司馬遼太郎【太郎の国の物語】1 ブロードウェイの行進 より👇勝海舟がですね、アメリカから帰って来ましてね・・・咸臨丸に乗って帰って来まして、それで江戸城に呼ばれて、ずらっと老中が並んで・・・老中いうのは皆、お大名ですからね・・・勝に「かの国と我が国というものの違いは、どのような所にある?」・・・そしたら勝海舟はですね「アメリカという国は、重い位にいる人は、皆それ相当にぜんぶ賢いです、日本とは全然違います」。・・・要...
エーリッヒ・フロム「生きるということ」より引用 (11)自己および同胞の十全の成長を、生の至高の目的とすること。 (12)この目的に到達するためには、修養と現実の尊重が必要であることを知っていること。 (13)さらに、いかなる成長もそれが構造の中で起こらなければ健全ではないことを知っていること。しかしまた、生の属性としての構造と、非-生の、死せるものの属性としての〈秩序〉との相違をも知ってい...
エーリッヒ・フロム「生きるということ」より引用 ■新しい人間 新しい社会の機能は、新しい〈人間〉の出現を促進することだが、新しい〈人間〉とは次にあげる資質を示す性格構造を持った存在である。 (1)十全にあるために、あらゆる持つ形態を進んで放棄しようとする意志。 (2) 安心感、同一性の感覚、自信。それらの基礎は自分のある姿 であり、結びつき、関心、愛、回りの世界との連帯への要求であって、世界を...
エーリッヒ・フロム「生きるということ」より ■持つことを捨て、あることを選択する 私たちは生きるために、何かを持たなければならない世界に住んでいる。そのうえ、楽しむためにも物を持たなければならならず、それ以上に、ますます多く持つことを至高の目的とし、「百万ドルの値打ちがある人物」などという表現が許されるような世界に存在している。 そのような世界で、ただあることを選択し、持つことを選択しないなど...
エーリッヒ・フロム「生きるということ」1977年より引用 ■新しい社会を作るためには・・・ 新しい社会を作るためにはまず、新しい社会を作るための、「ほとんど打ち勝ちがたいほどの困難」に気づかなければならない。なぜなら、この困難に対して漠然とした意識しか持たないことが、必要な変化をもたらす努力が、ほとんどなされないということの理由の一つであるから。 「どうしてできないことをしようと努力するのだ。それよ...
2023年6月30日に見た夢 ■高校に進学するが初日から遅刻する よく見る学校の夢では、特定の学科の出席日数が足りずに留年するとか、もっと偏差値の高い学校に入りなおすとか、資格のための単位を修得するため学校に通う、というような、あまり乗り気でないが、義務的に「行かなければならないから」通う、というものが多かった。 ■汚いトイレの中学校 この頃は、この夢の内容が少し変わってきている。今回も、おそらくは寝坊...
君が去った場所には、影だけが残る 私たちの心は、虚しさに包まれる 中途半端なんて、時間の無駄だから スタートダッシュで、駆け抜けろ まだ命があるのなら、運が良い ほとんどの人は、腐敗した息で窒息している 楽しみのために、精神を犠牲にしている 間違った恋人たちの、名前を集める 間違った恋人たちの 私たちは無鉄砲、私たちは未熟な若者 未来のビジョンを、追い求め いつか、真実を明らかにすると思っても...
マイク・ウォレス・インタビュー /エーリヒ・フロム (1958-05-25)その9 ウォレス:どうすれば、理解できますか? フロム:私は、以前書いた本の中で、このことを説明しようとしたことがあります、均質化した社会について。旧約聖書との比較でよければ、マルクスと共有しているものについて、触れることができます。 多くの人はマルクスについて語るが、誰も、まともにマルクスを読んだことがない。実際、英語にも翻訳さ...
マイク・ウォレス・インタビュー /エーリヒ・フロム (1958-05-25)その8 ウォレス:お話を聞いている間、ずっと考えていたことなのですが、私たちはある人物から、アメリカでは今、忍び寄る社会主義が進行していると、聞かされていたんです。そして、20年前や25年前と比較すると明らかに、社会主義的な国になっている。 にもかかわらず、あなた自身は官僚主義に文句を言っている。私たちが生きているこの状態では、個人...
