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松和のマスター
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2012/11/12

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  • ジャズ喫茶で流したい・267

    グローバル・レベルで見ると、ジャズ・ギタリストについては、新しい世代の「跡を継ぐもの」として、それぞれの時代でメジャー・デビューする新進気鋭のギタリストが現れ出てくる。が、我が国では、それぞれの時代でメジャー・デビューしてくる新進気鋭のジャズ・ギタリストの数は少ない。日本のジャズ・ギタリストは、と問われたら、まず頭に浮かぶのが、渡辺香津美、増尾好秋、川崎燎、井上銘、小沼ようすけ、くらい。圧倒的に...

  • 『Miles Davis Vol.2』の聴き直し

    マイルスの全く仕事が入らなくなった麻薬禍真っ只中の1952年、実は、ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンは、麻薬禍のマイルスに、本格的なリーダー作を録音する機会を提供し、彼の生活を助け、彼を支援した。そして、ライオンがマイルスに提供した録音機会は、全部で1952年3月9日、1953年4月20日、1954年3月6日、の3セッション。1952年は麻薬禍真っ只中、1953年は麻薬禍...

  • 久々のマンジョーネ『虹への旅』

    「哀しみのベラヴィア」や「サンチェスの子供たち」、そして「フィルソー・グッド」など、フュージョン・ジャズにおけるヒット曲を持つチャック・マンジョーネ。1970年代後半から1980年代前半、フュージョン・ジャズのブームをリアルタイムで体験したフュージョン者の方々であれば知らない人はいないはず。トランペット&フリューゲルホーンの両刀使いではあるが、印象的なのはフリューゲルホーンの方だろう。柔らかだが...

  • 『Miles Davis Vol.1』の聴き直し

    「マイルスの『Blue Haze』再考」で、1951年あたりから重度の麻薬中毒に陥り、1952年には仕事が全く入らなくなった。マイルスはセントルイスの父親の家に戻り、そこで麻薬依存症の治療に専念した、と書いたが、マイルスの全く仕事が入らなくなった麻薬禍真っ只中の1952年、実は、ブルーノートの総帥プロデューサーのアルフレッド・ライオンが録音の機会を作っている。その録音機会は、1952年3月9日、...

  • マイルスの『Blue Haze』再考

    ジャズの帝王、マイルス・デイヴィスも麻薬禍で苦しんだ時期がある。1951年あたりから重度の麻薬中毒に陥り、1952年には仕事が全く入らなくなった。マイルスはセントルイスの父親の家に戻り、そこで麻薬依存症の治療に専念した。そして、麻薬中毒を克服し、1954年に完全カムバックを果たす。麻薬禍を克服し完全カムバックを果たすまで、麻薬中毒者として敬遠されていたマイルスに十分な録音環境を提供し、カムバック...

  • ロイド「Trio of Trios」の第三弾

    サックス奏者のチャールズ・ロイド(Charles Lloyd)は、機を見て敏なる、というか、意外と変わり身の早いテナーマンである。1960年代後半の「判り易いコルトレーン」、ECM時代の「欧州ジャズへの接近」、そして、現在の「静的でクールなスピリチュアル・ジャズ」と、それぞれの時代の「流行」をよく読んで、音の志向を変えている。まあ、それぞれの音の志向が、水準以上のパフォーマンスを持って表現される...

  • 「たをやめオルケスタ」の最新盤

    ビッグバンドには、そのバンド毎に「志向」がある。とにかく、アーティステックにストイックにビッグバンドの「芸術性を追求するバンド」。エリントンやベイシーなどのレジェンドなビッグバンドの音を「研究〜現代で再現しようとするバンド」。元々はダンス・ミュージックなのだからと、多人数のアンサンブルやユニゾン&ハーモニーを楽しみ、ソロ演奏を楽しむ「エンタテイメント性を追求するバンド」などなど。ビッグバンドの音...

  • ゴーゴー・ペンギンの進化の途中

    「踊れるジャズ」として、従来のピアノ・トリオの特徴であった「三者三様の自由度のあるインタープレイ」は排除。クラシック的な印象的なピアノにアグレッシブなベースとドラム。演奏の中に感じ取れる「音的要素」は、クラシック、エレクトロニカ、ロック、ジャズと幅広。マイルスの開拓した「エレ・ジャズ」に、エレクトロニカを融合し、ファンクネスを引いた様な音。疾走感、爽快感は抜群。聴いていて「スカッ」とする。英国...

  • キャリントンの幻の初リーダー作

    ジャズの世界では1940年代から、女性の活躍がある。ボーカリストから始まって、ピアニスト、ベーシスト、ドラマー、そして、サックス奏者、トランペット奏者、などなど、知る限りでは、ジャズの楽器のほぼ全てにおいて、女性ミュージシャンが存在している。これは素晴らしいことで、才能さえ伴えば性別は関係ない、は、ジャズにおいては、もはや「常識」である。Terri Lyne Carrington(テリ・リン・キ...

