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  • 大友良英 X 田中鮎美 "session"@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス、大友良英X田中鮎美2daysの2日目(2024/1/16)。YoshihideOtomo大友良英(g)AyumiTanaka田中鮎美(p)KeiMatsumaru松丸契(as)AmiYamasaki山崎阿弥(voice)KosukeOchiai落合康介(b,馬頭琴,口琴)美しいむらのある手漉きの紙を重ね合わせているようで、それぞれの作業と社会の構築がみごとの一言。大友さんの音は溶け込むことがなく独立して聴こえる。FujiX-E2、7Artisans12mmF2.8●大友良英TRYANGLE/大友良英+川島誠+山崎比呂志@なってるハウス(2022年)大友良英+川島誠『DUO』(JazzRightNow)(2021年)大友良英+川島誠@山猫軒(2021年)リューダス・モツクーナス+...大友良英X田中鮎美"session"@公園通りクラシックス

  • ジョナス・メカス、イン・ビトウィーン

    埼玉県立近代美術館の『イン・ビトウィーン』展。展覧会が目指すものは「個の身体を拠りどころとして思索を重ねる/重ねた作家たちの複数の声(ポリフォニー)を掬い出し、現代の鑑賞者とともに見直すこと」とある。シュルレアリスト福沢一郎のもとで学んだ早瀬龍江の作品も興味深く観たのだけれど、自分の目当てはジョナス・メカス。30年ちかく前に六本木にあったシネ・ヴィヴァンで『リトアニアへの旅の追憶』を観たとき、人生が狂うくらい驚いた。それは鈍痛にも似ていて、まだ続いている。今回の展示(16ミリからのブローアップした版画と写真)でも知識として驚くことはないけれど、感覚としては驚く。16ミリの濁りと滲み、それが彼岸と此岸との境界にある。2005年にメカスが来日したとき絵を描いてくれた。しまい込んでいないで飾ろうかな。●参照ジョ...ジョナス・メカス、イン・ビトウィーン

  • 北神田@渋谷Bar Subterraneans

    渋谷のBarSubterraneans(2024/1/13)。AyakoKanda神田綾子(voice)Manabu"Gaku"Kitada北田学(bcl,cl)北田+神田=北神田の初共演は2020年4月、同じ場所で。ちょうどコロナ禍に入り無観客での動画配信が行われた。デュオでの共演はそれ以来である(その間にコントラバスの西嶋徹さんが入ったトリオがあった)。初回の演奏については、雑誌『Voyage』第7号に次のように書いた。「自由即興の実験的なギグの醍醐味は、いかに各々の持つ音世界をその場に展開し、いかに間合いをはかりながら相手との関係を短時間で構築していくかにある。北田はしなやかで粘るバスクラの音をエフェクターによって散布し、神田は広い音領域の中で跳躍する粒子のような自由運動をみせ、さらにお互いに音に呼...北神田@渋谷BarSubterraneans

  • シヴァン・ペルウェル@埼玉会館

    埼玉会館(2024/1/4)。ŞivanPerwer(vo,saz)HakanAkay(saz)RenasYunus(saz)AbdurrahmanGülbeyaz(perc)JunKawasaki河崎純(b)Fuji(saz)KenMatsuo松尾賢(oud)Mizuho瑞穂(vln)JunzoTateiwa立岩潤三(perc)YumiIto伊藤結美(perc)ErikaUeda上田恵利加(cho)クルド人歌手シヴァン・ペルウェルの活動50周年記念コンサート。川口や蕨に多くのクルド人が住んでいるからこそ、この場所で開かれたのだろう。みたところホールの客席数千数百の6、7割が埋まっていた。日本人はせいぜい3パーセントくらいではなかったか。たぶん日本でペルウェルの紹介はほとんどなされてこなかった(ドキュメ...シヴァン・ペルウェル@埼玉会館

  • そらの下、わらの家@公園通りクラシックス

    渋谷の公園通りクラシックス(2024/1/12)。YoshihikoHogyoku寳玉義彦(詩)Miya(Modfl)AkiraSakata坂田明(as)AkioJeimusアキオ・ジェイムス(ds)穴、ハナクソ、彼岸、此岸、アストンマーチン、・・・。寳玉義彦さんの朗読することばが浮かび上がってはどこかに去ってゆく。おそらく声という音が音楽となっているというよりも、ことばをそこに抑えて置こうとする力、その響きに内在する思索の過程、場に表出させることへのためらい、そうしたものが独特な磁場を創出していた。音楽家のありようは三者三様。Miyaさんは時間のコントロールによりことばの記憶領域への遡行にも立ち入った(寳玉さんの声さえも拾い上げてみせた)。アキオさんは時間を動かすとともに響きの共犯者にもなった。坂田さん...そらの下、わらの家@公園通りクラシックス

