玉県立芸術総合高等学校「MidnightGirlfriend」2024/7/24中世の貴族風の男女が、幾多のすれ違い、障害を乗り越え、恋を成就させる話。例によって録音環境の影響か聞き取れないセリフ多く、細かいことはわからない。いきなりロミジュリ風のバルコニーが出てきてびっくりする。象徴的な場所、ドア、廊下、高級そうに見えるソファと椅子。デザインだけではなく、演劇としての機能性も高い舞台美術。加えて他校と一線を画する衣装の作りこみ。だてに校名に「芸術総合」をうたっていない。演技はだいぶん様式的で、型にはまった演技は好き嫌いのわかれるところだけど、演技の質だけでもしっかり作品の世界観が構築できているのは大きい。演者からも様式をつかいこなしてやろうという意思を感じるし、良い意味で個性の範囲だと思...埼玉県立芸術総合高等学校『MidnightGirlfriend』

  • 石川県立金沢商業『子どものままでいて』

    2024年上演1石川県立金沢商業2024/7/24演劇部の照明担当と脚本担当が、父親の介護で部活に来なくなった佐藤さんと語らい、そのエピソードを作品に反映させようとする話。最初の場面は、(たぶん)テクリハの作業中、調光卓の前。照明担当が、様子を見に来た佐藤さんと話をしている。演劇部が出てくる作品はたくさんあるが、照明担当を中心に据えるのは渋い。演者とは違うスタッフ目線での会話が生々しい。こういう会話、全国の調整室的な場所で行われている。会話のテンポも配慮されていて聞き取りやすい。中・後半は父親の介護とヤングケアラーの話。アスベスト被害という言葉は久しぶりに聞いたような気がする。石綿健康被害救済法の成立が2006年。思ったより最近だった。法律ができたから話題にのぼらなくなったとも言えるけど、恥ずかしながら、...石川県立金沢商業『子どものままでいて』

  • 山形県立鶴岡中央高等学校『明日は救世主』

    2023上演③山形県立鶴岡中央高等学校「明日は救世主」2024/7/23ヒーロー的なものにあこがれる男子高校生が、文化祭発表用に男子用ドレスを着せられてランウェイに臨むまでの話。だと思う。ジェンダー観、いじめ、ウクライナ情勢、ちょっと節操無い感じもするけど、色んな問題に目を向けている。ウクライナ情勢で声を上げるのはアリだと思うけど、本作では、自分の足元の見えていない理想主義者として描かれている。個人のリソースには限りがあるので、個々で興味のあることに声をあげるのは別にいいと思う。共感が得られるかは次の話。いじめられていた子は、あそこまで言えたならホントにあと一歩だったのに勿体ない。衣裳をすごく頑張っている。見せ場なので、もうちょっとしっかりランウェイ見たかった。演技の思い切りの良さはわかるし、テンション芸...山形県立鶴岡中央高等学校『明日は救世主』

  • エリザベス・バンクス監督『コカイン・ベア』(2023年)

    2024/7/19・密売人の事故でバラまかれたコカインで、アメリカクロクマがラリってしまい、様々な事情で森に入ってきた人たちを次々と襲う話。・こういうジャンルの90分ちょっとの作品にしては、登場人物が多い。・滝の絵を描きに来た子供たち、その子供たちを探す母親、コカインを回収しようとするマフィアたち、ただのチンピラ、森林レンジャー、刑事、医者。・いかにもB級っぽい話なのに、それぞれがそれなりのエピソードを抱えていて、群像劇の雰囲気がある。・普通、死ぬ役割の人は死んでも悲しくならないようにステレオタイプの人物設定にする。・死に方は、コミカルだったり、ゴアだったり、うっかりだったり、多岐に富む。もはやクマに襲われて酷い目に遭う大喜利大会みたいになっている。・早々に人が死ぬし、そのあともどんどん死んでいく。・事情...エリザベス・バンクス監督『コカイン・ベア』(2023年)

