鬼の章(40)
「刀を交えれば分かるかも知れませんよ」 2人を交互に見比べながら、毛内は不吉な予感を感じていた。刀を抜いて、服部が遅れをとるとは考えにくい。しかし、この突然の来訪者は、服部の事を良く理解している様子だった。それでいて真っ向から勝負を挑むという事は、相応の自信があると考えられる。 「貴方は一体」 男は薄い笑みを浮かべながら、ゆっくりと刀を抜いた。 「清河八郎、参る」 「あの男が、1人で行ったんです…
2020/09/26 10:25
2020年9月 (1件〜100件)
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