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松和のマスター
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2012/11/12

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  • マンスの真の個性が満載な盤

    ジュニア・マンスのピアノの真の個性とは何か、を追求している。初リーダー作『Junior』を聴き込み、そしてリーダー作2作目『The Soulful Piano of Junior Mance』を聴き込む。『Junior』は大衆受けする売れる内容。イージーリスニング・ジャズ一歩手前の、聴き易い、典型的なピアノ・トリオ演奏。『The Soulful Piano of Junior Mance』は、す...

  • ジュニア・マンスの「良き個性」

    ジュニア・マンス(Junior Mance)。1928年生まれ。2021年1月、92歳で逝去。活動期間は1959年の初リーダー作から、2015年の遺作まで、50年以上のキャリアを誇る。ファンキーでソウルフル、端正で明確なタッチのピアノが身上。ドライブ感溢れるグルーヴィーな、爽快感溢れる弾きっぷりは、僕のお気に入りのピアニストの1人でる。『The Soulful Piano of Junior M...

  • The 3 Soundsのお蔵入り優秀盤

    スリー・サウンズ(The 3 Sounds)は、ブルーノート・レーベル唯一のお抱えピアノ・トリオ。メンバーもブルーノートが選んで、ブルーノートがデビューさせている。スリー・サウンズのアルバムはその活動期間中のリリースとして30枚を超えるが、途中、ヴァーヴやマーキュリー・レコードやその傍系のライムライトからもアルバムを7〜8枚ほどリリースしたが、ブルーノートからのリリースが主。ただし、スリー・サウ...

  • ハバードのブルーノート最終作

    ハイテクニックな伝説のトランペッターのフレディ・ハバード。22歳の若さで初リーダー作『Open Sesame』をリリースして以来、ブルーノート・レーベルには、鍛えられ、教えられ、一流のトランペッターに成長させてもらったのでは、と思っている。特に、総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンには本当に世話になっただろう。ハバードはテクニックが抜群に優れているがゆえ、どんなジャズでも、どんなスタイルで...

  • もう1つのコンガ入りガーランド

    プレスティッジ・レーベルって、アルバムの編集方針も理解出来ないところが多々あるのだが、録音方針も良く判らないところがある。例えば、このレッド・ガーランド・トリオにバレットのコンガの入ったセッションは3つある。 1つは 1958年4月11日の『Manteca』セッションの全6曲。全てコンガ入りで全曲タイムリーにアルバム化。2つ目は 1958年6月27日の『Can't See for Lookin'...

  • 『Manteca』は名盤だと思う

    ブロックコードと流麗なシングル・トーンが得意技のレッド・ガーランド。ガーランドは、何故か、何の脈略も無しに、別々のセッションから直感頼りで演奏曲をセレクトして、1枚のアルバムに仕立て上げるプレスティッジ・レーベルから多くのリーダー作をリリースしている。プレスティッジのハウス・ピアニストとしても良い位である。しかし、ガーランドの場合、セッションの寄せ集めアルバムがお得意のプレスティッジのリーダー作...

  • モード充実のメッセンジャーズ

    一流ジャズマンの「登竜門的ジャズ・バンド」、一流ジャズマンに向けて鍛錬する「ジャズ道場」。そんな位置付けのバンド、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ。1954年に結成、ホレス・シルヴァーから名前を引き継いで、アート・ブレイキーの単独リーダーで、1990年10月にブレイキーが亡くなるまで、36年の長きに渡って、モダン・ジャズの第一線で活躍した。リーダーのブレイキーは若手の将来有望なジ...

  • ブロック・コードの凄さを愛でる

    プレスティッジ・レーベルは、何の脈略も無しに、別々のセッションから直感頼りで演奏曲をセレクトして、1枚のアルバムに仕立て上げる、という、とんでもないアルバム編集方針を持ったジャズ・レーベル。セッションの寄せ集めアルバムはかなりの数に上る。アルバムを聴き進めて行くと、突如、演奏編成が変わったり、演奏の雰囲気が変わったりするので、セッションの寄せ集めと直ぐに分かるものも多い。ジャズマンの演奏能力やジ...

  • レッド・ガーランドは伴奏上手

    レッド・ガーランドは伴奏上手。マイルスが自らのバンドに引き入れる為、白羽の矢を立てたくらいの伴奏の腕の持ち主である。様々なフレーズのバリエーションは豊か、リズム&ビートへの適応力は人一倍優れていて、右手のシングルトーンは、フロント楽器とぶつかることは無く、フロント楽器を邪魔することは皆無。Red Garland『High Pressure』(写真左)。1957年11月15日(「Undecided...

