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愛がなければ呼吸は、時を刻む時計と同じ。⇨ メアリー・オブライエン「リベリオン」

ライフスタイルブログ / 生き方

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佐藤蓼丸
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2013/03/06

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  • 社会的要求の内在化

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 カルヴィニズムの以後の発展を通じて、見知らぬものに親しくすることの警告や、貧しいものに対する残酷な態度や、 また猜疑の一般的風潮がしばしばあらわれていた。 敵意や嫉妬を神に投影することや、道徳的な憤りの形をとる間接的な表現のほかに、敵意の表現されるもう一つの方法は、自己自身に対して向けられるものであった。 ルッターやカルヴァンがどんなに熱心に...

  • 敵意と羨望

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 ルッターやカルヴァンはこの広く行き渡った敵意を描いている。 それはこの二人が、人間的にみて、歴史の指導的人物、とくに宗教的な指導者のなかで、もっとも憎しみに捉えられた人物であったという意味ばかりではなく、さらに重要なことは、このような敵意で彩られた彼らの教義が、抑圧されて激しい敵意に駆り立てられていた人々にだけ、訴えることが出来たという意味にお...

  • 敵意と反感

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 我々はこれまで、主として中産階級に行き渡っていた、不安と無力感とについて述べてきた。いまや、まだごく簡単にしか触れることの出来なかったもう一つの特性を、検討しなければならない。それは、敵意と反感である。 中産階級が激しい敵意をもっていたことは驚くにあたらな い。感情的、感覚的な表現を妨害されたり、自らの存在そのものを脅かされたりすれば、普通誰で...

  • 超自我の強制力

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 中世社会でもまた、仕事の重荷は社会的階層のなかのさまざまの階級の間に、不平等に分配されていた。そして多くの人々が残酷に搾取されていた。しかし仕事に対する態度は、のちに近代において発達したのとは異なっている。仕事は、市場で売って儲けるための商品を生産するというような、抽象的な性格のものではなかった。人は具体的な必要に応じて、また具体的な目的をもって...

  • 絶え間ない努力と仕事への衝動

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 このメカ ニズムは、個人が恐怖に襲われているとき、たやすくみることができる。数時間のうちに、自分の病気―― おそらくは致命的な―― について、医者の診断を受けようとしている人間は、当然不安の状態におかれる。大抵彼は、静かに腰をおろして待つようなことはない。もしその不安が、彼を萎縮させなければ、多かれ少かれ熱狂的な行動へ駆り立てられることがしばしばある。 ...

  • 未来派宣言

    エーリッヒ・フロム著「悪について」紀伊國屋書店 生に対するネクロフィラスな蔑視と、スピードや機械的なものをすべて賞讃する傾向とが姻戚関係にあることは、ここ数十年間の間にはじめて明らかにされたことであ る。 にもかかわらず 、一九〇九年の昔 、《未来派宣言》でマリネッティがこのことを簡潔に表現している。 1、 われわれは危険を愛し、 エネルギッシュで勇敢であることを歌う. 2、われわれの詩の原理は、勇...

  • 刻苦勉励

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 ルッターの教えと異なるもう一つの大切な点は、道徳的努力と道徳的生活の重要性を、いっそう激しく強調する点である。個人が自らの行為で、その運命を変えることが出来るというのではなく、努力することが出来るということそれ自体が、救われた人間に属する一つの証拠なのである。 人間が獲得しなければならない徳とは、謙譲と中庸、誰でも当然その分け前をあたえられると...

  • 不平等の原理

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 すなわちそれは人間の根本的な不平等という原理である。 カルヴァンにとっては二種類の人間が存在する。――すなわち救われる人間と永劫の罰に定められている人間とである。 この運命は彼らの生まれてくる以前に決定され、この世におけるどのような行為によっても、それを変化させることは出来ない というのであるから、人間の平等は原則的に否定される。人間は不平等に作...

  • ナチのイデオロギー

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 予定説の教義は一見したところでは、懐疑を沈めるよりも強める ように思われる。個人は前にもまして、彼が誕生以前から永劫の罰に定められているか、救済に定められているかを知りたいという疑惑にさいなまれるのではなかろうか。 自分の運命がどのようなものかを、人間はどのようにして確信できるのであろうか。カルヴァンはこのような確信の具体的な証拠は何も教えなか...

