もし歴史がほんのわずかでも違う形で展開していたならば、絶滅における最悪の状態を脱したとしても、進化の末に私たち人間が誕生することはなく、爬虫類の鋭い爪が牛耳る世界で生きる哺乳類は、比較的小さい体のまま、フンフンと辺りを嗅ぎまわるだけの存在になっていたことだろう。この壮大な物語は恐竜たちの苦難だけで終わるものではない。私は、滅亡する恐竜たちの陰に隠れて生き残った目立たない生物たちと、そんな彼らがのち...
家じゅうがオシッコ臭いけれど全然平気。掃除すれば良いのだし、オムツだってしなくても良い。その代わり、僕は彼女に辛いお願いをする。今日も生きて。...
会長と二人だけの例会。内容のほとんどが(断酒に関係のない)僕の泣き言。でも会長は何も言わず、ずっと話を聞いてくれた。開始:2023/5/24断酒72日目...
彼女は頑張り続けている。その姿で僕に何かを伝える様に。...
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もし歴史がほんのわずかでも違う形で展開していたならば、絶滅における最悪の状態を脱したとしても、進化の末に私たち人間が誕生することはなく、爬虫類の鋭い爪が牛耳る世界で生きる哺乳類は、比較的小さい体のまま、フンフンと辺りを嗅ぎまわるだけの存在になっていたことだろう。この壮大な物語は恐竜たちの苦難だけで終わるものではない。私は、滅亡する恐竜たちの陰に隠れて生き残った目立たない生物たちと、そんな彼らがのち...
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天気予報が大嫌いな気象予報士・菜村蝶子と幼なじみの探偵・右田夏生の元に舞い込んでくるささやかな、でも奇妙な依頼の数々。降らなかったはずの雨や半世紀以上前の雷探し、“誘拐”されたバイオリンや早咲きの桜に秘められた想いを解き明かす鍵は天気予報!明日の天気を願う時、それは誰かの事を想う時ー。内容(「BOOK」データベースより)えこひいきしない。本書は気象予報士とさえない探偵を中心としたお天気ミステリィ。天候に...
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自分でもびっくりしました。記憶力の低下。ボケがはじまっているんでしょうね。正直、落ち込んでいます。※該当の作品は行成薫『名も無き世界のエンドロール』。前回は11年前に読んでいました。お時間があれば、今回気が付かず再読して書いた以下の駄文(感想)と比べてみてください。自分で言うのもなんだけれど、些事は違えど、言いたいコトはほとんどは同じでした。----- start -----行成薫『名も無き世界のエンドロール』読了幼...
プリマバレリーナの森下洋子さん。全ては彼女の為にあった。良い悪いではない。そもそも僕には判断できない。けれど、他は一切合切、彼女の引き立て役。クララは少女ではなく、まるで女王だった。※音楽、演奏に感動を覚えました。素人なので的外れな感想だとは思うのだけれど、東京ニューフィル ハーモニック管弦楽団によるチャイコフスキーに新鮮な気持ち、嬉しい驚きがありました。『くるみ割り人形』がバレエ音楽。バレエの為に...
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自然史博物館で働くことになった女性新人分類学者・池之端環。植物標本の整理を命じられ、未整理の標本や資料が大量に詰め込まれた旧館「赤煉瓦」に足を踏み入れた環が出会ったのは、そこに棲みつくファントムこと変人博物学者の箕作類。「どんなものも絶対に捨ててはならない」が口癖の箕作と、片付け魔の環のでこぼこコンビが、博物館で起こるさまざまな事件の解決に動き出す!内容(「BOOK」データベースより)死して残すモノ本...
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昭和の北海道。己の城を求め、男は見果てぬ夢を追うー『ラブレス』『ホテルローヤル』『家族じまい』等、家族の光と闇を描き続ける直木賞作家のルーツ!内容(「BOOK」データベースより)悲劇であり喜劇。本書は『桜木紫乃』による長編作品。主人公・猛夫は著者の父をモデルとしており、“昭和” を色濃く残した男の人生がありました。内容はバッサリ略で一言、面白かったです。それは猛夫がどうしようもない男であり、しかし、男の...
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婚約から三年かかってやっと入籍した百瀬と大福亜子。しかしまだ、ふたりの結婚式を挙げていなかった。ある日、亜子の勤め先、ナイス結婚相談所に思わぬ客が訪れる。百瀬法律事務所の事務員、仁科七重だった。亜子にしか叶えることのできない「願い」があるらしい。百瀬は、ひなた商店街の野原鮎太の相談を受けていた。福引きで当たった一等賞の「景品」。そのせいで、夫婦の間に亀裂が走ったそうだ。次から次へと迫り来る事件を、...
数えたら一年の半分はコタツ生活。...
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人生の折り返し地点を過ぎ、将来に漠然と不安を抱える久志は、天文学者になった同級生・彗子の帰郷の知らせを聞く。手作りで天文台を建てるという彼女の計画に、高校3年の夏、ともに巨大タペストリーを作ったメンバーが集まった。ここにいるはずだったあと1人を除いてー。仲間が抱えていた切ない秘密を知ったとき、止まっていた青春が再び動き出す。喪失の痛みとともに明日への一歩を踏み出す、あたたかな再生の物語。内容(「BO...
お手伝いは二度目。とは言え、僕はアドバイザーの隣にいて相談者の話を聞くだけ。何の役にも立っていないけれど、僕には有益だった。またひとつ勉強させてもらった。...
