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興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。 <br>
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見もの・読みもの日記さんの新着記事

1件〜30件

  • 影響し合う東アジア/美の競演(静嘉堂文庫美術館)

    〇静嘉堂文庫美術館『美の競演-静嘉堂の名宝-』(2020年6月27日~9月22日)三菱創業150周年を記念し、三菱の第2代社長・岩崎彌之助、第4代社長・岩崎小彌太らが蒐集した古典籍や古美術品から名品を精選し展観する。会期が9月までなので、ゆっくり行こうと思っていたら、前後期で展示替えがあると分かり、慌てて前期の最終日である8月2日に見てきた。展示室に入ってすぐ、前田青邨『獅子図(旧衝立)』は、色も形も斬新で親しみやすくカッコよく、子ども向けアニメーションのキャラクターみたい。実は小彌太コレクションのおちゃめな三彩獅子俑(唐代)を参考に制作されたのだそうだ。本展は、このように何らかの関係のある作品どうしの「競演」が見どころになっている。ところで、パネルの解説によれば、前田青邨は小彌太夫妻の絵の師匠で、厳しく指導し...影響し合う東アジア/美の競演(静嘉堂文庫美術館)

  • 原理と実践テクニック/勉強の哲学(千葉雅也)

    〇千葉雅也『勉強の哲学:来たるべきバカのために』(文春文庫)文藝春秋2020.3吉見俊哉氏の『知的創造の条件』での紹介が気になったので読んでみた。本書の前半は「原理篇」で、勉強とは何か?を深く考えてみる。勉強とは自己破壊である。これまでの環境のコードにノッていた自分を捨てて、別の環境=別のコード/言語に引っ越すことである。するとノリが悪くなる。使っている言語に違和感を感じる。その違和感を「言語をそれ自体として操作する意識」へ発展させる。そして、ツッコミ=アイロニー(根拠を疑う)とボケ=ユーモア(見方を多様化する)というテクニックによって環境のコードを転覆させ、新たなノリ、自己目的的なノリ=来たるべきバカの段階へ進むことができる。言いたいことはだいたい分かる。巻末の「付記」によれば、ドゥルーズ&ガタリ、ラカン、フ...原理と実践テクニック/勉強の哲学(千葉雅也)

  • 多元共存とそれ以降/「中国」の形成(岡本隆司)

    〇岡本隆司『「中国」の形成:現代への展望』(シリーズ中国の歴史5)(岩波新書)岩波書店2020.7大きな反響を呼んできたシリーズの最終巻だが、SNSをチェックしていると、関連分野の研究者から「(他の巻ほど)面白くない」という感想が漏れていて苦笑してしまった。まあ私も読み終えて同意である。本書がカバーする清代は、すでに知られていることが多い(私がすでに岡本先生の著作に馴染んでいる)せいかな?とも思った。本書の始まりは17世紀である。16世紀の大航海時代が引き起こした交易の過熱、在来秩序の動揺と混乱、さらに気候変動の影響により、東西ともに「17世紀の危機」が到来した。そしてそれが、ヨーロッパの近代化とアジアの停滞を分ける「大分岐」となったというグローバルヒストリーの視点がはじめに示される。17世紀初頭、東アジアの多...多元共存とそれ以降/「中国」の形成(岡本隆司)

  • 学術標本の宝蔵/遠見の書割(インターメディアテク)

    〇インターメディアテク特別展示『遠見の書割-ポラックコレクションの泥絵に見る「江戸」の景観』(2020年6月24日~9月30日)仕事でいろいろなホームページを見ていたとき、「泥絵」のキーワードに目が留まった。あとでよく読もうと思ったのに、どこで見たのか忘れてしまった。しばらく考えて、もしやと思って東京大学のホームページを見に行ったら、イベント情報にこの展覧会が載っていた。主催は東京大学総合研究博物館。「ポラックコレクション」というのは、歴史学者のクリスチャン・ポラック氏(1950-)が蒐集したものらしい。調べたら、2009年の『維新とフランス』展にも同氏ゆかりの資料が展示されていた。今回の会場は、本郷の総合研究博物館ではなく、東京駅近接の「JPタワー学術文化総合ミュージアムインターメディアテク」である。実はこの...学術標本の宝蔵/遠見の書割(インターメディアテク)