  • 硬派でバップなキャノンボール

    エマーシー・レコード時代は「大衆受けする売れるジャズ」を余儀なくされたキャノンボール・アダレイ。ビッグバンドや弦オケをバックにした、ゴージャズな「イージーリスニング志向のジャズ」盤を幾枚かリリースする。小コンボのリーダー作も3枚ほどあるが、当時、成熟しつつあるハードバップな雰囲気では無く、どこか聴き易い柔和なトーンで滑らかな吹奏に終始している。Cannonball Adderley『Portra...

  • 全曲「春」にちなんだ企画盤

    1958年7月録音の『Portrait of Cannonball』で、やっと、メインストリームな純ジャズをメインとする「リヴァーサイド・レーベル」に移籍したキャノンボール。このリヴァーサイドで、当時のモダン・ジャズの最前線、小コンボでの演奏を実現した。さすが希有なインプロヴァイザー、キャノンボール・アダレイ、小コンボでのソロ・パフォーマンスは素晴らしい。 Kenny Dorham & ...

  • 曲解続きのキャノンボールの個性

    ファンキー・アルト・サックスの名手、キャノンボール・アダレイのリーダー作を振り返ってみると、デビュー当時は意外と恵まれなかったんやなあ、とつくづく思う。初デビュー作は「サボイ・レーベル」からのリリースだったので、これは他のジャズマンとあまり変わらない。しかし、リーダー作2作目にして、いきなり大手レーベルである「エマーシー・レコード」と契約し、メジャー・デビューである。なんてラッキー・ボーイなんだ...

  • 力強くも優しいオルガン・ジャズ

    ブルーノート・レーベルは、オルガン・ジャズの宝庫である。もともと、マイルスの紹介で、オルガンの神様「ジミー・スミス」をデビューさせ、ドル箱人気オルガニストに育て上げた実績があるブルーノートである。オルガン・ジャズには他のどのレーベルよりも造詣が深い。ニッチなジャズ・オルガンではあるが、ブルーノートのカタログには、多くのオルガニストのリーダー作が散見される。オルガンジャズの神様、ジミー・スミス。デ...

  • 軽快で聴き易いオルガン・ジャズ

    4100番台はもう15年程前に「聴く」ことについて、つまりアルバムの蒐集についてはコンプリートしているのだが、当ブログでの「感想記事」についてはコンプリートしていない。現在、せっせと「記事」の落ち穂拾いをしているのだが、ブルーノートの4100番台の「記事」の落ち穂拾いも「あと8枚」。あと8枚で、当ブログの「記事化」のコンプリートである。Big John Patton『Oh Baby!』(写真左)...

  • フレディ・ローチの「教会音楽」

    ブルーノートの4100番台は、ハードバップが成熟した後の「ジャズの多様化の時代」を反映したラインナップが素晴らしい訳だが、4100番台の終わり頃には、「正」の多様化であるファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、モード・ジャズ、フリー・ジャズなどがあれば、多様化の度が過ぎて、モダン・ジャズの範疇を飛び出た不思議な内容のアルバムも出現している。Freddie Roach『All That's Good』...

  • ジョーヘンの完全モーダルな盤

    ジョー・ヘンダーソン(以降、ジョーヘン)のテナーは、コルトレーンでもなければ、ロリンズでも無い。ストレートな吹奏はコルトレーンの影は引き摺っているものの、ジョーヘンのテナーの響きとフレーズは唯一無二。ジョーヘン独特のテナーである。ブルーノート・レーベルに初リーダー作『Page One』を録音して以降、『Our Thing』『In 'n Out』とブルーノートに立て続けにリーダー作を録音した。が、...

  • 教会音楽志向のソウル・ジャズ

    ブルーノートの4100番台は、ジャズの多様化の時代を反映した、当時のジャズのトレンド、ジャズの奏法のほぼ全てに対応した多様なラインアップが素晴らしかった訳だが、4100番台も終わりの頃になると、ジャズの多様化の度が過ぎて、従来のモダン・ジャズの範疇を逸脱した、不思議な内容のジャズも出現してきた。Donald Byrd『I'm Tryin' To Get Home』(写真左)。1964年12月の録...

  • スコットのドラミングは新しい。

    最近、ドラマーのリーダー作を追いかける中で、現在のジャズ・ドラマーの優秀どころのリーダー作を聴いている。21世紀に入った辺りから、現代のジャズ・シーンに繋がる、次世代のドラマーが幾人か出てきている。ブライアン・ブレイドもそんな中の1人だし、最近ではテリー・リン・キャリントン、ジョナサン・ブレイク、マーク・ジュリアナなど、優れた中堅ドラマーがどんどん頭角を現している。Kendrick Scott『...

