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松和のマスター
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船橋市
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茨木市
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2012/11/12

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  • ジョー・チェンバースの最新作。

    昨日、ブライアン・ブレイドの参加アルバムのことを書いて、この1〜2年にゲットして聴いたアルバムを見渡してみたら、意外とドラマーがリーダーの良好盤があることに、改めて気がついた。ドラマーのリーダー作って、管楽器やピアノがリーダーのアルバムとは、その「作り」はちょっと異なると思う。ドラムという楽器、旋律楽器では無いので、その奏法やスタイルをメインにリーダー作をまとめる訳にはいかない。フロント楽器とし...

  • 今を行く硬派なギター・トリオ

    当代のジャズ・ドラマーで、信頼して聴くことが出来るドラマーが幾人かいる。 ブライアン・ブレイド(Brian Blade)は、そんな「当代の信頼出来るジャズ・ドラマー」の1人。この人のドラミングは、初リーダー作『Brian Blade Fellowship』(1998年)から、ずっと聴いているが、リーダー、サイドマンどちらのドラミングも見事なもので、僕は「ブレイドがドラムを担当するアルバムに駄盤は無...

  • ハバードにはジャズ・ロック

    前作『High Blues Pressure』では、ジャズロックとモード・ジャズが混在、アルバム全体の印象がちょっと散漫になって、本当にジャズロック路線で攻めていって良いのか、世間の評価をどうなるのか、まだまだハバードには迷いがあったように感じた。しかし、僕の印象としては「ハバードのトランペットには、ジャズロックが良く似合う」。Freddie Hubbard『A Soul Experiment』...

  • 過渡期のフレディ・ハバードです

    フレディ・ハバードは、そのテクニックは卓越したものがあるのだが、如何せん、吹きすぎる盤が多い。メンバーによるのだが、自分から見て後輩のメンバーばかりの時は、アニキ風を吹かせるのか、後輩に花を持たせて、自分は抑制の効いた、余裕あるブロウを展開する。これは良い。優れたテクニックの持ち主でありながら、抑制の効いた、余裕あるブロウを披露するハバードは凄みすらある。逆に、メンバーが同年代から先輩になる時は...

  • 硬派でバップなキャノンボール

    キャノンボール・アダレイ。1959年以降、ファンキー&ソウル・ジャズでヒット作をリリースして人気ジャズマンになった訳だが、人気者になればなるほど、我が国では「ファンクの商人」と揶揄され、硬派なジャズ者の方々から煙たがられた。しかし、キャノンボールのジャズは確かなもの。デビュー当時のハードバップをバリバリ吹きまくるキャノンボールをもっと評価しても良いと僕は思っている。彼が人気者になった、ファンキー...

  • 小コンボのキャノンボールは良い

    初リーダー作より、レーベルのエマーシーから、ムーディーなモダン・ジャズを余儀なくされたキャノンボール。キャノンボールは意外と硬派にハードバップに吹きまくるのだが、如何せん、ウィズ・ストリングスあり、ビッグバンド・ジャズなアレンジのゴージャスな編成ありで、全体的な印象としては「イージーリスニング・ジャズ」志向。やっと、エマーシー移籍後の4作目のリーダー作『Sophisticated Swing』で...

  • 新主流派の名演・名盤の1枚

    1950年代から1960年代のブルーノート・レーベルはかなり「懐が深い」。1500番台からそんな傾向は出ていた訳だが、とにかく、その時その時に出現した、ジャズの「新しいトレンド&奏法」に長けたジャズマンをチョイスして、しっかりリーダー作を録音させている。4100番台を見渡すと、当時、ジャズの最先端を走るフリー・ジャズやモード・ジャズにもしっかりと対応しているから凄い。Sam Rivers『Fuc...

  • タイナーの1970年代トリオ2態

    マッコイ・タイナーは、以前はコルトレーンの伝説のカルテットのピアニスト、コルトレーンの逝去後、コルトレーン・ジャズの継承者としてもてはやされた時期があったが、今では、あまりそういう評価は当たらない、と僕は思っている。タイナーがコルトレーンから継承したのは、コルトレーンの「ワールド・ミュージック志向」の音世界であり、バリバリとモーダルなフレーズを弾きまくるタイナーについては、コルトレーンの「シーツ...

