chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
幕末血戦録 http://thshinsengumi.seesaa.net/

若者達が異なる信念の元に命を賭した時代、幕末。新撰組と御陵衛士を中心に、人々の生き様を書き記します。

服部武雄
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2013/12/07

arrow_drop_down
  • 鬼の章(43)

    「知らぬ」 苛立ちもあった。不甲斐ない自分自身に対する怒りもあった。 芹沢鴨が亰都に戻ってから、これまでとは決定的に異なる何かが動き出していた。その何かに抗うでもなく、流されるでもなく、服部は唯戸惑うばかりだった。そんな現状や、そうする事しか出来ない自分に対する怒りもあった。 怒りは服部の力を引き出す筈だった。窮地に陥って、そこから導かれる力というものもある。 しかし、この場では状況を覆すには至…

  • 鬼の章(42)

    そんな馬鹿な。 毛内は、自分が目にしているものが信じられなかった。 確かに、清河は凡庸な剣客ではない。だが同時に、服部が遅れを取るほどの相手ではないとも見ていた。しかし、毛内の眼前で繰り広げられる戦いは、まるで大人と子供だった。 服部の斬撃は容易く止められ、跳ね返された。逆に、清河が送る斬撃に、服部は押される一方だ。 当惑しているのは、服部自身も同様だった。 清河の太刀筋が鋭いのは確かだ。しかし…

  • 鬼の章(41)

    策というと?」 「例えば、必要とあれば我々を切り捨てて乗り換えるためとか。あるいは万一の時に、我々に対抗する手札として確保するためか」 「俺達を捨て駒にするつもりだって言うのか」 「例えばの話だ」 語気を荒げる平間に、新見はため息を洩らしながら続けた。 「しかし、あながちない話でもないと思っている。今は用心するに越したことはない」 そんな仲間達のやり取りの間も、芹沢は無言のままだった。ともすれば…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、服部武雄さんをフォローしませんか?

ハンドル名
服部武雄さん
ブログタイトル
幕末血戦録
フォロー
幕末血戦録

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用