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松和のマスター
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2012/11/12

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  • ガーランドとロックジョウの佳作

    レッド・ガーランド(Red Garland)の「ブロック・コード+右手のシングル・トーン」のシンプル・ピアノは、実は伴奏上手でもある。そのシンプルなピアノと伴奏上手に目をつけて、マイルス御大が、1950年代黄金のクインテットを結成する際、レッド・ガーランドをピアノ担当に招聘した訳で、確かに、マイルスのバックで伴奏をするガーランドのピアノを聴いていると、決して、マイルスのトランペットの邪魔をせず、...

  • ムーディーと言うよりはクール

    私生活でいろいろと悩ましい出来事が続くと、心が疲れてくる。そういう時に、硬派で最先端を行くアーティスティックなジャズはいけない。心からリラックスして聴くことの出来る、小粋で味のあるモダン・ジャズが良い。それも「管無し」が良い。管は疲れた心に刺さってくる。こういう時は「ピアノ・トリオ」である。Red Garland Trio『Moodsville Volume 6 ・Bass-Ment Blues...

  • 1990年代ショーターのアルバム

    Weather Report(ウェザー・リポート, 以下略して「WR」)以降の「Wayne Shorter(ウエイン・ショーだー)」のリーダー作を聴き直している。1985年の『Atlantis』から始まり、『Phantom Navigator』『Joy Ryder』と、基本的には、WRの音世界をショーターなりに、ショーターとして解釈し、ショーター印のWR的な音世界をずっと追求し続けて来た。Wa...

  • 「CASIOPEA-P4」の2nd.盤

    日本のフュージョン・ジャズ(和フュージョン・ジャズ)の名盤・好盤を聴き直していると、必ず、ぶち当たるフュージョン・ジャズのグループが2つある。ひとつは、1977年結成の「CACIOPEA(カシオペア)」、もうひとつは、1976年結成の「T-SQUARE(ティー・スクエア)」。和フュージョン・ジャズの老舗中の2つの老舗バンド。その老舗バンドのひとつ、カシオペアは、バリバリ硬派な、思いっ切りハイ・テ...

  • T-SQUARE45周年記念アルバム

    最近、日本のフュージョン・ジャズ(和フュージョン・ジャズ)の名盤・好盤を聴き直しているのだが、意外と内容充実の盤が多い。演奏テクニックは申し分無く、歌心もあり、オリジナルの楽曲もメロディーラインの魅力的な佳曲ばかりで、十分、世界と渡り合えるレベルのアルバムを量産していたことを再認識している。そんな和フュージョンの名盤・好盤を聴き直していくと、必ず、ぶち当たるフュージョン・ジャズのグループが2つあ...

  • 日本人によるディキシーランド

    我が国のジャズ・ピアノの雄、小曽根 真(おぞね まこと)。1984年に初リーダー作『OZONE』で、メジャー・デビューして以来、はや39年。小曽根は1961年生まれなので、今年で62歳になる。もうベテランの域。つい最近デビューして、活躍してんな〜、なんて思いつつ、リーダー作は目についたら、まめに聴いていたのだが、もう62歳になるんやね〜。小曽根 真『Park Street Kids』(写真左)。...

  • タイナーのモード・ジャズの帰還

    マッコイ・タイナーが、1970年代を駆け抜けたマイルストーン・レコードから、コロンビア・レコードに移籍した訳だが、このコロンビアでリリースした2枚のアルバム『The Legend Of The Hour』(1981年録音)、『Looking Out』(1982年録音)は酷い内容のアルバムだった。『The Legend Of The Hour』は、何故かラテン・ジャズをベースにした中途半端なフュー...

  • ジョンスコ・ジャズの原点回帰

    ジョンスコは自らの音作りについて、幾つかのスタイルの変換を経験している。スタイルの変換とはいっても、ジョンスコのギターの個性はそのままで、演奏の音志向を変換する方式なので、全く違和感の無いスタイルの変換ではある。最初は「メンストリーム志向のエレ・ジャズ」から入って「ジョンスコ流ジャズ・ロック」、そして、1980年代前半〜中盤は「ジョンスコ・オリジナルなエレ・ファンク」にスタイルを変化させている。...

  • ザイトリンのソロ・ピアノ集

    この3日間、中京地区に逗留していた訳だが、往き帰りの新幹線の中は、またとない「ジャズ盤傾聴」の機会。意外と新幹線の車内は静かで、ジャズ盤がしっかり聴き込むことが出来る。今回もソロピアノを中心に聴き込んだのだが、これがまたなかなか内容のある盤ばかりでご満悦である。デニー・ザイトリン(Denny Zeitlin)は、「医師とジャズ・ピアニスト」という二足の草鞋を履く異色の人物。しかも、医師は医師でも...