マイク・ウォレス・インタビュー /エーリヒ・フロム (1958-05-25)その7 ウォレス:幸福について伺います。 フロム:幸福は、私たちの文化遺産全体にとって、とても誇らしい言葉なのだと思う。今日、人々が本当に意味する幸福とは何かと問われれば、それは無制限の消費体験だと思う。オルダス・ハクスリー氏が書いた「素晴らしい新世界(Brave New World)」のようなものです。 天国とは何かと人々に尋ね、もし彼らが正直...
マイク・ウォレス・インタビュー /エーリヒ・フロム (1958-05-25)その6 フロム:あなたは、非常に重要なポイントに触れていると思う。つまり、私たちは価値観に基づいて、決めなければならないのです。 もし私たちの至高の価値、人生における最高のものが、人間であり、人間への愛であり、人間への敬意であり、人間の尊厳が、至高の価値であり西洋的伝統の発展であるとするならば、 ~私たちの生存のために、これらの価...
「それは生命の終わりと、生き残りの始まりだ」 ➡ チーフ・シアトル マイク・ウォレス・インタビュー /エーリヒ・フロム (1958-05-25)その5 ウォレス:なぜ、人間として、恋愛をすることが難しいのか、何が問題なのか、おっしゃる通りだと思います。 フロム:なぜなら、私たちはモノに関心があり、成功に関心があり、お金に関心があり、『手段』を重要視しています。そして、日曜日に最も重要なことは、注意散漫に過ご...
Vicky - L'amour Est Bleu - 1967
甘い、甘い、愛は甘美なもの 甘美な私の人生、あなたの腕の中で 甘い、甘い、愛は甘美なもの 私の人生は、あなたと共にある 青い、青い、愛は水色 私の心、愛する心を受けとめて 青い、青い、愛は水色 あなたの瞳に映る空のように、青い 水のように、流れる水のように 私の心は、あなたの愛を追いかける 灰色、灰色、愛が灰色 あなたが去れば、私の心は雨 灰色、灰色、空は灰色 あなたがいなければ、灰色の雨 ...
マイク・ウォレス・インタビュー /エーリヒ・フロム (1958-05-25)その4 ウォレス:アメリカの男性に、そしてもちろん、男性だけでなく、アメリカの女性にも、その政治的信条との関係で、このようなことが起きていると思いますか? フロム:そうですね。私たちは同じように、自分の国に起こることについて、自分たちの責任を、その世話をするはずの専門家に押し付けてしまっているのです。そして、個々の市民は、自分が判断...
Electric Light Orchestra - Ticket To The Moon (Audio)
古き良き1980年代を覚えていますか 物事がとても単純だった頃を もう一度、あの頃に戻れたらと思う そうしたら、すべて元通りになるかも ぼくは、月への切符を手に入れた もうすぐ、ここから出ていく 月への切符を手に入れた でも、もう一度朝日を見たかった 君の瞳の中に 月への切符を手に入れた もうすぐ、地球を旅立つ ぼくの涙は雨に変わり 君の窓を優しく濡らすかもしれない 君は知る由もないが 月への切...
2023年6月19日に見た夢 ■風格のある古い洋館 旧古河庭園にあるような、外壁の黒い、古い洋館に引っ越すことになる。建てられて随分と経つはずなのに、素朴だが堅牢な構えが、あまり古さを感じさせない。外装も内装も、よく手入れされているが、内装は現代風にリフォームされて、やや、やりすぎの感がある。 ■引き出しがたくさんある 現代風のクローゼットがしつらえてあるが、合板にプリントシールを張り付けたようなつく...
Major Lazer & DJ Snake - Lean On (feat. MØ) (Official Music Video)
■ヤマアラシのジレンマヤマアラシのジレンマとは、人間同士が互いに仲良くなろうと心の距離を近づけるほど、互いに傷付けあって一定距離以上は近付けない心理を指します。人間同士が仲良くなるためには「近づくこと」が絶対条件となりますが、近寄りすぎると互いの考え方の違いから緊張感にさいなまれ、反発が起きることがあります。ところが離れすぎてしまうと疎外感が生まれ、違和感を抱いてしまいます。「どうすれば上手に心の...