  • 香川県立高松桜井高等学校『Gifted』

    2023上演①香川県立高松桜井高等学校「Gifted」2024/7/19先天的に優秀な生徒が、安易なネット利用で大失敗している同級生たちを見て、友だちについて考えてしまう話。だと思う。滑舌なのか会場なのか録音環境なのか、だいぶん会話が聞き取りにくい。加えて専門用語が多く、動きが少ないため、あまり話についていけなかった。とりあえず、登場人物が全員ケンカごしで会話している。むかしむかし、寝室で毎晩両親が延々喧嘩していて眠れなかった幼児期の気持ちを思い出した。彼女を引き立たせるためなのか、彼女以外の登場人物が全員一般的な高校生よりもかなり頭が悪そうに描かれている。学校の先生も相当ひどい。セキュリティ上、生徒にパソコン渡したら絶対ダメだと思うんだけど、意外とそういうことやっている学校あるのかな。ギフテッドってもう...香川県立高松桜井高等学校『Gifted』

  • 精華高等学校『鵲の橋で二度と会わない』

    精華高等学校『鵲の橋で二度と会わない』2024/7/14夜の廃屋で関係性の定まらない高校生の男女二人などが語らう話。夜の廃屋という組み合わせが持つ雰囲気に、場所、話題、二人の声質、うまく調和していて、名前の話、恋愛の話、かつての友人の話、対立要素がほとんどない会話なのに、しっかり緊張感が続く。強いて言えば、一時間近くにおよぶ会話の積み重ねの果てに二人の淡い関係性がどこに行きつくのかという部分だけど、少なくとも見ている間は大きい要素ではない。抑制のきいた掛け合いは玄人好み。袖を使った唯一のギャグはおもしろかったけど、この雰囲気でよくこのギャグだけ残したなというくらいミスマッチではある。装置の建て込みもしっかり雰囲気を出している。全体として、夜と廃屋の掴みどころのないソワソワワクワクする感じをしっかり抽出し、...精華高等学校『鵲の橋で二度と会わない』

  • 福島県立あさか開成高等学校 『いとしのレイラ』

    「2022上演8」福島県立あさか開成高等学校『いとしのレイラ』2024/7/14援助交際グループに入っている女子高校生レイラが、同じ学校の男子に、お金を払うから友達になってほしいと頼まれる話。コロナ禍の影響で大阪大会では映像参加。「援助交際」という言葉を久しぶりに聞いた。露悪的な女子グループ描写は「女子同士はギスギスするもの」とか「女の敵は女」という古めのテンプレ表現に見えるので、どういう風に受け止めればいいのかよくわからない。ヤンキー漫画を見るような感覚で見ればいいんだろうか。高校演劇の往年の名作とされる『チェンジ・ザ・ワールド』のオマージュ的な作品らしい。※登場人物の行動や、エピソードのつなぎかたにちょいちょい違和感がある。同世代の高校生が見たら、ちゃんと受け止められるものなのかな。盗んだお金を受け取...福島県立あさか開成高等学校『いとしのレイラ』

  • 作新学院高等学校『Passion』

    作新学院高等学校『Passion』2024/7/14男女2グループが一緒に修学旅行の計画を立てているうちに、女性が直面する社会的な負荷があらわになっていく話。序盤の会話。ありがちな言葉選びが少なく、内容はどうでもいいのに聞き続けられる。世の中の男性から女子高校生がどう見えているのか、直接的に語られている。短い時間でエピソードを詰め込み過ぎな感じもするけど、個人ではなくて、社会を描こうとすると必要なのかもしれない。だいぶん物事をわかっていなさそうな彼は、姉の存在がなかったら、一生こういう問題に気づくことはなかっただろうし、実際そういう人は多いんだと思う。なので、設定上の都合の良さは感じるものの、「いつかわかりあえる」という希望を語るのも、あるべき立ち位置ではある。高校演劇だと展開上の都合で使われがちな恋愛の...作新学院高等学校『Passion』

