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  • お盆満喫・うらめしや/2023幽霊画展(全生庵)

    〇全生庵『谷中圓朝まつり幽霊画展』(2023年8月1日~8月31日)谷中の全生庵で、毎年8月に開催される幽霊画展に行ってきた。以前、一度来たことがあることは記憶に残っていたが、いま調べたら2016年の夏だった。そのときも暑かったのだろうが、今年の暑さは格別で、千駄木の駅から5分歩く間に身体の水分が干上がりそうだった。本堂の石段の裏から入って、2階に上がる。展示室は、旧式の冷房がガンガンに効いていて涼しかった。個性的な幽霊画が多数並ぶが、伊藤晴雨の『怪談乳房榎』は、鬼気迫る、身の毛もよだつ恐ろしさ。滝壺の中で、髪を振り乱し、赤子を抱いてあらわれた幽霊。これ、男性なのだな。調べたら、妻を寝散られ、子どもを殺されかけた菱川重信という絵師だという。こわいこわい。女性にも、こういう凄まじい幽霊があったかもしれないが...お盆満喫・うらめしや/2023幽霊画展(全生庵)

  • お盆満喫・冥府の使者に会いに/あの世の探検(静嘉堂文庫美術館)

    〇静嘉堂文庫美術館『あの世の探検-地獄の十王勢ぞろい-』(2023年8月11日〜9月24日)静嘉堂文庫美術館所蔵『十王図・二使者図』(中国・元~明時代)は『地蔵菩薩十王図』(高麗時代)と一具で伝来してきた名品。本展では、1999年の『仏教の美術』展で初公開して以来、揃って展観する機会のなかった『十王図・二使者図』及び『地蔵菩薩十王図』全13幅を一堂に展観する。『十王図・二使者図』は、見たことなかったかなあ…と思って探したら、2016年の『よみがえる仏の美』展では『十王図・使者図』の題名で2件だけ展示されていたようだ。13幅並ぶと壮観!しかも撮影可能なので、ばしばし写真を撮ってきた。あわせて図録も購入。コラム「十王図・二使者図(静嘉堂本)について」が詳しくて勉強になる。十王信仰は、中国南北朝の道教的な要素の...お盆満喫・冥府の使者に会いに/あの世の探検(静嘉堂文庫美術館)

  • 門前仲町グルメ散歩:甘いもの、辛いもの

    気がつけば、8月も最終週。甘味屋さんでかき氷が食べられるのも、あとわずか。これは久しぶりに入った「いり江」の氷いちご。ふわふわの氷に練乳がかかっていて、優しい甘さ。人気店で、いつも人が並んでいるので敬遠していたが、時間を選べば入れるみたい。これはいつもの「伊勢屋」でちょっと贅沢して、氷宇治金時(白玉、ソフトクリーム添え)。いろいろ味に変化があって楽しい。おまけ。門前仲町は呑みも楽しい。門前仲町グルメ散歩:甘いもの、辛いもの

  • 三たび、洋風画/狩野派以外学習帳(板橋区立美術館)

    〇板橋区立美術館『館蔵品展狩野派以外学習帳江戸にきらめいた民間の絵師たち』(2023年8月26日~10月1日)今日から始まった展覧会をさっそく見てきた。というのも都営地下鉄の「夏のワンデーパス」(500円)を利用できるのが今週末までだったので。東京東部の我が家から出かけると往復で300円くらい得になるのだ。本展のポスター、「狩野派以外」の「以外」が強調のマルで囲まれている。同館では、江戸絵画の正統を成した江戸狩野派に注目した館蔵品展「狩野派学習帳」を2020年に開催したが、本展はその第二弾として、民間の絵師の作品を中心に紹介するものだという。そう聞いて展示室に入ったら、冒頭が狩野探幽の『富士山図』であれっと思った。狩野尚信の『富士見西行・大原御幸図屏風』もあり(なるほど西行と後白河を対にするのか)、狩野雅...三たび、洋風画/狩野派以外学習帳(板橋区立美術館)