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司馬遼太郎【太郎の国の物語】1 ブロードウェイの行進 より👇勝海舟がですね、アメリカから帰って来ましてね・・・咸臨丸に乗って帰って来まして、それで江戸城に呼ばれて、ずらっと老中が並んで・・・老中いうのは皆、お大名ですからね・・・勝に「かの国と我が国というものの違いは、どのような所にある?」・・・そしたら勝海舟はですね「アメリカという国は、重い位にいる人は、皆それ相当にぜんぶ賢いです、日本とは全然違います」。・・・要...
「ゆきてかえりし物語ーホビットの冒険」ビルボ・バギンズ著👇■ホビットについて 我々はホビット庄の4つの区域に、長年、暮らしてきた。大きい人たちは、ホビットである我々にほとんど無関心。中つ国には様々な種族がいるのだから仕方ない。ホビットはその中で、『勇敢な戦士』と呼ばれることもなく、『秀でた賢者』とも呼ばれない。我々が情熱を傾けるのは、『食べることだけ』とも言われる。それは、あまりに一面的だ。我々の関...
ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」1992年11月10日第一刷/1993年7月20日第二刷/春秋社👇健全なタイプ9がタイプ3に統合すると、彼らは自信をもち、自分自身とその能力を可能なかぎり最大限に伸ばすことに関心をもつようになる。彼らは、感情の抑制状態から自分自身をもっと重要視する方向へ、世間にただ生まれてきたという存在から積極的で自ら考えて行動する実力者へと動く。彼らはすでに健全できわめて安定しているので、も...
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鈴木秀子【9つの性格】エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係/PHP研究所👇 タイプ確認がさらに困難なのがタイプ6とタイプ9だ。その理由には、さまざまなものがあるが、まず強烈な特色が表面化しない点があげられる。 「これだ!」と言える個性が確認しにくいのだ。またタイプ6の場合は、自分の内面に目を向けようとせず、自分が疑念や不安とともに生きていることを認めたくないことも壁になる。タイプ9の場...
いったい西郷って何だろう?・・・ということを考えるうえで・・・考えようとして「翔ぶが如く」というのを書いたんです。・・・うーん・・・よくわからない・・・書き終わってもよくわからないと思ったくらいに・・・西郷ってのは「巨人」ですね。西郷が西南戦争で亡くなったときですね、西郷派でない敵方・政府軍の方の黒田清隆という薩摩人がですね、非常に嘆いて、「惜しき仁者を亡くした」と・・・「仁」のある人ですね・・・なるほど西郷は仁者といえ...
■根源的タイプ:性格の様式が形成される子供時代に、世の中を肯定的にとらえる定位が確定してしまっているため、副次的タイプに比べて変化に弱い。■副次的タイプ:性格の様式が形成される子供時代に、安定した定位を得られなかったために、成長の過程で良くも悪くも動き回り、根源的タイプに比べて変化に対応しやすい。...
タイプ9であれば、1のウイングが8のウイングのどちらかを補完的に備えていて、どちらかの特性が独特な形で混じり合った性格になる。 ■関係の三つ組、8・9・1 【タイプ8は、周囲と関係を持つ能力が過剰に発達していて、自分自身をほかの誰よりも大きな存在であると見なしている。】【タイプ9は、独立した人間として生きるのではなく、ほかの誰かを通して生きるため、周囲と関係を持つ能力から最も遊離している。】...
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ドン・リチャード・リソ「性格のタイプ」1992年11月10日第一刷/1993年7月20日第二刷/春秋社👇彼らがそれを認めたいか認めたくないかは別にして、タイプ9も単一の個人である。彼らは容易ならない代償を支払わずには、自分自身を無視したり、その潜在能力を発達させずにおくことはできない。ーーその夢のような半意識性の中で生きているうちに、彼らは他の人たちとの結び付きを得るよりは、むしろ必然的にそれを失うであろう。その半...
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何も私はその・・・軍国主義で言ってるんじゃないんです・・・こういうところに国家を追い込んで、無茶苦茶にしてですね・・・自ら自分の国を袋叩きにして、潰していくっていうのは一体なんだろう?と・・・で、そんな・・・こう・・・つまらない民族だったんだろうかと?・・・上の人がですね・・・この程度の人間しかいなかったんだろうか?・・・昔は違ったろういうのが・・・明治の人は違ったろう・・・あるいは、江戸時代の人は違ったろう・・・少なくとも明治の人...