  • レッド・ガーランドの「再訪」

    レッド・ガーランドは、ハードバップ時代、人気絶大のジャズ・ピアニストだった。1956年の初デビュー作『A Garland of Red』から、1962年、一時活動を中断する直前の『When There Are Grey Skies』まで、30枚ものリーダー作をリリースしている。右手の転がる様に流麗なシングル・トーン、絶妙のタイミングでスイング感を醸成する左手のブロック・コード。シンプルな奏法だが...

  • ブルース基調のガーランドが素敵

    ブログでは暫く御無沙汰だったが、レッド・ガーランドは、僕のお気に入りのピアニストの1人である。右手の転がる様に流麗なシングル・トーン、合いの手の様に絶妙のタイミングで入ってくる左手のブロック・コード。聴けば直ぐに判るほどの個性。「金太郎飴」とか、揶揄されることもあるが、どうして、こんなに個性的なジャズ・ピアノ、ガーランドの他にはいないのだから、唯一無二のスタイリストとして評価するべきだろう。Re...

  • グリーンとヤングとエルヴィンと

    ブルーノートの4100番台の後半のアルバムの中で、このブログに記事として上げていないアルバムをメインに聴き直して、せっせと記事にしている。4100番台は、メインストリーム志向の純ジャズの範疇の中で、1960年代前半の「ジャズの多様化」の時代を確実に捉えて、当時のジャズのバリエーションを漏らさず網羅したアルバムを漏らさずリリースしている。4100番台を通して聴けば、当時の成熟したジャズの「演奏の志...

  • 「無念」の最後のリーダー作です

    哀愁のトランペッター、ケニー・ドーハム。キャッチフレーズの「哀愁の」については、ドーハムのワンホーンの名盤『Quiette Kenny』の印象が強くて「哀愁の」になるが、ドーハムって、もともとはビ・バップ時代から活躍する、筋金入りのバップ・トランペッター。基本は「溌剌としたバップなトランペット」。しかし、時々「フレーズがちょっと危うい」ところはご愛嬌。そんなドーハム、1924年生まれ。しかし、1...

  • スマートなオルガン・ジャズ。

    ブルーノート・レーベルは、オルガン・ジャズの宝庫である。1500番台から、4000番台、4100番台、4200番台と、カタログを見渡せば、要所要所のオルガン・ジャズ盤が存在する。しかも、ジャズ・オルガニストのメンバーが豊富。ジミー・スミスばかりがクローズアップされるが、他にパットン、フェイス、ローチ、マクグリフ、スミス、ウィルソンなど、オルガニストを多く抱えている。"Big" John Patt...

  • ジャズ喫茶で流したい・264

    暑い。酷暑である。特に、ここ千葉県北西部地方は、暫く、全くまとまった雨が降っていない。カラカラのはずが湿度が高くて蒸し暑いのなんの。特に昨日、今日と身の危険を感じるほどの酷暑である。千葉県はもう梅雨は明けていると思うのだが、梅雨明け宣言の単位が「関東地方」らしく、北関東は暫く天気が不安定だったので、梅雨明け宣言できないらしい。何とも意味の無い「梅雨明け宣言」である。これだけの酷暑だと、まず、外を...

  • ウェスを愛でる為にあるライヴ盤

    今年で生誕100年を迎えるウェス・モンゴメリー。生まれは1923年、逝去は1968年。今年は生誕100年で、逝去して55年になる。そうか、ウェスが亡くなってから、もう半世紀以上が経つのか。僕がウェス盤と出会った時は、既に鬼籍に入っていたので、生前、リアルタイムの自由に動くライヴ画像って数えるほどしか無くて、一度はライヴでこの目でウエスの名演ギターを聴きたかったなあ、と強く思うのだ。Wes Mon...