  • デニー・ザイトリンの2nd.盤。

    我が国では、余り人気が無いのだが、好きな人はトコトン好きな、いわゆる「マニア好み」「玄人好み」のピアニストが幾人かいる。そんなピアニストの1人が「デニー・ザイトリン(Denny Zeitlin)」。僕はこの「デニー・ザイトリン」のピアノがお気に入りで、時々、思い出しては聴いている。聴くと「やっぱりええなあ、ザイトリンのピアノ」となる訳で、今でも、ザイトリンのリーダー作が出る度に、ダウンロードして...

  • 充実の『アフリカン・ワルツ』

    リヴァーサイド・レーベルのキャノンボール・アダレイは、自らの個性を前面に出し、活き活きとしたパフォーマンスを発揮し、数々の傑作をものにしている。ひとえに、リヴァーサイドの総帥プロデューサーのオリン・キープニュースの賜物である、と僕は思っている。キャノンボールは本当に良いレーベルに巡り会えた。Cannonball Adderley『African Waltz』(写真左)。1961年2, 5月の録音...

  • ジョンスコのエレ・ファンク。

    マイルスの下で活躍するにつれ、エレ・マイルスの洗礼を思いっ切り受けて、ジョン・スコフィールド(以降、略して「ジョンスコ」)の音志向はジャズ・ファンクへ傾倒する。ただし、マイルスのエレ・ファンクを、そのまま真似するとマイルス御大に怒られること必至。ジョンスコは、マイルスのエレ・ファンクをベースに、ジョンスコ・オリジナルなエレ・ファンクを追求することになる。マイルスの楽器はトランペット。マイルスの...

  • 1980年代タイナーのジャズオケ

    1980年代のマッコイ・タイナーの聴き直しに突入。1970年代はほぼマイルストーン・レーベル一本槍で、タイナー・ミュージックの確立期の記録が追体験出来る。1980年代はマイルストーン・レーベルを離れ、複数のレーベルを渡り歩く、タイナー・ミュージックの「成熟と過渡期」の時代。そんな1980年代のタイナーにも魅力満載。McCoy Tyner『13th House』(写真)。1980年10月の録音。ち...

  • ジャズ喫茶で流したい・266

    キャノンボール・アダレイは、ファンキーで明るいアルト・サックスが身上。しかし、デビューから暫くは、エマーシー・レーベルの下、明るい明確なアルト・サックスをメインに、ストリングスやジャズオケをバックにした、大衆受け狙いの「イージーリスニング・ジャズ」志向のリーダー作を連発。リヴァーサイド・レーベルに移籍して、ハードバップなジャズにやっと立ち戻ったが、ファンキー・ジャズには未だ至らす。しかし、195...

  • ジャズ喫茶で流したい・265

    この盤はジャズ者初心者の頃、バイト代を叩いて買った思い出の「名盤」。当時、ブルーノートのLPは値が張った。他のレーベルでは「廉価盤」と銘打って、LPの通常の値段の千円ほど安い、手に入れやすい価格の盤があったのだが、ブルーノートにはそれが無い。学生時代のバイト代では、ブルーノートのLPは1ヶ月に1枚がせいぜい。他のLPも買いたいので、これは「廉価盤」で数枚買う、という感じで、ブルーノートのLPは...

  • 機を見るに敏なバードの器用さ

    ドナルド・バードというトランペッターは「機を見るに敏」なトランペッターだった。ジャズのその時代毎の流行、トレンド、志向を機敏に読み取り、リーダー作に反映した。もともと器用なトランペッターが故、採用した流行、トレンド、志向を深く掘り下げて極めるほど、深く追求せず、次から次へ、流行、トレンド、志向を乗り換えていったので、意外と決定打にかけるところが玉に瑕である。ドナルド・バードのトランペットは素姓が...

  • ピアノ・トリオの代表的名盤・99

    ジュニア・マンスのピアノはファンキーでソウルフル、端正で明確なタッチが身上。ドライブ感溢れるグルーヴィーな、爽快感溢れる弾きっぷりは爽快感抜群。ビ・バップなピアノを洗練して、ハードバップに乗せたイメージで、高速弾きの曲についても、フレーズが洗練されているので、耳に付かないのが特徴。Junior Mance『Happy Time』(写真左)。1962年6月20日の録音。ちなみにパーソネルは、Jun...