  • ジェフ・テイン・ワッツの新作盤

    以前の記事で、ブライアン・ブレイドがドラムを担当するアルバムに「駄盤」は無いと言ったが、現代のジャズ・シーンには、ブレイドに比肩する「優れもの」ドラマーが幾人かいる。まずは、1990年代から、聴き込んだアルバムに良く見るドラマーの名前。Jeff "Tain" Watts(ジェフ・テイン・ワッツ)である。1990年代に頭角を現した、優れたドラマーの1人。ジェフ・テイン・ワッツに初めて出会ったのは、...

  • 欧州のフリー・ジャズ・ピアノ

    フリー・ジャズといえば、サックスが多い。音が肉声に近くて訴求力があること、そして、吹奏楽器として、長時間吹きづ付けることが出来ることが挙げられる。例えば、トランペットなどは、長時間吹くのには向かない吹奏楽器なので、フリー・ジャズの担い手にトランペッターはいない。逆にジャズ・ピアノで完全フリーなピアノって意外と少ない。長時間引き続ける可能性が高いので、完全に体力勝負となること、激情に駆られるままフ...

  • オルガンのコルトレーンの出現

    ブルーノート・レーベルは「オルガン・ジャズ」が得意。ジャズ・オルガンの神様、ジミー・スミスを見出して(マイルスから紹介されたみたい)、リーダー作を録音させ、オルガン・ジャズの人気者に仕立て上げたのが、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオン。つまり、ライオンがジャズ・オルガンについて造詣が深かったが故、ブルーノートは、ジミー・スミスの後に出てくる有望なオルガニスト達をキャッチして...

  • ハンク・モブレーの『転換点』

    ブルーノートの4100番台は、カタログ順に聴き進めていると意外と面白い。ジャズの多様化の時代、1950年代のハードバップが成熟し、そのハードバップな演奏に留まる者。逆に、ハードバップから新しい演奏トレンド、モード・ジャズやフリー・ジャズに進化する者、はたまた、ジャズの大衆化に沿って、大衆のジャズに対するニーズに応えるべく、ファンキー&ソウル・ジャズにステップアップする者、それぞれ、苦心して、ジャ...

  • ガーランドの面倒くさい編集盤

    レッド・ガーランドは、1950年代、その人気は結構高かったと見えて、プレスティッジ・レーベルから相当数のリーダー作がリリースされている。しかも、1セッションでLPに収録出来ない位の曲数を録音しているので、当然、未収録の曲が出る。それを寄せ集めて、リーダー作を編集してリリースする。これが実に扱いに困る。演奏傾向の違うものが混在していたりで、録音年月日を確認して、もともと、どのセッションに入っていた...

  • 記念すべき E.S.T.のデビュー盤

    現代北欧ピアノ・トリオの草分けであるE.S.T.(エスビョルン・スヴェンソン・トリオ)は、スウェーデン出身。メンバーは、リーダーでピアノ担当のエスビョルン・スヴェンソン、ベースのダン・ベルグルンド、ドラムのマグヌス・オストロムで、1993年結成。トリオ演奏の基本は、北欧ジャズの伝統的なピアノ・トリオの個性。耽美的でリリカル、クールな熱気、透明度の高い流麗なフレーズ、現代音楽を踏襲した硬質で前衛的...

  • 欧州フリー・ジャズの入門盤

    Enjaレーベルは、欧州フリー・ジャズに造詣が深い。共同設立者のホルスト・ウェーバーは、アパレル時代に日本の企業と仕事をしており日本のジャズにも精通していた為、日本のジャズ・ミュージシャンの作品も多く手がけ、日本でのライヴ録音も行っている。1970年代、欧州フリー・ジャズに強いレーベルは、Enja(エンヤ)しか無かったと記憶する。「欧州フリー・ジャズを聴くなら、Enjaを聴け」が、僕が学生時代の...

  • スヴェンソンのソロ・ピアノ盤

    北欧ジャズがずっと、お気に入りである。そして、突如、今年になって、北欧ジャズをしっかり聴き直そうと思い立った。米国ジャズから始まって、和ジャズ、欧州ジャズ、そして、最後に北欧ジャズ。ジャズを約半世紀、ずっと聴いてきたが、ようやく北欧ジャズを聴き直すタイミングになってきた。北欧の純ジャズは一定の傾向がある。透明感のある音とエコー。ファンクネス皆無。クラシック音楽に根ざした正統なフレーズ回し。スピリ...

  • 日野皓正の欧州なフリー・ジャズ

    今日の関東地方は不安定な天気。明け方、雨が降って、朝は久し振りに曇天。陽射しが無い分、気温はさほど上がらず、蒸し暑さは回避。昼間は東京ではゲリラ雷雨で大変だったみたいだが、我が方はチョロッと降っただけで、昼過ぎからは日が射したりして、最高気温は34℃。猛暑日は避けられたみたいだが、結局、真夏日となった。今日は日中はほぼ曇り空で、部屋のエアコンの効きが良い。涼しい快適な湿度の部屋の中で、今日は久し...

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