  • マクレイヴンの最先端ジャズ

    マカヤ・マクレイヴン(Makaya McCraven)は、1983年10月19日、仏パリ生まれのジャズドラマー(マルチ奏者)&プロデューサー。今年で40歳になる中堅に差し掛かる年齢。このマクレイヴン、現代ジャズ屈指のビート・サイエンティストと評価の高いドラマー。現代ジャズの最先端の音の一つを聴かせてくれる、現代ジャズの重要人物の一人になる。Makaya McCraven『In These Tim...

  • 1970年代のファラオの名盤です

    Pharoah Sanders(ファラオ・サンダース)。ファラオはコルトレーンの晩年に行動を共にし、コルトレーンの死後、後継者として一番名乗りを挙げたサックス奏者。力強いブロウ、スピリチュアルな演奏、長いフレーズと極端に短いフレーズを組み合わせたグニャグニャ・ラインが特徴。このグニャグニャ・ラインが「はまると癖になる」。サンダースは「スピリチュアル ジャズ」初期の代表的存在。サンダースはコルトレ...

  • コロナ禍明けのポッターの快作

    最近、活躍している若手、もしくは中堅ジャズマンについて、聴いたことの無いジャズマンのリーダー作については、PCにストックしている。どこかでまとめて聴こう、と思っているのだが、これがまた、なかなかその機会が無い。ストックはどんどん溜まるばかりで、この秋から、計画的に聴き進めることを決意した。クリス・ポッター(Chris Potter)。米国シカゴ出身、1971年1月1日生まれ。今年で52歳になる、...

  • 新しいビッグバンド・サウンド

    ジャズのビッグバンドについては、コロナ禍にも関わらず、有名ビッグバンドについては、その組織を堅調に維持し、録音も順調にこなし、内容充実の好盤をリリースし続けている。これは素晴らしいことで、コロナ禍ゆえ、バンドのメンバー全員が集まってリハーサルをこなすことなど、なかなか出来なかったと思うのだが、その高度なテクニックとアンサンブルを維持する努力は並々ならぬものがあったのだろう。本当に頭の下がる思いであ...

  • 小沼ようすけのソロ・ギター盤

    マイルスの聴き直しをちょっと離れて、最近のジャズの新盤のストックが溜まったので、順に聴き進めている。ここ1年、グロ=バルなジャズにおいても、和ジャズにおいても、内容の優れたアルバムが多いので、世界的にジャズのレベルはさらに上がったなあ、と感じるし、聴いていてとても楽しい。現代ジャズ・ギターの名手の一人、カート・ローゼンウィンケルのギター・ソロ盤を聴いていて、我が国の現代ジャズ・ギターというのは、...

  • マイルス『And Horns』再評価

    このアルバムも、マイルスの『Birth of the Cool(クールの誕生)』に端を発した「クールというコンセプトのもと、ジャズにおけるアレンジの力を追求する」という明確なマイルスの音志向を踏まえないと、評価がガラッと変わるアルバムである。『Miles Davis And Horns』(写真左)。1951年1月と1953年2月の録音。ちなみにパーソネルは、1951年1月の録音は、Miles D...

  • マイルス『Conception』再評価

    マイルス・ミュージックの始まりを理解するには、『Birth of the Cool(クールの誕生)』と『Dig』をしっかりと押さえておく必要がある。『Birth of the Cool(クールの誕生)』は、ビ・バップの熱いアドリブ合戦に対比した「クール」というコンセプトのもと、ジャズにおける「アレンジの力」を示したリーダー作だった。また、『Dig』は、ビ・バップの自由さとリズム&ブルースが持つ大...

  • マイルスの『Dig』 再び

    Miles Davis『Birth of the Cool』。邦題『クールの誕生』。1949年〜1950年録音。ギル・エヴァンスやジェリー・マリガンら、有能なアレンジャーの「アレンジ」の下、バリトン・サックスやフレンチ・ホルン、チューバを含む9重奏団の演奏を録音した。ビ・バップの熱いアドリブ合戦に対比して、「クール」と称された本作。このアルバムの根底に流れているコンセプトが「クール」。ジャズにおけ...

  • マイルスの『クールの誕生』

    マイルスのアルバムの記事を整理している。当ブログにおけるマイルスの記事は、かなり昔、このブログを始めて数年の頃、つまり、今を去ること、10年以上前に書かれたものが多い。読み返してみると、聴きが甘いなあ、と思うところがあるし、今とは評価の切り口が全く古いところもある。ということで、改訂を含めて、録音時期順にマイルスに関する記事をリメイクすることにした。さて、マイルスのリーダー作は『クールの誕生』 ...

  • 『Ahmad Jamal Plays』を聴く

    2023年4月16日、アーマッド・ジャマル(Ahmad Jamal)が天に召された。まだ半年しか経っていない。もともと長生きで92歳での逝去だった。ジャマルについては、『At the Pershing: But Not for Me』を聴いて、ジャマルを知ってから45年。ずっとジャマルのリーダー作をリアルタイムで聴いてきたから、いまだに逝去したのが実感できない。『Ahmad Jamal Play...