  • ブロマンス「怪奇」ミステリー/中華ドラマ『君子盟』

    〇『君子盟』全29集(騰訊影業、2023)若手イケメン俳優によるブロマンス・ミステリーと聞いて、あまり私の好みではないかな?と思ったのだが、ホラー風味もありつつ、骨格は善因善果・悪因悪果のスカッとした物語で、けっこう楽しめた。舞台は架空の王朝・大雍だが、雰囲気は唐に近い。皇帝はすでに成人しているが、政治の実権は太后が握っており、実子である皇帝との仲はあまり睦まじくないと噂されていた。さて礼部侍郎の蘭珏は、病弱で上品な貴公子。20年前、蘭珏の父親は敵に内通した罪で捕えられ、処刑された。蘭珏は苦労を重ねて現在の地位を得たが、いまでも父親の潔白を信じていた。もうひとりの主人公・貧乏書生の張屏は孤児で、いまは弟分の陳筹と拉麺の屋台を引いて生計を立てている。架空の名探偵が活躍する犯罪読みものが大好きで、科挙に合格し...ブロマンス「怪奇」ミステリー/中華ドラマ『君子盟』

  • 社会都市から企業都市へ/東京史(源川真希)

    〇源川真希『東京史:七つのテーマで巨大都市を読み解く』(ちくま新書)筑摩書房2023.5著者は休日には東京の都心や隅田川の東側の地域を歩くことが多いという。冒頭に隅田川テラスから見た永代橋の写真が掲載されていたのに親近感を覚えて、本書を読むことにした。本書は「東京を通して浮かび上がってくる近現代の歴史」を七つのテーマに分けて論じている。七つのテーマは「破壊と復興(震災・空襲)」「帝都・首都圏」「民衆(スラム・貧困・労働環境)」「自治と政治」「工業化と脱工業化」「繁華街・娯楽・イベント」「高いところと低いところ」。東京は「権力」と「富」が集中する輝かしい巨大都市である一方、次々に問題が沸き起こり、責任ある人々は、対応に苦心してきた。そのダイナミックな展開こそが東京150年の歴史の魅力だと思うが、以下では、私...社会都市から企業都市へ/東京史(源川真希)

  • 余呉町国安の十一面観音とギャラリートーク(東京長浜観音堂)

    〇東京長浜観音堂『十一面観音菩薩立像(余呉町国安・国安自治会蔵)』(2023年8月1日~8月31日)お盆休みに観音さまに会いに出かけた。令和5年度第2回の展示は余呉町国安の十一面観音だという。私は余呉町(琵琶湖の北側)へは行ったことがないので、見たことがないかもしれないと思いながら見に行った。ちょっと下ぶくれのお顔だが、鼻筋が通って端正な観音さまだった。左手に錫杖をお持ちになっていた。室町時代の作と推定されている。8月19日(土)14:00から、高月観音の里歴史民俗資料館学芸員の佐々木悦也さんによるギャラリートークがあると知ったので、今週も出かけた。「先着20名様はご着席いただけます」というご案内だったので、30分前には着くように行ったが、すでに展示室内に何人かのお客さんが待っていた。会場は別室で、少し椅...余呉町国安の十一面観音とギャラリートーク(東京長浜観音堂)

  • 歴史の学び方/検証ナチスは「良いこと」もしたのか?(小野寺拓也、田野大輔)

    〇小野寺拓也、田野大輔『検証ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレットNo.1080)岩波書店2023.7話題の1冊をようやく入手して読んでみた。なぜ人々は「ナチスは良いこともした」と語りたくなるのか。1つには「物事にはつねに良い面と悪い面があるのだから、探せばよい面もあったのではないか」という、比較的真っ当な疑問がある。もう1つ、実は少なくない人々が「ナチスは良いこともした」と主張することによって、現代社会における「政治的正しさ(ポリコレ)」をひっくり返したいという欲望に突き動かされているという。これは分かる。実は私も高校生の頃、「ナチスは良いこともした」に近いことを主張してみたくて、『第三帝国の興亡』全5巻にチャレンジしたのだが、ぜんぜん歯が立たなくて、第1巻も読み終えられずに挫折したことが...歴史の学び方/検証ナチスは「良いこと」もしたのか?(小野寺拓也、田野大輔)

