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松和のマスター
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船橋市
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茨木市
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2012/11/12

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  • クラシック・オケとジャズロック

    ECMレコードのアルバムがお気に入り。ジャズを本格的に聴き始めた1970年代後半、ニュー・ジャズ&欧州ジャズの担い手として、我が国でもECMブームが沸き起こっていた。といっても、ECMのアルバムについては、明らかに「好き嫌い」が分かれる。米国ジャズ、特に東海岸ジャズが絶対とする「東海岸ジャズ者」の方々からは「ECMはジャズでは無い」と毛嫌いされていた。まあ、大凡、硬派なジャズ喫茶ではECMのレコ...

  • マクリーンのハードバップな好盤

    ジャッキー・マクリーンは、デビュー当初は、典型的なハードバップなアルト・サックス奏者だった。但し、マクリーンのアルト・サックスの音色には「違和感に似た個性」がある。フレーズのところどころのピッチが合っていない。ピッチがフラットする。クラシックの吹奏では絶対にあり得ないピッチのずれ。しかし、これがマクリーンの最大の個性なのだ。Jackie McLean『Jackie's Pal』(写真左)。195...

  • モーダルなソウル・ジャズです。

    ブルーノート・レーベルの4100番台は、成熟したファンキー・ジャズ、そこから派生したソウル・ジャズの好盤が結構存在している。しかし、そこはブルーノート、易きに流れた、売らんが為の内容のアルバムは一切無い。少なくとも、過去を振り返った、過去の成果をなぞったものは無い。その時代の先端を行く、内容の濃いものばかりである。Freddie Roach『Brown Sugar』(写真左)。ブルーノートの41...

  • ヒルの初期の名盤の1枚です。

    ブルーノートの4100番台は、ジャズの演奏スタイル、演奏トレンドについて、バリエーションに富んでいる。ブルーノートは弱小ジャズ・レーベルだったので、売れ筋の演奏スタイル、演奏トレンドに絞ってアルバムをリリースしても良かったと思うんだが、実際、ブルーノートはそうならない。ジャズをどこよりも理解した、ジャズ・シーンを牽引する老舗レーベルとしての矜持があったのだろう。1960年代前半、アーティスティッ...

  • マクリーンのモード・ジャズ盤

    ブルーノートの4100番台は、1961年後半から1965年前半の録音がメイン。ブルーノートは、聴き手に訴求するジャズの様々なニーズに応えて、成熟したハードバップを基とした「ジャズの多様化」について幅広く対応している。「売れるジャズ」であるファンキー&ソウル・ジャズばかりで無く、ジャズの芸術性の面を追求したモード・ジャズやフリー・ジャズにも力を入れていた。この辺りが、ブルーノートの凄いところである。...

  • 大衆音楽志向なキャノンボール

    キャノンボール・アダレイの初期のアルバムの落ち穂拾いの3日目。キャノンボールは初リーダー作こそ、サヴォイ・レーベルからだったが、2枚目のリーダー作から、いきなり大手のジャズ・レーベル「エマーシー」からのリリースになる。それからは、リヴァーサイド・レーベルの専属になる。ハードバップ期において、若手有望株の登竜門と言われた「ブルーノート」からは、マイルスの下、1枚のリーダー作(実質はマイルスがリーダ...

  • キャノンボール with Strings

    キャノンボール・アダレイ(Julian Edwin "Cannonball" Adderley・1928年9月15日 - 1975年8月8日)。米国フロリダ州タンパ生まれのジャズ・アルト・サックス奏者。あだ名の『キャノンボール』の由来は、キャンニバル(cannibal:大食漢)に由来する。マイルス・デイヴィスの下での活躍、そして、ソウル・ジャズ、ファンキー・ジャズの立役者の一人、として知られる。...

  • キャノンボールの完成された個性

    ジャズの楽器の中では、ピアノとアルト・サックスが好きだ。というのも、どちらの楽器も子供の時から、実際に弾いたり吹いたりしていた楽器。ピアノは幼稚園の時から10年間、クラシック・ピアノを習っていた。アルト・サックスは、中学の時、ブラスバンド部に入っていて吹いていた。それから数十年経った今でも、ピアノはちょっとだけ弾けるし、アルト・サックスもちょっとけ吹ける。ジャズを聴く上で、楽器を弾ける弾けない、...

  • 東海岸の聴かせるハードバップ

    先の週末から、梅雨の中休みの良い天気が続いていたのだが、今日から一転、梅雨空が戻って来た。どんより曇り空で精神的に鬱陶しいし、雨が落ちてくれば湿度がグッと上がって不快指数MAX。気候病の一環として片頭痛はするわ、とにかく気分が優れない。こんな時のジャズは古風なハードバップが良い。難しいこと無しにリラックスして聴けるジャズが良い。Donald Byrd『Byrd's Eye View』(写真左)。...