  • エンリコのローマでのライヴ盤

    ここ2〜3年ほどだろうか、イタリアン・ジャズの至宝ピアニスト、エンリコ・ピエラヌンツィ(以降、エンリコと略)のリーダー作を数多く目にする。新盤もあるし、以前のお蔵入り音源のリリースもあるし、以前リリースされたアルバムのリイシューもある。とにかく、エンリコの人気は尋常ではない。欧州ジャズにおけるピアニストの第一人者であることは事実だし、とても欧州のモダン・ジャズらしい響きは、確かにジャズ者万人向けの...

  • レジェンド・アルパートの新盤。

    1970年代は「クロスオーバーからフュージョン」の時代。この「クロスオーバーからフュージョン」に台頭を現したジャズマンも多くいた。そして、21世紀に入って、そんな1970年代に台頭を現し、21世紀に入っても第一線で活躍を続けている「猛者」もいる。もう若くても70歳代だとは思うのだが、最近のジャズマンは息が長い。例えば、ハーブ・アルパートと言えば、ポップス系ジャズのトランペッター&コンポーザー。ま...

  • ローゼンウィンケルのライヴ盤

    ジャズという音楽は「即興演奏」を旨とする音楽なので、じっくり腰を据えて制作されるスタジオ録音も良いが、やはり、ライヴ録音が聴きたくなる。ジャズの場合、ライヴハウスやコンサート、ジャズ・フェスなどに足を運べば良いのだろうが、お気に入りの、推しのジャズメンについては、そうそう都合良く我が国に来日してくれる訳もなく、やはり、ライヴ盤のリリースに期待することになる。Kurt Rosenwinkel『U...

  • ローゼンウィンケルのギターソロ

    Kurt Rosenwinkel(カート・ローゼンウィンケル)。1970年、米国フィラデルフィア生まれのジャズ・ギタリスト。今年で53歳になる中堅。初リーダー・アルバム『East Coast Love Affair』(1996年)から、ほぼ1枚/年のペースで、堅実にリーダー作をリリースしている。2016年には、独立した音楽レーベル Heartcore Records を設立し、この独自レーベルを...

  • 典型的な欧州ジャズ・テイスト

    Enrico Pieranunzi(エンリコ・ピエラヌンツィ、以降「エンリコ」と略)。1949年生まれのイタリアのジャズ・ピアニスト。今年74歳。イタリアン・ジャズの至宝。現在の欧州ジャズ・シーンにおける、モダンでコンテンポラリーなエバンス派の代表格。耽美的にテクニカルに良く鳴る右手と、絶妙な間を持って右手の旋律を支える左手のブロックコードが繰り出すが個性。1975年の初リーダー作以来、クラシッ...

  • 欧州ジャズ仕様のチックのソロ

    チック・コリアにおいて、1971年、ECMレーベルへの移籍は、それまでの彼の個性と音楽性のまとめと、今後の音楽性の志向を定める良い機会になったと感じている。特に「Piano Improvisations」ソロ・ピアノ盤の2枚には、それまでの彼の個性と音楽性のまとめを捉えていて、僕にとっては、チックの個性を確認する時、必ず立ち戻る「重要盤」となっている。Chick Corea『Piano Impr...

  • チックの個性が出揃ったソロ盤

    チック・コリアの逝去の伴い、2022年5月、今一度、チック・コリアのリーダー作を「今の耳」で聴き直す作業に入った訳だが、今年に入って、いろいろ、私生活で面倒なことが相次ぎ、8ヶ月間、開店休業状態だった。が、やっと整理できて、今日、再開である。チック・コリアはデビュー当時、新主流派の一歩先を行く、ばりばりのメンストリーム系の純ジャズの担い手で、モードからフリーまで、硬派な純ジャズをガンガンやってい...

  • 最初期のアーマッド・ジャマル

    Ahmad Jamal(アーマッド・ジャマル)。1950年代のジャマルは「間」を活かし、弾く音を限りなく厳選し、シンプルな右手のフレーズと合いの手の様に入る左手のブロックコードが特徴。この特徴を最大限活かした「1950年代ジャマル」の傑作が、1958年1月16日のライヴ録音『But Not For Me』。Ahmad Jamal『The Piano Scene of Ahmad Jamal』(写...

  • ガーランドとホーキンスの佳作

    伴奏上手のレッド・ガーランドのピアノ。フロント管の担い手が代わったら代わったで、サポートのやり方を微妙に変えて、その時そのロキのフロント管に合ったバッキングをする。しかも、ガーランドの個性を損なわず、にである。いかにガーランドがプロフェッショナルで、優れたテクニックを持っているかが良く判る。Coleman Hawkins & The Red Garland Trio『Swingville...

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