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きくちゃん
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東村山市
出身
小金井市
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2013/04/27

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  • いちばん長い夜に

    仙台の3・11メモリアル交流館で出会った3冊目。前科があり、刑務所での刑期を終え、出所後、再会してはいけない規則を破って再会し、東京の根津でひっそり身を寄せ合って暮らす芭子(はこ)と綾香の物語。連作の短編集で、シリーズとしては三作目のようですが、この本だけでも十分楽しめました。綾香は40代後半、芭子は30代入ったばかり。綾香はパン職人として自立するために街のパン屋で朝早くから働いている。芭子は、なかなか進路が定まらなかったけど、祖母の残した古民家で、あそこ(刑務所)で身につけた裁縫の技術を生かし、ペットショップで働きつつ、ペット用の服をオーダーメードで作る仕事を始めていた。世間知らずの芭子に、元主婦でもあった綾香は料理や身の回りのことや銀杏のことなど、教えられることはなんでも教えていた。綾香があっての芭子...いちばん長い夜に

  • また次の春へ

    明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。と、言っておきながら、気持ちは沈みます。「明けなければよかった」と、思っている人たちもいるでしょう。正月の16時に震度7とは。翌日に羽田空港での事故。震災がなかったら。なぜ、私が?こんなとき、田村隆一の詩の一節を思い出します。「言葉なんかおぼえるんじゃなかった」(「帰途」の冒頭です)人は言葉を覚えたから、意味を探す。でも、その地震は言葉を持っていない。人は、物語っていくしかない。語って語って、やっと受け入れ難いものを少しずつ消化していく。言葉があるからこそ苦しみ、言葉があるからこそ救われる。実際には、言葉にできないことの方が多いかもしれません。それでもアートやスポーツや、あらゆる手仕事に、気持ちを託すこともできます。この本は、年末に少しずつ読んで...また次の春へ

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