  • BORDERS vol.1@神保町試聴室

    神保町試聴室(2024/1/11)。TakashiSeo瀬尾高志(b)NaojiKondo近藤直司(bs,ts)KeisukeSaito斉藤圭祐(as)TakutoSakaibara堺原拓人(as,bs)最初に斉藤・堺原デュオ。運動の斉藤に構造の堺原というべきか、まったく指向性の異なるふたりが共存する音世界は奇妙でおもしろい。とはいえそのコントラストは固定されていない。堺原さんはなにかを組み上げながら表出のしかたを次第に変えてゆき、また、繰り返すこと自体とその蓄積がリアルタイムの音にも影響しているように思えた。斉藤さんは激しい飛翔でありながら、ギアチェンジを次々に行い、落ちるのではないかと冷や冷やさせられる。つぎに近藤・瀬尾デュオ。シベリウスとカザルスの曲を核にしつつジャズのアドリブにとどまらない即興。イ...BORDERSvol.1@神保町試聴室

  • イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/1/7)。JenaJang(voice)AyakoKanda神田綾子(voice)イェーナ・チャングはソウル出身、プラハ在住。最初のソロでは、ヴォイスを素材のひとつとして使い、エフェクター、ハウリング、さらにはマイクを床に接触させることによる衝撃音と歪みを使った。イェーナがヴォイス・パフォーマンスを始めたのはわずか3年前(手の動きが不調となり、アニメーションの表現活動を断念せざるを得なかったという)。マイクに関しては、昨年不意に落としたところサウンドが歪み、それを奇貨として表現の一手段とした。そのような背景ゆえか、鮮烈さが際立っている。セカンドセットは神田綾子さん。完全ソロは珍しい。ここでは対照的にヴォイスのみによるひとつながりの物語を描き出してみせた。そしてデュオで...イェーナ・チャング+神田綾子@千駄木BarIsshee

  • ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク+坂田明@渋谷Super Dommune

    渋谷のSuperDommune(2024/1/9)。KenVandermark(ts,cl)PaalNilssen-Love(ds)AkiraSakata坂田明(as,cl)ポール・ニルセン・ラヴとケン・ヴァンダーマークの日本ツアー、4年ぶり。初日のゲストは坂田明さん。渋谷のスーパードミューンでインタビューをしてきました。もの凄い演奏の後に流したアルバムは以下の通りです(お三方になにか関係があるもの。ただしオーネット・コールマンはこの日ケンさんが夢を見たと聞いて持っていきました)。それにしてもドミューンの音は素晴らしかった。KaoruAbe/彗星PartitasFredAnderson+DKVTrioPaalNilssen-Love/NewJapaneseNoiseJazz非常階段/MadeinJapan...ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク+坂田明@渋谷SuperDommune

  • 森山威男『ライヴ・アット・ラブリー』(JazzTokyo)

    #06『森山威男/ライヴ・アット・ラブリー』–JazzTokyoTakeoMoriyama森山威男(drums)FumioItabashi板橋文夫(piano)ToshihikoInoue井上淑彦(tenorsax)HideakiMochizuki望月英明(bass)●森山威男森山威男NEWYEARSPECIAL2019その2@新宿ピットイン(2019年)森山威男NEWYEARSPECIAL2019その1@新宿ピットイン(2019年)森山威男3Days@新宿ピットイン(2017年)森山威男@新宿ピットイン(2016年)ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男@新宿ピットイン(2014年)森山・板橋クインテット『STRAIGHTEDGE』(2014年)ペーター・ブロッツマン+佐藤允彦+森山威男『YATAG...森山威男『ライヴ・アット・ラブリー』(JazzTokyo)

  • カール・ストーン+池田謙『DAM』(JazzTokyo)