  • 冷たい懐かしさ/アイスの旅(甲斐みのり)

    〇甲斐みのり『アイスの旅』グラフィック社2019.6旅行の予定が全く立たない日々なので、大型書店に行くと、旅やグルメの棚をぼんやり眺めている。本書は、品のよいお嬢さんのワンピースみたいな表紙の写真が気になっていたが、中を開けてみたら、全国各地の懐かしい・愛らしいアイスの写真が満載で、しばらく手元に置いておきたくて買ってしまった。いま、東京でアイスを買うとすれば、全国展開の菓子メーカーか、スーパーやコンビニのブランド商品がほとんどなので、こんなに多種多様なアイスが売られているなんて、思いもよらなかった。特に昔ながらのアイスキャンディー、製造販売している老舗が各地にあるのだな。弘前の相馬アイスクリーム商店、秋田・小松屋本店、福岡・ふくやなど、いつか行ってみたいし食べていない。少し前に見たテレビ番組で、大阪・北極のア...冷たい懐かしさ/アイスの旅(甲斐みのり)

  • 名品をゆっくり/コレクション展(太田記念美術館)

    〇太田記念美術館『コレクション展』(2020年7月1日~7月26日)新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館明け第1弾として、当初のスケジュールを変更して企画された展覧会。「病魔に打ち勝つために作られた作品」「見ていて心がほっとするような作品」を選りすぐり、臨時休館中にツイッターで話題となった「#おうちで浮世絵」の人気作品も展示する。連休中日の土曜の午前中に行ったのだが、お客さんは少なかった。同館は、この数年、話題になる展覧会が多くて、いつ行っても混んでいたので、意外に思った。1階の展示室には畳敷きの一角があるのだが、そこは照明が消されていて展示品なし。壁沿いの展示ケースの中も、いつもより展示件数を減らしているので、全体に閑散とした印象を受けた。しかし、「選りすぐり」は嘘ではなく、数々の興味深い作品を、落...名品をゆっくり/コレクション展(太田記念美術館)

  • 賢さを獲得するために/知的創造の条件(吉見俊哉)

    〇吉見俊哉『知的創造の条件:AI的思考を超えるヒント』(筑摩選書)筑摩書房2020.5知的創造の方法については多くの類書がある中で、本書は、個人の方法論ではなく、大学の教育研究体制や図書館の仕組み、さらには知的所有権や情報公開、文書管理などの社会的体制そのものの革新を含め、知的創造を可能にする制度的条件とは何かを考えるために執筆された。その意味では、若者よりも、社会体制の中核にいる中高年にこそ読んでほしい1冊である。本編は四つの章で構成される。第1章では、はじめに著者の個人史を素材として、知的創造が「いい人との出会い」によって生まれることを確認する。第2章は教師としての経験から、大学の教室という場で、知的創造はいかに営まれるのかを論ずる。ここは、現役大学生や、これから大学に入る人たちにぜひ読んでもらいたい。研究...賢さを獲得するために/知的創造の条件(吉見俊哉)

  • 身にまとう芸術品/きもの KIMONO(東京国立博物館)

    〇東京国立博物館特別展『きものKIMONO』(2020年6月30日~8月23日)新型コロナの影響でどうなることかと思った本展が、事前予約制でようやく開幕。行きたいときに入れないのは面倒だが、予約状況を見て、空いていそうな(残人数が多い)日時を選べるのはメリットかもしれない。日曜日のお昼時を選んで行ってきた。展覧会の名称を聞いたときは、本展でいう「きもの」が、いつの時代までさかのぼるのか、よく分からなかった。行ってみたら、現代人がイメージする「きもの」を基準に、その原型である小袖(室町時代後期)までが焦点に入っているらしかった。展示構成としては、「第1章:モードの誕生」が安土桃山・慶長~元和・寛永(17世紀前半まで)、「第2章:京モード江戸モード」が寛文・元禄以降、町家・豪商・花街・大奥など細分化する美意識を扱い...身にまとう芸術品/きものKIMONO(東京国立博物館)