Taylor et al.(2004)は、ストレスの対処法として、アメリカ人は他者にサポートを求めやすいのに対し、韓国人は「和を乱す」「他者に話すことで事態が悪化する」「他者から批判される」などを高く懸念し、他者にサポートを求めにくいこと、そして 他者にサポートを求める程度のこの文化差は、そうすることの懸念を見積もる程度の強さによって媒介されることを示している。 そして Kim らの最近の研究は、他者へのサポートの求め...
また近年、ヒトの OXTR遺伝子と社会・文化環境との相互作用に関する研究も進められつつある。オキシトシンには、向社会性や他者に対する信頼感を高めたり、ストレスを緩和したりする機能がある。ヒトのOXTR遺伝子rs53576)にはAとGの2つのタイプがあり、Aの遺伝子を持つ人と比較し、Gの遺伝子を持つ人は共感能力に優れ、ストレスへの対処能力が高い。 近年の研究は、OXTRとソーシャルサポートに関する文化的規範との関連性を示...
「広がるクセ毛まっすぐスタイル・・・」 「あっちゃんにお土産じゃ♡」 「ついでに、あっちゃんの親父にズラ買って帰れば・・・」 「あんた、ほんと失礼な奴やね!」 「クセ毛のあっちゃんに、それ買ってくのと同じじゃん・・・肌が白くなる石鹸・・・こっちは伊吹にだろ・・・」 「わしって・・・」「伊吹は大丈夫だって・・・」...
この子かね、今度東京から来んさった、田村のじっちゃんの孫いうのは。 「うん、そうじゃよ」 この度は大変じゃったの、親が離婚しんさったんじゃろ? 父ちゃんが女と逃げんさったいうて聞いたが、あれ本当かね。 あんた釣りはせんかね? 道具はわしが貸しちゃるで、松田先生もよう来んさるけぇ、一回ついて来てみんさいや。ヒラマサやらワカナやら、いかーのが釣れるけぇのう。ヒラマサ、ワカナ、タイ、アジも釣れるしの、イ...
*クリックで該当のページへ山下敦弘監督「天然コケッコー」2007年 より👇「この辺には、ダサぁ散髪屋しか、ないけんのう!」「そよちゃんは、まだおりんさいや。なあ、シゲちゃん」「うん」「なして? わしも一緒にトラック乗せてぇや」「トラックは・・・はあ、満員じゃ。そやなそやな、シゲちゃんが送ってくれらぁね、 なあ、シゲちゃん」...
また、歴史上、病原体の感染に晒された地域ほど集団主義傾向が強いことも示唆されているが、S型の割合がこの関係を一部媒介し、病原体の感染に晒された地域ほどS型の割合が高く、そして集団主義的であることも示している。 病原体を始めとするさまざまな脅威にさらされた地域ほどその規範は厳しいとする最近の知見を踏まえても、集団主義、具体的には逸脱者に対して厳しく罰したり、集団内の関係や結びつきに高い価値を置いたり...
■新奇探求性に乏しい日本人 ドーパミンD4受容体遺伝子(DRD4)には、長いタイプと短いタイプがあり、長いタイプは短いタイプより「新奇性探求」が高いが、アジアでは長いタイプの人の割合が非常に低い(1%以下)に対し、南米では調査対象の民族集団のほとんどにおいて長いタイプの割合が60%を超えていた。 加えて、歴史上、移住の経験がある民族集団では長いタイプの人の割合が高く、特にその移動距離が長いほどその傾向...
そして、日本人はこの『正義中毒』に陥りやすいことが医学的にも分かっている。日本人は「不安遺伝子」と呼ばれるセロトニントランスポーターSS型を持つ人の比率が、他の国に比べて圧倒的に高いのだ。左から、日本、韓国、中国左から、アメリカ、イギリス、ドイツ...
the Defenderの記事を読むーその2 2023年5月23日「メディカル・ガスライティング」新型コロナに対する政策に反対し、改革を求める医師たちの声 ノバルティス、メルク、ファイザー、GSK(旧グラクソ・スミスクライン)などの製薬大手やビル&メリンダ・ゲイツ財団などの名前がスクリーンに映し出される中、ラフェイは語る。 ーこれは、とても大変なことです。なぜなら、私たちは全員『持ちつ持たれつ』の関係にあったからで...