  • 独断専行の理想と現実/関東軍(及川琢英)

    〇及川琢英『関東軍:満州支配への独走と崩壊』(中公新書)中央公論新社2023.5関東軍は日本陸軍の出先機関の一つで、関東州と満鉄を保護するための兵力であったが、多くの謀略に関与した。「まえがき」の「自分たちだけで勝手に判断して行動するような組織や人物を批判する際、よく関東軍に譬えられ、独走は関東軍の代名詞にもなっている」という説明に笑ってしまった。私はさすがにこの比喩を使ったことはないが、古いドラマや小説のセリフでは聞いたことがある。本書は時代順に、関東軍誕生から崩壊までの軌跡をたどる。まず前史として、「関東」とは山海関以東の地、すなわち満州を意味すること、日本は日露戦争によって満蒙権益を得たことが語られる。この権益を管理・保護するためにどのような組織を置くか、組織の長は武官か文官か、さまざまな争いがあっ...独断専行の理想と現実/関東軍(及川琢英)

  • 姿を伝える/科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡(科博)

    〇国立科学博物館企画展『科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡』(2023年4月25日~8月16日)2023年が、日本で初めて哺乳類を研究する学術団体(日本哺乳動物学会→日本哺乳類学会)ができて100周年の年であり、日本の哺乳類が世界に紹介されるきっかけとなったシーボルト来日の200周年の年であることを記念して、国立科学博物館の哺乳類標本と関連する資料を用いて、我が国の哺乳類研究の歩みを紹介する。4月から始まっていた展覧会だが、お盆休みにようやく見てきた。分かりやすくておもしろかった。キーパーソンは似顔絵パネルで登場。日本の哺乳類をヨーロッパに紹介したシーボルト、Mammaliaを哺乳類と訳した宇田川榕庵に続いては、やっぱりこの人、田中芳男。動物学者の高島春雄は「世界三大珍獣」の提唱者。ジャイアント...姿を伝える/科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡(科博)

  • 深川八幡祭り2023

    富岡八幡宮の例大祭「深川八幡祭り」、昨日8月13日は53基の神輿が繰り出す「各町神輿連合渡御」が行われた。本来、本祭りは3年に一度なのだが、新型コロナの影響で、6年ぶりの本祭りとなった。私は2017年の春に門前仲町に引っ越してきて、その年がちょうど本祭りだった。転勤の多い仕事をしていたので、3年後もまたこのお祭りが見られるといいなあと思っていたら、6年後にめぐり合うことになって感慨深い。昨日は早起きしようと思っていたのだが、目が覚めたのは7時過ぎだった。長い1日になると思って、しっかり朝食を食べていたら、花火の打ち上がる音がした。あとで調べたら、神輿の出発にあたり、富岡八幡宮の前で「砂蹴り」という安全祈願の行事があるそうだ。「花火の合図と同時に砂山を蹴り崩す」というから、その花火だったのではないかと思う。...深川八幡祭り2023

  • 恐れ知らずのロードムービー/中華ドラマ『歓顔』

    〇『歓顔』全18集(企鵝影視、新自序影視制作)出演者に好きな俳優さんが多かったので、軽い気持ちで見たら面白かった。物語は、1930年の広東省の汕尾から始まる。青年・徐天の父親は南洋で事業に成功し、中国共産党を支援していた。徐天は父親の言いつけで、金塊(延べ棒)を指定された共産党員に届け、親の定めた婚約者に会って結婚するため、上海に向かおうとしていた。上海まで徐天を護衛することになったのは老孫。しかし汽車の中で盗賊団に襲われ、金塊は三本に割れ、徐天は婚約者の写真と手紙の入った財布を奪われる。福建省(閩西)の田舎町の質屋で財布は取り返したものの、逆に金塊を強奪されてしまう。老孫は旧知の王鵬挙を訪ね、王鵬挙は、馬天放・胡蛮の二人を誘って夜半に質屋を襲撃する。しかし金塊は、心変わりした胡蛮に持ち去られてしまう。老...恐れ知らずのロードムービー/中華ドラマ『歓顔』