  • 予定説

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 カルヴィニズムの教えとルッターの教えとの間には、数多くの微妙な差異があるが、 それは本書の思想の主流にとっては重要ではない。 ただ二つの違いだけをとりあげ る必要がある。 その一つはカルヴァンの予定説である。アウグスチヌス、アクィーナ ス、ルッターにみられる予定説とは異なって、カルヴァンでは予定説が彼の全体系の隅石の一つ、恐らくは中心的な教義となっ...

  • 厭世主義

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 カルヴァンの神学は、アングロ・サクソン諸国に対し、ちょうどルッターの神学がドイツに対するのと同じような重要性をもっていたのであるが、本質的には、神学的にも心理学的にも、ルッターと同じ精神を示している。 カルヴァンもまた、教会の権威やその教義を、盲目的に受け入れることに反対したが、宗教は彼にとっては、人間の無力さに根ざすものであった。 すなわち...

  • 経済への従属

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 ここで大切なのは、ルッターの世俗的な権威に対する態度が、彼の宗教的な教えと密接に関係していたことを理解することである。 個人に対し、自分の功績を価値のない、無意味なものと感じさせ、また人間を神の手のなかにある無力な道具にすぎないと感じさせることによって、ルッターは個人から、人間の自信と、人間の尊厳との感情を奪い取った。 それこそは、圧迫する世...

  • ルターの権威主義

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 ルッターが権威を恐れ、また権威を愛したことは、彼の政治的信念にも現れている。 彼は、教会の権威に反抗し、新しい有産階級―― その一部は聖職者の階層制度における上層階級であった――に対しては憤りにみち、また農民の革命的な傾向をある点までは支持していたが、一方彼は、皇帝という世俗的権威に対する服従を、熱烈に要請していたのである。 「権威を持った人間がたと...

  • 権威への完全服従

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 自由で孤独な個人は、自己の無意味さの経験に押しつぶされる。 ルッターの神学はこの頼りなさと疑いの感情とを表現している。ルッターが宗教的な言葉で述べた人間像は、当時の社会的経済的な発展の影響を受けた個人と同じ状態を述べている。 中産階級の人々は、ちょうどルッターが人間の神に対する関係について描いていたのと同じように、新しい経済力の前には無力であっ...

  • 中産階級のジレンマ

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 ルッターは彼に対する大衆の忠誠を受け入れ、彼らを支持したが、それには限度があった。農民が教会の権威を攻撃するだけでなく、また彼らの運命の向上のために、小さな要求をするだけでなく、それ以上にでしゃばるようになると、彼は彼らと絶縁しなければならなかった。 彼らは革命的な階級へと発展し、あらゆる権威をくつがえし、中産階級が強い関心をもって維持しようと...

  • 成功を求める強迫的追及

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 懐疑は近代哲学の出発点である。懐疑を沈黙させようとする要求は、近代哲学や近代科学を発展させるもっとも強力な刺激であった。 しかし数多くの合理的懐疑は合理的解答によって解決されたが、非合理的懐疑はまだ消滅していない。 そして人間が消極的自由から積極的自由へと進まないかぎり、 それは決して消滅することはないであろう。 疑いを沈黙させようとする近...

  • 耐え難い懐疑

    安心安全が第一だという人は、信念を持つことができない。➡ エーリッヒ・フロム エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 もしこのようなことが起らなければ(事実、ルッターや、彼が代表していた中産階級には起らなかった)、懐疑はただ沈黙させられるか、いわば地下に追いやられるかするにすぎない。 そしてこのことは、絶対的な確実性を約束するような信条だけのなしうる事柄である。 ルッターにみられるよう...

  • 性悪説と自由

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 ルッターは、人間の性質には生まれながらの悪が存在すると仮定し、そのために人間の意志は悪にむかい、どのような人間も本性のままでは善行をすることはできないと考えた。 (中略) 人間性が堕落していることと、善を選ぶ自由がまったくかけているということとは、 ルッターの思想全体の根本概念のひとつである。 (中略) このような教義は、 ルッターのように絶望...

  • 自由の表と裏

    エーリッヒ・フロム著「自由からの逃走」東京創元社 中世の教会は人間の尊厳や、人間の意志の自由や、また人間の努力の有効であることを強調した。また神と人間との類似や神の愛を確信する人間の権利を強調した。 中世末期に至り、資本主義の発生にともなって困惑と不安が生まれた。しかしそれと同時に、意志と人間の努力の役割を強調する傾向も、 ますます強くなっていった。 ルネッサンスの哲学や中世末期のカトリック...