反逆者はどこへ行った コンピューターのスクリーンに隠れているのか 魂はどこへ行ったのだ 反逆者はどこへ行ったのだ 今こそ出直すときだ 第一に金のためそしてテレビのため そんなのロックンロールじゃないだろ 反逆者はどこへ行った 反逆者はどこへ行った 誰かが声を上げなければ 奴らは決して多くを語らない 反逆者はどこへ行った 果たして奴らはそれほどタフなのか 単に強がってるだけなのか 第一に金のた...
the Defenderの記事を読むーその1 2023年5月23日「メディカル・*ガスライティング」新型コロナに対する政策に反対し、改革を求める医師たちの声 ー最近発足したグローバル・ヘルス・プロジェクトは、COVID-19のパンデミック時に反対意見を封じることが医師、患者、医療システムに与える影響について医師が説明するビデオ「The Oath(誓い)」を公開しました。 *ガスライティングー些細な嫌がらせを行ったり、わざと誤った...
ジョンジョー・マクファデン「量子進化」を読む。その1 序 生命とは特別な現象であり、特別な説明を必要とする。私がこの事実に衝撃を受けたのは、『生命とは何か』という本を読んだときであった。この本は量子力学を築いた一人であるエルヴィン・シュレーディンガーが50年前に書いたものだ。生命を理解する鍵は、生命の力学が無生物を支配する力学とは異なることに気づくことだ、とシュレーディンガーは提案した。われわれ...
■フンベルバルディンク先生の「二匹のドラゴン」 ■統一意識の状態 何物にも邪魔されない子宮内での生活は、胎児にとって理想に近い状態。酸素と栄養は胎盤を通じて供給され、老廃物もそれによって処理される。羊水によって騒音や衝撃から保護され、子宮内の温度は一定に保たれる。安心感や保護されている感覚が存在し、あらゆる欲求は努力なしに即座に満たされる。「良い子宮」の内部では平和、静寂、平穏、歓喜、至福だけが体...
「自由からの逃走」を続けてゆくと、やがて以下のようになる。 👇 すなわち完全に機械化され、最大限の物の生産と消費に熱を上げ、 コンピューターに指図される社会である。この社会過程の中では、人間自身が機械全体の一部となり、十分な食物と娯楽を与えられながらも、受動的になり、生命を失い、感情も枯渇してゆく。この新しい社会の勝利とともに、個人主義とプライバシーは消滅してしまうだろう。他人に対する感情を操作する...
そんな自由は、いっそ誰かに預けてしまった方が楽なのだ。ある国家に、ある宗教に、ある伝統に、ある慣習に。自ら問い、自ら悩み、自ら選ぶ自由より、ある権威に従ってしまった方が楽なのだ。やがて、どこまでが他人の不正で、どこからが自分の不正なのかも、わからなくなる。その方が自分を責めずにすむし、心安らかに暮らせるじゃないか。 人はパンのみでも生きてしまえるものなのだ。また、パンを与えてくれる者が正義と思わ...
「住専問題は、日本が戦後51年目に迎えた、第二の経済的敗戦である」。そう言い残して九日後、司馬はこの世を去った。 ➡【この国の行く末~現代日本への遺言】 「ここまで傷んでるんだぞ、という認識を、国民全体が持たなければ、昨日の続きで今日も生きてるという程度の生き方を、これからま続けていったらもう、じり貧も何も、いつの間にか日本という国が無くなってしまうかもわかりません。そこまでの事態だと思うの...
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 『石の花』(いしのはな)は、坂口尚による日本の漫画。第二次世界大戦時、ナチス・ドイツの侵攻を受けたユーゴスラビアを舞台にした「戦争大河」作品で、極限状況にありながら理想を求める若者の生き方を描く。坂口の代表作である。 冒頭に登場する、新任教師のフンベルバルディンク先生は、早く大人になりたい、自分の力を証明したいと望む少年、クリロをイライラ...