    #05『カール・ストーン+池田謙/DAM』–JazzTokyoCarlStone(electronics)KenIkeda池田謙(electronics)●カール・ストーン東京現音計画#19@杉並公会堂(2023年)内橋和久+カール・ストーン@千駄木BarIsshee(2023年)カール・ストーン『WeJazzReworksVol.2』(JazzTokyo)(2022年)カール・ストーン+吉田達也+神田綾子with小林径@落合Soup(JazzTokyo)(2022年)SignalsDown@落合soup(2019年)●池田謙ロジャー・ターナー+池田謙@Ftarri(2023年)阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)「ジョン・ラッセルを追悼する」@下北沢アレイホール(2022年)池...カール・ストーン+池田謙『DAM』(JazzTokyo)

  • 謝明諺+武田理沙+T. 美川@渋谷Bar Subterraneans(JazzTokyo)

    #04謝明諺+武田理沙+T.美川–JazzTokyoMinYen“Terry”Hsieh謝明諺(ts,ss)RisaTakeda武田理沙(synthesizer,drums)T.MikawaT.美川(electronics)●謝明諺謝明諺+熊坂路得子@上尾BarberFuji(2023年)内橋和久+謝明諺@千駄木BarIsshee(2023年)謝明諺&スガダイローanewlittleone『OurWaningLove』(JazzTokyo)(2023年)詩與歌的靈魂夜ASoulfulNightofPoetryandSongs(JazzTokyo)(2023年)melodies@新宿ピットイン(2023年)謝明諺+永武幹子+高橋陸+大村亘@壱岐坂ボンクラージュ(2023年)高橋佑成+謝明諺+荒悠平@荻窪ベル...謝明諺+武田理沙+T.美川@渋谷BarSubterraneans(JazzTokyo)

  • Trio San『Hibiki』(JazzTokyo)

    #2295『TrioSan/Hibiki』–JazzTokyoSatokoFujii藤井郷子(piano)TaikoSaito齊藤易子(vibraphone)YukoOshima大島祐子(drums)●藤井郷子神田綾子+田村夏樹+藤井郷子+アンドリュー・ドルーリー@公園通りクラシックス(2023年)藤井郷子ストリングスプロジェクト-GEN2023@公園通りクラシックス(2023年)まだまだまだまだ@新宿ピットイン(2023年)まだまだまだまだ@公園通りクラシックス(2023年)藤井郷子オーケストラ東京@公園通りクラシックス(2023年)JunkBox@荻窪velvetsun(2023年)藤井郷子+田村夏樹@山猫軒(2022年)ThisisIt!『MOSAIC』(JazzTokyo)(2021年)Futar...TrioSan『Hibiki』(JazzTokyo)

  • #1281 「悠々自適」悠雅彦さん追悼コンサート(JazzTokyo)

    #1281「悠々自適」悠雅彦さん追悼コンサート–JazzTokyo出演者:CANNONBALLEXPLOSIONENSEMBLE(砲弾爆発合奏団)[TeruhitoYamazawa山澤輝人(ts,fl)TakeshiGoda剛田武(vln,fl)LouisInageルイス稲毛(b)]GeilaZilkhaギラ・ジルカ(vo)KatsunoriFukai深井克則(p)NatsukiTamura田村夏樹(tp)SatokoFujii藤井郷子(p)YoshihitoFukumoto福本佳仁(tp)MakiNakano仲野麻紀(sax)AkikoFujimoto藤本昭子(地歌)TomokoYazawa矢沢朋子(p)MichiyoYagi八木美知依(エレクトリック21絃箏)AoiKato加藤葵(vo,p)#1281「悠々自適」悠雅彦さん追悼コンサート(JazzTokyo)

  • インプロヴァイザーの立脚地 vol.15 池田陽子(JazzTokyo)

    インプロヴァイザーの立脚地vol.15池田陽子–JazzTokyo●池田陽子池田陽子、大蔵雅彦@Ftarri(2023年)Ensemble響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴホール(2023年)りら~雲を吐き、星を喰うhomagestoTetsu~@山猫軒(JazzTokyo)(2022年)池田陽子+阿部真武+岡川怜央@Ftarri(2021年)池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)asinusauris@Ftarri(2020年)秋分の午後@喫茶茶会記(2020年)マクイーン時田深山+池田陽子+池上秀夫―弦弦弦@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2020年)815展でのパフォーマンス(広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2020年)ヨアヒム・バーデンホルスト+大上流一+南ちほ+池...インプロヴァイザーの立脚地vol.15池田陽子(JazzTokyo)