  • 辞書をつくった人々/映画・マルモイ ことばあつめ

    〇オム・ユナ監督『マルモイことばあつめ』(2019年)近年、連続ドラマは中国ドラマばかり見ているが、映画は韓国映画ばかり見ている。近代史を題材にした、面白そうな映画だったので見てきた。1940年代、日本統治下のソウル(京城)。劇場のモギリなど安い賃労働で、かつかつの暮らしをしていた文盲のキム・パンスは、京城第一中学に通う勉強好きの息子と幼い娘の三人暮らし。息子の授業料を払うため、通りがかりの男の鞄を盗んだことから、鞄の持ち主・朝鮮語学会の代表であるリョ・ジョンファンと知り合う。ジョンファンは、小さな書店経営を隠れ蓑に、仲間と謀り、朝鮮語の辞典をつくろうとしていた。パンスは学会の雑用係となり、初めて文字の読み書きを覚える。日本の統治は次第に厳しくなり、公の場では朝鮮語が排斥され、親日派の証として創氏改名が求められ...辞書をつくった人々/映画・マルモイことばあつめ

  • リニューアルオープン第一弾/狩野派学習帳(板橋区立美術館) 

    〇板橋区立美術館館蔵品展『狩野派学習帳今こそ江戸絵画の正統に学ぼう』(2020年7月11日~8月10日)私には、美術館・博物館に行くためにしか降りない駅というのがあって、都営三田線の終点・西高島平駅もそのひとつ。2018年5月から、板橋区立美術館が大規模改修のため休館していたので、一度も訪れる機会がなかった。このたび、同館がリニューアルオープンしたというので、久しぶりに行ってきた。駅のまわりは変化がないことを確認。美術館はどうかなあ、あまり変わってないかなあ、と思いながら歩いていくと、公園の木立の中にどーんと現れた美術館。おお、けっこう印象が変わった!白い外壁が黒に(姫路城から松本城みたい)。長い斜めの庇と垂直ラインの強調が、ちょっと根津美術館に似ている。内部の基本的な造りは変わっていないが、内装は見違えるほど...リニューアルオープン第一弾/狩野派学習帳(板橋区立美術館)

  • ご近所のユリ

    これは10日ほど前の写真。この季節、毎年、近所の小さな緑地に淡い黄色のユリの花が咲く。株が根付いているのだろう。品種は分からないが、大輪で豪華。今のマンションに住み始めて4年目、毎年、ハッとして、写真に収めようと思っているうちに萎れてしまって機会を逃していた。もう1ヵ所、玄関前の鉢植えのユリ(白っぽいピンク)を、毎年咲かせているお宅があったのだが、今年は見なかった。やめちゃったのであれば残念。庭なしマンション生活が長いので、他人様の草花を楽しませてもらっている。ご近所のユリ

  • 超級異星人との戦い/三体II:暗黒森林(劉慈欣)

    〇劉慈欣;大森望、立原透耶、上原かおり、泊功訳『三体II:黒暗森林』上下早川書房2020.6SF大作『三体』の第二部は、第一部の主人公だった葉文潔が、娘の楊冬の墓の前で、楊冬の高校の同級生だった羅輯青年に出会う短いプロローグから始まる。葉文潔は羅輯の将来について「宇宙社会学を勉強しなさい」という助言を与えて去る。本編の開始は「危機紀元3年」。三体艦隊が地球を目指して出発したことが知られてから(第一部の結末=201X年から)3年後と解釈してよいのだろう。三体艦隊の太陽系到達は四半世紀後と予測されている。もと天文学者、現在は社会学者の羅博士は、突然現れた元警察官の史大強に護衛され、ニューヨークの国連本部に連れていかれる。惑星防衛理事会の場で、アジア系女性のセイ国連事務局長は「面壁計画」を発表した。三体人が地球に送り...超級異星人との戦い/三体II:暗黒森林(劉慈欣)