石ノ森章太郎「鉄面探偵ゲン」第三巻 最終話【妖怪】👇「ピーナッツ」をくった日本の政治家の名まえもふくまれた・・・・・・・・アメリカでの ロッキード事件調査資料が・・・・・・・・この たてものの どこかにある―そいつを ぼくが・・・・・・・・ぬすみだす・・・・!■・・・・? あれ? 書けない・・・・。(画像をクリックで該当のページへ)...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」もっと極端なばあいには、人生をただ「かれ」をあやつることだけですごすこともある。 かれらの用いる方法はさまざまである。あるものは「服従」を、あるものは「善良さ」をもちいる。 またあるものは苦悩を操縦のためのおもな方法としている。そこではけっきょくどのような感覚、思考、感情も、「かれ」をあやつろうとする要求によって、色どられている。 いいかえるとそこには真に自発的な...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」サド・マゾヒズム的追求においては、この無能力の結果、ひとは魔術的助け手に依存して自己から逃れようとする。 いま論じている、よりおだやかな依存の形式では、無能力はただ指導され保護されたいという願望を導くだけである。魔術的助け手に関係しようとのぞむ強さは、個人の知的、感情的、感覚的可能性を自発的に表現する能力と反比例する。いいかえると、かれは自分の行動によってではな...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」私がここで考えているのは、その全生活をなんとはなしに自分の外側の力に関係させているようなひとびとのことである。かれらのなすこと、感じること、考えることで、この力と結びつかないものはない。かれらは「かれ」からの保護を期待し、「かれ」の世話を受けたいと願い、自分たちの行動によっておきたことでも、すべて「かれ」に責任をおわせている。またかれらは、依存しているという事実...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」かれにとっては、この世界は力をもつものともたないもの、優れたものと劣ったものとからできている。サド・マゾヒズム的追求にもとづいて、かれはただ支配と服従だけを経験するが、けっして連帯は経験しない。性の差別であれ、人種の差別であれ、けっきょく優越と劣等のしるしでしかない。このようなことを意味しない差別を、かれは考えることはできないのである。さきざまのサド・マゾヒズム...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」かれは権威が強く、命令的であるかぎり、それを信じている。 かれの信念は結局かれの疑惑に根ざしており、その疑惑を補償しようとしている。 しかし、もし信仰とは現在潜在的に存在していることがらが実現されるということの確信を意味するならば、 かれは信仰をもっていない。権威主義的哲学は、どんなにはげしく相対主義を克服したと主張し、それを行動にあらわしているとしても、それは本...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」権威主義的性格にとっては、すべての存在は二つにわかれる。力をもつものと、もたないものと。それが人物の力によろうと、制度の力によろうと、服従への愛、賞賛、準備は、力によって自動的にひきおこされる。力は、それが守ろうとする価値のゆえにではなく、それが力であるという理由によって、かれを夢中にする。かれの「愛」が力によって自動的にひきおこされるように、無力な人間や制度は...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」サディズム的人間は、マゾヒズム的人間が対象を必要とするのと同じように、対象を必要とする。 ただかれは、抹殺されることによって安全を求めるのではなく、他人を抹殺して安全を獲得する。どちらのばあいも個人の統一は失われる。一方では私は自己の外側の力のなかに解消する。私は私を失う。他方では私は自己を拡大し、他人を自己の一部にするが、そのさい私は独立した個人としては欠けて...
エーリッヒ・フロム「自由からの逃走」サディズム的衝動の本質はなんであろうか。ここでもまた、他人に苦痛をあたえようという願望が本質なのではない。サディズムの形にはさまざまのものが観察できるが、それはただ一つの本質的な衝動にまでさかのぼることができる。すなわち他人を完全に支配しようとすること、かれをわれわれの意志にたいして無力な対象とすること、かれの絶対的支配者となること、かれの神となり、思うままにか...
A・W・シェフ「嗜癖する社会」嗜癖は中毒ではない。人は好きで嗜癖する。 1990年代は嗜癖の時代とも呼ばれる。 より 否認は嗜癖者にとってもっとも大切な防衛メカニズムです。「私はアルコホリックではありません」とアルコホリックは言います。「私はそんなに飲み過ぎるわけではないし、深刻な飲酒問題などありません。ちょ っとした問題ならありますが、それだって、そんなに深刻ではないのです」。 家族メンバーは(彼ら...
A・W・シェフ「嗜癖する社会」嗜癖は中毒ではない。人は好きで嗜癖する。 1990年代は嗜癖の時代とも呼ばれる。 より 混乱は、嗜癖 システ ムの特徴 であるだけではなく、 このシステムにおいて重要な役割を演じています。 第一に、混乱は私たちを非力で被支配の状態にとどめます。混乱した者ほどコントロールしやすい者はないでしょう。混乱した社会ほどコントロールしやすい社会もないでしょう。 政治家はこのことを誰よ...