  • リラックス度満点のウェス盤。

    モダン・ジャズ・ギターの巨匠ウェス・モンゴメリー(1923-1968)。今年3月6日に生誕100周年を迎えたそうである。全く意識していなかったなあ、面目ない。ウェスは1960年代以前のモダン・ジャズ・ギタリストの中で、3本の指に入るお気に入りのギタリスト。それなのに生誕100周年を忘れていたとはなあ。確かに、ジャズ雑誌などを読んでいて、が遺した名盤のリイシューやベスト・アルバム、ムック本のリリ...

  • メルドーのビートルズのジャズ化

    ジャズ・ピアノの次世代を担うリーダー格の「ブラッド・メルドー」。1990年代、キース・チック・ハービーの後を継ぐ正統な後継者と目されて以来、初リーダー作から30年が経って、今年でメルドーも53歳。ジャズ・ピアニストとしては、充実し切った中堅の時代。流麗で耽美的でリリカルでモーダルな、ビル・エヴァンス以降のモダン・ピアノの後継として、その存在は実に大きい。メルドーは若手の時代から、チャレンジ精神旺...

  • ブレイスのブルーノート最終作

    ジョージ・ブレイス(George Braith)。 ブルーノート4100番台の異色の存在だろう。ブレイスは、NY出身のソウル・ジャズ・サックス奏者。ブレイスの一番の特徴は「ローランド・カークが開発したテクニックで、循環呼吸を活用して、一度に複数の管楽器を演奏する」ところ。但し、カークの様に難度高く複雑にモーダルに展開することは無く、平易にシンプルなフレーズに終始する。George Braith『...

  • ブルーノートの新主流派ジャズ

    ブルーノートの4100番台は、カタログ番号順に聴き進めて行くと面白い。ジャズの多様化の時代にアルバムをリリースしているので、1960年代前半の様々なスタイルのジャズ、様々な志向のジャズが記録されていて、バラエティーに富んでいる。成熟したハードバップももちろん、ファンキー・ジャズあり、ソウル・ジャズあり、モード・ジャズもあるし、フリー・ジャズもあるし、オルガン・ジャズもあるし、ギター・ジャズもある...

  • ウェスの「フロント1本の名盤」

    1960年代以前、ハードバップ期からジャズの多様化の時代、僕のお気に入りのジャズ・ギタリストは、ウェス・モンゴメリー、ケニー・バレル、グラント・グリーンの3人。ジャズを本格的に聴き始めて、一番後回しになった楽器が「ジャズ・ギタ−」。やっと、最近、この3人のリーダー作をカタログ順に聴き直していて、順次、記事をアップしている。『The Incredible Jazz Guitar of Wes Mo...

  • モーガンのモード・ジャズです。

    リー・モーガンも「進化の人」だった。デビュー当時は、バリバリのハード・バッパーだったが、ジャズ・メッセンジャーズへの参加を経て、ファンキー・ジャズに手を染める。そこから、ジャズ・ロックにも適応。ジャズの大衆音楽化に多大な貢献をしたかと思いきや、1960年代半ばには、アーティステック志向のジャズ、モード・ジャズにチャレンジする。モーガンのトランペットのテクニックは相当に高いものがあり、様々なジャズ...

  • モーダルな伝説の3管フロント。

    1950年代後半、マイルスとビル・エヴァンスが始めたとされる「モード・ジャズ」。マイルスのバンドから派生したのは確実なようで、ここから、コルトレーンが、コルトレーンなりのモード・ジャズを始めた。それからは、マイルスとコルトレーンが中心になって、モード・ジャズが拡大する。そして、このハードバップの老舗バンド、若手の登竜門「アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ」にも、モードの波がやってきた。...

  • タル独特のバップ・ギターを聴く

    去年の11月から、タル・ファーロウのジャズ・ギターを聴き進めている。これが殊の外、楽しい。しかし、タル・ファーロウについては、我が国では意外と人気が薄い。ジャズ・ギタリストとしては、ギターのスタイリストの1人として、そのテクニックの高さと合わせて一流。巨大な手を一杯に広げて縦横無尽にフレーズを紡ぎ出す様は「オクトパス・ハンド」と呼ばれるのだが、このダイナミックな高速フレーズの拡がりもタルならでは...