  • ウサギとカエルと明恵さん/雑誌・芸術新潮「謎解き鳥獣戯画」

    〇雑誌『芸術新潮』2020年7月号「特集・謎解き鳥獣戯画」新潮社2020.7本来であれば、今年7月14日から東京国立博物館で開催されていたはずの『国宝鳥獣戯画のすべて』展に合わせて計画された特集である。展覧会は、残念ながら来年春に延期になってしまった。しかし、おかげで本特集によって、あらかじめ『鳥獣戯画』の見どころを予習しておけるのはありがたいことだと思う。表紙に「全巻全場面、一挙掲載!」というキャッチコピーがさりげなく配されていて、おお!と意気込んだ。横の長さが5ページ弱ある折り込みページが途中にあって、その上下裏表に、甲乙丙丁の4巻の全体図が、それぞれ2段組で掲載されている。縦が3.5センチくらいの縮小図版で老眼にはつらいが、とにかく「全巻全場面」の掲載はウソではない。もちろん名場面は見開きページを使った拡...ウサギとカエルと明恵さん/雑誌・芸術新潮「謎解き鳥獣戯画」

  • さよなら、早稲田/書と絵画と工芸と(センチュリーミュージアム)

    〇センチュリーミュージアム『書と絵画と工芸と』(2020年6月8日~7月18日)まだ新型コロナウイルスの影響で閉まっている美術館・博物館も多いので、開催中の展覧会情報を探してネットを回遊していたら、センチュリーミュージアムにおける展示活動終了のお知らせを見つけてびっくりした。慶應義塾大学三田キャンパスに2021(令和3)年創設予定の「慶應義塾ミュージアム・コモンズ」の開館に合わせ、所蔵資料全点を慶應義塾大学に寄贈することになったためだという。最終日の1週間前、たぶん最後の参観に行ってきた。今回は、館蔵コレクションの全てのジャンルの中から名品を選び、一堂に集めたものだという。確かにその言葉に嘘はない。冒頭は、真っ白な荼毘紙に墨色鮮やかな『賢愚経断簡(大聖武)』、『二月堂焼経』、院政期の装飾経など。古筆は『荒木切』...さよなら、早稲田/書と絵画と工芸と(センチュリーミュージアム)

  • 朝鮮時代の怪談とスキャンダル/「慵斎叢話」(野崎充彦)

    〇野崎充彦『「慵斎叢話」:15世紀朝鮮奇譚の世界』(集英社新書)集英社2020.6日本かアジアの古い説話集が読みたくて、探していたら本書が目についたので、知らないタイトルだったが買ってみた。『慵斎叢話』の作者である成俔(せいけん/ソンヒョン、1439-1504、号・慵斎)は朝鮮王朝前期のひと。宮中の士大夫の交遊や歴史・文学論、巷の奇譚・笑い話などを記録した随筆『慵斎叢話』全10巻を残している。本書はその中から、特に「極めて人間臭い話題」を選んだもの。僧侶、女性、士大夫など、いくつかのカテゴリーに整理して紹介されている。興味深かったのは、初めて知った「パンス」の存在。僧形の盲人で、占卜、祈祷、呪詛などに携わったという。集団で活動していた記録も残されている(日本の座頭や検校みたいだ)。政争に利用されたり、好色の逸話...朝鮮時代の怪談とスキャンダル/「慵斎叢話」(野崎充彦)