  • ジャズロック志向にロックオン

    ハードバップ時代に、彗星の如く現れたトランペットの若き天才、リー・モーガン。1956年、初リーダー作『Indeed!』でデビューしたのが、なんと弱冠18歳。そしてこの初リーダー作が素晴らしい出来。以来、人気トランペッターとして第一線を走ってきたモーガン。1960年代の「ジャズの多様化」の時代は、22歳〜31歳の若手だが、彼のプレイは既に成熟し完成されていた。Lee Morgan『The Rump...

  • コルトレーンとドルフィーと....

    ジョン・コルトレーンとエリック・ドルフィー。この2人、どうにも「曰く言い難し」の間柄だと感じているのだが、このコルトレーンとドルフィーの共演ライヴというのは、今では「伝説」になっている。かの有名な、1961年11月のヴィレッジ・ヴァンガードでの共演時のライブ録音が中心になるのだが、共演時のリアルタイムでリリースされた、コルトレーン名義のドルフィーとの共演ライヴの音源は、全てが「コルトレーンはまず...

  • ジョンスコのエレ・ジャズの発展

    心地良く捻れた、プログレッシヴなジャズ・ギタリスト、ジョン・スコフィールド(以降、ジョンスコと略)。1982年にマイルス・デイヴィスのバンドに参加。3年の在籍の間に『Star People』『Decoy』『You're Under Arrest』という、1980年代マイルスの傑作盤のパーソネルに名を連ねた。このマイルス・バンドへの参加が切っ掛けで、ジョンスコのエレ・ジャズは「ファンク色」が強くな...

  • ジョンスコのエレ・ジャズの基礎

    心地良く捻れた、プログレッシヴなジャズ・ギタリスト、ジョン・スコフィールド(以降、ジョンスコと略)。そんなジョンスコの1980年代のリーダー作の落ち穂拾い。当ブログで、まだ記事化されていないリーダー作を順に聴き直している。すると、1980年代って、ジョンスコにとって、エポックメイキングな年代だったことが良く判る。1980年代は、1982年にマイルス・デイヴィスのバンドに参加。3年の在籍の間に『S...

  • 浅利史花の初リーダー作です

    我が国のジャズ・シーンについては、まだまだ有望な若手ミュージシャンがデビューしてくるので、毎月の新盤のチェックは欠かせない。今年の4月26日に、浅利史花のセカンド盤『Thanks For Emily』(左をクリック)について語った訳だが、それでは彼女のデビュー盤はどうなんだろう、とアルバムを遡ってみた。Fumika Asari(浅利史花)『Introducin'』(写真左)。2020年の作品。...

  • ショーターのエレ・ジャズの完成

    『Phantom Navigator』(1987年)は、バックの演奏はフレーズはプログラミング、リズム&ビートは打ち込み中心。今の耳で聴いても、ショーター、これはやり過ぎやろ、と思う。ショーターのサックスを愛でるには最適の録音だったが、ジャズのパフォーマンスとして聴いた時、疑問符が付いたのは否めない。Wayne Shorter『Joy Ryder』。1988年のリリース。ちなみにパーソネルは、W...

  • ショーターの異質なエレ・ジャズ

    ウェザー・リポート(WR)を解散させ、ソロ・デビューしたウェイン・ショーター。ソロ・デビュー盤『Atrantis』では、サウンド志向のベースはWR、具体的に表現すると、後期WRから「ザヴィヌル志向」を消して、当時のジャズ最先端、マイルスなどが追求していた、コンテンポラリーでメインストリームなエレ・ジャズの音志向を反映した。この盤はさすがショーターといった盤で、コンテンポラリーでメインストリームな...

  • ショーター独自のエレ・ジャズ

    ウェザー・リポート(Weather Report・WRと略)が解散したのが1986年。実にあっけない幕切れだった。『Weather Report(1981)』のリリース後、ベースのジャコ・パストリアス、ドラマーのピーター・アースキンが抜けて、新生WRは明らかにザヴィヌル志向の音作り。アルバムを重ねる毎に、この「ザヴィヌル志向」は強くなり、ラストの『This Is This!』では、双頭リーダーの...

  • 硬派で純ジャズなマクブライド

    クリスチャン・マクブライド(Christian McBride)。現代ジャズにおけるファースト・コール・ベーシスト。1972年5月31日生まれなので、今年で51歳。初リーダー作『Gettin' To It』が1995年1月のリリース。サイドマン参加では1990年の記録があるから、約30年以上に渡って、ジャズ・ベーシストの第一集団を走ってきたことになる。マクブライドはベーシストでありながらリーダー...

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