1980年代ーそれは日本のロックが独り立ちした時代だった?60年代にビートルズやローリング・ストーンズが世に知らしめて、70年代にハード・ロックやプログレッシヴ・ロックのバンドたちが発展させたロックを吸収し、それを自分たちなりの新たな形で提示し、日本のロックもようやく「日本語の」、また「日本人の」なんて但し書きをつけずに、ただ「ロック」と語られるようになった1980年代の日本のロック・アーティストたちの姿を、...
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百瀬が婚約者の大福亜子とひとつ屋根の下で暮らし始めて三ヵ月。久しぶりに百瀬の夢に現れた、裸足の少女は言う。「王子の目だま」を返しに行かなくちゃ。野呂法男と七重は「幽霊屋敷」に移転した事務所に少しずつ慣れてきた今度の依頼人は、夫を亡くしたばかりの左野麦子。迷い猫のヒマラヤンのせいで訴えられそうだという。慌てていた百瀬は、左野の家に忘れ物をした事に気づく。もうすぐ家だという時に、塀の上に座る少女を発見...
クールミントゼロを試したけれど物足りない。結局、いつものオリジナルに帰ってきちゃう。この刺激とマズさが良い。...
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大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり…。短大...
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蝶の目に映る世界を欲した私は、ある日天啓を受ける。あの美しい少年たちは蝶なのだ。その輝きは標本になっても色あせることはない。五体目の標本が完成した時には大きな達成感を得たが、再び飢餓感が膨れ上がる。今こそ最高傑作を完成させるべきだ。果たしてそれは誰の標本か。-幼い時からその成長を目に焼き付けてきた息子の姿もまた、蝶として私の目に映ったのだった。内容(「BOOK」データベースより)サクリファイス。本書は...
ガンガンいこうぜ。男の子。...
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燃え尽きたいと望み続けついに叶わなかったボクサー、栄光の背番号3によって消えた三塁手、夭折した長距離ランナーの「思い」、良血馬達との決戦に臨むサラブレッドー“勝負の世界に何かを賭け、喪っていった者たち”をテーマに書き継がれた6篇。内容(「BOOK」データベースより)光と影。本書は勝負の世界に生きた男たちを描く、6つのスポーツ・ノンフィクション。綺麗事だけではすまない “興行” の世界の中で、魂の輝きと、その...
ふうもおかえり。...
これが最後。そう自分に言い聞かせる。...
来週からもあるし、今日でコタツをしまおう。...
体育館の二階で出会って、美人だなーとは思っていた。同時にやつは、わたしの三倍ぐらい不良だなとも。本人の柔らかい印象のせいだった気がする。最初に名前を聞いて、浮かんだ名前はひらがなだった。卓球場から、マンションまで。女子高生からOLまで。サボり仲間から、恋人まで。長いようで短い二人の時間。そのこぼれ話を拾った書き下ろし多数の短編集。同棲直前、安達母への挨拶の日を綴った中編『そして…』も収録。内容(「B...
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「おかえり。仕事疲れたでしょ」「うん。あ、でもしまむらの顔見たら疲れが吹っ飛んだ…みたいな…」「ほーう。じゃ、元気なとこ見せて」「え…。げ、げんきー」こんな調子で、私たちはずっと続いていくんだろうなあ。たぶんおばあちゃんになっても。ひょっとすると三千七百年くらい経っても。TVアニメ『安達としまむら』BD・DVD特典小説、イラスト付きで待望の文庫化!内容(「BOOK」データベースより)また、会えたね。本書...
「できない」が「やろう」になった。やってやる。こうなったらトコトンまでやってやる。ぶっ飛ばしてやる。※4/22から5/1は本ブログの更新をお休みします。よろしくお願いします。...
ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは以前、“完璧な殺人”が登場する犯罪小説8作を選んで、ブログにリストを掲載していた。ミルン『赤い館の秘密』、クリスティ『ABC殺人事件』、ハイスミス『見知らぬ乗客』…。捜査官は、それら8つの作品の手口に似た殺人事件が続いているというが…。内容紹介(「BOOK」データベースより)オマージュ以上、換骨奪胎未満。本書は『このミステリーがすご...
今年は花粉症になっていない。理由は判らない。けれど思い当たるモノが一つ。身体に入れた薬。...
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青春ほど、死の翳を負い、死と背中合わせな時期はないー。同人雑誌を編輯するため、あるじが自殺して間もない芥川龍之介の家に通った日々。苦悶がしみついているような暗い家が思いださせるのは、青春時代に死んでいった仲間たちの姿だった。人間の喜怒哀楽の舞台裏に潜む、振り払い難き「死」の存在に、無頼派の旗手が独自の視点から肉迫を試みた。表題作「暗い青春」ほか、火花の如き輝きを放つ短編全10編を収録。内容(「BOOK...
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結婚祝いに贈られたお揃いの鉄鍋。夫の元カノから譲り受けるホットプレート。クリスマスプレゼントのピザカッター…“食にまつわる道具”をめぐり、揺れ動く心を切り取った短編集。内容(「BOOK」データベースより)思い出は残る。本書は食にまつわる道具をテーマにした9つの短編集。同時期に発売された『錠剤F』とは正反対に、心温まる作品(一編を除く)が詰まっていました。佳作。ここからは一言感想を。『今年のゼリーモールド』...