  • 少年たちの夏/中華ドラマ・隠秘的角落

    〇『隠秘的角落』全12集(愛奇藝、2020)ネットの評判があまりに高いので見てみたら、現代劇を得意としない私もあっという間に引き込まれてしまった。少年少女を主人公にした犯罪サスペンス。たぶん今年の中国ドラマNo.1だと思う。まだこの作品を見ていない人は、以下の文章【ネタバレあり】など読まずに、とにかく作品を見て、驚き、怯え、震えてほしい。2005年夏、中国南部の(広東省らしい)のんびりした港町。少年宮で数学教師をつとめる張東昇は、妻の徐静を愛していたが、妻の心は離れ、妻の両親からは離婚を求められていた。聞き分けのよい婿を演じる張東昇は、妻の両親を山登り観光に誘い、写真を撮るふりをして、崖下に突き落として殺害する。同じ町に住む中学一年生(13歳)の朱朝陽は、数学が得意で成績はよいが内向的な男子。両親は離婚して母親...少年たちの夏/中華ドラマ・隠秘的角落

  • 写経と拓本が眼福/三井家が伝えた名品・優品:第1部(三井記念美術館)

    〇三井記念美術館開館15周年記念特別展『三井家が伝えた名品・優品』第1部:東洋の古美術(2020年7月1日~7月29日)同館所蔵の三井家伝来の美術品から最高の作品を選んで展示する開館15周年記念特別展。第1部は東洋の古美術品、第2部は日本の古美術品が予定されている。ちなみに、このあとに控えていた特別展『ほとけの里奈良・飛鳥の仏教美術』(9月12日~11月8日)が中止になってしまったのは大変くやしい。入館前は検温と手指の消毒に加えて、名前(姓のみ)と電話番号を申告する体制(任意)になっていた。展示は茶道具から。『古銅龍耳花入』(明時代)『青磁筒花入』(南宋時代)など、見覚えのある名品が並ぶ。特に小さな香合三種の、変化のある並びが楽しかった。深紅の『堆朱梅香合』、緑・黄・紫の色合いが異国的な『交趾金花鳥香合』、素朴...写経と拓本が眼福/三井家が伝えた名品・優品:第1部(三井記念美術館)

  • 墨書さまざま/祈りの造形(五島美術館)

    〇五島美術館開館60周年記念名品展III『祈りの造形-古写経・墨跡・古版本-』(2020年6月27日~8月2日)東京の美術館も少しずつ再開し始めた。今年2020年は「開館60周年」をうたっている美術館が複数ある。大和文華館、泉屋博古館、そして五島美術館だ。五島美術館では、通年で60周年を祝う企画を立てていたが、4~5月の名品展I『筆跡の雅び』、5~6月の名品展II『絵画の彩り』は新型コロナの影響で中止になり、この第3部からスタートすることになった。門を入ると、建物の前に机を出してスタッフの方が座っていて、検温を求められた。チケット売り場はビニールで防御がされていた、マスクはもちろん必須。しかしまだお客さんは少なくて、先客は1名、私が帰るときに入れ代わりに1名、姿を見ただけで、スタッフの数のほうが多くて申し訳ない...墨書さまざま/祈りの造形(五島美術館)

  • 変わらない主人公・変わる敵役/中華ドラマ・将夜

    〇『将夜』全60集(騰訊視頻、2018)新型コロナの影響で新作ドラマのリリースが停滞していることもあって、気になっていた旧作から。架空世界を舞台にしたファンタジー古装劇である。唐国、燕国、西陵、大河など各国が覇を競う世界。唐国の辺境の一兵士として育った寧缺(陳飛宇)は、都にある人材育成機関・書院の入学試験を受けることを許され、侍女の桑桑を伴って上京する。寧缺には敵討ちの宿願があった。狙うのは、かつて林将軍府を襲って寧缺の父母の命を奪った夏侯。唐国皇后の兄でもあり、北の国境を守護する大将軍である。孤児になった寧缺は、やはり夏侯の軍勢に襲われた人々の生き残り、赤子の桑桑を拾って、二人で生き抜いてきた。都に着いた寧缺は無事に書院に入学し、書院二層楼の選抜試験にも合格して十三番目の席次を得て「書院十三先生」と呼ばれるよ...変わらない主人公・変わる敵役/中華ドラマ・将夜