  • タイナー・ミュージックの完成形

    マッコイ・タイナーは、1960年代、ブルーノートの諸作でタイナー独自のモーダル・ジャズを確立。ピアノのみならず、アレンジの才を発揮し、1970年代、コルトレーンのアフリカ志向をベースに、独自のワールド・ミュージックと融合したジャズを展開。トリオからジャズ・オーケストラまで、様々な編成で、その才能を存分に発揮した。McCoy Tyner『Horizon』(写真左)。1979年4月24 & ...

  • 高中正義のフュージョン傑作盤

    時は6月、季節は「夏」である。夏が来れば、必ず聴くギタリストがいる。高中正義である。「夏だ、海だ、高中だ」という凄いベタなキャッチコピーが懐かしい。そのキャッチコピーの影響では無いのだが、夏になると、高校時代からリアルタイムで高中のギター盤を聴いている。確かに高中のギター盤は夏に聴くのが一番合う。高中正義『An Insatiable High』(写真)。1977年の作品。ちなみにパーソネルは、高...

  • ソウル・ジャズなオルガン盤

    ジミー・スミス(Jimmy Smith)は、1950年代から1960年代の初めまで、ブルーノート・レーベルの「ドル箱」ジャズマンだった。ジミー・スミスは、ジャズ・オルガンの祖。ジャズ・オルガンの歴史は、ジミー・スミスの出現から始まったと言って良いかと思う。ジミー・スミスの伝説は、マイルスがブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンに紹介したところから始まる。ライオンはスミスのオルガ...

  • ペッパーとペイチのジャズ・オケ

    アート・ペッパーの活動時期は2つに分かれる。1960年代後半、薬物中毒者の為のリハビリテーション施設シナノンで過ごしたブランクの時期を境に、1950年代〜1960年代前半の「前半のペッパー」と、後半のカムバック後、1970年代〜亡くなる1982年までの「後半のペッパー」とに分かれる。「前半のペッパー」は、米国ウエスコトースト・ジャズの全盛期、米国西海岸を中心に活動している。当時のウエストコースト...

  • ジャズ喫茶で流したい・263

    唄って弾きまくるギタリスト、ジョージ・ベンソン(George Benson)。その弾きっぷりは「ウエス・モンゴメリー」のファンキー・ギターの再来。その唄いっぷりはソウルフル&ムーディー。唄って弾きまくるその底には「R&B」の黒さが流れ、ソウル・ミュージックのファンクネスが流れる。今の耳で振り返れば、ソフト&メロウなフュージョン・ミュージックの発祥である。George Benson『Tel...

  • ポップなタレンタインのテナー

    ブルーノートの4100番台は、ジャズの「多様化」の時代にアルバムをリリースしている訳だが、聴き手のニーズに応じて、しっかりと「多様化」に対応している。このブルーノートの4100番台は、そんな「多様化」に対応した様々な演奏スタイルや演奏志向のアルバムがズラリとラインナップされている。Stanley Turrentine『Hustlin'』(写真左)。1964年1月24日の録音。ちなみにパーソネルは...

  • エレクトラ時代の最終作です。

    「グローヴァー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington Jr.)」。以降、略して「ワシントンJr.」。彼が「スムース・ジャズの父」と形容される個性を確立したのが、1980年から1985年にかけての、エレクトラ(Elektra)レコードの時代。このエレクトラ時代の5枚のリーダー作で、ワシントンJr. の音楽性と個性が確立された。Grover Washington Jr.『Insi...

  • 金太郎飴な「ブレイスの個性」

    ジョージ・ブレイスは、NY出身のソウル・ジャズ・サックス奏者。知る人ぞ知る、かなりマイナーなサックス奏者である。ジャズ史に名を残す、一流ジャズマンの類では無い。ただ、ある演奏スタイルのスタイリストの1人ではある。恐らく、ブルーノート4100番台のマニアのジャズ者の方々しか、知らない名前かもしれない。ブレイスの演奏スタイルの個性は「ローランド・カークが開発したテクニックで、循環呼吸を活用して、一度...

  • モブレーのアウトテイク集です

    CDの時代になって、アルバム1枚の収録時間が飛躍的に増えた。LPはAB両面で大体45分、CDについては当初74分。実に30分程度、収録時間が増えたことになる。ここでLP時代のアルバムをCDでリイシューする時、この収録時間の余裕が問題になる。LP時代のアルバムはそれだけで完結しているのだから、そのままCD化すれば良いものを、この収録時間の余裕が出来た分、LP時代に収録されなかった音源、未発表音源や...

  • 名盤『Rhapsody And Blues』

    1970年代に大活躍した伝説のフュージョン・ファンク・バンド「クルセイダーズ(The Crusaders)」。1971年にグループ名を「ザ・クルセイダーズ」と変更、オリジナル・メンバーは、トロンボーンのウェイン・ヘンダーソン 、サックスのウィルトン・フェルダー、キーボードのジョー・サンプル、そして、ドラムのスティックス・フーパーの4人。1976年にウェイン・ヘンダーソンが脱退、残りの3人でクルセイ...

