書評 ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄 13,000年にわたる人類史の謎 上・下巻』 (草思社文庫 2012年刊)
書評ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄13,000年にわたる人類史の謎上・下巻』(草思社文庫2012年)「南北アメリカ大陸の先住民が、なぜ旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか?」また、「なぜ世界の富や権力は、現在あるような格差を生み出してしまったのか?」と、問いかけるところから本書の議論は始まる。「なぜ、○○は○○なのか?」という問いが何度も何度も出てくる。こうなった「直接の要因」は何だったのか。それをさらに突き詰めた「究極の要因」は何だったのかと掘り下げが進む。そして最後に読者を驚きの結論に導く。本書を読みながら、僕は子供の頃に友だちと一緒に家の近くの原っぱで枯草や木の枝を使って秘密基地づくりをして遊んだことを思い出した。そこら中に様々な植物が生えていたが、口にできたのは、...書評ジャレド・ダイヤモンド『銃・病原菌・鉄13,000年にわたる人類史の謎上・下巻』(草思社文庫2012年刊)
2024/09/10 08:46