  • 2020年6月関西旅行:奈良国立博物館・なら仏像館

    〇奈良国立博物館・なら仏像館名品展『珠玉の仏たち』(2020年6月2日~)奈良博は仏像館と青銅器館だけが開館中だった。仏像館は、最近、ぱっとメインホールに入ることができなくて、館内を半周しなければならないのが面倒臭い。と思ったら、第1室に見慣れない十一面観音菩薩立像(平安時代)がいらっしゃった。左手を垂らし、右手に水瓶を持つ。動きの少ないストンとした立ち姿が古風な印象。大智寺ってどこのお寺だろう?と考えながら巡路を進み、第6室(メインルーム)に出て、あたりを見回す。奥の中央に、浄土寺の巨大な阿弥陀如来立像は変わらず。その手前は、左に元興寺の薬師如来立像、右に法明寺の吉祥天立像、そして手前中央に同館所蔵の如来立像が重厚で南都らしい四角形をつくっていて、とてもよい。この部屋で珍しいと思ったのは、泉屋博古館所蔵の阿弥...2020年6月関西旅行:奈良国立博物館・なら仏像館

  • 2020年6月関西旅行:コレクションの歩み展II(大和文華館)

    〇大和文華館開館60周年記念『コレクションの歩み展II』(2020年5月30日~7月5日)日曜日は奈良へ。大和文華館では開館60周年を記念する二部構成のコレクション展を開催中である。パート1が開館当時のコレクション、パート2が開館以降に蒐集したコレクションを紹介するもので、本来、4-5月に予定されていたパート1が7-8月に順延されたため、パート2が先に開催されている。冒頭には桃山時代の『阿国歌舞伎草紙』。阿国歌舞伎を描いた絵画資料としては最も古い時代に属するものだという。小さな絵2件と詞書1件が巻子に仕立てられている。絵は念仏踊と茶屋遊の2件だが、茶屋遊の図が開いていた。狭い舞台に演者が3人、奥に囃し方が4人、窮屈そうに並び、見物人は10人くらい描かれている。隣りは平安中期の『木造女神像』。量感豊かな体躯、フリ...2020年6月関西旅行:コレクションの歩み展II(大和文華館)

  • 2020年6月関西旅行:マンガミュージアム+京都文化博物館

    ■京都国際マンガミュージアム『荒俣宏の大大マンガラクタ展』(2020年5月11日~8月25日)京都マンガミュージアムには何度か行っているが、最後に訪ねたのは2015年で、荒俣宏さんが2017年から館長をつとめていることを初めて知った。同館は「世の中に忘れられたマンガの先祖たちを掘りおこし、現代マンガのルーツをさぐる」ことを目的に、荒俣館長がプロデュースする「大マンガラクタ館」という小展示シリーズを展開しているが、本展は、館長自身のコレクションや創作物による「大マンガラクタ館」の特別拡大版。新型コロナウイルス感染症の影響で、休館を余儀なくなれていたが、ようやく6/19から、京都府民以外も参観できるようになった。館長が遠慮しているのか、あまり宣伝をしておらず、会場のギャラリー1,2,3が奥まったところにあるので、は...2020年6月関西旅行:マンガミュージアム+京都文化博物館

