晩秋の経ヶ岳

晩秋の経ヶ岳

いわゆる中央アルプス(木曽山脈)というのは、天竜川と木曽川に挟まれた南北90km東西20kmに及ぶ山脈である。ほぼ南北に連なっていて、一般的に北は経ヶ岳から南は恵那山あたりまでの山塊をそう呼んでいるのだが、南は摺古木山の先で急に標高を下げるから、山脈が大平高原で一度途切れ、そこからずっと南にある恵那山というのは独立峰と捉えたほうが自然だ。摺古木山の標高が2,169mに対し大平峠の標高が1,350mだから、数字の上から...