2016年9月
ピアノの鍵盤を操るようにへこませながら音を積み上げるピアニストすらすらとメロディーが生まれては耳の奥に消えていく ドの鍵盤を押してドの音が出るのは不自由な当たり前 空を流れる雲はちぎれてはくっつき絶え間なく形を変える目に
蝉の声が鈴虫に変わったリンリンリンとお財布に付けた鈴の音のように軽やかに寂しく耳に届く 虫の知らせはいつだろう私のちょっとした未来に何かの予感がしたら闇に潜む虫たちと通じ合えたしるし 虫の知らせを待ちながらリンリンリンと
Nがイニシャル左右対称のようで微妙に違う線の行き違い Nがイニシャル気が変わって倒れればZ"ん"も五十音の終わりやっぱり最後が似合ってる 今日もNはチラつきながら転がっているぐるぐると回る方位針がNで
抽象画の中にズルズルと引き込まれるのが好きだ意味だらけの色や形に困惑しながら 空が青いのがウソだと気づけば無色の私がここにいる無色の風を感じながら
2016年9月
「ブログリーダー」を活用して、びーどろさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。