  • 岡真理『ガザとは何か』、臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』

    岡真理『ガザとは何か』(大和書房、2023年)。ここまで簡潔にまとめてわかりやすいメッセージとして出すのは緊急性のゆえだけれど、複雑な問題を考える際には基本書に戻るべきということもまた真実で、臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』(講談社現代新書、2013年)を引っ張り出してきた。臼杵さんの本からは、1993年のオスロ合意がその後なぜいい形に進まなかったのかを把握することができる。なによりアメリカが交渉の埒外に置かれていたことは重要で(ラビンとアラファトの間にクリントンが立って「大きなアメリカ」を演出していたけれど)、すでにその段階で力を失いつつあったアメリカが「9・11」を経てまた奇怪な姿になってきたことの捉え方も変わろうというものだ。岡さんの本では、去年10月のハマースによるイスラエル攻撃について、ハマ...岡真理『ガザとは何か』、臼杵陽『世界史の中のパレスチナ問題』

  • MIYA+田中悠美子@千駄木Bar Isshee

    千駄木のBarIsshee(2024/1/6)。Miya(ModularFlute)YumikoTanaka田中悠美子(大正琴、義太夫三味線)「月刊MIYA」の第1回。Miyaさんのようにモジュラーとフルートとを組み合わせるコンセプトの人が他にいるのかどうか。フルートの息遣いや速度を体現する音が、リアルタイムで現れ、時間を記憶するかのように追いかけて現れ、また時間の進み方に摩擦をかけるように歪む。オリジンが点でなく線(それも濃淡のある)であることも独創性の源か。田中さんは前半は大正琴で、Miyaさんと自身のエフェクトの目が眩む流れの中で独特の撥音を放つ。ふたりの持続音と事件として出てくる個々の音とが、櫛の歯どうしのように噛み合っては離れてゆく。後半の三味線は音域がちがうせいか、時間の制御への働きかけもまた...MIYA+田中悠美子@千駄木BarIsshee

  • 大谷能生『<ツイッター>にとって美とはなにか』

    大谷能生『<ツイッター>にとって美とはなにかSNS以後に「書く」ということ』(フィルムアート社、2023年)。出版される前に大谷さんに聞かされて笑い、「すごいですね」を連発してしまった。もちろんそのタイトルが吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』のパロディだからである。吉本は言語のありようを「自己表出」と「指示表出」の二軸で分析してみせたわけだけれど、それはわかりやすくもないし、おそらくは二軸は必ずしも独立していない。ただ「自己表出」として敢えて生み出された書き言葉が「疎外」の対象となることは確かで(日本語の「疎外感」のような、除け者のニュアンスではない)、だからこそ書き言葉は永遠に奇妙なものであり続ける。本書がおもしろいのは、「自己表出」と「指示表出」の背後に広く深い共同体の歴史、ロゴスのようなもの、動...大谷能生『<ツイッター>にとって美とはなにか』

  • ざやえんどう、浦裕幸@水道橋Ftarri

    水道橋のFtarri(2024/1/2)。前座:浦裕幸(p,electronics)ざやえんどう:沼田佳命子(cl),間部賢(sax),川松桐子(tb),toumeg(altohorn),植野隆司(g),田中充(太鼓),関春彦(perc)ざやえんどうの、楽器を鳴らし、音を世の中に出すというところが自然に拡張された快感。FujiX-E2,7Artisans12mmF2.8●浦裕幸People,PlacesandThings×Ex@小岩BUSHBASH(2022年)ZhuWenbo、ZhaoCong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)徳永将豪+中村ゆい+浦裕幸@Ftarri(2017年)ざやえんどう、浦裕幸@水道橋Ftarri

  • ポール・オースター『Baumgartner』

    ポール・オースター『Baumgartner』(2023年)。オースターの新作を読むのは久しぶりだ。92年の『リヴァイアサン』あたりからは待ちきれず原書で読んでいて、そうすると柴田元幸の名訳で世界を再体験できる愉しみがある。(2017年の『4321』はあまりの分厚さに断念した。)この人はだんだん視線が内面に向かっているようだ(けれども、『インヴィジブル』や『サンセット・パーク』にあった過激な性描写が姿を消してほっとした)。前は奇妙な偶然が現実となってゆく感覚があった。いまは奇妙な心象風景と現実との交差点が物語をひっぱってゆくおもしろさがある。大学教員のサイ・バウムガートナーは10年前にパートナーのアンナを亡くしてしまい、喪失感とともに生きている。その一方でアンナの遺した詩を出版し、アンナの存在を心の中にとど...ポール・オースター『Baumgartner』

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