  • 2021年・報道の自由度ランキング

    ■houzz:北欧発、「ヒュッゲ」の次に注目したい「ラーゴム」な暮らし方で、毎日をもっと心地よく☟デンマークには、「お気に入りのものに囲まれ大好きな人と過ごす、心地よくほっこりした気分」を表す「ヒュッゲ (Hygge)」という言葉があります。この北欧スタイルに通じる精神として、スウェーデンにも「ラーゴム (lagom)」と呼ばれる概念があります。「多すぎず少なすぎず、ちょうどよい」という意味で、物質主義や消費主義とは反...

  • 熱願冷諦の人

    ...

  • 潜在的カルヴァン主義

    ...

  • 不寛容で独善的

    ドン・リチャード・リソ著「性格のタイプ」春秋社 ■2のウイングをもつタイプ1階級、特権、公の責務の観念 が、彼らには重要である。彼ら の理想は、自分の社会的背景に合致する目標か、 対立する目標のどちらかに彼らを導く。 このサブタイプの通常の人々は、抽象的な観念に関わるよりも、現実の個々の人々に関わることが目に見えて少ない。 さらに、タイプ1の非人格性とタイプ9の遮断性が、その行為から私的なものを...

  • 説教はしたいが・・・

    ドン・リチャード・リソ著「性格のタイプ」春秋社 ■2のウイングをも つタイプ1 タイプ1の特性と2のウイングの特性は、ある程度互いに対立する。タイプ1は、理性的、非人格的であるが、タイプ2は、情にもろく、人々と関わる。タイプ1がこの性格基礎タイプであるが、 このサブタイプの人々には、日立つだけの温かさだけでなく、人間関係を考える視点があり、タイプ1の感情抑制を埋め合わせる。 2のウイングは、タ...

  • ルター派でよかった

    ルーテル2017年-宗教改革500年 「ルター派でよかったと思いませんか」より (前略) 私はカルヴァン派の神学教育も、バプテスト派の神学教育も受けてはいませんが、それぞれの教会の特徴を「空気」をとおして感覚的に知っているつもりです。カルヴァン派やバプテスト派の倫理的土台は、極論すれば「禁欲主義」的です。マックス・ウェーバーが教えたように、その禁欲主義的倫理が資本を生み出し、資本主義の土台を据えたという...

  • 福祉制度理論の再構築

    北欧国家の福祉とキリスト教 ――フィンランドを事例に―― 五十嵐 成見 より フィンランドを含む北欧国家が全体的に高福祉国家としての黄金期を迎えていた 1989年,デンマーク出身の社会学者エスピン-アンデルセンは,ティトゥムスやマーシャルの類型論に基本的に依拠しつつ,世界各国の福祉制度を, 「リベラルタイプ」,「コンサヴァティブタイプ」,「社会民主タイプ」の 3形態に大分して類型化した。リベラルモデルはアメ...

  • ルター派思想と高福祉国家

    (世界幸福度ランキング) ■1位 フィンランドー『宗教,階級連合,福祉国家』の中で,カールはヨーロッパ圏の福祉体制をルター派,改革派,カトリシズムに類型化して論じつつ,北欧国家において高福祉国家が成立した思想的背景にはルターの全信徒祭司(万人祭司)性から派生する「平等の文化」の感覚がある,と考察した。➡五十嵐成見「北欧国家の福祉とキリスト教 : フィンランドを事例に」聖学院大学論叢 ■2位 デンマークー...

  • 幸福度ランキング

    ■2021年世界幸福度ランキング(青数字は報道の自由度ランキング)■8位 ニュージーランドーキリスト教36.5%、無宗教48.2%(2018年国勢調査) ■9位 オーストリアーカトリック約64%、プロテスタント約5%、イスラム約8% ■10位 ルクセンブルクー国民の大多数はカトリック ■11位 カナダー国民の3分の2以上(67.3%)がキリスト教徒(国民の約39%がローマ・カトリック)、23.9%が無宗教(2011年カナダ統計局) ■12位 オース...

  • 上医は国を癒す

    ■黄色い円は2022年3月末までの新型コロナ死者数 ...

  • 重症化仮説

    ■老齢化による胸腺の退縮は、T細胞免疫応答を過剰に活発化させて、正常な細胞をも破壊してしまうのかもしれない。...

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