目覚めれば今日もまぶしき蝉しぐれ 蝉しぐれ命の限り生きるかな 蝉鳴くや情熱抱え来た道に 水沫
夏の夜の溶けてゆくものすべてなり 失恋の想い巡るや熱帯夜 書く文字の荒削りなり夏の暮れ 水沫
道はひとつではない 迷いつつ歩け 間違いつつ歩け 自由に歩け すべてが正しい道などない 選んだ道が、君の道であるだけだ
重たい雲と この倦怠感と 想いを伝えられぬ歯がゆさに 飲むしかない酒を捨てている それさえも捨て去っている
ひとりのじかん つよがりはいわない こころぼそくはあるさ ありあまるじかんとじゆうへのふあんもあるさ でもひとりのじかんはたいせつなじかん まっさらのじぶんがそこにいる
恵みがない空は今日も青くって 水の沁みわたる朝のカラダかな 雨のない都会ほど老いてゆく 水沫
雨あがって帰り道の静かなる 母の元気なうちにと思う紫陽花のはな 清流が恋しくなって都会の雨がぬるくなって 水沫
梅雨晴れ間いまある刹那惜しみけり ここからはどの道ゆこう梅雨晴れ間 青色の静かな朝や梅雨晴れ間 水沫
或る人の意見は蚊帳の外の夜 集まりし虫と意見や夏の夕 道筋が無きようで有るあぶらむし 水沫
気だるそうに干されている洗濯物をくぐり梅雨に入る 風のない日の退屈なこと 雨のあとの空虚ななかに居る 水沫
現在、午前11時 今日の夕方5時から、親友と食事をする約束がある それまで、何しようか? 部屋の掃除か 洋服など見に行くか 映画でも観て過ごすか 人生も、そんなふうなものかもしれない 死ぬまでの時間に、何をしようか 人生は、有限で、自由な、空き時間 楽しむも、苦しむも自分の選択次第 よし、ここはチャレンジしてみよう
海辺を走れば足あとの消えゆく 山のほうから風薫る 薔薇咲く道や我をとおす 水沫
憶えているか? 幼きころの 風の吹く丘 成すすべもなく 生きている 水沫
殺風景な部屋でひとり ひとつの灯りを頼りに 紙屑を捨て 思い出を包み 世に背を向けて 新しい自分と向き合おうとする 旅立ちだ いま、旅立つときが来た
青田波起きてはじまる物語 新緑や褒めて伸びたる坂の上 童心をくすぐりて外青田かな 水沫
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