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晴耕雨読ではないが、晴れたらランニング、雨が降れば読書、きままな毎日

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2014/09/25

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  • 滝口悠生 『高架線』 西武池袋線 アパート

    在野の近代史研究者である渡辺京二氏が92歳、老衰で亡くなった。近著『小さきものの近代Ⅰ』(弦書房2022年7月刊)では続巻への意欲もみせていたのにとても残念だ。僕にとっては『逝きし世の面影』から受けたインパクトが強く、江戸時代の封建的で遅れた社会というイメージが、文化や芸術、技術が発達し人々が幸せに暮らしていたという認識に一新された。ある面、これはそれまでの蒙昧だった文明が明治年間で進歩、発展してこの国の基礎が築かれたという司馬遼太郎史観批判なのだ。『高架線』(滝口悠生著講談社2017年刊)西武池袋線アパート僕は小説をほとんど読まないのだが、滝口悠生氏の『水平線』が書評で評価されているので近くの図書館へ。案の定、人気があって貸し出し中だった。代わりに、同氏の『高架線』を借りる。読み始めるとなぜか一気に読ま...滝口悠生『高架線』西武池袋線アパート

  • 『吉本隆明 廃墟からの出立』没後10年特別展 北海道立文学館 クラーク会館 アテネ書房

    いつ頃からなのか、マスコミ各社が発表する毎月の世論調査に一喜一憂するようになったのは。大衆は問われれば、受益が多く負担が少ない選択肢を答えるに決まっている。それが積もり積もって1,000兆円を超える国債残高になってしまった。国家は打ち出の小槌ではない。「負担を次世代に先送りしない」ではなく「現世代の責任において」解決すべきだ。『吉本隆明廃墟からの出立』没後10年特別展北海道立文学館クラーク会館アテネ書房没後10年特別展『吉本隆明廃墟からの出立』が、北海道立文学館特別展示室で2022年10月29日から2023年1月9日まで開催されており足を運んだ。氏の生涯を年譜に沿って写真、原稿、ノオト、著作などが展示されている。出生から戦中、戦後、特に敗戦直後の廃墟にあって氏が直面した精神の危機、そこからの出立までを重点...『吉本隆明廃墟からの出立』没後10年特別展北海道立文学館クラーク会館アテネ書房

  • ジェイムス・スーズマン 『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』 その3

    2022年はどんな年だったかと総括すると、「矛盾と不条理」の一年だったとなるのではないか。人々が戦いで死んでいくのに止めさせることができない。ウィルスという見えない敵と闘い続けて3年。政治に権力が集中していながら哲学を感じる政治家が不在。まだまだたくさんある。そんな中であえて「夢や希望」は求めようとは思わないが「本当の真実」を追及したい。『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』(ジェイムス・スーズマン著NHK出版局2019年刊)その3「本当の豊かさ」とはどういうものなのだろうか。ブッシュマンは、支配―被支配の関係や権力が発生する原因を極力抑制しようとする。これは、僕らが今生きている社会とは正反対の価値観を示している。僕はここから得るものがあると考える。以下は、そのための作法だ。「成功を収めた狩人は、...ジェイムス・スーズマン『「本当の豊かさ」はブッシュマンが知っている』その3

  • 『高等科 國史』(復刻版) NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』 小栗旬 皇国史観 承久の変

    「安倍元総理のご遺志」という言葉が勝手に解釈されながら独り歩きしている。これはアベ亡きあと力を持った政治家が不在であることの表れなのだろう。水戸黄門の印籠でもあるまいし。そのうちに統一教会の創立者文鮮明の「お言葉集」のような『安倍晋三語録』が刊行せれるのではないか?『高等科國史』(復刻版三浦小太郎解説ハート出版2021年刊)NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』小栗旬皇国史観承久の変今年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も終盤になってきた。今回の脚本を手掛けた三谷幸喜のシナリオも楽しい。特に、今の言葉を使っての会話場面は新鮮だ。戦前の教科書『高等科國史』を読んだ。本書は、日本の歴史が万世一系の天皇を中心として展開されてきたと考える歴史観、いわゆる皇国史観の視点から書かれている。放送中のドラマのストーリーとは...『高等科國史』(復刻版)NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』小栗旬皇国史観承久の変

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