  • 2020年6月関西旅行:瑠璃光院の青もみじと洛北の寺

    〇光明寺京都本院瑠璃光院(左京区上高野)先週末から県境をまたぐ移動の規制が解除になったので、さっそく京都・奈良に旅行してきた。3か月ぶりの外泊である。金曜の仕事終わりに東京を発ち、2泊してきた。下りの新幹線は驚くほど混んでいた。京都駅前のビジネスホテルに2泊して税込み10,000円で済んだのにも驚いた。さて土曜日は、朝から八瀬に向かった。瑠璃光院は、秋の紅葉、初夏の青もみじの名所として、最近、よく名前を聞くようになったお寺である。「インスタ映え」狙いのお客さんがどっと押し寄せているのだろうと思い、敬遠していたが、この時期ならまあまあ空いているかも、と思い、朝10時の開門時間にあわせて到着した。道路を挟んで山門の向かい側に入場待ちエリアができていて、5分くらい待って中に入った。緑に囲まれた石段を上がっていくと、瀟...2020年6月関西旅行:瑠璃光院の青もみじと洛北の寺

  • 名作はいつまでも/アニメ「ガンバの冒険」45周年展(池袋マルイ)

    〇池袋マルイ7階イベントスペース『アニメ「ガンバの冒険」45周年展~ねずみ年だよ!しっぽをたてろー!~』(2020年6月12日~7月5日)ぼんやりネットを眺めていたら、想像もしていなかった情報を見つけて驚いた。1975年(昭和50年)に放送されたアニメ作品『ガンバの冒険』の45周年記念展が(ねずみ年にあわせて?!)開催されているという。45年前、私はアニメ好きの中学生だった。アニメなら何でもいいというわけではなかったけれど、この作品にはドハマりした。詳しくは、同展公式サイトの説明に譲るが、原作は斎藤惇夫の『冒険者たち~ガンバと十五匹の仲間』(1972年刊)である。私はアニメとの出会いが先で、それから原作を読んだ。公式サイトいわく、「言わば名作児童文学作品だが、チーフディレクター出崎統によって、他社の名作路線とは...名作はいつまでも/アニメ「ガンバの冒険」45周年展(池袋マルイ)

  • 激動の社会とともに/神田日勝 大地への筆触(東京ステーションギャラリー)

    〇東京ステーションギャラリー『神田日勝大地への筆触』(2020年6月2日~6月28日)北海道・十勝で農業を続けながら画家として歩んだ神田日勝(1937-1970)の回顧展。4月半ばに始まるはずだったが、大幅に会期を短縮し、かつ完全予約制(氏名・電話番号登録制)で、ようやく始まった。昨年、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』に登場する山田天陽のモチーフとなったことで、広く知られるようになった画家だが、私はもう少し前、たまたまテレビをつけたら、NHKの日曜美術館が神田日勝の回だったことがあって、新聞を貼った壁に囲まれた『室内風景』に強烈な印象を受けたことを覚えている。ベニヤ板に黒い馬の半身が浮かび上がる『馬(絶筆・未完)』にも。気になるけれど気軽に好きと言えない、こちらの気力が弱っているときに見ると、闇に引きずり込...激動の社会とともに/神田日勝大地への筆触(東京ステーションギャラリー)

  • 酒と食べものの時間/今夜もひとり居酒屋(池内紀)

    〇池内紀『今夜もひとり居酒屋』(中公新書)中央公論新社2011.6丸善丸の内本店で在庫僅少本フェアをやっていたので、眺めていたら本書が目について買ってしまった。ドイツ文学者の池内紀氏が雑誌『中央公論』に連載していたエッセイをまとめたもの。2011年の刊行当時、中公新書にしては珍しい内容だなあと驚いた思い出がある。その頃の私は、たまに友人に連れられてチェーン店の居酒屋に行くくらいで、そうでない居酒屋は、もっぱらおじさんの居場所だと思っていた。だから本書をぱらぱらめくっても、何の興味も起きなかった。それが昨年あたりから、急に近所の居酒屋や立ち吞み屋に親しむようになったもので、本書の記述に思い当たるところが多くて面白かった。主人と客の程よい間合い。相客の愉しみ。常連のたしなみ。転勤の季節の入れ代わりなど。著者は居酒屋...酒と食べものの時間/今夜もひとり居酒屋(池内紀)