  • 「前半のペッパー」の名盤の1枚

    アート・ペッパーは、1960年代後半、薬物中毒者の為のリハビリテーション施設シナノンで過ごした。この長いブランクを境に、1950年代〜1960年代前半の「前半のペッパー」と、後半のカムバック後、1970年代〜亡くなる1982年までの「後半のペッパー」とに分かれる。最近、この「前半のペッパー」のリーダー作を聴き直している。Art Pepper『The Art of Pepper』(写真左)。195...

  • 前半のペッパーの成熟を感じる

    ジャズを本格的に聴き始めた頃、今を去ること40年以上前から、アート・ペッパーがずっとお気に入りのジャズマンである。振り返れば『Art Pepper Meets the Rhythm Section』(1957年, Contemporary)を聴いて、一発でお気に入りになった。そして『Among Friends』(1978年, Interplay)で確信に変わり、以来「ペッパー者」として、リーダー作...

  • ドーハムとマクリーンの相性は...

    ケニー・ドーハムのリーダー作の落ち穂拾いをしている。今日は、ドーハムの活動後半、後半も後半、最終リーダー作の『Trompeta Toccata』(1964年)の1枚前のリーダー作を取りあげる。Kenny Dorham『Matador』(写真)。1962年4月15日の録音。ちなみにパーソネルは、Kenny Dorham (tp), Jackie McLean (as), Bobby Timmons...

  • ヒルのモード・ジャズの好盤

    Andrew Hill(アンドリュー・ヒル)は、ブルーノートの総帥プロデューサー、アルフレッド・ライオンが見出した「最後の才能」である。ライオンはヒルの才能に惚れ込み、積極的な録音〜プロモーションを実施、1963年録音『Black Fire』から、ライオンがブルーノートの総帥プロデューサーから引退、録音から手を引いた1967年までの4年間で、なんと8枚ものリーダー作をリリースしている。Andre...

  • メインストリームなジョンスコ

    ジョン・スコフィールド(John Scofield、以降「ジョンスコ」と略)は、1970年代後半から1980年代初頭にかけては、エンヤ・レコードとアリスタ・レコードの2つのレーベルを股にかけて、単独リーダー作をリリースしている。大雑把に言えば、エンヤは「メインストリーム志向」、アリスタは「ジャズ・ロック志向」のアルバム作り。1980年代以降は「メインストリーム志向」に軸足を置いていく。John ...

  • 欧州ジャズのスコフィールド

    ジョン・スコフィールド(以降、略して「ジョンスコ」)は、流麗に捻れて、流麗でデコボコ・ゴツゴツな、素敵にアップダウンするフレーズが個性。どう聴いても、クロスオーバー〜フュージョン・ジャズのエレギでは無い。確実に、メインストリーム志向の純ジャズに向いたエレギである。Solal, Konitz, Scofield, Ørsted-Pedersen『Four Keys』(写真)。1979年5月8日の録...

  • エレクトラ時代のワシントンJr.

    スムース・ジャズの父、フュージョン・ジャズにおけるサックスの帝王と呼ばれる「グローヴァー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington Jr.)」。以降、略して「ワシントンJr.」。そのワシントンJr. が、その音楽性と個性を確立させたのが、エレクトラ(Elektra)レコードの時代。アルバム・タイトルとして、『Paradise(パラダイス)』(1980年)、『Winelight(ワ...

  • ポール・モチアン・トリビュート

    ポール・モチアンと言えば、ビル・エヴァンス、キース・ジャレットとの共演の印象が強くて、正統派スインギーな純ジャズ系のドラマーというイメージがある。そんなモチアンとECMというのは、ちょっと違和感があるのだが、モチアンって、現代音楽っぽい前衛的なジャズや、スピリチュアルなジャズが得意だったりするので、モチアンとECMって、そういう面で相性が良かったのだろう。ポール・モチアンとECMとの関係は、1...

  • ジャズ・ロック、時々純ジャズ

    ジョン・スコフィールド(John Scofield、以降「ジョンスコ」と略)の1970年代〜80年代のリーダー作の落ち穂拾い。1970年代後半から1980年代初頭にかけては、エンヤ・レコードとアリスタ・レコードの2つのレーベルを股にかけて、単独リーダー作をリリースしている。大雑把に言えば、エンヤは「メインストリーム志向」、アリスタは「ジャズ・ロック志向」のアルバム作りになっている。John Sc...

  • 「ジャズ・ロック」なジョンスコ

    ジョン・スコフィールド(John Scofield、以降「ジョンスコ」と略)の1970年代〜80年代のリーダー作の落ち穂拾い。初リーダー作の『John Scofield Live』(1977年11月録音, Enja)から『Flat Out』(1988年12月録音, Gramavision)まで、15枚のリーダー作の中で、6枚が当ブログで記事として扱っていない。これを順番に聞き直して、記事をアップし...

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