  • 星稜高等学校『神様の放送室』

    「2022上演6」星稜高等学校『神様の放送室』2024/7/1放送法の理想を掲げて一人校内放送を続ける放送部員のもとに、有能で訳ありの生徒が入部する話。社会問題を学校生活に置き換える手法で、本作品は放送法の話。コンセプトがはっきりしていて見やすい。加えて、抽象表現も取り入れ、演劇として、うまく題材を表現しようとする意思を感じる。高校生活のフィルターをひとつ挟むだけで、政治と放送の関係を直接的に風刺している。普遍性のあるテーマなので、時代を問わず長く上演される可能性がある戯曲。本作は友情を着地として気持ちよく終わるんだけど、本当に現実に対して誠実に作ろうと思ったら、映画の『新聞記者』みたいな薄気味悪いラストにしかなりえないのが悲しい。現実に負けっぱなしの大人には作れない作品とも言える。客席から頻繁に手拍子が...星稜高等学校『神様の放送室』

  • OrgofA『父と暮せば』

    2024/7/6・終戦後の広島、原爆で親しい人たちを失った美津江が、自分だけ生き残ってしまった罪悪感と、芽生えてしまった恋心との板挟みに苦しむ話。二人芝居。・自分が観た回は飛世早哉香さんと松井真人さん。・劇団あおきりみかんの松井さんはたぶん初めて。・終始、早口かつ言葉が全部クリアに頭に入ってくる。・父親の竹造は存在自体がイレギュラーな役で、時には怒り、時には囃す、常に場を動かす立場。・緩急も声色も自由自在で役の高い要求に応えていた。・竹造は幽霊なのか娘の想像なのかどちらだっけと思いながら見ていたら、セリフ的に想像のほうだった。・幽霊は人の死を矮小化する側面もあるので、こういう題材にふさわしくないのはわかる。・美津江の頭の中に竹造の人格が生成されて、彼女自身の思考を通さずに勝手に話し出す感じなのかな。・美津...OrgofA『父と暮せば』

  • 宇根 駿人、田島 佑規『クリエイター六法 受注から制作、納品までに潜むトラブル対策55』

    クリエイター六法受注から制作、納品までに潜むトラブル対策55宇根駿人翔泳社2024/7/5・クリエイターが直面する様々なトラブルの事例と、その対応策、予防策を紹介していく本。・関連する本はいくつもあるけど、特に口コミ評価が高かった。・電子版。巻末の参考資料リンクが便利。・法律系の話なのでもう少しとっつきにくいのかなと心配していたけど、簡単に通読できた。・著者は法律に詳しくない人に説明する機会が本当にたくさんあったんだろうなとわかる。読みやすい。・たしかにトラブルの話が多いけど、著作権の知識がないために、創作の幅を自ら必要以上に狭めてしまうことのないようにしてほしいということも書かれている。・実際、どこまでがオリジナルなのか、引用なのか、やっていいことと悪いことの線引きができていないと、必要以上に安全策をと...宇根駿人、田島佑規『クリエイター六法受注から制作、納品までに潜むトラブル対策55』

  • 毎日新聞校閲センター「校閲力講座・入門編」

    毎日ことばPlus2024/6/27・毎日新聞の校閲部による校閲講座。・単元ごとに20回。全部合計しても2時間なので1回当たりの時間は短め。各回に簡単なテキストや例題もある。・一気に見ることもできる長さだけど、簡単な例文もあるし、しっかり向き合うと時間がかかる。・集中力も使うので何回かに分けてじっくり視聴する。・ふだんそんなに表に出ることのないであろう担当の方が一生懸命話してくれる。・どの人も見た感じ個性的で似顔絵を描きたくなる。・要注意の同音異義語の具体例、知識として入れておくと役に立ちそう。・「対抗/対向」「人手/人出」「人口/人工」。意味もそんなにズレていないので、文脈次第で紛れてしまいがち。・萩と荻も、覚えるのをあきらめるくらい混同する。・両方植物だけど、荻上チキや荻野目洋子のおかげで荻のほうがや...毎日新聞校閲センター「校閲力講座・入門編」

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