  • 東京都知事選挙2020

    私は東京生まれの東京育ちだが、就職してからは、仕事の都合であちこち住まいを移してきたので、久しぶりの都知事選挙である。前回、2016年7月の選挙は、同年4月に東京に転入してきたばかりで選挙権がなかった。その前、2014年2月は札幌市民だった。だから2012年12月以来、7年半ぶりの投票になる。宇都宮けんじ氏は、その2012年の都知事選にも立候補していたが、ほとんど印象がない。一度、演説を聞いてみようと思い、今日、16時から吉祥寺駅前の街宣を聞きに行った。選挙事務所の公式サイトでは、新型コロナウイルス感染症予防のため、街頭演説の場所を公表していないが、そこは調べれば分かるものだ。はじめに社会民主党の福島瑞穂氏、日本共産党の田村智子氏、立憲民主党の菅直人氏が応援演説をおこなった。当たり前だが、みんな話に中身があって...東京都知事選挙2020

  • 深まる分断/白人ナショナリズム(渡辺靖)

    〇渡辺靖『白人ナショナリズム:アメリカを揺るがす「文化的反動」』(中公新書)中央公論新社2020.5白人至上主義と自国第一主義が結びついた「白人ナショナリズム」のアメリカにおける動向を取材する。はじめに著者は、白人ナショナリスト団体の著名な指導者たちに会いにいく。全米最大規模の白人至上主義団体AmRen(アメリカン・ルネッサンス)を主宰するジャレド・テイラー、米国自由党代表のウィリアム・ジョンソン、KKK(クー・クラックス・クラン)系の有力団体の最高幹部をつとめたこともあるデヴィッド・デュークなど。本書の叙述から、彼らはみな知的で礼儀正しい印象を受ける。しかも非常に親日的だ。彼らは一様に「自分は人種差別主義者ではない」という。他の人種や合法的移民を追い出せと主張しているのではなく、白人が罪悪感を感じることなく生...深まる分断/白人ナショナリズム(渡辺靖)

  • 写実と非現実/洋風画と泥絵(日本民藝館)

    〇日本民藝館特別展『洋風画と泥絵異国文化から生れた「工芸的絵画」』(2020年6月9日~9月6日)本来、3月末から始まるはずだったこの特別展、中止になったら勿体ないなあ、とヤキモキしていたら、なんとか会期を変更して開催してくれることになった。うれしい。小雨の中、さっそく出かけたら、大玄関の前に仕切りが立てられ、左が「入口」、右が「出口」に分けられていた。人の流れが交錯しないようにするためで、近所のスーパーみたいだなあ、と傘を畳みながら感心していたら、いきなり「受付はこちらです」と声がした。驚いて横の壁を見ると、人の顔も見えないような小さな穴が開いている。いや、こんな穴、あったっけ?(3月までは中に入ると受付カウンターがあった)と驚いていたら「開館当時はここが受付だったそうです」と中の人が教えてくれた。料金を払う...写実と非現実/洋風画と泥絵(日本民藝館)

  • 2020門前仲町ランチとテイクアウト(続々)

    6月に入って、すでに多くのお店が通常営業モードに復帰しつつある。私も先週は2日、今週は3日出勤するようになって、ご近所ランチの回数が減ってきたのが、ちょっとさびしい。■RAKUCAFE門前仲町:先月(仮)オープンしたコワーキングカフェ。入館料を払うと滞在時間無制限で、マンガ読み放題、wifiや電源も使える。アリゴソースのキーマカレー、美味しかったので、またテイクアウトメニューに出してくれないかな。■凪〇(なぎまる):立ち飲み屋さん。界隈は立ち飲み屋の激戦区で、まだ飲みに入ったことはないお店だが、ランチの海鮮丼を買ってみたら美味しかった。京樽の系列店らしい。■マリナーラ(Italiancafemarinara):永代通りに面した小さな木造家屋のお店は、最近まで「日本再生酒場」の看板がかかっていたのだが、イタリアン...2020門前仲町ランチとテイクアウト(続々)

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