  • 昭和の子ども時代/いとしのレトロ玩具(弥生美術館)

    〇弥生美術館『いとしのレトロ玩具-もう逢えないと思ってた、がここにある-』(2023年7月1日~9月24日)本展は、20世紀日本の玩具界に訪れた大きな二つの変革(時代の精神・価値観といった文化的変革、テクノロジーの発達による変革)を軸に、遊び心と夢にあふれたレトロ玩具を紹介し、玩具史に今も燦然と輝く100年間のムーブメントを追う。かなり幅広い時代を扱っているので、世代によって「なつかしい」と感じる対象は異なると思うが、私の場合、まず、なつかしい記憶がよみがえったのはこれ。1960~70年代に販売されていた「〇〇やさん」シリーズ。正確には、増田屋(マスダヤ)の「社会科玩具シリーズ」というらしい。現実にある、あるいはありそうな、おしゃれなパッケージを再現した、ミニサイズの缶詰やジュースの瓶、砂糖やバターの箱な...昭和の子ども時代/いとしのレトロ玩具(弥生美術館)

  • 2023年6-7月展覧会拾遺(その2)

    ■静嘉堂文庫美術館『サムライのおしゃれ-印籠・刀装具・風俗画-』(2023年6月17日〜7月30日)武家文化の日常生活の中で育まれたサムライの装身具である刀装具、印籠根付と併せて、おしゃれな人々を描いた近世初期風俗画なども展示する。『四条河原遊楽図屏風』と『鞨鼓催花・紅葉賀図密陀絵屏風』を見ることができて嬉しかったが、実は本筋以上に興味があったのは、静嘉堂で発見された「後藤象二郎が1868年に英国ビクトリア女王から拝領したサーベル」の初公開だった。1868年3月23日(慶応4年2月30日:旧暦)、駐日英国公使パークスは、京都御所に赴く途中で攘夷派の志士の襲撃を受けたが、護衛の後藤象二郎らに守られた(詳細は、外務省の「外交史料Q&A幕末期」が参考になる。→こんなページがあるんだな!)。その後、英国ビクトリア...2023年6-7月展覧会拾遺(その2)

  • 2023年6-7月展覧会拾遺

    気がついたら、たくさん描き落としていたので、覚えているものだけでも。■東京ステーションギャラリー『大阪の日本画』(2023年4月15日~6月11日)3月に大阪で見た展覧会だが、また見てきた。再会した作品もあり、初めて見る作品もあった。冒頭には北野恒富が後期だけで9作品来ていて圧倒的だった。悪魔的で妖艶な女性もあり、清純な乙女もあり。四天王寺の聖霊会や浪速天神祭など、大阪の風俗を描いた菅楯彦、生田花朝の作品も、東京で眺めると、エキゾチックな旅情を掻き立てられる。■鎌倉国宝館特別展『仏画入門-はじめまして!仏教絵画鑑賞-』(2023年5月13日~7月2日)おなじみの作品ばかりだろうと思って行ったら、そうでもなかった。「密教系」「禅宗系」「浄土教」などのカテゴリーに分け、絵画は約30件を展示。建長寺の絹本著色『...2023年6-7月展覧会拾遺

  • 夏のお楽しみ/怪談物のつくりかた(伝統芸能情報館)