  • モーダルなジョーヘン参上です。

    ブルーノート4100番台はモード・ジャズについても、様々なジャズマンが手掛ける、様々な表現形態のモード・ジャズを記録している。どれとして、同じ表現をしているジャズマンはいない。モードは表現の自由度がかなり高いと言われるが、この辺りは「至極納得」である。皆、それぞれの感性・感覚で、それぞれの個性的なモード・ジャズをやっている。モード・ジャズというのは、かなりアーティステックで、聴いていても、ちょっ...

  • 「ロイドの温故知新」の追記です

    1984年、EMI傘下のジャズ・レーベルとして復活した「ブルーノート」。復活の手始めに「85100 シリーズ」として、 Stanley Jordan『Magic Touch』を1985年にリリースして以降、1987年まで、当時のメインストリーム志向の純ジャズを立て続け40枚弱、リリースしている。Charles Lloyd Qartet『A Night In Copenhagen』(写真左)。サブ...

  • 懐かしいアルバムに出会った。

    ブルーノート・レーベルの「85100 シリーズ」のアルバムを、カタログ順に整理している。「85100 シリーズ」は、ブルーノートが1979年に活動を停止した後、1984年、EMI傘下でジャズ・レーベルとして復活、復活後の最初の録音シリーズである。カタログ番号は、BT 85101〜BT 85141まで、途中空き番が1つあるので、全40枚の小規模な録音シリーズになる。このシリーズは、ブルーノート復活...

  • マクリーン初期の名盤の1枚

    ハードバップ期のマクリーンは、歌心満点の「唄う」アルト・サックスが素晴らしい。デビュー時には完成され、個性が確立されたプレイだったが、それに磨きをかけたのが、プレスティッジ時代のリーダー作の数々。パッと集めてパッと録る、リハーサル無しのぶっつけ勝負録音が特徴のプレスティッジの中で、マクリーンはレギュラー・バンドをベースに、良く鍛錬されたパフォーマンスを聴かせてくれる。真摯なジャズマン、マクリーン...

  • 全てのスタイルを吹くハバード

    フレディ・ハバードのリーダー作の聴き直しを再開した。ハバードのトランペットはとにかく「上手い」。途方も無く上手いのだが、その上手さを前面に押し出す「癖」がある。とにかく、どんなセッションでも途方も無いテクニックを駆使して、前へ前へ出る。テクニックについても、とにかく速いフレーズを吹きまくる。時には「五月蠅く」感じるほど。以前、そんなハバードのリーダー作を聴き直していて、とにかく耳が疲れた。上手い...

  • マクリーンの個性は変わらない

    ジャキー・マクリーンのプレスティッジ盤には外れが無い。いきなり集まっていきなり本番の「行き当たりばったりのジャム・セッション風のやっつけ録音」そして「録音日、録音セッションの塊を無視した、感覚で切り貼りしたアルバム編集」が個性のジャズ・レーベルのプレスティッジの録音ながら、マクリーンの録音はどれもしっかりした内容で、ハードバップな好盤として聴き応えがある。Jackie McLean『Jackie...

  • クインテットのキャノンボール

    リーダー作デビュー2枚目にして、大手ジャズ・レーベルのエマーシーに移籍したキャノンボール・アダレイ。大人数編成のビッグバンド仕様や、ウィズ・ストリングスなど、ジャズをあまり知らない一般の音楽ファンにもしっかり訴求する、耳当たりと聴き心地の良いアルバムを続けざまに3枚、リリースしている。キャノンボールのアルト・サックスは溌剌として流麗バップなフレーズを吹きまくって良い感じなんだが、どうにも、純ジャ...

  • 北欧ジャズの「ジャズ・ロック」

    欧州のジャズ・レーベルの老舗、ECMレーベル。アルバムのリーダーを張るミュージシャンは、米国ジャズとはかなり異なる。大きく分けて、北欧、ドイツ、イタリア、東欧、最近ではイスラエル。レーベルの音のカラーとして、耽美的でリリカル、現代音楽的でスピリチュアルな「統一された音志向」があるので、米国ジャズを踏襲した音志向の欧州ミュージシャンが選ばれることは無い。北欧ジャズは、明らかにECMレーベルの音志...

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