若葉の輝く5月MAYになった。1年中を通じて一番好きな季節かもしれない。春先に半世紀以上交流した知友を亡くした。約半世紀前、法大1年と地元高1年。佐々木和秋。進行性大腸がん。享年71。交流はオヤジ一実(故人)から2代続いた。和秋は長男で襟裳岬の漁師。私は夏の2年昆布漁のバイト暮らしを続けた。7~9月の夏3か月足らずで昆布漁が1年分の収入を得ると言われた。次男坊は20代で昆布漁中にロープが絡まり海底に消えた。遺体は上がらず仕舞い。舟に同乗していた和秋の衝撃は、計り知れない。のほほんとしていた和秋より、利発な次男。1度は上京し別の世界に挑んだが、漁師として出直した矢先だった。生一本なオヤジは和秋を責めた。つらかったろう。くわえて毎夏、否応なく巡り来る。漁場は事故のあったところ。お盆には浜で迎え火を炊く。忘れろ...さらば我が友えりも漁師~災いは波状攻撃