    〇伝統芸能情報館企画展『怪談物のつくりかた-役者の芸と仕掛けの世界-』(2023年4月22日~8月20日)観客席からは知りえない怪談物のつくりかたの一端を、多様な資料を用いて紹介する。国立劇場の裏にある同館で、4月からこんな展示が行われていたとは知らなかった。ちょうど『長谷寺の声明』を聴きに行く機会があったので、開演前に覗いてきた。いきなり冒頭で出迎えてくれるのは、天竺徳兵衛ものの歌舞伎に登場する蝦蟇の縫いぐるみ。むかしから錦絵や読本の挿絵で気になっていた作品で、現代の公演記録写真を見ても楽しそう。これは一度、舞台を見ておくべきかな…。文楽『玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)』に登場する妖狐ちゃん。ふかふかした九尾のシッポが重たそうである。勘十郎さんが遣っている写真が添えられていた。玉藻前のかしら。...夏のお楽しみ/怪談物のつくりかた(伝統芸能情報館)

  • 観音の大慈大悲/声明公演・長谷寺の声明(国立劇場)

    〇国立劇場第62回声明公演『真言宗豊山派総本山長谷寺の声明』(2023年8月5日、14:00~)長谷寺には何度か行ったことがあるが、これまで声明を聴く機会はなかったので、どんなものか分からないまま聴きに行った。今回のプログラム「二箇法用付大般若転読会(にかほうようつきだいはんにゃてんどくえ)」は、大般若経の転読と二箇法用(唄・散華)を中心とし、豊山派各寺院で、新春祈願などを主として様々な祈願に対応する法会として修されているそうだ。幕が上がると、中央には十一面観音の半身を描いた巨大な画幅。現在の本堂ご本尊が、天文7年(1538)に再興されたときに設計図として描かれた、等身大の「お身影(おみえ)」だという。説明してくれたのは、長谷寺・迦陵頻伽聲明研究会の川城孝道氏で、長谷寺の歴史・豊山声明・国立劇場の声明公演...観音の大慈大悲/声明公演・長谷寺の声明(国立劇場)

  • 水道橋でワインと和食ディナー

    美味しいお店に詳しい友人の誘いで、水道橋駅前の「ワイン処Oasi(オアジ)」へ。ふだんはワインとピザのお店なのだが、平日ランチは和食で、この日は季節ごとに開催される恒例イベント、本格和会席コースのディナーだった。前菜から甘味まで全8品、どれも目に美しく、やさしい味で大満足。鱧の湯引き、冬瓜、素麺、柚子。豚バラ肉のたれ焼き、叩き長芋、酢取蓮根。帆立真丈と無花果と満願寺唐辛子の煮おろし。とうもろこし御飯釜炊きに鮭、赤出汁、漬物。とうもろこしご飯、美味しかったのでやってみようかと思っているけど、うちの電気釜じゃ再現できないんだろうなあ…。たまには時間とお金をかけて、ちゃんとした食事をする幸せ。大げさでなく、人間性が回復する感じがする。ごちそうさまでした。水道橋でワインと和食ディナー

  • 黒白無常の誕生の謎/中国の死神(大谷亨)

    〇大谷亨『中国の死神』青弓社2023.7ツイッター(旧称)で「無常くん」を名乗る著者のアカウントをフォローしたのはずいぶん前のことだ。本書は、無常という名の中国の死神について論じたもので、著者が東北大学に提出して博士号(学術)を取得した博士論文を下敷きにしている。だから、当然「学術書」のカテゴリーに入るのだが、文体はやわらかめで読みやすく(「ビビビッときた」「ブサカワ」など)、図像満載(多くは著者が撮影したカラー写真)、さらに著者手書きのカラー無常MAPあり、ソフトカバーでお値段抑えめなのもうれしい。無常は白無常と黒無常がペアになる形態が最もオーソドックスである。ともに高帽子を被り、白無常は長い舌を垂らし、傘や扇子(団扇型の)を持ち、首に元宝(むかしのお金)をつないだものを掛ける。黒無常は鎖を持つ。中国で...黒白無常の誕生の謎/中国の死神(大谷亨)

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